JP6358174B2 - 複合型クリップ - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1のバンパースポイラーの取付構造においては、バンパースポイラーに設けられたリブを、バンパーに設けられた穴部に挿入して、バンパースポイラーをバンパーに取り付けている。また、バンパースポイラーに設けられた取付片をバンパーに設けられた開口に差し込んだ状態で、取付片における差し込み口にクリップを嵌入して、バンパースポイラーをバンパーに固定している。
上記組付穴に係合する係合部と、上記リブが挿入されるリブ挿入穴とが設けられ、上記第1外装部品に対向して配置されるスペーサと、
該スペーサに対してスライド可能に配置され、上記リブに設けられたリブ穴に挿入されて、該リブ穴からの抜け止めがなされるクリップと、を備えていることを特徴とする複合型クリップにある。
スペーサは、組付穴に係合する係合部と、リブが挿入されるリブ挿入穴とを有しており、第1外装部品に対向して配置される。そして、係合部の形状と組付穴の形状とは、両者が係合する任意の形状にすることができる。
それ故、上記複合型クリップによれば、第1外装部品の組付穴の形状の自由度、及び第1外装部品の表面の形状の自由度を高めることができ、第1外装部品に対する第2外装部品の組付状態を安定させることができる。
(実施例)
本例の複合型クリップ1は、図1に示すように、自動車用の第1外装部品5に設けられた組付穴51に、第1外装部品5に対向して配置される自動車用の第2外装部品6から突出して設けられたリブ61が挿入された状態を維持するものである。複合型クリップ1は、スペーサ2とクリップ3との2部品によって構成されている。図2、図3に示すように、スペーサ2は、組付穴51に係合する係合部22と、リブ61が挿入されるリブ挿入穴23とを有しており、第1外装部品5に対向して配置される。クリップ3は、スペーサ2に対してスライド可能に配置されており、リブ61に設けられたリブ穴611に挿入されて、リブ穴611からの抜け止めがなされるよう構成されている。
図4に示すように、本例の第1外装部品5は、自動車のリヤバンパーであり、第2外装部品6は、自動車のリヤバンパースポイラーである。複合型クリップ1は、リヤバンパーとリヤバンパースポイラーとの横方向の複数個所に設けられた組付穴51及びリブ61に対して使用される。なお、第1外装部品5は、自動車のフロントバンパー等とし、第2外装部品6は、自動車のフロントバンパースポイラー等とすることもできる。
また、図1、図7に示すように、リブ61のリブ穴611における弾性変形爪部33の側に位置する内壁面612は、弾性変形爪部33のスライド及び弾性変形を案内するためのテーパ形状に形成されている。
図7に示すように、先端側保持部25A,25Bは、リブ挿入穴23の周辺に突出して設けられており、初期状態301のクリップ3における挿入先端部32を保持する部分である。先端側保持部25A,25Bは、初期状態301のクリップ3における挿入先端部32を挟み込む状態で形成されている。
なお、挿入先端部32の挿入方向Dは、クリップ3のスライド方向Dと同じである。
スペーサ2は、丸穴形状の組付穴51に係合する係合部22と、リブ61が挿入されるリブ挿入穴23とを有しており、第1外装部品5に対向して配置される。そして、組付穴51は加工が容易な丸穴形状に形成することができ、係合部22は、丸穴形状に嵌合する円弧形状に形成することができる。
それ故、本例の複合型クリップ1によれば、第1外装部品5の組付穴51の形状の自由度、及び第1外装部品5の裏面の形状の自由度を高めることができ、第1外装部品5に対する第2外装部品6の組付状態を安定させることができる。
2 スペーサ
21 ベース部
22 係合部
23 リブ挿入穴
24 基端側保持部
25A,25B 先端側保持部
3 クリップ
301 初期状態
302 掛止状態
31 対向部
32 挿入先端部
33 弾性変形爪部
34 操作部
5 第1外装部品
51 組付穴
6 第2外装部品
61 リブ
611 リブ穴
Claims (6)
- 自動車用の第1外装部品に設けられた組付穴に、上記第1外装部品に対向して配置される自動車用の第2外装部品から突出して設けられたリブが挿入された状態を維持する複合型クリップであって、
上記組付穴に係合する係合部と、上記リブが挿入されるリブ挿入穴とが設けられ、上記第1外装部品に対向して配置されるスペーサと、
該スペーサに対してスライド可能に配置され、上記リブに設けられたリブ穴に挿入されて、該リブ穴からの抜け止めがなされるクリップと、を備えていることを特徴とする複合型クリップ。 - 上記スペーサには、該スペーサが上記クリップのスライド方向に向けて撓みやすくするための厚み縮小部が、上記スライド方向に直交する左右方向に伸びる状態で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合型クリップ。
- 上記クリップは、上記スペーサに対向して配置される対向部と、該対向部の一部として設けられ、上記リブ穴に挿入される挿入先端部と、該挿入先端部に弾性変形可能に設けられ、上記リブ穴に挿入された状態で上記リブに掛止される弾性変形爪部と、上記対向部における、上記挿入先端部が設けられた側とは反対側に設けられ、当該クリップをスライド操作させるために使用される操作部とを有しており、かつ、上記スペーサと上記クリップとが仮組みされた初期状態においては、上記挿入先端部が上記リブ挿入穴から退避する状態で上記スペーサに保持されており、上記初期状態から、上記スペーサと上記クリップとが本組みされた掛止状態にスライドしたときに、上記挿入先端部が上記リブ穴に挿入され、上記弾性変形爪部が上記リブに掛止されるよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合型クリップ。
- 上記スペーサは、上記リブ挿入穴が設けられるとともに、該リブ挿入穴の周囲において上記係合部が突出して設けられたベース部と、該ベース部から突出して設けられ、上記初期状態の上記クリップにおける上記対向部の基端部を保持する基端側保持部と、上記リブ挿入穴の周辺に突出して設けられ、上記初期状態の上記クリップにおける上記挿入先端部を保持する先端側保持部とを有しており、
該先端側保持部は、上記挿入先端部を挟み込む状態で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の複合型クリップ。 - 上記先端側保持部は、上記初期状態の上記クリップにおける上記挿入先端部に当接し、かつ上記クリップが上記掛止状態にスライドするときに、上記挿入先端部によって変形される第1先端側保持部と、上記初期状態の上記クリップにおける上記挿入先端部に当接し、上記初期状態から上記掛止状態への上記クリップのスライドを案内する第2先端側保持部とによって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の複合型クリップ。
- 上記組付穴は丸穴形状に形成されており、上記係合部は、上記組付穴の内壁に沿った円弧形状を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の複合型クリップ。
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