JP2019103040A - プロファイル調整方法、プロファイル調整プログラム、プロファイル調整装置、及び、プロファイル調整システム - Google Patents

プロファイル調整方法、プロファイル調整プログラム、プロファイル調整装置、及び、プロファイル調整システム Download PDF

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Abstract

【課題】調整されたプロファイルを使用する際にさらに意図通りの色変換結果を得ることが可能な技術を提供する。【解決手段】プロファイルを参照して色空間の座標値を変換する色変換処理を行う色変換モジュールを使用して調整対象プロファイルを調整する処理をコンピューターにより行う、プロファイル調整方法であって、一以上の前記色変換モジュールから使用する色変換モジュールである対象モジュールを設定するモジュール設定工程と、入力色空間の入力座標値を出力色空間の出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させる色変換工程と、該対象モジュールによる変換結果を用いて前記調整対象プロファイルを調整する処理を行うプロファイル調整工程と、を含む、プロファイル調整方法。【選択図】図2

Description

本発明は、色空間の座標値の変換に使用するプロファイルを調整する処理を行う技術に関する。
インクジェットプリンターをオフセット印刷等といった印刷の校正用途に使う場合、要求される色再現精度(色を正確に再現する度合い)が非常に高い。これを実現する仕組みとしては、ICC(International Color Consortium)プロファイルを用いたカラーマネジメントシステムがある。ICCプロファイルは、印刷機(例えばオフセット印刷機)、インクジェットプリンター、等といったカラー機器の機器依存カラーと機器非依存カラーとの対応関係を表すデータである。印刷機やインクジェットプリンターの機器依存カラーは、機器従属色空間(device dependent color space)の座標値で表され、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)の使用量を表すCMYK値で表される。機器非依存カラーは、例えば、機器独立色空間(device independent color space)であるCIE(国際照明委員会)L***色空間の色彩値(「*」を省略してLab値とする。)やCIE XYZ色空間の色彩値で表される。
ここで、印刷機のICCプロファイルを入力プロファイルとし、インクジェットプリンターのICCプロファイルを出力プロファイルとする。印刷機におけるCMYK値を入力プロファイルに従ってPCS(Profile Connection Space;プロファイル接続空間)の色彩値(例えばLab値)に変換すると、この色彩値を出力プロファイルに従ってインクジェットプリンターのCMYK値(CMYKp値とする。)に変換することができる。ここで、ICCプロファイルを参照して色変換するためのプログラムである色変換モジュールは、CMM(カラーマネージメントモジュール)とも呼ばれる。CMYKp値に従ってインクジェットプリンターで印刷を行うと、インクジェットプリンターで印刷機の色に近い色を再現することができる。実際には、プロファイルの誤差、色測定誤差、プリンターの変動、等により、期待する色が再現できない場合がある。このような場合、調整するスポットカラーを表す調整点を指定し、該調整点の調整目標を指定し、該調整目標に基づいてICCプロファイルを修正するという、スポットカラー調整が行われている。
特許文献1には、校正機をターゲットデバイスとしてCMYKプリンターの色再現を調整するためにCMYKプリンター用の出力プロファイルの入力値(Lab値)を調整する方法が開示されている。
特開2003−87589号公報
ICCプロファイルを参照して色変換するためのプログラムである色変換モジュールは、システムにより補間方法等が異なり、同じICCプロファイルを用いても変換結果に違いが生じる。このため、プロファイルを調整する際に使用した色変換モジュールとRIP(Raster Image Processor)に使用されている色変換モジュールとが異なる場合、調整されたプロファイルをRIPに使用しても出力色が意図からずれることがある。
尚、上述のような問題は、インクジェットプリンターを対象としたプロファイルを調整する場合に限らず、種々のカラー機器を対象としたプロファイルを調整する場合にも存在する。
本発明の目的の一つは、調整されたプロファイルを使用する際にさらに意図通りの色変換結果を得ることが可能な技術を提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、プロファイルを参照して色空間の座標値を変換する色変換処理を行う色変換モジュールを使用して調整対象プロファイルを調整する処理をコンピューターにより行う、プロファイル調整方法であって、
一以上の前記色変換モジュールから使用する色変換モジュールである対象モジュールを設定するモジュール設定工程と、
入力色空間の入力座標値を出力色空間の出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させる色変換工程と、
該対象モジュールによる変換結果を用いて前記調整対象プロファイルを調整する処理を行うプロファイル調整工程と、を含む、態様を有する。
また、本発明は、上述したプロファイル調整方法の各工程に対応する機能をコンピューターに実現させるプロファイル調整プログラムの態様を有する。
さらに、本発明は、上述したプロファイル調整方法の各工程に対応するユニット(「部」)を含むプロファイル調整装置の態様を有する。
さらに、本発明は、上述したプロファイル調整方法の各工程に対応するユニット(「部」)を含むプロファイル調整システムの態様を有する。
上述した態様は、調整されたプロファイルを使用する際にさらに意図通りの色変換結果を得る技術を提供することができる。
プロファイル調整システムの構成例を模式的に示すブロック図。 カラーマネジメントフローの例を模式的に示す図。 各種プロファイルの関係の例を模式的に示す図。 プロファイルの構造例を模式的に示す図。 色変換モジュール設定処理の例を示すフローチャート。 色変換モジュールの仕様情報の例を模式的に示す図。 プロファイルの色変換テーブルの構造例を模式的に示す図。 図8A〜8Dは出力座標値のn点補間の例を模式的に説明するための図。 4次元の色変換テーブルにおけるn点補間の例を模式的に説明するための図。 色変換の経路を切り替える例を模式的に示す図。 カスタマイズ画面の例を模式的に示す図。 プロファイル調整処理の例を示すフローチャート。 プロファイル調整処理の例を示すフローチャート。 ユーザーインターフェイス画面の例を模式的に示す図。 調整点を設定する例を模式的に示す図。 図16A〜16Eは現在の出力値の算出例を模式的に示す図。 現在の出力値を算出する式の例を模式的に示す図。 図18A〜18Dは調整対象色空間に応じた目標出力値の算出例を模式的に示す図。 図19A〜19Cは調整対象色空間に応じた目標出力値の算出例を模式的に示す図。 目標出力値を算出する式の例を模式的に示す図。 図21A,21Bは調整対象プロファイルの入力値及び調整目標値を求める例を模式的に示す図。 調整対象プロファイルの入力値及び調整目標値を算出する式の例を模式的に示す図。 図23Aは調整対象プロファイルの出力色空間において調整する場合の各格子点の調整量を模式的に示す図、図23Bは調整対象プロファイルの入力色空間において調整する場合の各格子点の調整量を模式的に示す図。 図24Aは最近傍格子点に対する出力値の調整量を決定する例を模式的に示す図、図24B最近傍格子点の周囲の格子点に対する出力値の調整量を決定する例を模式的に示す図。 色変換モジュール設定処理の別の例を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1〜25に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。
[態様1]
図2,5〜13等に例示するように、本技術の一態様に係るプロファイル調整方法は、プロファイル500を参照して色空間の座標値を変換する色変換処理を行う色変換モジュール700を使用して調整対象プロファイル550を調整する処理をコンピューター(例えばホスト装置100)により行う、プロファイル調整方法であって、モジュール設定工程ST1、色変換工程ST2、及び、プロファイル調整工程ST3を含む。前記モジュール設定工程ST1では、一以上の前記色変換モジュール700から使用する色変換モジュールである対象モジュール710を設定する。前記色変換工程ST2では、入力色空間CS4の入力座標値を出力色空間CS5の出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュール710に実行させる。前記プロファイル調整工程ST3では、前記対象モジュール710による変換結果を用いて前記調整対象プロファイル550を調整する処理を行う。
色変換モジュール700は、システムにより補間方法等が異なり、同じプロファイル500を用いても変換結果に違いが生じる。本態様は、システムに合わせるように使用する色変換モジュール700を設定することができるので、プロファイル500を調整する際に、さらに意図通りのプロファイル500を得ることができる。従って、本態様は、調整されたプロファイルを使用する際にさらに意図通りの色変換結果を得るプロファイル調整方法を提供することができる。
ここで、対象モジュールを設定することには、対象モジュールの設定を受け付ける(例えばユーザーから対象モジュールを決定する操作を受け付ける)こと、及び、操作によらず一以上の色変換モジュールから対象モジュールを決定することが含まれる。
[態様2]
ところで、図5に例示するように、前記モジュール設定工程ST1では、記憶領域114aに記憶されている前記一以上の色変換モジュール700の一覧LT0を表示装置130に表示させてもよい。当該モジュール設定工程ST1では、前記一覧LT0から前記対象モジュール710を決定する操作を受け付けてもよい。本態様は、記憶領域114aに記憶されている一以上の色変換モジュール700の一覧LT0から対象モジュール710を選ぶことができるので、プロファイルを調整する際の利便性を向上させることができる。
[態様3]
また、図25に例示するように、前記モジュール設定工程ST1では、前記調整対象プロファイル550に基づいて、記憶領域114aに記憶されている前記一以上の色変換モジュール700から前記対象モジュール710を決定してもよい。この態様は、記憶領域114aに記憶されている一以上の色変換モジュール700から対象モジュール710が自動的に決定されるので、プロファイルを調整する際の利便性を向上させることができる。
[態様4]
ところで、図5,8A〜8D,9,11に例示するように、前記モジュール設定工程ST1では、前記対象モジュール710が前記色変換処理を行う際において前記出力座標値を求めるための可能な補間方法の中から使用する補間方法である対象補間方法781aの設定を受け付けてもよい。前記色変換工程ST2では、前記対象補間方法781aに従って前記入力座標値に対応する前記出力座標値を求めてもよい。本態様は、RIPといったシステムに使用される色変換モジュールを使用することができなくても、該色変換モジュールに極力合わせた色変換処理によりプロファイルを調整することが可能となる。
[態様5]
ここで、図8A〜8D,9に例示するように、前記補間方法は、前記プロファイル500のn個(nは4以上の整数)の格子点GD0における前記出力色空間CS5の座標値から前記出力座標値を補間するn点補間方法でもよい。この態様は、RIPといったシステムに使用される色変換モジュールに極力合わせた色変換処理によりプロファイルを調整する好適な例を提供することができる。
[態様6]
図3等に例示するように、前記プロファイル500は、第一機器従属色空間CS1(例えばCMYK色空間)の第一座標値(例えばCMYK値)とプロファイル接続空間CS3(例えばLab色空間)の機器独立座標値(例えばLab値)との対応関係を表す入力プロファイル610、前記機器独立座標値(Lab値)と第二機器従属色空間CS2(例えばcmyk色空間)の第二座標値(例えばcmyk値)との対応関係を表す出力プロファイル620、及び、前記第一座標値(CMYK値)と前記第二座標値(cmyk値)との対応関係を表すデバイスリンクプロファイル630を含んでもよい。図10,11等に例示するように、前記モジュール設定工程ST1では、前記第一機器従属色空間CS1(CMYK色空間)における前記入力座標値を前記第二機器従属色空間CS2(cmyk色空間)における前記出力座標値に変換する際に前記プロファイル接続空間CS3(Lab色空間)を経由する第一変換設定にするか前記プロファイル接続空間CS3(Lab色空間)を経由しない第二変換設定にするかを受け付けてもよい。前記色変換工程ST2では、前記第一変換設定が受け付けられた場合、前記入力プロファイル610及び前記出力プロファイル620を参照して前記第一機器従属色空間CS1(CMYK色空間)における前記入力座標値(CMYK値)を前記第二機器従属色空間CS2(cmyk色空間)における前記出力座標値(cmyk値)に変換する前記色変換処理を前記対象モジュール710に実行させてもよい。また、前記色変換工程ST2では、前記第二変換設定が受け付けられた場合、前記デバイスリンクプロファイル630を参照して前記第一機器従属色空間CS1(CMYK色空間)における前記入力座標値(CMYK値)を前記第二機器従属色空間CS2(cmyk色空間)における前記出力座標値(cmyk値)に変換する前記色変換処理を前記対象モジュール710に実行させてもよい。
プロファイル接続空間CS3(Lab色空間)を経由する第一変換設定では、入力プロファイル610で表される色再現特性(第一機器の色再現特性)を出力プロファイル620で表される色再現特性を有する第二機器において高精度に再現する色変換処理が行われる。ただ、入力プロファイル610を参照する色変換処理と出力プロファイル620を参照する色変換処理の両方を行う必要があるため、その分、処理に時間がかかる。
プロファイル接続空間CS3(Lab色空間)を経由しない第二変換設定では、入力プロファイル610と出力プロファイル620とが結合されたデバイスリンクプロファイル630を参照する1回の色変換処理で済むため、その分、処理の時間が短くて済む。ただ、複数のプロファイル500を結合することによる色変換精度の低下が生じる。
本態様は、色再現精度を優先する第一変換設定と高速処理を優先する第二変換設定とを選択することができるので、利便性を向上させることができる。
ここで、プロファイル接続空間には、CIE Lab色空間、CIE XYZ色空間、等といった色空間が含まれる。
第一機器従属色空間には、CMYK色空間、CMY色空間、RGB色空間、等が含まれる。尚、Rは赤を意味し、Gは緑を意味し、Bは青を意味する。
第二機器従属色空間には、CMYK色空間、CMY色空間、RGB色空間、等が含まれる。以下述べる実施形態では、第二機器従属色空間がCMYK色空間である場合に第一機器従属色空間のCMYK色空間と区別するため第二機器従属色空間をcmyk色空間と表記している。
尚、上記の付言は、以下の態様も同様である。
[態様7]
図11等に例示するように、前記モジュール設定工程ST1では、前記調整対象プロファイル550の格子点数の設定を受け付けてもよい。前記プロファイル調整工程ST3では、前記格子点数に合わせた複数の格子点GD0を有する前記調整対象プロファイル550を生成してもよい。プロファイル500の格子点数が増えるほど、色再現精度を向上させる可能性があるが、その分、処理に時間がかかり、プロファイル500のデータ容量も大きくなる。本態様は、色変換精度を優先するか高速処理を優先するかを選択することができるので、利便性を向上させることができる。
[態様8]
ところで、本技術の一態様に係るプロファイル調整プログラムPR0は、モジュール設定工程ST1に対応するモジュール設定機能FU1、色変換工程ST2に対応する色変換機能FU2、及び、プロファイル調整工程ST3に対応するプロファイル調整機能FU3をコンピューター(例えばホスト装置100)に実現させる。本態様は、機器従属色空間の座標値とプロファイル接続空間CS3の座標値との対応関係を表すプロファイルの色再現精度を向上させるプロファイル調整プログラムを提供することができる。
[態様9]
また、本技術の一態様に係るプロファイル調整装置(例えばホスト装置100)は、モジュール設定工程ST1に対応するモジュール設定部U1、色変換工程ST2に対応する色変換部U2、及び、プロファイル調整工程ST3に対応するプロファイル調整部U3を含む。本態様は、機器従属色空間の座標値とプロファイル接続空間の座標値との対応関係を表すプロファイルの色再現精度を向上させるプロファイル調整装置を提供することができる。
[態様10]
さらに、本技術の一態様に係るプロファイル調整システムSY1は、パッチを含むカラーチャートを印刷するための印刷装置(例えばプリンター200)、前記パッチを測色する測色装置120、及び、態様8の各部を含む。本態様は、機器従属色空間の座標値とプロファイル接続空間の座標値との対応関係を表すプロファイルの色再現精度を向上させるプロファイル調整システムを提供することができる。
さらに、本技術は、プロファイル調整装置の制御方法、プロファイル調整装置を含む複合システム、複合システムの制御方法、プロファイル調整装置の制御プログラム、複合システムの制御プログラム、プロファイル調整プログラムや前記制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
(2)プロファイル調整システムの構成の具体例:
図1は、プロファイル調整装置を含むプロファイル調整システムの構成例を模式的に示している。図1に示すプロファイル調整システムSY1は、ホスト装置100(プロファイル調整装置の例)、表示装置130、測色装置120、及び、インクジェットプリンター200を含んでいる。ホスト装置100は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、記憶装置114、入力装置115、通信I/F(インターフェイス)118、測色装置用I/F 119、等が接続されて互いに情報を入出力可能とされている。尚、ROM112とRAM113と記憶装置114はメモリーであり、少なくともROM112とRAM113は半導体メモリーである。表示装置130は、ホスト装置100からの表示データに基づいて該表示データに対応する画面を表示する。表示装置130には、液晶表示パネル等を用いることができる。
記憶装置114は、図示しないOS(オペレーティングシステム)、プロファイル調整プログラムPR0、プロファイル500を参照して色空間の座標値を変換する色変換処理を行う色変換モジュール701,702,703,…、等を記憶している。これらは、適宜、RAM113に読み出され、プロファイル500を調整する処理に使用される。ここで、プロファイル500は、入力プロファイル610、出力プロファイル620、及び、デバイスリンクプロファイル630を総称している。また、色変換モジュール701,702,703,…を色変換モジュール700と総称する。色変換モジュール700は、使用するプロファイルを表す情報、及び、当該プロファイルの入力色空間CS4(例えば図3参照)の入力座標値を引き数として少なくとも受け取り、当該プロファイルの出力色空間CS5の出力座標値(変換結果)を返すプログラムである。本具体例の色変換モジュール700は、記憶装置114に設定された記憶領域114aに記憶されているものとする。むろん、色変換モジュール700の記憶領域は、記憶装置114以外にも、ホスト装置100が読み取り可能で持ち運び可能な記録媒体、インターネットといったネットワークを介して接続されたサーバーコンピューターの記憶装置、等でもよい。RAM113と記憶装置114の少なくとも一方には、各種情報、例えば、モジュール設定情報750、入力プロファイル610、出力プロファイル620、デバイスリンクプロファイル630、図示しない調整履歴、等が格納される。モジュール設定情報750は、色変換処理にどの色変換モジュール701,702,703,…を使用するかを表す情報を含む。記憶装置114には、フラッシュメモリー等の不揮発性半導体メモリー、ハードディスク等の磁気記憶装置、等を用いることができる。
入力装置115には、ポインティングデバイス、キーボードを含むハードキー、表示パネルの表面に貼り付けられたタッチパネル、等を用いることができる。通信I/F 118は、プリンター200の通信I/F 210に接続され、プリンター200に対して印刷データ等といった情報を入出力する。測色装置用I/F 119は、測色装置120に接続され、測色装置120から測色値を含む測色データを入手する。I/F 118,119,210の規格には、USB(Universal Serial Bus)、近距離無線通信規格、等を用いることができる。通信I/F 118,119,210の通信は、有線でもよいし、無線でもよく、LAN(Local Area Network)やインターネット等といったネットワーク通信でもよい。
測色装置120は、カラーチャートが形成される媒体の例である被印刷物(print substrate)に形成された各カラーパッチを測色して測色値を出力可能である。パッチは、色票とも呼ばれる。測色値は、例えば、CIE Lab色空間における明度L及び色度座標a,bを表す値とされる。ホスト装置100は、測色装置120から測色データを取得して各種処理を行う。
図1に示すプロファイル調整プログラムPR0は、モジュール設定機能FU1、色変換機能FU2、及び、プロファイル調整機能FU3をホスト装置100に実現させる。
ホスト装置100のCPU111は、記憶装置114に記憶されている情報を適宜、RAM113に読み出し、読み出したプログラムを実行することにより各種処理を行う。CPU111は、RAM113に読み出されたプロファイル調整プログラムPR0を実行することにより、上述した機能FU1〜FU3に対応する処理を行う。プロファイル調整プログラムPR0は、コンピューターであるホスト装置100を、モジュール設定部U1、色変換部U2、及び、プロファイル調整部U3として機能させる。また、プロファイル調整プログラムPR0を実行するホスト装置100は、モジュール設定工程ST1、色変換工程ST2、及び、プロファイル調整工程ST3を実施する。上述した機能FU1〜FU3をコンピューターに実現させるプロファイル調整プログラムPR0を記憶したコンピューター読み取り可能な媒体は、ホスト装置の内部の記憶装置に限定されず、ホスト装置の外部の記録媒体でもよい。
尚、ホスト装置100には、パーソナルコンピューター(タブレット型端末を含む。)といったコンピューター等が含まれる。例えば、デスクトップ型パーソナルコンピューターの本体をホスト装置100に適用する場合、通常、この本体に表示装置130、測色装置120、及び、プリンター200が接続される。ノート型パーソナルコンピューターのように表示装置一体型のコンピューターをホスト装置100に適用する場合、通常、このコンピューターに測色装置120、及び、プリンター200が接続される。表示装置一体型のホスト装置でも、内部の表示装置に表示データを出力していることに変わりない。また、ホスト装置100は、一つの筐体内に全構成要素111〜119を有してもよいが、互いに通信可能に分割された複数の装置で構成されてもよい。さらに、表示装置130と測色装置120とプリンター200の少なくとも一部がホスト装置100にあっても、本技術を実施可能である。
図1に示すプリンター200(出力デバイスの例)は、色材としてC(シアン)インク、M(マゼンタ)インク、Y(イエロー)インク、及び、K(ブラック)インクを記録ヘッド220から吐出(噴射)して印刷データに対応する出力画像IM0を形成するインクジェットプリンターであるものとする。記録ヘッド220は、インクカートリッジCc,Cm,Cy,CkからそれぞれCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、及び、ブラック)のインクが供給され、ノズルNc,Nm,Ny,NkからそれぞれCMYKのインク滴280を吐出する。インク滴280が被印刷物ME1に着弾すると、インクドットが被印刷物ME1に形成される。その結果、被印刷物ME1上に出力画像IM0を有する印刷物が得られる。
(3)カラーマネジメントシステムの具体例:
次に、図2を参照して、本技術を適用可能なカラーマネジメントシステムの例を説明する。
図2に示すカラーマネジメントシステムは、例えば上記ホスト装置100に実現されるRIP(Raster Image Processor)400で印刷原稿データD0から印刷色cmykp(シアン、マゼンタ、イエロー、及び、ブラック)を表す出力データに変換してインクジェットプリンター200に印刷物を形成させる。RIP400は、ベンダーに応じて異なり、固有の色変換モジュール709を有している。印刷原稿データD0は、色合わせのターゲット装置の例であるターゲット印刷機300のCMYKのインク(色材)で目標とする色(目標色CT)を再現するためのプロセスカラーCMYKinを表す。印刷原稿データD0には、カラーライブラリーの色名も指定可能である。カラーライブラリーには、例えば、Pantone(登録商標)カラーライブラリー等を使用可能である。
ターゲット印刷機300は、オフセット印刷機であるものとするが、グラビア印刷機、フレキソ印刷機、等でもよい。目標色CTは、例えば、CIE Lab色空間の座標値(Lab値)で表される。図2には、ターゲット印刷機300が被印刷物に目標色CTを表すカラーチャートCH0を印刷し、測色装置がカラーチャートCH0の各パッチを測色して測色値LabTを取得する様子が示されている。プロセスカラーCMYKinは、ターゲット印刷機300で使用されるCMYKのインクの使用量に対応し、ターゲット印刷機300に依存するCMYK色空間の座標を表す。
図2に示すRIP400は、入力プロファイル610、出力プロファイル620、デバイスリンクプロファイル630、及び、カラーライブラリー640を有している。入力プロファイル610は、ターゲット印刷機300で使用されるインクの色特性を記述したファイルである。出力プロファイル620は、インクジェットプリンター200で使用されるインクの色特性を記述したファイルである。デバイスリンクプロファイル630は、入力プロファイル610と出力プロファイル620を結合したプロファイルである。これらのプロファイル610,620,630には、例えば、ICCプロファイルのデータフォーマットを用いることができる。印刷原稿データD0のプロセスカラーCMYKinは、Lab色空間の色Labsを経由する第一変換経路と、Lab色空間の色Labsを経由しない第二変換経路と、のいずれかにより印刷色cmykpに変換される。第一変換経路の場合、プロセスカラーCMYKinは、入力プロファイル610のA2Bテーブル611に従ってLab色空間の色Labsに変換され、出力プロファイル620のB2Aテーブル621に従って印刷色cmykpに変換される。第二変換経路の場合、プロセスカラーCMYKinは、デバイスリンクプロファイル630のデバイスリンクテーブル631に従って印刷色cmykpに変換される。
プリンター200がCMYKの計4色のインクを使用する場合、印刷色cmykpは、プリンター200に出力され、印刷物に再現される。図2には、プリンター200が被印刷物に印刷色cmykpを表すカラーチャートCH1を印刷し、測色装置120がカラーチャートCH1の各パッチを測色して測色値Labpを取得する様子が示されている。プリンター200がLc(ライトシアン)、Lm(ライトマゼンタ)、DY(ダークイエロー)、Lk(ライトブラック)、等のインクも使用する場合、RIP400又はプリンター200が印刷色cmykpを濃色と淡色に分版すると、プリンター200が印刷色cmykpを印刷物に再現することができる。むろん、印刷色自体も、CMYKの計4色に限定されない。
また、印刷原稿データD0に色名が設定されている場合、RIP400は、カラーライブラリー640を参照して色名をLab色空間の色Labsに変換することがある。
尚、RIP400は、プロセスカラーCMYKin以外にも、減法混色となる三原色CMYのみの色材の使用量を表すプロセスカラー(CMYinとする。)、加法混色となる三原色R(赤)、G(緑)、及び、B(青)の強度を表すプロセスカラー(RGBinとする。)、等とLab色空間の座標値とを変換するための入力プロファイルも有している。従って、RIP400は、プロセスカラーCMYinやプロセスカラーRGBin等もLab色空間経由で印刷色cmykpに変換可能である。加えて、RIP400は、Lab色空間の色Labsを入力して印刷色cmykpに変換することも可能である。
以上により、インクジェットプリンター200でターゲット印刷機300の色に近い色を再現することができる。しかし、実際には、プロファイルの誤差、色測定誤差、プリンターの変動、等により、期待する色が再現できない場合がある。このような場合、プロファイル610,620を修正することにより、対象の色の変換精度を上げている。
(4)プロファイルの具体例:
図3は、入力プロファイル610、出力プロファイル620、及び、デバイスリンクプロファイル630の関係を模式的に例示している。
図3に示すように、入力プロファイル610は、ターゲット印刷機300の使用インクに合わせたCMYK色空間(第一機器従属色空間CS1の例)のCMYK値(Ci,Mi,Yi,Ki)と、Lab色空間(PCS(プロファイル接続空間)CS3の例)のLab値(Li,ai,bi)と、の対応関係を規定したデータである。この場合のA2Bテーブル611の格子点GD1は、通常、CMYK色空間にC軸方向、M軸方向、Y軸方向、及び、K軸方向へ略等間隔となるように並べられる。尚、ここでの変数iは、CMYK色空間(CS1)に設定された格子点GD1を識別する変数である。CMYK値は、第一座標値の例である。Lab値は、機器独立座標値の例である。入力プロファイル610のみ使用する場合、CMYK色空間(CS1)は入力色空間CS4の例であり、Lab色空間(CS3)は出力色空間CS5の例である。
尚、第一機器従属色空間を第一の色空間とも記載する。
出力プロファイル620は、Lab色空間(CS3)のLab値(Lj,aj,bj)と、インクジェットプリンター200の使用インクに合わせたcmyk色空間(第二機器従属色空間CS2の例)のcmyk値(cj,mj,yj,kj)と、の対応関係を規定したデータである。この場合のB2Aテーブル621の格子点GD2は、通常、Lab色空間にL軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ略等間隔となるように並べられる。尚、ここでの変数jは、Lab色空間(CS3)に設定された格子点GD2を識別する変数である。「cmyk色空間」と表現しているのは、プリンター200の使用インクに合わせた色空間をターゲット印刷機300に合わせた色空間と区別するためである。cmyk値は、第二座標値の例である。出力プロファイル620のみ使用する場合、Lab色空間(CS3)は入力色空間CS4の例であり、cmyk色空間(CS2)は出力色空間CS5の例である。cmyk値で表される出力色(cmykp)の色再現域は、プリンター200に依存する。従って、B2Aテーブル621のLab値(Lj,aj,bj)がプリンター200の色再現域外を表す値であっても、プリンター200の色再現域にマッピングすることにより得られたcmyk値(cj,mj,yj,kj)がLab値(Lj,aj,bj)に対応付けられている。
尚、第二機器従属色空間を第二の色空間とも記載する。
デバイスリンクプロファイル630は、CMYK色空間(CS1)のCMYK値(Ci,Mi,Yi,Ki)と、cmyk色空間(CS2)のcmyk値(ci,mi,yi,ki)と、の対応関係を規定したデータである。この場合のデバイスリンクテーブル631の格子点GD1は、入力プロファイル610のA2Bテーブル611の格子点である。尚、ここでの変数iは、CMYK色空間(CS1)に設定された格子点GD1を識別する変数である。むろん、デバイスリンクテーブル631の格子点を入力プロファイル610のA2Bテーブル611の格子点GD1と異ならせてもよい。デバイスリンクプロファイル630は、入力プロファイル610(特にA2Bテーブル611)と出力プロファイル620(特にB2Aテーブル621)とを結合することにより得られる。デバイスリンクプロファイル630において、CMYK色空間(CS1)は入力色空間CS4の例であり、cmyk色空間(CS2)は出力色空間CS5の例である。
尚、プロファイル610,620,630に含まれる変換テーブルは、単一の変換テーブルに限定されず、1次元の変換テーブルと3又は4次元の変換テーブルと1次元の変換テーブルとの組合せ等、複数の変換テーブルの組合せでもよい。従って、図3に示す変換テーブルは、プロファイル610,620,630に含まれる3又は4次元の変換テーブルを直接示す場合もあれば、プロファイル610,620,630に含まれる複数の変換テーブルを組み合わせた状態を示す場合もある。
また、格子点(grid point)は入力色空間に配置された仮想の点を意味し、入力色空間における格子点の位置に対応する出力座標値が該格子点に格納されていると想定することにしている。複数の格子点が入力色空間内で均等に配置されるのみならず、複数の格子点が入力色空間内で不均等に配置されることも、本技術に含まれる。
図4は、プロファイル500、特に入力プロファイル610及び出力プロファイル620の構造を模式的に例示している。図4に示すプロファイル500は、ICCプロファイルであり、プロファイルヘッダー510とタグテーブル520を含む。プロファイル500には、PCSと機器従属色空間との間でカラー情報を変換するために必要な情報であるタグ(tag)521が含まれている。タグ521には、プロファイル500をカスタマイズするためのプライベートタグ523が含まれてもよい。
デバイス(300,200)用のA2Bxタグ(図4に示すxは0、1、又は、2)は、エレメントデータ530として、機器従属色空間(CMYK色空間、cmyk色空間)からLab色空間に変換するための色変換テーブルを含んでいる。デバイス(300,200)用のB2Axタグは、エレメントデータ530として、Lab色空間から機器従属色空間(CMYK色空間、cmyk色空間)に変換するための色変換テーブルを含んでいる。
図4に示すA2B0タグ、及び、B2A0タグは、知覚的(Perceptual)な色変換を行うための情報である。知覚的な色変換は、階調再現を重視しているので、主に、色域の広い写真画像の変換に用いられる。図4に示すA2B1タグ、及び、B2A1タグは、相対的で測色的(Media-Relative Colorimetric)な色変換、又は、絶対的で測色的(Absolute Colorimetric)な色変換を行うための情報である。測色的な色変換は、測色値に忠実であるので、主に、正確な色の一致が求められるデジタルプルーフの色校正出力用の変換に用いられる。図4に示すA2B2タグ、及び、B2A2タグは、彩度重視(Saturation)の色変換を行うための情報である。彩度重視の色変換は、色味の正確さよりも色の鮮やかさを重視しているので、主に、ビジネスグラフィックスでのグラフ表示等の変換に用いられる。
(5)プロファイル調整システムで行われる処理の具体例:
図5は、図1に示すホスト装置100で行われる色変換モジュール設定処理を例示している。尚、ホスト装置100は、マルチタスクにより複数の処理を並列して実行している。また、本具体例に示す処理は、順番を入れ替える等、適宜、変更可能である。色変換モジュール設定処理においては、記憶領域114aに記憶されている一以上の色変換モジュール700から使用する色変換モジュールである対象モジュール710が設定される。ここで、色変換モジュール設定処理は、モジュール設定工程ST1、モジュール設定機能FU1、及び、モジュール設定部U1に対応している。
図5に示す色変換モジュール設定処理が開始されると、ホスト装置100は、色変換モジュール700を記憶する領域として設定されている記憶領域114aに記憶されている一以上の色変換モジュール700の情報を取得する(ステップS102。以下、「ステップ」の記載を省略。)。色変換モジュール700の情報は、色変換モジュール700を識別する情報であればよく、RIP400のベンダーを表す情報(図5参照)、色変換モジュール700の代表的なファイルの名称、等とすることができる。
色変換モジュール700の情報を取得したホスト装置100は、この情報に基づいて色変換モジュール700の一覧LT0を表示可能なモジュール選択欄760を表示装置130に表示させる(S104)。図5には、表示装置130が表示するモジュール選択欄760を模式的に例示している。モジュール選択欄760はプルダウン式のユーザーインターフェイスであり、モジュール選択欄760にプルダウンメニューとして色変換モジュール700の一覧LT0が表示される。図5に示す一覧LT0は、色変換モジュール701を使用する「A社RIP」、色変換モジュール702を使用する「B社RIP」、及び、色変換モジュール703を使用する「C社RIP」を有している。
モジュール選択欄760の情報を出力したホスト装置100は、モジュール選択欄760において一覧LT0から使用する色変換モジュールである対象モジュール710を選択する操作を入力装置115により受け付ける(S106)。ユーザーは、プルダウンメニューに表示された一覧LT0の中から使用する対象モジュール710を選択する操作を入力装置115により行えばよい。図5には、対象モジュール710として「A社RIP」、すなわち、色変換モジュール701が選択されたことが示されている。
以上のようにして、ホスト装置100は、一覧LT0から対象モジュール710を決定する操作を受け付ける。
また、図25に例示するように、操作によらず、プロファイル500から選ばれる調整対象プロファイル550に基づいて自動的に使用対象モジュール710を設定してもよい。図25は、ホスト装置100で行われる別の色変換モジュール設定処理を例示している。図25に示す処理は、調整対象プロファイル550の情報を使用するため、後述するプロファイル調整処理(図12参照)のS204において調整対象プロファイル550が設定された直後に行われてもよい。
図25に示すように、設定された調整対象プロファイル550のプライベートタグ523に該調整対象プロファイル550の作成時のRIPベンダー名が記述されているとする。この場合、ホスト装置100は、調整対象プロファイル550を読み出してプライベートタグ523からRIPベンダー名を取得してもよい(S122)。次に、ホスト装置100は、記憶領域114aに記憶されている一以上の色変換モジュール700からS122で取得されたRIPベンダー名が記述された色変換モジュールを検索し、検索された色変換モジュールを使用対象モジュール710として決定する(S124)。その後、ホスト装置100は、図5に示すS108〜S114の処理を行えばよい。
さらに、S122において取得されたRIPベンダー名が記述された色変換モジュールが記憶領域114aに記憶されている場合、当該RIPベンダー名が記述された色変換モジュールを対象モジュール710の初期値として設定したうえで図5に示すS102〜S114の処理を行ってもよい。
尚、色変換モジュールを識別するための情報は、RIPベンダー名に限定されず、ソフトウェア名称等、対象モジュール710を決定することができる様々な要素で置き換えることができる。
図5に示すS106において対象モジュール710を受け付け、又は、図25に示すS124において対象モジュール710を自動決定したホスト装置100は、対象モジュール710を表すモジュール設定情報750を記憶装置114(RAM113等も可)に記憶する(S108)。このようにして、ホスト装置100は、対象モジュール710を設定する。
S110以降の処理は無くてもよいが、ホスト装置100にインストールされているRIP400に使用されている色変換モジュール709(図2参照)をモジュール選択欄760から選ぶことができない場合も想定される。以下、その理由を説明する。
図6は、各RIPに使用される色変換モジュールの仕様情報770を模式的に例示している。図6において、「A社RIP」、「B社RIP」、「C社RIP」、及び、「D社RIP」は、RIPの名称を示している。「補間方法」は、3次元の色変換テーブルにおけるn点補間(n3点補間とする。)を示す。4次元の色変換テーブルにおけるn点補間(n4点補間とする。)はn4=2×n3となる。従って、「補間方法」の仕様が4点補間の場合、3次元の色変換テーブルにはn3=4点の補間演算が行われ、4次元の色変換テーブルにはn4=8点の補間演算が行われる。「変換経路」は、CMYK色空間(CS1)からcmyk色空間(CS2)への変換においてPCS CS3を経由するか否かを示している。「DLT」はデバイスリンクテーブル631を示し、「DLTの格子点数」はデバイスリンクテーブル631のCMYK色空間(CS1)における軸方向(C軸方向、M軸方向、Y軸方向、及び、K軸方向)の格子点数を示している。例えば、「A社RIP」に使用されている色変換モジュール701は、色変換の補間方法として「8点補間」を採用し、色変換の経路として「直接変換」(第二変換設定の例)を採用し、デバイスリンクテーブル631における入力色空間の軸方向の格子点数として「17個」を採用している。また、「B社RIP」に使用されている色変換モジュール702は、色変換の補間方法として「4点補間」を採用し、色変換の経路として「逐次変換」(第一変換設定の例)を採用し、デバイスリンクテーブル631における入力色空間の軸方向の格子点数として「33個」を採用している。
まず、図7を参照して、プロファイルの色変換テーブルの格子点数を説明する。図7は、デバイスリンクテーブル631の構造を模式的に例示している。図7の下部には、CMYK色空間(CS1)における格子点GD3の位置を模式的に例示している。ここで、CMYK色空間は4次元の色空間であるため、図7ではC軸とM軸とY軸とで形成される3次元の仮想空間を示している。また、デバイスリンクテーブル631の格子点数を変える場合があるため、図7では、図3で示したデバイスリンクテーブル631の格子点GD1とは異なる符号を付している。デバイスリンクテーブル631の格子点GD3は、通常、CMYK色空間にC軸方向、M軸方向、Y軸方向、及び、K軸方向へ略等間隔となるように並べられる。図7の下部において、C軸方向における格子点GD3の数をGc個と示し、M軸方向における格子点GD3の数をGm個と示し、Y軸方向における格子点GD3の数をGy個と示している。図示していないが、K軸方向における格子点GD3の数をGk個とする。デバイスリンクテーブル631の格子点数は、Gc×Gm×Gy×Gk個となる。図6に示す「A社RIP」は、デバイスリンクテーブル631の格子点数にGc=Gm=Gy=Gk=17個を採用している。むろん、軸方向の格子点数Gc,Gm,Gy,Gkは、少なくとも一部が異なっていてもよい。
図示していないが、入力プロファイル610のA2Bテーブル611(図3参照)の格子点GD1は、通常、CMYK色空間にC軸方向、M軸方向、Y軸方向、及び、K軸方向へ略等間隔となるように並べられる。C,M,Y,K軸方向における格子点GD1の数をそれぞれGc,Gm,Gy,Gk個とすると、4次元のA2Bテーブル611の格子点数はGc×Gm×Gy×Gk個となる。むろん、軸方向の格子点数Gc,Gm,Gy,Gkは、少なくとも一部が異なっていてもよい。出力プロファイル620のA2Bテーブルも、4次元の色変換テーブルであり、同様の格子点数となる。
出力プロファイル620のB2Aテーブル621(図3参照)の格子点GD2は、通常、Lab色空間(CS3)にL軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ略等間隔となるように並べられる。L,a,b軸方向における格子点GD2の数をそれぞれGL,Ga,Gb個とすると、3次元のB2Aテーブル621の格子点数はGL×Ga×Gb個となる。むろん、軸方向の格子点数GL,Ga,Gbは、少なくとも一部が異なっていてもよい。入力プロファイル610のB2Aテーブルも、3次元の色変換テーブルであり、同様の格子点数となる。
次に、図8A〜8Dを参照して、色変換の補間方法を説明する。図8A〜8Dは、3次元の色変換テーブル又は仮想空間におけるn点補間(nは4以上の整数)の例を模式的に説明するための図である。図8A〜8Dに示す格子900は、3次元の色空間又は仮想空間の軸方向において隣り合う2×2×2=8個の格子点GD0を頂点とする六面体である。図8A〜8Dにおいて、白丸は格子点GD0を示し、黒丸は出力座標値の補間に使用する格子点GD10を示し、黒塗りの三角印は入力座標値Ipの位置を示している。n点補間は、複数の使用格子点GD10を頂点とする多面体に含まれる位置の入力座標値Ipに対応する出力座標値を求める際に、各使用格子点GD10の出力座標値と重み係数とに基づいて補間する演算を示す。
図8Aに示す4点補間は、四面体補間とも呼ばれ、格子900を6分割した三角錐の頂点にあるn3=4個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いる。図8Bに示す5点補間は、ピラミッド補間とも呼ばれ、格子900に含まれる四角錐の頂点にあるn3=5個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いる。図8Cに示す6点補間は、三角柱補間とも呼ばれ、格子900を2分割した三角柱の頂点にあるn3=6個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いる。図8Dに示す8点補間は、六面体補間とも呼ばれ、六面体である格子900の頂点にあるn3=8個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いる。
各格子点GD10の重み係数は、公知の方法により決定することができる。例えば、入力座標値Ipの位置から各格子点GD10までの距離をLiとする。ここでの変数iは、使用格子点GD10を識別する変数である。Li=0である格子点GD10がある場合、Li=0の格子点GD10の出力座標値を入力座標値Ipに対応する出力座標値にすればよい。Li=0である格子点GD10が無い場合、距離の逆数1/Liの総和をS1/Liとして、各格子点GD10の重みを1/Li/S1/Liとして各格子点GD10の出力座標値に重みを乗じた値の総和を入力座標値Ipに対応する出力座標値とすればよい。
むろん、重み係数は、入力座標値Ipの位置を通る平面で各格子点GD10を頂点とする立体を分割した場合の分割された立体の体積比、等でもよい。例えば、8点補間である直方体補間は、入力色空間の各軸について軸方向に直交する平面で格子900を8個の直方体に分割し、各格子点GD10の重み係数を対角にある分割直方体の体積比とした演算とすることができる。
図9は、4次元の色変換テーブルにおけるn点補間の例を模式的に説明するための図である。図9では、デバイスリンクテーブル631におけるn=2×n3点補間の例を示している。
図9の上部には、CMYK色空間(CS1)におけるK軸上に入力座標値Ip(Cp,Mp,Yp,Kp)の位置を黒塗りの三角印で示している。K軸方向において、入力座標値Ipの両隣にある格子点GD0の位置をK1,K2とする。ただし、K1<K2である。また、
(Kp−K1):(K2−Kp)=Kr:(1−Kr)
とする。ただし、0≦Kr≦1である。
K=K1,K2に固定すると、C軸、M軸、及び、Y軸で表される3次元の仮想空間を想定することができる。まず、図9の中程の左側に示すようにK=K1である場合の3次元の仮想空間において、n3=4点の補間演算を行うことにする。この場合、上述したように格子900を6分割した三角錐の頂点にある4個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を使用すればよい。その結果をcmyk値(c1,m1,y1,k1)とする。また、図9の中程の右側に示すようにK=K2である場合の3次元の仮想空間において、n3=4点の補間演算を行うことにする。この場合も、上述したように格子900を6分割した三角錐の頂点にある4個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を使用すればよい。その結果をcmyk値(c2,m2,y2,k2)とする。
入力座標値Ipに対応する最終的な出力座標値(cp,mp,yp,kp)は、K軸上において入力座標値Ipの位置に応じた重みを付けることにより決定することができる。
cp=(1−Kr)×c1+Kr×c2
mp=(1−Kr)×m1+Kr×m2
yp=(1−Kr)×y1+Kr×y2
kp=(1−Kr)×k1+Kr×k2
4次元の色変換テーブルの補間演算は、n=2×4点の補間演算以外にも、n=2×5点、n=2×6点、n=2×8点、等の補間演算でもよい。n=2×5点の補間演算は、例えば、K=K1,K2において図8Bで示したn3=5個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いて行うことができる。n=2×6点の補間演算は、例えば、K=K1,K2において図8Cで示したn3=6個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いて行うことができる。n=2×8点の補間演算は、例えば、K=K1,K2において図8Dで示したn3=8個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いて行うことができる。
また、K値を固定した3次元の仮想空間におけるn3点の補間演算を利用する以外にも、4次元の色変換テーブルにおいて入力座標値Ipを囲む4点の格子点を選択して補間演算を行うことも可能である。
むろん、デバイスリンクテーブル631以外にも、入力プロファイル610のA2Bテーブル611や出力プロファイル620のA2Bテーブルといった4次元の色変換テーブルも同様にして補間演算を行うことができる。
さらに、図10を参照して、色変換の経路を説明する。図10は、色変換の経路を切り替える例を模式的に示している。
RIP400においてCMYK色空間(CS1)の入力座標値CMYKinをcmyk色空間(CS2)の出力座標値cmykpに変換する場合、以下の変換経路が考えられる。
(第一変換経路)Lab色空間(CS3)を経由する変換経路。すなわち、入力プロファイル610のA2Bテーブル611を参照して入力座標値CMYKinをPCS値Labsに変換し、さらに、出力プロファイル620のB2Aテーブル621を参照してPCS値Labsを出力座標値cmykpに変換する経路。第一変換経路は、第一変換設定に対応している。
(第二変換経路)Lab色空間(CS3)を経由しない変換経路。すなわち、デバイスリンクテーブル631を参照して入力座標値CMYKinを直接、出力座標値cmykpに変換する経路。第二変換経路は、第二変換設定に対応している。
上記第一変換経路は、ターゲット印刷機300の色再現特性をプリンター200において高精度に再現する色変換処理が行われる。ただ、A2Bテーブル611を参照する色変換処理とB2Aテーブル621を参照する色変換処理の両方を行う必要があるため、その分、処理に時間がかかる。
上記第二変換経路は、A2Bテーブル611とB2Aテーブル621とが結合されたデバイスリンクテーブル631を参照する1回の色変換処理で済むため、その分、処理の時間が短くて済む。ただ、A2Bテーブル611とB2Aテーブル621とを結合することによる色変換精度の低下が生じる。
尚、図10には、色変換モジュール700の仕様の例として、A2Bテーブル611の格子点数が174個であり、B2Aテーブル621の格子点数が333個であることが示されている。A2Bテーブル611とB2Aテーブル621の軸方向の格子点数が異なるのは、次元数が比較的多いA2Bテーブル611のデータが極端に増大しないようにA2Bテーブル611の軸方向の格子点数をB2Aテーブル621の軸方向の格子点数よりも少なくするためである。むろん、A2Bテーブル611の格子点数をB2Aテーブル621の格子点数に合わせてもよい。また、図10には、色変換モジュール700の仕様の例として、デバイスリンクテーブル631の格子点数が174個であることが示されている。デバイスリンクテーブル631の格子点数は、他の色変換テーブルの格子点数と同じでもよいし、異なってもよい。
ただ、RIPによっては、図6に示す「D社RIP」のように補間方法や変換経路や格子点数が分からない場合がある。この場合、色変換モジュール700に含まれる或る色変換モジュールを色変換モジュール709に合わせるようにカスタマイズすることができると、好適である。そこで、本具体例では、「A社RIP」の色変換モジュール701が対象モジュール710として選択された場合、補間方法、変換経路、及び、格子点数をユーザーが設定できるようにしている。
図5のS110に戻って説明を続ける。このS110において、ホスト装置100は、使用する対象モジュール710をカスタマイズするか否かに応じて処理を分岐させる。本具体例では、対象モジュール710に「A社RIP」の色変換モジュール701が選択された場合、条件成立として、ホスト装置100が図11に示すようなカスタマイズ画面780を表示装置130に表示させる(S112)。色変換モジュール702,703等、色変換モジュール701以外の色変換モジュールが選択された場合、ホスト装置100は、色変換モジュール設定処理を終了させる。
図11は、カスタマイズ画面780を模式的に例示している。カスタマイズ画面780は、補間方法選択欄781、変換経路選択欄782、格子点数選択欄783、保存ボタン786、及び、「初期設定に戻す」ボタン787を有している。ホスト装置100は、これらの選択欄781〜783、及び、ボタン786,787への操作を入力装置115により受け付け、保存ボタン786への操作を受け付けると選択欄781〜783において受け付けた補間方法、補間経路、及び、格子点数をモジュール設定情報750に追加し(S114)、色変換モジュール設定処理を終了させる。
図11に示す補間方法選択欄781の複数の選択項目には、「4点補間」、「5点補間」、「6点補間」、及び、「8点補間」が含まれる。むろん、「4点補間」は3次元の色変換テーブルの出力座標値の計算に4点補間を採用し、「5点補間」は3次元の色変換テーブルの出力座標値の計算に5点補間を採用し、「6点補間」は3次元の色変換テーブルの出力座標値の計算に6点補間を採用し、「8点補間」は3次元の色変換テーブルの出力座標値の計算に8点補間を採用することを意味する。4次元の色変換テーブルには、n4=2×n3点の補間演算が行われる。ホスト装置100は、補間方法選択欄781において、対象モジュール710が色変換処理を行う際において出力座標値を求めるための可能なn点補間方法の中から使用する対象補間方法781aの設定を受け付ける。図11の補間方法選択欄781には、対象補間方法781aとして「8点補間」(n38、n4=16)が選択されていることが示されている。
図11に示す変換経路選択欄782には、「逐次変換」、及び、「直接変換」が含まれる。「逐次変換」はLab色空間(CS3)を経由する第一変換経路の色変換を行う第一変換設定を意味し、「直接変換」はLab色空間(CS3)を経由しない第二変換経路の色変換を行う第二変換設定を意味する。ホスト装置100は、変換経路選択欄782において、入力座標値CMYKinを出力座標値cmykpに変換する際にLab色空間(CS3)を経由する第一変換設定にするかLab色空間(CS3)を経由しない第二変換設定にするかを受け付ける。ここで、選択された変換経路を対象変換経路782aとする。図11の変換経路選択欄782には、対象変換経路782aとして「逐次変換」が選択されていることが示されている。
図11に示す格子点数選択欄783には、「13個」、「17個」、及び、「33個」が含まれている。これら「13個」、「17個」、及び、「33個」は、それぞれ、デバイスリンクテーブル631の軸方向における格子点数を13個、17個、及び、33個にすることを意味する。ホスト装置100は、格子点数選択欄783〜783において、作成の調整対象プロファイルの格子点数の設定を受け付ける。ここで、選択された格子点数を対象格子点数783aとする。図11の格子点数選択欄783には、対象格子点数783aとして「17個」が選択されていることが示されている。
設定された対象モジュール710は、プロファイル500の調整に用いられる。
図12,13は、図1に示すホスト装置100で行われるプロファイル調整処理を例示している。図14は、図12のS202で表示されるUI(ユーザーインターフェイス)画面800の例を示している。図12,13に示すプロファイル調整処理は、プロファイル調整工程ST3、プロファイル調整機能FU3、及び、プロファイル調整部U3に対応している。また、対象モジュール710を参照するS304〜S308,S316は、色変換工程ST2、色変換機能FU2、及び、色変換部U2に対応している。
プロファイル調整処理が開始されると、ホスト装置100は、図14に示すUI画面800を表示装置130に表示させる(S202)。UI画面800は、入力プロファイル選択欄811、出力プロファイル選択欄812、デバイスリンクプロファイル選択欄813、調整対象プロファイル指定欄820、調整対象色空間選択欄830、目標受付領域840、「画像から指定」ボタン841、追加ボタン842、削除ボタン843、調整データ選択欄845、チャート印刷ボタン846、測色ボタン847、調整範囲指定欄850、インテント指定欄860、調整実施ボタン870、履歴ロードボタン881、及び、履歴セーブボタン882を有している。
ホスト装置100は、上述した欄、及び、ボタンへの操作を入力装置115により受け付け(S204)、調整実施ボタン870への操作を受け付けると処理をS304に進める。
ホスト装置100は、入力装置115による入力プロファイル選択欄811への操作を受け付けると、記憶装置114に記憶されている入力プロファイル610の一覧を表示装置130に表示させることが可能である。ホスト装置100は、表示された入力プロファイル610の一覧から一つの入力プロファイルを色変換用として入力装置115により受け付ける。
また、ホスト装置100は、入力装置115による出力プロファイル選択欄812への操作を受け付けると、記憶装置114に記憶されている出力プロファイル620の一覧を表示装置130に表示させることが可能である。ホスト装置100は、表示された出力プロファイル620の一覧から一つの出力プロファイルを色変換用として入力装置115により受け付ける。
さらに、ホスト装置100は、入力装置115によるデバイスリンクプロファイル選択欄813への操作を受け付けると、記憶装置114に記憶されているデバイスリンクプロファイル630の一覧を表示装置130に表示させることが可能である。ホスト装置100は、表示されたデバイスリンクプロファイル630の一覧から一つの出力プロファイルを色変換用として入力装置115により受け付ける。
ホスト装置100は、上記選択欄811〜813のいずれか一つのみ操作を受け付けた場合、操作を受け付けた選択欄に対応するプロファイルを調整対象プロファイルに設定し、この調整対象プロファイルを示す情報を調整対象プロファイル指定欄820において表示装置130に表示させる。図14に示すように選択欄811,812において入力プロファイル610及び出力プロファイル620が選択された場合、調整対象プロファイル指定欄820において複数の指定項目の中からいずれか一つの指定項目を選択可能である。複数の指定項目には、入力プロファイル610、出力プロファイル620、及び、デバイスリンクプロファイル630が含まれる。尚、対象モジュール710に入力プロファイル610と出力プロファイル620を参照する第一変換経路が設定されている場合、選択された入力プロファイル610及び出力プロファイル620が参照されてCMYK値がcmyk値に変換される。対象モジュール710にデバイスリンクプロファイル630を参照する第二変換経路が設定されている場合、入力プロファイル610と出力プロファイル620からデバイスリンクプロファイル630を生成する処理が行われる(図14参照)。その上で、デバイスリンクプロファイル630が参照されてCMYK値がcmyk値に変換される。
上記選択欄811〜813においてプロファイル610,620,630の全てが選択された場合も、調整対象プロファイル指定欄820においてプロファイル610,620,630の中からいずれか一つの指定項目を選択可能である。尚、対象モジュール710に入力プロファイル610と出力プロファイル620を参照する第一変換経路が設定されている場合、選択された入力プロファイル610及び出力プロファイル620が参照されてCMYK値がcmyk値に変換される。対象モジュール710にデバイスリンクプロファイル630を参照する第二変換経路が設定されている場合、選択されたデバイスリンクプロファイル630が参照されてCMYK値がcmyk値に変換される。
図14に示す調整対象色空間選択欄830の複数の選択項目には、「入力データ」と「出力データ」と「PCS値」が含まれる。「入力データ」は、CMYK色空間(CS1)を調整対象色空間CS6として選択する項目である。「出力データ」は、cmyk色空間(CS2)を調整対象色空間CS6として選択する項目である。「PCS値」は、Lab色空間(CS3)を調整対象色空間CS6として選択する項目である。ホスト装置100は、入力装置115により「入力データ」と「出力データ」と「PCS値」の中からいずれか一つを調整対象色空間CS6として受け付ける。尚、選択欄811〜813のうち入力プロファイル選択欄811のみにおいて入力プロファイルを受け付けた場合、調整対象色空間選択欄830の複数の選択項目は「出力データ」が無くてもよい。選択欄811〜813のうち出力プロファイル選択欄812のみにおいて出力プロファイルを受け付けた場合、調整対象色空間選択欄830の複数の選択項目は「入力データ」が無くてもよい。
ホスト装置100は、調整対象色空間選択欄830における選択に応じて目標受付領域840の入力項目を変える処理を行っている。また、ホスト装置100は、調整データ選択欄845への選択に応じて目標受付領域840の入力項目を変える処理を行っている。調整データ選択欄845においては、「絶対値」と「相対値」のいずれか一方を選択可能である。「絶対値」は、調整目標T0を色空間の座標値として受け付ける選択肢である。「相対値」は、調整目標T0を色空間の現在の座標値からの差分として受け付ける選択肢である。
まず、調整データ選択欄845において「PCS値」の指定が受け付けられた場合、すなわち、調整対象色空間CS6がPCS CS3である場合、以下の処理が行われる。
ホスト装置100は、調整データ選択欄845において「相対値」を受け付けると、図14に示すように、PCS CS3の現在の座標値からの相対値(ΔLabT-pとする。)としての調整目標T0の座標値(ΔL,Δa,Δb)の入力欄を目標受付領域840に表示させる。また、ホスト装置100は、調整データ選択欄845において「絶対値」を受け付けると、PCS CS3の現在の座標値(C_L,C_a,C_bとする。)の表示欄とともに調整目標T0の座標値(T_L,T_a,T_bとする。)の入力欄を目標受付領域840に表示させる。
調整データ選択欄845において「入力データ」の指定が受け付けられた場合、すなわち、調整対象色空間CS6がCMYK色空間(CS1)である場合、以下の処理が行われる。
ホスト装置100は、調整データ選択欄845において「相対値」を受け付けると、CMYK色空間(CS1)の現在の座標値からの相対値(ΔCMYKT-pとする。)としての調整目標T0の座標値(ΔC,ΔM,ΔY,ΔKとする。)の入力欄を目標受付領域840に表示させる。また、ホスト装置100は、調整データ選択欄845において「絶対値」を受け付けると、CMYK色空間(CS1)の現在の座標値(C_C,C_M,C_Y,C_Kとする。)の表示欄とともに調整目標T0の座標値(T_C,T_M,T_Y,T_Kとする。)の入力欄を目標受付領域840に表示させる。
調整データ選択欄845において「出力データ」の指定が受け付けられた場合、すなわち、調整対象色空間CS6がcmyk色空間(CS2)である場合、以下の処理が行われる。
ホスト装置100は、調整データ選択欄845において「相対値」を受け付けると、cmyk色空間(CS2)の現在の座標値からの相対値(ΔcmykT-pとする。)としての調整目標T0の座標値(Δc,Δm,Δy,Δkとする。)の入力欄を目標受付領域840に表示させる。また、ホスト装置100は、調整データ選択欄845において「絶対値」を受け付けると、cmyk色空間(CS2)の現在の座標値(C_c,C_m,C_y,C_kとする。)の表示欄とともに調整目標T0の座標値(T_c,T_m,T_y,T_kとする。)の入力欄を目標受付領域840に表示させる。
図15に示すように、調整目標T0を設定するための調整点P0は、CMYK色空間(CS1)に設定される。ここで、CMYK色空間は4次元の色空間であるため、図15ではC軸とM軸とY軸とで形成される3次元の仮想空間を示している。尚、図15では調整点P0として2箇所の調整点P01,P02が示されているが、設定される調整点P0の数は、1点でもよいし、3点以上でもよい。例えば、ホスト装置100は、図14に示すUI画面800の「画像から指定」ボタン841の操作を受け付けると、CMYK色空間(CS1)を模式的に表す画面を表示装置130に表示させ、入力装置115による操作に応じたCMYK値を取得して目標受付領域840の情報を更新する。新たな調整点P0が指定されると、ホスト装置100は、対応するID(識別情報)を付与し、取得したCMYK値、及び、該CMYK値から求められるLab値等をIDに対応させて目標受付領域840に表示させる。追加ボタン842が操作されると、ホスト装置100は、IDを追加し、目標受付領域840に追加したIDに対応する入力欄を増やす。削除ボタン843が操作されると、ホスト装置100は、削除するIDの指定を受け付け、指定されたIDに対応する入力欄を削除する。
また、ホスト装置100は、チャート印刷ボタン846の操作を受け付けると、各調整点P0の色を表すカラーパッチを有するカラーチャートCH1の印刷データを生成してプリンター200に送信する。この印刷データを受信したプリンター200は、各調整点P0の色を表すカラーパッチを有するカラーチャートCH1を被印刷物ME1に印刷する。
さらに、ホスト装置100は、測色ボタン847の操作を受け付けると、カラーチャートCH1の各パッチの測色を測色装置120に指示する。この指示を受信した測色装置120は、カラーチャートCH1の各パッチを測色し、各パッチの測色値Labpをホスト装置100に送信する。測色値Labpを受信したホスト装置100は、測色値Labpを表示装置130に表示させてもよいし、プリンター200に印刷させてもよい。ユーザーは、出力された測色値Labpを見て目標受付領域840に調整目標T0を入力することができる。また、ホスト装置100は、各パッチの測色値Labpを目標T0の入力欄に自動的に入力してもよい。調整目標T0が相対値(ΔL,Δa,Δb)である場合、ホスト装置100は、現在の測色値Labpに対する目標の測色値LabTの各成分L,a,bの差分を計算して目標T0の入力欄に自動的に入力してもよい。
さらに、ホスト装置100は、履歴ロードボタン881の操作を受け付けると、記憶装置114に記憶されている調整履歴を読み出して目標受付領域840に追加する。履歴セーブボタン882の操作が受け付けられると、ホスト装置100は、目標受付領域840の情報を調整履歴として記憶装置114に記憶する。
さらに、ホスト装置100は、調整範囲指定欄850において調整点P0を基点とした半径(Radius)の入力を受け付ける。この半径は、例えば、第一の色空間CS1におけるユークリッド距離の相対値0〜100%で表現される。これにより、第一の色空間CS1において入力プロファイル610のうち調整範囲A0が指定される。
図15には、半径(Radius)が指定された場合の調整範囲A0の例が模式的に示されている。調整範囲A0は、各調整点P0に設定される。図15に示す例では、調整点P01に調整範囲A01が設定され、調整点P02に調整範囲A02が設定されていることが示されている。ホスト装置100は、目標受付領域840において、各調整点P0の調整範囲A0の入力を受け付けることが可能である。
さらに、ホスト装置100は、調整対象プロファイル550の対応関係を規定するためのレンダリングインテントの指定をインテント指定欄860において受け付ける。図14に示すインテント指定欄860の複数の指定項目は、図示を省略しているが、「Perceptual」(知覚的)、「Relative Colorimetric」(相対的測色的)、及び、「Saturation」(彩度重視)の3種類である。むろん、指定項目に「Absolute Colorimetric」(絶対的測色的)が含まれてもよいし、「Perceptual」と「Relative Colorimetric」と「Saturation」の内の一部が指定項目に無くてもよい。図14には、指定インテントとして「Perceptual」が指定されている例が示されている。
ホスト装置100は、図15に示す調整実施ボタン870の操作を受け付けると、図12のS206以降の処理を行う。まず、ホスト装置100は、色変換がCMYK値からcmyk値への変換であるか否かに応じて処理を分岐させる(S206)。図14のプロファイル選択欄811〜813において入力プロファイル610のみ、又は、出力プロファイル620のみ設定された場合、CMYK値からcmyk値への色変換ではない。この場合、ホスト装置100は、プロファイル選択欄811,812において選択された入力プロファイル610又は出力プロファイル620を色変換用として対象モジュール710に設定し(S218)、処理を図13のS304に進める。図14のプロファイル選択欄811〜813においてデバイスリンクプロファイル630のみ、入力プロファイル610と出力プロファイル620の組合せ、又は、入力プロファイル610と出力プロファイル620とデバイスリンクプロファイル630の組合せが設定された場合、CMYK値からcmyk値への色変換である。この場合、ホスト装置100は、処理をS208に進める。
S208において、ホスト装置100は、CMYK値からcmyk値への変換経路がLab色空間(CS3)を経由する「逐次変換」(第一変換設定)であるかLab色空間(CS3)を経由しない「直接変換」(第二変換設定)であるか否かに応じて処理を分岐させる。
図14のプロファイル選択欄811〜813において少なくとも入力プロファイル610と出力プロファイル620が設定され、且つ、対象モジュール710の変換経路が「逐次変換」に設定されている場合、変換経路は「逐次変換」である。この場合、ホスト装置100は、プロファイル選択欄811,812において選択されたプロファイル610,620の組合せを色変換用として対象モジュール710に設定する(S210)。その後、ホスト装置100は、処理を図13のS304に進める。
CMYK値からcmyk値への変換経路が「逐次変換」でない場合、すなわち、「直接変換」である場合、ホスト装置100は、デバイスリンクプロファイル選択欄813においてデバイスリンクプロファイル630が設定されたか否かに応じて処理を分岐させる(S212)。
デバイスリンクプロファイル630が設定されている場合、ホスト装置100は、処理をS216に進める。
デバイスリンクプロファイル630が設定されていない場合、ホスト装置100は、プロファイル選択欄811,812において設定された入力プロファイル610及び出力プロファイル620から対象モジュール710に設定されている格子点数のデバイスリンクプロファイル630を生成する(S214)。その後、ホスト装置100は、処理をS216に進める。
上記S214の処理は、例えば、以下のようにして行うことができる。
まず、入力プロファイル610からA2Bテーブル611を読み出し、出力プロファイル620からB2Aテーブル621を読み出す。次いで、対象モジュール710に設定されている格子点数に合わせてデバイスリンクテーブル631のGc×Gm×Gy×Gk個の格子点GD3(図7参照)を設定する。例えば、対象モジュール710に設定されている格子点数が「33個」である場合、Gc=Gm=Gy=Gk=33の格子点GD3が設定される。次いで、A2Bテーブル611を参照することにより、各格子点GD3の入力座標値(Ci,Mi,Yi,Kiとする。)をLab値(Li,ai,biとする。)に変換する。必要に応じて、対象モジュール710に設定されている補間方法に従ってLab値Li,ai,biを求める補間演算を行う。次いで、B2Aテーブル621を参照することにより、前記Lab値(Li,ai,bi)をcmyk値(ci,mi,yi,kiとする。)に変換する。必要に応じて、対象モジュール710に設定されている補間方法に従ってcmyk値ci,mi,yi,kiを求める補間演算を行う。次いで、このcmyk値(ci,mi,yi,ki)を出力座標値として入力座標値(Ci,Mi,Yi,Ki)に対応する格子点GD3に格納することにより、デバイスリンクテーブル631を生成する。このデバイスリンクテーブル631をデバイスリンクプロファイル630に格納することにより、対象モジュール710に設定されている格子点数のデバイスリンクプロファイル630が生成される。
むろん、対象モジュール710に設定されている格子点数が「17個」である場合、Gc=Gm=Gy=Gk=17の格子点GD3を有するデバイスリンクプロファイル630が生成される。対象モジュール710に設定されている格子点数が「13個」である場合、Gc=Gm=Gy=Gk=13の格子点GD3を有するデバイスリンクプロファイル630が生成される。従って、A2Bテーブル611やB2Aテーブル621の格子点数に関わらず、対象モジュール710に設定されている格子点数のデバイスリンクプロファイル630が生成される。
S216において、ホスト装置100は、デバイスリンクプロファイル630を色変換用として対象モジュール710に設定する。上記S214の処理が行われた場合は、このS214の処理で生成されたデバイスリンクプロファイル630が色変換用として対象モジュール710に設定される。上記S214の処理が行われなかった場合は、デバイスリンクプロファイル選択欄813において選択されたデバイスリンクプロファイル630が色変換用として対象モジュール710に設定される。その後、ホスト装置100は、処理を図13のS304に進める。
引き続き、図13のS304以降の処理を説明する。ここで、インテント指定欄860で「Perceptual」(知覚的)が指定された場合、ホスト装置100は、S304以降の処理においてプロファイル500のうち知覚的な色変換に従った情報(例えば図4で示したA2B0タグ、及び、B2A0タグに従った情報)を使用する。インテント指定欄860で「Relative Colorimetric」(相対的測色的)が指定された場合、ホスト装置100は、S304以降の処理においてプロファイル500のうち相対的で測色的な色変換に従った情報(例えば図4で示したA2B1タグ、及び、B2A1タグに従った情報)を使用する。インテント指定欄860で「Saturation」(彩度重視)が指定された場合、ホスト装置100は、S304以降の処理においてプロファイル500のうち彩度重視の色変換に従った情報(例えば図4で示したA2B2タグ、及び、B2A2タグに従った情報)を使用する。
まず、ホスト装置100は、目標受付領域840に入力された各調整点P0について、色変換用のプロファイル(プロファイルの組合せを含む。)が設定された対象モジュール710を呼び出し、現在の出力値CurrentOutを得る(S304)。これは、被印刷物ME1に形成される出力画像IM0の色に対応する出力色(cmykp)を基準として調整を行うためである。
色変換モジュール700は、色変換に使用するプロファイルの入力色空間CS4の入力座標値を引き数として少なくとも受け取り、当該プロファイルの出力色空間CS5の出力座標値を返す機能をホスト装置100に実現させる。使用する色変換モジュールとして設定された対象モジュール710は、色変換に使用するプロファイルを参照し、設定されている対象補間方法781aに従って入力色空間CS4の入力座標値を出力色空間CS5の出力座標値に変換する機能をホスト装置100に実現させる。
ここで、図16Aに示すように色変換用に入力プロファイル610のみ指定された場合(a−1)、この入力プロファイル610が自動的に調整対象プロファイル550となる。各調整点P0の入力値InputはCMYK値(Cp,Mp,Yp,Kpとする。)であり、現在の出力値CurrentOutはLab値(Lp,ap,bpとする。)となる。ここでの変数pは、調整点P0を識別する変数である。
ここで、図17に示すように、色変換モジュール700により行われるプロファイル(例えばICCプロファイル)に従った変換をficc(第1引き数,第2引き数,第3引き数)で表すことにする。第1引き数は、使用するプロファイルを表す。第1引き数において、InputProfileが入力プロファイルを表し、OutputProfileが出力プロファイルを表し、DLProfileはデバイスリンクプロファイルを表す。第2引き数は、第1引き数で表されるプロファイルにおいて使用する色変換テーブルを表す。第2引き数において、A2Bがデバイスカラーからデバイス非依存カラーへの変換を表し、B2Aがデバイス非依存カラーからデバイスカラーへの変換を表し、A2B0はデバイスリンクテーブルによる変換を表す。第3引き数のInputは、調整点P0の入力値(CMYK、RGB、Lab、等)を表す。
上記(a−1)の場合、以下の式により現在の出力値CurrentOutを算出することができる(図17参照)。
CurrentOut=ficc(InputProfile,A2B,Input)
ホスト装置100は、入力プロファイル610が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、A2Bテーブル611を表す情報A2B、及び、入力値Cp,Mp,Yp,Kp(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力値Lp,ap,bp(出力座標値)を現在の出力値CurrentOutとして取得する。この時、対象モジュール710は、入力プロファイル610のA2Bテーブル611を参照し、設定された補間方法に従って入力値Cp,Mp,Yp,Kpを出力値Lp,ap,bpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。例えば、図6に示す「B社RIP」の色変換モジュール702が対象モジュール710として設定されている場合、図9に示すように、K=K1,K2の仮想空間において、それぞれ、入力座標値Ipの位置を含む三角錐の頂点にある4個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いて入力座標値Ipに対応する出力座標値を求める処理が行われる。K=K1,K2の出力座標値から、最終的な出力座標値が求められる。以下述べる色変換処理も、対象モジュール710が呼び出されて類似する処理が行われる。
図16Bに示すように、色変換用に出力プロファイル620のみ指定された場合(a−2)、この出力プロファイル620が自動的に調整対象プロファイル550となる。各調整点P0の入力値InputはLab値(Lp,ap,bpとする。)であり、現在の出力値CurrentOutはcmyk値(cp,mp,yp,kpとする。)となる。この場合、以下の式により現在の出力値CurrentOutを算出することができる(図17参照)。
CurrentOut=ficc(OutputProfile,B2A,Input)
ホスト装置100は、出力プロファイル620が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、B2Aテーブル621を表す情報B2A、及び、入力値Lp,ap,bp(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力値cp,mp,yp,kp(出力座標値)を現在の出力値CurrentOutとして取得する。この時、対象モジュール710は、出力プロファイル620のB2Aテーブル621を参照し、設定された補間方法に従って入力値Lp,ap,bpを出力値cp,mp,yp,kpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。例えば、図6に示す「B社RIP」の色変換モジュール702が対象モジュール710として設定されている場合、図8Aに示すように、K=K1,K2の仮想空間において、それぞれ、入力座標値Ipの位置を含む三角錐の頂点にある4個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いて入力座標値Ipに対応する出力座標値を求める処理が行われる。また、図6に示す「A社RIP」の色変換モジュール701が対象モジュール710として設定され、且つ、補間方法として「5点補間」が設定されている場合、図8Bに示すように、入力座標値Ipの位置を含む四角錐の頂点にある5個の格子点GD10の出力座標値と重み係数を用いて入力座標値Ipに対応する出力座標値を求める処理が行われる。以下述べる色変換処理も、対象モジュール710が呼び出されて類似する処理が行われる。
図16Cに示すように、色変換用にデバイスリンクプロファイル630のみ指定された場合(a−3)、このデバイスリンクプロファイル630が自動的に調整対象プロファイル550となる。各調整点P0の入力値InputはCMYK値(Cp,Mp,Yp,Kp)であり、現在の出力値CurrentOutはcmyk値(cp,mp,yp,kp)となる。この場合、以下の式により現在の出力値CurrentOutを算出することができる(図17参照)。
CurrentOut=ficc(DLProfile,A2B0,Input)
ホスト装置100は、デバイスリンクプロファイル630が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、デバイスリンクテーブル631を表す情報A2B0、及び、入力値Cp,Mp,Yp,Kp(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力値cp,mp,yp,kp(出力座標値)を現在の出力値CurrentOutとして取得する。この時、対象モジュール710は、「DLProfile」で表されるデバイスリンクプロファイル630を参照し、設定された補間方法に従って入力値Cp,Mp,Yp,Kpを出力値cp,mp,yp,kpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。
図16D,16Eに示すように、色変換用にプロファイル610,620の組合せが指定された場合(b−1),(b−2)、対象モジュール710に設定された変換経路が「逐次変換」であるか「直接変換」であるかに応じて異なる処理が行われる。
まず、「逐次変換」が設定されている場合について、説明する。上記(b−1),(b−2)の場合、各調整点P0の入力値InputはCMYK値(Cp,Mp,Yp,Kp)であり、現在の出力値CurrentOutはcmyk値(cp,mp,yp,kp)となる。これらの場合、調整対象プロファイル550が入力プロファイル610であっても出力プロファイル620であっても、以下の式により現在の出力値CurrentOutを算出することができる(図17参照)。
CurrentOut=ficc(OutputProfile,B2A,ficc(InputProfile,A2B,Input))
ホスト装置100は、プロファイル610,620の組合せが設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、入力値Cp,Mp,Yp,Kp(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力値cp,mp,yp,kp(出力座標値)を現在の出力値CurrentOutとして取得する。この時、対象モジュール710は、まず、入力プロファイル610のA2Bテーブル611を参照し、設定された補間方法に従って入力値Cp,Mp,Yp,KpをLab値Lp,ap,bpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。次に、対象モジュール710は、出力プロファイル620のB2Aテーブル621を参照し、設定された補間方法に従ってLab値Lp,ap,bpを出力値cp,mp,yp,kpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。対象モジュール710は、この出力値cp,mp,yp,kpを演算結果として返す。ホスト装置100は、この出力値cp,mp,yp,kpを現在の出力値CurrentOutとして取得する。以下述べる色変換処理も、類似する処理が行われる。
以上より、Lab色空間(CS3)を経由する第一変換設定では、ターゲット印刷機の色再現特性を出力プロファイル620で表される色再現特性を有するプリンター200において高精度に再現する色変換処理が行われる。
「直接変換」が設定されている場合、対象モジュール710において、設定されたデバイスリンクプロファイル630を参照した色変換が行われる。このデバイスリンクプロファイル630は、図12のS214において対象モジュール710に設定されている格子点数に合わせた複数の格子点を有するようにプロファイル610,620を結合することにより得られたプロファイルである。
CurrentOut=ficc(DLProfile,A2B0,Input)
対象モジュール710は、上記デバイスリンクプロファイル630のデバイスリンクテーブル631を参照し、設定された補間方法に従って入力値Cp,Mp,Yp,Kpを出力値cp,mp,yp,kpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。対象モジュール710は、この出力値cp,mp,yp,kpを演算結果として返す。ホスト装置100は、この出力値cp,mp,yp,kpを現在の出力値CurrentOutとして取得する。以下述べる色変換処理も、類似する処理が行われる。
以上より、Lab色空間(CS3)を経由しない第二変換設定では、プロファイル610,620が結合されたデバイスリンクプロファイル630を参照する1回の色変換処理で済むため、その分、処理の時間が短くて済む。
プロファイル610,620,630の全てが選択された場合も、色変換用にプロファイル610,620の組合せが指定された場合(b−1),(b−2)、対象モジュール710に設定された変換経路が「逐次変換」であるか「直接変換」であるかに応じて異なる処理が行われる。
「逐次変換」が設定されている場合、対象モジュール710において、両プロファイル610,620を参照する色変換が行われる。まず、対象モジュール710は、入力プロファイル610のA2Bテーブル611を参照し、設定された補間方法に従って入力値Cp,Mp,Yp,KpをLab値Lp,ap,bpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。次に、対象モジュール710は、出力プロファイル620のB2Aテーブル621を参照し、設定された補間方法に従ってLab値Lp,ap,bpを出力値cp,mp,yp,kpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。これにより、高精度の色再現を実現する色変換処理が行われる。
「直接変換」が設定されている場合、対象モジュール710は、デバイスリンクテーブル631を参照し、設定された補間方法に従って入力値Cp,Mp,Yp,Kpを出力値cp,mp,yp,kpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。これにより、迅速に色変換処理が行われる。
現在の出力値CurrentOutの算出後、ホスト装置100は、目標受付領域840に入力された各調整点P0について、色変換用のプロファイル(プロファイルの組合せを含む。)が設定された対象モジュール710を呼び出し、目標出力値TargetOutを得る(S306)。その際、調整対象色空間選択欄830で指定された調整対象色空間CS6に応じた目標出力値TargetOutを求める。目標出力値TargetOutを求めるのは、被印刷物ME1に形成される出力画像IM0の色に対応する出力色cmykpを基準として調整を行うためである。
例えば、図18Aに示すように色変換用に入力プロファイル610のみ指定されて調整対象色空間CS6に入力色空間CS4が指定された場合(a−1−1)、CMYK色空間においてCMYK値(Cp,Mp,Yp,Kp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(ΔCp,ΔMp,ΔYp,ΔKpとする。)で表される。CMYK色空間において、調整後のCMYK値は、(Cp+ΔCp,Mp+ΔMp,Yp+ΔYp,Kp+ΔKp)で表される。
上記(a−1−1)の場合、以下の式により目標出力値TargetOutを算出することができる(図20参照)。
TargetOut=ficc(InputProfile,A2B,Input+AdjustData)
ホスト装置100は、入力プロファイル610が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、A2Bテーブル611を表す情報A2B、及び、入力値Input+AdjustData(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力値TargetOut(出力座標値)を取得する。
図18Bに示すように色変換用に入力プロファイル610のみ指定されて調整対象色空間CS6に出力色空間CS5が指定された場合(a−1−2)、Lab色空間においてLab値(Lp,ap,bp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(ΔLp,Δap,Δbpとする。)で表される。Lab色空間において、調整後のLab値は、(Lp+ΔLp,ap+Δap,bp+Δbp)で表される。
上記(a−1−2)の場合、以下の式により目標出力値TargetOutを算出することができる(図20参照)。
TargetOut=ficc(InputProfile,A2B,Input)+AdjustData
ホスト装置100は、入力プロファイル610が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、A2Bテーブル611を表す情報A2B、及び、入力値Input(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力座標値を取得する。この出力座標値に調整量AdjustDataを加えると、目標出力値TargetOutが得られる。
図18Cに示すように色変換用に出力プロファイル620のみ指定されて調整対象色空間CS6に入力色空間CS4が指定された場合(a−2−1)、Lab色空間においてLab値(Lp,ap,bp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(ΔLp,Δap,Δbp)で表される。Lab色空間において、調整後のLab値は、(Lp+ΔLp,ap+Δap,bp+Δbp)で表される。
上記(a−2−1)の場合、以下の式により目標出力値TargetOutを算出することができる(図20参照)。
TargetOut=ficc(OutputProfile,B2A,Input+AdjustData)
ホスト装置100は、出力プロファイル620が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、B2Aテーブル621を表す情報B2A、及び、入力値Input+AdjustData(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力値TargetOut(出力座標値)を取得する。
図18Dに示すように色変換用に出力プロファイル620のみ指定されて調整対象色空間CS6に出力色空間CS5が指定された場合(a−2−2)、cmyk色空間においてcmyk値(cp,mp,yp,kp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(Δcp,Δmp,Δyp,Δkpとする。)で表される。cmyk色空間において、調整後のcmyk値は、(cp+Δcp,mp+Δmp,yp+Δyp,kp+Δkp)で表される。
上記(a−2−2)の場合、以下の式により目標出力値TargetOutを算出することができる(図20参照)。
TargetOut=ficc(OutputProfile,B2A,Input)+AdjustData
ホスト装置100は、出力プロファイル620が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、B2Aテーブル621を表す情報B2A、及び、入力値Input(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力座標値を取得する。この出力座標値に調整量AdjustDataを加えると、目標出力値TargetOutが得られる。
色変換用にデバイスリンクプロファイル630が指定されて調整対象色空間CS6に入力色空間CS4が指定された場合(a−3−1)、CMYK色空間においてCMYK値(Cp,Mp,Yp,Kp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(ΔCp,ΔMp,ΔYp,ΔKp)で表される。CMYK色空間において、調整後のCMYK値は、(Cp+ΔCp,Mp+ΔMp,Yp+ΔYp,Kp+ΔKp)で表される。
上記(a−3−1)の場合、以下の式により目標出力値TargetOutを算出することができる(図20参照)。
TargetOut=ficc(DLProfile,A2B0,Input+AdjustData)
ホスト装置100は、デバイスリンクプロファイル630が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、デバイスリンクテーブル631を表す情報A2B0、及び、入力値Input+AdjustData(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力値TargetOut(出力座標値)を取得する。
色変換用にデバイスリンクプロファイル630が指定されて調整対象色空間CS6に出力色空間CS5が指定された場合(a−3−2)、cmyk色空間においてcmyk値(cp,mp,yp,kp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(Δcp,Δmp,Δyp,Δkp)で表される。cmyk色空間において、調整後のcmyk値は、(cp+Δcp,mp+Δmp,yp+Δyp,kp+Δkp)で表される。
上記(a−3−2)の場合、以下の式により目標出力値TargetOutを算出することができる(図20参照)。
TargetOut=ficc(DLProfile,A2B0,Input)+AdjustData
ホスト装置100は、デバイスリンクプロファイル630が設定されている対象モジュール710に色変換処理を実行させる。その際、ホスト装置100は、デバイスリンクテーブル631を表す情報A2B0、及び、入力値Input(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から出力座標値を取得する。この出力座標値に調整量AdjustDataを加えると、目標出力値TargetOutが得られる。
図19Aに示すように色変換用にプロファイル610,620の組合せが指定されて調整対象色空間CS6に入力プロファイル610の入力色空間CS4が指定された場合(b−1−1)、CMYK色空間においてCMYK値(Cp,Mp,Yp,Kp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(ΔCp,ΔMp,ΔYp,ΔKp)で表される。CMYK色空間において、調整後のCMYK値は、(Cp+ΔCp,Mp+ΔMp,Yp+ΔYp,Kp+ΔKp)で表される。
上記(b−1−1)の場合、対象モジュール710に設定された変換経路が「逐次変換」であるか「直接変換」であるかに応じて異なる処理が行われる。
「逐次変換」が設定されている場合、対象モジュール710において、両プロファイル610,620を参照する色変換が行われる。この場合、以下の式により目標出力値TargetOutを算出することができる(図20参照)。
TargetOut
=ficc(OutputProfile,B2A,ficc(InputProfile,A2B,Input+AdjustData))
上記式は、調整対象プロファイル550が出力プロファイル620であっても同じになる。
まず、対象モジュール710は、入力プロファイル610のA2Bテーブル611を参照し、設定された補間方法に従って入力値Cp+ΔCp,Mp+ΔMp,Yp+ΔYp,Kp+ΔKpをLab値に変換する機能をホスト装置100に実現させる。次に、対象モジュール710は、出力プロファイル620のB2Aテーブル621を参照し、設定された補間方法に従って前記Lab値を出力値に変換する機能をホスト装置100に実現させる。対象モジュール710は、この出力値を演算結果として返す。ホスト装置100は、この出力値を目標出力値TargetOutとして取得する。これにより、高精度の色再現を実現する色変換処理が行われる。
「直接変換」が設定されている場合、対象モジュール710は、デバイスリンクテーブル631を参照し、設定された補間方法に従って入力値Cp+ΔCp,Mp+ΔMp,Yp+ΔYp,Kp+ΔKpを出力値に変換する機能をホスト装置100に実現させる。対象モジュール710は、この出力値を演算結果として返す。ホスト装置100は、この出力値を目標出力値TargetOutとして取得する。これにより、迅速に色変換処理が行われる。
図19Bに示すように色変換用にプロファイル610,620の組合せが指定されて調整対象色空間CS6に出力プロファイル620の出力色空間CS5が指定された場合(b−1−2)、cmyk色空間においてcmyk値(cp,mp,yp,kp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(Δcp,Δmp,Δyp,Δkp)で表される。cmyk色空間において、調整後のcmyk値は、(cp+Δcp,mp+Δmp,yp+Δyp,kp+Δkp)で表される。
上記(b−1−2)の場合も、対象モジュール710に設定された変換経路が「逐次変換」であるか「直接変換」であるかに応じて異なる処理が行われる。
「逐次変換」が設定されている場合においては、以下の式により目標出力値TargetOutを算出することができる(図20参照)。
TargetOut
=ficc(OutputProfile,B2A,ficc(InputProfile,A2B,Input))+AdjustData
上記式は、調整対象プロファイル550が出力プロファイル620であっても同じになる。
まず、対象モジュール710は、入力プロファイル610のA2Bテーブル611を参照し、設定された補間方法に従って入力値InputをLab値に変換する機能をホスト装置100に実現させる。次に、対象モジュール710は、出力プロファイル620のB2Aテーブル621を参照し、設定された補間方法に従って前記Lab値を出力値に変換する機能をホスト装置100に実現させる。対象モジュール710は、この出力値を演算結果として返す。ホスト装置100は、この出力値に調整量AdjustDataを加えることにより、目標出力値TargetOutを取得する。
「直接変換」が設定されている場合、対象モジュール710は、デバイスリンクテーブル631を参照し、設定された補間方法に従って入力値Inputを出力値に変換する機能をホスト装置100に実現させる。対象モジュール710は、この出力値を演算結果として返す。ホスト装置100は、この出力値に調整量AdjustDataを加えることにより、目標出力値TargetOutを取得する。
図19Cに示すように色変換用にプロファイル610,620の組合せが指定されて調整対象色空間CS6にPCS(入力プロファイル610における出力色空間CS5、及び、出力プロファイル620における入力色空間CS4)が指定された場合(b−1−3)、Lab色空間においてLab値(Lp,ap,bp)に調整量AdjustDataが加えられる。この調整量AdjustDataは、相対値(ΔLp,Δap,Δbp)で表される。Lab色空間において、調整後のLab値は、(Lp+ΔLp,ap+Δap,bp+Δbp)で表される。
上記(b−1−3)の場合は、入力プロファイル610を参照する色変換処理と出力プロファイル620を参照する色変換処理とが順次、行われる。
TargetOut
=ficc(OutputProfile,B2A,ficc(InputProfile,A2B,Input)+AdjustData)
上記式は、調整対象プロファイル550が出力プロファイル620であっても同じになる。
まず、対象モジュール710は、入力プロファイル610のA2Bテーブル611を参照し、設定された補間方法に従って入力値InputをLab値Lp,ap,bpに変換する機能をホスト装置100に実現させる。対象モジュール710は、この出力値Lp,ap,bpを演算結果として返す。ホスト装置100は、この出力値Lp,ap,bpに調整量AdjustDataを加えることにより調整後のLab値Lp+ΔLp,ap+Δap,bp+Δbpを取得し、対象モジュール710に渡す。対象モジュール710は、出力プロファイル620のB2Aテーブル621を参照し、設定された補間方法に従ってLab値Lp+ΔLp,ap+Δap,bp+Δbpを出力値に変換する機能をホスト装置100に実現させる。対象モジュール710は、この出力値を演算結果として返す。ホスト装置100は、この出力値を目標出力値TargetOutとして取得する。
プロファイル610,620,630の全てが選択された場合も、色変換用にプロファイル610,620の組合せが指定された場合(b−1−1),(b−1−2),(b−1−3)と同様にして目標出力値TargetOutが取得される。
尚、目標出力値TargetOutの算出は、調整目標T0が出力座標値で表されている場合には省略可能であり、調整目標T0が出力座標値で表されていない場合に限定して行ってもよい。
目標出力値TargetOutの算出後、ホスト装置100は、各調整点P0について、調整対象プロファイル550における入力値Input_P、及び、調整目標値TargetOut_Pを取得する(S308)。これは、調整対象プロファイル550における入力値と出力値との対応関係を調整するためである。
図16A,16B,16Cで示した(a−1),(a−2),(a−3)の場合、指定されたプロファイルの入力値Inputが調整対象プロファイル550における入力値Input_Pとして用いられ、指定されたプロファイルの目標出力値TargetOutが調整対象プロファイル550における調整目標値TargetOut_Pとして用いられる。式としては、以下のように表される(図22参照)。
Input_P=Input
TargetOut_P=TargetOut
また、調整対象プロファイル550における現在の出力値CurrentOut_Pは、指定されたプロファイルの現在の出力値CurrentOutである。
CurrentOut_P=CurrentOut
調整目標T0の相対値を調整対象プロファイル550の出力色空間CS5で表すと、TargetOut_P−CurrentOut_Pとなる。
図21Aに示すように、図16Dで示した(b−1)の場合、すなわち、色変換用にプロファイル610,620の組合せが選択されて調整対象プロファイル550に入力プロファイル610が指定された場合、プロファイル610,620の組合せの入力値Inputは調整対象プロファイル550における入力値Input_Pとして用いられる。調整対象プロファイル550の調整目標値TargetOut_P(Lab値)は、cmyk値である目標出力値TargetOutから算出することができる(図22参照)。
Input_P=Input
TargetOut_P=ficc(OutputProfile,A2B,TargetOut)
調整対象プロファイル550の調整目標値TargetOut_P(Lab値)を目標出力値TargetOut(cmyk値)から求めるのは、出力画像IM0の色に対応する出力色cmykpを基準として調整を行うためである。
ホスト装置100は、出力プロファイル620を表す情報OutputProfile、出力プロファイル620のA2Bテーブルを表す情報A2B、及び、入力座標値としての目標出力値TargetOutを対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から調整目標値TargetOut_Pを取得する。
また、調整対象プロファイル550における現在の出力値CurrentOut_P(Lab値)は、以下の式で表される。
CurrentOut_P=ficc(InputProfile,A2B,Input)
調整目標T0の相対値を調整対象プロファイル550の出力色空間CS5で表すと、TargetOut_P−CurrentOut_Pとなる。
図21Bに示すように、図16Eで示した(b−2)の場合、すなわち、色変換用にプロファイル610,620の組合せが選択されて調整対象プロファイル550に出力プロファイル620が指定された場合、プロファイル610,620の組合せの目標出力値TargetOutは調整対象プロファイル550における調整目標値TargetOut_Pとして用いられる。調整対象プロファイル550の入力値Input_P(Lab値)は、CMYK値である入力値Input(CMYK値)から算出することができる(図22参照)。
Input_P= ficc(InputProfile,A2B,Input)
TargetOut_P=TargetOut
ホスト装置100は、入力プロファイル610を表す情報InputProfile、A2Bテーブル611を表す情報A2B、及び、入力値Input(入力座標値)を対象モジュール710に渡して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から調整対象プロファイル550における入力値Input_Pを取得する。
また、調整対象プロファイル550における現在の出力値CurrentOut_P(cmyk値)は、プロファイル610,620の組合せの現在の出力値CurrentOutである。
CurrentOut_P=CurrentOut
調整目標T0の相対値を調整対象プロファイル550の出力色空間CS5で表すと、TargetOut_P−CurrentOut_Pとなる。
調整対象プロファイル550における入力値Input_P、及び、調整目標値TargetOut_Pの取得後、ホスト装置100は、S310〜S312において、調整目標T0に基づいて調整対象プロファイル550の調整範囲A0を調整する。
まず、図23A,23Bを参照して、調整範囲A0において調整対象プロファイル550を調整する概念を説明する。ここで、図23A,23Bにおいて、横軸は入力色空間CS4の或る座標軸に沿った入力値を示し、縦軸は出力色空間CS5の或る座標軸に沿った出力値を示している。例えば、入力色空間CS4がCMYK色空間である場合、横軸は、C軸、M軸、Y軸、又は、K軸となる。出力色空間CS5がLab色空間である場合、縦軸は、L軸、a軸、又は、b軸となる。横軸上の白丸は、格子点GD0を示している。
図23Aは、出力値を調整する場合の各格子点GD0の調整量ADを模式的に例示している。ユーザーが指定した調整点P0は、入力値Input_Pに対応している。ユーザーが調整目標T0として調整量AdjustDataを指示すると、入力値Input_Pに対応する現在の出力値CurrentOut_Pに調整量AdjustDataが加えられた調整目標値TargetOut_Pが設定される。むろん、調整対象色空間CS6がcmyk色空間であれば、現在の出力値CurrentOut_P、及び、調整目標値TargetOut_Pはcmyk値で表され、調整量AdjustDataはcmyk値の相対値(Δcp,Δmp,Δyp,Δkp)で表される。調整対象色空間CS6がLab色空間であれば、現在の出力値CurrentOut_P、及び、調整目標値TargetOut_PはLab値で表され、調整量AdjustDataはLab値の相対値(ΔLp,Δap,Δbp)で表される。
図14で示した調整範囲指定欄850及び目標受付領域840への入力により、調整量AdjustDataには調整範囲A0が設定される。基本的には、入力値Input_Pに対する出力値の調整量を最大にして調整範囲A0の境界で調整量を0にするようにしている。ただし、実際の調整は調整対象プロファイル550の格子点GD0に対して行われるため、設定された調整範囲A0よりも広い範囲まで調整が影響することがある。
図23Bは、入力値を調整する場合の各格子点GD0の調整量ADを模式的に例示している。ユーザーが指定した調整点P0は、入力値Input_Pに対応している。ユーザーが調整目標T0として調整量AdjustDataを指示すると、入力値Input_Pに調整量AdjustDataが加えられた入力値Input_P+AdjustDataに対応する出力値がユーザー指定の調整点P0において期待される出力値となる。むろん、調整対象色空間CS6がCMYK色空間であれば、入力値Input_PはCMYK値で表され、調整量AdjustDataはCMYK値の相対値(ΔCp,ΔMp,ΔYp,ΔKp)で表される。調整対象色空間CS6がLab色空間であれば、入力値Input_PはLab値で表され、調整量AdjustDataはLab値の相対値(ΔLp,Δap,Δbp)で表される。
上述した補正は、入力色空間CS4の全座標軸、及び、出力色空間CS5の全座標値について、行われる。
次に、図24A,24Bを参照して、調整範囲A0の各格子点GD0に調整量ADを設定する例を説明する。ここで、図24A,24Bにおいて、横軸は入力値を示し、縦軸は出力値の調整量ADを示している。また、横軸上の三角印は調整範囲A0にある格子点(最近傍格子点GDnearestを除く。)を示し、横軸上の四角印は調整範囲A0外の出力値が修正されない格子点を示している。
まず、図24Aに示すように、ホスト装置100は、各調整点P0について、調整点P0に最も近い格子点である最近傍格子点GDnearestに対する出力値の調整量AD1を決定する(図13のS310)。図24Aには、入力色空間CS4の或る座標軸上に調整点P0(入力値Input_P)が2点指定された場合の出力値の調整量AD1を決定する例を示している。図24Aの例では、入力値Input_Pに対する調整量AdjustDataをそのまま最近傍格子点GDnearestに対する出力値の調整量AD1にしている。むろん、本技術は、最近傍格子点GDnearestに対する出力値の調整量AD1を調整量AdjustDataにすることに限定されない。
尚、互いに近傍にある複数の調整点の最近傍格子点GDnearestが同じになることもあり得る。この場合、例えば、入力色空間CS4において最近傍格子点GDnearestから各調整点までの距離に反比例する割合で各調整点の調整量AdjustDataを平均すればよい。
最近傍格子点GDnearestに対する出力値の調整量AD1の決定後、図24Bに示すように、ホスト装置100は、調整範囲A0において最近傍格子点GDnearestの周囲にある格子点(三角印の格子点)に対する出力値の調整量AD2を決定する(図13のS312)。例えば、調整範囲A0外の格子点に対する出力値の調整量を0にしておき、上述した各最近傍格子点GDnearestに対する出力値の調整量AD1をAdjustDataにして、3次元又は4次元の3次スプライン関数による補間演算を行うことにより、周囲の格子点に対する出力値の調整量AD2を決定することができる。ここで、入力色空間CS4がCMYK色空間である場合は前記補間演算を4次元の3次スプライン関数により行えばよく、入力色空間CS4がLab色空間である場合は前記補間演算を3次元の3次スプライン関数により行えばよい。このような補間演算を行うことにより、周囲の格子点に対する出力値の調整量AD2が、各最近傍格子点GDnearestに対する出力値の調整量AD1と、調整範囲A0外の格子点に対する出力値の調整量「0」と、の間で滑らかに繋がる。
むろん、本技術は、補間演算にスプライン関数を用いることに限定されない。
尚、調整量ADの対象は格子点であるため、複数の調整点が近傍にある場合、これらの調整点の入力色を入力プロファイル610に従って色変換する際に同じ格子点が参照されることがある。このような格子点では、各調整点の調整量AdjustDataが平均化されて調整される。
調整範囲A0の各格子点に対する出力値の調整量ADの決定後、ホスト装置100は、決定した調整量ADを調整対象プロファイル550に反映する(図13のS314)。すなわち、調整範囲A0の各格子点について、現在の出力値に調整量ADを加えた値を更新後の出力値として調整対象プロファイル550に対して書き込めばよい。例えば、調整対象プロファイル550の出力色空間CS5がcmyk色空間であれば、現在の出力値(cq,mq,yq,kqとする。)に調整量(Δcq,Δmq,Δyq,Δkqとする。)に加えた値(cq+Δcq,mq+Δmq,yq+Δyq,kq+Δkq)が更新後の出力値となる。調整対象プロファイル550の出力色空間CS5がLab色空間であれば、現在の出力値(Lq,aq,bqとする。)に調整量(ΔLq,Δaq,Δbqとする。)に加えた値(Lq+ΔLq,aq+Δaq,bq+Δbq)が更新後の出力値となる。ここでの変数qは、調整範囲A0内の格子点を識別する変数である。
以上のようにして、第二の色空間CS2において現在の出力値CurrentOutが目標出力値TargetOutに近付くように調整対象プロファイル550の対応関係が調整される。
調整対象プロファイル550の更新後、ホスト装置100は、目標受付領域840に入力された各調整点P0について、更新後の調整対象プロファイル550、又は、更新後の調整対象プロファイル550を含むプロファイルの組合せを用いて現在の出力値CurrentOutを求める(S316)。更新後の現在の出力値CurrentOutは、図16A〜16E,15を参照して説明したS304の処理と同じ式を用いて算出することができる。ホスト装置100は、対象モジュール710を呼び出して色変換処理を実行させ、対象モジュール710から現在の出力値CurrentOutを取得する。
また、ホスト装置100は、目標受付領域840に入力された各調整点P0について、更新後の現在の出力値CurrentOutと目標出力値TargetOutとの差分dを求める(S318)。この差分は、例えば、調整対象プロファイル550の出力色空間CS5において出力値CurrentOutに対応する点と目標出力値TargetOutに対応する点とのユークリッド距離とすることができる。
その上で、ホスト装置100は、S308〜S320の繰り返し処理の終了条件が成立したか否かを判断し(S320)、終了条件が成立していない場合にはS308〜S320の処理を繰り返す。終了条件が成立した場合、ホスト装置100は、調整後の調整対象プロファイル550を記憶装置114に記憶させ、プロファイル調整処理を終了させる。例えば、全調整点P0について差分dが所定の閾値以下である場合に終了条件成立とすることができる。また、規定の回数に達した場合に終了条件成立としてもよい。
以上より、調整点P0に対応する入力座標値から現在の調整対象プロファイル550、又は、調整対象プロファイル550を含むプロファイルの組合せに従って得られる現在の出力値CurrentOutが目標出力値TargetOutに近付くように調整対象プロファイル550が調整される。その際、RIPに合わせるように使用する色変換モジュールを設定することができるので、RIPに近い使用環境でプロファイルを調整することができ、さらに意図通りのプロファイルが得られる。また、RIPに使用されている色変換モジュールをプロファイル調整時の色変換用に設定することができなくても、補間方法や変換経路や格子点数を調整することにより色変換の特性をRIPに近付けることができる。このため、RIPに使用されている色変換モジュールに近い使用環境でプロファイルを調整することができる。従って、本具体例は、調整されたプロファイルを使用する際にさらに意図通りの色変換結果を得ることができる。
(6)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、出力デバイスは、インクジェットプリンターに限定されず、色材としてトナーを使用するレーザープリンターといった電子写真方式のプリンター、3次元プリンター、表示装置、等でもよい。
画像を形成する色材の種類は、C,M,Y,Kに限定されず、C,M,Y,Kに加えて、Lc、Lm、Yよりも高濃度のDY(ダークイエロー)、Or(オレンジ)、Gr(グリーン)、Kよりも低濃度のLk(ライトブラック)、画質向上用の無着色の色材、等を含んでもよい。
むろん、第二の色空間は、cmyk色空間に限定されず、CMY色空間、RGB色空間、等でもよい。
ターゲットデバイスは、ターゲット印刷機に限定されず、表示装置等でもよい。
むろん、第一の色空間は、CMYK色空間に限定されず、CMY色空間、RGB色空間、等でもよい。
上述した実施形態では入力プロファイルと出力プロファイルとからデバイスリンクプロファイルを生成する際に格子点数を変えることができたが、プロファイル調整時に色変換用の入力プロファイルや出力プロファイルの格子点数を減らしてもよい。例えば、色変換用の入力プロファイル610における軸方向の格子点数が33個である場合、この33個のうち16個を間引いて軸方向の格子点数17個の入力プロファイルを生成し、この入力プロファイルを色変換処理に使用してもよい。出力プロファイル620の場合も、格子点を間引いて色変換処理に使用することができる。
以上により、色変換処理を高速化することができる。
(7)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、調整されたプロファイルを使用する際にさらに意図通りの色変換結果を得ることが可能な技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
100…ホスト装置(プロファイル調整装置の例)、114…記憶装置、114a…記憶領域、115…入力装置、120…測色装置、130…表示装置、200…プリンター(出力デバイスの例)、300…ターゲット印刷機、400…RIP、500…プロファイル、523…プライベートタグ、550…調整対象プロファイル、610…入力プロファイル、611…A2Bテーブル、620…出力プロファイル、621…B2Aテーブル、630…デバイスリンクプロファイル、631…デバイスリンクテーブル、700,701〜703,709…色変換モジュール、710…対象モジュール、750…モジュール設定情報、760…モジュール選択欄、770…仕様情報、780…カスタマイズ画面、781…補間方法選択欄、781a…対象補間方法、782…変換経路選択欄、782a…対象変換経路、783…格子点数選択欄、783a…対象格子点数、786…保存ボタン、787…「初期設定に戻す」ボタン、800…UI画面、900…格子、A0…調整範囲、CH0,CH1…カラーチャート、CS1…第一の色空間(第一機器従属色空間)、CS2…第二の色空間(第二機器従属色空間)、CS3…プロファイル接続空間、CS4…入力色空間、CS5…出力色空間、CS6…調整対象色空間、GD0,GD1,GD2,GD3,GD10…格子点、GDnearest…最近傍格子点、LT0…一覧、P0…調整点、PR0…プロファイル調整プログラム、ST1…モジュール設定工程、ST2…色変換工程、ST3…プロファイル調整工程、SY1…プロファイル調整システム、T0…目標。

Claims (10)

  1. プロファイルを参照して色空間の座標値を変換する色変換処理を行う色変換モジュールを使用して調整対象プロファイルを調整する処理をコンピューターにより行う、プロファイル調整方法であって、
    一以上の前記色変換モジュールから使用する色変換モジュールである対象モジュールを設定するモジュール設定工程と、
    入力色空間の入力座標値を出力色空間の出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させる色変換工程と、
    該対象モジュールによる変換結果を用いて前記調整対象プロファイルを調整する処理を行うプロファイル調整工程と、を含む、プロファイル調整方法。
  2. 前記モジュール設定工程では、記憶領域に記憶されている前記一以上の色変換モジュールの一覧を表示装置に表示させ、前記一覧から前記対象モジュールを決定する操作を受け付ける、請求項1に記載のプロファイル調整方法。
  3. 前記モジュール設定工程では、前記調整対象プロファイルに基づいて、記憶領域に記憶されている前記一以上の色変換モジュールから前記対象モジュールを決定する、請求項1に記載のプロファイル調整方法。
  4. 前記モジュール設定工程では、前記対象モジュールが前記色変換処理を行う際において前記出力座標値を求めるための可能な補間方法の中から使用する補間方法である対象補間方法の設定を受け付け、
    前記色変換工程では、前記対象補間方法に従って前記入力座標値に対応する前記出力座標値を求める、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロファイル調整方法。
  5. 前記補間方法は、前記プロファイルのn個(nは4以上の整数)の格子点における前記出力色空間の座標値から前記出力座標値を補間するn点補間方法である、請求項4に記載のプロファイル調整方法。
  6. 前記プロファイルは、第一機器従属色空間の第一座標値とプロファイル接続空間の機器独立座標値との対応関係を表す入力プロファイル、前記機器独立座標値と第二機器従属色空間の第二座標値との対応関係を表す出力プロファイル、及び、前記第一座標値と前記第二座標値との対応関係を表すデバイスリンクプロファイルを含み、
    前記モジュール設定工程では、前記第一機器従属色空間における前記入力座標値を前記第二機器従属色空間における前記出力座標値に変換する際に前記プロファイル接続空間を経由する第一変換設定にするか前記プロファイル接続空間を経由しない第二変換設定にするかを受け付け、
    前記色変換工程では、
    前記第一変換設定が受け付けられた場合、前記入力プロファイル及び前記出力プロファイルを参照して前記第一機器従属色空間における前記入力座標値を前記第二機器従属色空間における前記出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させ、
    前記第二変換設定が受け付けられた場合、前記デバイスリンクプロファイルを参照して前記第一機器従属色空間における前記入力座標値を前記第二機器従属色空間における前記出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させる、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプロファイル調整方法。
  7. 前記モジュール設定工程では、前記プロファイルの格子点数の設定を受け付け、
    前記色変換工程では、前記格子点数に合わせた複数の格子点を有する前記プロファイルを参照して前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させる、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のプロファイル調整方法。
  8. プロファイルを参照して色空間の座標値を変換する色変換処理を行う色変換モジュールを使用して調整対象プロファイルを調整する処理を行うためのプロファイル調整プログラムであって、
    一以上の前記色変換モジュールから使用する色変換モジュールである対象モジュールを設定するモジュール設定機能と、
    入力色空間の入力座標値を出力色空間の出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させる色変換機能と、
    該対象モジュールによる変換結果を用いて前記調整対象プロファイルを調整する処理を行うプロファイル調整機能と、をコンピューターに実現させる、プロファイル調整プログラム。
  9. プロファイルを参照して色空間の座標値を変換する色変換処理を行う色変換モジュールを使用して調整対象プロファイルを調整する処理を行うプロファイル調整装置であって、
    一以上の前記色変換モジュールから使用する色変換モジュールである対象モジュールを設定するモジュール設定部と、
    入力色空間の入力座標値を出力色空間の出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させる色変換部と、
    該対象モジュールによる変換結果を用いて前記調整対象プロファイルを調整する処理を行うプロファイル調整部と、を含む、プロファイル調整装置。
  10. プロファイルを参照して色空間の座標値を変換する色変換処理を行う色変換モジュールを使用して調整対象プロファイルを調整する処理を行うプロファイル調整システムであって、
    パッチを含むカラーチャートを印刷するための印刷装置と、
    前記パッチを測色する測色装置と、
    一以上の前記色変換モジュールから使用する色変換モジュールである対象モジュールを設定するモジュール設定部と、
    入力色空間の入力座標値を出力色空間の出力座標値に変換する前記色変換処理を前記対象モジュールに実行させる色変換部と、
    該対象モジュールによる変換結果を用いて前記調整対象プロファイルを調整する処理を行うプロファイル調整部と、を含む、プロファイル調整システム。
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