JP2017062927A - 水素供給装置の故障検出装置 - Google Patents

水素供給装置の故障検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】水素供給通路に配置される複数の弁の故障を検出できる水素供給装置の故障検出装置を提供する。
【解決手段】本発明の一態様は、水素供給システム1の故障検出装置であって、主止弁18と高圧レギュレータ22との間の1次圧P1を検出する1次圧センサ38と、高圧レギュレータ22とインジェクタ54との間の2次圧P2を検出する2次圧センサ56と、インジェクタ54の下流側の3次圧P3を検出する3次圧センサ58と、1次圧センサ38と2次圧センサ56と3次圧センサ58の少なくともいずれか1つにて検出された圧力に基づいて、主止弁18と高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の少なくともいずれか1つの作動状態を判定するコントローラ42と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池へ水素を供給するための水素供給装置における故障を検出する装置に関するものである。
特許文献1には、気体燃料を噴射する気体燃料噴射弁を備えたエンジンにおいて、気体燃料噴射弁の開故障を検出するための開故障検出装置が開示されている。そして、特許文献1には、水素供給通路上の遮断弁と水素インジェクタとの間に配置された圧力センサにより、遮断弁を閉じた後に検出される圧力の変化に基づき、水素インジェクタの開故障を検出することが開示されている。
特開2006−250141号公報
しかしながら、水素供給通路に圧力センサが1つのみ配置されているに過ぎないため、水素供給通路上に配置された製品のうち、圧力センサにより検出される圧力の変化に基づき故障を検出できるのは、水素インジェクタのみである。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、水素供給通路に配置される複数の弁の故障を検出できる水素供給装置の故障検出装置を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、水素タンクから燃料電池へ水素を供給するための水素供給通路を備え、前記水素供給通路にて前記水素タンク側から前記燃料電池側へ向かって順に主止弁と高圧レギュレータと中圧リリーフ弁と燃料噴射弁とが配置される水素供給装置の故障検出装置であって、前記水素供給通路における前記主止弁と前記高圧レギュレータとの間の第1圧力を検出する第1圧力検出部と、前記水素供給通路における前記高圧レギュレータと前記燃料噴射弁との間の第2圧力を検出する第2圧力検出部と、前記水素供給通路における前記燃料噴射弁よりも下流側の第3圧力を検出する第3圧力検出部と、前記第1圧力検出部と前記第2圧力検出部と前記第3圧力検出部の少なくともいずれか1つにて検出された圧力に基づいて、前記主止弁と前記高圧レギュレータと前記中圧リリーフ弁と前記燃料噴射弁の少なくともいずれか1つの作動状態を判定する判定部と、を有すること、を特徴とする。
この態様によれば、複数の圧力検出部にて水素供給通路における各部位の圧力を検出できる。そして、検出される各部位の圧力特性に基づいて、水素供給通路に配置される主止弁と高圧レギュレータと中圧リリーフ弁と燃料噴射弁の故障を検出できる。このようにして、水素供給通路に配置される複数の弁の故障を検出できる。
上記の態様においては、前記判定部は、前記主止弁の開弁制御が実行される状態にて、(前記第2圧力)>(前記高圧レギュレータの調整圧の上限圧+第1所定圧)の場合には前記高圧レギュレータの開故障が発生していると判定し、(前記高圧レギュレータの調整圧の上限圧+前記第1所定圧)≧(前記第2圧力)>(前記高圧レギュレータの調整圧の下限圧−前記第1所定圧)の場合には前記高圧レギュレータが正常に作動していると判定し、(前記高圧レギュレータの調整圧の下限圧−前記第1所定圧)≧(前記第2圧力)の場合には前記高圧レギュレータの閉故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、水素供給状態にて第2圧力検出部で検出される第2圧力に基づいて、高圧レギュレータの故障の有無を検出できる。
上記の態様においては、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第1圧力の変化量を閉弁後の第1圧力変化量と定義し、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を閉弁後の第2圧力変化量と定義するときに、前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、前記高圧レギュレータが正常に作動し、かつ、前記第2圧力が前記中圧リリーフ弁の開弁圧未満であり、かつ、前記閉弁後の第2圧力変化量が前記閉弁後の第1圧力変化量に応じて予め定められた第1正常判定範囲内にある場合には、前記主止弁と前記燃料噴射弁が正常に閉弁し、かつ、前記第1圧力検出部と前記第2圧力検出部が正常に作動していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、主止弁と燃料噴射弁の閉弁制御の実行時にて第1圧力と第2圧力の変化量の相関関係に基づいて、主止弁と燃料噴射弁と第1圧力検出部と第2圧力検出部が正常であるか否かを判定できる。
上記の態様においては、前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、前記高圧レギュレータが正常に作動し、かつ、前記第2圧力が前記中圧リリーフ弁の開弁圧以上であり、かつ、前記高圧レギュレータと前記中圧リリーフ弁と前記燃料噴射弁の全てにおいて水素の漏れが無い場合には、前記中圧リリーフ弁の閉故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、主止弁と燃料噴射弁の閉弁制御の実行時にて、中圧リリーフ弁の閉故障を検出できる。
上記の態様においては、前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、前記高圧レギュレータが正常に作動し、かつ、前記第2圧力が前記中圧リリーフ弁の開弁圧以上であり、かつ、前記高圧レギュレータと前記中圧リリーフ弁と前記燃料噴射弁の少なくともいずれか1つにて水素の漏れが有る場合には、前記高圧レギュレータの開故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、主止弁と燃料噴射弁の閉弁制御の実行時にて、高圧レギュレータの開故障を検出できる。
上記の態様においては、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第1圧力の変化量を閉弁後の第1圧力変化量と定義し、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を閉弁後の第2圧力変化量と定義するときに、前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、前記高圧レギュレータが正常に作動し、かつ、前記第2圧力が前記中圧リリーフ弁の開弁圧未満であり、かつ、前記閉弁後の第2圧力変化量が前記閉弁後の第1圧力変化量に応じて定められた第1正常判定範囲内にない場合には、前記燃料噴射弁の開故障、または、前記中圧リリーフ弁の開故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、主止弁と燃料噴射弁の閉弁制御の実行時にて第1圧力と第2圧力の変化量の相関関係に基づいて、燃料噴射弁の開故障と中圧リリーフ弁の開故障を検出できる。
上記の態様においては、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第3圧力の変化量を閉弁後の第3圧力変化量と定義するときに、前記判定部は、前記閉弁後の第2圧力変化量が前記第1正常判定範囲の上限値よりも大きい場合には前記主止弁の開故障が発生していると判定し、前記閉弁後の第2圧力変化量が前記第1正常判定範囲の下限値未満であり、かつ、(前記閉弁後の第3圧力変化量)>(前記閉弁後の第2圧力変化量に応じて定められた正常判定圧−第2所定圧)の場合には、前記燃料噴射弁の開故障が発生していると判定し、前記閉弁後の第2圧力変化量が前記第1正常判定範囲の下限値未満であり、かつ、(前記閉弁後の第3圧力変化量)≦(前記閉弁後の第2圧力変化量に応じて予め定められた正常判定圧−前記第2所定圧)の場合には、前記中圧リリーフ弁の開故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、主止弁の開故障と燃料噴射弁の開故障と中圧リリーフ弁の開故障のいずれが発生しているかを特定できる。
上記の態様においては、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第1圧力の変化量を閉弁後の第1圧力変化量と定義し、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を閉弁後の第2圧力変化量と定義するときに、前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、単位時間当たりの前記閉弁後の第1圧力変化量と単位時間当たりの前記閉弁後の第2圧力変化量の両方が所定量よりも小さい場合には、前記主止弁が正常に閉弁していると判定し、単位時間当たりの前記閉弁後の第1圧力変化量と単位時間当たりの前記閉弁後の第2圧力変化量の少なくともいずれか一方が前記所定量以上である場合には、前記高圧レギュレータの開故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、主止弁と燃料噴射弁の閉弁制御の実行時における第1圧力の変化速度と第2圧力の変化速度に基づいて、高圧レギュレータの開故障を検出できる。
上記の態様においては、前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を開弁後の第2圧力変化量と定義し、前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後における前記第3圧力の変化量を開弁後の第3圧力変化量と定義するときに、前記判定部は、前記燃料噴射弁の開弁制御が一定時間実行されたときに、前記開弁後の第3圧力変化量が前記開弁後の第2圧力変化量に応じて定められた第2正常判定範囲内である場合には、前記燃料噴射弁が正常に開弁し、かつ、前記第3圧力検出部が正常に作動していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、燃料噴射弁の開弁制御の実行後における第2圧力の変化量と第3圧力の変化量に基づいて、燃料噴射弁が正常に開弁しているか否かと、第3圧力検出部が正常に作動しているか否かを判定できる。
上記の態様においては、前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を開弁後の第2圧力変化量と定義し、前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後における前記第3圧力の変化量を開弁後の第3圧力変化量と定義するときに、前記判定部は、前記燃料噴射弁の開弁制御が一定時間実行されたときに、前記開弁後の第3圧力変化量が前記開弁後の第2圧力変化量に応じて定められた第2正常判定範囲内になく、かつ、前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後にて前記第3圧力が上昇する場合には、前記燃料噴射弁の開故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、燃料噴射弁の開弁制御の実行後における第2圧力の変化量と第3圧力の変化量と、燃料噴射弁の閉弁制御の実行時における第3圧力の上昇の有無とに基づいて、燃料噴射弁の開故障を検出できる。
上記の態様においては、前記判定部は、前記燃料噴射弁の開弁制御が一定時間実行されたときに、前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後にて前記第3圧力が上昇しない場合には、前記燃料噴射弁の閉故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、燃料噴射弁の開弁制御の実行後における第3圧力に基づいて、燃料噴射弁の閉故障を検出できる。
上記の態様においては、前記判定部は、前記燃料電池へ要求される水素供給量が第1閾値以下である少量状態から前記水素供給量が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上である多量状態に変化した後であって第1所定時間が経過する前の時点にて、前記多量状態における前記第1圧力が前記少量状態における前記第1圧力から第3所定圧を減算して得られる圧力未満である場合には、前記主止弁の詰まり、または、前記水素供給通路における上流配管の詰まりが発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、燃料電池へ要求される水素供給量の変化時に、主止弁の詰まり、または、水素供給通路の詰まりを検出できる。
上記の態様においては、前記判定部は、前記燃料電池へ要求される水素供給量が第1閾値よりも大きい第2閾値以上である多量状態から前記水素供給量が前記第1閾値以下である少量状態に変化した後であって第2所定時間が経過する前の時点にて、前記少量状態における前記第2圧力から第4所定圧を減算して得られる圧力が前記多量状態における前記第2圧力よりも大きい場合には、前記高圧レギュレータの開故障が発生していると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、燃料電池へ要求される水素供給量の変化時に、高圧レギュレータの開故障を検出できる。
本発明の水素供給装置の故障検出装置によれば、水素供給通路に配置される複数の弁の故障を検出できる。
水素供給システムを備える燃料電池システムの概略構成図である。 実施例1〜4にて共通する部分のフローチャートである。 実施例1のフローチャートである。 1次圧の変化量と正常判定圧の相関図である。 実施例2のフローチャートである。 実施例3のフローチャートである。 実施例4のフローチャートである。 実施例4のフローチャートである。 2次圧の変化量と正常判定圧の相関図である。 実施例5のフローチャートである。 実施例5のフローチャートである。
<燃料電池システムの全体説明>
まず、水素供給システム1(水素供給装置)を備える燃料電池システム100について説明する。燃料電池システム100は、図1に示すように、燃料電池(FC)10、水素タンク12、水素供給通路14、水素排出通路16、主止弁18、第1切換弁20、高圧レギュレータ22、水素供給ユニット24、中圧リリーフ弁26、低圧リリーフ弁28、エア供給通路30、エア排出通路32、エアポンプ34、第2切換弁36、1次圧センサ38、エア圧センサ40、コントローラ42などを有している。
この燃料電池システム100は、電動自動車に搭載され、その駆動用モータ(図示略)に電力を供給するために使用される。燃料電池10は、燃料ガスとしての水素と酸化剤ガスとしてのエアの供給を受けて発電を行う。燃料電池10で発電した電力は、インバータ(図示略)を介して駆動用モータに供給される。水素タンク12には、高圧(例えば、80〜90Mpa程度)の水素ガス(以下、単に「水素」という)が蓄えられる。
燃料電池10のアノード側には、水素供給システム1が設けられている。この水素供給システム1は、水素タンク12から供給先の燃料電池10へ水素を供給するための水素供給通路14と、燃料電池10から導出される水素オフガスを排出するための水素排出通路16とを備えている。水素タンク12の直下流の水素供給通路14には、水素タンク12から水素供給通路14への水素の供給と遮断を切り換える、デューティ制御される電磁弁よりなる主止弁18が設けられる。水素排出通路16には、電磁弁よりなる第1切換弁20が設けられている。
主止弁18より下流の水素供給通路14には、水素の圧力を減圧するための圧力調整弁である高圧レギュレータ22が設けられる。主止弁18と高圧レギュレータ22との間の水素供給通路14には、その中の圧力(高圧レギュレータ22の上流側圧力)を1次圧P1(第1圧力)として検出するための1次圧センサ38(第1圧力検出部)が設けられている。
高圧レギュレータ22より下流の水素供給通路14には、燃料電池10へ供給される水素の流量及び圧力を調節するための水素供給ユニット24が設けられる。この水素供給ユニット24は、導入通路50と、導出通路52と、インジェクタ54(燃料噴射弁)などを備えている。なお、本実施形態では、インジェクタ54は、3つ設けられている。
2次圧センサ56(第2圧力検出部)は、高圧レギュレータ22と水素供給ユニット24との間の水素供給通路14中の圧力(高圧レギュレータ22の下流側圧力)を2次圧P2(第2圧力)として検出する。3次圧センサ58(第3圧力検出部)は、水素供給ユニット24と燃料電池10との間の水素供給通路14中の圧力(インジェクタ54の下流側圧力)を3次圧P3(第3圧力)として検出する。
一方、燃料電池10のカソード側には、燃料電池10にエアを供給するためのエア供給通路30と、燃料電池10から導出されるエアオフガスを排出するためのエア排出通路32とが設けられている。エア供給通路30には、燃料電池10に供給されるエア流量を調節するためのエアポンプ34が設けられている。エアポンプ34より下流のエア供給通路30には、エア圧力P4を検出するためのエア圧センサ40が設けられている。エア排出通路32には、電磁弁よりなる第2切換弁36が設けられている。
上記構成において、水素タンク12から導出される水素は、水素供給通路14を通り、主止弁18、高圧レギュレータ22、水素供給ユニット24を介して燃料電池10に供給される。燃料電池10に供給された水素は、燃料電池10にて発電に使用された後、燃料電池10から水素オフガスとして水素排出通路16及び第1切換弁20を介して排出される。
また、上記構成において、エアポンプ34によりエア供給通路30へ吐出されたエアは燃料電池10に供給される。燃料電池10に供給されたエアは、燃料電池10にて発電に使用された後、燃料電池10からエアオフガスとしてエア排出通路32及び第2切換弁36を介して排出される。
この燃料電池システム100は、システムの制御を司るコントローラ42を更に備える。コントローラ42は、水素供給システム1の制御も司っている。コントローラ42は、燃料電池10へ供給される水素の流れを制御するために、1次圧センサ38、2次圧センサ56、3次圧センサ58の検出圧に基づき、主止弁18、水素供給ユニット24に備わるインジェクタ54を制御する。また、コントローラ42は、水素排出通路16の水素オフガスの流れを制御するために、第1切換弁20を制御する。
本実施形態におけるコントローラ42は、後述する水素供給システム1における故障検出を行う判定部としても機能する。
また、コントローラ42は、燃料電池10へ供給されるエアの流れを制御するために、エア圧センサ40の検出圧に基づきエアポンプ34を制御する。また、コントローラ42は、エア排出通路32のエアオフガスの流れを制御するために、第2切換弁36を制御する。また、コントローラ42は、燃料電池10の発電に係る電圧値及び電流値をそれぞれ入力するようになっている。コントローラ42は、中央処理装置(CPU)及びメモリを備え、燃料電池10へ供給される水素量及びエア量を制御するために、メモリに記憶された所定の制御プログラムに基づいてインジェクタ54及びエアポンプ34等を制御する。
なお、本実施形態では、1次圧センサ38と2次圧センサ56と3次圧センサ58とコントローラ42などにより、水素供給システム1(水素供給装置)の故障検出装置が構成されている。
<水素供給システムにおける故障検出の説明>
前記の水素供給システム1において、コントローラ42により、主止弁18と高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54のうちの少なくともいずれか1つの弁における故障の発生の有無が判定される。そこで、水素供給システム1における故障検出について説明する。
〔実施例1〕
まず、図2に示すように、コントローラ42により、水素供給通路14における各部の圧力(1次圧P1、2次圧P2、3次圧P3)が取り込まれ(ステップS1)、1次圧P1が所定圧AHよりも大きいか否かが判断される(ステップS2)。ここで、所定圧AHは、高圧レギュレータ22の目標調整圧の上限圧に所定圧α(第1所定圧)を加算した圧力である。また、高圧レギュレータ22の目標調整圧とは、高圧レギュレータ22による調整後の水素の目標圧である。なお、所定圧αは、例えば、高圧レギュレータ22の目標調整圧の上限圧に対して10%〜20%の大きさの圧力である。
そして、1次圧P1が所定圧AHよりも大きい場合(ステップS2:YES)には、水素供給要求があるか否かが判断される(ステップS3)。
そして、水素供給要求がある場合(ステップS3:YES)には、主止弁18の開弁制御が実行され(ステップS4)、すなわち、主止弁18が開弁され、XCLOSEフラグは「0」に設定される(ステップS5)。
ここで、XCLOSEフラグは、高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54における閉弁時の水素の漏れの有無を示すフラグである。そして、高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の全てにおいて閉弁時の水素の漏れが無い場合に、XCLOSEフラグは「1」に設定される。一方、高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の少なくともいずれか1つにおいて閉弁時の水素の漏れが有る場合に、XCLOSEフラグは「0」に設定される。
なお、1次圧P1が所定圧AH以下である場合(ステップS2:NO)には、水素供給要求があるか否かが判断される(ステップS11)。そして、水素供給要求がある場合(ステップS11:YES)には、主止弁18の開弁制御が実行され(ステップS12)、この処理ルーチンが一旦終了する。
ステップS6では、2次圧P2が所定圧AHよりも大きいか否かが判断される(ステップS6)。
そして、2次圧P2が所定圧AHよりも大きい場合(ステップS6:YES)には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定され、かつ、XREGOフラグは「1」に設定され(ステップS7)、この処理ルーチンが一旦終了する。ここで、開故障とは、開弁したまま閉弁状態にならない故障である。そして、高圧レギュレータ22の開故障は、例えば高圧レギュレータ22内のピストン(不図示)に異物が噛み込まれて、開弁したまま閉弁状態にならないことにより発生する。
ここで、XREGOフラグは、高圧レギュレータ22の開故障の発生の有無を示すフラグである。そして、高圧レギュレータ22の開故障が発生している場合に、XREGOフラグは「1」に設定される。一方、高圧レギュレータ22の開故障が発生していない場合に、XREGOフラグは「0」に設定される。
このように、コントローラ42は、主止弁18の開弁制御が実行される状態にて、(2次圧P2)>(所定圧AH)の場合には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定する。これにより、水素供給状態において、2次圧センサ56で検出される2次圧P2に基づいて、高圧レギュレータ22の開故障が検出される。
一方、2次圧P2が所定圧AH以下である場合(ステップS6:NO)には、2次圧P2が所定圧ALよりも大きいか否かが判断される(ステップS8)。ここで、所定圧ALは、高圧レギュレータ22の目標調整圧の下限圧から所定圧αを減算した圧力である。
そして、2次圧P2が所定圧ALよりも大きい場合(ステップS8:YES)には、高圧レギュレータ22が正常に作動していると判定され、かつ、XREGOフラグとXREGCフラグはともに「0」に設定され(ステップS9)、この処理ルーチンが一旦終了する。
ここで、XREGCフラグは、高圧レギュレータ22の閉故障の発生の有無を示すフラグである。そして、高圧レギュレータ22の閉故障が発生していない場合に、XREGCフラグは「0」に設定される。一方、高圧レギュレータ22の閉故障が発生している場合に、XREGCフラグは「1」に設定される。
このように、コントローラ42は、主止弁18の開弁制御が実行される状態にて、(所定圧AH)≧(2次圧P2)>(所定圧AL)の場合には、高圧レギュレータ22が正常に作動していると判定する。これにより、水素供給状態において、2次圧センサ56で検出される2次圧P2に基づいて、高圧レギュレータ22が正常に作動していることが検出される。
一方、ステップS8において2次圧P2が所定圧AL以下である場合(ステップS8:NO)には、高圧レギュレータ22の閉故障が発生していると判定され、かつ、XREGCフラグは「1」に設定され(ステップS10)、この処理ルーチンが一旦終了する。ここで、閉故障とは、閉弁したまま開弁状態にならない故障である。
このように、コントローラ42は、主止弁18の開弁制御が実行される状態にて、(所定圧AL)≧(2次圧P2)の場合には、高圧レギュレータ22の閉故障が発生していると判定する。これにより、水素供給状態において、2次圧センサ56で検出される2次圧P2に基づいて、高圧レギュレータ22の閉故障が検出される。
また、ステップS3において、水素供給要求がない場合(ステップS3:NO)には、図3に示すように、インジェクタ54(図中、「INJ」と表記)の閉弁制御と主止弁18の閉弁制御が実行され(ステップS13,S14)、すなわち、インジェクタ54と主止弁18がともに閉弁される。そして、次に、XREGOフラグとXREGCフラグがともに「0」に設定されているか否か、すなわち、高圧レギュレータ22が正常に作動しているか否か、が判断される(ステップS15)。
そして、XREGOフラグとXREGCフラグがともに「0」に設定されている、すなわち、高圧レギュレータ22が正常に作動している場合(ステップS15:YES)には、2次圧P2が中圧リリーフ弁26の開弁圧B未満であるか否かが判断される(ステップS16)。ここで、開弁圧Bは、中圧リリーフ弁26が開弁するときの水素供給通路14内の圧力である。
そして、2次圧P2が開弁圧B未満である場合(ステップS16:YES)には、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御の実行後における1次圧P1の変化量ΔP1(閉弁後の第1圧力変化量、以下単に「変化量ΔP1」と表記する。)と2次圧P2の変化量ΔP2a(閉弁後の第2圧力変化量、以下単に「変化量ΔP2a」と表記する。)が取り込まれる(ステップS17)。次に、変化量ΔP1に応じた正常判定圧kΔP2aが取り込まれる(ステップS18)。
ここで、高圧レギュレータ22は、水素の流れを完全に遮断させる機能を備えていない。すなわち、高圧レギュレータ22が正常に作動していても、水素供給停止状態(主止弁18とインジェクタ54の閉弁時)にて閉弁する高圧レギュレータ22において、微少リーク(水素の微少な漏れ)が発生し得る。そこで、高圧レギュレータ22において微少リークが発生する場合において、主止弁18とインジェクタ54が正常に閉弁している状態(水素が下流側に漏れていない状態)では、1次圧P1は降下する一方で、2次圧P2は上昇する。このとき、変化量ΔP1(降下量)と正常判定圧kΔP2a(変化量ΔP1に応じた変化量ΔP2a(上昇量))の相関関係は、例えば、図4のように示される。そこで、このような変化量ΔP1と正常判定圧kΔP2aの相関関係から、ステップS18において、変化量ΔP1に応じた正常判定圧kΔP2aが取り込まれる。
次に、ΔP2a=kΔP2a±α1の数式(kΔP2a+α1≧ΔP2a≧kΔP2a−α1の数式)を満たすか否か、すなわち、変化量ΔP2aが変化量ΔP1に応じて予め定めた第1正常範囲内にあるか否かが判断される(ステップS19)。なお、所定圧α1は、例えば、正常判定圧kΔP2aに対して20%〜30%の大きさの圧力である。
そして、ΔP2a=kΔP2a±α1の数式を満たす場合(ステップS19:YES)、すなわち、変化量Δ2aが第1正常判定範囲内にある場合には、XCLOSEフラグは「1」に設定される(ステップS20)。そして、主止弁18とインジェクタ54が正常に閉弁し、かつ、1次圧センサ38と2次圧センサ56が正常に作動していると判定される(ステップS21,S22,S24,S25)。また、中圧リリーフ弁26が正常に作動しているか、または、中圧リリーフ弁26の閉故障が発生しているかのいずれかであると判定される(ステップS23)。その後、この処理ルーチンが一旦終了する。
このように、コントローラ42は、水素供給運転中の状況から主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御(水素供給停止制御)の実行後に、1次圧P1と2次圧P2の挙動より、主止弁18とインジェクタ54の閉弁判定を実行する。そして、主止弁18とインジェクタ54が正常に閉弁している場合にはXCLOSEフラグは「1」に設定され、主止弁18とインジェクタ54が正常に閉弁していない場合にはXCLOSEフラグは「0」が継続される。
すなわち、コントローラ42は、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御が実行される状態にて、高圧レギュレータ22が正常に作動し、かつ、2次圧P2が中圧リリーフ弁26の開弁圧B未満であり、かつ、変化量Δ2aが変化量Δ1に応じて予め定められた第1正常判定範囲内にある場合には、主止弁18とインジェクタ54が正常に閉弁し、かつ、1次圧センサ38と2次圧センサ56が正常に作動していると判定する。このようにして、水素供給停止状態において、変化量ΔP1と変化量ΔP2aの相関が正常である場合には、主止弁18とインジェクタ54は正常に閉弁していると判定される。
これにより、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御の実行時にて、高圧レギュレータ22における微少なリークにより変化する1次圧P1と2次圧P2aの変化量の相関関係に基づいて、主止弁18とインジェクタ54と1次圧センサ38と2次圧センサ56が正常であるか否かを判定できる。
また、ステップS16において2次圧P2が中圧リリーフ弁26の開弁圧B以上である場合(ステップS16:NO)には、XCLOSEフラグが「1」に設定されているか否かが判断される(ステップS26)。
そして、XCLOSEフラグが「1」に設定されている場合(ステップS26:YES)、すなわち、高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の全てにおいて閉弁時の水素の漏れが無い場合には、中圧リリーフ弁26の閉故障が発生していると判定され(ステップS27)、この処理ルーチンが一旦終了する。
このようにして、コントローラ42は、水素供給運転中の状況から主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御(水素供給停止制御)の実行後に、2次圧P2が中圧リリーフ弁26の開弁圧B以上であり、かつ、XCLOSEフラグが「1」に設定されている場合には、中圧リリーフ弁26の閉故障が発生していると判定する。
すなわち、コントローラ42は、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御が実行される状態にて、高圧レギュレータ22が正常に作動し、かつ、2次圧P2が中圧リリーフ弁26の開弁圧B以上であり、かつ、高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の全てにおいて閉弁時の水素の漏れが無い場合には、中圧リリーフ弁26の閉故障が発生していると判定する。これにより、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御の実行時にて、中圧リリーフ弁26の閉故障が検出される。
一方、ステップS26において、XCLOSEフラグが「0」に設定されている場合(ステップS26:NO)、すなわち、高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の少なくともいずれか1つにて閉弁時の水素の漏れが有る場合には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定され、かつ、XREGOフラグは「1」に設定され(ステップS28)、この処理ルーチンが一旦終了する。
このようにして、コントローラ42は、水素供給運転中の状況から主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御(水素供給停止制御)の実行後に、2次圧P2が中圧リリーフ弁26の開弁圧B以上であり、かつ、XCLOSEフラグが「0」に設定されている場合には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定する。そして、このようにして、コントローラ42は、高圧レギュレータ22が正常に作動していると判定した後も常時監視する。これにより、コントローラ42は、2次圧P2の上昇時に、即、異物の噛み込み等で高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定することができる。
すなわち、コントローラ42は、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御が実行される状態にて、高圧レギュレータ22が正常に作動し、かつ、2次圧P2が中圧リリーフ弁26の開弁圧B以上であり、かつ、高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の少なくともいずれか1つにて閉弁時の水素の漏れが有る場合には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定する。これにより、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御の実行時にて、高圧レギュレータ22の開故障が検出される。
また、ステップS19においてΔP2a=kΔP2a±α1の数式を満たさない場合(ステップS19:NO)には、インジェクタ54の開故障、または、中圧リリーフ弁26の開故障が発生していると判定され(ステップS29)、この処理ルーチンが一旦終了する。
このようにして、コントローラ42は、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御が実行される状態にて、高圧レギュレータ22が正常に作動し、かつ、2次圧P2が中圧リリーフ弁26の開弁圧B未満であり、かつ、変化量ΔP2aが変化量ΔP1に応じて予め定められた第1正常判定範囲内にない場合には、インジェクタ54の開故障、または、中圧リリーフ弁26の開故障が発生していると判定する。
これにより、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御の実行時にて高圧レギュレータ22における微少なリークにより変化する1次圧P1と2次圧P2の変化量の相関関係に基づいて、インジェクタ54の開故障と中圧リリーフ弁26の開故障を検出できる。
以上のように、本実施例では、コントローラ42は、1次圧P1と2次圧P2に基づいて、主止弁18と高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の少なくともいずれか1つの作動状態を判定する。これにより、水素供給通路14に配置される複数の弁の故障を検出できる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。実施例2では、実施例1と異なる点について説明する。
実施例2では、コントローラ42は、図2と図5に示すようなフローチャートに基づく制御を行う。図5に示すように、ステップS107において、ΔP2a=kΔP2a±α1の数式を満たす場合(ステップS107:YES)には、XCLOSEフラグは「1」に設定される(ステップS108)。そして、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御の実行後における単位時間当たりの1次圧P1の変化量ΔP1´(単位時間当たりの閉弁後の第1圧力変化量、以下単に「変化量ΔP1´」と表記する。)と単位時間当たりの2次圧P2の変化量ΔP2a´(単位時間当たりの閉弁後の第2圧力変化量、以下単に「変化量ΔP2a´」と表記する。)が取り込まれる(ステップS109)。
次に、変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の両方が所定量ΔBよりも小さいか否かが判断される(ステップS110)。
そして、変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の少なくともいずれか一方が所定量ΔB以上である場合(ステップS110:NO)には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定され、かつ、XREGOフラグは「1」に設定される(ステップS116)。このようにして、水素供給停止状態において、変化量ΔP1と変化量ΔP2aについての単位時間当たりの変化量が大きい場合には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定される。
一方、変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の両方が所定量ΔBよりも小さい場合(ステップS110:YES)には、主止弁18とインジェクタ54が正常に閉弁し、かつ、1次圧センサ38と2次圧センサ56が正常に作動していると判定される(ステップS111,S112,S114,S115)。また、中圧リリーフ弁26が正常に作動しているか、または、中圧リリーフ弁26の閉故障が発生しているかのいずれかであると判定される(ステップS113)。
このように、コントローラ42は、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御が実行される状態(図5のステップS101,102)にて、変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の両方が所定量ΔBよりも小さい場合には、主止弁18とインジェクタ54が正常に閉弁していると判定する。また、コントローラ42は、変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の少なくともいずれか一方が所定量ΔB以上である場合には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定する。
これにより、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御の実行時における1次圧P1の変化速度と2次圧P2の変化速度に基づいて、主止弁18とインジェクタ54の作動状態、や、高圧レギュレータ22の開故障を検出できる。
〔実施例3〕
次に、実施例3について説明する。実施例3では、実施例1,2と異なる点について説明する。
実施例3では、コントローラ42は、図2と図6に示すようなフローチャートに基づく制御を行う。図6に示すように、ステップS204において、2次圧P2が開弁圧Bよりも小さい場合(ステップS204:YES)には、変化量ΔP1と、変化量ΔP2aと、主止弁18とインジェクタ54の閉弁制御の実行後における3次圧P3の変化量ΔP3a(閉弁後の第3圧力変化量、以下単に「変化量ΔP3a」と表記する。)が取り込まれる(ステップS205)。
次に、変化量ΔP1に応じた正常判定圧kΔP2aが取り込まれ(ステップS206)、ΔP2a=kΔP2a±α1の数式を満たすか否かが判断される(ステップS207)。
そして、ΔP2a=kΔP2a±α1の数式を満たさない場合(ステップS207:NO)には、ΔP2a<kΔP2a−α1の数式を満たすか否かが判断される(ステップS214)。
そして、ΔP2a<kΔP2a−α1の数式を満たす場合(ステップS214:YES)には、3次圧P3が低圧リリーフ弁28の開弁圧C未満であるか否かが判断される(ステップS215)。ここで、開弁圧Cは、低圧リリーフ弁28が開弁するときの水素供給通路14内の圧力である。
そして、3次圧P3が開弁圧C未満である場合(ステップS215:YES)には、変化量ΔP2aに応じた正常判定圧kΔP3aが取り込まれ(ステップS216)、ΔP3a>kΔP3a−βの数式を満たすか否か、が判断される(ステップS217)。なお、所定圧β(第2所定圧)は、例えば、正常判定圧kΔP3aに対して20%〜30%の大きさの圧力である。
そして、ΔP3a>kΔP3a−βの数式を満たす場合(ステップS217:YES)には、インジェクタ54の開故障が発生していると判定され(ステップS218)、また、2次圧センサ56と3次圧センサ58が正常に作動していると判定され(ステップS219,S220)、この処理ルーチンが一旦終了する。
一方、ΔP3a>kΔP3a−βの数式を満たさない場合(ステップS217:NO)、すなわち、ΔP3a≦kΔP3a−βの数式を満たす場合には、中圧リリーフ弁26の開故障が発生していると判定され(ステップS221)、この処理ルーチンが一旦終了する。
また、ステップS214においてΔP2a<kΔP2a−α1の数式を満たさない場合(ステップS214:NO)には、ΔP2a>kΔP2a+α1の数式を満たすか否かが判断される(ステップS222)。
そして、ΔP2a>kΔP2a+α1の数式を満たす場合(ステップS222:YES)には、主止弁18の開故障が発生していると判定され(ステップS223)、この処理ルーチンが一旦終了する。一方、ΔP2a>kΔP2a+α1の数式を満たさない場合(ステップS222:NO)、すなわち、ΔP2a≦kΔP2a+α1の数式を満たす場合には、インジェクタ54の開故障、または、中圧リリーフ弁26の開故障が発生していると判定され(ステップS224)、この処理ルーチンが一旦終了する。
このように、コントローラ42は、変化量ΔP2aが第1正常判定範囲の上限値(kΔP2a+α1)よりも大きい場合には、主止弁18の開故障が発生していると判定する。また、コントローラ42は、変化量ΔP2aが第1正常判定範囲の下限値(kΔP2a−α1)未満であり、かつ、(変化量ΔP3a)>(正常判定圧kΔP3a−所定圧β)の場合には、インジェクタ54の開故障が発生していると判定する。また、コントローラ42は、変化量ΔP2aが第1正常判定範囲の下限値未満であり、かつ、(変化量ΔP3a)≦(正常判定圧kΔP3a−所定圧β)の場合には、中圧リリーフ弁26の開故障が発生していると判定する。これにより、主止弁18の開故障とインジェクタ54の開故障と中圧リリーフ弁26の開故障のいずれが発生しているかを特定できる。
なお、ステップS215においてP3<Cの数式を満たさない場合(ステップS215:NO)、すなわち、P3≧Cの数式を満たす場合には、低圧リリーフ弁28の閉故障が発生していると判定され(ステップS225)、この処理ルーチンが一旦終了する。
以上のように、本実施例では、コントローラ42は、1次圧P1と2次圧P2と3次圧P3に基づいて、主止弁18と高圧レギュレータ22と中圧リリーフ弁26とインジェクタ54の少なくともいずれか1つの作動状態を判定する。これにより、水素供給通路14に配置される複数の弁の故障を検出できる。
〔実施例4〕
次に、実施例4について説明する。実施例4では、実施例1〜3と異なる点について説明する。
実施例4では、コントローラ42は、図2と図7と図8に示すようなフローチャートに基づく制御を行う。図7に示すように、ステップS310において、変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の両方が所定量ΔBよりも小さい場合(ステップS310:YES)には、主止弁18とインジェクタ54が正常に閉弁し、かつ、1次圧センサ38と2次圧センサ56が正常に作動していると判定される(ステップS311,S312,S314,S315)。また、中圧リリーフ弁26は正常に作動しているか、中圧リリーフ弁26の閉故障が発生しているかのいずれかであると判定される(ステップS313)。
次に、変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の両方が所定量ΔDよりも小さいか否かが判定される(ステップS316)。ここで、所定量ΔDは、所定量ΔBよりも小さい。
そして、変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の両方が所定量ΔDよりも小さい場合(ステップS316:YES)には、高圧レギュレータ22における全閉時の水素の漏れが無い(または、漏れが超微少である)と判定し(ステップS317)、インジェクタ54の開弁制御の実行前における2次圧P2と3次圧P3が取り込まれる(ステップS318)。
次に、インジェクタ54の開弁制御が一定時間実行され(ステップS319)、インジェクタ54の閉弁制御の実行後に3次圧P3が上昇したか否かが判断される(ステップS320)。そして、インジェクタ54の閉弁制御の実行後に3次圧P3が上昇した場合(ステップS320:YES)には、インジェクタ54の開弁制御の実行後における、2次圧P2の変化量ΔP2b(開弁後の第2圧力変化量、以下単に「変化量ΔP2b」と表記する。)と、3次圧P3の変化量ΔP3b(開弁後の第3圧力変化量、以下単に「変化量ΔP3b」と表記する。)が取り込まれる(ステップS321)。次に、変化量ΔP2bに応じた正常判定圧kΔP3bが取り込まれる(ステップS322)。
ここで、主止弁18の閉弁時にて、高圧レギュレータ22において水素の漏れが無い(あるいは、水素の漏れ量が微少の)場合であり、かつ、インジェクタ54において水素が噴射される場合には、2次圧P2は降下する一方で、3次圧P3は上昇する。このとき、変化量ΔP2b(降下量)と正常判定圧kΔP3b(変化量ΔP2bに応じた変化量ΔP3b(上昇量))の相関関係は、例えば、図9のように示される。そこで、このような変化量ΔP2bと正常判定圧kΔP3bの相関関係から、ステップS322において、変化量ΔP2bに応じた正常判定圧kΔP3bが取り込まれる。
次に、ΔP3b=kΔP3b±βの数式、すなわち、(kΔP3b+β)≧ΔP3b≧(kΔP3b−β)の数式を満たすか否か、さらに言い換えると、変化量ΔP3bが変化量ΔP2bに応じて予め定められた第2正常判定範囲内にあるか否かが判断される(ステップS323)。
そして、ΔP3b=kΔP3b±βの数式を満たす場合(ステップS323:YES)には、すなわち、変化量ΔP3bが第2正常判定範囲内にある場合には、インジェクタ54は正常に開弁し、かつ、3次圧センサ58は正常に作動していると判定され(ステップS324,S325)、この処理ルーチンが一旦終了する。
このように、コントローラ42は、インジェクタ54の開弁制御を一定時間行ったときに、変化量ΔP3bが変化量ΔP2bに応じて予め定められた第2正常判定範囲内である場合には、インジェクタ54が正常に開弁し、かつ、3次圧センサ58が正常に作動していると判定する。
また、ステップS316において変化量ΔP1´と変化量ΔP2a´の少なくともいずれか一方が所定量ΔD以上である場合(ステップS316:NO)には、高圧レギュレータ22における閉弁時の水素の漏れが正常範囲内であると判定し(ステップS326)、インジェクタ54の開弁制御の実行前における2次圧P2と3次圧P3が取り込まれる(ステップS327)。
次に、インジェクタ54の開弁制御が一定時間実行され(ステップS328)、インジェクタ54の閉弁制御の実行後に3次圧P3が上昇したか否かが判断される(ステップS329)。そして、インジェクタ54の閉弁制御の実行後に3次圧P3が上昇した場合(ステップS329:YES)には、変化量ΔP2bと変化量ΔP3bが取り込まれる(ステップS330)。次に、変化量ΔP2bに応じた正常判定圧kΔP3bが取り込まれる(ステップS331)。
次に、ΔP3b>kΔP3b+βの数式を満たすか否かが判断される(ステップS332)。
そして、ΔP3b>kΔP3b+βの数式を満たす場合(ステップS332:YES)には、インジェクタ54は正常に開弁していると判定され(ステップS333)、この処理ルーチンが一旦終了する。
また、ステップS323においてΔP3b=kΔP3b±βの数式を満たさない場合(ステップS323:NO)や、ステップS332においてΔP3b>kΔP3b+βの数式を満たさない場合(ステップS332:NO)は、インジェクタ54の閉弁制御の実行後に3次圧P3が上昇したか否かが判断される(ステップS334)。
そして、インジェクタ54の閉弁制御の実行後に3次圧P3が上昇した場合(ステップS334:YES)には、インジェクタ54の開故障が発生していると判定され(ステップS335)、この処理ルーチンが一旦終了する。
このように、コントローラ42は、インジェクタ54の開弁制御を一定時間行ったときに、変化量ΔP3bが変化量ΔP2bに応じて予め定められた第2正常判定範囲内になく、かつ、インジェクタ54の閉弁制御の実行後にて3次圧P3が上昇する場合には、インジェクタ54の開故障が発生していると判定する。
これにより、インジェクタ54の開弁制御の実行後における2次圧P2の変化量と3次圧P3の変化量に基づいて、インジェクタ54の開故障を検出できる。
一方、ステップS334においてインジェクタ54の閉弁制御の実行後に3次圧P3が上昇しない場合(ステップS334:NO)には、この処理ルーチンが一旦終了する。
また、ステップS320,329において、インジェクタ54の開弁制御の実行後に3次圧P3が上昇しない場合(ステップS320,329:NO)には、インジェクタ54の閉故障が発生していると判定され(ステップS336,337)、この処理ルーチンが一旦終了する。
このように、コントローラ42は、インジェクタ54の開弁制御を一定時間行ったときに、インジェクタ54の開弁制御の実行後にて3次圧P3が上昇しない場合には、インジェクタ54の閉故障が発生していると判定する。
これにより、インジェクタ54の開弁制御の実行後における3次圧P3に基づいて、インジェクタ54の閉故障を検出できる。
〔実施例5〕
次に、実施例5について説明する。
実施例5では、コントローラ42は、図10と図11に示すようなフローチャートに基づく制御を行う。図10に示すように、コントローラ42により、1次圧P1と2次圧P2が取り込まれ(ステップS401)、燃料電池10へ要求される水素供給量が所定値F(第2閾値)以上であるか否かが判断される(ステップS402)。
そして、水素供給量が所定値F以上である場合(ステップS402:YES)には、1次圧P1が圧力P1_Fとして、2次圧P2が圧力P2_Fとして、コントローラ42のメモリに記憶され(ステップS403)、水素供給量が所定値E(第1閾値)以下である少量状態から水素供給量が所定値F以上である多量状態に変化した後から所定時間H(第1所定時間)が経過したか否かが判断される(ステップS404)。ここで、所定値Fは、所定値Eよりも大きいとする。
そして、所定時間Hが経過してない場合(ステップS404:NO)には、P1_F<P1_E−gの数式を満たすか否かが判断される(ステップS405)。ここで、圧力P1_Eは、水素供給量が所定値E以下であるときの1次圧P1である。また、所定圧g(第3所定圧)は、例えば、圧力P1_Eに対して20%〜30%の大きさの圧力である。
そして、P1_F<P1_E−gの数式を満たす場合(ステップS405:YES)には、主止弁18または水素供給通路14における上流配管の詰まり異常が発生していると判定され(ステップS406)、この処理ルーチンが一旦終了する。ここで、上流配管とは、例えば、水素供給通路14における水素タンク12と1次圧センサ38との間の配管である。
このようにして、水素供給量が小さい(所定値E以下の)状態から大きい(所定値F以上の)状態に変化した時に1次圧P1が低下する場合には、主止弁18の詰まり異常または水素供給通路14における上流配管の詰まり異常が発生していると判定される。
このように、コントローラ42は、燃料電池10へ要求される水素供給量が所定値E以下である少量状態から前記の水素供給量が所定値Eよりも大きい所定値F以上である多量状態に変化した後であって所定時間Hが経過する前の時点にて、圧力P1_F(多量状態における1次圧P1)が圧力P1_E(少量状態における1次圧P1)から所定圧gを減算して得られる圧力未満である場合は、主止弁18の詰まり、または、水素供給通路14における上流配管の詰まり異常が発生していると判定する。
これにより、燃料電池10へ要求される水素供給量の変化時に、主止弁18の詰まり、または、水素供給通路14の詰まりを検出できる。
また、ステップS405においてP1_F<P1_E−gの数式を満たさない場合(ステップS405:NO)には、P1_F≧P1_E−kの数式を満たすか否かが判断される(ステップS408)。また、所定圧kは、例えば、圧力P1_Eに対して20%〜30%の大きさの圧力である。
そして、P1_F≧P1_E−kの数式を満たす場合(ステップS408:YES)には、主止弁18または水素供給通路14における上流配管は詰まりがなく正常であると判定され(ステップS409)、この処理ルーチンが一旦終了する。
また、ステップS404において所定時間H経過した場合(ステップS404:YES)や、ステップS408においてP1_F≧P1_E−kの数式を満たさない場合(ステップS408:NO)には、主止弁18の詰まり異常または水素供給通路14における上流配管の詰まり異常の判定が保留され(ステップS407)、この処理ルーチンが一旦終了する。
また、ステップS402において水素供給量が所定値F未満である場合(ステップS402:NO)には、図11に示すように、水素供給量が所定値E以下であるか否かが判断される(ステップS410)。
そして、水素供給量が所定値E以下である場合(ステップS410:YES)には、1次圧P1が圧力P1_Eとして、2次圧P2が圧力P2_Eとして、コントローラ42のメモリに記憶され(ステップS411)、水素供給量が所定値F以上である多量状態から水素供給量が所定値E以下である少量状態に変化した後から所定時間I(第2所定時間)が経過したか否かが判断される(ステップS412)。
そして、所定時間Iが経過してない場合(ステップS412:NO)には、P2_F<P2_E−jの数式を満たすか否かが判断される(ステップS413)。ここで、所定圧j(第4所定圧)は、例えば、圧力P2_Eに対して20%〜30%の大きさの圧力である。
そして、P2_F<P2_E−jの数式を満たす場合(ステップS413:YES)には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定され(ステップS414)、この処理ルーチンが一旦終了する。
このようにして、水素供給量が大きい(所定値F以上の)状態から小さい(所定値E以下の)状態に変化した時に2次圧P2が上昇する場合には、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定される。
このように、コントローラ42は、燃料電池10へ要求される水素供給量が所定値Eよりも大きい所定値F以上である多量状態から所定値E以下である少量状態に変化した後であって所定時間Iが経過する前の時点にて、圧力P2_E(少量状態における第2圧力P2)から所定圧jを減算して得られる圧力が圧力P2_F(多量状態における第2圧力P2)よりも大きい場合は、高圧レギュレータ22の開故障が発生していると判定する。
これにより、燃料電池10へ要求される水素供給量の変化時に、高圧レギュレータ22の開故障を検出できる。
また、ステップS413においてP2_F<P2_E−jの数式を満たさない場合(ステップS413:NO)には、P2_F≧P2_E−iの数式を満たすか否かが判断される(ステップS416)。また、所定圧iは、例えば、圧力P2_Eに対して20%〜30%の大きさの圧力である。
そして、P2_F≧P2_E−iの数式を満たす場合(ステップS416:YES)には、高圧レギュレータ22は正常に作動していると判定され(ステップS417)、この処理ルーチンが一旦終了する。
また、ステップS412において所定時間Iが経過した場合(ステップS412:YES)や、ステップS416においてP2_F≧P2_E−iの数式を満たさない場合(ステップS416:NO)には、高圧レギュレータ22の開故障の判定が保留され(ステップS415)、この処理ルーチンが一旦終了する。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
1 水素供給システム
10 燃料電池
12 水素タンク
14 水素供給通路
18 主止弁
22 高圧レギュレータ
26 中圧リリーフ弁
38 1次圧センサ
42 コントローラ
54 インジェクタ
56 2次圧センサ
58 3次圧センサ
100 燃料電池システム
P1 1次圧
P2 2次圧
P3 3次圧

Claims (13)

  1. 水素タンクから燃料電池へ水素を供給するための水素供給通路を備え、前記水素供給通路にて前記水素タンク側から前記燃料電池側へ向かって順に主止弁と高圧レギュレータと中圧リリーフ弁と燃料噴射弁とが配置される水素供給装置の故障検出装置であって、
    前記水素供給通路における前記主止弁と前記高圧レギュレータとの間の第1圧力を検出する第1圧力検出部と、
    前記水素供給通路における前記高圧レギュレータと前記燃料噴射弁との間の第2圧力を検出する第2圧力検出部と、
    前記水素供給通路における前記燃料噴射弁よりも下流側の第3圧力を検出する第3圧力検出部と、
    前記第1圧力検出部と前記第2圧力検出部と前記第3圧力検出部の少なくともいずれか1つにて検出された圧力に基づいて、前記主止弁と前記高圧レギュレータと前記中圧リリーフ弁と前記燃料噴射弁の少なくともいずれか1つの作動状態を判定する判定部と、を有すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  2. 請求項1の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記判定部は、前記主止弁の開弁制御が実行される状態にて、
    (前記第2圧力)>(前記高圧レギュレータの調整圧の上限圧+第1所定圧)の場合には前記高圧レギュレータの開故障が発生していると判定し、
    (前記高圧レギュレータの調整圧の上限圧+前記第1所定圧)≧(前記第2圧力)>(前記高圧レギュレータの調整圧の下限圧−前記第1所定圧)の場合には前記高圧レギュレータが正常に作動していると判定し、
    (前記高圧レギュレータの調整圧の下限圧−前記第1所定圧)≧(前記第2圧力)の場合には前記高圧レギュレータの閉故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  3. 請求項2の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第1圧力の変化量を閉弁後の第1圧力変化量と定義し、
    前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を閉弁後の第2圧力変化量と定義するときに、
    前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、前記高圧レギュレータが正常に作動し、かつ、前記第2圧力が前記中圧リリーフ弁の開弁圧未満であり、かつ、前記閉弁後の第2圧力変化量が前記閉弁後の第1圧力変化量に応じて予め定められた第1正常判定範囲内にある場合には、前記主止弁と前記燃料噴射弁が正常に閉弁し、かつ、前記第1圧力検出部と前記第2圧力検出部が正常に作動していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  4. 請求項2の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、前記高圧レギュレータが正常に作動し、かつ、前記第2圧力が前記中圧リリーフ弁の開弁圧以上であり、かつ、前記高圧レギュレータと前記中圧リリーフ弁と前記燃料噴射弁の全てにおいて水素の漏れが無い場合には、前記中圧リリーフ弁の閉故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  5. 請求項2の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、前記高圧レギュレータが正常に作動し、かつ、前記第2圧力が前記中圧リリーフ弁の開弁圧以上であり、かつ、前記高圧レギュレータと前記中圧リリーフ弁と前記燃料噴射弁の少なくともいずれか1つにて水素の漏れが有る場合には、前記高圧レギュレータの開故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  6. 請求項2の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第1圧力の変化量を閉弁後の第1圧力変化量と定義し、
    前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を閉弁後の第2圧力変化量と定義するときに、
    前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、前記高圧レギュレータが正常に作動し、かつ、前記第2圧力が前記中圧リリーフ弁の開弁圧未満であり、かつ、前記閉弁後の第2圧力変化量が前記閉弁後の第1圧力変化量に応じて定められた第1正常判定範囲内にない場合には、前記燃料噴射弁の開故障、または、前記中圧リリーフ弁の開故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  7. 請求項6の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第3圧力の変化量を閉弁後の第3圧力変化量と定義するときに、
    前記判定部は、
    前記閉弁後の第2圧力変化量が前記第1正常判定範囲の上限値よりも大きい場合には前記主止弁の開故障が発生していると判定し、
    前記閉弁後の第2圧力変化量が前記第1正常判定範囲の下限値未満であり、かつ、(前記閉弁後の第3圧力変化量)>(前記閉弁後の第2圧力変化量に応じて定められた正常判定圧−第2所定圧)の場合には、前記燃料噴射弁の開故障が発生していると判定し、
    前記閉弁後の第2圧力変化量が前記第1正常判定範囲の下限値未満であり、かつ、(前記閉弁後の第3圧力変化量)≦(前記閉弁後の第2圧力変化量に応じて予め定められた正常判定圧−前記第2所定圧)の場合には、前記中圧リリーフ弁の開故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  8. 請求項1の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第1圧力の変化量を閉弁後の第1圧力変化量と定義し、
    前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を閉弁後の第2圧力変化量と定義するときに、
    前記判定部は、前記主止弁と前記燃料噴射弁の閉弁制御が実行される状態にて、
    単位時間当たりの前記閉弁後の第1圧力変化量と単位時間当たりの前記閉弁後の第2圧力変化量の両方が所定量よりも小さい場合には、前記主止弁が正常に閉弁していると判定し、
    単位時間当たりの前記閉弁後の第1圧力変化量と単位時間当たりの前記閉弁後の第2圧力変化量の少なくともいずれか一方が前記所定量以上である場合には、前記高圧レギュレータの開故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  9. 請求項3の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を開弁後の第2圧力変化量と定義し、
    前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後における前記第3圧力の変化量を開弁後の第3圧力変化量と定義するときに、
    前記判定部は、前記燃料噴射弁の開弁制御が一定時間実行されたときに、前記開弁後の第3圧力変化量が前記開弁後の第2圧力変化量に応じて定められた第2正常判定範囲内である場合には、前記燃料噴射弁が正常に開弁し、かつ、前記第3圧力検出部が正常に作動していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  10. 請求項3の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後における前記第2圧力の変化量を開弁後の第2圧力変化量と定義し、
    前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後における前記第3圧力の変化量を開弁後の第3圧力変化量と定義するときに、
    前記判定部は、前記燃料噴射弁の開弁制御が一定時間実行されたときに、前記開弁後の第3圧力変化量が前記開弁後の第2圧力変化量に応じて定められた第2正常判定範囲内になく、かつ、前記燃料噴射弁の閉弁制御の実行後にて前記第3圧力が上昇する場合には、前記燃料噴射弁の開故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  11. 請求項3の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記判定部は、前記燃料噴射弁の開弁制御が一定時間実行されたときに、前記燃料噴射弁の開弁制御の実行後にて前記第3圧力が上昇しない場合には、前記燃料噴射弁の閉故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  12. 請求項1の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記判定部は、前記燃料電池へ要求される水素供給量が第1閾値以下である少量状態から前記水素供給量が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上である多量状態に変化した後であって第1所定時間が経過する前の時点にて、前記多量状態における前記第1圧力が前記少量状態における前記第1圧力から第3所定圧を減算して得られる圧力未満である場合には、前記主止弁の詰まり、または、前記水素供給通路における上流配管の詰まりが発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
  13. 請求項1の水素供給装置の故障検出装置において、
    前記判定部は、前記燃料電池へ要求される水素供給量が第1閾値よりも大きい第2閾値以上である多量状態から前記水素供給量が前記第1閾値以下である少量状態に変化した後であって第2所定時間が経過する前の時点にて、前記少量状態における前記第2圧力から第4所定圧を減算して得られる圧力が前記多量状態における前記第2圧力よりも大きい場合には、前記高圧レギュレータの開故障が発生していると判定すること、
    を特徴とする水素供給装置の故障検出装置。
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