JP2007321572A - 高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置 - Google Patents

高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両とガス充填ステーション間の通信を必要とせずに、高圧ガス燃料タンクを備えた車両のガス充填時における高圧ガス燃料タンクの過剰な温度上昇を確実に防ぐことを課題とする。
【解決手段】車両1は、水素ガスを高圧で貯蔵する高圧水素タンク11と、このタンク11に貯蔵された水素ガスの供給を受けて駆動力を発生するエンジン1と、タンク11の温度を検出するタンク温度センサ22と、タンク11の水素残量を検出するタンク圧力センサ24と、温度センサ22で検出される温度が境界温度よりも高いときは、低いときに比べて、圧力センサ24で検出される水素残量が多い状態でタンク11に水素ガスが補充されるように燃料計25を制御するコントロールユニット30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置、特に、ガス燃料の充填時における高圧ガス燃料タンクの過昇温を防ぐようにした車両の制御装置に関する。
従来、水素や天然ガス等のガス燃料を用いて走行する車両が知られている。このような車両は、一般に、ガス燃料を高圧で貯蔵する高圧ガス燃料タンクと、この高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料の供給を受けて駆動力を発生する例えば内燃機関等の駆動力発生装置とを備えている。そして、高圧ガス燃料タンクの燃料残量が少なくなれば、ガス充填ステーションにおいて、高圧ガス燃料タンクへのガス燃料の補充作業が行われる。その場合、ガス充填が進むに伴いタンク圧力が上昇し、タンク圧力が所定の満充填圧力まで上昇したときにガス充填が停止される。このガス充填を作業の効率化の要請により短時間に行うと、一時的にガス燃料が断熱的に圧縮されるため、ガス温度ひいてはタンク温度が急上昇する。その結果、タンクの樹脂部分が熱劣化してタンク強度が低下したり(その温度を「タンク許容温度」という)、あるいは、車両火災時等にタンクの破裂を防止するためガスを大気中に逃がす安全弁が作動してガス燃料が車外に放出されてしまう(同「安全弁作動温度」という)。このような問題は高圧ガス燃料タンクの温度が高いほど起こり易くなる。
そこで、特許文献1には、ガス充填時にいったんタンクからガス燃料を放出してタンクを冷却してからガス充填を行うことが記載されている。しかし、これでは、ガス充填時に車両側からステーション側へガス燃料を放出するための設備が必要となり、コストアップや制御の複雑化を招く。また、充填作業者がタンク温度を監視しながらガス充填することも考えられるが、人為的なミスが免れず、作業精度及び確実性に欠ける。さらに、車両側でタンク温度を検出し、これをステーション側へ送信して、ステーション側でタンク温度がタンク許容温度や安全弁作動温度に上昇する前にガス充填を自動停止することが提案される。しかし、これでは、車両とステーションとの間で情報交換をするための通信設備が必要となり、やはりコストアップや制御の複雑化を招いてしまう。
特開2004−11654(段落0006)
本発明は、高圧ガス燃料タンクを備えた車両のガス充填時における前記のような不具合に対処するもので、車両とガス充填ステーション間の通信を必要とせずに、確実に、ガス充填時における高圧ガス燃料タンクの過剰な温度上昇を防ぐことを課題とする。
前記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、ガス燃料を高圧で貯蔵する高圧ガス燃料タンクと、この高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料の供給を受けて駆動力を発生する駆動力発生装置とを備えた車両の制御装置であって、前記高圧ガス燃料タンクの温度を検出する温度検出手段と、前記高圧ガス燃料タンクの燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、前記温度検出手段で検出される温度が所定の境界温度よりも高いときは、低いときに比べて、前記燃料残量検出手段で検出される燃料残量が多い状態で高圧ガス燃料タンクにガス燃料が補充されるように車両設備を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
なお、前記温度検出手段は、文字通り高圧ガス燃料タンクの温度を検出するものの他、例えば、高圧ガス燃料タンクに貯蔵されているガス燃料の温度や、高圧ガス燃料タンクの設置部位の周辺温度、あるいは、単に外気温度を検出するもの等であってもよい。また、前記燃料残量検出手段は、文字通り高圧ガス燃料タンクの燃料残量を検出するものの他、例えば、高圧ガス燃料タンク内の圧力(タンク圧力)を検出するもの等であってもよい。
次に、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置であって、前記車両設備は、高圧ガス燃料タンクの燃料残量を計示する燃料計であり、前記制御手段は、この燃料計に実際の高圧ガス燃料タンクの燃料残量よりも少ない燃料残量を計示させるものであることを特徴とする。
次に、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置であって、前記車両設備は、高圧ガス燃料タンクの燃料残量が所定の切換残量よりも少なくなったときに駆動力発生装置に供給する燃料を前記高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料から別の第2燃料に切り換える切換手段であり、前記制御手段は、この切換手段が燃料を切り換えるときの前記切換残量を大きくするものであることを特徴とする。
次に、本願の請求項4に記載の発明は、前記請求項1に記載の高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置であって、前記車両設備は、高圧ガス燃料タンクの燃料残量を計示する燃料計、及び、高圧ガス燃料タンクの燃料残量が所定の切換残量よりも少なくなったときに駆動力発生装置に供給する燃料を前記高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料から別の第2燃料に切り換える切換手段であり、前記制御手段は、前記燃料計に実際の高圧ガス燃料タンクの燃料残量よりも少ない燃料残量を計示させると共に、前記切換手段が燃料を切り換えるときの前記切換残量を大きくするものであり、かつ、前記燃料計に残量ゼロを計示させるときの燃料残量を前記切換残量とすることを特徴とする。
そして、本願の請求項5に記載の発明は、前記請求項1から4のいずれかに記載の高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置であって、前記駆動力発生装置は、ガス燃料の供給を受けて駆動力を発生する車両の駆動源としての内燃機関、又は、ガス燃料の供給を受けて電気エネルギーを発生する燃料電池と、この燃料電池の電気エネルギーにより駆動される車両の駆動源としての電動機との組合せであることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、ガス燃料を高圧で貯蔵する高圧ガス燃料タンクと、この高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料の供給を受けて駆動力を発生する駆動力発生装置とを備えた車両の制御装置において、高圧ガス燃料タンクの温度が所定の境界温度よりも高いときは、低いときに比べて、高圧ガス燃料タンクの燃料残量が多い状態で高圧ガス燃料タンクにガス燃料が補充されるから、タンク温度が高く、ガス充填中にタンク温度がタンク許容温度や安全弁作動温度まで上昇する可能性が高いときは、タンクへのガス充填量が少なくなり、ガス充填中のガス温度ひいてはタンク温度の急上昇が抑制されて、タンク温度がタンク許容温度や安全弁作動温度に上昇する前にタンク圧力が満充填圧力まで上昇してガス充填が停止されることになる。これにより、車両とガス充填ステーション間で通信をすることなく、ガス充填時における高圧ガス燃料タンクの過剰な温度上昇を確実に防ぐことができる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、高圧ガス燃料タンクの燃料残量を計示する燃料計に実際の高圧ガス燃料タンクの燃料残量よりも少ない燃料残量を計示させることにより、合理的に、タンクの燃料残量が多い状態で高圧ガス燃料タンクにガス燃料が補充されることになる。
次に、請求項3に記載の発明によれば、高圧ガス燃料タンクの燃料残量が所定の切換残量よりも少なくなったときに駆動力発生装置に供給する燃料を前記高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料から別の第2燃料に切り換える場合の前記切換残量を大きくすることにより、合理的に、タンクの燃料残量が多い状態で高圧ガス燃料タンクにガス燃料が補充されることになる。
次に、請求項4に記載の発明によれば、高圧ガス燃料タンクの燃料残量を計示する燃料計に実際の高圧ガス燃料タンクの燃料残量よりも少ない燃料残量を計示させることにより、かつ、高圧ガス燃料タンクの燃料残量が所定の切換残量よりも少なくなったときに駆動力発生装置に供給する燃料を前記高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料から別の第2燃料に切り換える場合の前記切換残量を大きくすることにより、合理的に、タンクの燃料残量が多い状態で高圧ガス燃料タンクにガス燃料が補充されると共に、前記燃料計に残量ゼロが計示されるときに燃料の切換えが行われることになる。
そして、請求項5に記載の発明によれば、駆動力発生装置が、ガス燃料の供給を受けて駆動力を発生する車両の駆動源としての内燃機関である車両、又は、ガス燃料の供給を受けて電気エネルギーを発生する燃料電池と、この燃料電池の電気エネルギーにより駆動される車両の駆動源としての電動機との組合せである車両において、前記請求項1から4の発明の効果が得られることになる。以下、最良の実施形態を通して本発明をさらに詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係る車両1のシステム構成図である。この車両1は、水素を第1の燃料とし、ガソリンを第2の燃料として、これらの燃料を切り換えて走行するバイフューエル車両であり、水素を高圧で貯蔵する高圧水素タンク11と、ガソリンを貯蔵するガソリンタンク12とを備えている。車両1の駆動源としてのエンジン10に高圧水素タンク11及びガソリンタンク12から水素供給ライン13及びガソリン供給ライン14が導かれ、高圧水素タンク11に貯蔵された水素及びガソリンタンク12に貯蔵されたガソリンが前記ライン13,14と水素インジェクタ15及びガソリンインジェクタ16とを介してエンジン10に供給され、エンジン10はこれらのガス燃料を燃焼爆発させて駆動力を発生する。
ここで、水素供給ライン13には、高圧水素タンク11に貯蔵された高圧水素ガスの圧力をエンジン噴射に適切な圧力に調整するための減圧弁17が配設されている。また、高圧水素タンク11には、水素充填ライン18が接続され、外部の高圧ガス充填設備(ステーション)40から設備側コネクタ41及び車両側コネクタ20を介して高圧水素タンク11に水素が充填される。さらに、高圧水素タンク11には、水素放出ライン19が接続され、このライン19にタンク圧力開放装置(PRD:Pressure Relief Device)21が配設されて、この車両1の火災時等には、高圧水素タンク11の破裂を防止するため、前記タンク圧力開放装置(安全弁)21が作動してタンク11内の高圧水素ガスが大気中に放出される。
そして、この車両1には、高圧水素タンク11の温度を検出するためのタンク温度センサ22と、外気温度を検出するための外気温センサ23と、高圧水素タンク11の圧力(タンク11内の圧力)を検出するためのタンク圧力センサ24とが配置されており、この車両1のコントロールユニット30は、これらのセンサ22〜24からの信号に応じて、エンジン10の水素インジェクタ15及びガソリンインジェクタ16と、高圧水素タンク11の水素残量を計示する燃料計25とに制御信号を出力する。
ここで、タンク圧力と高圧水素タンク11の水素残量とは相関関係にあり、高圧水素タンク11の水素残量Qは、次式に従い、タンク圧力Pに基いて演算できる。なお、Qは高圧水素タンク11の水素残量、Cは定数、Pはタンク圧力、Vはタンク容積、Zは圧縮係数、Tはタンク温度である。
Q=(C×P×V)/(Z×T)
前記コントロールユニット30が解決しようとする問題と解決するための方策とを図2を参照して説明する。いま、タンク温度がT1で、タンク圧力がP1であるとする。前述したように、タンク圧力と高圧水素タンク11の水素残量とは相関関係にあり、タンク圧力がP1のとき、水素残量はQ1である。この状態で、時刻t1に、高圧水素タンク11への水素の充填を開始する(実線参照)。充填が進むにつれてタンク圧力が増加していき、時刻t2にタンク圧力が満充填圧力に達するので、水素の充填を停止する。このとき、タンク温度も上昇するが(実線参照)、前記時刻t2では、タンク温度はまだタンク許容温度(高圧水素タンク11の樹脂部分が熱劣化してタンク強度が低下する温度)やPRD作動温度(タンク圧力開放装置21が作動してタンク内の高圧水素ガスが車外に放出される温度)まで上昇していない。よって、高圧水素タンク11の強度低下やタンク圧力開放装置21の誤作動等の問題が生じることなく、水素の充填が良好に完了する。その後は、タンク温度は、符号アで示すように、大気への放熱により周辺温度まで下降することになる。
これに対し、タンク圧力は同じP1であるが、タンク温度がT1よりも高いT2であったとする(破線参照)。前記と同じ速度で水素を充填していくと、符号イで示すように、時刻t2に至る前に、つまりタンク圧力が満充填圧力に達する前に、タンク温度はタンク許容温度やPRD作動温度を超えてしまう。
そこで、タンク温度が高いときは、タンク温度がタンク許容温度やPRD作動温度まで上昇する前の時刻t3に、タンク圧力が満充填圧力に達するように、最初のタンク圧力を高くすればよい(鎖線参照)[請求項1の構成に相当]。図例では、最初のタンク圧力(水素残量)をP2(Q2)に高くしておくことが示されている。こうすれば、水素充填時にはタンク圧力が満充填圧力に達するまで通常通り水素充填を行えばよく、新たな設備や複雑な制御が不要となってコストアップが抑制され、かつ、水素充填時における高圧水素タンク11の過剰な温度上昇を確実に防ぐことができる。その後は、タンク温度は、符号ウで示すように、大気への放熱により周辺温度まで下降することになる。
図3は、前記コントロールユニット30が行う具体的制御動作の1例を示すフローチャートである。各種信号を読み込み(ステップS11)、タンク温度が所定の境界温度Txより高いか否かを判定する(ステップS12)。高くないときは、残量を0%とする水素残量QeをQxに設定し(ステップS13)、高いときには、残量を0%とする水素残量Qeをタンク温度に応じて演算する(ただしQxより大きい値:ステップS14)。
すなわち、図4に示すように、タンク温度が境界温度Txより低いときは、残量を0%とする水素残量Qeは一定値Qxとされ、タンク温度が境界温度Txより高いときには、残量を0%とする水素残量Qeはタンク温度が高くなるにつれて大きな値に設定される[請求項1の構成に相当]。
ここで、前記一定値Qxは、高圧水素タンク11に貯蔵された水素をエンジン10に噴射することが可能な水素残量(タンク圧力)の下限値である。また、タンク温度が境界温度Txより高いときの水素残量Qeは、水素充填中にタンク温度がタンク許容温度やPRD作動温度まで上昇する前にタンク圧力が満充填圧力に達するようになる水素残量(タンク圧力)の最初の初期値である(図2のP1,Q1,P2,Q2に相当)。
図3に戻り、次いで、残量を0%とする水素残量Qeと、満充填時の水素残量Qfと、実際の水素残量Qとに基いて、次式に従い、燃料計25の指示値Qi(%)を演算する(ステップS15)。そして、この指示値Qi(%)を燃料計25に出力する(ステップS16)。次式から明らかなように、タンク温度が境界温度Txより高いときは、低いときに比べて、指示値Qi(%)は、実際の水素残量Qよりも少ない値に算出される[請求項2の構成に相当]。
Qi(%)={(Q−Qe)/(Qf−Qe)}×100
次いで、実際の水素残量Qが残量を0%とする水素残量Qe以下になったか否かを判定し(ステップS17)、以下になっていなければ、リターンし、以下になっていれば、エンジン10への水素噴射を停止すると共に(ステップS18)、ガソリン噴射に切り換える(ステップS19)。つまり、バイフューエル車両として燃料の切換えを行うのである。そして、この場合の前記水素残量Qe、すなわち切換残量Qeを、タンク温度が高いほど大きな値に設定してあるのである(図4参照)[請求項3の構成に相当]。その結果、高圧水素タンク11の温度Tが境界温度Txよりも高いときは、低いときに比べて、高圧水素タンク11の水素残量Qが多い状態で高圧水素タンク11に水素が補充されるようになる。
図5に、燃料計25の計示動作の1例を示す。指示値Qiが100%のとき、つまり満充填時は、「F」まで点灯し、指示値Qiが50%のときは、「1/2」まで点灯し、指示値Qiが0%のときは、「E」まで何も点灯しない。そして、この指示値Qiが0%となる水素残量Qeを、タンク温度が高いほど大きな値に設定してあるのである(図4参照)。その結果、高圧水素タンク11の温度Tが境界温度Txよりも高いときは、低いときに比べて、高圧水素タンク11の水素残量Qが多い状態で高圧水素タンク11に水素が補充されるようになる。
このように、本実施形態によれば、水素を高圧で貯蔵する高圧水素タンク11と、この高圧水素タンク11に貯蔵された高圧水素ガスの供給を受けて駆動力を発生するエンジン10とを備えた車両1において、高圧水素タンク11の温度Tが所定の境界温度Txよりも高いときは、低いときに比べて、高圧水素タンク11の水素残量Qが多い状態で高圧水素タンク11に水素が補充されるから、タンク温度Tが高く、ガス充填中にタンク温度Tがタンク許容温度やPRD作動温度まで上昇する可能性が高いときは、タンク11への水素充填量が少なくなり、水素充填中の水素ガス温度Tひいてはタンク温度Tの急上昇が抑制されて、タンク温度Tがタンク許容温度やPRD作動温度に上昇する前にタンク圧力Tが満充填圧力まで上昇して水素充填が停止されることになる。これにより、車両1と高圧ガス充填設備40間で通信等を行うことなく、水素充填時における高圧水素タンク11の過剰な温度上昇を確実に防ぐことができる。
その場合に、高圧水素タンク11の水素残量Qを計示する燃料計25に実際の高圧水素タンク11の水素残量Qよりも少ない水素残量Qiを計示させることにより(図3のステップS15,S16)、合理的に、高圧水素タンク11の水素残量Qが多い状態で高圧水素タンク11に水素ガスが補充されることになる。
また、高圧水素タンク11の水素残量Qが切換残量Qeよりも少なくなったときに、エンジン10に供給する燃料を高圧水素タンク11に貯蔵された水素ガスからガソリンタンク12に貯蔵されたガソリンに切り換える場合(図3のステップS17〜S19)の前記切換残量Qeを大きくすることにより(図4参照)、合理的に、高圧水素タンク11の水素残量Qが多い状態で高圧水素タンク11に水素ガスが補充されることになる。
そして、燃料計25に残量ゼロが計示されるときに、バイフューエル車両として燃料の切換えが行われる(図3のステップS17)[請求項4の構成に相当]。その結果、燃料の切換えが起こったから高圧水素タンク11に水素を補充する場合と、燃料計25が残量ゼロを計示しているのを見て高圧水素タンク11に水素を補充する場合とで、ほぼ同量の水素が高圧水素タンク11に補充されることになる。
ただし、燃料計25に残量ゼロが計示されるタイミングと、燃料の切換えが行われるタイミングとが必ずしも一致しなくても構わない。例えば、図6に示したように、ステップS27で、水素残量Qが、残量を0%とする水素残量Qeと付加値αとの合算値以下になったか否かを判定し、以下になっていなければ、リターンし、以下になっていれば、燃料の切換えを行うようにしてもよい。この場合は、燃料計25に残量ゼロが計示されるよりも早いタイミングで燃料の切換えが行われることになる。その結果、燃料の切換えが起こったから高圧水素タンク11に水素を補充する場合の補充量が、燃料計25が残量ゼロを計示しているのを見て高圧水素タンク11に水素を補充する場合の補充料よりも少なくなる。
なお、図6のステップS21〜S29は、図3のステップS11〜S19に相当し、ステップS27の判定基準が前記のように異なるのみであるから、その他のステップの説明は省略する。
前記実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、さらに種々の修正や変更を施してよいことはいうまでもない。例えば、前記実施形態は、駆動力発生装置が、ガス燃料の供給を受けて駆動力を発生する車両1の駆動源としてのエンジン10の場合であったが、図7や図8に例示するように、駆動力発生装置が、ガス燃料の供給を受けて電気エネルギーを発生する燃料電池50と、この燃料電池50の電気エネルギーにより駆動される車両1の駆動源としての電動機60との組合せであってもよい[請求項5の構成に相当]。
特に、図8は、燃料電池50を搭載したバイフューエル車両1であって、水素を第1の燃料とし、ガソリンを第2の燃料として、これらの燃料を切り換えて走行する。ただし、ガソリンタンク12と燃料電池50との間には、ガソリンライン71、改質装置70及び第2水素供給ライン72が配設されている。すなわち、改質装置70に備えられた改質触媒(図示せず)を用いて液体燃料であるガソリンから水素が生成され、この水素は第2水素供給ライン72を介して燃料電池50に供給される。改質触媒は、ガソリンと水と空気との混合気から水素の生成を促進補助する。改質触媒は300℃程度に暖められることにより活性化し水素を発生させる働きをするので、例えば排気ガスにより暖められるように排気管内に配置されている。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、高圧ガス燃料タンクを備えた車両のガス充填時において、車両とガス充填ステーション間の通信を必要とせずに、高圧ガス燃料タンクの過剰な温度上昇を確実に防ぐことが可能な技術であるから、水素や天然ガス等のガス燃料を用いて走行する車両の技術分野において広範な産業上の利用可能性を有する。
本発明の最良の実施の形態に係る車両(駆動力発生装置がエンジンでバイフューエルタイプ)のシステム構成図である。 前記車両のガス充填中のタンク温度及びタンク圧力の変化を示すタイムチャートである。 前記車両のコントロールユニットが行う具体的制御動作の1例を示すフローチャートである。 前記制御動作で用いる特性図である。 前記車両の燃料計の説明図である。 前記車両のコントロールユニットが行う具体的制御動作の別例を示すフローチャートの一部である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両(駆動力発生装置が燃料電池と電動機との組合せ)のシステム構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両(駆動力発生装置が燃料電池と電動機との組合せでバイフューエルタイプ)のシステム構成図である。
符号の説明
1 車両
10 エンジン(駆動力発生装置)
11 高圧水素タンク(高圧ガス燃料タンク)
12 ガソリンタンク
13 水素供給ライン
14 ガソリン供給ライン
15 水素インジェクタ
16 ガソリンインジェクタ
21 タンク圧力開放装置(PRD:Pressure Relief Device)
22 タンク温度センサ(温度検出手段)
23 外気温センサ(温度検出手段)
24 タンク圧力センサ(燃料残量検出手段)
25 燃料計(車両設備)
30 コントロールユニット(制御手段、切換手段(車両設備))
50 燃料電池(駆動力発生装置)
60 電動機(駆動力発生装置)
70 改質装置
Tx 境界温度
Qe 切換残量

Claims (5)

  1. ガス燃料を高圧で貯蔵する高圧ガス燃料タンクと、この高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料の供給を受けて駆動力を発生する駆動力発生装置とを備えた車両の制御装置であって、
    前記高圧ガス燃料タンクの温度を検出する温度検出手段と、
    前記高圧ガス燃料タンクの燃料残量を検出する燃料残量検出手段と、
    前記温度検出手段で検出される温度が所定の境界温度よりも高いときは、低いときに比べて、前記燃料残量検出手段で検出される燃料残量が多い状態で高圧ガス燃料タンクにガス燃料が補充されるように車両設備を制御する制御手段とを有することを特徴とする高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置。
  2. 前記請求項1に記載の高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置であって、
    前記車両設備は、高圧ガス燃料タンクの燃料残量を計示する燃料計であり、
    前記制御手段は、この燃料計に実際の高圧ガス燃料タンクの燃料残量よりも少ない燃料残量を計示させるものであることを特徴とする高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置。
  3. 前記請求項1に記載の高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置であって、
    前記車両設備は、高圧ガス燃料タンクの燃料残量が所定の切換残量よりも少なくなったときに駆動力発生装置に供給する燃料を前記高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料から別の第2燃料に切り換える切換手段であり、
    前記制御手段は、この切換手段が燃料を切り換えるときの前記切換残量を大きくするものであることを特徴とする高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置。
  4. 前記請求項1に記載の高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置であって、
    前記車両設備は、高圧ガス燃料タンクの燃料残量を計示する燃料計、及び、高圧ガス燃料タンクの燃料残量が所定の切換残量よりも少なくなったときに駆動力発生装置に供給する燃料を前記高圧ガス燃料タンクに貯蔵されたガス燃料から別の第2燃料に切り換える切換手段であり、
    前記制御手段は、前記燃料計に実際の高圧ガス燃料タンクの燃料残量よりも少ない燃料残量を計示させると共に、前記切換手段が燃料を切り換えるときの前記切換残量を大きくするものであり、かつ、前記燃料計に残量ゼロを計示させるときの燃料残量を前記切換残量とすることを特徴とする高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置。
  5. 前記請求項1から4のいずれかに記載の高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置であって、
    前記駆動力発生装置は、ガス燃料の供給を受けて駆動力を発生する車両の駆動源としての内燃機関、又は、ガス燃料の供給を受けて電気エネルギーを発生する燃料電池と、この燃料電池の電気エネルギーにより駆動される車両の駆動源としての電動機との組合せであることを特徴とする高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置。
JP2006149592A 2006-05-30 2006-05-30 高圧ガス燃料タンクを備えた車両の制御装置 Pending JP2007321572A (ja)

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