JP2019094783A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気通路噴射及び筒内噴射が可能な内燃機関において、燃料噴射量の比率を切り替えた直後の筒内空燃比を適切に制御する。【解決手段】吸気通路噴射弁22と筒内噴射弁21を備え、エンジン1の運転状態に基づいてMPIモードとDI+MPIモードとに切り替え可能な内燃機関において、DI噴射量Fdiのうち筒内に付着せずに燃焼する燃料量の割合であるDI直接燃焼率αdiを演算する直接燃焼率演算部33と、筒内に付着している燃料量のうち蒸発する燃料量の割合である筒内蒸発率Zを演算する筒内蒸発率演算部34と、を有し、少なくともDI直接燃焼率αdi及び筒内蒸発率Zに基づいて燃料噴射制御を行う噴射量演算部32を備え、噴射量演算部32は、MPIモードとDI+MPIモードとの間を切り替えた際に、DI直接燃焼率αdiまたは筒内蒸発率Zを補正して、燃料噴射モードが維持されている場合とは燃料噴射量を異なる値に補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関し、特に吸気通路噴射及び筒内噴射が可能な内燃機関における燃料噴射制御に関する。
自動車等に搭載されるエンジン(内燃機関)において、高圧の燃料を筒内(燃焼室内)に噴射する筒内噴射弁と、筒内噴射よりも相対的に低圧の燃料を吸気ポート等の吸気通路に噴射する吸気通路噴射弁とを備え、エンジンの運転状態に応じて筒内噴射弁と吸気通路噴射弁とを切り替えて、エンジンの全運転領域で良好に燃料供給を行うデュアル噴射型エンジンが知られている。
ところで、吸気通路噴射弁を備えたエンジンにおいて、吸気通路噴射弁により吸気ポート内に噴射された燃料の一部は、吸気バルブの表面や吸気ポートの壁面に付着して液膜を形成する。また、この液膜状に付着している燃料は、吸気ポートの温度や圧力に応じて蒸発し、筒内へ導入される。したがって、筒内に導入される燃料量は、温度に応じて吸気通路噴射弁からの燃料噴射量に対して減少したり増加したりする可能性がある。そこで、吸気バルブや吸気ポート等の吸気通路内における燃料付着量や燃料蒸発量を推定し、これらを吸気通路噴射弁の燃料噴射量に反映させ、筒内の空燃比を所望の値に制御する技術が提案されている。
更に、特許文献1には、上記のようなデュアル噴射型エンジンにおいて、吸気ポート内における燃料付着量及び燃料蒸発量だけでなく、筒内噴射弁により燃料を噴射した際の筒内の燃料付着量及び燃料蒸発量を推定し、筒内噴射弁及び吸気通路噴射弁の燃料噴射量に反映させる技術が提案されている。詳しくは、特許文献1においては、筒内噴射及び吸気通路噴射の両方を行う燃料噴射モード(DI+MPIモード)を備え、当該DI+MPIモードにおいて、吸気ポート燃料付着量、筒内燃料付着量、更には吸気ポート燃料蒸発量、筒内燃料蒸発量を推定し、これらの燃料付着量及び燃料蒸発量を考慮して筒内燃料噴射量及び吸気ポート燃料噴射量を設定する。
特開2015−158180号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、吸気ポート及び筒内における燃料付着量及び燃料蒸発量を推定して筒内燃料噴射量及び吸気ポート燃料噴射量を設定したとしても、エンジンの運転状態に応じて燃料噴射モードが切り替わった場合、例えば筒内燃料噴射を行う燃料噴射モード(DI+MPIモードあるいはDIモード)と筒内燃料噴射量を行わない燃料噴射モード(MPIモード)との間で切り替わった直後では、切り替わる前の筒内燃料付着状態が影響して、筒内空燃比が所望の値と異なってしまう虞があり、排気性能が低下するといった問題点があった。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、吸気通路噴射及び筒内噴射が可能な内燃機関において、燃料噴射量の比率を切り替えた直後の筒内空燃比を適切に制御する内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置は、内燃機関の吸気通路に燃料を噴射する第1の燃料噴射手段と、前記内燃機関の筒内に燃料を噴射する第2の燃料噴射手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量と前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量との比率を設定し、前記第1の燃料噴射手段及び前記第2の燃料噴射手段の燃料噴射量を制御する噴射量制御部と、を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記噴射量制御部は、前記第2の燃料噴射手段により噴射された燃料噴射量のうち前記筒内に付着せずに前記筒内で燃焼する燃料量の割合である直接燃焼率を演算する直接燃焼率演算部と、前記筒内に付着している燃料量のうち蒸発する燃料量の割合である筒内蒸発率を演算する筒内蒸発率演算部と、を備え、少なくとも前記直接燃焼率及び前記筒内蒸発率に基づいて前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量と前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量を設定するとともに、前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量と前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量との比率を変更した際に、前記直接燃焼率または前記筒内蒸発率を補正して、前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量または前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量を設定することを特徴とする。
筒内への燃料噴射量と吸気通路への燃料噴射量との比率を変更可能な内燃機関においては、当該燃料噴射量の比率を変更した直後では、変更する直前までの筒内の燃料付着量が影響するため、比率の変更から所定噴射回数を経過するまでの間と所定噴射回数の経過後とは筒内燃料付着量または筒内燃料蒸発量が異なる。したがって、比率の変更直後において、比率が変更せずに維持されている場合と同様に直接燃焼率及び筒内蒸発率を設定して第1の燃料噴射手段及び第2の燃料噴射手段の燃料噴射量を制御すると、筒内空燃比が所望の値から一時的に外れる可能性がある。
これに対し、本発明は、筒内への燃料噴射量と吸気通路への燃料噴射量との比率を変更した際に、前記直接燃焼率または前記筒内蒸発率を補正して、前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量または前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量を設定することで、燃料噴射量の比率を変更した直後から筒内空燃比を所望の値に制御することができる。
その他の態様として、前記噴射量制御部は、前記第1の燃料噴射手段により吸気通路に燃料を噴射する第1の噴射モードと、少なくとも前記第2の燃料噴射手段により筒内に燃料を噴射する第2の噴射モードとを切り替えることで、前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量と前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量との比率を変更することが好ましい。
この態様によれば、第1の噴射モードと第2の噴射モードとの間で切り替えた際には、これらの噴射モードが維持されている場合と、直接燃焼率または筒内蒸発率が異なる値に設定され、噴射モードを変更した直後から筒内空燃比を所望の値に制御することが可能となる。
その他の態様として、前記直接燃焼率演算部は、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記第1の噴射モードから前記第2の噴射モードへの切り替え直後の所定噴射回数では、当該所定噴射回数以降よりも前記直接燃焼率を低下するように補正し、前記噴射量制御部は、前記第1の噴射モードから前記第2の噴射モードへの切り替え直後の所定噴射回数において、低下した前記直接燃焼率に応じて前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量を増加させることが好ましい。
この態様によれば、第1の噴射モードから第2の噴射モードに切り替わった際に、切り替え直後の所定噴射回数では直接燃焼率が低下し第2の燃料噴射手段による燃料噴射量が増加するので、第1の噴射モードから第2の噴射モードへの切り替わり直後における筒内空燃比の一時的な増加を解消して所望の筒内空燃比に維持することができる。
その他の態様として、前記筒内蒸発率演算部は、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記第2の噴射モードから前記第1の噴射モードに切り替わった際に、前記筒内蒸発率を前記第2の噴射モードにおいて設定される値よりも増加するように補正し、前記噴射量制御部は、前記第2の噴射モードから前記第1の噴射モードへの切り替え直後の所定噴射回数において、増加した前記筒内蒸発率に応じて前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量を低下させることが好ましい。
この態様によれば、第2の噴射モードから第1の噴射モードに切り替わった際に筒内蒸発率が増加し、切り替え直後の所定噴射回数では第1の燃料噴射手段による燃料噴射量が低下するので、第2の噴射モードから第1の噴射モードに切り替わった直後における筒内空燃比の一時的な低下を解消して所望の筒内空燃比に維持することができる。
その他の態様として、前記直接燃焼率演算部は、前記第2の噴射モードから前記第1の噴射モードに切り替わって所定燃焼サイクル経過する前に前記第2の噴射モードに切り替わった場合には、前記第1の噴射モードにおいて前記所定燃焼サイクル以上経過して前記第2の噴射モードに切り替わった場合よりも、前記直接燃焼率を増加するように補正することが好ましい。
この態様によれば、第2の噴射モードから前記第1の噴射モードに切り替わって所定燃焼サイクル経過する前に第2の噴射モードに切り替わった場合には、筒内に燃料が付着している状態で第2の噴射モードに切り替わるので、所定燃焼サイクル以上経過して第2の噴射モードに切り替わった場合よりも直接燃焼率を増加させることで、第2の燃料噴射手段による燃料噴射量の増加を抑え、第1の噴射モードから第2の噴射モードに切り替わった直後における筒内空燃比の一時的な増加を解消させる制御を過度に実行することを抑えて、所望の筒内空燃比に維持することができる。
本発明によれば、燃料噴射量の比率を変更した直後から、筒内空燃比を適切に制御して排気性能を向上させることができる。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置が適用されたエンジンの概略構成図である。 MPIモードにおける燃料噴射量の演算方法を説明するための模式図である。 DI+MPIモードにおける燃料噴射量の演算方法を説明するための模式図である。 MPIモード→DI+MPIモード切り替え時における燃料噴射量の演算方法を説明するための模式図である。 DI+MPIモード→MPIモード切り替え時における燃料噴射量の演算方法を説明するための模式図である。 燃料噴射モードを切り替えた場合の各種パラメータの推移を示すタイムチャートの一例である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の燃料噴射制御装置が適用されたエンジン1(内燃機関)の概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1は、シリンダヘッド3とピストン6とで形成される燃焼室10に臨むようにシリンダヘッド3に配設された筒内噴射弁(第2の燃料噴射手段)21より燃焼室10内(筒内)へ燃料を直接噴射する筒内噴射と、吸気ポート(吸気通路)12に臨むようにシリンダヘッド3に配設された吸気通路噴射弁22(第1の燃料噴射手段)より吸気ポート12内へ燃料を噴射するポート噴射とが可能な4サイクル直列多気筒型ガソリンエンジンである。
図1にはエンジン1の1つの気筒についての縦断面が示されている。なお、他の気筒についても同様の構成をしているものとして図示及び説明を省略する。
図1に示すように、エンジン1はシリンダブロック2にシリンダヘッド3が載置されて構成されている。
シリンダブロック2には、エンジン1を冷却する冷却水の温度を検出する水温センサ4が設けられている。また、シリンダブロック2に形成されているシリンダ5内には上下摺動可能にピストン6が設けられている。当該ピストン6はコンロッド7を介してクランクシャフト8に連結されている。また、シリンダブロック2には、当該エンジン1の回転速度及びクランクシャフト8の位相を検出するクランク角センサ9が設けられている。また、シリンダヘッド3とシリンダ5とピストン6で燃焼室10が形成されている。
シリンダヘッド3には、燃焼室10に臨むようにして点火プラグ11が設けられている。また、シリンダヘッド3には、燃焼室10からシリンダヘッド3の一側面に向かって吸気ポート12が形成されており、燃焼室10からシリンダヘッド3の他側面に向かって排気ポート13が形成されている。そして、シリンダヘッド3には、燃焼室10と吸気ポート12との連通及び遮断を行う吸気バルブ14と、燃焼室10と排気ポート13との連通及び遮断を行う排気バルブ15が設けられている。また、シリンダヘッド3上部には吸気バルブ14を駆動する吸気カム16を有した吸気カムシャフト18と、排気バルブ15を駆動する排気カム17を有した排気カムシャフト19とがそれぞれ設けられている。また、シリンダヘッド3の一側面には吸気ポート12と連通するように吸気マニホールド20が接続されている。更にシリンダヘッド3の吸気マニホールド20が接続された側面には、燃焼室10内に臨むように筒内噴射弁21と、吸気ポート(吸気通路)12内に臨むように吸気通路噴射弁22が設けられている。一方、シリンダヘッド3の吸気マニホールド20が接続された側面とは反対側の側面には、排気ポート13と連通するように排気マニホールド23が接続されている。
筒内噴射弁21には、燃料配管24を介して、高圧の燃料を供給する高圧ポンプ25と高圧ポンプ25に燃料タンク26内の燃料を供給するフィードポンプ27が接続されている。そして、筒内噴射弁21は、燃焼室10内に高圧の燃料を噴射するものである。
吸気通路噴射弁22には、燃料配管24を介して燃料タンク26内の燃料を供給するフィードポンプ27が接続されている。そして、吸気通路噴射弁22は、吸気ポート(吸気通路)12内に筒内噴射弁21から噴射される燃料と比べ比較的低圧な燃料を噴射するものである。
吸気マニホールド20の吸気上流端には図示しない吸気管、吸入空気流量を調節する図示しない電子制御スロットルバルブが設けられている。そして、電子制御スロットルバルブには、スロットルバルブの開き度合を検出する図示しないスロットルポジションセンサが備えられている。また、電子制御スロットルバルブの上流側の吸気管には吸入空気流量を検出する図示しないエアフローセンサが設けられているとともに、吸気管の吸気上流端には図示しないエアクリーナが設けられている。
また、排気マニホールド23の排気下流端には、排気管(排気通路)28を介して三元触媒等の排気浄化触媒29が備えられている。
そして、上記水温センサ4、クランク角センサ9、吸気圧センサ、スロットルポジションセンサ、エアフローセンサ及び車両の車速を検出する図示しない車速センサ等の各種センサ類は、車両に搭載されているエンジンコントロールユニット30の入力側に電気的に接続されている。
エンジンコントロールユニット30は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、タイマ及び中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成され、上記の各種センサ等から検出情報を入力する。
一方、エンジンコントロールユニット30の出力側には、上記点火プラグ11、筒内噴射弁21、吸気通路噴射弁22、電子制御スロットルバルブ等の各種装置が電気的に接続されており、これら各種装置には各種センサ類からの検出情報に基づき演算された点火時期、燃料噴射量、燃料噴射時期、スロットル開度等がそれぞれ出力される。
エンジンコントロールユニット30には、燃料噴射モードを判定するモード判定部31と、吸気通路噴射弁22及び筒内噴射弁21の夫々の燃料噴射量を演算する噴射量演算部32(噴射量制御部)を備えている。更に、噴射量演算部32は、直接燃焼率演算部33と筒内蒸発率演算部34とを備えている。
モード判定部31は、アクセル操作量等の情報からエンジン1の負荷を演算し、当該負荷とエンジン回転速度センサ41により検出したエンジン回転速度に基づいて、燃料噴射モードを選択する。燃料噴射モードは、吸気通路噴射弁22により吸気ポート12に燃料を噴射する吸気通路燃料噴射モード(MPIモード)と、筒内噴射弁21により筒内に燃料を噴射する筒内燃料噴射モード(DIモード)と、吸気通路噴射弁22による燃料噴射と筒内噴射弁21による燃料噴射とを同時に行う吸気通路+筒内燃料噴射モード(DI+MPIモード)とを選択可能となっている。なお、MPIモードは本発明の第1の噴射モードに該当し、DIモード及びDI+MPIモードは本発明の第2の噴射モードに該当する。
モード判定部31は、例えば高負荷領域ではDIモード、低負荷領域ではMPIモードを選択する。更に、モード判定部31は、MPIモードを行なう低負荷領域において、高圧ポンプ25の温度上昇を抑制するために、例えば低回転低負荷域において筒内燃料噴射を追加してDI+MPIモードを選択する。
噴射量演算部32は、アクセル操作量等に基づいて筒内で燃焼する燃料量である必要燃料量QFを演算する。また噴射量演算部32は、DI+MPIモードにおいては、吸気通路噴射弁22及び筒内噴射弁21からの合計燃料噴射量のうち、筒内噴射弁21からの燃料噴射量Qdiの比率である直接噴射率Rdiを設定する。即ち、筒内噴射弁21からの燃料噴射量QdiはQF×Rdiとし、吸気通路噴射弁22からの燃料噴射量QmpiはQF×(1−Rdi)とする。なお、MPIモードにおいてはRdi=0であり、DIモードにおいてはRdi=1とも言える。
ここで、MPIモードにおける燃料噴射量を演算するためのMPI噴射モデル、DI+MPIモードにおける燃料噴射量を演算するためのMPI+DI噴射モデルについて説明する。
図2は、MPIモードにおける燃料噴射量の演算方法を説明するための模式図である。なお、以降の説明において各値に付与した(n)は今回の燃焼サイクルにおける値であり、(n-1)は前回の燃焼サイクルにおける値である。
図2に示すように、MPIモードにおいては、吸気通路噴射弁22から噴射した燃料は、直接筒内に流入するものと、吸気ポート12に付着するもの、吸気バルブ14に付着するものがある。一方、吸気ポート12に付着した燃料や吸気バルブ14に付着した燃料は蒸発して筒内(燃焼室10内)へ流入する。即ち、吸気通路噴射弁22から噴射した燃料は、直接筒内に流入して噴射した時期の燃焼サイクルにおいて燃焼するものと、吸気ポート12や吸気バルブ14に付着してから噴射時期以降の燃焼サイクルにおいて燃焼するものとがある。
吸気通路噴射弁22からの燃料噴射量であるMPI噴射量Fmpi(n)、吸気通路噴射弁22から噴射した燃料のうち直接筒内に流入する燃料量の割合である直入率αとすると、吸気通路噴射弁22から噴射した燃料のうち直接筒内に流入する燃料量はα×Fmpi(n)となる。なお、吸気ポート12の燃料付着量Rw(n)、吸気バルブ14の燃料付着量Rv(n)とすると、Fmpi(n)=α×Fmpi(n)+Rw(n)+Rv(n)の関係となる。
また、吸気ポート12に付着した燃料のうち1サイクルで蒸発する割合である壁部蒸発率Y、吸気バルブ14に付着した燃料のうち1サイクルで蒸発する割合である弁部蒸発率Xとすると、前回のMPI噴射量Fmpi(n-1)のうち、吸気ポート12に付着してから蒸発する燃料量は、Y×Rw(n-1)となり、吸気バルブ14に付着してから蒸発する燃料量は、X×Rv(n-1)となる。
そして、今回の燃焼サイクルにおいて燃焼に寄与する燃料量は、図2において一点鎖線内に示すように、今回のMPI噴射量Fmpi(n)の一部であるα×Fmpi(n)と、前回のMPI噴射量Fmpi(n-1)の一部であるY×Rw(n-1)及びX×Rv(n-1)との和となる。したがって、エンジンコントロールユニット30は、エンジン1に要求される必要燃料量QFが、これらの和であるα×Fmpi(n)+Y×Rw(n-1)+X×Rv(n-1)と一致するように、今回のMPI噴射量Fmpi(n)を調節すればよい。
図3は、DI+MPIモードにおける燃料噴射量の演算方法を説明するための模式図である。
図3に示すように、DI+MPIモードにおいては、上記MPIモードにおける燃料噴射に、筒内噴射弁21による燃料噴射が加わる。
筒内噴射弁21から噴射した燃料は、直接筒内に流入するものと、ピストン6の上面等の筒内に付着するものがある。一方、筒内に付着した燃料は蒸発して燃焼に寄与する。即ち、筒内噴射弁21から噴射した燃料は、直接筒内に燃焼するものと、筒内に付着してから以降の燃焼サイクルにおいて蒸発して燃焼するものとがある。
筒内噴射弁21からの燃料噴射量であるDI噴射量Fdi(n)、筒内噴射弁21から噴射した燃料のうち直接燃焼する燃料量の割合であるDI直接燃焼率αdi(直接燃焼率)とすると、筒内噴射弁21から噴射した燃料のうち直接燃焼する燃料量はαdi×Fdi(n)となる。なお、筒内の燃料付着量Rc(n)とすると、Fdi(n)=αdi×Fdi(n)+Rc(n)の関係となる。
また、筒内に付着した燃料のうち1サイクルで蒸発する割合である筒内蒸発率Zとすると、前回のDI噴射量Fdi(n-1)のうち、筒内に付着してから蒸発する燃料量は、Z×Rc(n-1)となる。
そして、今回の燃焼サイクルにおいて燃焼に寄与する燃料量は、図3において一点鎖線内に示すように、上記MPIモードにおいて説明したα×Fmpi(n)+Y×Rw(n-1)+X×Rv(n-1)に、更に今回のDI噴射量Fdi(n)の一部であるαdi×Fdi(n)と、前回のDI噴射量Fdi(n-1)の一部であるZ×Rc(n-1)との和となる。したがって、エンジンコントロールユニット30は、エンジン1に要求される必要燃料量QFが、これらの和であるα×Fmpi(n)+Y×Rw(n-1)+X×Rv(n-1)+αdi×Fdi(n)+Z×Rc(n-1)と一致するように、今回のDI噴射量Fdi(n)を調節すればよい。
図4は、MPIモード→DI+MPIモード切り替え時における燃料噴射量の演算方法を説明するための模式図である。図5は、DI+MPIモード→MPIモード切り替え時における燃料噴射量の演算方法を説明するための模式図である。
図4に示すように、MPIモードからDI+MPIモードに切り替わった直後では、筒内に燃料が付着していない。したがって、DI+MPIモードに切り替わった際に、筒内噴射弁21から噴射した燃料は、DI+MPIモードが継続している場合よりも多く、筒内に付着する。
また、図5に示すように、DI+MPIモードからMPIモードに切り替わった直後では、筒内に燃料が付着している。したがって、MPIモードに切り替わった直後においては、筒内に付着している燃料が蒸発する。
そこで、本実施形態のエンジンコントロールユニット30は、MPIモードからDI+MPIモードへの切り替え後のIG(イグニッション)数をカウントするカウンターを備えており、モード切り替え時におけるDI直接燃焼率αdi及び筒内蒸発率Zの補正を行う。
詳しくは、筒内蒸発率演算部34は、筒内蒸発量を演算する際に用いる筒内蒸発率Zに筒内蒸発率補正係数Xzを乗算して、筒内蒸発率Zを補正する。なお、筒内蒸発率Zは、筒内蒸発率演算部34において、例えば水温センサ4により検出した冷却水の温度やエンジン回転速度が上昇するに伴って増加するように演算され、0〜1の間に設定される。筒内蒸発率補正係数Xzは、本実施形態においては、例えばDIモードあるいはDI+MPIモード時では1、MPIモード時では1より大きい値に設定される。但し、筒内蒸発率Zは、MPIモード時において筒内蒸発率補正係数Xzを積算しても1を超えないように制限される。
また、直接燃焼率演算部33は、筒内噴射弁21から噴射した燃料のうち直接燃焼する燃料量を演算する際に用いるDI直接燃焼率αdiに直接燃焼率補正係数Xαdiを補正する。なお、DI直接燃焼率αdiは、直接燃焼率演算部33において、例えば水温センサ4により検出した冷却水の温度やエンジン回転速度が上昇するに伴って増加するように演算され、0〜1の間に設定される。また、DI直接燃焼率αdiは筒内噴射弁21の燃料噴射タイミング、即ちピストン位置によっても変化する。直接燃焼率補正係数Xαdiは、DIモードあるいはDI+MPIモード時では1、MPIモード時では1より小さい値(略0)に設定される。
図6は、燃料噴射モードを切り替えた場合の各種パラメータの推移の一例を示すタイムチャートである。図6においては、MPIモード、DI+MPIモード、MPIモードの順番に切り替えた際のDI直接燃焼率αdi、筒内蒸発率Z、MPI噴射量Fmpi、DI噴射量Fdi、筒内付着量Rc、筒内空燃比A/Fの推移の一例を示している。
以下、図6を用いて、エンジンの運転状態に基づいて、MPIモードからDI+MPIモード、MPIモードの順番に切り替えた際の、各パラメータの推移について、筒内蒸発率Z及びDI直接燃焼率αdiの補正を行わない、即ち筒内蒸発率補正係数Xz及び直接燃焼率補正係数Xαdiを常に1とする参考例と、本実施形態との相違点を説明する。
なお、図6中において、実線は筒内蒸発率Z及びDI直接燃焼率αdiの補正を行わない参考例における推移を示し、破線は筒内蒸発率Z及びDI直接燃焼率αdiの補正を行う本実施形態における推移を示す。
筒内蒸発率Zは、例えば運転の経過により筒内温度が上昇するに伴って高くなるので、参考例では、MPIモード、DI+MPIモードに拘わらず、筒内温度の上昇に伴って徐々に高くなる。
本実施形態では、MPIモードにおける筒内蒸発率Zは、1より大きい筒内蒸発率補正係数Xzが乗算されるので、参考例よりも筒内蒸発量が大きくなる。
また、MPIモードにおいては、本実施形態ではDI直接燃焼率αdiに直接燃焼率補正係数Xαdiを積算して反映させるので、参考例よりもDI直接燃焼率αdiが大幅に小さくなる。なお、MPIモードが継続されている状態においては、MPI噴射量Fmpi、DI噴射量Fdi及び筒内付着量Rcは、参考例と本実施形態とで同一に推移する。
次に、MPIモードからDI+MPIモードに切り替わることでDI切り替え後IG数が0からカウントアップされる(図6中a)。
本実施形態においては、各気筒においてDI+MPIモードに切替後の初回燃料噴射時は、MPIモード時と同様に、DI直接燃焼率αdiに1より小さい直接燃焼率補正係数Xαdiを乗算して、DI直接燃焼率αdiが小さく維持される(図6中b)。
各気筒においてDI切り替え後の初回燃料噴射が終了(4気筒のエンジンではIG数が4経過)したら、直接燃焼率補正係数Xαdiを1として直接燃焼割合の補正を終了する。(図6中c)。なお、この初回燃料噴射、即ち燃料噴射回数1回が、本発明の所定噴射回数に該当する。
DI+MPIモード切り替え後の初回燃料噴射時においては、DI直接燃焼率αdiに1より小さい直接燃焼率補正係数Xαdiを乗算して小さくし、これに伴い筒内噴射弁21から噴射した燃料のうち直接燃焼する燃料量αdi×Fdi(n)が減少するので、この分を補完するようにDI噴射量Fdi(n)が増加する(図6中d)。
なお、DI+MPIモードへの切り替えによって、MPI燃料量は低下し、DI燃料量は増加するが、参考例ではDI切り替わり直後の初回の燃焼において、筒内空燃比は一時的にリーンとなる。これは、MPIモードによって燃焼を継続していた状態からDI+MPIモードに切り替わった際に、筒内に燃料の液膜のない状態から液膜を生成するためにDI燃料量が消費されてしまうためである。
本実施形態では、DI+MPIモード切替後の初回燃料噴射時において、DI直接燃焼率αdiに直接燃焼率補正係数Xαdiを反映させて小さくすることで、DI燃料量Fdiを増加させ、DI+MPIモード切替直後の筒内空燃比のリーン化を解消させ、所望の筒内空燃比A/Fに維持させることができる(図6中e)。
次に、DI+MPIモードからMPIモードに切り替えた場合には、本実施形態では、筒内蒸発率Zに1より大きい筒内蒸発率補正係数Xzを乗算して補正し、筒内蒸発率補正係数Xzが1に固定される参考例よりも筒内蒸発率Zを増加させる(図6中f)。
本実施形態では、このようにMPIモードにおいて筒内蒸発率Zが増加することで、筒内からの燃料蒸発量Z×Rc(n-1)は大きく推定され、筒内付着量Rcが大きく減少するものと推定される。なお、DI+MPIモードからMPIモードに切り替わることで、筒内温度が上昇するので、図6中の一点鎖線で示す実際の筒内付着量も本実施形態で推定した筒内付着量Rcと略同一に推移する(図6中g)。
本実施形態では、MPIモードにおいて筒内蒸発率Zが増加することで、DI+MPIモードからMPIモードに切り替わった際に、筒内から蒸発する燃料量も増加するものと推定して、MPI噴射量Fmpiを減量させる(図6中h)。
なお、参考例では、DI+MPIモードからMPIモードに切り替わった直後に筒内空燃比がリッチになる。これは、MPIモードでは、筒内への燃料噴射がないため、DI+MPIモードよりも筒内温度が上昇するためである。DI+MPIモードからMPIモードに切り替わると、筒内温度の上昇により実際の筒内蒸発率Zが上昇するため、DI+MPIモードにおいて筒内に付着している燃料が多量に蒸発するために発生する現象である。この筒内蒸発率の上昇は、実際の筒内付着量が0になるまで、例えば数燃焼サイクル発生する。
本実施形態では、MPIモードにおいて筒内蒸発率Zを大きく設定することで、DI+MPIモードからMPIモードに切り替わった直後のMPI噴射量Fmpiを減少させ、切り替わった直後でのリッチ化を解消させ、所望の空燃比に設定することができる(図6中i)。
また、DI+MPI+モードからMPIモードに切り替わり、直ぐにDI+MPIモードに戻った場合には、MPIモードからDI+MPIモードに切り替わった直後にDI直接燃焼率αdiの低下を抑えるとよい。詳しくは、DI+MPIモードからMPIモードに切り換わって所定サイクル以内(筒内付着量が0になる数燃焼サイクル経過前)にDI+MPIモードに切り換わった場合には、直接燃焼率補正係数Xαdiを1、あるいは1と上記MPIモードからDI+MPIモードに切り替わった直後に設定される直接燃焼率補正係数Xαdiよりも大きい値の間に設定するとよい。
これにより、DI+MPI+モード、MPIモード、DI+MPIモードの順番に直ぐに切り替わった場合には、筒内に燃料が付着しているのでMPIモードが継続している場合よりも筒内温度は上昇していない。ここで、上記のMPIモードからDI+MPIモードに切り替わった場合のように、DI直接燃焼率αdiを低下してDI噴射量Fdiを増加させると筒内空燃比A/Fが過度に低下(リッチ化)してしまうので、上記のように直接燃焼率補正係数Xαdiを大きい値に設定してDI直接燃焼率αdiを増加させることでDI噴射量Fdiの過度な増加を抑え、筒内空燃比A/Fの過度な低下を抑制することができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、発明の形態は本実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、DI+MPIモードとMPIモードの切り替え時における制御について説明したが、DIモードとMPIモードの切り替え時においても同様に制御してもよい。即ち、DIありモードとDIなしモードとの間の切り替え時に上記制御を行うとよい。あるいは、DI噴射量の割合が大きく変化した場合にも同様の制御を行ってもよい。
1 エンジン(内燃機関)
21 筒内噴射弁(第2の燃料噴射手段)
22 吸気通路噴射弁(第1の燃料噴射手段)
30 エンジンコントロールユニット
32 噴射量演算部(噴射量制御部)
33 直接燃焼率演算部
34 筒内蒸発率演算部

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気通路に燃料を噴射する第1の燃料噴射手段と、前記内燃機関の筒内に燃料を噴射する第2の燃料噴射手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量と前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量との比率を設定し、前記第1の燃料噴射手段及び前記第2の燃料噴射手段の燃料噴射量を制御する噴射量制御部と、を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    前記噴射量制御部は、
    前記第2の燃料噴射手段により噴射された燃料噴射量のうち前記筒内に付着せずに前記筒内で燃焼する燃料量の割合である直接燃焼率を演算する直接燃焼率演算部と、前記筒内に付着している燃料量のうち蒸発する燃料量の割合である筒内蒸発率を演算する筒内蒸発率演算部と、を備え、少なくとも前記直接燃焼率及び前記筒内蒸発率に基づいて前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量と前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量を設定するとともに、
    前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量と前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量との比率を変更した際に、前記直接燃焼率または前記筒内蒸発率を補正して、前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量または前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量を設定することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記噴射量制御部は、前記第1の燃料噴射手段により吸気通路に燃料を噴射する第1の噴射モードと、少なくとも前記2の燃料噴射手段により筒内に燃料を噴射する第2の噴射モードとを切り替えることで、前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量と前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量との比率を変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記直接燃焼率演算部は、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記第1の噴射モードから前記第2の噴射モードへの切り替え直後の所定噴射回数では、当該所定噴射回数以降よりも前記直接燃焼率を低下するように補正し、
    前記噴射量制御部は、前記第1の噴射モードから前記第2の噴射モードへの切り替え直後の所定噴射回数において、低下した前記直接燃焼率に応じて前記第2の燃料噴射手段による燃料噴射量を増加させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記筒内蒸発率演算部は、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記第2の噴射モードから前記第1の噴射モードに切り替わった際に、前記筒内蒸発率を前記第2の噴射モードにおいて設定される値よりも増加するように補正し、
    前記噴射量制御部は、前記第2の噴射モードから前記第1の噴射モードへの切り替え直後の所定噴射回数において、増加した前記筒内蒸発率に応じて前記第1の燃料噴射手段による燃料噴射量を低下させることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記直接燃焼率演算部は、前記第2の噴射モードから前記第1の噴射モードに切り替わって所定燃焼サイクル経過する前に前記第2の噴射モードに切り替わった場合には、前記第1の噴射モードにおいて前記所定燃焼サイクル以上経過して前記第2の噴射モードに切り替わった場合よりも、前記直接燃焼率を増加するように補正することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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