JP2010001919A - ガス充填方法及びガス充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被充填タンク内の温度上昇を抑えた上で、ガス充填時間を短縮させて効率良くガスを充填するガス充填方法及びガス充填装置を提供する。
【解決手段】圧力センサーにより燃料タンク内の残ガス圧を測定すると共に、温度センサーにより燃料タンク内の温度を測定(推定)し、制御装置によりこれら燃料タンク内の残ガス圧及び温度の測定値によりガス充填時における燃料タンク内の圧力上昇率を設定するので、燃料タンク内の温度上昇(最大値)を抑えた上で、ガス充填時間を短縮させて効率良くガスを充填することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮されたガス、例えば水素ガスを被充填タンクに充填する際のガス充填方法及びガス充填装置に関する。
近年、水素ガスを燃料にして走行する自動車の開発や、水素ガスを原料として生成された電気により走行する燃料電池車の開発が進められている。これに伴って、高圧に圧縮された水素ガスを自動車の燃料タンク(被充填タンク)に充填するガス充填装置の実用化も進められている。
この種のガス充填装置では、圧縮されたガスをガス蓄圧器に貯蔵しておき、充填ノズルを自動車側のレセプタクルに接続し、充填ホースの先端部に連通された三方弁を切り替え操作することによりガス蓄圧器に貯蔵されたガスを自動車の燃料タンクに充填するように構成されている。
上述したガス充填装置では、一般に、被充填タンクへのガス充填が進むにつれて被充填タンク内の温度が上昇するが、被充填タンク内の温度が所定温度以下となるように被充填タンクへのガス充填を制御する必要がある。
この装置の一例として、特許文献1に開示されたガス充填装置がある。この特許文献1に開示されたガス充填装置では、ガス充填時間を短縮させると共にガス充填時の被ガス供給体(被充填タンク)内の温度上昇を抑制するために、作業者が被充填タンクの形状、容量等に応じてガス充填による被充填タンク内の圧力上昇率(特許文献1では最大流速値)を選択できるようにし、さらに、制御部では、被充填タンクの耐熱温度に対応した温度しきい値を設け、被充填タンク内の温度が温度しきい値に達すると、制御弁の弁開度を制御して、被充填タンクに供給されるガスの流量を制限している。
特開2005−127430号公報
ところで、上述したガス充填装置が対象とするガスが、圧縮された水素ガスである場合、充填初期において熱が発生するため、図3に示すように、被充填タンク内の温度は充填初期に急激に上昇しその後充填終了まで一貫して上昇し、その上昇度合は、前記ガスが圧縮された天然ガスである場合に比して、より顕著なものになる。
詳しくは、図3に示すように、水素ガスの充填時における、被充填タンク内の時間に対する圧力特性は、充填処理に伴い、被充填タンク内のガス圧が時間に比例して増加し、その後、目標充填圧力まで充填される。一方、被充填タンク内の時間に対する温度特性については、充填が開始され被充填タンク内のガス圧がまだ低い時間帯において急激に上昇し、その後、時間経過(圧力の増加)に伴い、徐々に上昇し、被充填タンク内のガス圧が所定の圧力になった充填終了後は僅かに低下する。
また、図3は、次のように読取ることができる。すなわち、空の被充填タンクに圧縮された水素ガスを充填する場合と、ある程度水素ガスが残っている(残ガス圧のある)被充填タンクに水素ガスを充填する場合とでは、前者の空の被充填タンクに水素ガスを充填する場合の方が、ガス圧がまだ低い時間帯における急激な温度上昇特性を含む分、温度上昇が大きくなる。これは、後者の被充填タンクに水素ガスが残されている場合には、水素ガスの充填に伴う発熱の一部が前記残されている水素ガスに吸収され、この分、空の被充填タンクに水素ガスを充填する場合に比して、温度上昇が緩和されると想定される。
また、一般に、被充填タンク内の圧力上昇率(単位時間当たりの圧力上昇)を選択する際、ガス充填開始前の被充填タンク内の残ガス圧や初期温度を考慮した調整は行われておらず、例えば、空または残ガス圧が微小である被充填タンクへのガス充填の際、ガス充填時間の短縮のため圧力上昇率を高く設定すると、被充填タンク内の急激な温度上昇及び充填終了時のタンク温度が高くなり、温度上昇という観点から好ましくない。このため、被充填タンク内の温度上昇を抑えた上で、ガス充填時間を短縮させて効率良くガスを充填する必要があった。
なお、前記特許文献1に開示されたガス充填装置では、作業者自身が被充填タンクの形状、容量等の情報を入力することで被充填タンク内の圧力上昇率が選択できるように構成されているが、被充填タンク内の残ガス圧については何ら考慮されていない。しかも、このガス充填装置では、ガスを充填している最中に、被充填タンク内の温度変化を計測(推定)し、該温度がしきい値に達すると制御弁の弁開度を制御し、被充填タンクに供給するガスの流量を制限するため充填時間が長くなる虞があり改善する余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、被充填タンク内の温度上昇を抑えた上で、ガス充填時間を短縮させて効率良くガスを充填するガス充填方法及びガス充填装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の請求項1に記載したガス充填方法の発明は、圧縮されたガスを被充填タンクへ充填する際に、前記被充填タンク内のガスの残ガス圧と温度とを測定し、これら残ガス圧及び温度の測定値によりガス充填時における前記被充填タンク内の圧力上昇率を設定して、該圧力上昇率によりガスを充填することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載したガス充填装置の発明は、圧縮されたガスを被充填タンクへ充填するガス充填装置であって、該ガス充填装置は、前記被充填タンク内の残ガス圧を測定する圧力センサーと、前記被充填タンク内の温度を測定する温度センサーと、前記圧力センサーからの残ガス圧の測定値及び前記温度センサーからの温度の測定値によりガス充填時における前記被充填タンク内の圧力上昇率を設定する制御装置と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、被充填タンク内の温度上昇を抑えた上で、ガス充填時間を短縮させて効率良くガスを充填することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図3に基いて詳細に説明する。なお、図1は、本発明の実施の形態に係るガス充填装置を示すシステム系統図である。図1に示されるように、本発明の実施の形態に係るガス充填装置10は、例えば自動車の燃料タンク(被充填タンク)12に圧縮したガス(本実施の形態では、水素ガス)を充填するガス供給ステーションなどに設置されている。
本発明の実施の形態に係るガス充填装置10において特徴とするところは、燃料タンク12内の残ガス圧を測定する圧力センサー30と、燃料タンク12内の温度(推定)を測定する温度センサー28と、圧力センサー30からの残ガス圧の測定値及び温度センサー28からの温度の測定値によりガス充填時における燃料タンク12内の圧力上昇率を設定する制御装置16とを備えたことである。
さらに、本発明の実施の形態に係るガス充填装置10を図1に基いて説明する。
本ガス充填装置10は、高圧に圧縮されたガスを貯蔵するガス貯蔵部14と、ガス貯蔵部14からのガスを燃料タンク12に充填するためのディスペンサユニット15と、ディスペンサユニット15の各機器を制御する制御装置16とから概略構成されている。
ガス貯蔵部14は、圧力源として可変ガス蓄圧器62と高圧ガス蓄圧器64とを備えている。可変ガス蓄圧器62及び高圧ガス蓄圧器64にはコンプレッサ70より供給された高圧のガスが貯蔵される。また、可変ガス蓄圧器62及び高圧ガス蓄圧器64は、燃料タンク12の目標充填圧力よりも高圧のガスが蓄圧されるまでコンプレッサ70によりガスが供給されるようになっている。
これら可変ガス蓄圧器62及び高圧ガス蓄圧器64は、コンプレッサ70により圧縮されたガスを蓄圧する容器であり、コンプレッサ70の吐出口に連通されたガス供給管路71、75を介して圧縮されたガスが供給される。ガス供給管路71、75には、夫々電磁弁からなる開閉弁72、76と、該開閉弁72、76への逆流を防止する逆止弁74、78とが設けられている。可変ガス蓄圧器62から下流側のガス供給管路67には、元弁66と、該元弁66への逆流を防止する逆止弁69とが設けられており、高圧ガス蓄圧器64から下流側のガス供給管路65には元弁68が設けられている。
また、コンプレッサ70は、多段圧縮方式の圧縮機であり、吸い込み管路79を介してガスを貯蔵するガスタンク或いはガスを生成する水素生成設備に連通する中圧配管80に連通されている。
そして、コンプレッサ70により圧縮されたガスは、開閉弁72、76のうち開弁された方のガス供給管路71または75を介して可変ガス蓄圧器62または高圧ガス蓄圧器64の何れかに供給される。
そして、充填開始当初は、可変ガス蓄圧器62の元弁66が開弁されて燃料タンク12へのガス充填が行われる。その後、充填中の流量や制御弁の開度等による蓄圧器の切り替え条件(例えば、制御弁の弁開度が最大となったにもかかわらず充填中の流量が所定流量以下に低下したという条件)が成立すると、燃料タンク12へガス充填する際に使用されるガス蓄圧器を可変ガス蓄圧器62から高圧ガス蓄圧器64に切り替えて充填する。
このように、燃料タンク12へのガスの供給元を、今までのガスの供給に伴ってガスの圧力が低下してきた可変ガス蓄圧器62から高圧ガス蓄圧器64に切り換えることにより、可変ガス蓄圧器62のガスのみを用いて目標圧力に達するまでガス充填を行う方法に比べてその充填時間を短縮することができるようになっている。
ディスペンサユニット15には、ガス貯蔵部14に連通されたガス供給管路18が設けられている。また、ガス供給管路18の下流端にはディスペンサユニット15の外部に延びる充填ホース44が緊急離脱カップリング42を介して接続されている。充填ホース44の先端には、燃料タンク12の充填口12aに連結される充填ノズル46が設けられている。燃料タンク12と充填口12aとの間には、充填口12aへの逆流を防止する逆止弁13が設けられている。
ディスペンサユニット15のガス供給管路18には、上流側から下流側に順に、1次圧力計20、流量計22、ガス供給開閉弁24、制御弁26、温度センサー28、圧力センサー30、2次圧力計32、安全弁34が配設されている。
また、ディスペンサユニット15には、充填ホース44先端の充填ノズル46が燃料タンク12の充填口12aに結合された後操作される充填開始スイッチ50と、充填を停止する際操作される充填停止スイッチ52とが設けられている。
ディスペンサユニット15の制御装置16には、流量計22、ガス供給開閉弁24、制御弁26、温度センサー28、圧力センサー30、メモリ48、充填開始スイッチ50、充填停止スイッチ52、開閉弁72,76、元弁66,68、が接続されている。また、コンプレッサ70は図示せぬ制御装置に接続され、可変ガス蓄圧器62及び高圧ガス蓄圧器64内のガスの圧力が所定圧力まで低下した場合に当該制御装置によりの駆動指示に基づき駆動されることにより、可変ガス蓄圧器62及び高圧ガス蓄圧器64内の圧力を燃料タンク12にガスを充填しうる高い圧力に保持する。
圧力センサー30は、制御弁26の下流側で制御弁26を通過したガス圧を測定し、その検出信号を制御装置16に出力すると共に、ガス充填開始後の充填初期段階で燃料タンク12内の残ガス圧(充填開始前圧力値)を測定し、その検出信号を制御装置16に出力する。
温度センサー28は、ガス供給管路18の外周部の温度を測定し、この測定された温度から燃料タンク12内の温度を推定するために設けられたものである。なお、ガス供給管路18に燃料タンク12の擬似タンクである温度測定用擬似タンクを連通させ、該温度測定用擬似タンク内に温度センサー28を配置して、この温度センサー28により測定された温度から燃料タンク12内の温度を推定してもよい。また、単に、温度センサー28を、ディスペンサユニット15を収容する筐体内に配置して、この温度センサー28により測定された温度から燃料タンク12内の温度を推定してもよい。
なお、自動車の燃料タンク12内に温度センサー28を配置し、測定された温度をディスペンサユニット15に伝送するようにしても良い。しかし、このようにすることは実際には難しいため、ディスペンサユニット15の筐体内において、燃料タンク12と略同じ環境の温度を測定して燃料タンク12内の温度を推定している。
なお、ガス充填先が不動の被充填タンクであれば直接被充填タンク内に温度センサー28を配置した方が良い。
流量計22は、コリオリ式質量流量計からなり、供給されたガスの流量に応じた信号を制御装置16に出力する。
ガス供給開閉弁24は、電磁弁からなり、制御装置16からの開閉信号のオン、オフにより開弁及び閉弁する。
制御弁26は、制御装置16の制御プログラムに基づく指令により任意の弁開度に制御されてガス圧を制御するものである。
制御装置16のメモリ48には、ガス充填時、圧力センサー30により測定された圧力値から得られる圧力上昇率が、予め設定された所定の圧力上昇率に一致するように制御弁26の弁開度を制御する前記制御プログラム(定圧上昇制御)が格納されている。
さらに、制御装置16では、充填開始時においては微小流量での燃料タンク12へのガス充填を行い(定流量充填制御)、流量計22により計測される積算流量が充填ホース44内(ガス供給開閉弁24から下流側のガス供給管路18を含む)の容量まで満たせるだけの所定量に達した時に圧力センサー30により測定された圧力(充填初期(充填開始時)の燃料タンク12内の残ガス圧)と、温度センサー28により測定された充填初期(充填開始時)の燃料タンク12内の温度(推定値)とに基いて、後述する制御フローにより、燃料タンク12内の圧力上昇率を設定する。
また、制御装置16は、充填開始スイッチ50、充填停止スイッチ52からの信号に基き開閉弁72,76、元弁66,68及びガス供給開閉弁24を開弁及び閉弁させる。
次に、制御装置16のガス充填制御フローを図2に基いて説明する。
なお、以下に説明するガス充填制御フローは、特に、ガス充填時の燃料タンク12内の圧力上昇率を選択する際の制御フローである。
作業員は、ガス充填を受ける自動車が到着すると、自動車をディスペンサユニット15に誘導し、充填ホース44先端の充填ノズル46を燃料タンク12の充填口12aに連結させた後、充填開始スイッチ50をオンに操作する(ステップS1)。
そして、制御装置16では、ステップS2において、充填初期(充填開始時)に、温度センサー28によりガス供給管路18の温度が測定されて、燃料タンク12内の温度を推定する。
次に、ステップS3において、測定温度(燃料タンク12内の推定温度)がTa(例えば25℃)以下であるか否かが判定される。その判定がYESであれば、ステップS4に進み、NOであればステップS9に進む。
次に、ステップS4において、充填開始スイッチ50のオン操作に基いて、ガス供給開閉弁24を開動作して定流量充填制御(微小流量での燃料タンク12へのガス充填制御)を行い、その後、ステップS5において、積算流量が充填ホース44内(ガス供給開閉弁24から下流側のガス供給管路18を含む)の容量まで満たせるだけの所定量(流量計22にて測定)となるまで取り込み、圧力センサー30により充填開始圧力値を測定する。なお、この所定量の積算流量が計測された際に圧力センサー30により測定された圧力値(充填開始圧力値)が燃料タンク12内の残ガス圧に相当する。
次に、ステップS6において、燃料タンク12内の残ガス圧がPa(例えば35MPa)以下であるか否かが判定される。その判定がYESであれば、ステップS7に進み第1圧力上昇率が選択され、該第1圧力上昇率により燃料タンク12へ定圧上昇充填が行われる。一方、その判定がNOであれば、ステップS8に進み第2圧力上昇率が選択され、該第2圧力上昇率により燃料タンク12へ定圧上昇充填が行われる。
また、前記ステップS3において、その判定がNOであり、ステップS9に進んだ場合には、ステップS9において、ステップS4と同様に、充填開始スイッチ50のオン操作に基いて、ガス供給開閉弁24を開動作して定流量充填制御を行い、その後、ステップS10において、ステップS5と同様に、積算流量が充填ホース44内(ガス供給開閉弁24から下流側のガス供給管路18を含む)の容量まで満たせるだけの所定量となるまで取り込み、圧力センサー30により充填開始圧力値(燃料タンク12内の残ガス圧)を取り込む。
次に、ステップS11において、ステップS6と同様に、燃料タンク12内の残ガス圧がPa(例えば35MPa)以下であるか否かが判定される。その判定がYESであれば、ステップS12に進み第3圧力上昇率が選択され、該第3圧力上昇率により燃料タンクへ定圧上昇充填が行われ、一方、その判定がNOであれば、ステップS13に進み第4圧力上昇率が選択され、該第4圧力上昇率により燃料タンク12へ定圧上昇充填が行われる。
その後、第1圧力上昇率、第2圧力上昇率、第3圧力上昇率または第4圧力上昇率の何れかで定圧上昇充填が行われた後は、タンク残容量が算出され、その結果により、定圧上昇充填、一段閉制御充填及び定流量充填等が行われた後、ステップS14において、燃料タンク12が満タンガス圧に充填された否かが判定され、その判定がYESの場合にはガスの充填が終了し(ステップS15)、その判定がNOであれば、所定の圧力上昇率により再び定圧上昇充填が行われる。
なお、上述した第1圧力上昇率、第2圧力上昇率、第3圧力上昇率及び第4圧力上昇率の大小関係は、例えば、第3圧力上昇率<第1圧力上昇率<第4圧力上昇率<第2圧力上昇率で設定される。
このように、充填初期(充填開始時)の段階において、例えば、燃料タンク12内の温度が高く、燃料タンク12内の残ガス圧が低い場合に、ガス充填時間の短縮のために高めの圧力上昇率を採用すると、温度上昇(最大値)が大きくなり好ましくないために、低めの圧力上昇率(例えば第3圧力上昇率)を採用することにより、ある程度ガス充填時間は必要となるが温度上昇は緩和されることになる。一方、燃料タンク12内の温度が低く、燃料タンク12内の残ガス圧が高い場合には、ガス充填時間の短縮のために高めの圧力上昇率(例えば第2圧力上昇率)を採用しても、図3に示すような水素ガスの時間に対する温度特性により、温度上昇が緩和されるので、温度上昇(最大値)を抑えた上でガス充填時間を短縮することができる。
本実施の形態に係るガス充填装置1に採用された制御装置16のガス充填制御フロー(図2の制御フロー)では、燃料タンク12内の測定温度(推定値)に対して、基準値をTaの1つに設定して2通りに振り分けて制御しているが、精度を高めるために、基準値をTa(例えば10℃)及びTb(例えば30℃)の2つに設定して3通り(測定温度<Taの場合,Ta<測定温度<Tbの場合,Tb<測定温度の場合)に振り分けて制御してもよい。当然ながら、燃料タンク12内の残ガス圧に対しても、基準値をPa(例えば20MPa)及びPb(例えば40MPa)の2つに設定して3通り(測定圧力<Paの場合,Pa<測定圧力<Pbの場合,Pb<測定圧力の場合)に振り分けて制御してもよい。この形態の場合には採用される圧力上昇率が多数(最大で9個)設定されることになる。
以上説明したように、本発明の実施の形態では、充填初期(充填開始時)の段階で、圧力センサー30により燃料タンク12内の残ガス圧を測定すると共に、温度センサー28により燃料タンク12内の温度を測定(推定)し、制御装置16によりこれら燃料タンク12内の残ガス圧及び温度の測定値からガス充填時における燃料タンク12内の圧力上昇率を設定するので、燃料タンク12内の温度上昇(最大値)を抑えた上で、ガス充填時間を短縮させて効率良くガスを充填することができる。
なお、充填される燃料タンク12の形状や容量に応じても燃料タンク12にガス充填を行なっている際の燃料タンク12内のガスの温度上昇度合いが変わるので、これを考慮して、本実施の形態に係る制御装置16に、充填される燃料タンク12の形状や容量に応じた、燃料タンク12内の残ガス圧及び温度の基準値と、それに伴う圧力上昇率とをそれぞれ設定しておき、燃料タンク12の形状や容量に応じた圧力上昇率を選択できるようにしてもよい。
また、本実施例のガス充填装置には燃料タンク12に充填するガスを冷却する冷却器は備えられていないが、当該冷却器が将来的に備えられることを予め想定し、冷却器が備えられた場合における燃料タンク12内の残ガス圧及び温度の基準値と、それに伴う圧力上昇率とを設定しておき、冷却器が備えられた場合にはそれに対応する圧力上昇率を選択できるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、圧縮ガスとして水素ガスを説明したが、これに限らず、水素ガス以外のガス、例えば、ブタン,プロパンなどのガスや圧縮天然ガス(CNG)を被充填タンクに充填する形態に適用してもよい。
さらに、本実施の形態では、自動車の燃料タンク12に圧縮されたガスを充填する形態を説明したが、これに限らず、他のタンクや容器等に圧縮されたガスを充填する際にも適用することができ、また、本ガス充填装置1のディスペンサユニット15を、他の場所に給送するための管路の途中に設置してもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係るガス充填装置を示すシステム系統図である。 図2は、図1の制御装置のガス充填制御フローを示す図である。 図3は、水素ガスを対象にした時間に対する圧力特性及び温度特性を示す図である。
符号の説明
10 ガス充填装置,12 燃料タンク(被充填タンク),15 ディスペンサユニット,16 制御装置,28 温度センサー,30 圧力センサー

Claims (2)

  1. 圧縮されたガスを被充填タンクへ充填する際に、前記被充填タンク内のガスの残ガス圧と温度とを測定し、これら残ガス圧及び温度の測定値によりガス充填時における前記被充填タンク内の圧力上昇率を設定して、該圧力上昇率によりガスを充填することを特徴とするガス充填方法。
  2. 圧縮されたガスを被充填タンクへ充填するガス充填装置であって、
    該ガス充填装置は、前記被充填タンク内の残ガス圧を測定する圧力センサーと、
    前記被充填タンク内の温度を測定する温度センサーと、
    前記圧力センサーからの残ガス圧の測定値及び前記温度センサーからの温度の測定値によりガス充填時における前記被充填タンク内の圧力上昇率を設定する制御装置と、
    を備えていることを特徴とするガス充填装置。
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