JPH07315152A - エアバッグ装置の袋体 - Google Patents
エアバッグ装置の袋体Info
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- JPH07315152A JPH07315152A JP6969094A JP6969094A JPH07315152A JP H07315152 A JPH07315152 A JP H07315152A JP 6969094 A JP6969094 A JP 6969094A JP 6969094 A JP6969094 A JP 6969094A JP H07315152 A JPH07315152 A JP H07315152A
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- continuous
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 裁断工程を低減し、縫製を容易とする。
【構成】 車両急減速時に発生する圧力ガスにより膨張
展開して乗員を保護するエアバッグ装置の袋体であっ
て、エアバッグ装置の袋体を構成する基布38が、膨張
展開時の乗員当接用の中央部40と、中央部40と連続
する側部42と、属部42が連続している側と反対側で
中央部40と連続する側部44とを一体的に有し、側部
42と側部44とが重なるように基布38を折曲して、
基布38の外周部周縁を縫製して圧力ガス充填空間を形
成する。このような構成の本発明では、エアバッグ装置
の袋体を構成する基布の枚数が少ないので裁断工程を低
減でき、また、折曲した側部42と側部44とを平面的
に配置することにより縫製を容易とすることができる。
展開して乗員を保護するエアバッグ装置の袋体であっ
て、エアバッグ装置の袋体を構成する基布38が、膨張
展開時の乗員当接用の中央部40と、中央部40と連続
する側部42と、属部42が連続している側と反対側で
中央部40と連続する側部44とを一体的に有し、側部
42と側部44とが重なるように基布38を折曲して、
基布38の外周部周縁を縫製して圧力ガス充填空間を形
成する。このような構成の本発明では、エアバッグ装置
の袋体を構成する基布の枚数が少ないので裁断工程を低
減でき、また、折曲した側部42と側部44とを平面的
に配置することにより縫製を容易とすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両急減速時に発生す
る圧力ガスにより膨張展開して乗員を保護するエアバッ
グ装置の袋体に関し、特に運転席以外の座席に着座する
乗員のために最適なパッセンジャー用エアバッグ装置の
袋体に関する。
る圧力ガスにより膨張展開して乗員を保護するエアバッ
グ装置の袋体に関し、特に運転席以外の座席に着座する
乗員のために最適なパッセンジャー用エアバッグ装置の
袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、車両急減速時に乗員を保護す
るためのエアバッグ装置が取付けられている。
るためのエアバッグ装置が取付けられている。
【0003】このようなエアバッグ装置のうち、例えば
図7に示すような助手席のためのパッセンジャー用エア
バッグ装置2は、インストルメントパネルや他の車体固
定部に取付けられ、車両急減速時の加速度センサの作動
によりインフレータ4から発生したガスを袋体6に流入
して袋体6を瞬時に膨張展開させている。これにより、
袋体6は慣性によって前方に移動してくる乗員Mを受け
止めるようになっている。
図7に示すような助手席のためのパッセンジャー用エア
バッグ装置2は、インストルメントパネルや他の車体固
定部に取付けられ、車両急減速時の加速度センサの作動
によりインフレータ4から発生したガスを袋体6に流入
して袋体6を瞬時に膨張展開させている。これにより、
袋体6は慣性によって前方に移動してくる乗員Mを受け
止めるようになっている。
【0004】ところで、インストルメントパネル及びフ
ロントウィンドウシールドガラスと助手席との間には大
きな空間が形成されているので、このように大きな空間
の形状にできるだけフィットさせて乗員を効果的に保護
するために、従来のパッセンジャー用エアバッグ装置の
袋体6は、図8に示すように、3枚の基布6A、6B、
6Cから形成されている。
ロントウィンドウシールドガラスと助手席との間には大
きな空間が形成されているので、このように大きな空間
の形状にできるだけフィットさせて乗員を効果的に保護
するために、従来のパッセンジャー用エアバッグ装置の
袋体6は、図8に示すように、3枚の基布6A、6B、
6Cから形成されている。
【0005】しかし、上記のエアバッグ装置の袋体で
は、基布の形状が複雑で、かつ枚数が多いため、裁断に
手間を要していた。また、縫製部分の形状が複雑である
ため、縫製を自動化することができなかった。従って、
例えば、基布6Bの一方の縁部と基布6Cの外周部とを
重ね合わせて縫製する場合、これらの外周部周縁の基布
が立体的に配置されるため、縫製しようとする部分の基
布を少しずつ進めながら手で縫製を行わなければなら
ず、また縫製中にこの基布が邪魔になるため、縫製作業
が煩雑で、時間がかかるという欠点を有していた。
は、基布の形状が複雑で、かつ枚数が多いため、裁断に
手間を要していた。また、縫製部分の形状が複雑である
ため、縫製を自動化することができなかった。従って、
例えば、基布6Bの一方の縁部と基布6Cの外周部とを
重ね合わせて縫製する場合、これらの外周部周縁の基布
が立体的に配置されるため、縫製しようとする部分の基
布を少しずつ進めながら手で縫製を行わなければなら
ず、また縫製中にこの基布が邪魔になるため、縫製作業
が煩雑で、時間がかかるという欠点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、裁断工程が少なく、縫製の容易なエアバッグ装置
の袋体を提供することを目的とする。
慮し、裁断工程が少なく、縫製の容易なエアバッグ装置
の袋体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、車両急減速時に発生する圧力
ガスにより膨張展開して乗員を保護するエアバッグ装置
の袋体であって、前記エアバッグ装置の袋体を構成する
基布が、膨張展開時の乗員当接用の第1の面と、この第
1の面と連続する第2の面と、この第2の面が連続して
いる側と反対側で前記第1の面と連続する第3の面とを
一体的に備え、前記第2の面と前記第3の面とが重なる
ように前記基布を折曲して、この基布の外周部周縁を縫
製して圧力ガス充填空間を形成したことを特徴とする。
に請求項1記載の発明は、車両急減速時に発生する圧力
ガスにより膨張展開して乗員を保護するエアバッグ装置
の袋体であって、前記エアバッグ装置の袋体を構成する
基布が、膨張展開時の乗員当接用の第1の面と、この第
1の面と連続する第2の面と、この第2の面が連続して
いる側と反対側で前記第1の面と連続する第3の面とを
一体的に備え、前記第2の面と前記第3の面とが重なる
ように前記基布を折曲して、この基布の外周部周縁を縫
製して圧力ガス充填空間を形成したことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、車両急減速時に発
生する圧力ガスにより膨張展開して乗員を保護するエア
バッグ装置の袋体であって、前記エアバッグ装置の袋体
を構成する基布が、膨張展開時の乗員当接用の略長方
形、略等脚台形及び略二等辺三角形のいずれかの形状を
有する第1の面と、前記第1の面と連続し、略四角形及
び略三角形のいずれかの形状を有する基部と、略直角三
角形及び直角を有する台形のいずれかの形状の少なくと
も1つの側部とを有する第2の面と、この第2の面が連
続している側と反対側で前記第1の面と連続し、略四角
形及び略三角形のいずれかの形状を有する基部と、略直
角三角形及び直角を有する台形のいずれかの形状の少な
くとも1つの側部とを有する第3の面と、を一体的に備
える線対称とされたことを特徴とする。
生する圧力ガスにより膨張展開して乗員を保護するエア
バッグ装置の袋体であって、前記エアバッグ装置の袋体
を構成する基布が、膨張展開時の乗員当接用の略長方
形、略等脚台形及び略二等辺三角形のいずれかの形状を
有する第1の面と、前記第1の面と連続し、略四角形及
び略三角形のいずれかの形状を有する基部と、略直角三
角形及び直角を有する台形のいずれかの形状の少なくと
も1つの側部とを有する第2の面と、この第2の面が連
続している側と反対側で前記第1の面と連続し、略四角
形及び略三角形のいずれかの形状を有する基部と、略直
角三角形及び直角を有する台形のいずれかの形状の少な
くとも1つの側部とを有する第3の面と、を一体的に備
える線対称とされたことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載のエアバッグ装置の袋体は、裁断
を1回行うことによって、このエアバッグ装置の袋体を
構成する1枚の基布が得られる。また、このエアバッグ
装置の袋体は、エアバッグ装置の袋体を構成する基布
が、膨張展開時の乗員当接用の第1の面と、この第1の
面と連続する第2の面と、この第2の面が連続している
側と反対側で第1の面と連続する第3の面とを一体的に
有しているため、第2の面と第3の面とが重なるように
基布を折曲し、第2の面と第3の面とを平面的に配置し
て外周部周縁が縫製される。
を1回行うことによって、このエアバッグ装置の袋体を
構成する1枚の基布が得られる。また、このエアバッグ
装置の袋体は、エアバッグ装置の袋体を構成する基布
が、膨張展開時の乗員当接用の第1の面と、この第1の
面と連続する第2の面と、この第2の面が連続している
側と反対側で第1の面と連続する第3の面とを一体的に
有しているため、第2の面と第3の面とが重なるように
基布を折曲し、第2の面と第3の面とを平面的に配置し
て外周部周縁が縫製される。
【0010】請求項2記載のエアバッグ装置の袋体は、
裁断を1回行うことによって、このエアバッグ装置の袋
体を構成する1枚の基布が得られる。また、エアバッグ
装置の袋体を構成する基布は、線対称の形状を有してお
り、第2の面と第3の面とが重なるように第1の面の略
中央部で基布を折曲し、第2の面と第3の面とを平面的
に配置してこれらの外周部周縁が縫製される。さらに、
第1の面と第2の面と第3の面との外周部はいずれも直
線部から形成されているため、外周部周縁の縫製は直線
縫製により容易に行われる。
裁断を1回行うことによって、このエアバッグ装置の袋
体を構成する1枚の基布が得られる。また、エアバッグ
装置の袋体を構成する基布は、線対称の形状を有してお
り、第2の面と第3の面とが重なるように第1の面の略
中央部で基布を折曲し、第2の面と第3の面とを平面的
に配置してこれらの外周部周縁が縫製される。さらに、
第1の面と第2の面と第3の面との外周部はいずれも直
線部から形成されているため、外周部周縁の縫製は直線
縫製により容易に行われる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図6を用いて、本発明の実施例
に係るエアバッグ装置の袋体をパッセンジャー用エアバ
ッグ装置に適用した場合について説明する。なお、図中
矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を
示す。
に係るエアバッグ装置の袋体をパッセンジャー用エアバ
ッグ装置に適用した場合について説明する。なお、図中
矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を
示す。
【0012】図6に示される如く、車体10では車室内
12の助手席14の車体前方に、ポリプロピレン系の樹
脂材により形成されたインストルメントパネル16が配
置されている。このインストルメントパネル16の裏側
にはパッセンジャー用エアバッグ装置18が折り畳み状
態で装着されている。インストルメントパネル16のパ
ッセンジャー用エアバッグ装置18と対向する部分は車
体前方方向(矢印FR方向)から見た形状が略長方形の
開放可能なエアバッグカバー部20となっている。
12の助手席14の車体前方に、ポリプロピレン系の樹
脂材により形成されたインストルメントパネル16が配
置されている。このインストルメントパネル16の裏側
にはパッセンジャー用エアバッグ装置18が折り畳み状
態で装着されている。インストルメントパネル16のパ
ッセンジャー用エアバッグ装置18と対向する部分は車
体前方方向(矢印FR方向)から見た形状が略長方形の
開放可能なエアバッグカバー部20となっている。
【0013】パッセンジャー用エアバッグ装置18は、
図5(B)に示すように、反乗員側(反矢印FR側)が
開口した箱状のプレートバッグホルダ22を備えてお
り、プレートバッグホルダ22の中央部には円形の貫通
孔22Aが形成されている。この貫通孔22Aには、図
5(A)に示すように、略円柱状のインフレータ24が
反乗員側から挿入されている。インフレータ24にはそ
の軸方向中間部にフランジ26が形成されており、この
フランジ26と略ドーナツ状のリングプレート28とが
プレートバッグホルダ22へ共締めされている。また、
インフレータ24には、その乗員側周面にガス噴出用の
複数のガス孔30が形成されている。インフレータ24
内には車両急減速状態を感知する加速度センサ(図示省
略)、加速度センサの作動により発火する雷管、雷管の
火力により伝爆剤を介して燃焼するガス発生剤、ガス発
生剤の燃焼により生じた大量かつ高温のガスを冷却等す
る複数種類のフィルダ等の部品が収容されている。
図5(B)に示すように、反乗員側(反矢印FR側)が
開口した箱状のプレートバッグホルダ22を備えてお
り、プレートバッグホルダ22の中央部には円形の貫通
孔22Aが形成されている。この貫通孔22Aには、図
5(A)に示すように、略円柱状のインフレータ24が
反乗員側から挿入されている。インフレータ24にはそ
の軸方向中間部にフランジ26が形成されており、この
フランジ26と略ドーナツ状のリングプレート28とが
プレートバッグホルダ22へ共締めされている。また、
インフレータ24には、その乗員側周面にガス噴出用の
複数のガス孔30が形成されている。インフレータ24
内には車両急減速状態を感知する加速度センサ(図示省
略)、加速度センサの作動により発火する雷管、雷管の
火力により伝爆剤を介して燃焼するガス発生剤、ガス発
生剤の燃焼により生じた大量かつ高温のガスを冷却等す
る複数種類のフィルダ等の部品が収容されている。
【0014】プレートバッグホルダ22とエアバッグカ
バー部20との間には、袋体32が折り畳まれた状態で
配置されており、その開口34の縁(図1参照)がリン
グプレート28を介して図示しないボルト等によりプレ
ートバッグホルダ22側へ押しつけられている。開口3
4内には、インフレータ24が配置されており、車体1
0が所定値以上の急減速状態となった場合に発生するガ
スによって袋体32が膨出し、インストルメントパネル
16のエアバッグカバー部20を破って車室内へ展開す
るようになっている。
バー部20との間には、袋体32が折り畳まれた状態で
配置されており、その開口34の縁(図1参照)がリン
グプレート28を介して図示しないボルト等によりプレ
ートバッグホルダ22側へ押しつけられている。開口3
4内には、インフレータ24が配置されており、車体1
0が所定値以上の急減速状態となった場合に発生するガ
スによって袋体32が膨出し、インストルメントパネル
16のエアバッグカバー部20を破って車室内へ展開す
るようになっている。
【0015】以下、袋体32の構造について説明する。
袋体32は図1に示すように、車体横方向から見た形状
が略三角形の筒となっており、内部にガス充填空間36
を備えている。また、エアバッグ装置18に折り畳み状
態で装着された際にプレートバッグホルダ22の底面側
に配置される面には、図5のインフレータ24を挿入す
るための円形の開口34が形成されている。この袋体3
2は、図2に示すように、ネオプレン又はシリコン等の
樹脂でコーティングされたナイロン平織又はコーティン
グを省略したリップストップ織等の耐熱性及びシール性
に優れた布材で形成された1枚の基布38から構成され
ている。
袋体32は図1に示すように、車体横方向から見た形状
が略三角形の筒となっており、内部にガス充填空間36
を備えている。また、エアバッグ装置18に折り畳み状
態で装着された際にプレートバッグホルダ22の底面側
に配置される面には、図5のインフレータ24を挿入す
るための円形の開口34が形成されている。この袋体3
2は、図2に示すように、ネオプレン又はシリコン等の
樹脂でコーティングされたナイロン平織又はコーティン
グを省略したリップストップ織等の耐熱性及びシール性
に優れた布材で形成された1枚の基布38から構成され
ている。
【0016】基布38は、線対称の形状とされており、
対向する辺Aと辺Bとを備えた長方形の中央部40と、
この中央部40と連続する一対の側部42、44とを備
えている。側部42、44は、それぞれ辺C、辺Dを上
底とする等脚台形状の基部42X、44Xと、基部42
X、44Xの1脚を斜辺とし、それぞれ辺Eと辺F、辺
Gと辺H、辺Iと辺J、辺Kと辺Lとを備えた直角三角
形状の一対の側面42Y、42Z、44Y、44Zとを
備えている。ここで、辺Cと辺D、辺Eと辺Gと辺Iと
辺K、辺Fと辺Hと辺Jと辺Lの長さはそれぞれ等しく
なっている。また辺Eと辺I、辺Gと辺Kの長さはそれ
ぞれ辺A、辺Bの長さの半分よりも縫いしろの分だけ長
くなっている。
対向する辺Aと辺Bとを備えた長方形の中央部40と、
この中央部40と連続する一対の側部42、44とを備
えている。側部42、44は、それぞれ辺C、辺Dを上
底とする等脚台形状の基部42X、44Xと、基部42
X、44Xの1脚を斜辺とし、それぞれ辺Eと辺F、辺
Gと辺H、辺Iと辺J、辺Kと辺Lとを備えた直角三角
形状の一対の側面42Y、42Z、44Y、44Zとを
備えている。ここで、辺Cと辺D、辺Eと辺Gと辺Iと
辺K、辺Fと辺Hと辺Jと辺Lの長さはそれぞれ等しく
なっている。また辺Eと辺I、辺Gと辺Kの長さはそれ
ぞれ辺A、辺Bの長さの半分よりも縫いしろの分だけ長
くなっている。
【0017】次に、袋体32の製造について説明する。
図3(A)に示すように、まず基布38の中央部40を
折曲して、側部42と側部44とを重ね合わせて、側部
42の辺F、辺C、辺H及び側部44の辺J、辺D、辺
Lの周縁部46を縫着する。
図3(A)に示すように、まず基布38の中央部40を
折曲して、側部42と側部44とを重ね合わせて、側部
42の辺F、辺C、辺H及び側部44の辺J、辺D、辺
Lの周縁部46を縫着する。
【0018】ここで側部42の辺Eと側部44の辺I、
側部42の辺Gと側部44の辺Kとはそれぞれ長さが等
しく、かつ辺Eと辺F、辺Iと辺J、辺Gと辺H、辺K
と辺Lとによって形成される角度はそれぞれ直角である
ため(図2参照)、辺Fと辺J、辺Cと辺D、辺Hと辺
Lとがそれぞれ縫製された後に、側部42の側面42Y
と側部44の側面44Y、側部42の側面42Zと側部
44の側面44Zとがそれぞれ同一平面上に位置するよ
うに配置すると、辺Eと辺I、辺Gと辺Kはそれぞれ一
直線状に配置される。従って、図3(B)に示すよう
に、中央部40を伸ばして、側部42の側面42Yと側
部44の側面44Y、側部42の側面42Zと側部44
の側面44Zとをそれぞれ同一平面上に位置させると、
中央部40の辺Aと側部42の辺Eと側部44の辺I、
中央部40の辺Bと側部42の辺Gと側部44の辺Kと
をそれぞれ重ね合わせることができる。この状態で、図
3(C)に示すように、重ね合わせた中央部40の辺A
と側部42の辺Eと側部44の辺Iとの周縁部48、中
央部40の辺Bと側部42の辺Gと側部44の辺Kとの
周縁部50をそれぞれ縫着すると、図1に示す袋体32
を製造することができる。この袋体32は前述の開口3
4を介して裏返されて、エアバッグ装置18に装着され
る。
側部42の辺Gと側部44の辺Kとはそれぞれ長さが等
しく、かつ辺Eと辺F、辺Iと辺J、辺Gと辺H、辺K
と辺Lとによって形成される角度はそれぞれ直角である
ため(図2参照)、辺Fと辺J、辺Cと辺D、辺Hと辺
Lとがそれぞれ縫製された後に、側部42の側面42Y
と側部44の側面44Y、側部42の側面42Zと側部
44の側面44Zとがそれぞれ同一平面上に位置するよ
うに配置すると、辺Eと辺I、辺Gと辺Kはそれぞれ一
直線状に配置される。従って、図3(B)に示すよう
に、中央部40を伸ばして、側部42の側面42Yと側
部44の側面44Y、側部42の側面42Zと側部44
の側面44Zとをそれぞれ同一平面上に位置させると、
中央部40の辺Aと側部42の辺Eと側部44の辺I、
中央部40の辺Bと側部42の辺Gと側部44の辺Kと
をそれぞれ重ね合わせることができる。この状態で、図
3(C)に示すように、重ね合わせた中央部40の辺A
と側部42の辺Eと側部44の辺Iとの周縁部48、中
央部40の辺Bと側部42の辺Gと側部44の辺Kとの
周縁部50をそれぞれ縫着すると、図1に示す袋体32
を製造することができる。この袋体32は前述の開口3
4を介して裏返されて、エアバッグ装置18に装着され
る。
【0019】以上のように袋体32は1枚の基布により
構成されているため、裁断回数を低減することができ
る。また、基布38が線対称の形状となっているため、
側部42と44との重ね合わせを容易に行うことができ
る。さらに、袋体32の縫製、特に周縁部46の縫製に
おいては、重ね合わされた側部42と44とが平面的に
配置されるため、周縁部46の縫製を一気に行え、ま
た、縫製時に基布が邪魔にならないため縫製作業の煩雑
さを低減することができ、縫製に要する時間を短縮する
ことができる。さらに、縫製はいずれも直線縫製である
ため、容易に縫製を行うことができる。なお、周縁部4
6の縫製は、一気に行えるため自動化が可能であり、縫
製の自動化によりさらに縫製に要する時間を低減するこ
とができる。
構成されているため、裁断回数を低減することができ
る。また、基布38が線対称の形状となっているため、
側部42と44との重ね合わせを容易に行うことができ
る。さらに、袋体32の縫製、特に周縁部46の縫製に
おいては、重ね合わされた側部42と44とが平面的に
配置されるため、周縁部46の縫製を一気に行え、ま
た、縫製時に基布が邪魔にならないため縫製作業の煩雑
さを低減することができ、縫製に要する時間を短縮する
ことができる。さらに、縫製はいずれも直線縫製である
ため、容易に縫製を行うことができる。なお、周縁部4
6の縫製は、一気に行えるため自動化が可能であり、縫
製の自動化によりさらに縫製に要する時間を低減するこ
とができる。
【0020】上記実施例では、図3(B)、(C)に示
すように、側部42と44との周縁部46を縫製した
後、この縫製部分を袋体32の側面に配置した構成とし
ているが、図4に示すように、基布38の側部42と4
4とを重ね合わせてその縁部52A、52Bを縫製した
後、これらの縫製部分を袋体32の上面及び底面に配置
して、エアバッグ装置18に取り付けられた際に反乗員
側に配置される先端部54と乗員側に配置される縁部5
6とを縫製した構成としてもよい。
すように、側部42と44との周縁部46を縫製した
後、この縫製部分を袋体32の側面に配置した構成とし
ているが、図4に示すように、基布38の側部42と4
4とを重ね合わせてその縁部52A、52Bを縫製した
後、これらの縫製部分を袋体32の上面及び底面に配置
して、エアバッグ装置18に取り付けられた際に反乗員
側に配置される先端部54と乗員側に配置される縁部5
6とを縫製した構成としてもよい。
【0021】また、上記実施例では、中央部40の形状
を長方形とし、側部42、44の基部42X、44Xの
形状を等脚台形とし、側面42Y、42Z及び側部44
の側面44Y、44Zの形状を直角三角形としている
が、特にこれに限定されるものではなく、中央部40の
形状を二等辺三角形等の三角形、等脚台形等の他の四角
形又は五角形以上の多角形としたり、また、側部42、
44の基部42X、44Xの形状を二等辺三角形等の三
角形、他の四角形又は他の多角形とたり、側面42Y、
42Z及び側部44の側面44Y、44Zの形状を直角
を有する台形としたり、扇形として、縫製後の基布38
の中央部40を湾曲させた形状としてもよい。中央部4
0の形状を略長方形とし、側部42、44の基部42
X、44Xの形状を四角形若しくは三角形とし、さらに
側面42Y、42Z、44Y、44Zの形状を略直角三
角形とした場合、中央部40の形状を辺A、辺Bを上
底、下底とする略等脚台形とし、側部42、44の基部
42X、44Xの形状を三角形とし、さらに側面42
Y、42Z、44Y、44Zの形状を略直角三角形若し
くは直角を有する略台形とした場合、又は中央部40を
略二等辺三角形とし、側部42、44の基布42X、4
4Xの形状を三角形とし、さらに略直角三角形の形状を
有する側面を1つ設けた場合は、これらを他の多角形と
した場合よりも縫製回数が少なく、かつ、基布の外周部
が全て直線部で形成されるため、袋体32の全ての縫製
を直線縫製とすることができ、縫製に要する時間を低減
することができる。なお、このとき、基布42X等の各
辺の長さは同じでも異なってもよい。
を長方形とし、側部42、44の基部42X、44Xの
形状を等脚台形とし、側面42Y、42Z及び側部44
の側面44Y、44Zの形状を直角三角形としている
が、特にこれに限定されるものではなく、中央部40の
形状を二等辺三角形等の三角形、等脚台形等の他の四角
形又は五角形以上の多角形としたり、また、側部42、
44の基部42X、44Xの形状を二等辺三角形等の三
角形、他の四角形又は他の多角形とたり、側面42Y、
42Z及び側部44の側面44Y、44Zの形状を直角
を有する台形としたり、扇形として、縫製後の基布38
の中央部40を湾曲させた形状としてもよい。中央部4
0の形状を略長方形とし、側部42、44の基部42
X、44Xの形状を四角形若しくは三角形とし、さらに
側面42Y、42Z、44Y、44Zの形状を略直角三
角形とした場合、中央部40の形状を辺A、辺Bを上
底、下底とする略等脚台形とし、側部42、44の基部
42X、44Xの形状を三角形とし、さらに側面42
Y、42Z、44Y、44Zの形状を略直角三角形若し
くは直角を有する略台形とした場合、又は中央部40を
略二等辺三角形とし、側部42、44の基布42X、4
4Xの形状を三角形とし、さらに略直角三角形の形状を
有する側面を1つ設けた場合は、これらを他の多角形と
した場合よりも縫製回数が少なく、かつ、基布の外周部
が全て直線部で形成されるため、袋体32の全ての縫製
を直線縫製とすることができ、縫製に要する時間を低減
することができる。なお、このとき、基布42X等の各
辺の長さは同じでも異なってもよい。
【0022】また、袋体32は、基布の一部をつまんで
タックを設けるいせこみ縫製を行って、タックよりも先
端側の部分を湾曲させて車室内の空間等に合わせてもよ
い。
タックを設けるいせこみ縫製を行って、タックよりも先
端側の部分を湾曲させて車室内の空間等に合わせてもよ
い。
【0023】上記実施例では、本発明に係るエアバッグ
装置の袋体をパッセンジャー用のエアバッグ装置に適用
した場合を例にとって説明しているが、本発明に係るエ
アバッグ装置の袋体をステアリングホイール取付用等の
他のエアバッグ装置に適用してもよい。
装置の袋体をパッセンジャー用のエアバッグ装置に適用
した場合を例にとって説明しているが、本発明に係るエ
アバッグ装置の袋体をステアリングホイール取付用等の
他のエアバッグ装置に適用してもよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置の袋体
は、上記構成としたため、裁断回数を低減することがで
き、また、折曲した第2の面と第3の面とを平面的に配
置することにより縫製を容易に行えるという効果を有し
ている。
は、上記構成としたため、裁断回数を低減することがで
き、また、折曲した第2の面と第3の面とを平面的に配
置することにより縫製を容易に行えるという効果を有し
ている。
【0025】請求項2記載のエアバッグ装置の袋体は、
上記構成としたため、裁断回数を低減することができ、
また、基布が線対称の形状を有しているため、第2の面
と第3の面との重ね合わせが容易に行え、さらに重ね合
わされた第2の面と第3の面とが平面的に配置されるた
め、これらの外周部周縁の縫製を一気に行え、かつ縫製
はいずれも直線縫製であるため、縫製が容易であるとい
う効果を有している。
上記構成としたため、裁断回数を低減することができ、
また、基布が線対称の形状を有しているため、第2の面
と第3の面との重ね合わせが容易に行え、さらに重ね合
わされた第2の面と第3の面とが平面的に配置されるた
め、これらの外周部周縁の縫製を一気に行え、かつ縫製
はいずれも直線縫製であるため、縫製が容易であるとい
う効果を有している。
【図1】本発明の実施例に係るエアバッグ装置の袋体の
膨張展開状態を示す斜視図である。
膨張展開状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係るエアバッグ装置の袋体を
構成する基布を示す展開図である。
構成する基布を示す展開図である。
【図3】(A)乃至(C)は本発明の実施例に係るエア
バッグ装置の袋体の縫着手順を示す斜視図である。
バッグ装置の袋体の縫着手順を示す斜視図である。
【図4】(A)乃至(D)は本発明の変形例に係るエア
バッグ装置の袋体の縫着手順を示す斜視図である。
バッグ装置の袋体の縫着手順を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例に係るエアバッグ装置の袋体の
取付状態の一例を示す図であり、(A)はプレートバッ
グホルダ内に収納された袋体の折り畳み状態の断面図で
あり、(B)は(A)のプレートバッグホルダの斜視図
である。
取付状態の一例を示す図であり、(A)はプレートバッ
グホルダ内に収納された袋体の折り畳み状態の断面図で
あり、(B)は(A)のプレートバッグホルダの斜視図
である。
【図6】本発明の実施例に係るエアバッグ装置の袋体が
適用された車体を斜め後方から見た斜視図である。
適用された車体を斜め後方から見た斜視図である。
【図7】インストルメントパネルに取付けられたパッセ
ンジャー用エアバッグ装置の袋体が膨張展開した状態を
断面で示す車体側方から見た側面図である。
ンジャー用エアバッグ装置の袋体が膨張展開した状態を
断面で示す車体側方から見た側面図である。
【図8】従来のパッセンジャー用エアバッグ装置の袋体
を示す概略斜視図である。
を示す概略斜視図である。
18 エアバッグ装置 32 袋体 36 圧力ガス充填空間 40 中央部(第1の面) 42 側部(第2の面) 44 側部(第3の面) 46 周縁部 48 周縁部 50 周縁部 52A 縁部 52B 縁部 54 先端部 56 縁部
Claims (2)
- 【請求項1】 車両急減速時に発生する圧力ガスにより
膨張展開して乗員を保護するエアバッグ装置の袋体であ
って、 前記エアバッグ装置の袋体を構成する基布が、膨張展開
時の乗員当接用の第1の面と、この第1の面と連続する
第2の面と、この第2の面が連続している側と反対側で
前記第1の面と連続する第3の面とを一体的に備え、 前記第2の面と前記第3の面とが重なるように前記基布
を折曲して、この基布の外周部周縁を縫製して圧力ガス
充填空間を形成したことを特徴とするエアバッグ装置の
袋体。 - 【請求項2】 車両急減速時に発生する圧力ガスにより
膨張展開して乗員を保護するエアバッグ装置の袋体であ
って、 前記エアバッグ装置の袋体を構成する基布が、 膨張展開時の乗員当接用の略長方形、略等脚台形及び略
二等辺三角形のいずれかの形状を有する第1の面と、 前記第1の面と連続し、略四角形及び略三角形のいずれ
かの形状を有する基部と、略直角三角形及び直角を有す
る台形のいずれかの形状の少なくとも1つの側部とを有
する第2の面と、 この第2の面が連続している側と反対側で前記第1の面
と連続し、略四角形及び略三角形のいずれかの形状を有
する基部と、略直角三角形及び直角を有する台形のいず
れかの形状の少なくとも1つの側部とを有する第3の面
と、を一体的に備える線対称とされたことを特徴とする
エアバッグ装置の袋体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6969094A JPH07315152A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | エアバッグ装置の袋体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6969094A JPH07315152A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | エアバッグ装置の袋体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07315152A true JPH07315152A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=13410124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6969094A Pending JPH07315152A (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | エアバッグ装置の袋体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07315152A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012116362A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Takata Corp | 助手席用エアバッグ及び助手席用エアバッグ装置 |
JP2020152301A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
JP2020152300A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
WO2023105902A1 (ja) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | オートリブ ディベロップメント エービー | 助手席用エアバッグ装置 |
-
1994
- 1994-04-07 JP JP6969094A patent/JPH07315152A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012116362A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Takata Corp | 助手席用エアバッグ及び助手席用エアバッグ装置 |
JP2020152301A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
JP2020152300A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
WO2023105902A1 (ja) * | 2021-12-10 | 2023-06-15 | オートリブ ディベロップメント エービー | 助手席用エアバッグ装置 |
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