JP3966748B2 - 乗員拘束装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体のドア開口部の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置し、車両の側面衝突時にエアバッグを膨張させて車室の側部内面に沿って展開させる乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の側面衝突時に車室の側部内面に沿ってエアバッグをカーテン状に展開させる乗員拘束装置は、例えば、特開2000−33847号公報、特開平11−235965号公報により公知である。この種の乗員拘束装置のエアバッグは展開時に広い面積をカバーするものであり、そのために全体を均一な厚さに膨張させる必要がある。そこで従来のエアバッグは、2枚の基布を重ね合わせて縫製あるいは接着することで、ガスが流入して膨張する複数のセルを幾何学形状に形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のエアバッグは、複数のセルを幾何学形状に形成したことで、膨張時に各々のセルの部分の厚さは均一になるものの、隣接するセルに挟まれた縫製部分や接着部分の近傍でエアバッグの厚さが不足し、その部分の衝撃吸収性能が低下するという問題があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、車室の側部内面に沿って展開するエアバッグの厚さを均一化するとともに、その表面の張力を均一化して衝撃吸収性能を高めることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体のドア開口部の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置し、車両の側面衝突時にエアバッグを膨張させて車室の側部内面に沿って展開させる乗員拘束装置において、前記エアバッグを、インフレータから流入するガスで部分的に膨張するインナーバッグと、このインナーバッグを覆うアウターバッグとで構成し、前記インナーバッグは、インフレータから流入するガスで膨張する膨張部と、前記膨張部間に配置されて該膨張部の周囲の縫製により区画される非膨張部とを備えるように略同一形状の第1、第2基布を重ね合わせて縫製することで 構成され、前記アウターバッグ前記第1、第2基布と略同一形状の第3、第4基布を該第1、第2基布を覆うように重ね合わせ、その外周部を前記第1、第2基布と共に縫製することで構成されることを特徴とする乗員拘束装置が提案される。
【0006】
上記構成によれば、車両の側面衝突時に車室の側部内面に沿って展開するエアバッグを、インフレータから流入するガスで部分的に膨張するインナーバッグと、このインナーバッグを覆うアウターバッグとで構成したので、インナーバッグの膨張部間を接続するようにアウターバッグが膜状に展開することで、インナーバッグの膨張部および非膨張部に関わらずにアウターバッグが均一な厚さおよび張力で膨張し、エアバッグ全体に充分な衝撃吸収性能を持たせることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 図1〜図5は本発明の第1実施例を示すもので、図1は自動車の車室内部を示す斜視図、図2は図1の2部拡大図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5はエアバッグの分解斜視図である。
【0008】
図1に示すように、車両の車体側面にはフロントピラー11およびセンターピラー12間にフロントドア13が取り付けられるドア開口部14が形成され、センターピラー12およびリヤピラー15間にリヤドア16が取り付けられるドア開口部17が形成される。フロントドア13およびリヤドア16のドア開口部14,17の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグ18が収納されており、車両の側面衝突時あるいはロールオーバー時に所定値以上の加速度が検出されると、車体の内部側面、即ちフロントピラー11、センターピラー12、リヤピラー15、フロントドア13のドアガラス13aおよびリヤドア16のドアガラス16aと、フロントシートおよびリヤシートに座った乗員との間に遮るように、エアバッグ18が下向きにカーテン状に展開する。尚、エアバッグ18は、実質的に同一構造のものが車体の左右両側にそれぞれ設けられているが、以下その代表として車体の右側に設けられたものについて説明する。
【0009】
図2〜図5に示すように、車体前後方向に延びるエアバッグ18は、リヤピラー15に設けたインフレータ19から供給されるガスで膨張するインナーバッグ20と、インナーバッグ20を覆うように設けられたアウターバッグ21とから構成される。アウターバッグ21は、インフレータ19からのガスで膨張するものではなく、その内部で膨張するインナーバッグ20により外側に押し広げられて膨張する。
【0010】
インナーバッグ20は略同一形状の第1基布22および第2基布23を2重に重ね合わせて縫製24したものであり、その縫製24によってパイプ状の膨張部25と、膨張部25間を接続する非膨張部26とが形成される。膨張部25の後端が、リヤピラー15の内部に収納されたインフレータ19から前方に延びるガス供給パイプ27に接続される。インナーバッグ20を覆うアウターバッグ21は、インナーバッグ20の第1、第2基布22,23と略同一形状の第3基布28および第4基布29を2重に重ね合わせ、その外周部を縫製30したものであり、インナーバッグ20の上縁に設けた複数の取付部20a…とアウターバッグ21の上縁に設けた複数の取付部21a…とが、重ね合わされてルーフサイドレールに固定される。
【0011】
次に、上記実施例の作用について説明する。
【0012】
車両の側面衝突が検知されるとインフレータ19が作動し、インフレータ19内に蓄圧されたガスがガス供給パイプ27を経てインナーバッグ20の膨張部25に流入し、膨張したエアバッグ18はルーフサイドレールからフロントドア13およびリヤドア16の内面に沿って下向きに展開する。
【0013】
インナーバッグ20の膨張部25は略一定の直径を有するパイプ状に形成されているため、その膨張部25が膨張した際の厚さは略均一になるが、非膨張部26は平坦なままとなる。インナーバッグ20を覆うアウターバッグ21は、膨張するインナーバッグ20の膨張部25により外向きに押し広げられて膨張し、隣接する膨張部25間の非膨張部26を覆うように膜状に展開するため、アウターバッグ21の内面および外面は平坦になり、エアバッグ18の厚さは全体的に均一になる。
【0014】
仮に、エアバッグ18をインナーバッグ20だけで構成すると、非膨張部26が膨張しないために、その部分が衝撃吸収能力を発揮することができなくなり、逆にエアバッグ18をアウターバッグ21だけで構成すると、その中央部が極端に厚く膨張してしまうため、エアバッグ18の厚さを全体的に均一にして車体内側面に沿って的確に展開させることが難しくなり、かつ衝撃吸収能力も不均一になってしまう。それに対して、本実施例のエアバッグ18は、インナーバッグ20およびアウターバッグ21を組み合わせたことにより、エアバッグ18の厚さを全体的に均一にするとともに、アウターバッグ21に均一な張力を与えることができ、それにより衝撃吸収能力を確実に発揮させることができる。
【0015】
インナーバッグ20の膨張部25の形状は適宜変更可能である。図6に示す第2実施例では、インナーバッグ20の膨張部25をフロントシート側とリヤシート側とに分離し、その中間に配置したインフレータ19からガスを供給するものである。その他、図7(A)〜(C)の第3実施例〜第5実施例に示すように、膨張部25の形状には種々のバリエーションが考えられが、上記第2〜第5実施例によっても、第1実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0016】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0017】
例えば、インナーバッグ20の膨張部25の形状は上記各実施例のものに限定されず、またインフレータ19の位置や仕様も適宜変更可能である
【0018】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、車両の側面衝突時に車室の側部内面に沿って展開するエアバッグを、インフレータから流入するガスで部分的に膨張するインナーバッグと、このインナーバッグを覆うアウターバッグとで構成したので、インナーバッグの膨張部間を接続するようにアウターバッグが膜状に展開することで、インナーバッグの膨張部および非膨張部に関わらずにアウターバッグが均一な厚さおよび張力で膨張し、エアバッグ全体に充分な衝撃吸収性能を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車の車室内部を示す斜視図
【図2】 図1の2部拡大図
【図3】 図2の3−3線断面図
【図4】 図2の4−4線断面図
【図5】 エアバッグの分解斜視図
【図6】 第2実施例に係る、前記図2に対応する図
【図7】 第3〜第5実施例に係るエアバッグの膨張部の形状を示す図
【符号の説明】
14 ドア開口部
17 ドア開口部
18 エアバッグ
19 インフレータ
20 インナーバッグ
21 アウターバッグ
22 第1基布
23 第2基布
24 縫製
25 膨張部
26 非膨張部
28 第3基布
29 第4基布
30 縫製

Claims (1)

  1. 車体のドア開口部(14,17)の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグ(18)を配置し、車両の側面衝突時にエアバッグ(18)を膨張させて車室の側部内面に沿って展開させる乗員拘束装置において、
    前記エアバッグ(18)を、インフレータ(19)から流入するガスで部分的に膨張するインナーバッグ(20)と、このインナーバッグ(20)を覆うアウターバッグ(21)とで構成し、
    前記インナーバッグ(20)は、インフレータ(19)から流入するガスで膨張する膨張部(25)と、前記膨張部(25)間に配置されて該膨張部(25)の周囲の縫製(24)により区画される非膨張部(26)とを備えるように略同一形状の第1、第2基布(22,23)を重ね合わせて縫製(24)することで構成され、
    前記アウターバッグ(21)は、前記第1、第2基布(22,23)と略同一形状の第3、第4基布(28,29)を該第1、第2基布(22,23)を覆うように重ね合わせ、その外周部を前記第1、第2基布(22,23)と共に縫製(30)することで構成されることを特徴とする乗員拘束装置。
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