JP2019099452A - 積層ガラスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記積層ガラスの製造方法において、前記多孔質シートは、嵩密度100×10−3g/cm3以下の不織布であることが好ましい。
上記積層ガラスの製造方法において、前記積層体の表面と前記袋体との間に配置する前記多孔質シートと、前記袋体と前記載置台との間に配置する前記多孔質シートは同じであることが好ましい。
上記積層ガラスの製造方法において、前記積層体の下面を構成する前記板ガラスの厚さは、2.5mm以下であることが好ましい。
上記構成によれば、袋体における積層体の下面に接触する部分の全体を、多孔質シートの上に位置させることが容易であり、積層体の下面の表面形状に歪みが生じることを抑制する効果が向上する。
本実施形態の積層ガラスの製造方法は、加熱により接着層となる中間層を介して複数の板ガラスが積層された積層体に対して、加熱及び加圧を行う熱圧着工程を経ることにより、接着層を介して複数の板ガラスが貼り合わされた積層ガラスを製造するものである。
中間層12は、例えば、上記接着剤からなる接着シートを板ガラス11の間に挟み込むことや、板ガラス11の表面に液体状の上記接着剤を膜状に塗布することにより、板ガラス11の間に配置される。
次に、袋体20に接続された真空ポンプ23を用いて、袋体20の内部の気体を排出し、袋体20の内部を減圧する。減圧時の袋体20の内部の圧力は、例えば、ゲージ圧で−0.3MPa以下に設定され、より好ましくは−0.6MPa以下に設定される。この減圧処理により、積層体10における板ガラス11の間に存在する空気が脱気される。このとき、積層体10と袋体20との間に配置された多孔質シート22aの内部が、脱気される気体の経路として機能することにより脱気が好適に進行する。また、減圧処理は、例えば、0.25〜2時間行うことが好ましい。
(1)積層ガラスの製造方法は、加熱により接着層となる中間層12を介して複数の板ガラス11が積層された積層体10を袋体20の内部に収容し、袋体20の内部を減圧した状態として、積層体10を加熱及び加圧する熱圧着工程を有する。熱圧着工程において、最外層の板ガラス11の主表面により構成される積層体10の下面10bに袋体20を接触させた状態として、積層体10の下面10bが下側を向くように袋体20を載置台21の上に載置する。下面10bを除く積層体10の表面と袋体20との間、及び袋体20と載置台21との間に通気性を有する多孔質シート22a,22bを配置する。
袋体20の内部に配置される多孔質シート22aを上記不織布で構成することにより、積層体10をより効率的に脱気することができる。また、袋体20の外部に配置される多孔質シート22bを上記不織布で構成することにより、積層体10の下面10bの表面形状の歪みをより効果的に抑制することができる。
上記構成によれば、積層ガラスの製造に要する部材の種類が減ることにより、製造コストを削減することができる。
積層体10の下面10bの表面形状の歪みは、当該板ガラス11が薄い場合に特に生じやすい。そのため、厚さが2.5mm以下の薄板ガラスを用いた積層ガラスの製造に本製造方法を適用した場合には、透過像の歪みを抑制する効果がより顕著に得られる。
上記構成によれば、袋体20における積層体10の下面10bに接触する部分の全体を、多孔質シート22bの上に位置させることが容易であり、積層体10の下面10bの表面形状に歪みが生じることを抑制する効果が向上する。
・積層体10は、最外層の少なくとも一方が板ガラス11により構成されるものであれば、板ガラス11に加えて、板ガラス11以外の板状部材(例えば、樹脂板)を積層してなるものであってもよい。積層体10における板ガラス11及び板状部材の積層数は、4枚以上であってもよく、また、2枚であってもよい。特に5枚以上を積層した場合には、熱圧着工程において反りが生じやすくなり、その反りに起因して積層体10の下面10bの表面形状に歪みが生じやすくなる。そのため、5枚以上を積層した場合には、上記製造方法による歪みを抑制する効果が更に顕著に得られる。
(実施例1)
図2に示すように、中間層を介して、第1の板ガラスの両面に第2の板ガラスが積層された3枚の板ガラスからなる積層体を作製した。そして、積層体の上面及び周面を多孔質シートで覆った状態として積層体を袋体に収容し、積層体が収容された袋体を、アルミニウム製の載置台に敷かれた多孔質シートの上に載置した。
第2の板ガラス:縦1000mm×横1000mm×厚さ2mmのフロートガラス
中間層:厚さ0.76mmのポリビニルブチラール層
多孔質シート:嵩密度5×10−3g/cm3のポリエステル製不織布
次に、真空ポンプを用いて袋体の内部を−1MPaまで減圧し、減圧状態を保持したまま、オートクレーブを用いて袋体20の外部から積層体10を150℃に加熱するとともに、10MPaに加圧した。そして、袋体の外部からの加熱及び加圧状態を1時間、保持した。その後、袋体の外部の温度及び圧力を常温及び常圧に戻すとともに、袋体の内部の圧力を常圧に戻し、板ガラス同士が貼り合わされた積層ガラスを袋体から取り出した。
中間層を介して積層された第1〜5の板ガラスからなる積層体を作製した。そして、積層体の上面及び周面を多孔質シートで覆った状態として積層体を袋体に収容し、積層体が収容された袋体を、アルミニウム製の載置台に敷かれた多孔質シートの上に載置した。
中間層:厚さ0.38mmのポリビニルブチラール層
多孔質シート:嵩密度5×10−3g/cm3のポリエステル製不織布
図3に示すように、第1〜5の板ガラスは、2つのコーナー部分を切り欠いた矩形状のガラス板材であり、各切欠きは、縦方向100mm、横方向60mmである。
多孔質シートの配置を除いて、実施例1と同様にして積層ガラスを製造した。
図4に示すように、比較例では、実施例1と同じ第1の板ガラス、第2の板ガラス、及び中間層を用いて、3枚の板ガラスからなる積層体30を作製した。そして、積層体30の上面、下面、及び周面を実施例1と同じ多孔質シート(通気性シート31)で覆った状態として積層体30を袋体32に収容し、積層体30が収容された袋体32を実施例1と同じ載置台の上に直接、載置した。そして、実施例1と同様にオートクレーブを用いて積層体30に対する加熱及び加圧処理を行った。
Claims (5)
- 接着層を介して複数の板ガラスが貼り合わされた積層ガラスの製造方法であって、
加熱により前記接着層となる中間層を介して複数の前記板ガラスが積層された積層体を袋体の内部に収容し、前記袋体の内部を減圧した状態として、前記積層体を加熱及び加圧する熱圧着工程を有し、
前記熱圧着工程において、
最外層の前記板ガラスの主表面により構成される前記積層体の下面に前記袋体を接触させた状態として、前記積層体の前記下面が下側を向くように前記袋体を載置台の上に載置し、
前記下面を除く前記積層体の表面と前記袋体との間、及び前記袋体と前記載置台との間に通気性を有する多孔質シートを配置することを特徴とする積層ガラスの製造方法。 - 前記多孔質シートは、嵩密度100×10−3g/cm3以下の不織布であることを特徴とする請求項1に記載の積層ガラスの製造方法。
- 前記積層体の表面と前記袋体との間に配置する前記多孔質シートと、前記袋体と前記載置台との間に配置する前記多孔質シートは同じであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層ガラスの製造方法。
- 前記積層体の下面を構成する前記板ガラスの厚さは、2.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層ガラスの製造方法。
- 前記袋体と前記載置台との間に配置する前記多孔質シートの主表面の面積は、前記積層体の主面の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層ガラスの製造方法。
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