JP2016201406A - 制御機器の取付具、制御機器の取付構造及び制御機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケース内の各種部品のレイアウトの制約を緩和でき、ケースにおける変形を防ぐことができるようにすること。【解決手段】パネル(P)に形成された開口部(P1)に、取付具(20)を介して温度調節計(10)を取り付ける。温度調節計は、開口部に挿入されるケース(11)を備えている。ケースには被係合部(15)が設けられ、この被係合部に係合する係合部(23)を取付具は有している。取付具は、開口部の内側に入り込む挿入部(22)を備えている。挿入部は、ケースに設けられた収容部(13)に収容され、収容部は、開口部に連通する位置に形成される。【選択図】図3
Description
本発明は、パネルの開口部に挿入した状態で取り付けられる制御機器の取付具、制御機器の取付構造及び制御機器に関する。
特許文献1に開示されるように、各種の制御機器においては、パネルに形成された開口部に挿入された状態で取り付けられる。この取り付けでは、パネルの前面側から制御機器のケースを開口部に挿入した後、パネルの後面側であってケースの上下両側に取付具を装着している。
特許文献1の制御機器において、ケースの上下各面には鋸刃状の被係合部が形成され、この被係合部の近傍にはパネル側に延在する一対の保持溝が形成されている。保持溝は、ケースの内外を通じるように貫通して形成されている。
特許文献1の取付具は、細長い支持板と、この支持板の下面に形成されてケースの被係合部に係合する係合部と、支持板のパネル側に設けられた圧縮部と、支持板から突設された抑え片とを有している。取付具によって制御機器を取り付ける場合、圧縮部をパネルの後面側に当接して圧縮させつつ、係合部と被係合部とを係合させた状態とする。この状態において、抑え片は、ケースの保持溝内に挿通される。抑え片は、L型に屈曲形成されるので保持溝から抜けないようになり、これにより、ケースから取付具が離脱することが規制される。
上記取付具にあっては、抑え片が保持溝から抜けないようにするため、抑え片の先端がケースの内側に入り込むように配設される。このため、保持溝周りのケース内では、プリント基板等の各種部品が抑え片との接触を回避するため、各種部品を小さくしたり、保持溝から離れた設置位置にしたりすることが必要になる。その結果、ケース内の各種部品のレイアウトについて制約が大きくなる、という問題がある。
また、鋸刃状の被係合部の近傍に保持溝を形成すると、ケースにおける保持溝周りの剛性が低下する。保持溝周りには、放熱用の穴が多数形成されるので、剛性低下が著しくなり、ケースから取付具が離脱する方向の力が加わると、保持溝周りにおいてケースが変形し易くなる、という問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ケース内の各種部品のレイアウトの制約を緩和することができる制御機器の取付具、制御機器の取付構造及び制御機器の提供を目的とする。
また、本発明は、ケースにおける変形を防ぐことができる制御機器の取付具、制御機器の取付構造及び制御機器の提供を目的とする。
本発明の制御機器の取付具は、所定のパネルに形成された開口部に制御機器を挿入した状態で取り付ける取付具において、前記制御機器は、前記開口部に挿入されるケースを備え、該ケースには被係合部が設けられ、前記被係合部に係合する係合部と、前記開口部の内側に入り込む挿入部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、開口部の内側に挿入部が入り込むことで、ケースから取付具が離れる方向に変位することを規制することができる。かかる変位の規制によって、従来のように取付具の一部がケースの内側に入り込む構成を採用しなくてよくなり、ケース内の各種部品についてレイアウト上の制約をなくすことができる。しかも、従来のように被係合部近傍に保持溝を形成せずに、それらを離すことができ、被係合部周りの剛性低下を抑制することができる。更には、挿入部から加わる力を開口部に作用させることができ、ケースの変形を回避することができる。
前記挿入部は、前記開口部の内側に入り込んだときに、該開口部の内周面に当接するとよい。この当接した状態によって、挿入部の変位を規制し、ひいては、取付具全体の変位を規制することができる。
前記挿入部は、くさび状に形成され、前記開口部の内側に入り込んだときに、前記開口部の内周面に食い込むように当接するとよい。この構成では、開口部に対して挿入部をより良く固定した状態とすることができる。
前記挿入部と前記係合部とが離れる方向の弾性力を発揮する弾性変形部を更に備えているとよい。この構成では、係合部が挿入部から離れる方向に変位しても、弾性変形部の弾性力によって挿入部が開口部に入り込んだ状態を維持することができる。
本発明の制御機器の取付構造は、所定のパネルに形成された開口部に、取付具を介して制御機器を取り付ける取付構造において、前記制御機器は、前記開口部に挿入されるケースを備え、該ケースには被係合部が設けられ、前記取付具は、前記被係合部に係合する係合部と、前記開口部の内側に入り込む挿入部とを備えていることを特徴とする。
前記ケースには、前記挿入部を収容する収容部が設けられ、該収容部は、前記開口部に連通する位置に形成されるとよい。この構成では、収容部に挿入部を収容してから、挿入部を開口部に入り込ませることができる。
前記挿入部及び前記収容部における前記パネルの厚さ方向に直交する方向の各幅は、略同一に形成されているとよい。この構成では、パネルの厚さ方向に直交する方向において、収容部内で挿入部の変位を規制することができる。
前記挿入部は、弾性変形して前記収容部の形成面に力を付与するとよい。この構成では、収容部内での挿入部が不用意に変位したり、がたついたりすることを回避することができる。
本発明の制御機器は、所定のパネルに形成された開口部に、取付具を介して取り付けられる制御機器において、前記開口部に挿入されるケースを備え、該ケースには被係合部が設けられ、前記取付具は、前記被係合部に係合する係合部と、前記開口部の内側に入り込む挿入部とを備え、前記ケースには、前記挿入部を収容する収容部が設けられ、該収容部は、前記開口部に連通する位置に形成されることを特徴とする。
前記収容部は、前記パネルの厚さ方向に延在するスロット穴若しくは溝によって形成されるとよい。この構成では、種々のパネルの厚さに対応することができる。
本発明によれば、ケース内の各種部品のレイアウトの制約を緩和することができる。また、挿入部からの力が開口部に作用するので、ケースにおける変形を防ぐことができる。
以下、本発明に係る制御機器の取付構造の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。以下の各実施の形態では、制御機器として温度調節計を採用した場合を説明するが、制御機器としては、タイマーや、圧力計等の測定器を採用する等、下述するように取り付けを行える限りにおいて種々の機器を採用することができる。各実施の形態に係る温度調節計は、温度センサや熱電対等からの入力に対し、ヒータなどに出力を行って温度制御する装置である。なお、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、以下の各実施の形態での各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る温度調節計を上方から見た図である。図1に示すように、温度調節計(制御機器)10は、前後方向に延びる四角い筒状のケース11と、ケース11の前方に連設されたフランジ部12とを備えている。本実施の形態では図示しないが、フランジ部12の前面側には、測定値や設定値を表示する表示領域や、オペレータにより操作されるボタン等が設けられる。また、ケース11の後面側には端子部が設けられ、ケース11の内部にはプリント基板等が設けられるが、ここでは説明を省略する。
図1は、第1の実施の形態に係る温度調節計を上方から見た図である。図1に示すように、温度調節計(制御機器)10は、前後方向に延びる四角い筒状のケース11と、ケース11の前方に連設されたフランジ部12とを備えている。本実施の形態では図示しないが、フランジ部12の前面側には、測定値や設定値を表示する表示領域や、オペレータにより操作されるボタン等が設けられる。また、ケース11の後面側には端子部が設けられ、ケース11の内部にはプリント基板等が設けられるが、ここでは説明を省略する。
図2は、パネルに取り付けた状態の温度調節計を上方から見た図であり、図3は、図2を右側方から一部断面視して見た図である。図2及び図3に示すように、パネルPには、前方から見た場合に矩形状の開口部P1が形成され、この開口部P1にケース11が略隙間なく挿入される。そして、パネルPの前面に、フランジ部12の後面が接触することで、パネルPに対する温度調節計10の後方への変位が規制される。
ケース11の上壁部11aには、前後方向(パネルPの厚さ方向)に細長く延在するスロット穴状の収容部13が形成されている。収容部13は、上壁部11aの左右方向中間部に形成されている。収容部13の前端は、フランジ部12の後面に達する位置若しくはその近傍に形成されている。従って、収容部13は、図2及び図3に示す取付状態で、開口部P1に連通する位置に形成される。収容部13の前後長さについては後述する。
ケース11の上壁部11aには、被係合部となる鋸刃状の凹凸部15が形成されている。凹凸部15は、前後方向において、鉛直面と傾斜面とが交互に位置し、傾斜面は、鉛直面の上端から後方に向かって次第に低くなるように形成されている。凹凸部15は、収容部13から所定距離後方に離れた位置に設けられている。なお、上壁部11aにおいて、凹凸部15の左右両側及び後側には、放熱用の図示しない穴が万遍なく形成される。
ここで、ケース11の下壁部11b(図2では不図示)は、上壁部11aを上下反転した形状に設けられ、収容部13及び凹凸部15を備えた形状とされる。上壁部11a及び下壁部11bの各凹凸部15には、それぞれ取付具20が係合して設けられており、2体の取付具20を介して温度調節計10がパネルPに取り付けられる構造となる。ここで、2体の取付具20は、同一構造とされ、上下の向きが相互に反対となっている。従って、以下の取付具20の説明においては、上壁部11aに装着される取付具20について説明し、下壁部11bに装着される取付具20についての説明は、省略又は簡略にする。
取付具20は、パネルPの後面に接触する接触部21と、接触部21の前側の下面に連なって設けられる挿入部22と、凹凸部15に係合する係合部23と、接触部21と係合部23とを繋ぐように形成される本体部24とを備えている。取付具20は、ナイロン等の熱可塑性樹脂によって一体成形されている。
接触部21は、上面視で円弧状に形成される弾性変形部21aと、この弾性変形部21aの左右両端から後方に延びて本体部24の前端に連なる一対の連結部21bとを備えている。接触部21の弾性変形部21a及び連結部21bと、本体部24の前端とによって上下に開通する開口を形成している。弾性変形部21aは、左右方向中央部が最も前方に膨らんでパネルPの後面に接触するように設けられている。また、弾性変形部21aは、その円弧の曲率が変化するように弾性変形可能に設けられる。従って、弾性変形部21aは、パネルPの後面に接触した状態で前後方向に圧縮させると、挿入部22と係合部23とが離れる方向の弾性力を発揮し、パネルPの後面に押し付け力を付与可能となる。
図4は、取付具を前方から見た図である。図4にも示すように、挿入部22は、弾性変形部21aの下面に連なり、且つ、弾性変形部21a前端より前方に突出する突起状に形成されている。図2に示すように、挿入部22は、その左右幅(パネルPの厚さ方向に直交する方向の幅)が収容部13の左右幅と略同一に形成され、収容部13に収容可能な大きさに設けられている。従って、挿入部22は、収容部13内で、収容部13の左右の形成縁に案内されて前後方向にスライド可能となる。挿入部22が収容部13に収容された状態で、挿入部22における弾性変形部21a下面から下方への突出量は、上壁部11aの厚さより小さく設定されている。つまり、挿入部22は、上壁部11aの内面から下方に突出しない。
図5は、取付具を右側方から見た図であり、図6は、図4のA矢視断面図である。図5及び図6に示すように、係合部23は、下端側が尖ったくさび状に形成され、凹凸部15の凹んだ部分に係合可能に設けられている。係合部23の前後各面は、下方に向かうに従って後方にそれぞれ傾斜しており、下端(先端)が凹凸部15に食い込むように係合可能となる(図3参照)。
本体部24は、接触部21の後端に連なる中間部24aと、この中間部24aの後端に連なって後方に延在する板状部24bとを備えている。図4に示すように、中間部24aは、接触部21と略同一の左右幅に形成され、板状部24bは、中間部24a及び凹凸部15より小さい左右幅に形成されている(図2参照)。また、図5に示すように、中間部24aは、接触部21より厚みが大きく形成され、板状部24bは、中間部24a及び接触部21より薄い厚みに形成されている。従って、板状部24bは、前端を基部として後端側が上下に揺動するように弾性変形可能に設けられる。なお、板状部24b、中間部24a及び接触部21の下面は、平滑な同一面上に形成されている。
中間部24aの上面における左右方向中央部には、上方に膨らむ隆起部24cが形成されている。隆起部24cには、前後方向に貫通する雌ねじ部26が形成され、この雌ねじ部26には、頭部が後方に位置するようにねじ部材27が螺合している。ねじ部材27は、スクリュードライバ等によって回転操作することで、雌ねじ部26に対して前後方向に変位可能となっている。
板状部24bの下面における後方側に、上述した係合部23が連なって形成されている。板状部24bと係合部23とは、同一の左右幅に形成されている。板状部24bの後端側には、アングル状をなして上方に突出する突出部24dが形成されている。突出部24dは、その先端(後端)を指先で操作することで、板状部24bより高い位置から本体部24に外力を付与することができる。
ここで、挿入部22が収容部13に収容し得るようにするため、収容部13の前後長さは、パネルPの厚さに挿入部22の前後幅を加えた長さより長く設定される。従って、収容部13の前後長さは、温度調節計10の取り付けを許容するパネルPの厚さの最大値に挿入部22の前後幅を加えた長さに設定される。
続いて、パネルPへの温度調節計10の取り付け方法を説明する。なお、かかる取り付け方法においても、2体の取付具20の取扱いは上下反転する以外は同様に行われるので、ここでは、上壁部11aに取り付けられる取付具20についてのみ説明する。
先ず、パネルPの前面側から、温度調節計10のケース11を挿入し、フランジ部12の後面とパネルPの前面とを接触させる。次いで、収容部13の内部に取付具20の挿入部22を挿入し、この挿入状態を維持しつつ、収容部13によって挿入部22を案内させながら取付具20を前方にスライド移動する。すると、接触部21の前端がパネルPの後面に接触され、挿入部22が開口部P1内に入り込み、開口部P1の内周面に当接される。これにより、図3に示すように、挿入部22が開口部P1に嵌り合うようになり、取付具20の前方領域における上方の変位若しくは回動が規制される。
この状態から、板状部24bを上壁部11aの上面に押さえ付け、凹凸部15に対して係合部23を係合させる。次いで、指先で突出部24dを下方に押さえつつ前方に押し込むと、弾性変形部21aの前後幅が圧縮するよう弾性変形され、凹凸部15と係合部23とでの係合を繰り返しながら、接触部21より後側の各構成が徐々に前方に変位される。そして、弾性変形部21aの弾性によって、係合部23の先端が凹凸部15に食い込んで係合し、係合部23等の接触部21より後側の各構成の後方への変位が規制される。
弾性変形部21aの前後幅が所定幅となるまで圧縮されると、弾性変形部21aの弾性力によって、係合部23と接触部21とで前後に突っ張った状態になる。これにより、パネルPに対し、フランジ部12と取付具20とで前後から挟み込み力を加えることができ、温度調節計10の前方への移動を規制して位置決めすることができる。
上述のように挟み込み力を加えると、取付具20の接触部21側(前側)が上方に変位して上壁部11aから離れる力が作用する。本実施の形態では、開口部P1の内周面に挿入部22が接触するので、かかる上方の変位を規制することができる。
この状態において、弾性変形部21aの弾性力によって、パネルPに対する温度調節計10の取り付け状態が十分に維持される場合には、取付具20よる温度調節計10の取り付けが完了する。一方、温度調節計10の取り付け状態が十分でない場合には、パネルPに対するフランジ部12と取付具20との挟み込み力を高めるため、下述する作業を行う。従って、上述のように温度調節計10を位置決めした状態は、仮固定された状態となる。
この仮固定された状態から、ねじ部材27をねじ込むことで前方に変位させ、ねじ部材27の先端をパネルPの後面に当接させる。そして、ねじ部材27を更にねじ込むと、ねじ部材27が前後に変位せず、雌ねじ部26等の接触部21より後側の各構成に対し、後方に変位する力が作用する。これにより、くさび状をなす係合部23の先端が凹凸部15に更に食い込み、パネルPに加わる挟み込み力を強くすることができる。このとき、係合部23等の弾性変形によって、接触部21より後側の各構成が若干後方に変位しても、圧縮された弾性変形部21aの前後幅が大きくなるよう変形し、接触部21とパネルの後面との接触状態が維持される。従って、挿入部22が開口部P1内に入り込んだ状態も維持され、開口部P1の内周面に挿入部22が接触した状態も維持される。
上述のようにねじ部材27をねじ込む際にも、取付具20の接触部21側(前側)が上方に変位して上壁部11aから離れる力が作用する。この力に対しても、開口部P1の内周面に挿入部22が接触することで、かかる上方の変位を規制することができる。これにより、パネルPに対する温度調節計10の取り付け状態を安定且つ強固なものとすることができる。
以上のように、第1の実施の形態によれば、挿入部22はケース11の内部に突出するものでないので、ケース11内の各種部品が挿入部22との接触を回避するために、レイアウト上の制約を受けないようにすることができる。また、収容部13が被係合部15から前方に離れた位置に形成されるので、多数の放熱用の穴が形成されたケース11の剛性低下を抑制することができる。しかも、取付具20の接触部21側が上方に変位する力が作用しても、上壁部11aから接触部21等が離れないよう、挿入部22が開口部P1に当接して嵌るようになり、ケース11に力が作用しないようにしてケース11の変形を防ぐことができる。
また、フランジ部12の後面をパネルPの前面に接触させた状態で、収容部13が開口部P1に連通する位置に形成されるので、収容部13内の挿入部22が開口部P1に入り込むように案内することができる。
次いで、第1の実施の形態とは異なる第2及び第3の実施の形態について説明する。なお、第2及び第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる場合があり、説明を省略若しくは簡略にする場合がある。
[第2の実施の形態]
図7は、第2の実施の形態においてパネルに取り付けた状態の温度調節計を上方から見た図であり、図8は、図7を右側方から一部断面視して見た図である。図7及び図8に示すように、第2の実施の形態に係る取付具20の接触部41は、上面視で、第1の実施の形態の接触部21(図2参照)のように内側に開口を形成せず、当該開口を埋めたような板状に形成される。接触部41は、第1の実施の形態の接触部21と同様の外縁形状に形成される。
図7は、第2の実施の形態においてパネルに取り付けた状態の温度調節計を上方から見た図であり、図8は、図7を右側方から一部断面視して見た図である。図7及び図8に示すように、第2の実施の形態に係る取付具20の接触部41は、上面視で、第1の実施の形態の接触部21(図2参照)のように内側に開口を形成せず、当該開口を埋めたような板状に形成される。接触部41は、第1の実施の形態の接触部21と同様の外縁形状に形成される。
第2の実施の形態において、本体部24の板状部44bは、前方の第1形成体44baと、後方の第2の形成体44bbとを備え、それらの間にスペースを介して前後に分割されて形成されている。第1形成体44baと第2の形成体44bbとの左右両側は、上面視でU字状となる弾性変形部46によって連結されている。弾性変形部46は、前後幅が変化するように弾性変形可能に設けられる。従って、弾性変形部46は、パネルPの後面に接触部41の前端を接触した状態で前後方向に圧縮させると、パネルPの後面に押し付け力を付与可能とされる。なお、第2の形成体44bbには、第1の実施の形態と同様に、係合部23及び突出部24dが連なって形成されている。
以上のように、第2の実施の形態においては、弾性変形部46が第1の実施の形態の弾性変形部21aと同様に機能し、第1の実施の形態と同様の作用、効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
図9は、第3の実施の形態においてパネルに取り付けた状態の温度調節計を上方から見た図であり、図10は、図9を右側方から一部断面視して見た図である。図9及び図10に示すように、第3の実施の形態に係る取付具20の接触部51は、上面視で、第2の実施の形態の接触部41と同様に形成される。第3の実施の形態に係る取付具20は、第2の実施の形態に係る取付具20に弾性変形部46を設けない構成とされる。従って、第3の実施の形態の取付具20は、弾性変形部46のように前後幅が変化する部分がなくなり、温度調節計10を取り付けるときに、手作業では係合部23の先端が凹凸部15に食い込まない若しくは食い込み難くなる。従って、ねじ部材27をねじ込む前に、係合部23と接触部51とで前後に突っ張る力が弱い若しくは作用しなくなるので、ねじ部材27をねじ込むときには、取付具20が脱落したり変位しないよう手で押さえる作業が行われる。
図9は、第3の実施の形態においてパネルに取り付けた状態の温度調節計を上方から見た図であり、図10は、図9を右側方から一部断面視して見た図である。図9及び図10に示すように、第3の実施の形態に係る取付具20の接触部51は、上面視で、第2の実施の形態の接触部41と同様に形成される。第3の実施の形態に係る取付具20は、第2の実施の形態に係る取付具20に弾性変形部46を設けない構成とされる。従って、第3の実施の形態の取付具20は、弾性変形部46のように前後幅が変化する部分がなくなり、温度調節計10を取り付けるときに、手作業では係合部23の先端が凹凸部15に食い込まない若しくは食い込み難くなる。従って、ねじ部材27をねじ込む前に、係合部23と接触部51とで前後に突っ張る力が弱い若しくは作用しなくなるので、ねじ部材27をねじ込むときには、取付具20が脱落したり変位しないよう手で押さえる作業が行われる。
なお、第3の実施の形態の取付具20では、第1及び第2の実施の形態に比べ、凹凸部15における鋸刃の前後幅が短く形成されている。
本発明は上記実施の形態に限定されず種々変更して実施することが可能である。また、上記実施の形態で説明した数値、寸法、材質、方向については特に制限はない。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
例えば、収容部13は、ケース11を形成する壁部の外面に形成され、前後方向に延在する有底の溝としてもよい。これによっても、収容部13内に、挿入部22等の取付具20の構成がケース11内に入り込まないようにすることができる。このように、収容部13を溝とした場合、収容部13の底面と、この底面に相対する挿入部22の形成面に、相互に係合する波状面やジグザグ面をそれぞれ形成してもよい。これにより、温度調節計10の取り付け後、収容部13内での挿入部22の前後方向の変位を規制することができる。
また、挿入部22は、上述した形状の挿入部22における前面や上下の各面に凹部を形成する等、種々の変更が可能である。具体的には、挿入部22は、図11に示すような形状に変更してもよい。図11は、変形例に係る取付具の要部を拡大して上方から見た図である。図11の挿入部22は、左右一対の湾曲する片部材61、62からなり、これらの先端(前端)は、前方に向かうに従って次第に接近している。挿入部22の先端部の左右幅は、収容部13(図3参照)の左右幅より小さく形成され、挿入部22の前後方向中間部の左右幅は、収容部13の左右幅より大きく形成されている。従って、挿入部22を先端部から収容部13に挿入すると、片部材61、62が相互に接近するように弾性変形し、収容部13の左右の形成面に力が加わるよう圧接した状態となる。これにより、収容部13内での挿入部22の左右のがたつきや、前後の変位を抑制することができる。
図12Aは、他の変形例に係る取付具の要部を拡大して上方から見た図であり、図12Bは、その要部を前方から見た図である。図12の挿入部22は、前方及び上方に向かって尖ったくさび状に形成され、これにより、パネルPの開口部P1の内周面に対し、挿入部22が食い込むように当接するようになる。これにより、上述のように取付具20を装着した状態で、開口部P1に対する挿入部22の固定状態をより良く維持することができる。
また、挿入部22の後端は、収容部13に収容できる限りにおいて、上記各実施の形態に図示した位置よりもっと後方に位置させてもよく、例えば、第1の実施の形態の挿入部22の後端が接触部21の開口の内側になるよう形成してもよい。
また、挿入部22を複数形成し(例えば左右2箇所形成し)、これに応じて収容部13の形成数を増やしてもよい。
また、接触部21、41、51の先端形状は、上面視でパネルPの後面と平行に形成してもよいし、凹凸がある形状としてパネルPの後面の複数箇所に散点的に接触するようにしてもよい。
被係合部15と係合部23とは、相互に係合できる限りにおいて、他の形状としてもよいが、上記各実施の形態のように形成した方が、弾性変形部21a、46が発揮する弾性力を調整できる点で有利となる。また、弾性変形部21a、46は、上記実施の形態と同様に力を作用させることができる限りにおいて、形成位置や形状を変更してもよい。
また、接触部21、41、51の大きさは、その左右幅を本体部24の左右幅と同一にしたり、本体部24の左右幅より小さくしたりする等、変更してもよい。
また、収容部13及び被係合部15の形成位置及び取付具20の装着位置は、ケース11の上壁部11a及び下壁部11bに限られるものでなく、ケース11の左右の壁部に追加若しくは変更してもよい。
また、上述したように、取付具20において、ねじ部材27を用いずに温度調節計10を取り付けできる場合には、ねじ部材27及び雌ねじ部26の形成を省略してもよい。
10 温度調節計(制御機器)
11 ケース
13 収容部
15 凹凸部(被係合部)
20 取付具
21a 弾性変形部
22 挿入部
23 係合部
46 弾性変形部
P パネル
P1 開口部
11 ケース
13 収容部
15 凹凸部(被係合部)
20 取付具
21a 弾性変形部
22 挿入部
23 係合部
46 弾性変形部
P パネル
P1 開口部
Claims (10)
- 所定のパネルに形成された開口部に制御機器を挿入した状態で取り付ける取付具において、
前記制御機器は、前記開口部に挿入されるケースを備え、該ケースには被係合部が設けられ、
前記被係合部に係合する係合部と、前記開口部の内側に入り込む挿入部とを備えていることを特徴とする制御機器の取付具。 - 前記挿入部は、前記開口部の内側に入り込んだときに、該開口部の内周面に当接することを特徴とする請求項1に記載の制御機器の取付具。
- 前記挿入部は、くさび状に形成され、前記開口部の内側に入り込んだときに、前記開口部の内周面に食い込むように当接することを特徴とする請求項1に記載の制御機器の取付具。
- 前記挿入部と前記係合部とが離れる方向の弾性力を発揮する弾性変形部を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の制御機器の取付具。
- 所定のパネルに形成された開口部に、取付具を介して制御機器を取り付ける取付構造において、
前記制御機器は、前記開口部に挿入されるケースを備え、該ケースには被係合部が設けられ、
前記取付具は、前記被係合部に係合する係合部と、前記開口部の内側に入り込む挿入部とを備えていることを特徴とする制御機器の取付構造。 - 前記ケースには、前記挿入部を収容する収容部が設けられ、該収容部は、前記開口部に連通する位置に形成されることを特徴とする請求項5に記載の制御機器の取付構造。
- 前記挿入部及び前記収容部における前記パネルの厚さ方向に直交する方向の各幅は、略同一に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の制御機器の取付構造。
- 前記挿入部は、弾性変形して前記収容部の形成面に力を付与することを特徴とする請求項6に記載の制御機器の取付構造。
- 所定のパネルに形成された開口部に、取付具を介して取り付けられる制御機器において、
前記開口部に挿入されるケースを備え、該ケースには被係合部が設けられ、
前記取付具は、前記被係合部に係合する係合部と、前記開口部の内側に入り込む挿入部とを備え、
前記ケースには、前記挿入部を収容する収容部が設けられ、該収容部は、前記開口部に連通する位置に形成されることを特徴とする制御機器。 - 前記収容部は、前記パネルの厚さ方向に延在するスロット穴若しくは溝によって形成されることを特徴とする請求項9に記載の制御機器。
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JP (1) | JP2016201406A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6100961B1 (ja) * | 2016-09-02 | 2017-03-22 | ココリサーチ株式会社 | 電子機器 |
KR20190060661A (ko) * | 2017-11-24 | 2019-06-03 | 후지 덴키 가부시키가이샤 | 제어기기의 부착구 |
JP2020193836A (ja) * | 2019-05-27 | 2020-12-03 | アズビル株式会社 | パネル計器の取付具、パネル計器の取付構造およびパネル計器 |
-
2015
- 2015-04-08 JP JP2015078938A patent/JP2016201406A/ja active Pending
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