JP2019102054A - 情報提供装置および情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーシェアリングを利用するユーザに有益な情報を提供し、ユーザの利便性を向上させることが可能な「情報提供装置および情報提供方法」を提供する。【解決手段】サーバ装置2は、カーシェアリング提供者によって貸し出される貸出車両に関する第1情報を取得する貸出車両情報取得部12と、ユーザが貸出車両を借り受けている間に発生する事象に関する第2情報を取得する特定事項取得部13と、第1情報および第2情報に基づいて、所定の事象が発生したときにユーザが貸出車両を返却するか、ユーザが貸出車両を継続して借り受けるかを判断するのに利用可能な事項を分析する分析部11と、分析部11による分析結果に基づく情報を提供する情報提供部14とを備え、貸出車両を返却するか、貸出車両を継続して借り受けるかを判断するために利用可能な有益な情報をユーザに提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報提供装置および情報提供方法に関し、特に、カーシェアリングに関する情報を提供する情報提供装置および情報提供方法に用いて好適なものである。
近年、ユーザが料金を支払って車両を借り受けることが可能なサービスとして、レンタカーとは別に、カーシェアリングが普及してきている。従来、レンタカーの料金体系とカーシェアリングの料金体系とが異なることに着目し、各サービスの料金体系に基づいて、ユーザが各サービスを利用した場合に発生する料金を算出し、料金が安い方のサービスを特定し、ユーザに案内するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−203370号公報
カーシェアリングは、任意のタイミングで貸出車両の借り受け、および、返却が可能なサービスである。このため、ユーザがカーシェアリングを利用して貸出車両を借り受けているときに、貸出車両を返却して新たに借り受けるか、貸出車両を継続して借り受けるかを選択可能な事象が発生する場合がある。例えば、ユーザが貸出車両によって経由目的地に到着した場合等である。しかしながら、従来、このような事象が発生したときに、ユーザは、貸出車両を返却して新たに借り受ける方法と、貸出車両を継続して借り受ける方法とで、どちらの方法を採用した方が自身にとって良いのかを判断できず、この点でユーザの利便性に改善の余地があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、カーシェアリングを利用するユーザに有益な情報を提供し、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の情報提供装置は、カーシェアリング提供者によって貸し出される貸出車両に関する第1情報を取得すると共に、ユーザが貸出車両を借り受けている間に発生する事象に関する第2情報を取得し、第1情報および第2情報に基づいて、所定の事象が発生したときにユーザが貸出車両を返却するか、ユーザが貸出車両を継続して借り受けるかを判断するのに利用可能な事項を分析し、分析結果に基づく情報を提供する。
上記のように構成した本発明によれば、カーシェアリング提供者によって貸し出される貸出車両に関する情報と、ユーザが貸出車両を借り受けている間に発生する事象に関する情報とに基づいて、所定の事象が発生したときにユーザが貸出車両を返却するか、ユーザが貸出車両を継続して借り受けるかを判断するのに利用可能な事項が適切に分析され、分析結果に基づく情報が提供される。従って、ユーザは、情報提供装置によって提供された情報を利用して、所定の事象の発生に応じて貸出車両を返却するか、貸出車両を継続して借り受けるかを的確に判断できる。すなわち、上記のように構成した本発明によれば、カーシェアリングを利用するユーザに有益な情報を提供し、ユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。 料金体系明示画面の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。 スケジュール情報が示すスケジュールの内容の一例を示す図である。 分析結果提供画面の一例を示す図である。 利用料金表示画面の一例を示す図である。 返却可能施設画面の一例を示す図である。 借受可能施設画面の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。 出発地から経由目的地を経由して最終目的地に至る場合の各事象のタイミングを時間の経過と共に示す図である。 本発明の第3実施形態に係るサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係るサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る情報提供システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、情報提供システム1は、サーバ装置2(特許請求の範囲の「情報提供装置」に相当)と、複数のユーザ端末3とを備えている。サーバ装置2およびユーザ端末3は、それぞれ、インターネット、電話網、その他の通信網を含んで構成されたネットワークNにアクセス可能である。
ユーザ端末3は、ユーザが所有する端末である。本実施形態では、ユーザ端末3は、板状の筐体の前面の広い領域にタッチパネル3aが設けられたタブレット端末(例えば、スマートフォンや、タブレット型コンピュータ)であるものとする。ただし、ユーザ端末3は、後述する各種処理が実行可能な装置であればよく、例えば、ノート型コンピュータや、ウェアラブル端末(例えば、腕時計型のウェアラブル端末)をユーザ端末3として用いることができる。
本実施形態では、ユーザ端末3を使用するユーザは、カーシェアリングを提供する会社(以下、「カーシェアリング提供会社」という)に会員登録をしており、カーシェアリング提供会社が提供するカーシェアリングを利用できる。カーシェアリング提供会社は、特許請求の範囲における「カーシェアリング提供者」に相当する。本実施形態において、カーシェアリングは、以下の態様で行われる。
すなわち、カーシェアリング提供会社によりカーシェアリング施設が各地に設けられる。カーシェアリング施設は、カーシェアリング用の車両である貸出車両の貸し出し、および、返却の受け付けが行われる施設である。本実施形態では、説明の便宜のため、貸出車両は、電気自動四輪車であるものとする。ただし、貸出車両は、ガソリン車等の電気以外のエネルギーを燃料とする車両であってもよく、また、自動二輪車等の四輪車以外の車両であってもよい。カーシェアリング施設には、貸出車両が待機可能なスペース、および、待機する貸出車両の燃料を補充する設備(本例では、車載バッテリーに充電する設備)が設けられている。カーシェアリング施設では、当該施設で待機する貸出車両への燃料の補充が適切に行われる。
ユーザは、貸出車両を借り受ける場合、徒歩、その他の手段で、カーシェアリング施設に赴き、ユーザ認証等の借り受けに必要な手続きを適切に行って貸出車両を借り受ける。また、ユーザは、貸出車両を返却する場合、貸出車両で、カーシェアリング施設に赴き、利用料金の支払いを含む返却に必要な手続きを適切に行って貸出車両を返却する。利用料金の支払いは、現金払い、クレジットカード払い、その他の手段により行われる。本実施形態において、「利用料金」とは、ユーザが貸出車両を借り受けた場合に、その借り受けに応じてカーシェアリング提供会社に支払う料金の「総額」を意味する。従って、ユーザは、貸出車両の返却時に、カーシェアリング提供会社に対して利用料金を支払う必要がある。
以下の説明では、カーシェアリング提供会社によってカーシェアリングが提供されている地域における通貨の単位が「pp」であるものとし、例えば、「100pp」や、「0.1pp」のように表現する。
本実施形態では、貸出車両の借り受けに応じて発生する利用料金は、以下の方法で計算される。すなわち、利用料金は、基本的に、固定料金に、追加料金を加算することにより計算される。固定料金とは、ユーザが貸出車両を借り受けるときに、カーシェアリング提供会社に支払う料金として固定的に発生する料金である。固定料金は、カーシェアリング提供者と貸出車両の車種との組み合わせごとに固有の値が設定される。固定料金は、無料の場合もある。
追加料金とは、ユーザが貸出車両を借り受けている間、カーシェアリング提供会社に支払う料金として追加的に発生する料金である。追加料金は、時間加算、距離加算、または、時間加算と距離加算との組み合わせによって計算される。
時間加算は、単位時間が経過するごとに加算額を加算する計算方法である。単位時間および加算額は、カーシェアリング提供者と貸出車両の車種との組み合わせごとに設定される。また、特定の期間(例えば、ユーザが貸出車両を借り受けた後の最初の1時間)についての加算額が変更されたり、時間帯によって加算額が変更されたりすることがある。距離加算は、単位距離だけ走行するごとに加算額を加算する計算方法である。単位距離および加算額は、カーシェアリング提供者と貸出車両の車種との組み合わせごとに設定される。また、特定の期間についての加算額が変更されたり、時間帯によって加算額が変更されたりする場合がある。
また、利用料金には、「料金上限」が設けられる場合がある。本実施形態において、「料金上限」とは、所定の条件を満たす場合に、利用料金に上限値が設定され、利用料金が上限値を上回らないようになることをいう。例えば、料金上限として、ある特定の時間帯(一例として、17:30〜翌9:00までの期間)に貸出車両が使用される場合には、利用料金が特定の上限値を上回らない、といった料金上限が設けられる。
貸出車両の返却に際し、ユーザは、貸出車両の燃料を補充した上で返却する必要がない。従って、ユーザは、貸出車両を返却する直前に車載バッテリーを充電する必要がない。ただし、ユーザは、貸出車両を借り受けている最中に、貸出車両の燃料を補充する場合は、燃料代を自ら支払って燃料を補充する必要がある。ただし、ユーザは、所定のカーシェアリング施設や、カーシェアリング提供会社が提携する充電スタンドにおいて、無料で、または、特定の割引を受けて燃料を補充できる場合もある。ユーザは、貸出車両を返却する場合、貸出車両を借り受けたカーシェアリング施設と同一のカーシェアリング施設に返却する必要はなく、貸出車両の貸し出しを行ったカーシェアリング提供会社が提供する他のカーシェアリング施設に返却することができる。
ユーザは、一のカーシェアリング提供会社が提供するカーシェアリングを利用する場合、事前に、自身のユーザ端末3に、当該一のカーシェアリング提供会社が提供するアプリケーション(以下、「カーシェアアプリ」という)をインストールする。そして、ユーザは、貸出車両を借り受ける場合、カーシェアアプリを利用して、貸出車両の借り受けの予約(以下、「レンタル予約」という)を行う。詳述すると、貸出車両を借り受ける場合、ユーザは、カーシェアアプリを起動し、所定の操作を行って、レンタル予約を行うためのユーザインターフェイスの表示を指示する。ユーザ端末3は、カーシェアアプリの機能により、所定のサーバと通信し、レンタル予約を行うためのユーザインターフェイスをタッチパネル3aに表示する。
ユーザは、レンタル予約を行うためのユーザインターフェイスに、貸出車両を借り受けるカーシェアリング施設の選択や、貸出車両の借り受けを開始する日時の入力、借り受ける貸出車両の車種の選択等、レンタル予約に必要な情報を入力する。貸出車両の車種の選択に際して、ユーザは、各車種について、適宜、利用料金の料金体系が記載された料金体系明示画面UI2(図2)を表示させて、利用料金の料金体系を確認することができる。
図2は、一の車種の貸出車両についての料金体系明示画面UI2の一例を示す図である。図2に示すように、料金体系明示画面UI2には、貸出車両の外観が表示される。また、料金体系明示画面UI2には、車種の名称を示す情報J2aが表示される。また、料金体系明示画面UI2には、固定料金を示す情報J2b(図2の例は、「固定料金:15pp」)が表示される。上述したように、固定料金は無料の場合もあり、その場合は、固定料金が無料であることを示す情報が表示されるか、または、固定料金を示す情報が表示されない。
また、図2に示すように、料金体系明示画面UI2には、時間加算に関する情報J2cが表示される。時間加算に関する情報J2cは、単位時間あたりの加算額を示す情報を含む。また、単位時間あたりの加算額が、時間帯によって変動する場合には、単位時間あたりの加算額を示す情報は、時間帯ごとに分けて表示される。図2の例では、料金体系明示画面UI2に、日中(7:00〜21:00の時間帯)は、1分あたり0.28ppが加算され、夜間(21:00〜7:00の時間帯)は、1分あたり0.02ppが加算される旨の情報が表示されている。また、時間加算に関する情報J2cは、加算額が利用料金に反映される時間の単位を示す情報が表示される(図2の例では、「5分ごとに加算」)。上述したように、時間加算は行われない場合があり、この場合は、時間加算が行われないことを示す情報が表示されるか、または、時間加算に関する情報J2cが表示されない。
また、図2に示すように、料金体系明示画面UI2には、距離加算に関する情報J2dが表示される。距離加算に関する情報J2dは、単位距離あたりの加算額を示す情報(図2の例では、「距離加算:1.88pp/キロ」)を含む。なお、単位距離あたりの加算額が、時間帯によって変動する場合には、単位距離あたりの加算額を示す情報は、時間帯ごとに分けて表示される。また、距離加算に関する情報J2dは、加算額が利用料金に反映される距離の単位を示す情報が表示される(図2の例では、「0.1キロごとに加算」)。上述したように、距離加算は行われない場合があり、この場合は、距離加算が行われないことを示す情報が表示されるか、または、距離加算に関する情報J2dが表示されない。
また、図2に示すように、料金体系明示画面UI2には、料金上限に関する情報J2eが表示される。図2では、料金上限に関する情報J2eは、17:30〜翌9:00の間で貸出車両が使用される場合には、上限値が39ppであることを示す情報、および、貸出車両が使用される時間が24時間以内の場合、上限値が119ppであることを示す情報である。ユーザは、料金体系明示画面UI2を参照することによって、貸出車両の利用料金の料金体系を的確に把握できる。
図3は、第1実施形態に係るサーバ装置2の機能構成例を示すブロック図である。サーバ装置2は、ネットワークNに接続されたサーバである。なお、図1および図3では、サーバ装置2を1つのブロックにより表しているが、これはサーバ装置2が単一の装置により構成されることを意味するするものではない。サーバ装置2は、複数のサーバにより構成されてもよく、所定のシステムの一部であってもよい。すなわち、サーバ装置2は、後述する処理を実行可能な装置であればよい。
図3に示すように、サーバ装置2は、機能構成として、サーバ側通信部10、分析部11、貸出車両情報取得部12、特定事項取得部13、情報提供部14および応答部15を備えている。また、サーバ装置2は、記憶媒体として、記憶部20を備えている。上記各機能ブロック10〜15は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック10〜15は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。以上のことは、後述する他の機能ブロックについても同様である。
<第1実施形態の概要>
以下、まず、図1および図3を用いて第1実施形態の概要を説明する。ここで、ユーザは、事前に計画したスケジュールに基づいて、カーシェアリング提供会社から借り受けた貸出車両を利用して、1または複数の経由目的地を経由し、最終目的地に行く場合がある。ユーザは、各経由目的地でしばらく滞在する。この場合、ユーザは、貸出車両により経由目的地に到着したときに以下の2つの方法でカーシェアリングを利用することが可能である。
1つ目の方法は、経由目的地に到着した際に、一旦、貸出車両を返却する。そして、経由目的地に滞在した後、経由目的地を出発する際に、新たに貸出車両を借り受け、新たに借り受けた貸出車両によって経由目的地を出発する方法である。以下、当該方法に対応するユーザの行動を、「第1行動」という。2つ目の方法は、経由目的地に到着した後も貸出車両を継続して借り受けると共に、経由目的地に滞在中、貸出車両を駐車場に駐車させ、駐車場に駐車させた貸出車両により経由目的地を出発する方法である。以下、当該方法に対応するユーザの行動を、「第2行動」という。これら2つの方法に関し、ユーザは、できるだけ自身にとって利点の大きい方法で、カーシェアリングを利用することを望むものと想定される。
そして、本実施形態に係るサーバ装置2は、上述した第1行動、第2行動のうち、いずれの行動を行うかをユーザが判断するのに有益な情報を提供する、というサービス(以下、「判断情報提供サービス」という)を提供する。
すなわち、貸出車両情報取得部12は、貸出車両に関する第1情報を取得する。第1情報は、貸出車両の利用料金の料金体系に関する情報を含む。この貸出車両の利用料金の料金体系に関する情報は、上述した固定料金、および、追加料金の料金体系に関する情報を含む。また、特定事項取得部13は、ユーザが貸出車両を借り受けている間に発生する事象に関する第2情報を取得する。第2情報は、経由目的地に滞在している間、貸出車両を駐車場に駐車させる場合に発生する駐車場代の料金体系に関する情報を含む。
そして、分析部11は、貸出車両情報取得部12により取得された第1情報、および、特定事項取得部13により取得された第2情報に基づいて、ユーザが第1行動を行う場合に、経由目的地を出発する際に新たな貸出車両を借り受けるために必要な「固定料金」を算出する。さらに、分析部11は、ユーザが第2行動を行う場合に、ユーザが経由目的地に滞在している期間、駐車場に貸出車両を駐車させることに伴って発生する「駐車場代」と、当該期間に発生する「追加料金」との「合計値」を算出する。
そして、分析部11は、固定料金と合計値とで、いずれの方が安いかを分析する。分析部11は、固定料金の方が安い場合は、第1行動の方がユーザが支払う料金が安く、合計値の方が安い場合は、第2行動の方がユーザが支払う料金が安いと判断する。情報提供部14は、分析部11の分析結果に基づく情報を、ユーザ端末3に送信する。ユーザは、提供された情報を、第1行動を行うか第2行動を行うかを判断するための有益な情報として活用する。
<第1実施形態の詳細>
次に、第1実施形態の詳細について説明する。
サーバ側通信部10は、所定の通信規格に従って、ネットワークNにアクセスし、ネットワークNと接続する機器(ユーザ端末3を含む)と通信する。
記憶部20は、ハードディスク等の記憶媒体を備えており、カーシェアリング施設データベース20aと、利用料金データベース20bと、駐車場データベース20cとを記憶する。これらデータについては後述する。
分析部11は、ユーザからの指示に応じて、以下の処理を実行する。以下、分析部11の処理について、貸出車両情報取得部12の処理および特定事項取得部13の処理と共に詳述する。
ここで、ユーザは、サーバ装置2による判断情報提供サービスを受けることを望む場合、専用のアプリケーション(以下、「専用アプリケーション」という)をユーザ端末3に事前にインストールする。図3のユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31は、専用アプリケーションおよび付随するプログラムの機能により処理を実行する機能ブロックである。そして、ユーザは、レンタル予約を行った後、判断情報提供サービスを受けることを望む場合、専用アプリケーションを起動し、所定の操作を行って、判断情報提供サービスの提供の開始を指示する。当該指示に応じて、専用アプリケーション実行部31は、ユーザを識別するユーザIDを含み、判断情報提供サービスの提供の開始を指示する制御データをサーバ装置2に送信する。サーバ装置2の分析部11は、制御データを受信し、ユーザへの当該サービスの提供に関する処理を開始する。以下の説明では、専用アプリケーションを利用して、判断情報提供サービスの提供の開始を指示したユーザを、特に、「対象ユーザ」という。
まず、分析部11は、貸出車両情報取得部12に、レンタル予約により対象ユーザが借り受ける貸出車両の車種(以下、「利用車種」という)の車種IDと、対象ユーザに貸し出される貸出車両を提供するカーシェアリング提供会社(以下、「利用会社」という)の会社IDとの取得を要求する。車種IDは、車種の識別情報であり、会社IDは、カーシェアリング提供会社の識別情報である。当該要求に応じて、貸出車両情報取得部12は、例えば以下の手段で、利用車種の車種IDおよび利用会社の会社IDを取得する。
例えば、貸出車両情報取得部12は、ユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31と通信し、車種IDおよび会社IDを入力可能なユーザインターフェイスを表示させる。そして、貸出車両情報取得部12は、当該ユーザインターフェイスに入力された車種IDおよび会社IDを取得する。また例えば、専用アプリケーション実行部31が、ユーザ端末3のOSが提供するAPIを利用して、上述したカーシェアアプリから車種IDおよび会社IDを取得し、貸出車両情報取得部12に送信する。貸出車両情報取得部12は、専用アプリケーション実行部31から車種IDおよび会社IDを受信し、取得する。
次いで、分析部11は、特定事項取得部13に、目的地関連情報の取得を要求する。本実施形態において、目的地関連情報は、経由目的地の位置、経由目的地に到着する予定の日時(以下、「到着予定日時」という)、および、経由目的地を出発する予定の日時(以下、「出発予定日時」という)を含む情報である。当該要求に応じて、特定事項取得部13は、例えば以下の手段で、対象ユーザに係る目的地関連情報を取得する。なお、到着予定日時と、出発予定日時とにより、経由目的地に滞在する予定の時間が定まる。これを踏まえ、到着予定日時を示す情報と、出発予定日時を示す情報との組み合わせは、特許請求の範囲の「ユーザが経由目的地に滞在する時間に関する情報」に相当する。目的地関連情報に、経由目的地に滞在する時間を示す情報を含める構成でもよい。
例えば、特定事項取得部13は、ユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31と通信し、経由目的地の位置を示す情報、到着予定日時を示す情報、および、出発予定日時を示す情報を入力可能なユーザインターフェイスを表示させる。そして、特定事項取得部13は、当該ユーザインターフェイスに入力された各情報を取得することによって、目的地関連情報を取得する。
また例えば、特定事項取得部13は、対象ユーザのスケジュールに関するスケジュール情報を取得する。例えば、ユーザ端末3にスケジュールを管理するアプリケーションがインストールされており、専用アプリケーション実行部31が、ユーザ端末3のOSが提供するAPIを利用して、当該スケジュールを管理するアプリケーションからスケジュール情報を取得し、特定事項取得部13に送信する。特定事項取得部13は、専用アプリケーション実行部31からスケジュール情報を受信し、取得する。図4は、スケジュール情報が示すスケジュールの内容の一例を示す図である。特定事項取得部13は、取得したスケジュール情報を分析し、経由目的地を特定すると共に、特定した経由目的地に到着する日時、および、特定した経由目的地を出発する日時を推定し、目的地関連情報を取得する。
図4の例では、例えば、特定事項取得部13は、以下の処理を行う。すなわち、特定事項取得部13は、スケジュール情報を分析し、ユーザのスケジュールが会社(ユーザの職場)を出発した後、Aレストランで昼食をとり、その後、会社に戻る、というスケジュールをとることを認識し、経由目的地として、Aレストランを特定する。そして、特定事項取得部13は、Aレストランに到着する日時を、例えば、「2017/1/1/11:50」と推定し、Aレストランを出発する日時を、例えば、「2017/1/1/14:10」と推定する。
さらに、分析部11は、特定事項取得部13に、カーシェアリング施設データベース20aの取得を要求する。カーシェアリング施設データベース20aは、カーシェアリング提供会社にかかわらず、地図上に存在するカーシェアリング施設ごとにレコードを有するデータベースである。一のカーシェアリング施設に対応するレコードは、当該一のカーシェアリング施設を識別する施設IDと、当該一のカーシェアリング施設を提供するカーシェアリング提供会社の会社IDと、当該一のカーシェアリング施設の位置を示すカーシェアリング施設位置情報と、現時点で当該一のカーシェアリング施設で借り受けることが可能な貸出車両の台数を示す情報(以下、「借受可能台数情報」という)とを有する。借受能台数情報の値は、所定の手段で、随時、更新され、実際の台数を反映した値とされる。
なお、本実施形態では、特定事項取得部13が、サーバ装置2が記憶するカーシェアリング施設データベース20aを取得する構成であるが、特定事項取得部13が、外部の装置と通信し、当該外部の装置からカーシェアリング施設データベース20aの全部または一部に相当するデータを受信し、取得する構成でもよい。
分析部11は、貸出車両情報取得部12が取得した会社IDと、特定事項取得部13が取得した目的地関連情報およびカーシェアリング施設データベース20aとに基づいて、経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設が存在するか否かを判定する。対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設とは、利用会社(対象ユーザが貸出車両を借り受けたカーシェアリング提供会社)が提供するカーシェアリング施設である。また、経由目的地の近辺とは、例えば、経由目的地を中心とした所定の範囲である。経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設が存在しない場合は、対象ユーザが貸出車両により経由目的地に到着したときに、貸出車両を返却できないか、または、返却することが困難である。
分析部11は、経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設が存在しない場合は、その旨を情報提供部14に通知する。この場合、分析部11は、後述する分析処理を実行しない。一方、経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設が存在する場合は、分析部11は、特定事項取得部13が取得した目的地関連情報およびカーシェアリング施設データベース20aとに基づいて、経由目的地の近辺に、経由目的地を出発するときに対象ユーザが貸出車両を借り受けることが可能なカーシェアリング施設が存在するか否かを判定する。
詳述すると、分析部11は、現時点で借り受け可能な貸出車両の台数が閾値以上のカーシェアリング施設が、経由目的地の近辺に存在する場合、経由目的地の近辺に、経由目的地を出発するときに対象ユーザが貸出車両を借り受けることが可能なカーシェアリング施設が存在すると判定し、それ以外の場合、このようなカーシェアリング施設が存在しないと判定する。これは、現時点で借り受け可能な貸出車両の台数が閾値以上のカーシェアリング施設は、貸出車両が十分に待機している状態であるため、ユーザが経由目的地を出発するときにおいても、貸出車両を借り受けることができる可能性が高いためである。
分析部11は、経由目的地の近辺に、経由目的地を出発するときに対象ユーザが貸出車両を借り受けることが可能なカーシェアリング施設が存在しない場合は、その旨を情報提供部14に通知する。この場合、分析部11は、後述する分析処理を実行しない。一方、このようなカーシェアリング施設が存在する場合、分析部11は、以下で説明する分析処理を実行する。なお、経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設が存在し、かつ、対象ユーザが貸出車両を借り受けることが可能なカーシェアリング施設が存在するということは、対象ユーザが経由目的地に到着したときに、第1行動と第2行動とのいずれの行動も行うことができるということである。逆に、それ以外の場合は、対象ユーザは、第2行動のみを行うことができる。
分析処理において、まず、分析部11は、対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設から、所定のルールで、1つのカーシェアリング施設を特定する。所定のルールは、例えば、経由目的地から最も近い施設、というルールである。所定のルールは、対象ユーザが経由目的地に到着したときに行き易い場所という観点から適切に定められる。以下、特定されたカーシェアリング施設を、「特定返却施設」という。さらに、分析部11は、対象ユーザが貸出車両を借り受けることが可能なカーシェアリング施設から、所定のルールで、1つのカーシェアリング施設を特定する。以下、特定されたカーシェアリング施設を、「特定借受施設」という。
特定返却施設、および、特定借受施設を特定した後、分析部11は、貸出車両情報取得部12に、利用会社の会社IDおよび利用車種の車種IDを出力し、利用会社と利用車種との組み合わせに対応する利用料金データ(後述)の取得を要求する。当該要求に応じて、貸出車両情報取得部12は、記憶部20が記憶する利用料金データベース20bを参照し、利用会社と利用車種との組み合わせに対応する利用料金データを取得する。
詳述すると、利用料金データベース20bは、サービス提供会社と貸出車両の車種との組み合わせごとに、会社IDと車種IDとの組み合わせに対応付けて、利用料金データを記憶するデータベースである。上述したように、利用料金の料金体系は、カーシェアリング提供会社と貸出車両の車種との組み合わせごとに設定される。一のカーシェアリング提供会社と一の貸出車両との組み合わせに対応する利用料金データは、当該組み合わせについて設定された利用料金の料金体系に関する情報を有する。利用料金の料金体系に関する情報は、具体的には、固定料金に関する情報(図2の情報J3bに相当する情報)、追加料金に関する情報(図2の情報J3cおよび情報J3dに相当する情報)、および、料金上限に関する情報(図2の情報J3eに相当する情報)を含む。つまり、利用料金データは、利用料金を算出するために必要な情報を不足なく含んでいる。貸出車両情報取得部12は、分析部11からの要求に応じて、記憶部20が記憶する利用料金データベース20bを参照し、入力した会社IDと車種IDとの組み合わせに対応する利用料金データを取得する。ここで取得された利用料金データは、対象ユーザがレンタル予約して借り受ける貸出車両についての利用料金データである。以下、ここで取得された利用料金データを、「第2利用料金データ」という。
さらに、分析部11は、貸出車両情報取得部12に、特定借受施設を提供するカーシェアリング提供会社の会社IDと、利用車種の車種IDとを出力し、特定借受施設を提供するカーシェアリング提供会社と利用車種との組み合わせに対応する利用料金データの取得を要求する。特定借受施設を提供するカーシェアリング提供会社と利用車種との組み合わせは、対象ユーザが新たな貸出車両の借り受けに利用するカーシェアリング提供会社と、そのカーシェアリング提供会社で新たに借り受ける貸出車両の車種との組み合わせである。ここで、対象ユーザは、第1行動を採用する場合、新たに貸出車両を借り受ける際、経由目的地に到着する前に借り受けていた貸出車両の車種と同一の車種の貸出車両を借り受けることを希望するものと想定される。
貸出車両情報取得部12は、分析部11からの要求に応じて、入力した会社IDと車種IDとの組み合わせに対応する利用料金データを取得する。なお、会社IDと車種IDとの組み合わせに対応する利用料金データが無い場合、つまり、特定借受施設において、経由目的地に到着する前に借り受けていた貸出車両の車種と同一の車種の貸出車両の貸し出しが行われていない場合、貸出車両情報取得部12は、入力した車種IDの車種に、できるだけタイプの近い車種の車種IDと、会社IDとの組み合わせに対応する利用料金データを取得する。同様に、貸出車両情報取得部12は、会社IDと車種IDとの組み合わせに対応する利用料金データが有る場合であっても、所定の手段で、特定借受施設において、その車種IDの車種の貸出車両を借り受けることができるか否かを判定する。例えば、貸出車両が既に貸し出されている場合や、予約が入っている場合には、貸出車両を借り受けることができない。借り受けることができない場合は、入力した車種IDの車種に、できるだけタイプの近い車種であって、実際に特定借受施設において借り受けることができる車種の車種IDと、会社IDとの組み合わせに対応する利用料金データを取得する。
ここで取得された利用料金データは、対象ユーザが第1行動を採用する場合に、経由目的地を出発するときに新たに借り受ける貸出車両についての利用料金データである。以下、ここで取得された利用料金データを、「第1利用料金データ」という。
さらに、分析部11は、経由目的地の位置を示す情報を特定事項取得部13に出力し、利用駐車場(後述)の駐車場代データの取得を要求する。当該要求に応じて、特定事項取得部13は、記憶部20が記憶する駐車場データベース20cを参照し、利用駐車場(後述)の駐車場代データを取得する。詳述すると、駐車場データベース20cは、地図上の駐車場ごとにレコードを有するデータベースである。1件のレコードは、駐車場を識別する駐車場IDと、駐車場の位置を示す駐車場位置情報と、駐車場代の料金体系を示す駐車場代データとを有する。
特定事項取得部13は、入力した経由目的地の位置を示す情報と、駐車場データベース20cの各レコードの駐車場位置情報とに基づいて、経由目的地の近辺に位置する駐車場を1つ特定する。経由目的地の近辺に駐車場が複数存在する場合、特定事項取得部13は、所定のルール(例えば、経由目的地に最も近い駐車場)で、駐車場を特定する。ここで特定された駐車場が「利用駐車場」に相当する。利用駐車場は、ユーザが経由目的地に到着したときに貸出車両を継続して借り受ける場合に、貸出車両を駐車させることが想定される駐車場である。特定事項取得部13は、駐車場データベース20cのレコードのうち、利用駐車場に対応するレコードを特定し、特定したレコードの駐車場代データを取得する。ここで取得された駐車場代データは、対象ユーザが第2行動を採用する場合に、貸出車両を駐車させるものと想定される駐車場についての駐車場代データである。以下、ここで取得された駐車場代データを、「利用駐車場代データ」という。
分析部11は、第2利用料金データ、第1利用料金データ、および、利用駐車場データに基づいて、以下の処理を実行する。すなわち、分析部11は、第1利用料金データに基づいて、対象ユーザが第1行動を採用した場合に、新たな貸出車両の借り受けに応じて発生する固定料金を算出する。なお、固定料金が、時間帯によって変動する場合は、分析部11は、出発予定日時に基づいて、当該変動を反映して適切に固定料金を算出する。上述したように、固定料金は無料の場合もある。以下、算出された固定料金を「比較対象固定料金」という。
また、分析部11は、第2利用料金データに基づいて、対象ユーザが第2行動を採用する場合に、経由目的地に滞在している期間に発生する追加料金を算出する。詳述すると、分析部11は、目的地関連情報の到着予定日時および出発予定日時を示す情報に基づいて、対象ユーザが経由目的地に滞在する予定の期間(以下、「滞在予定期間」という)を特定し、特定した滞在予定期間に発生する追加料金を算出する。追加料金の計算方法が時間帯によって変動する場合は、分析部11は、到着予定日時および出発予定日時に基づいて、当該変動を反映して適切に追加料金を算出する。
また、分析部11は、利用駐車場代データに基づいて、対象ユーザが第2行動を採用した場合に、滞在予定期間の間、貸出車両を利用駐車場に駐車させることに伴って発生する駐車場代を算出する。駐車場代の計算方法が時間帯によって変動する場合は、分析部11は、到着予定日時および出発予定日時に基づいて、当該変動を反映して適切に駐車場代を算出する。
追加料金を算出し、さらに駐車場代を算出した後、分析部11は、追加料金と駐車場代との合計値を算出する。以下、算出された合計値を「比較対象合計値」という。
「比較対象固定料金」と「比較対象合計値」とを算出した後、分析部11は、比較対象固定料金と比較対象合計値とを比較し、いずれの方が安いかを分析する。そして、分析部11は、比較対象固定料金の方が比較対象合計値よりも安い場合は、第1行動の方が対象ユーザが支払う料金が安いと判定する。一方、分析部11は、比較対象合計値の方が比較対象固定料金よりも安い場合は、第2行動の方が対象ユーザが支払う料金が安いと判定する。以上の処理が分析部11による分析処理である。
ここで、比較対象合計値は、対象ユーザが第2行動を採用する場合に、経由目的地に滞在する期間に、カーシェアリング提供会社およびカーシェアリング提供会社以外の主体に支払う料金として発生する料金の総額である。つまり、対象ユーザは、経由目的地に到着した後に継続して貸出車両を借り受けた場合、新たに貸出車両を借り受ける場合に発生する比較対象固定料金を支払う必要がない代わりに、比較対象合計値を支払う必要がある。一方、比較対象固定料金は、対象ユーザが第1行動を採用する場合に、新たな貸出車両の借り受けに伴って発生する料金である。対象ユーザは、経由目的地への到着時に貸出車両を返却し、経由目的地からの出発時に貸出車両を借り受ける場合、比較対象合計値を支払う必要がない代わりに、比較対象固定料金を支払う必要がある。従って、比較対象合計値の方が安い場合は、第2行動の方が料金が安いと判定でき、比較対象固定料金の方が安い場合は、第1行動の方が料金が安いと判定することができる。
分析部11は、比較対象固定料金および比較対象合計値と共に、分析処理の分析結果を示す情報を情報提供部14に通知する。
情報提供部14は、分析部11から通知された情報の内容に応じて、異なる態様で、ユーザ端末3に対して情報を提供する。詳述すると、情報提供部14は、分析部11から、経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設が存在しないか、または、対象ユーザが貸出車両を借り受けることが可能なカーシェアリング施設が存在しない旨の通知を受けた場合、以下の処理を実行する。すなわち、情報提供部14は、ユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31に描画データを送信し、第2行動を勧める情報が表示された画面を表示させる。当該画面は、例えば、経由目的地に到着したときに、レンタル予約した貸出車両を駐車場に停車させて、貸出車両を継続して借り受けた方がよい旨の情報が表示された画面である。なお、利用駐車場を案内する情報を表示させてもよい。ユーザは、当該画面を参照することにより、第2行動を採用すべきことを的確に認識できる。
一方、情報提供部14は、分析部11から分析処理の分析結果を示す情報の通知を受けた場合、以下の処理を実行する。すなわち、情報提供部14は、ユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31に描画データを送信し、分析結果提供画面UI5(図5)を表示させる。図5は、分析結果提供画面UI5の一例を示す図である。図5は、分析部11により第1行動の方が対象ユーザが支払う料金が安いと判定された場合の分析結果提供画面UI5を示している。図5に示すように、分析結果提供画面UI5は、第1行動と第2行動とでどちらの方が料金が安いのかを明示する情報J5aが表示される。さらに、分析結果提供画面UI5には、比較対象固定料金、および、比較対象合計値が明示された情報J5bが表示される。対象ユーザは、情報J5aおよび情報J5bの内容を認識することにより、第1行動と第2行動とでどちらの方が料金が安いのかを的確に認識することができる。対象ユーザは、当該認識に基づいて、料金の安さという、第1行動を採用する場合と第2行動を採用する場合とでどちらの方が自身にとって利点が大きいかを検討する上で有意義な情報を利用して、どちらの行動を採用すべきかを的確に判断できる。特に、利用料金は、カーシェアリング提供者によって、また、貸出車両の車種によって個別に設定されており、また、利用料金には上限値が設けられている場合があり、ユーザ自身が、比較対象固定料金や、比較対象合計値を算出することは非常に煩雑である。これを踏まえ、本実施形態によれば、ユーザは、煩雑な作業を行うことなく、簡易に、第1行動と第2行動とでどちらを採用すべきかを的確に判断できる。
図5に示すように、分析結果提供画面UI5には、分析部11により第1行動の方が料金が安いと判定された場合には、特定返却施設の位置の表示を指示するボタンB5が表示される。なお、図示は省略するが、分析部11により第2行動の方が料金が安いと判定された場合には、利用駐車場の位置の表示を指示するボタンが表示される。
分析部11により第1行動の方が料金が安いと判定された場合において、ボタンB5が対象ユーザにより操作された場合、情報提供部14は、専用アプリケーション実行部31と通信し、特定返却施設の位置が明示された地図が表示された画面をユーザ端末3に表示させる。なお、情報提供部14は、特定返却施設の位置を示す情報について、特定事項取得部13に取得を要求し、特定事項取得部13に取得させる。対象ユーザは、当該画面を参照することにより、特定返却施設の位置を的確に把握することができる。
一方、分析部11により第2行動の方が料金が安いと判定された場合において、利用駐車場の位置の表示を指示するボタンが操作された場合、情報提供部14は、専用アプリケーション実行部31と通信し、利用駐車場の位置が明示された地図が表示された画面をユーザ端末3に表示させる。なお、情報提供部14は、利用駐車場の位置を示す情報について、特定事項取得部13に取得を要求し、特定事項取得部13に取得させる。対象ユーザは、当該画面を参照することにより、利用駐車場の位置を的確に把握することができる。
応答部15は、ユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31からのリクエストに応じて、各種ユーザインターフェイスをユーザ端末3に表示させる。
図6は、応答部15が表示させるユーザインターフェイスの1つである利用料金表示画面UI6の一例を示す図である。利用料金表示画面UI6は、現時点の利用料金が表示された画面であり、ユーザは、貸出車両を借り受けている間、任意のタイミングで、利用料金表示画面UI6を表示させて、現時点の利用料金を確認できる。図6に示すように、利用料金表示画面UI6は、自車位置の周辺の地図が表示されると共に、当該地図の下方に、現時点までに貸出車両が走行した距離の累計を示す情報J6aと、貸出車両の借り受けを開始してから現時点までの時間の累計を示す情報J6bと、現時点の利用料金を示す情報J6cが表示される。なお、貸出車両が走行した距離の累計および貸出車両を借り受けた時間の累計については、貸出車両情報取得部12が、貸出車両に搭載された車載装置と通信する等の手段により適切に取得する。ユーザは、利用料金表示画面UI6を参照することにより、現時点の利用料金を的確に把握できる。
図7は、応答部15が表示させるユーザインターフェイスの1つである返却可能施設画面UI7の一例を示す図である。返却可能施設画面UI7は、地図上に、ユーザが貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設の位置が明示がされた画面である。ユーザが借り受けている貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設(=利用会社のカーシェアリング施設)に関する情報は、特定事項取得部13が取得する。ユーザは、返却可能施設画面UI7を参照することにより、貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設の地図上の位置を的確に把握できる。特に、ユーザは、経由目的地や、最終目的地の周辺の地図に対応する返却可能施設画面UI7を参照することにより、経由目的地や、最終目的地に到着したときに貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設の位置を把握できる。
図8は、応答部15が表示させるユーザインターフェイスの1つである借受可能施設画面UI8の一例を示す図である。借受可能施設画面UI8は、地図上に、ユーザが貸出車両を借り受け可能なカーシェアリング施設の位置が明示がされた画面である。図8で例示する借受可能施設画面UI8では、ピン状のオブジェクトでカーシェアリング施設の位置が明示されると共に、ピンの頭部に、現時点でカーシェアリング施設で借りることが可能な貸出車両の台数が数字により表されている。ユーザが貸出車両を借り受け可能なカーシェアリング施設に関する情報は、特定事項取得部13が取得する。ユーザは、借受可能施設画面UI8を参照することにより、貸出車両を借り受け可能なカーシェアリング施設の地図上の位置を的確に把握できると共に、各カーシェアリング施設で実際に借り受けることが可能な貸出車両の台数を把握できる。
図9は、本実施形態に係るサーバ装置2の処理の一例を示すフローチャートである。図9は、対象ユーザの要求に応じて、判断情報提供サービスに関する処理を実行するときのサーバ装置2の処理の一例を示している。
図9に示すように、貸出車両情報取得部12は、分析部11の要求に応じて、利用会社の会社IDおよび利用車種の車種IDを取得する(ステップSA1)。次いで、特定事項取得部13は、分析部11の要求に応じて、目的地関連情報を取得する(ステップSA2)。次いで、特定事項取得部13は、分析部11の要求に応じて、カーシェアリング施設データベース20aを取得する(ステップSA3)。
分析部11は、貸出車両情報取得部12が取得した会社IDと、特定事項取得部13が取得した目的地関連情報およびカーシェアリング施設データベース20aとに基づいて、経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設が存在するか否かを判定する(ステップSA4)。このような施設が存在しない場合(ステップSA4:NO)、分析部11は、その旨を情報提供部14に通知し(ステップSA5)、情報提供部14は、第2行動を勧める情報を提供する(ステップSA6)。ステップSA6の処理後、サーバ装置2は処理を終了する。
経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を返却可能な施設が存在する場合(ステップSA4:YES)、分析部11は、特定事項取得部13が取得した目的地関連情報およびカーシェアリング施設データベース20aに基づいて、経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を借り受けることが可能なカーシェアリング施設が存在するか否かを判定する(ステップSA7)。このような施設が存在しない場合(ステップSA7:NO)、上述したステップSA5、ステップSA6の処理が実行されて、処理が終了する。
経由目的地の近辺に、対象ユーザが貸出車両を借り受けることが可能なカーシェアリング施設が存在する場合(ステップSA7:YES)、分析部11は、特定返却施設を特定すると共に(ステップSA8)、特定借受施設を特定する(ステップSA9)。次いで、貸出車両情報取得部12は、分析部11の要求に応じて、第2利用料金データを取得し(ステップSA10)、第1利用料金データを取得する(ステップSA11)。次いで、特定事項取得部13は、分析部11の要求に応じて、利用駐車場代データを取得する(ステップSA12)。
次いで、分析部11は、第1利用料金データに基づいて、比較対象固定料金を算出する(ステップSA13)。次いで、分析部11は、第2利用料金データに基づいて、対象ユーザが第2行動を採用する場合に、経由目的地に滞在している期間に発生する追加料金を算出する(ステップSA14)。次いで、分析部11は、利用駐車場代データに基づいて、対象ユーザが第2行動を採用した場合に、経由目的地に滞在している間、貸出車両を利用駐車場に駐車させることに伴って発生する駐車場代を算出する(ステップSA15)。次いで、分析部11は、比較対象合計値を算出する(ステップSA16)。
次いで、分析部11は、比較対象固定料金と、比較対象合計値とを比較し、いずれの方が安いかを分析する(ステップSA17)。次いで、分析部11は、比較対象合計値の方が、比較対象固定料金よりも安い場合は、第2行動の方が対象ユーザが支払う料金が安いと判定し、比較対象固定料金の方が比較対象合計値よりも安い場合は、第1行動の方が対象ユーザが支払う料金が安いと判定する(ステップSA18)。次いで、分析部11は、分析処理による分析結果を情報提供部14に通知する(ステップSA19)。情報提供部14は、図5で例示した画面等により、分析結果を提供する(ステップSA20)。
以上詳しく説明したように、本実施形態に係るサーバ装置2は、カーシェアリング提供会社によって貸し出される貸出車両に関する第1情報を取得すると共に、ユーザが貸出車両を借り受けている間に発生する事象に関する第2情報を取得し、第1情報および第2情報に基づいて、ユーザが経由目的地に到着したという事象が発生したときにユーザが貸出車両を返却するか、ユーザが貸出車両を継続して借り受けるかを判断するのに利用可能な事項を分析し、分析結果に基づく情報を提供する。
この構成によれば、カーシェアリング提供者によって貸し出される貸出車両に関する情報と、ユーザが貸出車両を借り受けている間に発生する事象に関する情報とに基づいて、ユーザが経由目的地に到着したときにユーザが貸出車両を返却するか、ユーザが貸出車両を継続して借り受けるかを判断するのに利用可能な事項が適切に分析され、分析結果に基づく情報が提供される。従って、ユーザは、サーバ装置2によって提供された情報を利用して、経由目的地への到着に応じて貸出車両を返却するか、貸出車両を継続して借り受けるかを的確に判断できる。すなわち、上記構成によれば、カーシェアリングを利用するユーザに有益な情報を提供し、ユーザの利便性を向上させることができる。
<第1実施形態の変形例>
次に、第1実施形態の変形例について説明する。ここで、固定料金や、追加料金、駐車場代は、クーポンや、キャンペーンにより、割引が行われる場合がある。これを踏まえ、本変形例に係る貸出車両情報取得部12は、固定料金や、追加料金に割引が行われる場合には、これら料金の対して行われる割引の態様を示す情報を取得する。また、本変形例に係る特定事項取得部13は、駐車場代に割引が行われる場合には、駐車場代に対して行われる割引の態様を示す情報を取得する。なお、割引の態様を示す情報を取得する方法はどのような方法であってもよい。一例として、貸出車両情報取得部12または特定事項取得部13は、上述したスケジュール情報を取得すると共に、スケジュール情報が示すスケジュールに沿ってユーザが行動した場合にユーザが受けることが可能なクーポンや、キャンペーンに関する情報を外部のサーバから取得する。ユーザに入力させる構成でもよい。
そして、分析部11は、比較対象固定料金を算出する際は、固定料金に対して行われる割引を反映して算出する。また、分析部11は、比較対象合計値を算出する際は、追加料金に対して行われる割引、および、駐車場代に対して行われる割引を反映して算出する。本変形例の構成によれば、サーバ装置2は、固定料金、追加料金および駐車場代に割引が行われる場合があるという実態を踏まえ、より正確に、第1行動を採用した場合と、第2行動を採用した場合とで、どちらの方がユーザが支払う料金が安いのかを判定できる。なお、本変形例は、後述する第2実施形態、および、第4実施形態にも適用できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係るサーバ装置2A(特許請求の範囲の「情報提供装置」に相当)の機能構成例を示すブロック図を示す図である。図10と図3との比較で明らかなとおり、本実施形態に係るサーバ装置2Aは、機能構成として、分析部11に代えて分析部11Aを有し、貸出車両情報取得部12に代えて貸出車両情報取得部12Aを有し、特定事項取得部13に代えて特定事項取得部13Aを有し、情報提供部14に代えて情報提供部14Aを有する。
また、本実施形態に係るサーバ装置2Aは、記憶媒体として、記憶部20Aを有する。記憶部20Aは、第1実施形態に係る記憶部20が記憶するデータに加え、充電スタンドデータベース20dおよび道路データ20eを記憶している。充電スタンドデータベース20dは、充電スタンドごとに、充電スタンドを識別する充電スタンドIDと、充電スタンドの位置を示す情報と、充電スタンドにおける燃料代の料金体系を示す情報とを記憶する。道路データは、ノードに関するノード情報、および、リンクに関するリンク情報を含んでいる。ノードは、交差点、その他の道路網における結節点ごとに定義された点であり、リンクは、ノードとノードとの間の道路区間ごとに定義された線である。
<第2実施形態の概要>
以下、まず、図10を用いて、第2実施形態の概要について説明する。上述した第1実施形態では、分析部11は、分析処理において、比較対象固定料金、および、比較対象合計値を算出し、これら値を比較した。一方、本実施形態に係る分析部11Aは、ユーザが第1行動を採用した場合に発生する料金の総額(以下、「第1総額」という)を算出する。分析部11Aによる第1総額の算出に際し、貸出車両情報取得部12Aは、第1総額の算出に必要な第1情報を取得し、また、特定事項取得部13Aは、第1総額の算出に必要な第2情報を取得する。料金の総額には、カーシェアリング提供会社に支払う利用料金のほか、貸出車両の借り受けに関連して発生する料金であって、カーシェアリング提供会社以外の者に支払う料金が含まれる。さらに、分析部11Aは、ユーザが第2行動を採用した場合に発生する料金の総額(以下、「第2総額」という)を算出する。分析部11Aによる第2総額の算出に際し、貸出車両情報取得部12Aは、第2総額の算出に必要な第1情報を取得し、また、特定事項取得部13Aは、第2総額の算出に必要な第2情報を取得する。
そして、分析部11Aは、第1総額と第2総額とを比較し、いずれの方が安いかを分析する。分析部11Aは、第1総額の方が第2総額よりも安い場合は、第1行動の方がユーザが支払う料金が安いと判定する。一方、分析部11は、第2総額の方が第1総額よりも安い場合は、第2行動の方がユーザが支払う料金が安いと判定する。情報提供部14Aは、分析部11Aの判定結果に基づく情報を提供する。ユーザは、提供された情報を、第1行動を行うか第2行動を行うかを判断するための有益な情報として活用する。
<第2実施形態の詳細>
次に、第2実施形態の詳細について説明する。図11は、ユーザが、出発地(レンタル予約した貸出車両を借り受けるカーシェアリング施設)から経由目的地を経由して最終目的地に至る場合の各事象のタイミングを時間の経過と共に示す図である。図11において、横軸は、時間の経過を示し、図中右へ向かって時間が経過していく。図11において、タイミングT0は、ユーザが出発地を出発するタイミングである。ユーザは、タイミングT0で出発地を出発した後、出発地から経由目的地に至る経路(以下、「第1経路」という)を貸出車両に走行させて、タイミングT1で経由目的地に至る。以下、出発地を出発した後に経由目的地に至るまでの期間(タイミングT0からタイミングT1までの期間)を「第1期間」という。
図11に示すように、ユーザは、タイミングT1で経由目的地に至った後、所定の滞在期間(タイミングT1からタイミングT2までの期間)を経て、タイミングT2で経由目的地を出発する。ユーザは、タイミングT2で経由目的地を出発した後、経由目的地から最終目的地に至る経路(以下、「第2経路」という)を貸出車両に走行させて、タイミングT3で最終目的地に至る。以下、経由目的地を出発した後に最終目的地に至るまでの期間(タイミングT2からタイミングT3までの期間)を「第2期間」という。また、以下、出発地から最終目的地に至るまでの期間(タイミングT0からタイミングT3までの期間)を「合計期間」という。
第1実施形態と同様、ユーザは、レンタル予約を行った後、経由目的地に至る前の所定のタイミングで、ユーザ端末3の専用アプリケーションを起動し、判断情報提供サービスの提供を指示する。当該指示に基づいて、分析部11Aは、特定事項取得部13Aに、目的地関連情報の取得を要求する。本実施形態では、目的地関連情報は、出発地の位置、経由目的地の位置、最終目的地の位置、到着予定日時(経由目的地に到着する予定の日時)、および、出発予定日時(経由目的地を出発する予定の日時)を示す情報を含む。
次いで、分析部11Aは、道路データ記憶部20が記憶する道路データに基づいて、出発地から経由目的地に至る第1経路、及び、経由目的地から最終目的地に至る第2経路を算出する。なお、分析部11Aは、道路データ記憶部20が記憶する道路データに基づいて、既存の技術により、出発地から経由目的地に至るまでの推奨経路(リンクコストが最小または最小に近い経路)を算出し、第1経路とする。推奨経路は、出発地から効率良く経由目的地に行くことができる経路であり、ユーザが出発地から経由目的地に行く場合に、貸出車両を走行させる可能性の高い経路ということができる。分析部11Aは、第2経路についても同様の方法で算出する。なお、分析部11Aが外部の装置と通信し、外部の装置から第1経路および第2経路を取得する構成でもよい。
次いで、分析部11Aは、第1総額を算出する。詳述すると、分析部11Aは、タイミングT0で借りた貸出車両により第1経路を走行したときの走行距離および走行時間を既存の技術により算出する。また、分析部11Aは、タイミングT2で借りた貸出車両により第2経路を走行したときの走行距離および走行時間を既存の技術により算出する。そして、分析部11Aは、基本的に、タイミングT0、T2で発生する固定料金を算出すると共に、第1期間および第2期間で発生する追加料金を算出し、これら料金を合計することによって第1総額とする。ただし、分析部11Aは、第1総額の算出に際し、種々の要素を反映する。すなわち、分析部11Aは、固定料金や追加料金が時間帯によって変動する場合は、その変動を反映して第1総額を算出し、利用料金に料金上限が設けられている場合には、その料金上限を反映して第1総額を算出する。
また、分析部11Aは、貸出車両を走行させているときにバッテリーの充電(燃料の補充)が必要になるか否かを判定し、バッテリーの充電が必要になる場合には、バッテリーの充電のために発生する料金を反映して第1総額を算出する。なお、第1行動の場合、ユーザは、経由目的地への到着に応じて貸出車両を返却する際に、バッテリーの充電をする必要が無く、また、経由目的地を出発する際に貸出車両を借り受ける場合、基本的には、満充電の状態または満充電に近い状態の貸出車両を借り受けることができる。分析部11Aは、第1総額の算出に際し、これらの事情を踏まえて、バッテリーの充電が必要になるか否かの判定を行う。
貸出車両情報取得部12Aは、分析部11Aの要求に応じて、貸出車両のバッテリー残量に関する情報を取得する。一例として、貸出車両情報取得部12Aは、貸出車両のバッテリー残量を管理する車載装置と通信し、貸出車両のバッテリー残量に関する情報を取得する。また、分析部11Aは、第1経路および第2経路を走行したときに、バッテリー残量の残量不足に応じて充電が行われる充電スタンドを推定し、充電スタンドを示す情報を特定事項取得部13Aに出力する。特定事項取得部13Aは、分析部11Aの要求に応じて、分析部11Aから入力した情報および充電スタンドデータベース20dに基づいて、バッテリーの充電が行われる充電スタンドの燃料代の料金体系を示す情報を取得する。なお、特定事項取得部13Aが、外部の装置と通信して、これら情報の全部または一部を取得する構成でもよい。分析部11Aは、貸出車両情報取得部12Aが取得した情報、および、特定事項取得部13Aが取得した情報に基づいて、既存の技術により、バッテリーの充電が必要になるか否かの判定や、バッテリーの充電のために発生する料金の計算を実行する。
さらに、分析部11Aは、第2総額を算出する。詳述すると、分析部11Aは、基本的に、タイミングT0で発生する固定料金を算出し、合計期間で発生する追加料金を算出し、滞在期間で発生する駐車場代を算出し、これら料金を合計することによって第2総額とする。ただし、分析部11Aは、第2総額の算出に際し、第1総額の算出と同様、種々の要素を反映する。種々の要素には、固定料金や追加料金の時間帯による変動、利用料金に料金上限、および、バッテリーの充電のために発生する料金が含まれる。なお、第2行動の場合、ユーザは、出発地を出発した後、最終目的地に到着するまで、基本的には、自らバッテリーの充電を行う必要がある。分析部11Aは、第2総額の算出に際し、当事情を踏まえて、バッテリーが充電に必要になるかの否かの判定を行う。
第1総額と第2総額とを算出した後、分析部11Aは、第1総額と第2総額とを比較し、いずれの方が安いかを分析する。分析部11Aは、第1総額の方が第2総額よりも安い場合は、第1行動の方がユーザが支払う料金が安いと判定する。一方、分析部11Aは、第2総額の方が第1総額よりも安い場合は、第2行動の方がユーザが支払う料金が安いと判定する。第1総額は、ユーザが第1行動を採用した場合に発生する料金の総額であり、第2総額は、ユーザが第2行動を採用した場合に発生する料金の総額だからである。
情報提供部14Aは、第1実施形態で説明した態様と同様の態様で、分析部11Aの分析結果に基づく情報をユーザ端末3に送信し、当該情報を提供する。簡単に説明すると、情報提供部13Aは、分析部11Aにより、第1行動の方が第2行動よりも安いと判定された場合には、ユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31に描画データを送信し、その旨通知する。その際、情報提供部14Aは、ユーザの指示に応じて、または、ユーザの指示によらずに、特定返却施設の位置を示す情報を提供する。一方、情報提供部13Aは、分析部11Aにより、第2行動の方が第1行動よりも安いと判定された場合には、ユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31に描画データを送信し、その旨通知する。その際、情報提供部14Aは、ユーザの指示に応じて、または、ユーザの指示によらずに、利用駐車場の位置を示す情報を提供する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様、ユーザは、サーバ装置2Aにより提供される情報を参照することにより、経由目的地に到着した際に継続して貸出車両を借り受けた場合と、経由目的地において貸出車両を借り換えた場合とで、どちらの方が安いのかを認識することができ、料金の安さを考慮して、第1行動と第2行動とのうち、どちらの行動を採用するかを的確に判断できる。特に、本実施形態では、経由目的地において継続して貸出車両を借り受けた場合と、貸出車両を借り換えた場合とで、最終的に支払う料金がどちらの方が安いのかが、ユーザに報知される。ここで、ユーザは、カーシェアリングをどのような態様で利用するかを判断するにあたって、自身が最終的に支払う料金の多寡を重要視するものと想定される。最終的に支払う料金には、当然、貸出車両のバッテリーを充電する場合に発生する料金も含まれる。これを踏まえ、本実施形態によれば、第1行動を採用した場合と、第2行動を採用した場合とで、どちらの方が最終的に支払う料金の総額が安いのかをユーザに認識させることができ、効果的にユーザの利便性を向上させることができる。
なお、第2実施形態では、分析部11Aは、バッテリーの充電のために発生する料金を加味して、第1総額および第2総額を算出した。この点に関し、分析部11Aが、バッテリーの充電のために発生する料金を加味せずに、第1総額および第2総額を算出する構成でもよい。貸出車両を借り受けた時点では、基本的に、バッテリーは十分に充電された状態であり、また、ユーザが貸出車両により長距離を走行しないことも多く、ユーザが貸出車両を借り受けている間、バッテリーの充電が必要にならないケースも多い。従って、上記構成であっても、ユーザに提供される情報は、ユーザが第1行動をとるか第2行動をとるかを判断するにあたって有益な情報といえる。以上を踏まえ、上記構成によれば、サーバ装置2Aは、処理負荷を低減した上で、ユーザに対して有益な情報を提供できる。
<第3実施形態>
つぎに、第3実施形態について説明する。図12は、本実施形態に係るサーバ装置2B(特許請求の範囲の「情報提供装置」に相当)の機能構成例を示すブロック図を示す図である。図12と図3との比較で明らかなとおり、本実施形態に係るサーバ装置2Bは、機能構成として、分析部11に代えて分析部11Bを有し、貸出車両情報取得部12に代えて貸出車両情報取得部12Bを有し、特定事項取得部13に代えて特定事項取得部13Bを有し、情報提供部14に代えて情報提供部14Bを有する。また、本実施形態に係るサーバ装置2Bは、記憶媒体として、記憶部20Bを有する。図12に示すように、記憶部20Bは、カーシェアリング施設データベース20aを記憶する。
本実施形態に係る分析部11Bは、以下の処理を実行する。すなわち、分析部11Bは、ユーザが第2行動を行った場合に、経由目的地で貸出車両の借り換えを行わなかったことに起因して、経由目的地を出発した後、次の経由目的地または最終目的地に到着する前に、車載バッテリーの充電が必要になるか否かを判定する。なお、貸出車両情報取得部12Bは、当該判定のために必要な第1情報を取得し、特定事項取得部13Bは、当該判定のために必要な第2情報を取得する。
分析部11Bは、ユーザが第2行動を行った場合に、経由目的地で貸出車両の借り換えを行わなかったことに起因して、経由目的地を出発した後に車載バッテリーの充電が必要になる場合には、第1行動の方が第2行動よりもユーザにとって有利であると判定する。これは、以下の理由による。すなわち、充電スタンドにおける車載バッテリーの充電は、相当の時間を要し、また、所定の例外を除いて燃料費をユーザが支払うことになる。従って、このような場合において、ユーザが第2行動を採用した場合、第1行動を採用した場合と比較して、ユーザの負担が大きいからである。
情報提供部14Bは、分析部11Bにより、第1行動の方が第2行動よりも有利と判定された場合には、ユーザ端末3の専用アプリケーション実行部31に描画データを送信し、第2行動をとった場合、経由目的地を出発した後に車載バッテリーを充電する必要が生じるため、第1行動の方が第2行動よりも有利である旨の情報を提供する。その際、情報提供部14Bは、ユーザの指示に応じて、または、ユーザの指示によらずに、経由目的地の近辺においてユーザが貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設の位置を示す情報を提供してもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。図13は、本実施形態に係るサーバ装置2C(特許請求の範囲の「情報提供装置」に相当)の機能構成例を示すブロック図である。図13と図3との比較で明らかなとおり、本実施形態に係るサーバ装置2Cは、機能構成として、分析部11に代えて分析部11Cを有し、貸出車両情報取得部12に代えて貸出車両情報取得部12Cを有し、特定事項取得部13に代えて特定事項取得部13Cを有し、情報提供部14に代えて情報提供部14Cを有する。また、本実施形態に係るサーバ装置2Cは、記憶媒体として、記憶部20Cを有する。記憶部20Cは、第1実施形態に係る記憶部20が記憶するデータに加え、第2実施形態で説明した充電スタンドデータベース20dを記憶している。
本変形例は、経由目的地や、最終目的地が設定されていることを前提せず、ユーザが、目的地を設けずに自由に貸出車両を走行させている場合に、適用可能である。なお、充電スタンドが十分に普及しており、貸出車両の走行中、車載バッテリーの充電が必要となった場合、ユーザは、貸出車両をいずれかの充電スタンドに移動させることができるものとする。そして、本変形例に係る分析部11Cは、以下の処理を実行する。すなわち、貸出車両の走行中、車載バッテリーの充電が必要となったか否かを監視する。貸出車両の車載バッテリーの残量に関する情報等、分析部11Cによる当該監視に必要な貸出車両に関する情報は、貸出車両情報取得部12Cが取得する。
そして、車載バッテリーの充電が必要となった場合、分析部11Cは、以下の処理を実行する。すなわち、分析部11Cは、車両の現在位置の近辺に貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設、および、貸出車両を新たに借り受けることが可能なカーシェアリング施設が存在するか否かを判定する。車両の現在位置の近辺に貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設、および、貸出車両を新たに借り受けることが可能なカーシェアリング施設の双方が存在する場合、分析部11Cは、以下の処理を実行する。
分析部11Cは、ユーザが借り受けている貸出車両について車載バッテリーを充電することなく、貸出車両を借り換えた場合に発生する料金(以下、「第1料金」という)を算出する。分析部11Cは、貸出車両の新たな借り受けに伴って発生する固定料金を算出することによって、第1料金を算出する。さらに、分析部11Cは、ユーザが貸出車両を継続して借り受けると共に、充電スタンドにおいて車載バッテリーを充電する場合に発生する料金(以下、「第2料金」という)を算出する。分析部11Cは、車載バッテリーの充電のために充電スタンドに停車する期間に発生する追加料金と、燃料代とを合算することによって、第2料金を算出する。貸出車両情報取得部12は、車載バッテリーの残量等、第2料金を算出するために必要な第1情報を取得する。また、特定事項取得部13Cは、充電スタンドに関する情報や、燃料代の料金体系に関する情報等、第2料金を算出するために必要な第2情報を取得する。
第1料金と第2料金とを算出した後、分析部11Cは、第1料金と第2料金とを比較し、いずれの方が安いかを分析する。分析部11Cは、第1料金の方が第2料金よりも安い場合は、貸出車両を借り換えた方が料金が安いと判定する。一方、分析部11Cは、第2料金の方が第1料金よりも安い場合は、貸出車両を借り換えず、ユーザが自ら充電スタンドで貸出車両の車載バッテリーを充電した方が料金が安いと判定する。
情報提供部14Cは、第1実施形態で説明した態様と同様の態様で、分析部11Cの分析結果に基づく情報を提供する。より詳細には、情報提供部14Cは、貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設、または、貸出車両を借り受け可能なカーシェアリング施設が存在しない場合は、充電スタンドで充電すべき旨を通知する。その際、充電スタンドの位置を示す情報を提供してもよい。また、情報提供部14Cは、分析部11Cにより、貸出車両を借り換えた方が料金が安いと判定された場合には、その旨の情報をユーザ端末3に送信して表示させる。さらに、情報提供部14Cは、ユーザの指示に応じて、または、ユーザの指示によらずに、ユーザが貸出車両を返却可能なカーシェアリング施設、および、ユーザが貸出車両を借り受け可能なカーシェアリング施設の位置を示す情報をユーザ端末3に送信し、表示させる。また、情報提供部14Cは、分析部11Cにより、貸出車両を継続して借り受けた方が料金が安いと判定された場合には、その旨の情報をユーザ端末3に送信して表示させる。さらに、情報提供部14Cは、ユーザの指示に応じて、または、ユーザの指示によらずに、貸出車両の現在位置の周辺に存在する充電スタンドの位置を示す情報をユーザ端末3に送信し、表示させる。
本実施形態によれば、ユーザは、サーバ装置2Cに提供される情報を参照することにより、貸出車両の燃料の充電が必要になったこと、という事象の発生に応じて、貸出車両を借り換えた場合と、継続して借り受ける場合とで、どちらの方が安いのかを認識することができ、料金の安さを考慮して、どちらの方法を採用するかを的確に判断できる。
以上、第1〜第4実施形態により、適宜、変形例を用いて、本発明の実施形態を説明した。ただし、上記各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、「所定の事象」は、第1〜第3実施形態では「経由目的地への到着」であり、第4実施形態では「車載バッテリーを充電する必要が生じたこと」であった。ただし、所定の事象は、各実施形態で例示したものに限られない。すなわち、所定の事象は、当該所定の事象に応じて、ユーザが貸出車両を返却することも、貸出車両を継続して借り受けることもできるような事象であればよい。
また例えば、貸出車両が電気自動車であるものとして各実施形態を説明したが、これは説明の便宜を考慮したものである。上述したように、貸出車両は電気自動車である必要は無く、ガソリン自動車や、水素自動車等であってもよい。
2、2A、2B サーバ装置(情報提供装置)
11、11A、11B 分析部
12、12A、12B 貸出車両情報取得部
13、13A、13B 特定事項取得部
14、14A、14B 情報提供部

Claims (15)

  1. カーシェアリング提供者によって貸し出される貸出車両に関する第1情報を取得する貸出車両情報取得部と、
    ユーザが前記貸出車両を借り受けている間に発生する事象に関する第2情報を取得する特定事項取得部と、
    前記貸出車両情報取得部により取得された前記第1情報、および、前記特定事項取得部により取得された前記第2情報に基づいて、所定の事象が発生したときにユーザが前記貸出車両を返却するか、ユーザが前記貸出車両を継続して借り受けるかを判断するのに利用可能な事項を分析する分析部と、
    前記分析部による分析結果に基づく情報を提供する情報提供部と、
    を備えることを特徴とする情報提供装置。
  2. 前記第2情報は、最終目的地に到着する前に前記貸出車両を利用して経由する1または複数の経由目的地に関する情報を含み、
    前記分析部は、
    前記第1情報および前記第2情報に基づいて、ユーザが前記貸出車両により前記経由目的地に到着したときに前記貸出車両を返却し、前記経由目的地を出発するときに新たに前記貸出車両を借りる第1行動を行うか、ユーザが前記貸出車両により前記経由目的地に到着したときに前記貸出車両を継続して借り受け、継続して借り受けた前記貸出車両により前記経由目的地を出発する第2行動を行うかを判断するのに利用可能な事項を分析する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記第1情報は、前記貸出車両の料金体系に関する情報を含み、
    前記分析部は、
    前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記第1行動に関連して発生する料金と、前記第2行動に関連して発生する料金とを算出し、いずれの方が安いかを分析する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
  4. 前記第1情報は、前記貸出車両の料金体系に関する情報として、前記貸出車両をユーザが新たに借り受ける場合に、前記カーシェアリング提供者に支払う料金として固定的に発生する固定料金、および、ユーザが前記貸出車両を借り受けている間、前記カーシェアリング提供者に支払う料金として追加的に発生する追加料金に関する情報を含み、
    前記第2情報は、ユーザが前記貸出車両により前記経由目的地に到着したときに前記貸出車両を継続して借り受ける場合に、前記貸出車両を駐車させることが想定される駐車場である利用駐車場の料金体系に関する情報、および、ユーザが前記経由目的地に滞在する時間に関する情報を含み、
    前記分析部は、
    前記第1情報および前記第2情報に基づいて、
    前記第1行動に関連して発生する料金として、前記経由目的地を出発する際に新たに前記貸出車両を借り受けるときに発生する固定料金を算出し、前記第2行動に関連して発生する料金として、ユーザが前記経由目的地に滞在している間に発生する前記追加料金と、前記利用駐車場への駐車に伴って発生する駐車場代との合計値を算出し、算出した固定料金と算出した合計値とでいずれの方が安いかを分析する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
  5. 前記第2情報は、前記貸出車両を返却可能な施設の位置を示す情報、および、前記貸出車両が利用可能な駐車場の位置を示す情報を含み、
    前記情報提供部は、
    前記分析部により、算出した固定料金の方が、算出した合計値よりも安いと判定された場合は、前記貸出車両を返却可能な施設の位置を示す情報を提供し、
    前記分析部により、算出した合計値の方が、算出した固定料金よりも安いと判定された場合は、前記利用駐車場の位置を示す情報を提供する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報提供装置。
  6. 前記分析部は、
    前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記第1行動に関連して発生する料金として、ユーザが前記第1行動を行った場合に、最終目的地に到着するまでの間に前記カーシェアリング提供者に支払う料金と前記カーシェアリング提供者以外の者に支払う料金の総額である第1総額を算出し、前記第2行動に関連して発生する料金として、ユーザが前記第2行動を行った場合に、最終目的地に到着するまでの間に前記カーシェアリング提供者に支払う料金と前記カーシェアリング提供者以外の者に支払う料金との総額である第2総額を算出し、前記第1総額と前記第2総額とでいずれの方が安いかを分析する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
  7. 前記第1情報は、前記貸出車両の料金体系に関する情報として、前記貸出車両をユーザが新たに借り受ける場合に、前記カーシェアリング提供者に支払う料金として固定的に発生する固定料金、および、ユーザが前記貸出車両を借り受けている間、前記カーシェアリング提供者に支払う料金として追加的に発生する追加料金に関する情報を含み、
    前記第2情報は、ユーザが前記貸出車両により前記経由目的地に到着したときに前記貸出車両を継続して借り受ける場合に、前記貸出車両を駐車させることが想定される駐車場である利用駐車場の料金体系に関する情報、および、ユーザが前記経由目的地に滞在する時間に関する情報を含み、
    前記分析部は、
    前記経由目的地を出発する際に新たに前記貸出車両を借り受けるときに発生する固定料金を反映して前記第1総額を算出すると共に、ユーザが前記経由目的地に滞在している間に発生する前記追加料金、および、前記利用駐車場への駐車に伴って発生する駐車場代を反映して前記第2総額を算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報提供装置。
  8. 前記第1情報は、前記貸出車両の燃料の残量に関する情報を含み、
    前記第2情報は、前記貸出車両の燃料の補充が可能な施設における燃料代の料金体系に関する情報を含み、
    前記分析部は、
    前記第1情報および前記第2情報に基づいて、ユーザが前記第1行動を行ったときに、燃料を補充するために発生する料金を更に反映して前記第1総額を算出すると共に、ユーザが前記第2行動を行ったときに、燃料を補充するために発生する料金を更に反映して前記第2総額を算出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報提供装置。
  9. 前記第2情報は、前記貸出車両を返却可能な施設の位置を示す情報、および、前記貸出車両が利用可能な駐車場の位置を示す情報を含み、
    前記情報提供部は、
    前記分析部により、前記第1総額の方が前記第2総額よりも安いと判定された場合は、前記貸出車両を返却可能な施設の位置を示す情報を提供し、
    前記分析部により、前記第2総額の方が前記第1総額よりも安いと判定された場合は、ユーザが前記貸出車両により前記経由目的地に到着したときに前記貸出車両を継続して借り受ける場合に、前記貸出車両を駐車させることが想定される駐車場の位置を示す情報を提供する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報提供装置。
  10. 前記分析部は、
    前記第1情報および前記第2情報に基づいて、ユーザが前記第2行動を行った場合に、前記経由目的地を出発した後、次の経由目的地または前記最終目的地に到着する前に、燃料の補充が必要になるか否かを分析する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
  11. 前記第2情報は、前記貸出車両を返却可能な施設の位置を示す情報を含み、
    前記情報提供部は、
    前記分析部により燃料の補充が必要になると判定された場合は、前記貸出車両を返却可能な施設の位置を示す情報を提供する
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報提供装置。
  12. 前記第2情報は、前記貸出車両を返却可能な施設の位置を示す情報、前記貸出車両を借り受け可能な施設の位置を示す情報、および、前記貸出車両を借り受け可能な施設において、ユーザが借り受けることが可能な前記貸出車両の台数を示す情報を含み、
    前記分析部は、
    前記経由目的地と前記前記貸出車両を返却可能な施設との位置関係に基づいて、ユーザが前記経由目的地に到着したときに前記貸出車両を返却可能か否かを判定すると共に、
    前記経由目的地と前記貸出車両を借り受け可能な施設との位置関係、および、前記貸出車両を借り受け可能な施設において借り受けることが可能な前記貸出車両の台数に基づいて、ユーザが前記経由目的地を出発するときに前記貸出車両を借り受け可能か否かを判定し、
    ユーザが前記経由目的地に到着したときに前記貸出車両を返却可能であり、かつ、ユーザが前記目的地を出発するときに前記貸出車両を借り受け可能な場合にのみ、前記第1行動を行うか前記第2行動を行うかを判断するのに利用可能な事項の分析を行う
    ことを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  13. 前記第1情報は、前記貸出車両の燃料の残量に関する情報、前記貸出車両をユーザが新たに借り受ける場合に、前記カーシェアリング提供者に支払う料金として固定的に発生する固定料金に関する情報、および、ユーザが前記貸出車両を借り受けている間、前記カーシェアリング提供者に支払う料金として追加的に発生する追加料金に関する情報を含み、
    前記第2情報は、前記貸出車両の燃料の補充が可能な施設における燃料代の料金体系に関する情報を含み、
    前記分析部は、
    前記貸出車両の燃料の補充が必要となったか否かを監視し、前記貸出車両の燃料の補充が必要となった場合、
    燃料の補充を行うことなく前記貸出車両を返却し、新たな前記貸出車両を借り受ける場合に発生する固定料金を算出し、燃料を補充して前記貸出車両を継続して借り受ける場合に燃料を補充している間に発生する追加料金と、当該場合に発生する燃料代との合計値とを算出し、いずれの方が安いかを分析する
    ことを備えることを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
  14. 前記第2情報は、前記貸出車両を返却可能な施設の位置を示す情報、前記貸出車両を借り受け可能な施設の位置を示す情報、および、燃料の補充が可能な施設の位置を示す情報を含み、
    前記情報提供部は、
    算出した固定料金の方が安い場合は、前記貸出車両を返却可能な施設および前記貸出車両を借り受け可能な施設の位置を示す情報を提供し、燃料を補充し前記貸出車両を継続して借り受ける方が安い場合は、燃料の補充が可能な施設の位置を示す情報を提供する
    ことを特徴とする請求項13に記載の情報提供装置。
  15. 情報提供装置の貸出車両情報取得部が、カーシェアリング提供者によって貸し出される貸出車両に関する第1情報を取得すると共に、前記情報提供装置の特定事項取得部が、ユーザが前記貸出車両を借り受けている間に発生する事象に関する第2情報を取得する第1のステップと、
    前記情報提供装置の分析部が、前記貸出車両情報取得部により取得された前記第1情報、および、前記特定事項取得部により取得された第2情報に基づいて、所定の事象が発生したときにユーザが前記貸出車両を返却するか、ユーザが前記貸出車両を継続して借り受けるかを判断するのに利用可能な事項を分析する第2のステップと、
    前記情報提供装置の情報提供部が、前記分析部による分析結果に基づく情報を提供する第3のステップと、
    を含むことを特徴とする情報提供方法。
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