JP2011147262A - ハーネス固定用クリップ - Google Patents

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Masato Ibaraki
正人 茨木
Masato Ezaki
雅人 江崎
Seitaro Kashima
正太郎 鹿島
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Abstract

【課題】車体パネルの板厚寸法の違いに対応すると共に、車体パネルに確実に固定できるハーネス固定用クリップを提供する。
【解決手段】取付板70に設けられた取付孔71に取り付けてハーネスを固定するためのハーネス固定用クリップであって、取付孔71をに挿入する支柱18と、ハーネスを保持するバンド部12と、取付孔71への挿入側の面に接する押え部22と、支柱18に設けられ取付孔71への挿入側とは反対側の面に接するストッパ部20を有する弾性長片23と弾性短片24とからなり、弾性短片対は弾性長片対の並び方向に対して交差するように設けられ、弾性短片24及び支柱18は弾性長片23の成型時における型開き方向から見たときに互いにずれた位置に配置され、弾性長片23及び弾性短片24の各ストッパ部20と押え部22との間の取付板71の板厚方向における寸法は互いに異なる値に設定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、取付板に取り付けるハーネス固定用クリップに関する。
従来より、車体パネルの取付孔にワイヤーハーネス等を固定するクリップとして、例えば特許文献1記載のハーネス固定用クリップが公知である。このハーネス固定用クリップはワイヤーハーネス等を巻締めて固定する電線保持部と、電線保持部から延びる支持部と、支持部の基端側から突出する弾性押え部と、支持部の先端側から基端側に向かって広がる一対の弾性係止片とを備えており、弾性係止片の先端側には多段状の係止部が設けられている。
このハーネス固定用クリップは、電線保持部にてワイヤーハーネス等を固定した後、車体パネルの取付孔に支持部を挿入することで、弾性係止片が取付孔の内周縁に沿って弾性変位弾性変位しながら取付孔に挿入されると共に、弾性押え部が弾性変位して取付孔の挿入側の面を押え込む。そして、弾性係止片の係止部が取付孔を貫通するときには係止部に設けられた段差毎に弾性復帰することで、取付孔の挿入側とは反対側の面を係止し、支持部が挿入できなくなった位置においてワイヤーハーネス等を車体パネルに固定する。その為、係止部は車体パネルの板厚が変化しても、何れかの段部にて係止部を係合させることができるようになっている。
特開2009−115241号公報
ところが、取付孔に支持部を挿入するには弾性係止片を弾性変位させる必要がある為、挿入作業において相当の力を要する。その為、支持部が斜めに挿入されて、互いの係止部において係止する段差が異なることがあり、その結果、クリップが斜めに取り付けられることでガタつき、クリップを車体パネルに対して確実に固定できないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、車体パネルの板厚寸法の違いに対応すると共に、車体パネルに確実に固定できるハーネス固定用クリップを提供することを目的とする。
本発明は、取付板に設けられた取付孔に取り付けてハーネスを固定するための合成樹脂製のハーネス固定用クリップであって、先端部が前記取付孔を貫通する支持部と、前記支持部の基端側に設けられ前記電線を保持する電線保持部と、前記支持部に設けられ前記取付板のうち前記取付孔への挿入側の面に接する押え部と、前記支持部の先端側に設けられ弾性変形を伴って前記取付孔を貫通した後に弾性的に復帰して前記取付孔への挿入側とは反対側の面に接する係止部を備えた複数の弾性係止片とを備え、前記弾性係止片は、前記支持部の先端部において前記支持部を挟んで対をなすよう設けられた第一弾性係止片と、この第一弾性係止片対の並び方向に対して交差する方向に前記支持部を挟んで対をなすように設けられた第二弾性係止片とからなり、前記第二弾性係止片及び前記支持部は前記第一弾性係止片の成型時における型開き方向から見たときに互いにずれた位置に配置されており、前記第一弾性係止片及び第二弾性係止片の各係止部と前記押え部との間の前記取付板の板厚方向における寸法は互いに異なる値とされていることに特徴を有する。
このような構成のハーネス固定用クリップによると、第一弾性係止片及び第二弾性係止片の各係止部において、板厚の寸法が異なる二種類の取付板に対応することができる。また、第一及び第二弾性係止片の各係止部において係止する板厚の寸法が異なるため、仮に支持部が斜めに挿入された場合、取付孔にハーネス固定用クリップを係止することができず、係止孔にハーネス固定用クリップが係止できた時には、対を成す係止部において係止されることになる。これにより、ハーネス固定用クリップは斜めに取り付けられることが無く、取付板にクリップを確実に固定することができる。また、更に第一弾性係止片の成型時における型開き方向において第二弾性係止片及び前記支持部がずれた状態に配置されていることから、スライド金型を増やしたスライド構造を採用することなく第二弾性係止片を成形することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記第一弾性係止片対及び第二弾性係止片対は、共に前記支持部の先端側から前記基端側に向かって両側に広がる形態に形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、支持部が先細りの形態をなすことから、取付孔に対して支持部を挿入する際に、弾性係止片を弾性変位させて支持部を挿入する挿入力を低減させることができる。
前記係止部は前記各弾性係止片の先端において段付状をなして前記取付孔の内周縁に接するストッパ部を有する構成としてもよい。
このような構成によると、係止部のストッパ部が取付孔の挿入側とは反対側の周縁部に接して係合されるため、取付孔に対して係合力が高まると共に、安易な支持部抜けを防止することができる。
本発明によれば、車体パネルの板厚寸法の違いに対応すると共に、車体パネルに確実に固定できるハーネス固定用クリップを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るハーネス固定用クリップの全体正面図 同全体側面図 挿入部及びバンドロック部の拡大斜視図 挿入部及びバンドロック部の拡大正面図 挿入部及びバンドロック部の拡大側面図 挿入部及びバンドロック部の拡大上面図 薄型取付板にクリップを取り付けた状態を示す正面図 薄型取付板にクリップを取り付けた状態を示す側面図 図8のX−X線断面図 図7のIX−IX線断面図 厚型取付板にクリップを取り付けた状態を示す正面図 厚型取付板にクリップを取り付けた状態を示す側面図 図11のXIII−XIII線断面図 図12のXIV−XIV線断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1乃至図14の図面を参照して説明する。
本実施形態のハーネス固定用クリップは、合成樹脂により一体成形され、電線を束ねた図示しないハーネスを車体に固定した取付板70(図7参照)に取り付ける為のものである。尚、以下の説明において上下方向とは、本実施形態における図1の上下方向を基準とする。
このハーネス固定用クリップは、図1及び図2に示すように、取付板70の取付孔71に挿入される挿入部10と、挿入部10の下方に位置するバンドロック部11と、そのバンドロック部11の下方から延びるほぼ一定幅の細長い帯状の電線保持部に相当するバンド部12とによって構成されている。尚、ここで示される挿入部10とバンドロック部11とが支持部に相当する。
このバンドロック部11は、図3乃至図6に示すように、一側面が傾斜面13をなす扁平な角筒状を成し、その上面略中央には挿入部10が突設され、バンドロック部11の下面には挿入部10が設けられた位置の正反対側の位置にバンド部12が取り付けられている。
バンドロック部11に形成された傾斜面13はバンドロック部11の上面端部より僅かに中央よりの位置からバンド部12が取り付けられた位置まで延びる形態に形成され、その傾斜面13には傾斜面13の反対側に位置する面までバンドロック部11の内部を貫通する係止孔14が設けられている。係止孔14はバンド部12が挿通可能に形成され、その横幅はバンド部12とほぼ同じ寸法に、縦幅がハンド部12の厚みに比べてやや広めに構成されている。そして、係止孔14の内面には、その下方にバンド部12を係止する弾性舌片15が設けられている。
弾性舌片15は図3乃至図5及び図10に示すように、傾斜面13側の開口部付近の下面から上面に向かって僅かに立上がりもう一方の開口部の略中央に向かって屈曲され、バンドロック部11から僅かに突出した状態に形成されている。弾性舌片15はその略中央に幅方向に延びる係止突起16が間隔を空けて二箇所に形成されている。係止突起16は、その傾斜面13側の面が係止突起16の先端側に向かって上昇する傾斜部16Aとして形成され、傾斜部16Aの反対側の面がバンド部12を係止する係止面16Bとして形成されている。
バンド部12は図1及び図2に示すように、バンドロック部11の傾斜面13の一端から連なった状態にやや延設してから下方向に真っ直ぐ延びた状態を成し、バンド部12の先端が僅かに先細りした状態に形成されている。また、バンド部12は薄肉状に形成され、バンドロック部11の傾斜面13と並行な傾斜面13側の面には短手方向に延びる係合溝12Aが長手方向に連続して複数形成されている。バンド部12はこの係合溝12Aを内側にして図示しないハーネス等を巻締めた後、余ったバンド部12を係止孔14に挿入することでバンド部12を係止孔14から抜け止めし、図示しないハーネス等を結束する。尚、係止孔14では、バンド部12が挿入されるときにはバンド部12の複数の係合溝12Aが弾性舌片15の係止突起16の傾斜部16Aと連続的に当接すると共に、弾性舌片15を下方に押さえつけるように撓み変形させ、余った全てのバンド部12が挿入された時にはその状態において係合溝12Aが弾性舌片15の係止突起16の係止面16Bに係止され、バンド部12が抜け止めされる。
一方、挿入部10は図3乃至図6に示すようにバンドロック部11の上面から突設する略正方形を成す台座部17と、台座部17の上面から略垂直方向に延びる支柱18と、支柱18の先端部から延びる弾性係止片19とから構成されている。
台座部17はバンドロック部11よりも一回り小さい形態に設けられ、その一辺の長さは取付板70に設けられた矩形状を成す取付孔71の短手方向の幅寸法とほぼ同じに設定されている。したがって、ハーネス固定用クリップの挿入部10が取付孔71に挿入された時には台座部17の側面と取付孔71の内周縁とが密接する状態にある為、ハーネス固定用クリップは取付板70への取付後、取付孔71に対して回転することを規制される。
支柱18は略方形の板状を成し、その高さはバンドロック部11の厚みのほぼ二倍に設定され、支柱18の短手方向の側面がバンドロック部11に設けられた係止孔14の開口部と並行するように配置されている。
弾性係止片19は支柱18の先端からバンドロック部側に向かって両方向に広がり細長い板状を成して互いに交差する二対の弾性係止片19から構成され、一対の弾性係止片19は係止孔14の開口部と並行する状態に、もう一対の弾性係止片19は係止孔14の延びる方向と並行する状態に配置されている。計四つの弾性係止片19は互いにその基端を支点に支柱18方向に対して弾性変形可能に形成されると共に、その先端には弾性係止片19の外面が支柱18側に向かって薄肉状態となった段付状のストッパ部20が設けられている。そして、更にその先端にはバンドロック部11に向かって真っ直ぐに延びる薄肉矩形状の面受部21が設けられている。これにより、支柱18の先端部を取付板70の取付孔71に挿入する際には弾性係止片19の外面が取付孔71の縁部と当接し、弾性係止片19が支柱18側に弾性変形することで挿入され、支柱18の先端部が弾性係止片19と共に取付孔71を貫通したときには弾性係止片19が弾性復帰して、弾性係止片19のストッパ部20と面受部21とが取付板70の内面側の取付孔71周辺部を係止する。このとき、バンドロック部11の上面は取付孔71の挿入側の周辺部を押さえる押え部22として取付板70の外側を押さえ、車体パネルの取付板70はストッパ部20と押え部22とによって挟持される。
さて、弾性係止片19は、図3乃至図6に示すように、一方の一対の弾性係止片19が係止孔14の開口部と並行に設けられ支柱18の幅方向を基準に面対称に配置される第一弾性係止片に相当する弾性長片23として構成され、もう一方の一対の弾性係止片19が支柱18を基準にそれぞれが相反して幅方向へずれることによって支柱18を中心に点対称に配置される第二弾性係止片に相当する弾性短片24として構成されている。詳しくは、弾性短片24及び支柱18は、係止孔14が延びる方向(弾性長片23の成形時における型開き方向)側から見たときに互いに重ならず、ずれた状態に構成されている。これにより、挿入部10が取付孔71に挿入されるときに互いの弾性短片24が支柱18側に向かって弾性変形しても、支柱18と当接することなく、弾性変形可能である。また、成形時における型開き方向において弾性短片24が重ならず、ずれた状態にあるため、スライド型を使用したスライド構造を採用することなく成形することができる。
弾性短片24は弾性長片23よりもやや幅狭且つ、短めに形成されており、その先端の位置は弾性長片23のストッパ部20とほぼ同じ高さ位置に設定されている。一方、弾性長片23の先端はバンドロック部11の押え部22付近まで延びると共に、先端部に設けられたストッパ部20がバンドロック部11の短手方向の外側面よりも外側に突出した状態に形成されている。したがって、ハーネス固定用クリップの挿入部10を矩形の取付孔71に挿入する時には、その挿入方向が取付孔71の長手方向の側縁と一対の弾性長片23とが平行になるように位置決めされる。
また、弾性係止片19に設けられた全てのストッパ部20は弾性係止片19の先端からの距離がほぼ同じ寸法に設定されており、弾性長片23のストッパ部20とバンドロック部11の押え部22との上下方向(取付板70の板厚方向)の距離は弾性短片24のストッパ部20と押え部22との上下方向の距離に比べて弾性係止片19の面受部21の長さ程度短い状態になっている。これにより、それぞれの弾性係止片19が挟持可能な車体パネルの取付板70の厚みは弾性長片23と弾性短片24とにおいて異なり、弾性長片23と押え部22とが挟持可能な取付板70の厚みは、弾性短片24と押え部22とが挟持可能な取付板70の厚みの二倍弱程度の寸法となっている。
続いて、上記のように構成された実施形態の取付手順及びおよびその作用効果について図7及び図14を用いて説明する。
まず、図示しないハーネス等にハーネス固定用クリップのバンド部12を巻締めて、余ったバンド部12の全てをバンドロック部11の係止孔14に挿通させる。すると、係止孔14に設けられた弾性舌片15の係止突起16がバンド部の係合溝12Aを係止して、ハーネス固定用クリップにハーネス等が固定される。
次に、ハーネス等を固定したハーネス固定用クリップの挿入部10の向きを取付板70の取付孔71に合わせて挿入し、ハーネスを車体パネルに取り付けることになるが、取付板70の取付孔71が設けられた周辺部の板厚の厚みによって若干その作用が異なる。
図7乃至図10に示すように、取付孔71周辺の板厚が上下方向における弾性短片24と押え部22との距離と同程度の寸法に形成された薄型取付板70Aの場合、取付孔71にハーネス固定用クリップの挿入部10を挿入すると、取付孔71の内周縁と各弾性係止片19の外面部とが当接し、弾性係止片19は内周縁に沿って支柱18側に弾性変位しながら取付孔71に挿入されていく。すると、まず始めに弾性短片24のストッパ部20が取付孔71を貫通して弾性復帰するが、薄型取付板70Aの板厚が弾性短片24に設けられたストッパ部20と押え部22との上下方向の距離よりも小さい寸法であるため、弾性短片24と押え部22とによって薄型取付板70Aは挟持されることはない。そこで、更に挿入部10を挿入し続けると、弾性長片23のストッパ部20が貫通したところで、図7及び図9に示すように、弾性長片23が弾性復帰して弾性長片23のストッパ部20が薄型取付板70Aの内面側の取付孔71周辺部を係止すると共に、取付孔71の内面と弾性長片23の面受部21とが密接する。このとき、ストッパ部20と対向するバンドロック部11の押え部22は薄型取付板70Aの挿入側の外面を押さえつける状態となっており、薄型取付板70Aはハーネス固定用クリップに挟持されることになる。これにより、ハーネス等は薄型取付板70Aに固定される。
一方、図11乃至図14に示すように、車体パネルの取付板70の厚みが薄型取付板70Aの二倍弱程度の厚型取付板70Bに取り付ける場合、薄型取付板70Aと同様、取付孔にクリップの挿入部を挿入すると、取付孔71の内周縁と各弾性係止片19の外面部とが当接し、弾性係止片19は内周縁に沿って支柱18側に弾性変位しながら取付孔71に挿入されていく。すると、弾性短片24のストッパ部20が取付孔71を貫通した時点でバンドロック部11の押え部22が取付孔71の挿入側の外面に当接して押さえつける状態となると共に、弾性短片24のストッパ部20が厚型取付板70Bの内面側の取付孔71の周辺部を係止すると共に、取付孔71の内面と弾性短片24の面受部21とが密接する。これにより、厚型取付板70Bはハーネス固定用クリップに挟持され、ハーネス等が厚型取付板70Bに固定される。このとき、弾性長片23は図11及び図14に示すように、取付孔71において弾性変形したままの状態で保持され、弾性長片23のストッパ部20が厚型の取付孔71の周辺部を係止することはない。
以上のように薄型及び厚型取付板70のどちら場合においてもストッパ部20と押え部22によって車体パネルの取付板70を挟持することができることから、ハーネス等を車体パネルの取付板70に固定することができる。また、弾性長片23及び弾性短片24の各ストッパ部20において係止する板厚の寸法が異なるため、係止孔14にハーネス固定用クリップが係止できた時には、対を成すストッパ部において係止されることになる。
仮に挿入部10が斜めに挿入された場合においては、弾性長片23及び弾性短片24の各1ストッパ部20では取付孔71に対してハーネス固定用クリップを係止することができないため、ハーネス固定用クリップは斜めに取り付けられることが無く、取付板70にハーネス固定用クリップをガタつき無く確実に固定することができる。
更に、本実施形態は弾性短片24及び支柱18が係止孔14が延びる方向(弾性長片23の成形時における型開き方向)おいて互いに重ならず、ずれた配置に構成されていることから、ハーネス固定用クリップを成形する成形金型を係止孔14が延びる方向に型開きする構造にすることで、弾性係止片19の成形や弾性係止片19が弾性変位した際の逃がし部分を成形するスライド金型を増やしたスライド構造を採用することなく、弾性長片の成形時における型開き方向のみの成形金型でハーネス固定用クリップを成形することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、一対の弾性長片23が取付孔71の開口部と並行し、一対の弾性短片24が係止孔14の延びる方向と並行するように構成したが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、一対の弾性長片23が係止孔14の延びる方向と並行し、一対の弾性短片24が係止孔14の開口部と並行するように構成してもよい。
(2)上記実施形態では、ハーネス等を保持する保持部をバンド部12として構成したが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、例えば、保持部を合成樹脂製の取付部としてバンドロック部11と一体に成形し、取付部にハーネス等をテープ等で固定する構成してもよい。
(3)上記実施形態では、ストッパ部20を弾性係止片19の外面が支柱18側に向かって薄肉状態となった段付状に構成したが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、弾性係止片19の先端面全てをストッパ部20として構成してもよい。
(4)上記実施形態では、弾性係止片19を支柱18の先端部からバンドロック部11に向かって両方向に広がる構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、支柱18の先端から真横に延びる弾性係止片19として構成してもよい。
(5)上記実施形態では、バンドロック部11の上面に取付孔71内に進入して回り止めを行う台座部17を設けた構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、バンドロック部11の上面に台座部を設けずに直接に支柱18を立ち上げる構成としてもよい。
11:バンドロック部(支持部)
12:バンド部(電線保持部)
18:支柱(支持部)
19:弾性係止片
20:ストッパ部(係止部)
22:押え部
23:弾性長片(第一弾性係止片)
24:弾性短片(第二弾性係止片)
70:取付板
71:取付孔

Claims (3)

  1. 取付板に設けられた取付孔に取り付けてハーネスを固定するための合成樹脂製のハーネス固定用クリップであって、
    先端部が前記取付孔を貫通する支持部と、前記支持部の基端側に設けられ前記ハーネスを保持する電線保持部と、前記支持部に設けられ前記取付板のうち前記取付孔への挿入側の面に接する押え部と、前記支持部の先端側に設けられ弾性変形を伴って前記取付孔を貫通した後に弾性的に復帰して前記取付孔への挿入側とは反対側の面に接する係止部を備えた複数の弾性係止片とを備え、
    前記弾性係止片は、前記支持部の先端部において前記支持部を挟んで対をなすよう設けられた第一弾性係止片と、この第一弾性係止片対の並び方向に対して交差する方向に前記支持部を挟んで対をなすように設けられた第二弾性係止片とからなり、前記第二弾性係止片及び前記支持部は前記第一弾性係止片の成型時における型開き方向から見たときに互いにずれた位置に配置されており、
    前記第一弾性係止片及び第二弾性係止片の各係止部と前記押え部との間の前記取付板の板厚方向における寸法は互いに異なる値とされていることを特徴とするハーネス固定用クリップ。
  2. 前記第一弾性係止片対及び第二弾性係止片対は、共に前記支持部の先端側から前記基端側に向かって両側に広がる形態に形成されていることを特徴とする請求項1記載のハーネス固定用クリップ。
  3. 前記係止部は前記各弾性係止片の先端において段付状をなして前記取付孔の内周縁に接するストッパ部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のハーネス固定用クリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019037094A (ja) * 2017-08-21 2019-03-07 デンカエレクトロン株式会社 ケーブルグランド

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