JP2019100365A - 水素ステーション - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、圧縮された水素ガスを燃料タンクに充填するための水素ステーションであって、圧縮された前記水素ガスを貯蔵する蓄圧器と、前記蓄圧器から供給される前記水素ガスを前記燃料タンクに導入する充填ラインと、前記充填ラインの経路に設けられ、前記水素ガスを冷却する冷却器と、を備え、さらに、前記充填ラインの経路中における前記冷却器と前記燃料タンクとの間に、前記水素ガスの温度を検出するための温度検出部が設けられており、前記温度検出部は、前記充填ラインの経路において、前記水素ガスの流入側と排出側とが互いに直交して配置された屈曲構造とされ、且つ、前記流入側又は前記排出側の何れかの内部に、前記水素ガスの温度を検出する熱電対が挿通されていることを特徴とする水素ステーションを提供する。
以下、本実施形態の水素ステーションの全体構成について具体的に説明する。
図1は、本実施形態の水素ステーション1を含む水素充填環境の構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態の水素ステーション1は、水素充填制御装置10、蓄圧器20−1〜20−N(Nは2以上の整数)、圧力計21−1〜21−N、遮断弁22−1〜22−N、逆止弁23−1〜23−N、流量計30、圧力計31、調節弁40、冷却器50、圧力計51、充填カプラ60、外気温度計70及び水素ガス温度計(温度検出部)80を備えて構成される。
供給ライン11を構成する配管としては、特に限定されないが、例えば、水素脆化しないステンレス鋼等からなる、内径が1/2インチ程度のものを何ら制限無く採用することができる。
圧力計21−1〜21−Nは、それぞれ、蓄圧器20−1〜20−Nと遮断弁22−1〜22−Nとの間に設けられ、蓄圧器20−1〜20−N内の水素ガスの圧力を検出するものである。
流量計30は、供給ライン11を流れる水素ガスの流量を検出するものである。流量計30によって検出された水素ガスの流量値は、水素充填制御装置10に入力される。
調節弁40は、開度調整可能な弁であり、この調節弁40の開度が変更されることによって水素ガスの流量が調整される。なお、調節弁40のCv値(流量計数)は、通常、予め決められている。
圧力計51は、冷却器50と充填カプラ60との間に設けられ、供給ライン11を流れる水素ガスの圧力を検出するものである。圧力計51によって検出された水素ガスの圧力値は、水素充填制御装置10に入力される。なお、圧力計51によって検出された水素ガスの圧力値は、水素自動車2の燃料タンク内の圧力と概略で一致する。
また、熱電対85としても、一般的な熱電対用の素材からなるものを用いることができ、また、例えば、5mm程度の径のものを何ら制限無く用いることができる。
以下に、本実施形態の水素ステーション1を用いて水素自動車2の燃料タンクに水素ガスを充填する運転方法について、図1を参照しながら説明する。
昇圧率変更領域決定部は、所定の条件に基づいて水素ガスの昇圧率変更開始領域を決定する。
規定圧力決定部は、昇圧率変更開始領域内において水素ガスの規定圧力を決定する。規定圧力は、例えば、最終目標圧力の80%以上であり、より好ましくは90〜95%である。
判定部は、取得部によって取得された圧力値に基づいて、水素自動車2の車載タンクに供給される水素ガスの圧力が規定圧力であるか否かを判定する。より具体的には、判定部は、圧力計51から取得された圧力値が、規定圧力であるか否かを判定する。
さらに、判定部は、取得部によって取得された温度値に基づき、水素ガスの温度が規定温度以下であるか否かを判定する。
一方、検出された圧力が規定圧力であった場合、弁制御部は調節弁40の開度を制御する。具体的には、弁制御部は、調節弁40の開度を小さくすることによって水素自動車2に充填される水素ガスの充填時における昇圧率が小さくなるように制御する。
以上説明したように、本実施形態の水素ステーション1によれば、水素ガス温度計80が、供給ライン11の経路中において水素ガスの流入側と排出側とが互いに直交した屈曲構造とされ、且つ、流入側又は排出側の内壁に沿うように熱電対が挿通されていることで、熱電対の検出端を充填ラインの奥深い位置まで到達させることができる。これにより、外的要因による水素ガスの局部的な温度上昇に影響されない位置で温度を検出できるので、特に、配管中の水素ガスの流れが停止した際に、外的要因による影響を最小限に抑制し、正確な温度を検出することができ、水素ガスの充填時に誤動作が生じるのを防止することが可能になる。
本実施例においては、上述した本発明の水素ステーションにおける水素ガス温度計(温度検出部)の構成による効果を実証するため、図1に示すような水素ステーション1を準備し、水素自動車2の燃料タンクへの水素ガスの充填処理を実施した。
そして、水素充填中、水素ガス温度計80で検出される、水素充填中、及び、水素充填停止中における水素ガス温度の変化を調べ、結果を図3のグラフに示した。
また、本実施例では、三方分岐継手の熱電対挿通管81cから挿入する熱電対85の挿入長さLを適宜変化させながら処理を実施した。
比較例においては、水素ガス温度計として、図5に示すような従来の構成の水素ガス温度計180を使用した点を除き、上記の実施例と同様に水素自動車の燃料タンクへの水素ガスの充填処理を実施し、同様に評価した。
そして、図3のグラフに示すように、比較例においては、水素ガス温度上昇エラーの閾値を−33℃に設定した場合、水素ガスの充填処理を停止してから約20分で上記閾値に達してしまった。このため、比較例のような、従来の構成の水素ガス温度計180を水素ステーションに用いた場合には、一度、水素充填を停止すると、ほどなく水素ガス温度上昇エラーと判断されるため、次の水素ガス充填処理が困難になることが認められた。
10…水素充填制御装置
11…供給ライン(充填ライン)
20(20−1〜20−N)…蓄圧器
21(21−1〜21−N)、31、51…圧力計
22(22−1〜22−N)…遮断弁
23(23−1〜23−N)…逆止弁
30…流量計
40…調節弁
50…冷却器
60…充填カプラ
70…外気温度計
80…水素ガス温度計(温度検出部)
81…三方分岐継手
81a…流入管
81b…排出管
81c…熱電対挿通管
81d…中心接続部
82…スリーブ
83…取り付けねじ
85…熱電対
85a…検出端
2…水素自動車(燃料電池搭載車両)
L…熱電対の挿入長さ
D…流入管又は排出管の長さ
Claims (3)
- 圧縮された水素ガスを燃料タンクに充填するための水素ステーションであって、
圧縮された前記水素ガスを貯蔵する蓄圧器と、
前記蓄圧器から供給される前記水素ガスを前記燃料タンクに導入する充填ラインと、
前記充填ラインの経路に設けられ、前記水素ガスを冷却する冷却器と、
を備え、
さらに、前記充填ラインの経路における前記冷却器と前記燃料タンクとの間に、前記水素ガスの温度を検出するための温度検出部が設けられており、
前記温度検出部は、前記充填ラインの経路において、前記水素ガスの流入側と排出側とが互いに直交して配置された屈曲構造とされ、且つ、前記流入側又は前記排出側の何れかの内部に、前記水素ガスの温度を検出する熱電対が挿通されていることを特徴とする水素ステーション。 - 前記温度検出部は、前記充填ラインの経路に接続された三方分岐継手を有するとともに、該三方分岐継手が、互いに直交する方向で配置された前記水素ガスの流入管及び排出管と、該流入管又は排出管の何れかと反対側の方向に延出する熱電対挿入管とからなり、
前記熱電対は、前記熱電対挿入管から前記流入管又は前記排出管の内部に向けて挿通されていることを特徴とする請求項1に記載の水素ステーション。 - 前記熱電対は、前記三方分岐継手の中心接続部を基点とした、前記流入管側又は前記排出管側への前記熱電対の挿入長さLが、前記中心接続部を基点とした前記流入管又は前記排出管の長さをDとしたとき、次式{D≦L≦2D}を満足することを特徴とする請求項2に記載の水素ステーション。
Priority Applications (1)
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2017
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