JP2006284805A - カバー開閉機構および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 開閉カバーの重量が大きくなっても、開閉カバーの開く方向へ動きを十分に緩衝できるカバー開閉機構およびこれを備えた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 本発明のカバー開閉機構は、開閉カバーの回動軸に開閉カバーの開放方向への動きを緩衝する軸ダンパーを取り付けると共に、開閉カバーの側面中ほどで回動軸側と装置本体との間にバネ式ダンパーを懸架するようにした。これにより、軸ダンパーだけでなくバネ式のダンパーも使用することで、従来のような小型の軸ダンパーでも開閉カバーの開放方向への動きを十分に緩衝できる。また、バネ式ダンパーが、開閉カバーの開放方向への動きを緩衝するだけでなく、開閉カバーの開放方向への回動範囲も規制する。
【選択図】 図7
【解決手段】 本発明のカバー開閉機構は、開閉カバーの回動軸に開閉カバーの開放方向への動きを緩衝する軸ダンパーを取り付けると共に、開閉カバーの側面中ほどで回動軸側と装置本体との間にバネ式ダンパーを懸架するようにした。これにより、軸ダンパーだけでなくバネ式のダンパーも使用することで、従来のような小型の軸ダンパーでも開閉カバーの開放方向への動きを十分に緩衝できる。また、バネ式ダンパーが、開閉カバーの開放方向への動きを緩衝するだけでなく、開閉カバーの開放方向への回動範囲も規制する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、開閉自在な開閉カバーの開閉機構およびこれを備えた画像形成装置に関する。
従来より、紙搬送路に紙が詰まった場合に、詰まった紙を取り除くための開閉カバーが設けられた画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この画像形成装置は、紙を側面内部で搬送するものであるので、上述した開閉カバーは画像形成装置の側面に設けられている。また、この開閉カバーは、下端を軸として上方が回動し、開閉するようになっている。
また、この開閉カバーは、自重で過度の勢いで開くことで故障することを防ぐために、開く方向と反対の方向に開閉カバーを付勢し、開く方向への勢いを緩衝する軸ダンパーであるバネコイルが回転軸に巻かれている。
また、この開閉カバーは、開く方向への回動範囲を規制するため、すなわち開きすぎを防ぐために、開閉カバーの上方と画像形成装置との間にヒモが懸架されている。
特開平3−293243号公報
近年、画像形成装置の機能の複雑化とともに部品点数が増加する一方、上述したような開閉カバーにも種々の部品が含まれるようになり、開閉カバーの重量が大きくなってきている。
このため、従来の安価な小型の軸ダンパーでは、開閉カバーの開く方向への勢いを十分に緩衝できないという問題がある。また、軸ダンパーを大型のものにするということも考えられるが、これは装置の大型化と大幅なコストアップを招くという問題点がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり開閉カバーの重量が大きくなっても、開閉カバーの開く方向へ動きを十分に緩衝できるカバー開閉機構およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明のカバー開閉機構は、開閉カバーの回動軸に開閉カバーの開く方向への動きを緩衝する軸ダンパーを取り付けると共に、開閉カバーの側面中ほどで回動軸側と装置本体との間にバネ式ダンパーを懸架するようにした。
本発明によれば、安価なバネ式ダンパーを使うことで、開閉カバーの重量が大きくなっても、小型で安価な軸ダンパーを使用しながら、開閉カバーの開く方向へ動きを十分に緩衝できる。
本発明の第1の態様にかかるカバー開閉機構は、一端を回動軸として他端が回動自在に装置本体に取り付けられた開閉カバーと、前記開閉カバーの前記回動軸に取り付けられ前記開閉カバーが開く方向への動きを緩衝する軸ダンパーと、前記装置本体と前記開閉カバーの前記一端から前記他端の略中間で前記回動軸側とに懸架されたバネにより前記開閉カバーが開く方向への力を緩衝するバネダンパーと、を具備した構成を採る。
この構成により、開閉カバーの開く方向への動きを軸ダンパーおよびバネ式ダンパーにより開閉カバーの開く方向への動きを緩衝することができる。また、軸ダンパーだけでなくバネ式のダンパーも使用することで、従来のような小型で安価な軸ダンパーでも開閉カバーの開く方向への動きを十分に緩衝できる。また、バネ式ダンパーが、開閉カバーの開く方向への動きを緩衝するだけでなく、開閉カバーの開く方向への回動範囲も規制する。これにより、開閉カバーの開く方向への回動範囲も規制するための部品を別に備える必要がなく、装置を小型化できる。さらに、バネダンパーが開閉カバーの一端から他端の略中間で回動軸側に懸架されていることである。これにより、開閉カバーを開いた状態で、開閉カバーの上側面がバネダンパーにより塞がれず、開放される。この結果、ユーザは、開閉カバーの上側面から、装置内部に対する処理を行いやすくなる。
本発明の第2の態様は、第1の態様にかかるカバー開閉機構において、前記バネダンパーは、前記バネが所定の長さに伸びた際に前記バネの一端と係合することで前記バネを前記長さに保持するストッパーを具備した構成を採る。
この構成により、開閉カバーを開いた状態で安定して保持できるので、操作者が、装置内部に対する処理を行いやすくなる。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様のカバー開閉機構を具備した画像形成装置である。
以下、本発明の一実施の形態にかかるカバー開閉機構を具備した画像形成装置について、添付図面を用いて説明する。まず、本実施の形態にかかる画像形成装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置の断面図である。
画像形成装置100には、底面部近傍に記録紙を格納する複数の給紙カセット101a〜101dが配置されている。給紙カセット101a〜101dは、図の手前側から奥方向に着脱可能な構成となっている。また、給紙カセット101a〜101dは、それぞれ異なるサイズの記録紙を格納可能になっている。給紙カセット101a〜101dの内部底部には、記録紙の搬送方向上流側を軸にし、搬送方向下流先端が回動自在になっている底板102a〜102dが設けられている。底板102a〜102dの一端は、図示しないバネにより回動側先端が上方に持ち上げられ、配置してある記録紙を持ち上げる。
ピックアップローラ103a〜103dは、図示しない駆動部により反時計回転方向に回転すると共に記録紙を押し付けて、記録紙を記録紙の搬送方向下流に配置された一対の給紙ローラ104a〜104dに搬送し、給紙ローラ104a〜104dが記録紙を装置の内部の搬送路105に給紙する。搬送路105は、画像形成装置100の給紙カセット101a〜101dにおける記録紙の搬送路下流側部の下方から上方に形成されている。
搬送路105上の給紙カセット101a〜101dにおける記録紙の搬送方向下流側近傍には、一対の搬送ローラ106a〜106dが設けられている。給紙カセット101a〜101cから搬送路105に搬送されてきた記録紙は、搬送ローラ106a、106b、106c、106dの順に上方に搬送される。
また、画像形成装置100の右方には手差しトレー107が設けられている。手差しトレー107の上部には記録紙を載置する載置面108が設けられている。載置面108に載置された記録紙の先端は、画像形成装置100の手差しトレー107が装着される部分近傍に設けられた一対の給紙ローラ109により、搬送路105の搬送ローラ106dに運ばれる。
搬送ローラ106dは、搬送されてきた記録紙を、搬送路105の下流に配置された一対のレジストローラ110に搬送する。レジストローラ110は、記録紙の先端位置と、後述する転写ベルトに形成された画像の先端位置を合わせるように記録紙の搬送を調整する。
一方、これらの給紙機構の上方には、画像形成部111が配置されている。画像形成部には、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の画像形成ユニット112Y,112M,112C,112Kが設けられている。画像形成ユニット112Y,112M,112C,112Kには、左から右方向に順に感光体113Y、113M、113C、113Kが設けられている。
感光体113Y、113M、113C、113Kは、図示しない駆動系により所定のタイミングで所定方向に回転され、図示しない帯電ローラにより表面が所定の電位に順次帯電される。そして、感光体113Y、113M、113C、113Kの表面は、レーザスキャンユニット114から照射される各レーザ光LY,LM,LC,LKにより順次露光される。これにより、各感光体113Y,113M,113C,113Kの表面に、各色の静電潜像が形成される。
各感光体113Y,113M,113C,113Kの表面に形成された各色の静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーが個別に収容されたトナーボトル115Y,115M,115C,115Kから供給される薄層状のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーによって順次現像され、4色のトナー像をそれぞれ顕像化する。
感光体113Y,113M,113C,113Kの上方には、受像手段として無端状の転写ベルト116がベルトローラ117a、117bに巻回されて配置されている。また、転写ベルト116は、感光体113Y,113M,113C,113Kに当接するように配置されている。
また、転写ベルト116の内側であって、感光体113Y,113M,113C,113Kのそれぞれに対向する位置には、感光体113Y,113M,113C,113Kとの間に所定の電圧を印加することで電界を形成する電位印加手段である一次転写ローラ118Y,118M,118C,118Kが設けられている。言い換えると、転写ベルト116を介して感光体113Y,113M,113C,113Kと一次転写ローラ118Y,118M,118C,118Kが対向している。
感光体113Y,113M,113C,113Kの表面に形成された4色のトナー像は、回転する転写ベルト116の内部の一次転写ローラ118Y,118M,118C,118Kにより順次重ね合わせて転写ベルト116に一次転写される。これにより、転写ベルト116の表面にフルカラー画像が形成される。
転写ベルト116上に一次転写されたフルカラー画像は、ベルトローラ117a、117bにより、記録紙の搬送路105側に送られる。
搬送路105側のベルトローラ117bと対向する位置には、転写ベルト116を挟み、二次転写ローラ119が設けられている。二次転写ローラ119により、転写ベルト116に形成されたフルカラー画像をレジストローラ110から送られてきた記録紙に転写する。具体的には、転写ベルト116上のフルカラー画像を構成するトナーを電気的に二次転写ローラ119側に引き寄せて、フルカラー画像を記録紙に転写する。そして、二次転写ローラ119および転写ベルト116は、フルカラー画像が記録された記録紙を、搬送路105の下流に設けられた定着ローラ120と加圧ローラ121に送られる。定着ローラ120は、近傍に設けられたコイル部136より電磁誘導加熱される。そして、定着ローラ120と加圧ローラ121は、送られてきた記録紙を互いに圧接回転することで、記録面に熱を加えながら押圧することにより、記録紙にフルカラー画像を定着する。そして、このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙は、搬送ローラ122、123、124、125により順次搬送され、装置外部の記録紙受け135に排紙される。
一方、記録紙に両面印刷する場合は、記録紙が、搬送ローラ124、125に搬送された時点で、搬送ローラ124、125が逆回転し、記録紙を両面印刷用の搬送路134の入口に配置された搬送ローラ126に送る。搬送ローラ126に送られてきた記録紙は、搬送ローラ106の搬送方向下流にある搬送ローラ127〜130により順次搬送されレジストローラ110に送られる。そして、搬送された記録紙は、二次転写ローラ119と転写ベルト116により、先ほどフルカラー画像を形成した面と反対側に画像を形成される。
また、画像形成装置100の搬送路105側の側部には、二次転写ローラ119と転写ベルト116との間や、レジストローラ110の間に詰まった記録紙を除去するための、開閉カバー132が設けられている。開閉カバー132は、下方にある回転軸133を中心に上方が矢印Aの方向に回動するようになっている。また、開閉カバー132には、二次転写ローラ119や、一方のレジストローラ110が含まれている。これにより、開閉カバー132を開けることにより、二次転写ローラ119と転写ベルト116との間や、レジストローラ110の間が開き、レジストローラ110の間に詰まった記録紙を除去することができる。
以上のように、画像形成装置100は、構成されている。
ところで、開閉カバー132には、一方の搬送ローラ106dや、二次転写ローラ119や、一方のレジストローラ110だけでなく、両面印刷するための記録紙を搬送するための搬送ローラ129、130も含まれている。また、二次転写ローラ119を含む駆動ユニットなどで構成されているので、開閉カバー132はかなりの重量になる。このため、開閉カバー132には、開く方向(矢印A)への動きを緩衝するための工夫がなされている。
以下、本実施の形態にかかる開閉カバー132の構成について説明する。まず、図2を用いて、開閉カバー132の構成について説明する。図2は、図1の右側手前から見た開閉カバー132の斜視図である。
図2から分かるように、開閉カバー132には、一方の搬送ローラ106dや、二次転写ローラ119や、一方のレジストローラ110や、両面印刷するための記録紙を搬送するための搬送ローラ130が含まれている。また、開閉カバー132の左側下端部には回転軸133が設けられている。開閉カバー132は回転軸133を軸に画像形成装置100に回動自在に取り付けられる。
また、開閉カバーの132の上部には、一対のラッチ201a、201bが設けられている。ラッチ201a、201bは、軸210を支点に先端が回動自在になっている。また、ラッチ201a、201bの先端部には切欠き211が形成されている。
切欠き211が画像形成装置100の係止部(図7に示す701)に引っ掛かることで、開閉カバー132が画像形成装置100に対して閉じた状態になる。また、開閉カバー132の側面、つまり、画像形成装置100に取り付けられた状態で外側になる面に設けられた開閉レバー202を引くことにより、ラッチ201a、201bの先端部が回動し、切欠き211が画像形成装置100の図2では図示されない係止部からはずれ、開閉カバー132が画像形成装置100に対して開いた状態になる。
また、開閉カバー132の左側側面の中央やや回転軸133よりには、開閉カバー132の開く方向への動きを緩衝するバネダンパー203が取り付けられている。バネダンパー203は、長手方向を持つ長細い形をし、内部に略長方形の開口部207を持つフレーム200で構成され、フレーム200の開口部207内部にコイル状のバネ209が格納されている。バネ209の一端はフレーム200から開口部207内部に突出するように設けられた係止部208に係合される。
また、バネ209の他端には円柱状の突起204が取り付けられている。突起204は、バネダンパー203が回動自在になるように、開閉カバー132の図示しない円形の穴に挿入されている。
ここで注目すべき点に、バネダンパー203の突起204が、開閉カバー132の中ほど、つまりラッチ201a、201bと、回転軸133との略中間であって、回転軸133側に位置している、すなわちバネダンパー203が開閉カバー132の中ほどに懸架されていることである。これにより、開閉カバー132を開いた状態で、開閉カバー132の上側面がバネダンパー203により塞がれず、開放される。この結果、ユーザは、開閉カバー132の上側面から、画像形成装置100の内部に対する処理を行いやすくなる。
また、バネダンパー203の係止部208側の端部には、円柱状の突起206が設けられている。突起206は、バネダンパー203が回動自在になるように、画像形成装置100の図示しない穴に挿入されている。
次に、図3を用いて、開閉カバー132の構成について説明する。図3は、図1を右側奥から見た開閉カバー132の斜視図である。
図3から分かるように、開閉カバー132の右側下端部には、軸ダンパー301が設けられている。軸ダンパー301は、突出部302を持ち、突出部302は、開閉カバー132の回転軸133に挿入されている。また、軸ダンパー301の突出部302は、油圧式ダンパー部303に挿入されている。これにより、突出部302は、矢印B、つまり、開閉カバー132の開く方向とは逆の方向に付勢する力を持つ。これにより、開閉カバー132は、回転軸133を介して、軸ダンパー301から、開く方向に対する付勢力を受け、開く方向への動きを緩衝される。
次に、バネダンパー203の構成について、図4、図5を用いて詳細に説明する。
バネダンパー203は、上述したように、長手方向を持つ長細い形をしたフレーム200に、略長方形の開口部207が形成されている。開口部207内には、突起204が挿入されていて、突起204は、開口部207内を移動し、これに伴ってバネ209も伸縮する。また、突起204が開口部207内を移動する構造になっているので、突起204の移動範囲は、開口部207内に限定される。すなわち、バネ209の伸びる範囲は、フレーム200により規制されている。つまり、フレーム200は、バネ209の伸びる範囲を規制する規制部材と言える。
また、開口部207の大きさは、突起204が係止部208と反対側の端部、つまり、バネ209が最も伸びた状態で、開閉カバー132の画像形成装置100に対する角度が最適になるようになっている。
また、バネダンパー203のフレーム200の係止部208と反対側の端部には、ストッパー401が設けられている。ストッパー401には、円形の開口部402が形成されている。また、開口部402は、開口部207の係止部208と反対側の端部を覆うように配置されている。これにより、突起204が最も移動した場合に、ストッパー401の開口部402に係合し、保持される。この結果、開閉カバー132は開放された状態ではバネ209により不安定な付勢力を受けるが、突起204がストッパー401の開口部402に係合することにより、開閉カバー132は開いた状態で安定して保持される。
以上のように、バネダンパー203は構成される。
次に、軸ダンパー301の構成について図6を用いて説明する。軸ダンパー301は、上述したように、開閉カバー132の回転軸133に挿入される突出部302を持つ。突出部302は、ダンパー部303内に挿入されており、矢印Bの方向に付勢されている。また、ダンパー部303は、ボディ部600内に保持されている。ボディ部600は、上下端部にそれぞれ設けられた切欠き601、602により、画像形成装置100の本体に固定される。
以上のように、軸ダンパー301は、構成されている。
次に、開閉カバー132の開閉に伴う、バネダンパー203および軸ダンパー301の緩衝動作について図7および図8を用いて説明する。図7は、開閉カバー132が閉じた状態の図であり、図8は、開閉カバー132が開放された状態の図である。
図7に示す開閉カバー132が閉じた状態では、ラッチ201の切欠き211に画像形成装置100に設けられた係止部701が係合している。これにより、開閉カバー132は、画像形成装置100に固定されている。また、この状態では、バネダンパー203と軸ダンパー301は、通常の状態にあり、バネダンパー203および軸ダンパー301は付勢力を生じていない。
図7の状態から、開閉カバー132の開閉レバー202が引かれると、ラッチ201が係止部701から離れる。これに伴って、開閉カバー132は、自重により、回転軸133を軸に上端が矢印Aの方向に回動する。
この回動に伴ってバネダンパー203のバネ209は矢印Dの方向に伸び、この反作用として矢印Cの方向に付勢力を生じる。また、この回動に伴って、軸ダンパー301は矢印Eの方向に回転し、この反作用として矢印Bの方向に付勢力を生じる。矢印Bおよび矢印Cの方向への力は、開閉カバー132の開く方向と逆の方向の力であるので、開閉カバー132の開く方向への動きを緩衝する。
これにより、開閉カバー132は、ゆっくりとスムーズに開くことができる。この結果、開閉カバー132が過度の勢いで開くことで、操作者にあたってしまう等の不具合を防止できる。
さらに、開閉カバー132が開いていくと、バネ209の先端に取り付けられた突起204がバネダンパーの開口部207を移動していく。そして、バネ209の先端に取り付けられた突起204が、バネダンパー203に設けられたストッパー401の開口部402に係合し、これ以上移動しなくなる。この状態が、図8に示す状態であり、開閉カバー132が最高に開いた状態である。
図8の状態では、バネ209は矢印Cの方向へ、バネによる力を生じているので、不安定であるが、突起204がストッパー401に係合しているので、開閉カバー132は、この状態で安定する。これにより、操作者が、装置内部に対する処理を行いやすくなる。
また、バネ209の伸びる範囲は、バネダンパー203の開口部207の範囲に限られており、また開口部207の長さは、開閉カバー132が最適な開きかたをする長さになっている。このため、開閉カバー132は、最適に開き方をした状態で固定される。
このように、バネダンパー203は、開閉カバー132の緩衝用の部材としてだけでなく、開閉カバー132の回動範囲を規制する部材としての機能を持つ。よって、部品点数を削減でき、また、装置の小型化を実現できる。
また、突起204は、開閉カバー132の側部の略中間、つまり回転軸133とラッチ201との中間に取り付けられている。これにより、開閉カバー132の上側面が開放される。操作者は、開閉カバー132の上側面から画像形成装置100の内部への操作、例えば、紙ジャムの除去等の処理を行いやすくなる。
次に、開閉カバー132を閉じようと、操作者が矢印Fの方向に力を加えると、ストッパー401の開口部402から突起204が外れ、回動自在な状態になる。
また、この状態で、バネ209は矢印Cの方向へ、開閉カバー132を閉じる方向に力を生じている。これにより、操作者は、小さい力で開閉カバー132を閉じることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、開閉カバー132の開く方向への動きを軸ダンパー301およびバネダンパー203により開閉カバーの開く方向への動きを緩衝することができる。また、軸ダンパー301だけでなくバネダンパー203も使用することで、従来のような小型の軸ダンパー301でも開閉カバー132の開く方向への動きを十分に緩衝できる。すなわち、開閉カバー132の重量が大きくなっても、装置の大型化、高コスト化を防ぎながらも、開閉カバー132の開く方向へ動きを十分に緩衝できる。
また、バネダンパー203が、開閉カバーの開く方向への動きを緩衝するだけでなく、開閉カバー132の開く方向への回動範囲も規制する。これにより、開閉カバー132の開く方向への回動範囲も規制するための部品を別に備える必要がなく、装置を小型化できる。
なお、本実施の形態では、紙ジャムを除去するための開閉カバー132に、バネダンパー203および軸ダンパー301を使用したが、開閉カバー132以外の開閉カバーであっても良い。特に、重量の大きい部材を含む開閉カバーに本願を適用することにより、大きな効果を奏することができる。
本発明は、画像形成装置以外に設けられた開閉カバーに対しても適用可能であり、その利用分野は非常に広い。
100 画像形成装置
106a〜106d、122〜130 搬送ローラ
110 レジストローラ
111 画像形成部
119 二次転写ローラ
132 開閉カバー
133 回転軸
201a、201b ラッチ
203 バネダンパー
204、206 突起
207 開口部
209 バネ
301 軸ダンパー
302 突出部
303 ダンパー部
401 ストッパー
106a〜106d、122〜130 搬送ローラ
110 レジストローラ
111 画像形成部
119 二次転写ローラ
132 開閉カバー
133 回転軸
201a、201b ラッチ
203 バネダンパー
204、206 突起
207 開口部
209 バネ
301 軸ダンパー
302 突出部
303 ダンパー部
401 ストッパー
Claims (3)
- 一端を回動軸として他端が回動自在に装置本体に取り付けられた開閉カバーと、前記開閉カバーの前記回動軸に取り付けられ前記開閉カバーが開く方向への動きを緩衝する軸ダンパーと、前記装置本体と前記開閉カバーの前記一端から前記他端の略中間で前記回動軸側とに懸架されたバネにより前記開閉カバーが開く方向への力を緩衝するバネダンパーと、を具備したことを特徴としたカバー開閉機構。
- 前記バネダンパーは、前記バネが所定の長さに伸びた際に前記バネの一端と係合することで前記バネを前記長さに保持するストッパーを具備したことを特徴とする請求項1記載のカバー開閉機構。
- 請求項1または請求項2記載のカバー開閉機構を具備した画像形成装置。
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JP2005103256A JP2006284805A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | カバー開閉機構および画像形成装置 |
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JP2005103256A Withdrawn JP2006284805A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | カバー開閉機構および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006284805A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8303057B2 (en) | 2007-11-05 | 2012-11-06 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Opening and closing support mechanism and apparatus using the same |
US9008549B2 (en) | 2012-03-22 | 2015-04-14 | Ricoh Company, Ltd. | Compact image forming apparatus with simplified cover |
US10191443B2 (en) | 2016-04-12 | 2019-01-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
JP2020168817A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005103256A patent/JP2006284805A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8303057B2 (en) | 2007-11-05 | 2012-11-06 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Opening and closing support mechanism and apparatus using the same |
US9008549B2 (en) | 2012-03-22 | 2015-04-14 | Ricoh Company, Ltd. | Compact image forming apparatus with simplified cover |
US10191443B2 (en) | 2016-04-12 | 2019-01-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
JP2020168817A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
JP7304728B2 (ja) | 2019-04-04 | 2023-07-07 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071026 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20100506 |