JP2019095342A - 制御機器の取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】雄ねじ部の締め付けによる損傷等の発生を防止でき、制御機器の取り付け作業の負担を軽減する。【解決手段】パネルPに形成された開口部P1に、取付具20を介して温度調節計10を取り付ける。温度調節計10は、開口部P1に挿入されるケース11を備えている。取付具20は、本体部に設けられてパネルPに交差する方向に中心軸が延出する雌ねじ部22と、雌ねじ部22に螺合してパネルPに押圧力を加える雄ねじ部23とを備えている。雌ねじ部22は、その周方向にてスリット47、48により分割された形状に形成される。また、本体部及び雌ねじ部22ではスリット周りが変位する方向に弾性変形可能に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、パネルの開口部に挿入した状態で取り付けられる制御機器の取付具に関する。
特許文献1に開示されるように、各種の制御機器においては、パネルに形成された開口部に挿入された状態で取り付けられる。この取り付けでは、パネルの前面側から制御機器のケースを開口部に挿入した後、パネルの後面側であってケースの上下両側に取付具を装着している。
特許文献1の取付具は、フック部を介して制御機器のケースに装着される取付部材を備えている。取付部材には雌ねじが形成され、この雌ねじにスクリュードライバによって締め付け可能な雄ねじが螺合されている。取付具によって制御機器を取り付ける場合、制御機器のケースにフック部を係合させてから雄ねじを締め付け操作し、パネルの後面に雄ねじの先端を押し当てている。
特開2007−132827号公報
しかしながら、特許文献1の取付具では、必要以上の力で雄ねじの締め付け操作を行うと、パネルや取付具、制御機器において変形や損傷が発生する、という問題がある。このような問題は、トルクドライバ等の工具を用い、所定のトルクで雄ねじを締め付ければ解消し得るが、この場合、かかる工具を準備したり、作業時に通常のスクリュードライバと交換したりする負担が強いられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、雄ねじ部の締め付けで損傷等が発生することを防止でき、制御機器の取り付け作業の負担軽減を図ることができる制御機器の取付具の提供を目的とする。
本発明の制御機器の取付具は、所定のパネルに形成された開口部に制御機器を挿入しパネルの後面側からねじで押圧した状態で取り付ける取付具において、前記制御機器のケースの外面に沿う位置に取り付けられる本体部と、該本体部に設けられて前記パネルに交差する方向に中心軸が延出する雌ねじ部と、該雌ねじ部に螺合して前記パネルに押圧力を加える雄ねじ部とを備え、前記雌ねじ部は、その周方向にてスリットにより分割された形状に形成され、該スリット周りが変位する方向に弾性変形可能に設けられることを特徴とすることを特徴とする。
この構成によれば、雄ねじ部の締め付けトルクが必要以上に大きくなったまま締め付け操作を継続したときに、雌ねじ部を拡径する方向に弾性変形させ、雄ねじ部の中心軸方向の進行を停止させることが可能となる。これにより、雄ねじ部がパネルを押圧する力を適度に保ってパネルや取付具、制御機器における変形や損傷を回避でき、更には、トルクドライバ等の工具を不要として準備や作業の負担を軽減することができる。
本発明によれば、雌ねじ部がスリットによって分割された形状をなすので、雄ねじ部の締め付けで損傷等が発生することを防止でき、制御機器の取り付け作業の負担軽減を図ることができる。
実施の形態に係る取付具により温度調節計を取り付けた状態を示す概略斜視図である。 図1を右側方から一部断面視して見た図である。 雄ねじ部を省略した取付具の平面図である。 図3のA−A線断面図である。 雄ねじ部を省略した取付具の正面図である。 図4のB−B線断面図である。 雄ねじ部の締め付け時の雌ねじ部との相対変位の流れを示す説明図である。
以下、本発明に係る制御機器の取付具についての実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。以下の実施の形態では、制御機器として温度調節計を採用した場合を説明するが、制御機器としては、タイマーや、圧力計等の測定器を採用する等、下述するように取り付けを行える限りにおいて種々の機器を採用することができる。本実施の形態に係る温度調節計は、温度センサや熱電対等からの入力に対し、ヒータなどに出力を行って温度制御する装置である。なお、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、以下の実施の形態での各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
図1は、実施の形態に係る取付具により温度調節計を取り付けた状態を示す概略斜視図である。
図1に示すように、温度調節計(制御機器)10は、前後方向に延びる四角い筒状のケース11と、ケース11の前方に連設されたフランジ部12とを備えている。本実施の形態では図示しないが、フランジ部12の前面側には、測定値や設定値を表示する表示領域や、オペレータにより操作されるボタン等が設けられる。また、ケース11の後面側には端子部が設けられ、ケース11の内部にはプリント基板等が設けられるが、ここでは説明を省略する。
パネルPには、後方或いは前方から見た場合に矩形状をなす開口部P1が形成され、この開口部P1にケース11が略隙間なく挿入される。そして、パネルPの前面に、フランジ部12の後面が接触することで、パネルPに対する温度調節計10の後方への変位が規制される。
図2は、図1を右側方から一部断面視して見た図である。図2に示すように、ケース11の上壁部11a及び下壁部11bには、前後二箇所位置に被係合部となる穴13が形成されている。上壁部11a及び下壁部11bの各穴13には、それぞれ取付具20が係合して設けられており、2体の取付具20を介して温度調節計10がパネルPに取り付けられる構造となる。ここで、2体の取付具20は、同一構造とされ、上下の向きが相互に反対となっている。従って、以下の取付具20の説明においては、上壁部11aに装着される取付具20について説明し、下壁部11bに装着される取付具20についての説明は、省略又は簡略にする。
取付具20は、上壁部11aの外面に沿う位置に取り付けられる本体部21と、本体部21に形成される雌ねじ部22と、雌ねじ部22に螺合する雄ねじ部23とを備えている。本実施の形態において、雌ねじ部22を含む本体部21は、熱可塑性樹脂材等の樹脂を用いた一体成型品とされ、雄ねじ部23はスクリュードライバ等の工具により締め付け操作し得る金属製のねじが用いられる。
図3は、雄ねじ部を省略した取付具の平面図である。図3に示すように、本体部21は、前後に延びる左右一対の側壁25と、各側壁25の下端間を連結するように形成されるベース壁26とを備えている。更に、本体部21は、各側壁25の前端側に形成される前壁27と、各側壁25の前後方向中間にて前後二箇所位置に形成される中間壁28とを備えている。
図4は、図3のA−A線断面図である。図4に示すように、ベース壁26には、前後に並んで前係合部31及び後係合部32が下方に突出するように設けられている。前係合部31及び後係合部32は、側面視でL字状に形成され、先端が後向きとなるように屈曲する形状となっている。図2に示すように、前係合部31及び後係合部32は、前後二箇所の穴13に挿入可能な位置及び大きさに形成されている。各係合部31、32の先端とベース壁26とで穴13の後方における形成縁近傍を挟むことで上壁部11aに対する本体部21の上下方向の変位が規制される。
図4に戻り、雌ねじ部22は、前後方向に中心軸Cが延出するよう形成されており、言い換えると、パネルP(図2参照)の主面となる前後の各面に直交する方向に中心軸Cが延出している。雌ねじ部22は、その中心軸Cの延出方向(前後方向)に分割されて複数箇所(本実施の形態では4箇所)に形成されている。具体的に述べると、雌ねじ部22は、中心軸Cを挟む一側となる上側が第1ねじ部、中心軸Cを挟む他側となる下側が第2ねじ部として形成される。そして、第1ねじ部は、前側第1ねじ部41及び後側第1ねじ部42からなり、第2ねじ部は、前側第2ねじ部43及び後側第2ねじ部44からなる。また、前側第1ねじ部41及び後側第1ねじ部42の各上部位置には、中心軸Cの延出方向に延びるスリット47、48が形成されている。
図5は、雄ねじ部を省略した取付具の正面図である。図5に示すように、前側第1ねじ部41は、前壁27の下端面を半円弧状に切り欠き、その内周面にねじ溝を設けることによって形成される。前壁27及び前側第1ねじ部41には、左右方向中央部にスリット47が形成されている。これにより、前側第1ねじ部41は、その周方向にてスリット47により二分割した形状に形成され、言い換えると周方向にてスリット47を挟んで二箇所領域に形成される。また、前壁27も左右に分割した形状に設けられる。従って、前側第1ねじ部41において径方向外側に力が加わったときに、スリット47の左右幅が拡がるようにスリット47周りの前側第1ねじ部41、前壁27及びこれに連なる側壁25が左右方向外側に弾性変形可能となっている。ここで、側壁25はスリット47を挟む左右両側にそれぞれ設けられている。
図6は、図4のB−B線断面図である。図6に示すように、後側第1ねじ部42は、半円筒状体の内周面にねじ溝を設けることによって形成される。また、図3にも示すように、後側第1ねじ部42は、前後二箇所の中間壁28に連なって一体に形成される。このように一体に形成された後側第1ねじ部42及び各中間壁28には、左右方向中央部にスリット48が形成されている。これにより、後側第1ねじ部42は、その周方向にてスリット48により二分割した形状に形成され、言い換えると周方向にてスリット48を挟んで二箇所領域に形成される。また、各中間壁28も左右に分割した形状に設けられる。従って、後側第1ねじ部42において径方向外側に力が加わったときに、スリット48の左右幅が拡がるようにスリット48周りの後側第1ねじ部42、各中間壁28及びこれに連なる側壁25が左右方向外側に弾性変形可能となっている。ここで、側壁25はスリット48を挟む左右両側にそれぞれ設けられている。
前側第2ねじ部43は、前係合部31の上方位置にてベース壁26を上方から半円弧上に凹ませ、その内周面にねじ溝を設けることによって形成される(図4、図5参照)。また、後側第2ねじ部44は、後係合部32の上方位置にてベース壁26を上方から半円弧上に凹ませ、その内周面にねじ溝を設けることによって形成される(図4、図6参照)。
ここで、各ねじ部41〜44は、前から後方に向かって前側第1ねじ部41、前側第2ねじ部43、後側第1ねじ部42、後側第2ねじ部44の順に形成され、それぞれが前後方向にて重ならないように異なる位置に形成されている。また、図3及び図4に示すように、前側第1ねじ部41及び後側第1ねじ部42は、本体部21の下方から見て露出し、前側第2ねじ部43及び後側第2ねじ部44は、本体部21の上方から見て露出するようになっている。これにより、各ねじ部41〜44の金型による成形の容易化を図っている。
図2に戻り、雄ねじ部23は、後端がねじ頭となり、先端が前壁27より前方に突出している。雄ねじ部23は、締め付け操作を行うことでパネルPの後面に後方から押圧力を加え、フランジ部12と雄ねじ部23とによりパネルPを厚さ方向から挟み込み可能に設けられている。
続いて、パネルPへの温度調節計10の取り付け方法を説明する。なお、かかる取り付け方法においても、2体の取付具20の取扱いは上下反転する以外は同様に行われるので、ここでは、上壁部11aに取り付けられる取付具20についてのみ説明する。
先ず、パネルPの前面側から、温度調節計10のケース11を挿入し、フランジ部12の後面とパネルPの前面とを接触させる。これと前後して、取付具20にて雌ねじ部22に雄ねじ部23を螺合させ、雄ねじ部23の先端が前壁27より若干前方に突出した状態にしておく。その後、ケース11の各穴13に前係合部31及び後係合部32を挿入してから取付具20を後方にスライド移動する。これにより、図2に示すように、本体部21のベース壁26と各係合部31、32とで穴13の後方を挟み込み、上壁部11aに対する本体部21の上下方向の変位が規制される。
この状態から、雄ねじ部23を締め付け操作して前方に変位させ、雄ねじ部23の先端をパネルPの後面に押し当てて押圧力を加える。これにより、パネルPに対し、フランジ部12と取付具20とで前後から挟み込み力を作用させることができる。この挟み込み力によって、温度調節計10の前方への移動を規制して位置決めでき、パネルPに対する温度調節計10の取り付けを完了することができる。
ここで、雄ねじ部23の締め付けトルクは、パネルPに対する温度調節計10の取り付け状態を良好に保ちつつ、必要以上に大きくなって本体部21やパネルP等に変形が生じないように調整することが求められる。この点について、比較構造として上記実施の形態のスリット47、48を形成せず、各第1ねじ部41、42が左右に分割されない構成について考察する。かかる構成では、トルクドライバ等の工具を用いずに雄ねじ部23の締め付けトルクを必要以上に強くすると、雄ねじ部23では前方向、本体部21では後方向に大きな力が作用する。これにより、各係合部31、32や、ケース11の穴13の周辺が変形、損傷し、ひいては、かかる変形によってパネルPやフランジ部12の表示領域が歪むように変形する場合がある。
そこで、本実施の形態の取付具20では、上記のようにスリット47、48を形成することで、雄ねじ部23の締め付けトルクを必要以上に強くなった場合の作用について、図7を参照して説明する。図7は、雄ねじ部の締め付け時の雌ねじ部との相対変位の流れを示す説明図である。なお、雄ねじ部23の締め付けに対する前側第1ねじ部41の変位と、後側第1ねじ部42の変位とは同様に行われるので、ここでは、後側第1ねじ部42の変位についてのみ説明する。
図7Aでは、雄ねじ部23と後側第1ねじ部42とが通常時の状態で螺合している。この状態で、雄ねじ部23の先端がパネルP(図2参照)に当接していると、雄ねじ部23の前方への移動が規制されることとなる。ここで、説明の便宜上、雄ねじ部23にて図中符号23Aを付したねじ山と、雌ねじ部22における後側第1ねじ部42にて雄ねじ部23のねじ山23Aの後方に対向するねじ山42Aに着目する。図7Aの状態から雄ねじ部23を締め付け操作すると、図面に示す定点位置で見た場合、後側第1ねじ部42に対して雄ねじ部23のねじ山23Aが後方に変位するようになる。
この変位によって、図7Bに示すように、各ねじ山23A、42Aのフランク(斜面)同士が擦れ合い、雄ねじ部23から後側第1ねじ部42に対して拡径する方向(図7Bでは上方)の力が作用する。このとき、後側第1ねじ部42にスリット48が形成されるので、スリット48の左右方向の幅が拡がるように弾性変形し易くなる。その結果、図7Aから図7Bの状態に変位するよう、スリット48周りとなる後側第1ねじ部42や本体部21における側壁25(図3参照)等が無理なく弾性変形される。
図7Bの状態から更に雄ねじ部23のねじ山23Aが後方に変位すると、図7Cに示すように、各ねじ山23A、42Aの頂点同士が接触し、且つ、後側第1ねじ部42では側壁25等の弾性によって図7Cにて下方向の力が発揮される。この状態で、各ねじ山23A、42Aの頂点同士の摩擦抵抗が小さくなると、後側第1ねじ部42に作用する下方向の力によって後側第1ねじ部42が加速しながら勢い良く下方に変位する。そして、図7Dに示すように、ねじ山42Aがねじ山23Aの前方のねじ溝に収容されて図7Aの状態に戻ることとなり、パネルPに対する雄ねじ部23の押圧力を一定に保つことができる。
図7Cの状態から図7Dの状態に後側第1ねじ部42が変位するときに、後側第1ねじ部42が雄ねじ部23に衝突するようになり、該衝突によって「カチッ」という音を発することができる。このように、雌ねじ部22や本体部21の各部における弾性変形が復元することで、スリット48周りとなる後側第1ねじ部42の変位が解除されたタイミングで発音するようになり、かかる発音を実現する各部によって発音部が構成される。
なお、上述したねじ山23A、42Aの相対変位は、ねじ山23A、42Aと同様に隣り合う関係のねじ山同士においても、同様の要領にて行われることとなる。
以上のように、上記実施の形態によれば、スリット47、48を形成したので、雄ねじ部23の締め付けトルクが必要以上になった際、雌ねじ部22の各第1ねじ部41、42を図7に示すように拡径するよう弾性変形して変位させることができる。これにより、雄ねじ部23の締め付け操作を必要以上に継続しても、雄ねじ部23が前進することを停止した状態に保つことができる。この結果、雄ねじ部23によるパネルPの押圧力を適度に維持しつつ、パネルPや取付具20、温度調節計10に過大な応力が発生することを防止して損傷、変形を防ぐことができる。しかも、トルクドライバ等の特殊な工具を準備、使用する必要がなくなり、設備上の負担や作業上の負担を軽減することができる。
また、上記実施の形態では、雄ねじ部23の締め付けトルクが必要以上に大きくなったときに、図7C及び図7Dに示すように、各第1ねじ部41、42のねじ山の頂点に雄ねじ部23のねじ山の頂点が通過するように弾性変形する。その後、スリット47、48周りの各構成の弾性変形の復元によって音を発する構成としたので、締め付け操作する作業者に締め付けトルクが十分であることを容易に認知させることができる。これにより、音が発生した時点で雄ねじ部23の締め付け操作を完了でき、雄ねじ部23の押圧力を適度に保ちつつ、作業時間の容易化、短縮化を図ることができる。
また、上記実施の形態では、雌ねじ部22の各第1ねじ部41、42は中心軸Cより上半分であってスリット47、48を挟む左右二箇所に形成される。このように雌ねじ部22の周方向で雄ねじ部23に接触する領域を調整することで、雄ねじ部23から拡径する方向に力を受ける領域も調整でき、ひいては、雄ねじ部23の締め付けトルクの許容値も調整することができる。
また、上記実施の形態では、雌ねじ部22で中心軸Cを挟んで各第1ねじ部41、42に対し各第2ねじ部43、44が対向しないように配置される。これにより、各第1ねじ部41、42を拡径するよう弾性変形して雄ねじ部23が下方に押圧されるようになっても、雄ねじ部23の締め付けに要する回転力が大きくなることを抑制できる。
本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更(位置や向きを含む)、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
また、上記実施の形態では、本発明を温度調節計を含む制御機器の取付具に適用した構成について説明したが、上述した作用効果が得られるのであれば、取付具以外のねじ構造によって雄ねじ部の押圧力を必要とする各種機器に適用することも可能である。
また、雌ねじ部22の中心軸Cの延出方向は、パネルPの後面に交差する方向であれば直交する方向に対して傾斜する方向としてもよい。
また、上記実施の形態では、雌ねじ部22の周方向においてスリット47、48により二分割したが、雌ねじ部22の周方向の長さを延ばしたり、スリットの形成数を増やしたりして三分割以上に複数分割する形状としてもよい。更に、雌ねじ部22を一箇所のスリットを除く周方向全域に形成して断面視でC字状に形成してもよい。
また、穴13の形成位置及び取付具20の装着位置は、ケース11の上壁部11a及び下壁部11bに限られるものでなく、ケース11の左右の壁部に追加若しくは変更してもよい。
10 温度調節計(制御機器)
11 ケース
20 取付具
21 本体部
22 雌ねじ部
23 雄ねじ部
25 側壁
41 前側第1ねじ部(第1ねじ部)
42 後側第1ねじ部(第1ねじ部)
43 前側第2ねじ部(第2ねじ部)
44 後側第2ねじ部(第2ねじ部)
47 スリット
48 スリット
C 中心軸
P パネル
P1 開口部

Claims (6)

  1. 所定のパネルに形成された開口部に制御機器を挿入しパネルの後面側からねじで押圧した状態で取り付ける取付具において、
    前記制御機器のケースの外面に沿う位置に取り付けられる本体部と、該本体部に設けられて前記パネルに交差する方向に中心軸が延出する雌ねじ部と、該雌ねじ部に螺合して前記パネルに押圧力を加える雄ねじ部とを備え、
    前記雌ねじ部は、その周方向にてスリットにより分割された形状に形成され、該スリット周りが変位する方向に弾性変形可能に設けられることを特徴とする制御機器の取付具。
  2. 前記スリットを挟む両側には側壁がそれぞれ設けられ、該側壁は、前記雌ねじ部における前記スリット周りの変位に応じて弾性変形可能に設けられることを特徴とする請求項1に記載の制御機器の取付具。
  3. 前記雌ねじ部は、その周方向にて前記スリットを挟んで複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御機器の取付具。
  4. 前記スリット周りの変位に応じて発音する発音部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の制御機器の取付具。
  5. 前記雌ねじ部は、中心軸方向に分割されて複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の制御機器の取付具。
  6. 前記雌ねじ部は、中心軸位置を挟む一側に形成される第1ねじ部と、他側に形成される第2ねじ部とを備え、
    前記第1ねじ部と前記第2ねじ部は、中心軸方向にて異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の制御機器の取付具。
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