JP5147164B2 - ガス供給装置 - Google Patents

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Description

本発明はガス供給装置に係り、特に被充填タンクにガスを供給する前段階として被充填タンクの容量を演算し、演算された被充填タンクの容量に応じた流量または圧力で被充填タンクにガスを供給するガス供給装置に関する。
近年、水素を燃料とする燃料電池車の開発が進められている。これに伴って、高圧に圧縮された水素を自動車の燃料タンクに供給するガス供給装置の実用化も進められている。
この種のガス供給装置では、圧縮されたガスをガス蓄圧器に貯蔵しておき、ガス充填ホースの接続カップリングを自動車側の接続カップリングに接続し、ガス充填ホースの先端部に連通された三方弁を切り替え操作することによりガス蓄圧器に貯蔵されたガスを自動車の燃料タンク(被充填タンク)に充填するように構成されている。
また、従来のガス供給装置では、被充填タンクへのガス充填を効率よく行うため、被充填タンクへのガス充填の初期において被充填タンクへの充填可能量を演算し、この充填可能量に基づき被充填タンクへのガス充填制御を行うようにしている。
なお、被充填タンクの充填可能量は、被充填タンクへのガスの充填流量を所定の低い流量に調節した状態においてガス充填経路内のガスの圧力を圧力センサなどの圧力検出手段で検出することにより被充填タンク内のガスの圧力を間接的に検出するとともに、ガス充填経路内に設けられた流量計により燃料タンクに供給されたガスの流量を計測し、この圧力検出手段により検出される圧力変化の大きさとこの圧力変化を生じさせるのに要したガスの流量(燃料タンクへのガスの供給量)とから演算している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−103595号公報
上記従来技術では、被充填タンクへのガス充填の初期、すなわち被充填タンクへのガスの充填流量を所定の低い流量に調節して充填する際においては、流量計により計測されたガスの流量が所定の低い流量になるようにガス供給経路に設けられたガス流量を調整するための弁の弁開度を調節している。
しかし、この種の弁においては、弁自体の個体差(各部品の加工精度等)によって同じ制御信号を出力しても弁開度の制御速度(応答性)が異なる。
そのため、弁の応答性が鈍いと、その分、制御信号の出力に対して流量が遅れて増大することとなるが、弁開度を制御する制御信号を出力しても実際の流量がなかなか目標となる所定の低い流量に達しない場合には、弁に対する制御値(弁開度)を増大させるように制御信号が変更される。その結果、ガスの流量が目標となる所定の低い流量よりも大きくなることにより、圧力検出手段により検出された圧力値と被充填タンク内の実際のガスの圧力値とのずれが大きくなり、演算により求めた被充填タンクの充填可能量の演算結果と当該被充填タンクへの実際の充填可能量とのずれが大きくなってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は上記課題を解決したガス供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
請求項1の発明は、ガス供給経路の先端に取り付けられた充填側カプラを被充填タンクの被充填側カプラに連通させた後、前記ガス供給経路に設けられた弁を開弁してガスを前記被充填タンクに供給するガス供給手段と、
前記ガス供給経路に設けられ、当該ガス供給経路内の圧力値を検出する圧力検出手段と、
前記ガス供給経路に設けられ、前記被充填タンクに供給されるガスの流量を計測する流量計測手段と、
充填開始スイッチの操作に伴う前記被充填タンクへのガス充填の初期に、該圧力検出手段により検出された圧力値と前記流量計測手段により計測された流量より求められる前記被充填タンクへのガスの供給量とに基づいて前記被充填タンクの充填可能量を演算する演算手段と、
前記演算された被充填タンクの充填可能量を前記被充填タンクに充填するように前記弁の弁開度を調節して前記被充填タンクに供給されるガスの供給量の制御を行うガス供給量制御手段と、
を有するガス供給装置において、
前記充填開始スイッチの操作による前記ガス充填開始時に前記弁を開弁し、その後、当該弁の弁開度予め設定された設定値に保持するように制御する弁開度制御手段と、
弁開度が前記設定値を保持するように制御している間に、前記被充填タンクに供給されるガスの流量が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように前記弁の弁開度を制御する低速充填制御手段と、を備え、
前記演算手段は、ガスの流量が前記微小流量になるように弁開度を制御している時に、前記被充填タンクの残充填量を演算することを特徴とする。
請求項2の発明は、ガス供給経路の先端に取り付けられた充填側カプラを被充填タンクの被充填側カプラに連通させた後、前記ガス供給経路に設けられた弁を開弁してガスを前記被充填タンクに供給するガス供給手段と、
前記ガス供給経路に設けられ、当該ガス供給経路内の圧力値を検出する圧力検出手段と、
前記ガス供給経路に設けられ、前記被充填タンクに供給されるガスの流量を計測する流量計測手段と、
充填開始スイッチの操作に伴う前記被充填タンクへのガス充填の初期に、該圧力検出手段により検出された圧力値と前記流量計測手段により計測された流量より求められる前記被充填タンクへのガスの供給量とに基づいて前記被充填タンクの充填可能量を演算する演算手段と、
前記演算された被充填タンクの充填可能量を前記被充填タンクに充填するように前記弁の弁開度を調節して前記被充填タンクに供給されるガスの供給量の制御を行うガス供給量制御手段と、
を有するガス供給装置において、
前記充填開始スイッチの操作による前記ガス充填開始時に前記弁を開弁し、その後、当該弁の弁開度予め設定された設定値に保持するように制御する弁開度制御手段と、
弁開度が前記設定値を保持するように制御している間に、前記被充填タンクに供給されるガス供給量が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように前記弁の弁開度を制御する低速充填制御手段と、を備え、
前記演算手段は、ガスの流量が前記微小流量になるように弁開度を制御している時に、前記被充填タンクの残充填量を演算することを特徴とする。
請求項3の発明は、ガス供給経路の先端に取り付けられた充填側カプラを被充填タンクの被充填側カプラに連通させた後、前記ガス供給経路に設けられた弁を開弁してガスを前記被充填タンクに供給するガス供給手段と、
前記ガス供給経路に設けられ、当該ガス供給経路内の圧力値を検出する圧力検出手段と、
前記ガス供給経路に設けられ、前記被充填タンクに供給されるガスの流量を計測する流量計測手段と、
充填開始スイッチの操作に伴う前記被充填タンクへのガス充填の初期に、該圧力検出手段により検出された圧力値と前記流量計測手段により計測された流量より求められる前記被充填タンクへのガスの供給量とに基づいて前記被充填タンクの充填可能量を演算する演算手段と、
前記演算された被充填タンクの充填可能量を前記被充填タンクに充填するように前記弁の弁開度を調節して前記被充填タンクに供給されるガスの供給量の制御を行うガス供給量制御手段と、
を有するガス供給装置において、
前記充填開始スイッチの操作による前記ガス充填開始時に前記弁を開弁し、その後、当該弁の弁開度予め設定された設定値に保持するように制御する弁開度制御手段と、
弁開度が前記設定値を保持するように制御している間に、ガス供給時間が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように前記弁の弁開度を制御する低速充填制御手段と、を備え、
前記演算手段は、ガスの流量が前記微小流量になるように弁開度を制御している時に、前記被充填タンクの残充填量を演算することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ガス充填開始時に弁を開弁し、弁開度が設定値を保持するように制御している間に、被充填タンクに供給されるガスの流量が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように弁の弁開度を制御し、ガスの流量が微小流量になるように弁開度を制御している時に、被充填タンクの残充填量を演算するため、従来のように、被充填タンクへのガス充填の初期からガスの流量を所定の流量に保つように弁の弁開度を制御する場合に生じうる、ガスの流量が設定値を大きく超えた流量となってしまうことを防止できる。よって、圧力検出手段により検出される圧力値と被充填タンク内の実際の圧力値とのずれを小さくすることができ、この結果、圧力検出手段により検出された圧力値を用いての被充填タンクの充填可能量と被充填タンクの実際の充填可能量とのずれを小さくすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ガス充填開始時に弁を開弁し、弁開度が前記設定値を保持するように制御している間に、被充填タンクに供給されるガス供給量が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように弁の弁開度を制御し、ガスの流量が微小流量になるように弁開度を制御している時に、被充填タンクの残充填量を演算するため、弁の特性(個体差)による弁開度に対する流量が少ない場合であっても、ガス供給量が設定値に達した時点で定流量制御に移行させることにより被充填タンクの容量演算時間が延長されることを防止してガス供給開始の待ち時間を短縮することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、ガス充填開始時に弁を開弁し、弁開度が設定値を保持するように制御している間に、ガス供給時間が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように弁の弁開度を制御し、ガスの流量が微小流量になるように弁開度を制御している時に、被充填タンクの残充填量を演算するため、弁の特性(個体差)による弁開度に対する流量が少ない場合でも、ガス供給時間が所定時間経過した時点で定流量制御に移行させて被充填タンクの容量演算時間が延長されることを防止してガス供給開始の待ち時間を短縮することができる。



以下、図面と共に本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明になるガス供給装置の一実施例を示す概略構成図である。図1に示されるように、ガス供給装置10は、例えば自動車の燃料タンク(被充填タンク)12に圧縮したガス(例えば、水素ガス)を供給するガス供給ステーションなどに設置されている。尚、供給されるガスとしては、水素に限らず、圧縮天然ガスなどの高圧に圧縮されて使用される他のガスを含む。
ガス供給装置10は、大略、高圧に圧縮されたガスを貯蔵するガス貯蔵部14と、ガス貯蔵部14からのガスを燃料タンク12に供給するためのディスペンサユニット15と、これらディスペンサユニット15の各機器を制御する制御装置16とよりなる。
ガス貯蔵部14は、圧力源として可変ガス蓄圧器62と高圧ガス蓄圧器64とを有する。可変ガス蓄圧器62及び高圧ガス蓄圧器64には後述のコンプレッサ70より供給された高圧のガスが貯蔵される。また、可変ガス蓄圧器62及び高圧ガス蓄圧器64は燃料タンク12の目標充填圧力よりも高い圧力のガスが蓄圧されるまでコンプレッサ70よりガスが供給されるようになっている。
充填開始当初は、可変ガス蓄圧器62の元弁66が開弁されて燃料タンク12へのガス充填が行われる(第1工程)。そして、燃料タンク12の充填圧力が目標圧力に達する直前に高圧ガス蓄圧器64の元弁68を開弁して燃料タンク12の充填圧力を目標圧力まで充填する(第2工程)。
これにより、燃料タンク12へのガスの供給元を、今までのガスの供給に伴ってガスの圧力が低下してきた可変ガス蓄圧器62から高圧ガス蓄圧器64に切り換えることにより、可変ガス蓄圧器62のガスのみを用いて目標圧力に達するまでガス充填を行う方法に比べてその充填時間を短縮することができるようになっている。
また、上述のように、燃料タンク12へのガス充填の際には、まず、可変ガス蓄圧器62内のガスを燃料タンク12へ供給し、燃料タンク12内のガスの圧力がある程度高圧になった時点で燃料タンク12へのガスの供給元を可変ガス蓄圧器62から高圧ガス蓄圧器64に切り換えるようになっている。このため、燃料タンク12へのガス充填が頻繁に行われる場合には可変ガス蓄圧器62のガスの圧力は低下し、この結果、可変ガス蓄圧器62内のガスの圧力は燃料タンク12の目標充填圧力よりも低下することになる。
また、可変ガス蓄圧器62のガス供給経路67には、元弁66と逆流を防止する逆止弁69が設けられている。
ディスペンサユニット15には、ガス貯蔵部14に連通されたガス供給経路18が設けられており、ガス供給経路18には、1次圧力計20、流量計22、ガス供給開閉弁24、制御弁26、温度センサ28、圧力センサ(圧力計測手段)30、2次圧力計32、安全弁34が配設されている。
さらに、ガス供給経路18の下流には、緊急離脱カップリング42を介して充填ホース44が接続されている。そして、充填ホース44の先端には、燃料タンク12の被充填側カプラ12aに結合される充填側カプラ46が設けられている。また、燃料タンク12と被充填側カプラ12aとの間には、逆流を防止する逆止弁13が設けられている。
また、ディスペンサユニット15には、充填側カプラ46が燃料タンク12の被充填側カプラ12aに結合されて操作される充填開始スイッチ50と、充填を停止する充填停止スイッチ52とが設けられている。
可変ガス蓄圧器62及び高圧ガス蓄圧器64は、コンプレッサ70により圧縮されたガスを蓄圧する容器であり、コンプレッサ70の吐出口に連通されたガス供給経路71,75を介して圧縮されたガスを供給される。ガス供給経路71,75には、夫々電磁弁からなる開閉弁72,76と逆流を防止する逆止弁74,78が設けられている。また、コンプレッサ70は、多段圧縮方式の圧縮機であり、吸い込み口が吸い込み経路79を介して都市ガスの中圧配管80に連通されている。
コンプレッサ70により圧縮されたガスは、開閉弁72,76のうち開弁された方の経路を介して可変ガス蓄圧器62または高圧ガス蓄圧器64の何れかに供給される。
制御装置16のメモリ48には、ガス供給経路18の先端に取り付けられた充填側カプラ46を被充填タンクの被充填側カプラ12aに連通させた後、ガス供給経路18に設けられた制御弁26を開弁してガスを燃料タンク12に供給する制御プログラム(ガス供給量制御手段)と、圧力センサ30により計測された圧力値に基づいて燃料タンク12の充填可能量を演算する制御プログラム(演算手段)とが格納されている。さらに、メモリ48には、演算された燃料タンク12の充填可能量に基づいて燃料タンク12に供給されるガスの充填制御を行う制御プログラム(ガス制御手段)と、燃料タンク12の充填可能量を演算するための圧力値を圧力センサ30により検出する際、制御弁26の弁開度を一定の開度に保つ制御プログラム(弁開度制御手段)が格納されている。
そして、制御装置16は、メモリ48に格納された各制御プログラムにしたがって燃料タンク12へのガス充填制御を行う。
図2は制御装置16に接続された各機器を示すブロック図である。図2に示されるように、制御装置16は、流量計22、ガス供給開閉弁24、制御弁26、温度センサ28、圧力センサ30、メモリ48、充填開始スイッチ50、充填停止スイッチ52、開閉弁72,76、元弁66,68と接続されている。
また、流量計22は、コリオリ式質量流量計からなり、供給されたガスの流量に応じた信号を制御装置16に出力する。
また、ガス供給開閉弁24は、電磁弁からなり、制御装置16からの開弁信号のオン、オフにより開弁または閉弁する。
また、制御弁26は、制御装置16の指令により任意の弁開度に調整され、予め設定された制御則に基づいてガスの圧力または流量を制御するように動作する。
ここで、制御装置16が実行するガス充填制御処理1について図3のフローチャートを参照して説明する。作業員は、ガス充填を受ける自動車が到着すると、充填側カプラ46を燃料タンク12の被充填側カプラ12aに結合させた後、充填開始スイッチ50をオンに操作する。
図3に示されるように、制御装置16は、S11で充填開始スイッチ50がオンに操作されると、S12に進み、可変ガス蓄圧器62の元弁66、ガス供給開閉弁24、制御弁26を開弁する。そして、制御弁26の弁開度を絞って低速充填制御を行う。
次のS13では、燃料タンク12には、ガスが低速(微小流量)で供給され、低速充填制御時の初期圧力を圧力センサ30から読み込み、メモリ48に記憶する。
続いて、S14では、制御弁26の弁開度が予め設定された設定値か否かをチェックする。S14において、制御弁26の弁開度が予め設定された設定値であるときは、S15に進み、制御弁26の弁開度を上記設定値に保持する(弁開度制御手段)。これにより、制御弁26による低速充填制御が維持され、燃料タンク12に供給される流量が予め設定された微小流量に制御される。そのため、制御弁26の特性(個体差)によりその応答性が鈍くても燃料タンク12に供給される流量は、微小流量に維持されるので、圧力センサ30により検出された圧力値と燃料タンク12内の実際の圧力値とのずれを小さくすることができ、その分燃料タンク12の充填可能量を正確に演算することができる。
次のS16では、流量計22により計測された流量計測値が予め設定された微小流量値を超えるか否かをチェックする。S16において、流量計22により計測された流量計測値が予め設定された微小流量値を超えたときは、制御弁26の弁開度を定流量制御則で制御する(S17)。すなわち、制御弁26の弁開度を低速充填制御して燃料タンク12に供給される流量を一定流量に制御(定流量制御)する。
このように、本実施例では、S15で制御弁26の弁開度を上記設定値に保持し、S16で流量計測値が設定された微小流量値に達すると、S17において、低速充填制御により制御弁26の弁開度を調整して定流量制御に移行させる。そのため、従来の制御方法(燃料タンク12へのガス充填の初期からガスの流量を所定の流量に保つように制御弁26の弁開度を制御する制御方法)で生じていた、制御弁26の特性(個体差)による弁開度に対する流量が少ない場合に、ガスの流量が設定値を大きく超えた流量となってしまうことを防止できる。よって、制御弁26の弁開度を上記設定値に保持している間に圧力センサ30により検出される第1の圧力値と、低速充填制御により制御弁26の弁開度を調整して微小流量によるガス供給を行っている間に圧力センサ30により検出される第2の圧力値との差と微小流量の流量計測値とから充填可能量を演算するため、微小流量時の圧力値を用いて演算できるので、燃料タンク12内の実際の圧力値とのずれを小さくすることができる。この結果、圧力センサ30により検出された第1、第2の圧力値の差を用いての燃料タンク12の充填可能量と燃料タンク12の実際の充填可能量とのずれを小さくすることが可能になる。
なお、本実施例のS16では、制御弁26の弁開度を予め定められた一定の弁開度に制御している際のガスの流量が所定の流量に達していない場合には、再びS16の処理を行うようになっており、ガスの流量が所定の流量に達しない場合にはS17以降の処理を行えないようになっている。
従って、S16の判断においてガスの流量が所定の流量に達していないと判断された場合であってもS17以降の処理を行えるようにするため、例えば、S16の判断においてガスの流量が所定の流量に達していないと判断された場合には、燃料タンク12へのガスの供給量が所定量に達したことやガスの供給開始からの時間が所定時間に達した場合にS17の処理に強制的に移行するようにしても良い。
また、例えば、S16の予め設定された微小流量値を制御弁26の個体差では影響を受けない低い流量に設定しておけば、S17の処理に移行しなくなるという問題を解消することができる。
次に、S18では、圧力センサ30により検出された現在の充填圧力をメモリ48に記憶する。そして、S19では、燃料タンク12の残充填量(充填可能量)を演算する(演算手段)。この残充填量を演算方法は、上記積算流量と充填圧力との関係に基づいて燃料タンク12の容量(容積)を演算する。尚、燃料タンク12の残充填量を演算する演算方法は、残充填量=積算流量×{目標圧力−(初期圧力+圧力上昇値)}/圧力上昇値の演算式により演算することができる。これにより、燃料タンク12の残充填量を推測することが可能になる。
また、上記式中、積算流量は燃料タンク12へのガス充填を開始してから現時点までの積算流量を示し、前記初期圧力は燃料タンク12へのガス充填開始時において圧力センサ30により検出された圧力を示し、前記圧力上昇値は上記現時点までの積算流量を計測した際に前記圧力センサ30で検出した圧力値から前記初期圧力を差し引いた値を示す。
また、本実施例においては、この演算時に使用する圧力値は、圧力センサ30で検出した圧力値を用いており、この圧力値検出は低速充填制御中である微小定流量での充填時に行っているため、ガス供給経路18及び充填ホース44をガスが流れる際に生じる圧力損失の影響を少なくして燃料タンク12内の圧力をより正確に検出することができ、よって、燃料タンク12の容量をより正確に演算することができる。
次のS20では、流量計22により計測された流量計測値に基づいて制御弁26の弁開度を制御して燃料タンク12への高速充填制御を行なう(ガス供給量制御手段)。尚、高速充填制御とは、制御弁26の弁開度を徐々に大きくすることで燃料タンク12へのガスの供給量(流量)を前述の低速充填制御時のガスの流量よりも増大させて高流量により充填時間を短縮するものである。
続いて、S21に進み、燃料タンク12の残充填量が予め設定された規定残充填量未満かどうかをチェックする。S21において、燃料タンク12の残充填量が予め設定された規定残充填量未満でないときは、上記S20に戻り、ガス充填制御処理を繰り返す。
また、上記S21において、燃料タンク12の残充填量が予め設定された規定残充填量未満であるときは、S22に進み、高圧ガス蓄圧器64の元弁68を開弁し、高圧ガス蓄圧器64に貯留された高圧ガスを燃料タンク12に供給する。そして、S23では、可変ガス蓄圧器62の元弁66を閉弁する。
続いて、S24に進み、圧力センサ30により検出された現在の充填圧力が目標圧力に達したかどうかをチェックする。S24において、現在の充填圧力が目標圧力に達したときは、高圧ガス蓄圧器64の元弁68、ガス供給開閉弁24、制御弁26を閉弁する。これで、今回のガス充填処理が終了する。
ここで、制御装置16が実行する変形例について説明する。
図4は制御装置16が実行するガス充填制御処理2のフローチャートである。図4において、上記図3の処理と同じ処理には、同一符号を付してその説明を省略する。
上記S16の代わりにS16aでは、燃料タンク12に充填された充填量が予め設定された所定充填値を超えたか否かをチェックする。そして、燃料タンク12に充填された充填量が予め設定された所定充填値を超えたときは、弁開度を定流量制御則で制御する。
従って、制御弁26の特性(個体差)による弁開度に対する流量が少ない場合でも、ガス供給量が設定値に達した時点で定流量制御に移行させて燃料タンク12の容量演算時間が延長されることを防止してガス供給開始の待ち時間を短縮することができる。
図5は制御装置16が実行するガス充填制御処理3のフローチャートである。図5において、上記図3の処理と同じ処理には、同一符号を付してその説明を省略する。
上記S16の代わりにS16bでは、燃料タンク12に充填された充填時間が予め設定された所定充填時間を超えたか否かをチェックする。そして、燃料タンク12に充填された充填時間が予め設定された所定充填時間を超えたときは、弁開度を定流量制御則で制御する。
従って、制御弁26の特性(個体差)による弁開度に対する流量が少ない場合でも、ガス供給時間が設定時間に達した時点で定流量制御に移行させて燃料タンク12の容量演算時間が延長されることを防止してガス供給開始の待ち時間を短縮することができる。
尚、上記実施例では、燃料電池車で消費される水素ガスを供給する場合を一例として挙げたが、これに限らず、例えばブタン、プロパン等のガス、あるいは都市ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給するのにも適用できるのは勿論である。
また、上記実施例では、自動車の燃料タンクに圧縮されたガスを充填する場合を一例として挙げたが、これに限らず、他の容器等に圧縮されたガスを供給する装置にも適用でき、あるいは単に圧縮されたガスを他の場所に給送するための管路途中に設置する構成の装置にも適用できるのは勿論である。
本発明になるガス供給装置の一実施例を示す概略構成図である。 制御装置16に接続された各機器を示すブロック図である。 制御装置16が実行するガス充填制御処理1を説明するためのフローチャートである。 制御装置16が実行するガス充填制御処理2を説明するためのフローチャートである。 制御装置16が実行するガス充填制御処理3を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 ガス供給装置
12 燃料タンク
14 ガス貯蔵部
15 ディスペンサユニット
16 制御装置
18 ガス供給経路
22 流量計
24 ガス供給開閉弁
26 制御弁
30 圧力センサ
46 充填側カプラ
50 充填開始スイッチ
62 可変ガス蓄圧器
64 高圧ガス蓄圧器

Claims (3)

  1. ガス供給経路の先端に取り付けられた充填側カプラを被充填タンクの被充填側カプラに連通させた後、前記ガス供給経路に設けられた弁を開弁してガスを前記被充填タンクに供給するガス供給手段と、
    前記ガス供給経路に設けられ、当該ガス供給経路内の圧力値を検出する圧力検出手段と、
    前記ガス供給経路に設けられ、前記被充填タンクに供給されるガスの流量を計測する流量計測手段と、
    充填開始スイッチの操作に伴う前記被充填タンクへのガス充填の初期に、該圧力検出手段により検出された圧力値と前記流量計測手段により計測された流量より求められる前記被充填タンクへのガスの供給量とに基づいて前記被充填タンクの充填可能量を演算する演算手段と、
    前記演算された被充填タンクの充填可能量を前記被充填タンクに充填するように前記弁の弁開度を調節して前記被充填タンクに供給されるガスの供給量の制御を行うガス供給量制御手段と、
    を有するガス供給装置において、
    前記充填開始スイッチの操作による前記ガス充填開始時に前記弁を開弁し、その後、当該弁の弁開度予め設定された設定値に保持するように制御する弁開度制御手段と、
    弁開度が前記設定値を保持するように制御している間に、前記被充填タンクに供給されるガスの流量が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように前記弁の弁開度を制御する低速充填制御手段と、を備え、
    前記演算手段は、ガスの流量が前記微小流量になるように弁開度を制御している時に、前記被充填タンクの残充填量を演算することを特徴とするガス供給装置。
  2. ガス供給経路の先端に取り付けられた充填側カプラを被充填タンクの被充填側カプラに連通させた後、前記ガス供給経路に設けられた弁を開弁してガスを前記被充填タンクに供給するガス供給手段と、
    前記ガス供給経路に設けられ、当該ガス供給経路内の圧力値を検出する圧力検出手段と、
    前記ガス供給経路に設けられ、前記被充填タンクに供給されるガスの流量を計測する流量計測手段と、
    充填開始スイッチの操作に伴う前記被充填タンクへのガス充填の初期に、該圧力検出手段により検出された圧力値と前記流量計測手段により計測された流量より求められる前記被充填タンクへのガスの供給量とに基づいて前記被充填タンクの充填可能量を演算する演算手段と、
    前記演算された被充填タンクの充填可能量を前記被充填タンクに充填するように前記弁の弁開度を調節して前記被充填タンクに供給されるガスの供給量の制御を行うガス供給量制御手段と、
    を有するガス供給装置において、
    前記充填開始スイッチの操作による前記ガス充填開始時に前記弁を開弁し、その後、当該弁の弁開度予め設定された設定値に保持するように制御する弁開度制御手段と、
    弁開度が前記設定値を保持するように制御している間に、前記被充填タンクに供給されるガス供給量が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように前記弁の弁開度を制御する低速充填制御手段と、を備え、
    前記演算手段は、ガスの流量が前記微小流量になるように弁開度を制御している時に、前記被充填タンクの残充填量を演算することを特徴とするガス供給装置。
  3. ガス供給経路の先端に取り付けられた充填側カプラを被充填タンクの被充填側カプラに連通させた後、前記ガス供給経路に設けられた弁を開弁してガスを前記被充填タンクに供給するガス供給手段と、
    前記ガス供給経路に設けられ、当該ガス供給経路内の圧力値を検出する圧力検出手段と、
    前記ガス供給経路に設けられ、前記被充填タンクに供給されるガスの流量を計測する流量計測手段と、
    充填開始スイッチの操作に伴う前記被充填タンクへのガス充填の初期に、該圧力検出手段により検出された圧力値と前記流量計測手段により計測された流量より求められる前記被充填タンクへのガスの供給量とに基づいて前記被充填タンクの充填可能量を演算する演算手段と、
    前記演算された被充填タンクの充填可能量を前記被充填タンクに充填するように前記弁の弁開度を調節して前記被充填タンクに供給されるガスの供給量の制御を行うガス供給量制御手段と、
    を有するガス供給装置において、
    前記充填開始スイッチの操作による前記ガス充填開始時に前記弁を開弁し、その後、当該弁の弁開度予め設定された設定値に保持するように制御する弁開度制御手段と、
    弁開度が前記設定値を保持するように制御している間に、ガス供給時間が予め設定された設定値を超えると、ガスの流量が所定の微小流量になるように前記弁の弁開度を制御する低速充填制御手段と、を備え、
    前記演算手段は、ガスの流量が前記微小流量になるように弁開度を制御している時に、前記被充填タンクの残充填量を演算することを特徴とするガス供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102431705B (zh) * 2010-09-19 2013-10-02 深圳市通产丽星股份有限公司 一种复合包装软管

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