JP2019071183A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムにおける圧力センサの数を少なくする。【解決手段】燃料電池システムは、複数の減圧弁と、前記複数の減圧弁のそれぞれに対応して前記複数の減圧弁の下流に設けられ接続される複数の燃料電池スタックと、前記減圧弁と前記減圧弁に対応する燃料電池スタックとの間に設けられ、前記減圧弁に対応する燃料電池スタックに燃料ガスを噴射するインジェクタと、前記複数の減圧弁の上流を連通する連通管を有する高圧配管部と、前記高圧配管部に設けられた圧力センサと、主止弁を介して前記高圧配管部に接続されるガスタンクと、前記燃料電池スタックの運転中において、前記インジェクタからの前記燃料ガスの噴射を停止させ、その後、前記主止弁を開弁状態から閉弁状態に閉じたときの前記圧力センサの単位時間当たりの圧力の減少量から前記複数の減圧弁のうちの故障している減圧弁の数を判定する判定部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
特許文献1に記載の燃料電池システムでは、燃料電池に用いる燃料ガスを供給する配管に設けた2つの弁の間に圧力センサを設け、これらの2つの弁を閉弁した状態で圧力センサにより検出された圧力値の傾きによって弁の漏れの有無、及び、弁に漏れがある場合には、どちらの弁に漏れが生じているか否かを判定している。
特開2004−170321号公報
燃料電池バスのような大型車両では、燃料電池スタックを有する燃料電池システム系を複数有する燃料電池システムが用いられる。このような燃料電池システムでは、複数の燃料ガスタンクの主止弁と減圧弁との間を連通管により連通している。減圧弁の下流には、インジェクタがあり、インジェクタを全閉にしてガスが流れないようにすると、減圧弁の下流の圧力が上昇し、減圧弁が閉状態となる。この場合、連通管により複数の燃料電池システム系が連通しているため、いずれの燃料電池システム系でも主止弁と減圧弁の間の圧力は、同じになる。従って、減圧弁の故障を検知しようとしても、各減圧弁の下流にも圧力センサを設けないと減圧弁の故障が検知できず、圧力センサの数が多くなるという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、複数の減圧弁と、前記複数の減圧弁のそれぞれに対応して前記複数の減圧弁の下流に設けられ接続される複数の燃料電池スタックと、前記減圧弁と前記減圧弁に対応する燃料電池スタックとの間に設けられ、前記減圧弁に対応する燃料電池スタックに燃料ガスを噴射するインジェクタと、前記複数の減圧弁の上流を連通する連通管を有する高圧配管部と、前記高圧配管部に設けられた圧力センサと、主止弁を介して前記高圧配管部に接続されるガスタンクと、前記燃料電池スタックの運転中において、前記インジェクタからの前記燃料ガスの噴射を停止させ、その後、前記主止弁を開弁状態から閉弁状態に閉じたときの前記圧力センサの単位時間当たりの圧力の減少量から前記複数の減圧弁のうちの故障している減圧弁の数を判定する判定部と、を備える。
この形態によれば、圧力センサの単位時間当たりの圧力の減少量は、故障(この場合は、リーク故障)している減圧弁の数に依存するので、圧力センサの単位時間当たりの圧力の減少量から複数の減圧弁のうちの故障している減圧弁の数を判定できる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムの他、燃料電池搭載車両、減圧弁の検査方法等の種々の形態で実現することができる。
燃料電池システムを搭載する車両の構成を模式的に示す説明図である。 減圧弁の故障数を検査するフローチャートである。 減圧弁の上流の圧力の遷移を示すグラフである。
・実施形態:
図1は、燃料電池システム25を搭載する車両10の構成を模式的に示す説明図である。燃料電池システム25は、独立して動作可能な第1の燃料電池システム系20と、第2の燃料電池システム系21と、連通管224と、圧力センサ320と、制御部300と、を備える。
第1の燃料電池システム系20は、ガスタンク200と、主止弁210と、高圧配管220と、減圧弁230と、中圧配管240と、インジェクタ250と、低圧配管260と、燃料電池スタック270と、を備える。ガスタンク200は、燃料ガスを貯蔵する。この実施形態では、燃料ガスとして水素を用いる。主止弁210は、ガスタンク200からの燃料ガスの供給をオン・オフする弁である。高圧配管220は、主止弁210の下流と、減圧弁230の上流を接続する。減圧弁230は、ガスタンク200から供給された高圧の燃料ガスの圧力を所定の圧力(中圧)に減圧して下流に供給する。中圧配管240は、減圧弁230の下流とインジェクタ250の上流を接続する。インジェクタ250は、燃料ガスの圧力と量とを調整して低圧配管260に噴射する。図1に示す形態では、インジェクタ250の本数は3本であるが、1本以上であれば、何本でも良い。低圧配管260は、インジェクタ250の下流と燃料電池スタック270とを接続し、噴射された燃料ガスを燃料電池スタック270に供給する。
第2の燃料電池システム系21の構成は、第1の燃料電池システム系20の構成と同じ構成であるので、説明を省略する。なお、図1では、第2の燃料電池システム系21の各構成には、第1の燃料電池システム系20の対応する構成の符号番号に1を加えた符号番号を付している。
連通管224は、第1の燃料電池システム系20の高圧配管220と第2の燃料電池システム系21の高圧配管221とを連通している。このため、ガスタンク200の燃料ガスを燃料電池スタック271で使用することや、ガスタンク201の燃料ガスを燃料電池スタック270で使用することが可能である。なお、連通管224の圧力は、高圧配管220、221の圧力と同じである。そのため、実施形態では、高圧配管220、221と連通管224とを合わせて、「高圧配管部225」と呼ぶ。連通管224には、圧力センサ320が設けられている。但し、圧力センサ320は、高圧配管220あるいは高圧配管221に設けられていても良い。すなわち、圧力センサ320は、高圧配管部225のどこかに設けられていれば良い。
制御部300は、車両10全体の制御を司り、車両10の運転者の要求に応じて、主止弁210、211、インジェクタ250、251の動作を制御する。制御部300は、判定部310を備える。判定部310は、圧力センサ320で測定された圧力の単位時間当たりの減少量を用いて、減圧弁230、231のリーク故障の有無を判定し、リーク故障がある場合には、さらに、リーク故障に至っている減圧弁の数を判定する。また、判定部310は、減圧弁230、231のリーク故障の数に応じて、発電可能な燃料電池スタック270、271の数を把握し、車両10がそのまま走行可能か否かを判断する。例えば、判定部310は、減圧弁230、231にリーク故障があっても、その一方しかリーク故障していない場合には、車両10がそのまま走行可能と判断する。この場合、判定部310は、警告を発すると共に、その旨を判定部310のメモリに格納し、車両10をそのまま走行させても良い。減圧弁230、231の漏れは、燃料電池システム25の外部に燃料ガスが漏れるものではないからである。また、全ての減圧弁230、231がリーク故障している場合には、判定部310は、車両10がそのまま走行可能できないと判定し、警告を発すると共に、二次電池(図示せず)による走行に切り換えても良い。
図2は、減圧弁230、231の故障数を検査するフローチャートである。この検査フローは、燃料電池システム25の運転中に実行される。ステップS100では、判定部310は、インジェクタ250、251を停止可能か、否かを判断する。例えば、燃料電池システム25に要求される発電量が予め定められた電力量以下の場合には、インジェクタ250、251の停止が可能である。なお、燃料電池システム25の運転中は、減圧弁230、231の下流の圧力は、減圧弁230、231のシール圧Psよりも低い圧力であり、減圧弁230、231を介して中圧配管240、241、インジェクタ250、251に燃料ガスが供給される。一般に、減圧弁230、231の下流の圧力がある圧力まで上昇すると、減圧弁230、231は閉弁する。この「ある圧力」を「シール圧」と呼ぶ。従って、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Ps未満の時には、減圧弁230、231は、開弁状態であり、燃料ガスを通す。一方、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Ps以上の時には、減圧弁230、231は、閉弁状態であり、燃料ガスを通さない。
ステップS110では、判定部310は、制御部300に、インジェクタ250、251の駆動を停止させる。これにより、中圧配管240からインジェクタ250、251を介して下流に燃料ガスが流れなくなる。一方、ガスタンク200、201から減圧弁230、231を介して燃料ガスが供給されるため、中圧配管240、241の圧力が上昇する。中圧配管240、241の下流の圧力が減圧弁230、231のシール圧Psに達すると、減圧弁230、231は、異物の噛み込みなどのリーク故障が無い限り燃料ガスを通さなくなる。なお、減圧弁230、231の上流、つまり高圧配管部225における燃料ガスの圧力は、主止弁210、211が開いているため、元々高いが、インジェクタ250、251が閉じ、あるいは減圧弁230、231が燃料ガスを通さなくなると、ガスタンク200、201の圧力まで上昇する。
ステップS120では、判定部310は、圧力センサ320から、減圧弁230、231の上流の圧力P1を取得する。ステップS130では、判定部310は、圧力P1からシール圧Psを引いた値が、ΔPを越えているか、否か、を判断する。この実施形態では、減圧弁230、231の下流に圧力センサを備えていないため、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えたか、否か、を直接判断できない。ΔPは、減圧弁230、231の上流の圧力から減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えるか、否か、を判断するための圧力である。すなわち、判定部310は、圧力P1からシール圧Psを引いた値が、ΔPを越えていれば、減圧弁230、231を通って燃料ガスが下流に流れ、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えると判断できる。一方、ΔPを越えていない場合には、減圧弁230、231を通って燃料ガスが下流に流れ、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えないと判断できる。減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えない場合には、減圧弁230、231が閉弁しない。なお、ΔPは、例えば、実験的に求められる。
ステップS130で圧力P1からシール圧Psを引いた値がΔPを越えている場合には、ステップS140に移行し、越えていない場合には、処理を終了する。圧力P1からシール圧Psを引いた値がΔPを越えている場合には、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えると判断でき、減圧弁230、231が閉弁状態になると判断できる。圧力P1からシール圧Psを引いた値がΔP以下の場合には、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えず、減圧弁230、231が閉じないため、異物の噛み込みが無くても、減圧弁230、231が完全な閉弁状態とならない可能性があると判断できる。そのため、処理を終了する。
ステップS140では、判定部310は、制御部300に対して、主止弁210、211を閉じさせるように指示し、制御部300は、主止弁210、211を閉じる。
ステップS150では、判定部310は、主止弁210、211の閉弁から予め定められた時間Δtが経過したかを判断し、主止弁210、211の閉弁から予め定められた時間Δtが経過した場合には、ステップS160に移行する。Δtの長さは、例えば、実験等により、減圧弁230、231にリーク故障がある時と無い時で圧力の変化を調べることにより、予め設定されている。ステップS160では、判定部310は、主止弁210、211の閉弁後の減圧弁230、231の上流の圧力P2を圧力センサ320から取得する。ステップS170では、判定部310は、圧力P1、P2及び経過時間Δtから単位時間当たりの圧力減少量を算出する。ステップS180では、判定部310は、単位時間当たりの圧力減少量から減圧弁230、231のうちいくつの減圧弁がリーク故障しているか、故障数を判定する。
主止弁210、211の閉弁後は、ガスタンク200、201からの燃料ガスの供給がないため、減圧弁230、231の上流の圧力は、そのまま維持するか、減少するか、のいずれかである。また、主止弁210、211を閉じたときには、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えている。そのため、減圧弁230、231に異物の噛み込みなどのリーク故障が無ければ、減圧弁230、231は燃料ガスを通さないので、主止弁210、211の閉弁後の減圧弁230、231の上流の圧力は、そのまま維持される。一方、減圧弁230、231に異物の噛み込みなどのリーク故障があれば、その個数に応じて、減圧弁230、231の上流の圧力は、減少する。従って、減圧弁230、231の上流の単位時間当たりの圧力減少量から減圧弁230、231のうちいくつの減圧弁がリーク故障しているか、そのリーク故障数を判定することができる。
図3は、減圧弁230、231の上流の圧力の遷移を示すグラフである。時刻t1は、図2のステップS110のインジェクタ250、251の駆動が停止された時刻である。なお、図示していないが、減圧弁230、231を通って燃料ガスが下流に流れるため、減圧弁230、231の下流の圧力が上昇する。減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psに達すると、減圧弁230、231は閉弁するので、燃料ガスは下流に流れなくなる。
時刻t2は、図2のステップS120の減圧弁230、231の上流の圧力P1の取得と、S140の主止弁210、211の閉弁が行われた時刻である。主止弁210、211が閉弁されると、減圧弁230、231の上流に燃料ガスが供給されなくなる。その後、減圧弁230、231に異物の噛み込みなどのリーク故障が無ければ、主止弁210、211の閉弁後の減圧弁230、231の上流の圧力は、そのまま維持される。一方、減圧弁230、231に異物の噛み込みなどのリーク故障があれば、その個数に応じて、減圧弁230、231の下流に燃料ガスが流れるため、主止弁210、211の閉弁後の減圧弁230、231の上流の圧力は、減少する。
時刻t3は、図2のステップS160の減圧弁230、231の上流の圧力P2の取得行われた時刻である。グラフからわかるように、減圧弁230、231にリーク故障が無い場合には、主止弁210、211の閉弁後の減圧弁230、231の上流の圧力P2は、主止弁210、211の閉弁前の減圧弁230、231の上流の圧力P1とほぼ同じ圧力である。これに対し、減圧弁230、231にリーク故障があると、減圧弁230、231の上流の圧力P2はリーク故障数に応じて減少している。すなわち、リーク故障数が1個よりも2個の方が、圧力がより減少している。よって、判定部310は、単位時間当たりの減圧弁230、231の上流の圧力の減少量によって、減圧弁230、231のリーク故障の有無及びリーク故障数を判定できる。
以上、上記実施形態によれば、主止弁210、211を閉弁した後の減圧弁230、231の上流の圧力の単位時間当たりの減少量から、減圧弁230、231のリーク故障の有無及びリーク故障数を判定できる。そして、判定部310は、減圧弁230、231のリーク故障数に応じて、発電可能な燃料電池スタック270、271の数を把握し、車両10がそのまま走行可能か否かを判断することができる。なお、減圧弁230、231の上流の圧力の単位時間当たりの減少量、すなわち、圧力の低下速度が分かれば、Δtは必ずしも一定である必要は無い。
上記実施形態では、燃料ガスは、ガスステーションのガスタンクからガスタンクに充填されるので、ガスタンク中には、減圧弁230、231に大きなリークを引き起こす不純物がほとんど含まれていない。なお、減圧弁230、231の上流側に大きなリークを引き起こす不純物を濾過するフィルターを設けても良い。こうすれば、減圧弁230、231に大きな不純物が噛み込んで、大きなリークを引き起こす故障を抑制できる。
上記実施形態において、Δtとして十分な時間が確保できるならば、判定部310は以下のように判定してもよい。
高圧配管部225の体積をVa、中圧配管240、241の体積をVb、減圧弁230、231の下流の圧力がPsに達したときの高圧配管部225の圧力をP1、減圧弁230、231の下流の圧力がPsに達したときの高圧配管部225中の燃料ガスのモル数をna、中圧配管240、240中の燃料ガスのモル数をnb、温度をTとすると、以下の状態方程式が成り立つ。
P1Va=naRT ⇒ na=P1Va/RT ・・・(1)
PsVb=nbRT ⇒ nb=PsVb/RT ・・・(2)
(a)減圧弁230、231に故障がないとき、Δtが経過しても高圧配管部225の圧力はP1で変わらない。すなわち、
P2=P1 ・・・(3)
となる。
(b)減圧弁230、231の一方に故障がある場合、以下の状態方程式が成り立つ。
P2(Va+Vb)=(na+nb)RT ・・・(4)
よって、
P2=(P1Va+PsVb)/(Va+Vb) ・・・(5)
となる。
(c)減圧弁230、231の両方に故障があるときは、以下の状態方程式が成り立つ。
P2(Va+2Vb)=(na+2nb)RT ・・・(6)
よって
P2=(P1Va+2PsVb)/(Va+2Vb) ・・・(7)
となる。
Va、Vb、Psは既知である。したがって、判定部310は、測定したP2の値から、故障の有無及び、上式(5)、(7)のいずれに合致しているかにより、いくつの減圧弁が故障しているかを判定できる。なお、中圧配管240の体積と中圧配管241の体積に差を設けておけば、判定部310は、測定したP2の値から、どちらの減圧弁が故障しているかを判定できる。
・他の実施形態:
上記実施形態において、時刻t1(ステップS110)から時刻t2(ステップS140)までの時間は限定していないが、この時間は短い方がよい。一般に、ガスタンク200、201の内部の圧力は、高圧配管部225、中圧配管240、241の圧力よりも大きい。そのため、インジェクタ250、251を止めると、減圧弁230、231の圧力は直ぐシール圧Psに達する。ここで、減圧弁230、231に異物の噛み込みによるリーク故障がある場合には、減圧弁230、231を完全に閉弁できない。その結果、減圧弁230、231の下流の圧力がシール圧Psを越えても、燃料ガスが減圧弁230、231を通って下流に流れ、減圧弁230、231の下流の圧力もシール圧Psを越えて上昇する。減圧弁230、231の下流の圧力が上がりすぎると、主止弁210、211を閉じた時の減圧弁230、231の上流の圧力と下流の圧力の差が小さいため、減圧弁230、231のリーク故障数が多くても、主止弁210、211を閉弁後の単位時間当たりの減圧弁230、231の上流の圧力の減少量が少なくなる。従って、時刻t1(ステップS110)から時刻t2(ステップS140)までの時間は、短い方がよい。
上記実施形態では、判定部310は、ステップS100で、インジェクタ250、251を停止可能な場合、ステップS110で、インジェクタ250、251の駆動を停止している。ステップS110のインジェクタ250、251の駆動を停止する直前に、判定部310は、制御部300に、インジェクタ250、251から大量の燃料ガスを噴射させるように指示し、制御部300は、インジェクタ250、251に対して、燃料電池スタック270、271に向けて大量の燃料ガスを噴射させてもよい。こうすれば、低圧配管260、261及び燃料電池スタック270、271中に、燃料ガスを大量に存在させることができる。このため、以後に行われる減圧弁230、231の故障を検査するフローの処理中に、仮に、燃料電池システム25への電力の要求があっても、燃料電池スタック270、271は、この燃料を用いて、発電して電力を供給することが可能である。すなわち、発電のために検査するフローを中断して、インジェクタ250、251の駆動する必要が無い。
上記実施形態では、第1の燃料電池システム系20と、第2の燃料電池システム系21の2つの燃料電池システム系を備えるものであったが、燃料電池システム系の数は、3以上であってもよい。
上記実施形態では、中圧配管240、241や低圧配管260、261に圧力センサを備えていないが、圧力センサを備えても良い。
本発明は、上述の実施形態や他の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、他の実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…車両
20…第1の燃料電池システム系
21…第2の燃料電池システム系
25…燃料電池システム
200、201…ガスタンク
210、211…主止弁
220、221…高圧配管
224…連通管
225…高圧配管部
230、231…減圧弁
240、241…中圧配管
250、251…インジェクタ
260、261…低圧配管
270、271…燃料電池スタック
300…制御部
310…判定部
320…圧力センサ

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    複数の減圧弁と、
    前記複数の減圧弁のそれぞれに対応して前記複数の減圧弁の下流に設けられ接続される複数の燃料電池スタックと、
    前記減圧弁と前記減圧弁に対応する燃料電池スタックとの間に設けられ、前記減圧弁に対応する燃料電池スタックに燃料ガスを噴射するインジェクタと、
    前記複数の減圧弁の上流を連通する連通管を有する高圧配管部と、
    前記高圧配管部に設けられた圧力センサと、
    主止弁を介して前記高圧配管部に接続されるガスタンクと、
    前記燃料電池スタックの運転中において、前記インジェクタからの前記燃料ガスの噴射を停止させ、その後、前記主止弁を開弁状態から閉弁状態に閉じたときの前記圧力センサの単位時間当たりの圧力の減少量から前記複数の減圧弁のうちの故障している減圧弁の数を判定する判定部と、
    を備える、燃料電池システム。
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