JP2019098800A - エアバッグ、及びエアバッグの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】袋体2の内部にテザー3が一体的に設けられているOPW方式で製造された織布基材11を用いたエアバッグ1等の提供。【解決手段】本発明のエアバッグ1は、互いに向かい合う一対の織布パネル5,6を有し、織布パネル同士が互いに離れるように膨張可能な袋体2と、袋体2の内部で織布パネル5,6同士を繋ぐと共に、袋体2の膨張時に一対の織布パネル5,6の間の距離を規制するテザー3とを備える。テザー3は、一枚の織布からなる一重織部W1と、この一重織部W1から継ぎ目が無い状態で互いに逆向きにそれぞれ二枚の織布が重なった状態で延びる二組の二重織部W2とを有するOPW方式で製造された織布基材11のうち、一重織部W1からなり、一対の織布パネル5,6は、それぞれ織布基材11のうち、各組における二重織部W2の二枚の織布51,52及び61,62が互い離れつつ面状に広がったものからなる。【選択図】図2

Description

本発明は、エアバッグ、及びエアバッグの製造方法に関する。
自動車等の車両用の安全装置として、エアバッグ装置が広く用いられている。エアバッグ装置は、車両に対して外部から所定値以上の衝撃が加えられた際に、小さく折り畳まれていた袋体が膨張展開して乗員を衝撃から保護する装置である。この種の装置で利用される袋体は、織布を縫製により袋状に加工したものや、ワンピースウーブン(One Piece Woven:OPW)方式によって一体的に袋織りされたもの等からなる。また、このような袋体の内部には、膨張時の厚みを規制するためのテザーが設けられている(例えば、特許文献1)。
テザーは、例えば、織布が帯状に加工されたものからなり、袋体を構成する互いに向かい合った織布同士を繋ぐように設けられている。なお、テザーの両端部は、前記織布に対して縫製を利用してそれぞれ固定されている。
特開2006−213234号公報
テザーが袋体に縫製で固定されると、袋体には縫製針による多数の穴が形成される。そのような穴は、袋体のエアーリークや強度低下等の原因となるため、通常は、テザーと袋体の縫製部に、あて布や樹脂によるシール(シール縫製)が施されている。
しかしながら、このような袋体では、テザーが固定された部分の厚みが特に大きくなってしまうため、袋体をコンパクトに折り畳んで収納することが難しい場合があった。また、袋体の形状が複雑な場合、テザーの縫製作業を行い難く、問題となっていた。
本発明の目的は、袋体の内部にテザーが一体的に設けられているOPW方式で製造された織布基材を用いたエアバッグ、及びその製造方法を提供することである。
本発明に係るエアバッグは、互いに向かい合う一対の織布パネルを有し、前記織布パネル同士が互いに離れるように膨張可能な袋体と、前記袋体の内部で前記織布パネル同士を繋ぐと共に、前記袋体の膨張時に前記一対の織布パネルの間の距離を規制するテザーと、を備えるエアバッグであって、前記テザーは、一枚の織布からなる一重織部と、この一重織部から継ぎ目が無い状態で互いに逆向きにそれぞれ二枚の織布が重なった状態で延びる二組の二重織部とを有するOPW方式で製造された織布基材のうち、前記一重織部からなり、前記一対の織布パネルは、それぞれ前記織布基材のうち、各組における前記二重織部の二枚の織布が互い離れつつ面状に広がったものからなる。
前記エアバッグにおいて、前記テザーは、前記一重織部を貫通する形で設けられ、かつ前記袋体の内部に供給されたガスを通すガス通り穴を備えることが好ましい。
前記エアバッグにおいて、前記袋体は、前記織布パネルの周縁部同士が互いに重ねられた状態で縫製されてなる縫製部を有することが好ましい。
前記エアバッグにおいて、前記織布基材が複数個連結したものからなってもよい。
また、本発明に係るエアバッグの製造方法は、袋体と、前記袋体の内部に配されるテザーとを有するエアバッグの製造方法であって、一枚の織布からなる一重織部と、この一重織部から継ぎ目が無い状態で互いに逆向きにそれぞれ二枚の織布が重なった状態で延びる二組の二重織部とを有するOPW方式で製造された織布基材のうち、前記一重織部を利用して前記テザーが形成され、かつ前記織布基材のうち、各組における前記二重織部の二枚の織布が互い離れつつ面状に広がったものを利用して、前記一対の織布パネルが形成される工程を有する。
本発明によれば、袋体の内部にテザーが一体的に設けられているOPW方式で製造された織布基材を用いたエアバッグ、及びその製造方法を提供することができる。
実施形態1のエアバッグの斜視図 図1のA−A線断面図 エアバッグの製造に利用されるOPW方式で織られた織布基材を含む生地の斜視図 図3のB−B線断面図 ガス通り穴が形成された状態の織布基材の平面図 各組の二重織部の表側の織布同士が重ね合わせられる工程を示す説明図 二重織部の表側の織布同士と裏側の織布とがそれぞれ重ね合わせられた状態の織布基材の斜視図 織布パネルの周縁部同士が縫製された状態の織布基材の斜視図 実施形態2に係るエアバッグの斜視図 実施形態3に係るエアバッグの断面図 実施形態4に係るエアバッグに利用される織布基材の断面図 実施形態4に係るエアバッグの断面図
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1に係るエアバッグ1を、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、実施形態1のエアバッグ1の斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。エアバッグ1は、袋体2と、袋体2の内部に設けられるテザー3と、袋体2の内部にガスを供給するインフレーター4とを備えている。袋体2及びテザー3は、後述するように、OPW方式で製造された1つの織布基材11からなる。そのため、テザー3は、袋体2に対して、継ぎ目が無く一体的に形成されている。
袋体2は、互いに向かい合う一対の織布パネル5,6を備えている。各織布パネル5,6は、OPW方式で製造された織布基材11が備える二組の二重織部W2からなり、それぞれ各組における二重織部W2を構成する二枚の織布が互いに離れつつ面状に広がったものからなる。具体的には、表側の織布パネル5は、一方の二重織部W2における二枚の織布51,52からなり、裏側の織布パネル6は、他方の二重織部W2にける二枚の織布61,62からなる。
織布パネル5,6の周縁部5a,6a同士は、互いに重なり合った状態で、縫製により固定されている。本明細書において、織布パネル5,6の周縁部5a,6a同士が互いに重ねられた状態で縫製されている部分を、縫製部7と称する。なお、表側の織布51の周縁部5aと、裏側の織布61の周縁部6aとが互いに重なり合った部分の一部は、縫製されておらず、それらの周縁部5a,6aの間に形成される隙間8に、インフレーター4の端部が挿し込まれる形で取り付けられる。
テザー3は、互いに向かい合う一対の織布パネル5,6の間を繋ぐように形成されている。テザー3は、OPW方式で製造された前記織布基材の一重織部W1からなる。テザー3の表側の端部3aは、表側の織布パネル5に利用される二枚の織布51,52に対して継ぎ目が無い状態で接続されている。また、テザー3の裏側の端部3bは、裏側の織布パネル6に利用される二枚の織布61,62に対して継ぎ目が無い状態で接続されている。
本実施形態の袋体2は、テザー3によって、インフレーター4側に配される第1膨張室R1と、それに隣接する反対側の第2膨張室R2とに区切られている。第1膨張室R1は、互いに向かい合う一対の織布51,61と、テザー3とで囲まれた空間からなり、第2膨張室R2は、互いに向かい合う一対の織布52,62と、テザー3とで囲まれた空間からなる。なお、第1膨張室R1に面する部分の織布51,61及びテザー3には、図示されないシリコーン等の樹脂膜が形成されている。また、第2膨張室R2に面する部分の織布52,62及びテザー3にも、図示されない樹脂膜が形成されている。本実施形態の場合、第1膨張室R1に面する部分に形成される樹脂膜の方が、第2膨張室R2に面する部分に形成される樹脂膜よりも厚みを大きくすることで、耐熱性を向上させることもできる。第1膨張室R1側は、第2膨張室R2側と比べて、インフレーター4から発生した熱の影響を受け易いため、耐熱性に優れる樹脂膜の厚みが大きくされている。
テザー3には、貫通穴状のガス通り穴9が設けられており、インフレーター4から第1膨張室R1に供給されたガスが、ガス通り穴9を通って第2膨張室R2に供給される。
本実施形態のエアバッグ1は、通常時は、小さく折り畳まれた状態で所定箇所(例えば、車両の内装材の内部)に収納される。車両に備えられている衝突検知センサーが衝撃を検知すると、ECU(Electronic Control Unit)が、衝突検知センサーからの出力信号に基づいて衝撃レベルを判定する。ECUが衝撃レベルを所定値以上と判定すると、ECUから指令に基づいて、インフレーター4が着火され、インフレーター4からガスが放出される。このように、インフレーター4から放出されたガスが、エアバッグ1の周縁部の一部に設けられた隙間8から内部に供給されると、折り畳まれた状態の袋体2が展開しつつ膨張する。
エアバッグ1の袋体2が膨張した状態において、袋体2を構成する織布パネル5,6同士は、互いに離れるように膨張した状態となっている。袋体2の膨張時、テザー3は、織布パネル5,6同士が互いに離れ過ぎないように、織布パネル5,6の間の距離が一定値以上にならないように規制する。そのため、エアバッグ1の袋体2は、膨張時に一定の厚み以上に膨らまず、全体的に扁平な形状で保たれ、乗員に及ぶ衝撃を緩和することができる。
本実施形態のエアバッグ1は、OPW方式で製造された織布基材11(後述)を利用して、袋体2と共にテザー3が一体的に形成された新しい構造のエアバッグである。このようなエアバッグ1は、テザー3が袋体2を構成する一対の織布パネル5,6に対して、継ぎ目なく一体的に形成されているため、収納時にテザー3部分が嵩張らず、折り畳みやすい構成となっている。
なお、帯状をなしたテザー3の両端の縦幅は、後述するように、端側に向かうにつれてジョジョに狭くなるように設定されている。これは、袋体2の中央側から周縁にある縫製部7側に近づくにつれて、織布パネル5,6の間の距離が短くなるため、それに合わせて、テザー3の縦幅が設定されたものである。このように、テザー3の両端の縦幅が設定されることで、袋体2の周縁部の近くでも、テザー3によって織布パネル5,6の間の距離を規制することができる。
次いで、図3〜図8を参照すると共に、必要に応じて図1及び図2を参照しつつ、本実施形態のエアバッグ1の製造方法を説明する。図3は、エアバッグ1の製造に利用されるOPW方式で織られた織布基材11を含む生地10の斜視図であり、図4は、図3のB−B線断面図である。図3には、ロール状に巻かれた生地10が示されており、そのような生地10の中から、エアバッグ1に利用される織布基材11が適宜、切り出される。生地10を構成する繊維は、ポリエステルやナイロン等の合成繊維からなる。図3において、生地10から切り出される予定の織布基材11の暫定的な輪郭が、矩形状の枠12によって仮想的に示されている。また、図3において、エアバッグ1の周縁部に縫製部7(図1及び図2参照)を形成するための縫製ラインが、長円状の枠13によって仮想的に示されている。なお、枠12及び枠13は、織り柄や印刷等により、生地10に対して直接、描かれてもよい。
生地10の表面10a及び裏面10bには、気密性を高める等の目的で、樹脂膜Mが形成されている。樹脂膜Mは、生地10に対して、塗布、印刷等の公知の付与手段を利用して形成される。なお、説明の便宜上、図4以外の図面では、樹脂膜Mの図示を省略した。
生地10は、OPW方式により一重で織られた一重織部W1と、二重で織られた二重織部W2とを含んでいる。図4に示されるように、生地10中の織布基材11は、一枚の織布からなる一重織部W1と、一重織部W1から継ぎ目が無い状態で互いに逆向きにそれぞれ二枚の織布が重なった状態で延びる二組の二重織部W2とを備えている。テザー3は、織布基材11の一重織部W1から形成される。また、各織布パネル5,6は、織布基材11が備える二組の二重織部W2からなり、後述するように、それぞれ各組における二重織部を構成する二枚の織布が互いに離れつつ面状に広がったものからなる。
このような生地10中の織布基材11の状態において、生地10の表面10a側には、一方の二重織部W2の表側を構成する一枚の織布52と、他方の二重織部W2の表側を構成する一枚の織布62が配されている。また、生地10の裏面10b側には、一方の二重織部W2の裏側を構成する一枚の織布51と、他方の二重織部W2の裏側を構成する一枚の織布61が配されている。
生地10のうち、織布基材11以外の部分は、織布パネル5,6と同様、二重織部W2によって構成されている。生地10の中には、複数個の織布基材11が列状に並ぶ形で形成されている。図3に示される矩形状の枠12に沿って、生地10が裁断されることで、生地10から織布基材11が切り出される。
図5は、ガス通り穴9が形成された状態の織布基材11の平面図である。図5には、平面状に広げられた状態の織布基材11の表側が示されている。織布基材11に設けられているテザー3は、上述したように、一重織部W1からなり、全体的には、帯状に延びた形をなしている。ただし、その両端は、端側に向かうにつれて徐々に縦幅Hが狭くなるように設定されている。そして、そのようなテザー3を間に置く形で、織布パネル5を形成するための一方の二重織部W2と、織布パネル6を形成するための他方の二重織部W2とが配されている。なお、図5には、各組の二重織部W2の表側に配される織布52と、織布62とが示されている。
図5に示されるように、織布基材11が生地10から切り出された後、テザー3を構成する一重織部W1の部分に、ガス通り穴9を形成するための穴が2つ開けられる。なお、テザー3に設けられるガス通り穴9の形状、個数、大きさ等の諸条件は、テザー3が袋体2の膨張を規制でき、かつ袋体2内に十分にガスが行き渡るのであれば、特に制限はなく、目的に応じて、適宜選択される。
図6は、各組の二重織部W2の表側の織布52,62同士が重ね合わせられる工程を示す説明図である。図6に示されるように、第2膨張室R2(図2参照)を形成するために、テザー3(一重織部W1)を間に置く形で配される二重織部W2の表側の織布52及び織布62が互いに重ね合わせられる。織布52及び織布62は、周縁部同士が揃えられた状態で、互いに重ねられている。
図7は、二重織部W1の表側の織布52,62同士と裏側の織布51,61同士とがそれぞれ重ね合わせられた状態の織布基材11の斜視図である。図7に示されるように、二重織部W2の表側の織布52及び織布62が互いに重ね合わせられると共に、裏側の織布51及び織布61が互いに重ね合わせられる。なお、裏側の織布51及び織布61は、第1膨張室R1(図2参照)を形成するために、周縁部同士が揃えられた状態で、互いに重ね合わせられる。図7には、縫製ラインを示す枠13が仮想的に示されている。
上記のように、表側の織布52,62同士と裏側の織布51,61同士とがそれぞれ重ね合わせられると、各組における二重織部W2の二枚の織布51,52及び織布61,62が、それぞれ互い離れつつ面状に広がることで、一対の織布パネル5,6が形成される。
図8は、織布パネル5,6の周縁部同士が縫製された状態の織布基材11の斜視図である。図8に示されるように、織布パネル5,6の周縁部同士は重ねられた状態で縫製されており、その部分が縫製部7となっている。縫製部7は、織布パネル5,6の周り(つまり、袋体2の周り)を取り囲む形で形成されている。縫製部7が形成された状態の織布基材11は、平面視で矩形状をなしており、その四隅にある余白部15が、縫製部7の外側にある略円弧状の裁断線14に沿って切り取られる。このように織布基材11から余白部15が取り除かれると、エアバッグ1が得られる。
<実施形態2>
次いで、実施形態2に係るエアバッグ1Aを、図9を参照しつつ説明する。図9は、実施形態2に係るエアバッグ1Aの斜視図である。本実施形態のエアバッグ1Aは、2つの織布基材11A1,11A2を繋ぎ合わせたものからなる。織布基材11A1,11A2は、実施形態1と同様、OPW方式で製造されたものからなり、それぞれ1つの一重織部と、それに対して継ぎ目なく接続される二組の二重織部とを備えている。エアバッグ1Aは、袋体2Aと、袋体2Aの内部に配設される2つのテザー3A1,3A2を備えている。袋体2Aの周縁部には、縫製部7Aが形成されている。なお、織布基材11A1が有する織布51A,52A、61A,62Aは、略矩形状である。また、織布基材11A2が有する織布53A,63Aは、略矩形状であるものの、織布54A、64Aは、角部が丸みを帯びた形をなしている。各テザー3A1,3A2は、各織布基材11A1,11A2の一重織部からなる。また、各テザー3A1,3A2には、ガス通り穴9A1,9A2がそれぞれ2つずつ設けられている。
袋体2Aは、互いに向かい合う一対の織布パネル5A,6Aを備えている。織布パネル5Aは、織布基材11A1が有する一方の二重織部を構成する二枚の織布51A,52Aと、織布基材11A2が有する一方の二重織部を構成する二枚の織布53A,54Aが、互いに面状に繋がったもの(つまり、四枚の織布51A,52A,53A,54Aが面状に繋がったもの)からなる。また、各織布基材11A1,11A2において、織布51A及び織布52A、並びに織布53A及び織布54Aは、それぞれ互いに離れつつ面状に広がった形となっている。そして、互いに隣り合った、一方の織布基材11A1の織布52Aと、他方の織布基材11A2の織布53Aとは、互いに端部52A1,53A1同士が重ねられた状態で縫製により固定されている。端部52A1,53A1同士が重ねられた状態で縫製された部分が、縫製部71Aとなっている。なお、縫製部71Aは、袋体2を周回するように形成されている。つまり、縫製部71Aは、織布パネル5を構成する織布52A,53Aの端部52A1,53A1同士と共に、織布パネル6を構成する織布62A,63Aの端部同士も縫製で固定されるように設けられている。
また、織布パネル6Aは、織布基材11A1が有する他方の二重織部を構成する二枚の織布61A,62Aと、織布基材11A2が有する他方の二重織部を構成する二枚の織布63A,64Aが、互いに面状に繋がったもの(つまり、四枚の織布61A,62A,63A,56Aが面状に繋がったもの)からなる。また、各織布基材11A1,11A2において、織布61A及び織布62A、並びに織布63A及び織布64Aは、それぞれ互いに離れつつ面状に広がった形となっている。
なお、図9では、エアバッグ1Aの一部の構造のみが示されており、インフレーターが取り付けられる箇所等は、省略されている。
このように、OPW方式で製造された2つの織布基材11A1,11A2を繋ぎ合わせることで、エアバッグ1Aを形成することが可能である。このように複数の織布基材11A1,11A2を繋ぎ合わせることで、袋体2Aの内部に複数のテザー3A1,3A2を設けることが可能である。また、本実施形態のエアバッグ1Aも、実施形態1と同様、テザー3A1,3A2が袋体2を構成する一対の織布パネル5A,6Aに対して、継ぎ目なく一体的に形成されているため、収納時にテザー3A1,3A2部分が嵩張らず、折り畳みやすい構成となっている。
<実施形態3>
次いで、実施形態3に係るエアバッグ1Bを、図10を参照しつつ説明する。図10は、実施形態3に係るエアバッグ1Bの断面図である。なお、図10では、エアバッグ1Bの一部の構造の断面構成が示されており、インフレーターが取り付けられる箇所、ガス通り穴等は、省略されている。
本実施形態も、上記実施形態2と同様、2つの織布基材11B1,11B2を繋ぎ合わせて、1つの袋体2Bを形成すると共に、その袋体2Bの内部に2つのテザー3B1,3B2を形成している。袋体2Bの周縁部には、縫製部7Bが形成されている。また、織布パネル5Bを構成する織布基材11B1の織布52Bの端部52B1と、織布基材11B2の織布53Bの端部53B1は、互いに重ねられた状態で縫製により固定されて、縫製部71Bとされている。また、織布パネル6Bを構成する織布基材11B1の織布62Bの端部62B1と、織布基材11B2の織布63Bの端部63B1も、互いに重ねられた状態で縫製により固定されて、縫製部71Bとされている。
ただし、本実施形態の場合、織布パネル5Bを構成する織布基材11B1の織布52B及び織布基材11B2の織布53Bの各長さ(織布基材11B1,11B2の並ぶ方向の長さ)が、織布パネル6Bを構成する織布基材11B1の織布62B及び織布基材11B2の織布63Bの各長さよりも、長くなるように設定されている。そのため、織布パネル5Bを構成する織布52Bと織布53Bとが繋がった長さは、織布パネル6Bを構成する織布62Bと織布63Bとが繋がった長さよりも長くなる。このような織布基材11B1,11B2同士が繋ぎ合わせられると、全体的に湾曲したような形のエアバッグ1Bが得られる。このように、織布基材11B1,11B2が有する各織布の長さ等を適宜、設定することで、エアバッグ1Bの全体的な形状を、適宜、設定することができる。なお、本実施形態のエアバッグ1Bも、実施形態1と同様、テザー3B1,3B2が袋体2Bを構成する一対の織布パネル5B,6Bに対して、継ぎ目なく一体的に形成されているため、収納時にテザー3B1,3B2部分が嵩張らず、折り畳みやすい構成となっている。
<実施形態4>
次いで、実施形態4に係るエアバッグ1Cを、図11及び図12を参照しつつ説明する。図11は、実施形態4に係るエアバッグ1Cに利用される織布基材11Cの断面図であり、図12は、実施形態4に係るエアバッグ1Cの断面図である。なお、図12では、上記実施形態と同様、エアバッグ1Cの一部の構造の断面構成が示されており、インフレーターが取り付けられる箇所、ガス通り穴等は、省略されている。
本実施形態のエアバッグ1Cは、図11に示されるような織布基材11Cを利用して製造される。本実施形態の織布基材11Cも、実施形態1等と同様、OPW方式で製造されたものからなる。ただし、織布基材11Cは、2つの一重織部WC1と、3つの二重織部WC2とを備えている。織布基材11Cの中央側と両外側にそれぞれ二重織部が配され、それらの間に、一重織部WC1が介在されている。本実施形態の織布基材11Cは、中央側の二重織部が有する二枚の織布のうち、表側(図11の上側)に配される一方の織布が、図11中の破線Lで示される箇所で切断された状態で使用される。そして、切断された後の織布基材11Cについて、図11の左側に示される二重織部WC2の表側の織布61Cと、中央に示される二重織部WC2の切断された表側の織布の一部(織布51C)とが、互いに重ね合わせられる。また、図11の右側に示される二重織部WC2の表側の織布64Cと、中央に示される二重織部WC2の切断された表側の織布の一部(織布53C)とが、互いに重ね合わせられる。そして、図11の左側に示される二重織部W2の裏側の織布62Cと、右側に示される二重織部W2の裏側の織布63Cとが、互いに重ね合わせられる。その後、各織布の端部同士をそれぞれ縫製により固定して、縫製部7C,71Cが形成される。このようにして、袋体2Cの内部に2つのテザー3C1,3C2が形成されたエアバッグ1Cが形成される。
本実施形態のエアバッグ1Cの袋体2Cも、互いに向かい合った一対の織布パネル5C,6Cを備えている。表側に配される一方の織布パネル5Cは、織布51C,52C,53Cで構成され、裏側に配される他方の織布パネル6Cは、織布61C,62C,63C,64Cで構成される。
本実施形態の織布基材11Cは、上記実施形態2,3で利用される2つの織布基材が、予め繋がったような形をなしている。本実施形態のように、実質的に2つの織布基材(エアバッグユニット)を含んでいる織布基材11Cを利用して、エアバッグ1Cが製造されてもよい。なお、本実施形態のエアバッグ1Cも、実施形態1と同様、テザー3C1,3C2が袋体2Cを構成する一対の織布パネル5C,6Cに対して、継ぎ目なく一体的に形成されているため、収納時にテザー3C1,3C2部分が嵩張らず、折り畳みやすい構成となっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明のエアバッグは、本発明の目的を損なわない限り、特に制限はなく、例えば、カーテンエアバッグ、サイドエアバッグ、ニーエアバッグ、運転席エアバッグ、助手席エアバッグ、ITSヘッド・エアバッグ、歩行者保護エアバッグ等の車両用エアバッグに利用される。また、本発明のエアバッグは、本発明の目的を損なわない限り、車両用以外のエアバッグに利用されてもよい。
(2)上記実施形態2,3等では、2つの織布基材を互いに繋ぎ合わせて1つのエアバッグを構成していたが、本発明はこれに限られず、例えば、3つ以上の織布基材を互いに繋ぎ合わせて1つの袋体及びエアバッグを構成してもよい。また、本発明の目的を損なわない限り、織布基材同士を繋ぐ方向は、特に制限はない。
(3)上記実施形態1等において、袋部の周縁は、縫製部により固定されていたが、本発明の目的を損なわない限り、他の固定方法で固定されてもよい。
(4)上記各実施形態のエアバッグでは、袋体の内部の表面に樹脂膜が形成された形となる。例えば、織布基材の裏面に形成される樹脂膜の厚みを、表面に形成される樹脂膜の厚みよりも大きく設定することで、インフレーターが取り付けられる側の袋体の内部の耐熱性を調節することが可能である。なお、他の実施形態においては、袋体の内部に形成される樹脂膜の厚みが均一に設定されてもよい。
(5)他の実施形態においては、エアバッグの表面に形成される樹脂膜の代わりに、フィルムラミネートが形成されてもよい。
1…エアバッグ、2…袋体、3…テザー、4…インフレーター、5,6…織布パネル、7…縫製部、8…隙間、9…ガス通り穴、10…生地、11…織布基材、W1…一重織部、W2…二重織部、51,52…二重織部を構成する二枚の織布、61,62…二重織部を構成する二枚の織布

Claims (5)

  1. 互いに向かい合う一対の織布パネルを有し、前記織布パネル同士が互いに離れるように膨張可能な袋体と、
    前記袋体の内部で前記織布パネル同士を繋ぐと共に、前記袋体の膨張時に前記一対の織布パネルの間の距離を規制するテザーと、を備えるエアバッグであって、
    前記テザーは、一枚の織布からなる一重織部と、この一重織部から継ぎ目が無い状態で互いに逆向きにそれぞれ二枚の織布が重なった状態で延びる二組の二重織部とを有するOPW方式で製造された織布基材のうち、前記一重織部からなり、
    前記一対の織布パネルは、それぞれ前記織布基材のうち、各組における前記二重織部の二枚の織布が互い離れつつ面状に広がったものからなるエアバッグ。
  2. 前記テザーは、前記一重織部を貫通する形で設けられ、かつ前記袋体の内部に供給されたガスを通すガス通り穴を備える請求項1に記載のエアバッグ。
  3. 前記袋体は、前記織布パネルの周縁部同士が互いに重ねられた状態で縫製されてなる縫製部を有する請求項1又は請求項2に記載のエアバッグ。
  4. 前記織布基材が複数個連結したものからなる請求項1に記載のエアバッグ。
  5. 袋体と、前記袋体の内部に配されるテザーとを有するエアバッグの製造方法であって、
    一枚の織布からなる一重織部と、この一重織部から継ぎ目が無い状態で互いに逆向きにそれぞれ二枚の織布が重なった状態で延びる二組の二重織部とを有するOPW方式で製造された織布基材のうち、前記一重織部を利用して前記テザーが形成され、かつ前記織布基材のうち、各組における前記二重織部の二枚の織布が互い離れつつ面状に広がったものを利用して、前記一対の織布パネルが形成される工程を有するエアバッグの製造方法。
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