JP4788706B2 - 部品の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両内装部品などの部品を取付ける部品の取付構造に関する。
従来、アシストグリップなどの車両内装用の部品を、車体側パネルに取り付けるにあたっては、たとえば、特許文献1(特開2001−130307号公報)に開示されているように、アシストグリップのグリップ本体に幅広部と幅狭部を有する拡縮部材を一体的に設け、この拡縮部材を天井基材の取付穴に嵌挿し、その後、ロックピンを拡縮部材内の空隙に挿入して、アシストグリップを天井基材に固定する構造がある。
また、特許文献2(特開2003−226182号公報)には、アシストグリップのグリップ本体を揺動可能に保持する基台に、係止爪をもつクリップを取付け、クリップを取付穴に嵌挿して係止爪を取付穴に係止し、その後クリップの内部空間に押圧栓を嵌挿する構造が開示されている。
特開2001−130307号公報 特開2003−226182号公報
しかしながら、特許文献1では、拡縮部材の挿入荷重は拡縮部材の撓みやすさにより増減される。このため、拡縮部材の幅が広いと、挿入荷重が大きくなる。逆に、拡縮部材の幅が狭いと、挿入荷重は軽減される。しかし、特許文献1では、拡縮部材の幅全体で取付穴の周縁を押圧しているため、その押圧部分が撓みやすくなり、クリップが抜け出るおそれがある。また、特許文献2の押圧栓についても特許文献1の拡縮部材の場合と同様の問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、クリップが取付穴から抜け出ることを防止することができる、品の取付構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明の部品の取付構造は、基台を有する部品と、取付穴をもつ取付部材と、一対の側壁の間に内部空間をもち先端部において前記一対の側壁が連結され基端部において前記内部空間に連通する開口をもち、前記一対の側壁にそれぞれ前記取付穴の周縁に係止される弾性係止部及び前記基台に保持される保持部を配設したクリップと、前記クリップの前記開口から前記内部空間に嵌挿される一対の挟持部を有するキャップと、を備え、前記基台は、前記クリップを嵌挿するクリップ保持穴をもつ枠部と、前記枠部に固定され前記クリップ保持穴から前記クリップの前記内部空間に向けて延びる当接リブとを有し、前記クリップの前記保持部を前記基台の前記クリップ保持穴の周縁に係止して前記クリップを前記基台に保持するとともに、前記クリップを前記取付穴に嵌挿して前記弾性係止部を前記取付穴の周縁に係止することにより、前記部品を前記取付部材に取り付けてなる部品の取付構造であって、前記クリップの前記弾性係止部は、一方の端部が前記側壁に連結され、他方の端部が自由端で前記他方の端部よりも前記内部空間側に窪んで前記取付穴の周縁に係止される窪み部と該窪み部よりも前記内部空間側と反対の外側に張り出した張り出し部とを有する屈折部をもつとともに、前記弾性係止部の少なくとも前記他方の端部から前記窪み部までは、複数の分割片に分割されており、前記クリップの前記弾性係止部の前記他方の端部は、前記窪み部から前記内部空間側と反対の外側に向けて延びて、前記取付穴の周縁は前記弾性係止部の前記他方の端部と前記張り出し部との間に配置されており、前記基台の前記当接リブが前記クリップ保持穴及び前記内部空間に配置されて前記キャップの前記一対の挟持部により挟持されているとともに、前記弾性係止部の前記窪み部の前記内部空間側の内面が前記挟持部の外面に圧接することで、前記弾性係止部の前記内部空間側への変形を抑えつつ前記窪み部が前記取付穴の周縁に係止されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は前記基台の前記当接リブの先端は、前記クリップの先端に開口するスリットに嵌挿されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記部品は、グリップ本体と、前記グリップ本体を回動可能に支持する前記基台とを有するアシストグリップであることを特徴とする。
前記請求項1に係る発明によれば、弾性係止部の少なくとも自由端の端部から窪み部までは、複数の分割片に分割されている。このため、分割された各分割片は、窪み部が分割されていない場合に比べて、取付穴の周縁に係止される係止幅が狭くなり、剛性が弱くなる。ゆえに、クリップ挿入荷重が低減される。また、複数の分割片の係止幅の合計は、分割されていない窪み部のそれと同程度である。このため、クリップを取付穴に取り付けた後には、複数の分割片の全体が受ける荷重は、窪み部が分割されていない場合と同程度である。取付穴の周縁から窪み部への荷重は、各分割片に分散され、各分割片への荷重は、複数の分割片の全体への荷重よりも小さくなる。したがって、窪み部の撓みが増加することを抑制でき、クリップが取付穴から抜け出ることを抑制できる。
前記請求項2に係る発明によれば、前記基台の前記当接リブの先端は、前記クリップの先端に開口するスリットに嵌挿されている。このため、当接リブをクリップの内部空間の奥行き幅の略中央に位置決めすることができる。
前記請求項3に係る発明によれば、アシストグリップを車両側パネルに取り付けることができ、クリップが取付穴から抜け出にくくなる。
本発明に係る実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、アシストグリップを車両側パネルに取り付けた取付構造の正面図である。図2は、取付構造の分解斜視図である。図1、図2に示すように、アシストグリップ1は、クリップ3及びキャップ4を用いて車両側パネル2に取り付けられている。
アシストグリップ1は、グリップ本体10と、グリップ本体10の両端部に設けられグリップ本体10を回動可能に支持する基台11とをもつ。グリップ本体10の両端部は、基台11を収容する凹部10aをもつ。凹部10aの側壁には、軸孔10bが開口している。軸孔10b、及び基台11に設けられた軸受部11aの孔に、軸12を挿入することで、グリップ本体10を基台11に対して回動可能に支持している。また、軸受部11aと軸孔10bとの間に凹部10aが基台11に近接する方向にグリップ本体10を付勢するばね13が配設されている。ばね13の一端13aは、凹部10aの係止部10cに係止され、他端13bは軸受部11aの係止部11nに係止されている。基台11は、後述するようにクリップ3及びキャップ4を用いて車両パネル2に固定される部分である。なお、グリップ本体10及び基台11は、樹脂材料を金型内に射出して成形される。
図3は、アシストグリップの取付構造の要部断面図である。図3において、紙面下方向を挿入方向、紙面上方向を抜け方向、紙面左右横方向をクリップの内部空間の奥行き方向とする。また、クリップの一対の側壁の間の奥行きの中心に向かう方向を、奥行き中心方向Gといい、クリップの側壁の奥行きの外側に向かう方向を、奥行き外側方向Hという。クリップの側壁の間の内部空間の奥行き方向の幅は、奥行き幅Dという。図8、図9,図11〜図13において同じである。
図3に示すように、車両側パネル2は、車両室内に露出している表面パネル21と、表面パネル21とボディとの間に介設されている内部パネル22とをもつ。表面パネル21は、車両の天井パネルに表皮材が貼り付けられたものである。表面パネル21及び内部パネル22には、基台11を取り付ける位置に、取付穴2aが貫通して形成されている。取付穴2aの表面パネル貫通部2bは、内部パネル貫通部2cよりも開口径が大きいため、内部パネル貫通部2cの周縁2dは、表面パネル貫通部2bに露出している。
図3,図4に示すように、クリップ3は、断面U字形状を呈している。クリップ3は、内部空間3bを挟んでその両側に一対の側壁3eをもつ。クリップ3の先端部3gでは、一対の側壁3eがU字状に湾曲して連結されている。クリップ3の基端部3dでは、側壁3eは連結されておらず、内部空間3bに連通する開口3cを有している。クリップ3は、その長手方向に車両側パネル2の取付穴2aに嵌挿される。クリップ3の側壁3eは、長手方向と直交する方向、即ち内部空間3bの奥行き方向の相対する位置に一対の弾性係止部3aをもつ。
弾性係止部3aは、一方の端部3sが側壁3eの先端部3g近傍に連結され、他方の端部3qが自由端である。弾性係止部3aは、自由端の端部3qの近傍に屈折部3tをもつ。屈折部3tは、端部3qよりも内部空間3b側に窪むとともに取付穴3aに係止される窪み部3kと、窪み部3kよりも外側に張り出した張り出し部3mとを有する。窪み部3kは、円弧状に湾曲して、自由状態で、側壁3eの平面部3hよりも奥行き内側方向Gに窪んでいる。
弾性係止部3aの少なくとも自由端の端部3qから窪み部3kまでは、弾性係止部3aの長手方向にスリット3rが形成されていて、横幅Cの方向に複数の分割片3u、3uに分割されている。スリット3rは、少なくとも端部3qから窪み部3kまでの間に形成されており、好ましくは端部3qから窪み部3kを経て張り出し部3mの窪み部3k側の斜面3zまでの間に形成されているとよい。これにより、弾性係止部の挿入荷重を効果的に低減させることができる。
スリット3rは、弾性係止部3aの横幅Cの中央に形成されていて、弾性係止部3aを均等幅に分割しているとよい。これにより、挿入加重が弾性係止部の各分割片3uに均等に分散され、挿入荷重の偏在を抑制できる。また、また、スリット3rは、弾性係止部3aの長手方向に、2つ以上形成されていてもよい。
また、クリップ3の側壁3eにおける弾性係止部3aよりも基端部3d側には、基台11に保持される保持部としての段部3fを有している。段部3fは、側壁3eを奥行き外側方向Hに屈折させて形成された部分である。クリップ3は、金属板に打ち抜き曲げ加工を施して形成される。また、クリップ3は、樹脂材料により射出成形されてもよい。
図3,図5に示すように、キャップ4は、クリップ3の基端部3dを覆う覆い部4aと、クリップ3の開口3cから内部空間3bに挿入され該挿入方向に延びる脚部4bをもつ。覆い部4aは、基台11の上部に形成されたキャップ保持壁11cの上面及び側面を覆うように、断面コ字状に湾曲している。脚部4bは、矩形の四隅に位置する4本の支柱4cと、隣り合う支柱4cの間を平面状に連結する一対の挟持部4dとをもつ。脚部4bにおける、クリップ3の側壁3eと対向する部分、即ち脚部4bの外側面には、側壁3eに対して圧接する圧接部4eをもつ。なお、図10に示すように、キャップ4の覆い部4aの内側面には、被係止凸部4gが形成されている。キャップ4は、樹脂材料を金型内に射出して成形される。
図3、図6,図7に示すように、アシストグリップ1の基台11は、クリップ3を嵌挿する四角形状のクリップ保持穴11bをもつ枠部11fと、枠部11fから上方に突出するキャップ保持壁11cとをもつ。キャップ保持壁11cは、キャップ4の覆い部4aの内側面に沿った形状をもち、該内側面に当接してキャップ4を保持する。キャップ保持壁11cの後端部には、上記グリップ本体10を回動可能に支持する軸受部11aが一体に固定されている。
更に、基台11は、枠部11fの下方に突出する当接リブ11dをもつ。当接リブ11dは、クリップ3を車両側パネル2の取付穴2aに嵌挿するときに、クリップ3の抜け方向への動きを規制する規制部である。当接リブ11dは、クリップ保持穴11bの中央に配置されクリップ保持穴11bを2つに区画している。当接リブ11dは、平滑な板状を呈しており、当接リブ11dの横幅Bは、クリップ3の横幅Cとほぼ同じである(図10参照)。図6に示すように、当接リブ11dの先端11eは、面取りされて横幅Bが縮小されている。図10に示すように、この先端11eは、クリップ3の先端部3gに開口するスリット3jに挿入されて、当接リブ11dをクリップ3の内部空間3bの奥行き幅Dの略中央に位置決めしている。
クリップ3及びキャップ4を用いて、アシストグリップ1を車両側パネル2に取り付けるにあたっては、まず、図8に示すように、クリップ3の側壁3eを奥行き中心方向Gに圧縮して、基端部3dの間の内部空間3bの奥行き幅Dを狭くする。この状態でクリップ3を基端部3d側から、基台11のクリップ保持穴11bに挿入する。クリップ3の側壁3eは、基台11の当接リブ11dに摺接しながら、クリップ保持穴11bの下方側から挿入される。そして、クリップ3の基端部3dに形成された段部3fをクリップ保持穴11bの上側周縁11mに係止する。このとき、当接リブ11dの先端11eが、クリップ3の先端3gに開口するスリット3jに嵌挿されて、当接リブ11dの先端11e近傍のテーパ状又は段状の係止部11hがスリット3jの周縁3nに係止される(図10参照)。このようにして、クリップ3を基台11に保持するとともに、当接リブ11dを、クリップ3の内部空間3bの奥行き幅Dの略中央に位置決めする。
次に、図9、図10に示すように、クリップ3の基端部3dの開口3cから内部空間3bに、キャップ4の脚部4bを仮挿入する。このとき、図10に示すように、キャップ4の覆い部4aの内側面に突出する被係止凸部4gが、基台11のキャップ保持壁11cの外縁11gに係止され、この位置で挿入が一旦停止される。脚部4bは、クリップ3の内部空間3bにおける弾性係止部3aの位置する部分まで挿入されるが、図9に示すように、弾性係止部3aの位置する部分の内部空間3bには奥行き方向に隙間3pが残る。それゆえ、弾性係止部3aは、内部空間3bの奥行き方向に容易に変形し得る。
次に、図11、図2に示すように、基台11をグリップ本体部10の凹部10aに配設させる。凹部10aの軸孔10b及び基台11の軸受部11aに軸12を挿入するとともに、軸12は円筒状のカラー14の孔の中に挿入する。また、軸受部11aと軸孔10bとの間にばね13を配設する。ばね13の一端13aは、凹部10aの係止部10cに係止させ、他端13bは軸受部11aの係止部11nに係止させる。これにより、グリップ本体10が基台11に取り付けられるとともに、ばね13によって基台11にグリップ本体10が付勢される。そして、凹部10aの内面10dに、キャップ4の覆い部4aの端部4kが当接する。これにより、基台10に対して、クリップ3、キャップ4及びグリップ本体部10が、一体的に保持される。
次に、図12に示すように、グリップ本体10を車両側パネル2側(図12のF1方向)に向けて押圧する。これにより、グリップ本体10の凹部10aの内面10dでキャップ4が押される。更に、キャップ4が、被係止凸部4gで基台11を押して(図10参照)、基台11に保持されているクリップ3が、車体側パネル2の取付穴2aに嵌挿される。取付穴2aには、内部パネル貫通部2cの周縁2dが露出している。このため、クリップ3の弾性係止部3aは、周縁2dに弾接して、弾性係止部3aの間の内部空間3bの奥行き幅Dが縮められ、弾性係止部3aの張り出し部3mが内部パネル貫通部2cを通過する。内部パネル貫通部2cを通過した後、弾性係止部3aは、弾性係止部3aのばね反発力によって奥行き幅Dを元の大きさに近づける。そして、このばね反発力で、弾性係止部3aの屈折部3tの窪み部3kが、内部パネル貫通部2cの周縁2dに係止される。これにより、アシストグリップ1が車両側パネル2に仮固定される。
次に、図13に示すように、キャップ4の覆い部4aを車両側パネル2側、即ち図13に示すF2方向で、図12の仮固定時の力F1よりも大きな荷重で押圧する。これにより、キャップ4の被係止凸部4gと基台11のキャップ保持壁11cの外縁11gとの係止が外れて、更に、キャップ4は、挿入方向に本挿入される。覆い部4aの内側面に、キャップ保持壁11cが当接して、クリップ3の基端部3d側及び基台11の上部側が覆い部4aで覆われる。また、キャップ4の脚部4bがクリップ3の内部空間3bに嵌挿される。これにより、脚部4bの間に形成された一対の挟持部4dで、基台11の当接リブ11dが挟持される。また、挟持部4dは、弾性係止部3aの窪み部3kの内面に圧接する。即ち、すなわち、図13,図4,図5に示すように、キャップ4の脚部4bの挟持部4dは、クリップ3の弾性係止部3aの窪み部3kに当接し、弾性係止部3aの変形を抑制する。また、キャップ4の脚部4bの支柱4cは、クリップ3の側壁3eの平面部3hに当接し、弾性係止部3aを除くクリップ3全体の変形を抑える。これにより、クリップ3の内部空間3bの奥行き方向の隙間がなくなり、弾性係止部3aが内部空間3bの奥行き中心方向Gへ変形しにくくなる。そして、クリップ3の側壁3e及び弾性係止部3aの窪み部3kが、奥行き中心方向Gへ撓みにくくなり、クリップ3が取付穴2aから抜け出ることが防止される。このようにして、アシストグリップ1が車両側パネル2に本固定される。
本実施形態においては、図12に示すように、クリップ3を、車体側パネル2の取付穴2aに嵌挿したときに、弾性係止部3aが奥行き幅Dを狭める方向に弾性変形してクリップ3が挿入方向と反対側に抜け出る場合がある。このとき、図4に示すように、弾性係止部3aの少なくとも自由端の端部3qから窪み部3kまでは、2つの分割片3u、3uに分割されている。このため、分割された各分割片3uは、窪み部3kが分割されていない場合に比べて、取付穴2aの周縁2dに係止される係止幅Kが狭くなり、剛性が弱くなる。ゆえに、クリップ挿入荷重が低減される。また、複数の分割片3u、3uの係止幅Kの合計は、分割されていない窪み部3kのそれと同程度である。このため、クリップ3を取付穴2aに取り付けた後には、複数の分割片3u、3uの全体が受ける荷重は、窪み部3kが分割されていない場合と同程度である。取付穴2aの周縁2dから窪み部3kへの荷重は、各分割片3uに分散され、各分割片3uへの荷重は、複数の分割片3u、3uの全体への荷重よりも小さくなる。したがって、窪み部3kの撓みが増加することを抑制でき、クリップ3が取付穴2aから抜け出ることを抑制できる。
また、キャップ4の脚部4bは、クリップ3の開口3cから内部空間3bに向けて嵌挿入されて、弾性係止部3aの内部空間側への変形を抑制している。このため、更に、クリップ3が、取付穴2aから抜け出にくくなる。
また、図3、図5に示すように、基台11は、クリップ3の内部空間に挿入される当接リブ11dをもつ。当接リブ11dは、クリップ3の内部空間3bの中で、キャップ4の挟持部4dで挟持されている。また、クリップ3の側壁3eが挟持部4dによって奥行き外側方向Hに押圧された状態で、取付穴2aに嵌挿されている。このため、クリップ3の側壁3eの間の奥行き方向の内部空間3bには、隙間がなくなる。ゆえに、側壁3eは、撓むことなく、挟持部4dで安定に保持される。また、挟持部4dにより一対の弾性係止部3aを圧接している。このため、弾性係止部3aの間の内部空間3bに隙間が無くなる。したがって、クリップのガタつきを防止できる。
本実施形態においては、クリップ3の内部空間3bにキャップ4の脚部4bを挿入した後に、車両側パネル2の取付穴2aにクリップ3を嵌挿している。これは、アシストグリップ1の基台11、グリップ本体10,クリップ3及びキャップ4を一体化品としてまとめて運搬、取り扱いを容易とするためである。しかし、この順序が逆であっても、本発明の効果を発揮することができる。即ち、先に、クリップ3の内部空間3bにキャップ4の脚部4bを挿入しない状態で取付穴2aにクリップ3を嵌挿し、その後にクリップ3の内部空間3bにキャップ4の脚部4bを挿入しても良い。この場合には、キャップ4の脚部4bは、ワンアクションで、クリップ3の内部空間3bに完全に挿入することができる。
なお、本実施形態においては、部品として車両内装部品の一つであるアシストグリップを適用したが、コンソールボックス、インストルメントパネル、サンバイザー、コートフック、レジスタ、ルームランプなどの車両内外部品にも適用できる。
また、本実施形態においては、クリップを保持している部品が、グリップ本体10と基台11の2部材から構成されていたが、本発明の基台の構成を有していれば、1部材から部品が構成されていてもよい。もちろん、部品は、基台と、その他の2以上の部材から構成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明の実施形態に係るアシストグリップの取付構造の正面図である。 実施形態に係るアシストグリップの取付構造の分解斜視図である。 実施形態に係るアシストグリップの取付構造の要部断面図である。 実施形態に係るクリップの斜視図である。 実施形態に係るキャップの斜視図である。 実施形態に係る基台の斜視図である。 実施形態に係る基台の平面図である。 実施形態に係るアシストグリップの取付方法を説明するために、基台にクリップを保持したときの取付構造の断面図である。 図8に続く、基台及びクリップにキャップを仮挿入したときの取付構造の断面図である。 図9のP−P矢視断面図である。 図9に続く、基台にグリップ本体を取り付けたときの取付構造の断面図である。 図11に続く、クリップを車両側パネルの取付穴に嵌挿してアシストグリップを車両側パネルに仮固定したときの取付構造の断面図である。 図12に続く、キャップの脚部をクリップの内部空間に更に押し込んで、アシストグリップを車両側パネルに本固定したときの取付構造の断面図である。
符号の説明
1:アシストグリップ、10:グリップ本体、10a:凹部、10b:軸孔、11:基台、11a:軸受部、11b:クリップ保持穴、11c:キャップ保持壁、11d:当接リブ、11e:先端、11f:枠部、11g:外縁、11h:係止部、12:軸、2:車両側パネル、2a:取付穴、2d:周縁、3:クリップ、3a:弾性係止部、3b:内部空間、3c:開口、3d:基端部、3e:側壁、3f:段部(保持部)、3g:先端部、3h:平面部、3j:スリット、3k:窪み部、3m:張り出し部、3q:端部(自由端)、3r:スリット、3s:端部、3t:屈折部、3u:分割片、3z:斜面、4:キャップ、4a:覆い部、4b:脚部、4d:挟持部、4e:圧接部

Claims (3)

  1. 基台を有する部品と、
    取付穴をもつ取付部材と、
    一対の側壁の間に内部空間をもち先端部において前記一対の側壁が連結され基端部において前記内部空間に連通する開口をもち、前記一対の側壁にそれぞれ前記取付穴の周縁に係止される弾性係止部及び前記基台に保持される保持部を配設したクリップと、
    前記クリップの前記開口から前記内部空間に嵌挿される一対の挟持部を有するキャップと、
    備え
    前記基台は、前記クリップを嵌挿するクリップ保持穴をもつ枠部と、前記枠部に固定され前記クリップ保持穴から前記クリップの前記内部空間に向けて延びる当接リブとを有し、
    前記クリップの前記保持部を前記基台の前記クリップ保持穴の周縁に係止して前記クリップを前記基台に保持するとともに、前記クリップを前記取付穴に嵌挿して前記弾性係止部を前記取付穴の周縁に係止することにより、前記部品を前記取付部材に取り付けてなる部品の取付構造であって、
    前記クリップの前記弾性係止部は、一方の端部が前記側壁に連結され、他方の端部が自由端で前記他方の端部よりも前記内部空間側に窪んで前記取付穴の周縁に係止される窪み部と該窪み部よりも前記内部空間側と反対の外側に張り出した張り出し部とを有する屈折部をもつとともに、前記弾性係止部の少なくとも前記他方の端部から前記窪み部までは、複数の分割片に分割されており、
    前記クリップの前記弾性係止部の前記他方の端部は、前記窪み部から前記内部空間側と反対の外側に向けて延びて、前記取付穴の周縁は前記弾性係止部の前記他方の端部と前記張り出し部との間に配置されており、
    前記基台の前記当接リブが前記クリップ保持穴及び前記内部空間に配置されて前記キャップの前記一対の挟持部により挟持されているとともに、前記弾性係止部の前記窪み部の前記内部空間側の内面が前記挟持部の外面に圧接することで、前記弾性係止部の前記内部空間側への変形を抑えつつ前記窪み部が前記取付穴の周縁に係止されていることを特徴とする部品の取付構造。
  2. 前記基台の前記当接リブの先端は、前記クリップの先端に開口するスリットに嵌挿されていることを特徴とする請求項1記載の部品の取付構造。
  3. 前記部品は、グリップ本体と、前記グリップ本体を回動可能に支持する前記基台とを有するアシストグリップであることを特徴とする請求項1又は2に記載の部品の取付構造。
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