JP2019101239A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で衝突音の不快感を低減する画像形成装置を提供する。【解決手段】揺動軸2と、揺動軸2の軸方向に所定の幅を有し、揺動軸2を中心に揺動可能に支持される給送ガイド107と、給送ガイド107に当接することで給送ガイド107の揺動を所定角度で規制する揺動ストッパ3と、を備える。揺動ストッパ3は、軸方向に直交する径方向における給送ガイド107の中心よりも、径方向において揺動軸に近い位置で給送ガイド107に当接する。【選択図】図8

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、挿入部に挿入されたシートを給送し、給送されたシートに印刷部によって画像を印刷するプリンタ装置が提案されている(特許文献1参照)。このプリンタ装置には、印刷されたシートが排出される排出部を開放又は閉塞可能なシート排出トレイが開閉可能に支持されており、シート排出トレイが開放状態でシート排出トレイ上にシートが排出される。
シート排出トレイは、開放状態となるようにコイルバネによって付勢されていると共に、閉塞状態においてロック部によってロック可能である。また、シート排出トレイには、回転オイルダンパ部のピニオンと噛合するギヤが形成されており、シート排出トレイが閉塞状態から開放状態に遷移する際に、回転オイルダンパ部によってシート排出トレイの開き速度が減速される。これにより、シート排出トレイが他の部材と衝突する際に発生する衝突音を静音化及び快音化することができる。
特開2003−207968号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のプリンタ装置のように回転オイルダンパ部を設けると、大きなコストアップとなってしまう。近年、コストを大きく増大しない簡易な構成で、揺動部材の衝突音の不快感を低減することが望まれている。
そこで、本発明は、簡易な構成で衝突音の不快感を低減する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置において、揺動軸と、前記揺動軸の軸方向に所定の幅を有し、前記揺動軸を中心に揺動可能に支持される揺動部材と、前記揺動部材に当接することで前記揺動部材の揺動を所定角度で規制する規制部材と、を備え、前記規制部材は、前記軸方向に直交する径方向における前記揺動部材の中心よりも、前記径方向において前記揺動軸に近い位置で前記揺動部材に当接する、ことを特徴とする。
本発明によると、簡易な構成で揺動部材の衝突音の不快感を低減することができる。
第1の実施の形態に係るプリンタを示す全体概略図。 給送ガイドを示す斜視図。 (a)は比較例としてのタイプAの給送ガイド及び揺動ストッパを示す斜視図、(b)はタイプAの給送ガイド及び揺動ストッパを示す側面図。 タイプAの給送ガイド及び揺動ストッパの衝突音の収束時間を示すグラフ。 タイプAの給送ガイド及び揺動ストッパの衝突音の特徴的な周波数を示すグラフ。 衝突音の収束時間に関する官能評価試験を示す図。 衝突音の特徴的な周波数に関する官能評価試験を示す図。 (a)はタイプAの給送ガイド及び揺動ストッパを示す斜視図並びに側面図、(b)はタイプBの給送ガイド及び揺動ストッパを示す斜視図並びに側面図。 (a)一般的な棒材を示す側面図、(b)は棒材に作用する抗力と揺動ストッパまでの距離の関係を示すグラフ。 (a)はタイプAの給送ガイド及び揺動ストッパの衝突音の特徴的な周波数を示すグラフ、(b)はタイプBの給送ガイド及び揺動ストッパの衝突音の特徴的な周波数を示すグラフ。 (a)はタイプB’の給送ガイド及び揺動ストッパを示す斜視図並びに側面図、(b)はタイプB’の給送ガイド及び揺動ストッパの衝突音の特徴的な周波数を示すグラフ。 各タイプの衝突音の官能評価試験を示す図。 給送ガイドと揺動ストッパの配置関係について説明するための図。 (a)は給送ガイド、揺動ストッパ及び変形ストッパを示す斜視図、(b)は給送ガイド、揺動ストッパ及び変形ストッパを示す側面図。 給送ガイドの加圧位置と変位量との関係を示す図。 給送ガイドの変位量の等高線を示す図。 第2の実施の形態に係る手差しトレイを示す斜視図。 (a)は揺動ストッパに当接した状態の手差しトレイを示す斜視図、(b)は把持部を操作した状態の手差しトレイを示す斜視図。 (a)は第3の実施の形態に係る原稿トレイを示す斜視図、(b)は原稿トレイ、揺動ストッパ及び変形ストッパを示す側面図。 他の実施の形態に係るプリンタを示す正面図。 前カバーを開いた状態のプリンタを示す斜視図。
<第1の実施の形態>
以下、図面に沿って第1の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、画像形成装置を正面から視た状態(図1の視点)を基準にして上下左右及び手前奥の位置関係を表すものとする。
[プリンタの概略構成]
本実施の形態に係るプリンタ100は、電子写真方式のフルカラーレーザビームプリンタである。プリンタ100は、図1に示すように、装置本体であるプリンタ本体100Aと、プリンタ本体100Aの上方に設けられ、原稿の画像データを読み取る読取装置60と、を備えている。読取装置60は、原稿トレイ108に載置された原稿を給送するADF(Auto document Feeder)70と、原稿を光学的に走査して画像情報を読み取る読取部80と、を備えている。原稿とは、用紙及び封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート(OHT)等のプラスチックフィルム、布などのシートである。読取装置60によって電子信号に変換された画像情報は、プリンタ本体100Aに設けられた不図示の制御部へと転送される。
プリンタ本体100Aは、シートSを給送するシート給送部103と、シートSに画像を形成する画像形成部110と、シートSに画像を定着させる定着部11と、等を備えている。読取装置60とプリンタ本体100Aとの間にはシートSが排出される排出空間SPが形成されており、この排出空間SPには、排出されたシートSが積載される排出トレイ109,111が設けられている。排出トレイ109は、プリンタ本体100Aに着脱可能に支持されるトレイである。
画像形成部110は、レーザスキャナ5と、4個のプロセスカートリッジ20Y,20M,20C,20Kと、中間転写ベルト9と、を備えた、いわゆる4ドラムフルカラー方式の画像形成部である。これらプロセスカートリッジ20Y,20M,20C,20Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のトナー画像を形成し、トナー画像の色以外は同様の構成である。このため、プロセスカートリッジ20Yの構成のみを説明し、他のプロセスカートリッジ20M,20C,20Kの説明は省略する。プロセスカートリッジ20Yは、感光ドラム6を有するドラムユニット7と、不図示の帯電器と、現像ユニット8と、を有している。画像形成部110の上方には、各色のトナーを収容したトナーカートリッジ10Y,10M,10C,10Kが、プリンタ本体100Aに対して着脱自在に装着されている。
中間転写ベルト9は、駆動ローラ9a及びテンションローラ9b等に巻き掛けられており、4つのプロセスカートリッジ20Y,20M,20C,20Kの上方に配置されている。中間転写ベルト9は、各プロセスカートリッジ20Y,20M,20C,20Kの感光ドラムに接触するように配置されると共に、駆動ローラ9aによって、反時計回り方向に回転駆動される。また、中間転写ベルト9の内側には、各感光ドラムと対向する位置において中間転写ベルト9の内周面に当接する4つの1次転写ローラ12Y,12M,12C,12Kが設けられている。更に、画像形成部110は、駆動ローラ9aと対向する位置において中間転写ベルト9の外周面に当接する2次転写ローラ13を備えている。
次に、このように構成されたプリンタ100の画像形成動作について説明する。不図示のパソコン等から送信された画像データ又は読取装置60によって読み取られた画像データがレーザスキャナ5に入力されると、レーザスキャナ5から、画像データに対応したレーザ光がプロセスカートリッジ20Yの感光ドラム6上に照射される。
このとき感光ドラム6は、帯電ローラにより表面が予め所定の極性・電位に一様に帯電されており、レーザスキャナ5からレーザ光が照射されることによって表面に静電潜像が形成される。感光ドラム6に形成された静電潜像は、現像ユニット8により現像され、感光ドラム6上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
同様にして、プロセスカートリッジ20M,20C,20Kの各感光ドラムにもレーザスキャナ5からレーザ光が照射され、各感光ドラムにマゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。各感光ドラム上に形成された各色のトナー像は、1次転写ローラ12Y,12M,12C,12Kにより中間転写ベルト9に転写され、駆動ローラ9aによって回転する中間転写ベルト9により2次転写ローラ13まで搬送される。なお、各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト9上に1次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。
この画像形成プロセスに並行して、シート給送部103に収容されたシートSは、ピックアップローラ14により給送される。そして、ピックアップローラ14によって給送されたシートSには、2次転写ローラ13に印加された2次転写バイアスによって、中間転写ベルト9上のフルカラーのトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートSは、定着部11によって所定の熱及び圧力が付与されて、トナーが溶融固着(定着)される。定着部11を通過したシートSは、排出ローラ対15によって排出トレイ109に排出される。
プリンタ本体100Aには、給送扉106と、右扉105と、がそれぞれ開閉可能に支持されており、右扉105は、給送扉106の上方に配置されると共に、軸12を中心に開閉する。これら給送扉106及び右扉105を開くことで、シートSが搬送される搬送路CPを開放可能であり、例えば搬送路CPでジャムしたシートを処理することができる。また、右扉105には、手差しトレイ105aが開閉可能に支持されており、右扉105がプリンタ本体100Aに閉じられた状態で手差しトレイ105aを開くことで、手差しトレイ105a上に載置されたシートを給送することができる。
図2に示すように、揺動部材としての給送扉106は、軸106aを中心に揺動可能に支持されており、給送扉106の装置内方には、揺動部材としての給送ガイド107が開閉可能に支持されている。本実施の形態では、給送ガイド107が2枚並設されており、内側の給送ガイド107の内側面によってシート給送部103によって給送されたシートSが案内される。また、プリンタ本体100Aの下方にオプションの給送カセットを接続した場合、オプションの給送カセットから給送されたシートは、内側の給送ガイド及び外側の給送ガイドによって形成される搬送路を通過する。なお、給送ガイド107は、2枚ではなく、1枚であってもよい。
[官能評価試験]
給送ガイド107は、給送扉106が開かれることで自重によって開き、所定の揺動角度で揺動規制される。例えば、図3(a)(b)の比較例としてのタイプAに示すように、給送ガイド107は、揺動軸2を中心に揺動可能に支持されており、プリンタ本体100A又は給送扉106に設けられた揺動ストッパ3に当接することで、所定の揺動角度で揺動規制される。なお、タイプAの比較例における給送ガイド107は、図3(a)に示すように、揺動軸2の軸方向における長さが300[mm]であり、軸方向に直交する径方向における長さが70[mm]である。また、図3(b)に示すように、揺動ストッパ3は、揺動軸2の中心Oから径方向において50[mm]だけ離れた位置に配置される。このとき、揺動ストッパ3と閉状態の給送ガイド107の厚み中心Pとの距離は40[mm]である。
このような給送ガイド107は、給送扉106が開かれることによって自重によって開き、揺動ストッパ3に衝突した際に衝突音を発生させる。この衝突音は、図4に示すように、給送ガイド107が揺動ストッパ3にバウンドすることで発生する2度当たりによる突発音のつらなりで構成されており、約0.5秒で収束するという特徴を持つ。また、図5に示すように、上記衝突音は特徴的な周波数2200[Hz]を有する。以上、2つの特徴に従って、官能評価試験を2種類行い、衝突音の不快感の定性評価指標を得る。
すなわち、図6に示すように、収束時間が上記タイプAの0.5秒よりも短い0.3秒と、0.5秒よりも長い0.7秒の衝突音を用意し、タイプAの衝突音よりも不快感が大きいか小さいかを人間に判断させる。また、図7に示すように、周波数が上記タイプAの2200[Hz]よりも低い2000[Hz]と、2200[Hz]よりも高い2400[Hz]の衝突音を用意し、タイプAの衝突音よりも不快感が大きいか小さいかを人間に判断させる。
上記2種類の官能評価試験の結果、より収束時間が短く、より周波数が低い衝突音の方が不快感が小さく、快適であるという結果が得られた。以上の結果より、不快感が軽減されたかどうか判断する基準として、衝突音の収束時間と、特徴的な周波数を用いることにする。
<実施例>
[周波数の低減]
次に、周波数の低減に着目して、衝突音の不快感の低減を図る方法について説明する。図8(a)に示す比較例としての上記タイプAに対して、図8(b)に示す本実施の形態の1つの実施例としてのタイプBを用意する。タイプBは、図8(b)に示すように、給送ガイド107の寸法はタイプAと同様であるが、規制部材及び第1の規制部材としての揺動ストッパ3の位置がタイプAと異なる。すなわち、タイプBの揺動ストッパ3は、揺動軸2の中心Oから径方向において30[mm]だけ離れた位置に配置される。このとき、揺動ストッパ3と閉状態の給送ガイド107の厚み中心Pとの距離は20[mm]である。
まず、図9(a)に示すように、一般的な棒材107Sのつり合いを考える。全体の質量がMの棒材107Sが、角度θの傾きで揺動ストッパ3Sに当接している場合を想定する。揺動軸2Sの中心Oから揺動ストッパ3Sの当接点までの距離をL1、揺動軸2Sから棒材107Sの径方向における中心Nまでの距離をL2、揺動ストッパ3Sから棒材107Sに作用する抗力をTとする。このとき、重力加速度gを用いて揺動軸2Sを中心としたモーメントのつり合いの式は以下のようになる。
T×L1=Mgsinθ×L2 ・・・・(1)
ここで、質量M、重力加速度g、角度θ及び距離L2は全て不変の定数である。c=Mgsinθとすると、(1)の式は以下のように直せる。
T=c/L1 ・・・・(2)
すなわち、図9(b)に示すように、距離L1が小さくなると、抗力Tが大きくなるため、距離L1を小さくすることにより揺動ストッパ3Sが支える重量が増したのと同様の効果を得られる。給送ガイド107は、軸方向に所定の幅を有する板材であり、上述した計算結果を全て流用することはできないものの、揺動ストッパ3の当接点がより揺動軸2に近いタイプBの給送ガイド107の方がタイプAの給送ガイド107よりも抗力Tの値が大きい。これにより、タイプBは、給送ガイド107の重量を増したのと同様の効果を得ることができる。
次に、揺動ストッパ3が支える給送ガイド107の重量が増すと何が起きるのかについて説明する。衝突音の特徴的な周波数は、主の給送ガイド107の固有周波数によって決定される。物体の固有周波数ωは、物体の質量mと剛性kにより、以下の式で算出される。
ω=√(k/m) ・・・・(3)
よって、物体の質量mが大きければ固有周波数ωの値は低くなり、結果衝突音の特徴的な周波数の値も低くなる。上記タイプAとタイプBの給送ガイド107の衝突音を、図10(a)及び図10(b)にそれぞれ示す。この結果、タイプAの周波数2200[Hz]に比して、タイプBの周波数1900[Hz]の方が低くなっている。上述した官能評価試験の結果から、衝突音の特徴的な周波数が低いほど不快感は軽減されるので、揺動ストッパ3を揺動軸2に近づけて配置するほど、衝突音が重厚感を持ち、不快感が軽減されることが分かる。
更に、図11(a)に示すように、揺動軸2の中心Oから径方向において40[mm]だけ離れた位置に揺動ストッパ3を配置したタイプB’を用意する。このとき、タイプB’の揺動ストッパ3と閉状態の給送ガイド107の厚み中心Pとの距離は30[mm]である。また、この給送ガイド107の衝突音の特徴的な周波数は、図11(b)に示すように、2050[Hz]であることが分かっている。
そして、上述したタイプA、タイプB’及びタイプBについて、図12に示すように官能評価試験を行った。タイプAと聴き比べ、衝突音の不快感が軽減されたかどうか人間に判断させると、タイプBの衝突音に対しては100%の被験者が不快感が軽減されたと判断したにもかかわらず、タイプB’の衝突音に対しては32%の被験者が不快のままであると判断した。
本実施例では、図13に示すように、給送ガイド107の径方向の長さが70[mm]であり、揺動軸2の中心Oから径方向における給送ガイド107の中心N’までの距離Lnは35[mm]である。そして、揺動軸2の中心Oから揺動ストッパ3の当接位置までの距離Lは、上記タイプB’(L=40[mm])及びタイプB(L=30[mm])の衝突音の官能評価試験に鑑みると、L≦Lnであると不快感が効果的に軽減されることが導き出された。
[変形ストッパ]
次に、第2の規制部材としての変形ストッパ4について図14(a)乃至図16を用いて説明する。本実施の形態では、図14(a)(b)に示すように、プリンタ本体100A又は給送扉106に変形ストッパ4が設けられている。変形ストッパ4は、径方向において揺動ストッパ3よりも揺動軸2に対して遠い位置に配置され、かつ給送ガイド107に外力が作用していない自然状態で、揺動ストッパ3に当接している給送ガイド107に対して離間している。そして、給送ガイド107にユーザ等からの外力が作用することによって給送ガイド107及び揺動ストッパ3が弾性変形した場合に、変形ストッパ4は給送ガイド107に当接する。すなわち、変形ストッパ4は、給送ガイド107への外力に対する補強として設けられている。なお、揺動ストッパ3及び変形ストッパ4は、ボス状に形成されているが、寸法や形状は限定されない。
給送ガイド107に外力が作用すると、給送ガイド107は、変形ストッパ4と当接するまで、揺動ストッパ3を支点として変位する。このとき、揺動ストッパ3に加わる力が小さく、かつ給送ガイド107の変位量は大きい方が、揺動ストッパ3に求められる強度は小さくなる。
図15に示すように、軸方向寸法が300[mm]、径方向寸法が70[mm]及び厚み方向寸法が2[mm]の給送ガイド107に対して、点A,B,Cに1[N]の力を厚み方向(z軸方向)に加えた時の給送ガイド107の変位量を調べる。点A,B,Cは、それぞれ径方向において揺動軸2から最も離れた先端位置であって、点Aは、軸方向において揺動ストッパ3が設けられた側の端部である。点Cは軸方向において揺動ストッパ3が設けられた側とは反対側の端部である。点Bは、軸方向において給送ガイド107の中央である。
そして、点A,B,Cにおける変位量は、それぞれ1.0[mm]、1.8[mm]、3.2[mm]であった。すなわち、給送ガイド107に同じ力を加えた時、軸方向において揺動ストッパ3が設けられた側の端部よりも、その反対側の端部に近いほど給送ガイド107の変位量は大きい。また、図16に示すように、強度シミュレーションを行い、点Cに加えられた単位力当たりの、給送ガイド107の各地点における変位量の等高線を作成しても、同様の傾向が算出される。したがって、軸方向において揺動ストッパ3とは反対側における給送ガイド107の端部に当接可能となるように変形ストッパ4を設けることで、揺動ストッパ3に求められる強度を小さくすることができる。
以上のように、給送ガイド107と揺動ストッパ3との衝突音は、揺動ストッパ3を径方向において揺動軸2に近接して設けることで、コストアップせず簡易な構成で不快感を低減することができる。特に、給送ガイド107の径方向における中心N’よりも揺動軸2に近い位置で給送ガイド107に当接するように揺動ストッパ3を設けることで、効果的に衝突音の不快感を低減できる。
一方で、揺動ストッパ3を揺動軸2に近接して設けることで、揺動ストッパ3に大きな力が作用してより強度が必要になるが、給送ガイド107が弾性変形した際に当接する変形ストッパ4を設けることで、強度を向上することができる。特に、軸方向における給送ガイド107の一方側に揺動ストッパ3を設け、他方側に変形ストッパ4を設けることで、効率的に強度を向上することができ、また揺動ストッパ3の配置の自由度を向上することができる。
<第2の実施の形態>
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、手差しトレイ105aに本発明を適用したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
揺動部材としての手差しトレイ105aは、図17及び図18に示すように、右扉105に揺動軸22を中心に揺動可能かつ開閉可能に支持されている。手差しトレイ105aは、シートを支持可能な支持面92を有しており、支持面92には、支持面92に支持されたシートの幅方向における端部の位置を規制可能な1対のサイド規制板91L,91Rが設けられている。また、手差しトレイ105aの支持面92とは反対の筐体面93には、手差しトレイ105aをユーザが揺動する際に把持可能な把持部Uが設けられている。
また、図18に示すように、手差しトレイ105aは、規制部材及び第1の規制部材としての揺動ストッパ23に当接することで、所定角度で揺動規制されている。ここで、手差しトレイ105aと揺動ストッパ23の当接点を、第1の当接点23aとする。更に、手差しトレイ105aは、手差しトレイ105aにユーザ等からの外力が作用することによって手差しトレイ105a及び揺動ストッパ23が弾性変形した場合に、第2の規制部材としての変形ストッパ24に当接する。これにより、手差しトレイ105aが補強されている。ここで、ここで、手差しトレイ105aと変形ストッパ24の当接点を、第2の当接点24aとする。
これら第1の当接点23a及び第2の当接点24aは、揺動軸22を中心に互いに径方向において反対側に位置している。第1の実施の形態では、揺動軸に対して径方向において同じ側にて給送トレイが揺動ストッパ及び変形ストッパに当接していたが、本実施の形態のように構成してもよい。
また、ユーザは、把持部Uを把持して手差しトレイ105aに外力を加えるので、強度補強の役割を持つ変形ストッパ24は、把持部Uに近い方が望ましい。したがって、把持部Uは、軸方向において手差しトレイ105aの中心線CLに対して、変形ストッパ24と同じ側に配置される。
<第3の実施の形態>
次いで、本発明の第3の実施の形態について説明するが、第3の実施の形態は、原稿トレイ108に本発明を適用したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
揺動部材としての原稿トレイ108は、図19(a)(b)に示すように、ADF70の本体部70Aに揺動可能に支持されている。原稿トレイ108は、自重落下によって、規制部材及び第1の規制部材としての揺動ストッパ33に当接することで、所定角度で揺動規制されている。更に、原稿トレイ108は、原稿トレイ108にユーザ等からの外力が作用することによって原稿トレイ108及び揺動ストッパ33が弾性変形した場合に、第2の規制部材としての変形ストッパ34に当接する。
上述した官能評価試験により、衝突音が2度当たりによる連続突発音となった場合、衝突音の収束時間が伸び、不快感を増大させるということが分かっている。よって、原稿トレイ108と揺動ストッパ33との当接点は、1点であることが好ましい。また、複数の揺動ストッパに原稿トレイ108を同時に当接させることは精度上難しいために、揺動ストッパは1つのみである。
そこで、本実施の形態では、揺動ストッパ33の原稿トレイ108との当接部分33aが半球形状を有している。これにより、原稿トレイ108と揺動ストッパ33との2度当たりを低減し、衝突音の収束時間を短くすることで、不快感を低減することができる。
<他の実施の形態>
揺動軸に揺動可能に支持され、所定角度で揺動規制される部材は、画像形成装置においてよくみられる構造である。このため、上述した第1乃至第3の実施の形態の他にも、本発明は適用可能である。例えば、図20及び図21に示すように、画像形成装置としてのプリンタ200の正面に揺動可能かつ開閉可能な前カバー112を設ける。揺動部材としての前カバー112は、装置本体としてのプリンタ本体200Aに対して開かれることで、画像形成部110を露出可能である。この前カバー112の揺動角度を規制する揺動ストッパ、及び補強部材としての変形ストッパを設けてもよい。また、図1に示すように、揺動部材としての排出トレイ109の揺動角度を規制する揺動ストッパ、及び補強部材としての変形ストッパを設けてもよい。
また、既述のいずれの実施の形態を適宜組み合わせてもよいことは言うまでもない。また、揺動ストッパと変形ストッパを、軸方向において揺動部材の同じ側に設けてもよい。
また、既述のいずれの形態においても、電子写真方式のプリンタを用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置にも本発明を適用することが可能である。
2,22:揺動軸/3,23,33:規制部材、第1の規制部材(揺動ストッパ)/4,24,34:第2の規制部材(変形ストッパ)/33a:当接部分/100,200:画像形成装置(プリンタ)/100A,200A:装置本体(プリンタ本体)/105a:揺動部材(手差しトレイ)/107:揺動部材(給送ガイド)/108:揺動部材(原稿トレイ)/109:揺動部材(排出トレイ)/112:揺動部材(前カバー)/CL:中心線/CP:搬送路/N’:揺動部材の中心(給送ガイドの中心)/U:把持部

Claims (8)

  1. シートに画像を形成する画像形成装置において、
    揺動軸と、
    前記揺動軸の軸方向に所定の幅を有し、前記揺動軸を中心に揺動可能に支持される揺動部材と、
    前記揺動部材に当接することで前記揺動部材の揺動を所定角度で規制する規制部材と、を備え、
    前記規制部材は、前記軸方向に直交する径方向における前記揺動部材の中心よりも、前記径方向において前記揺動軸に近い位置で前記揺動部材に当接する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記規制部材の前記揺動部材との当接部分は、半球形状を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記規制部材は、第1の規制部材であり、
    前記径方向において前記第1の規制部材よりも前記揺動軸に遠い位置に配置され、かつ自然状態で前記第1の規制部材に当接している前記揺動部材に対して離間し、前記第1の規制部材に当接している前記揺動部材が外力によって弾性変形することで前記揺動部材に対して当接するように配置される第2の規制部材を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の規制部材は、前記軸方向における前記揺動部材の一方側に当接可能に配置され、
    前記第2の規制部材は、前記軸方向における前記揺動部材の他方側に当接可能に配置される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記揺動部材に設けられ、前記揺動部材を揺動する際に把持可能な把持部を備え、
    前記把持部は、前記軸方向における前記揺動部材の中心線に対して、前記第2の規制部材と同じ側に配置される、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. シートが搬送される搬送路を有する装置本体を備え、
    前記揺動部材は、前記装置本体に対して開閉可能に支持され、前記装置本体に対して開かれることで前記搬送路を開放可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記揺動部材は、シートを支持可能なトレイである、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. シートに画像を形成する画像形成部を有する装置本体を備え、
    前記揺動部材は、前記装置本体に対して開閉可能に支持され、前記装置本体に対して開かれることで前記画像形成部を露出可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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