JP6011433B2 - 火花点火式エンジン - Google Patents

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Description

ここに開示する技術は、火花点火式エンジンに関する。
近年、地球温暖化等の環境問題の視点からバイオ燃料が注目されており、ガソリンにエタノールを25%混合したE25からエタノール100%のE100まで、ガソリンと例えばバイオエタノールとを任意の混合比で混合した燃料で走行可能なFFV(Flexible Fuel Vehicle)が実用化されている。
エタノールとガソリンとでは理論空燃比が異なるため、エタノールとガソリンとが混合された燃料においては、エタノール濃度に応じて理論空燃比が変動する。そこで、FFVにおいては、燃料中のエタノール濃度の推定を行い、推定したエタノール濃度に基づいてエンジンの各種制御を行っている(特許文献1参照)。
ところが、エタノールは冷間時等においては気化性能が悪く、気化しない未燃燃料が生じ易くなる。気化しない未燃のエタノールは、燃焼室からクランク室へ滴下し、エンジンオイル内に混入する。しかし、エンジン温度が上昇すると、エンジンオイル内のエタノールは、蒸発してブローバイ通路を介して吸気通路へ流入する。このような状態でエタノール濃度の推定を行うと、ブローバイ通路を介して流入するエタノールの分だけ、実際のエタノール濃度からずれた濃度を推定してしまう。
そこで、特許文献1に開示されたFFVは、吸気通路に吸入される吸気量に対するブローバイガス量の割合が判定値以下であるときに、エタノールの濃度推定を行うようにしている。
特開2010−025085号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、実質的にブローバイ通路を介して流入するエタノールの量が少なくなるまではエタノールの濃度推定を待たなければならない。特に、自動車を短時間しか運転しない場合には、エンジンオイル中のエタノールがなかなか減らず、むしろ、増加する場合もある。そのような状態で特許文献1の方法でエタノールの濃度推定を行うと、推定を開始するまでの時間が非常に長くなる。結果として、濃度推定に要する時間が長期化する。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特定温度以下の状態下でガソリンよりも気化率が低い特殊燃料が供給されるエンジンにおいて、特殊燃料の濃度推定を早期に行うことにある。
ここに開示された技術は、火花点火式エンジンが対象である。この火花点火式エンジンは、特定温度以下の条件下でガソリンよりも気化率が低く、該特定温度を超えると気化率が増大する特殊燃料を含む燃料が供給されるように構成されたエンジン本体と、前記エンジン本体のクランク室と連通し、エンジンオイルを貯留する貯留部と、前記クランク室のブローバイガスを前記エンジン本体に設けられた吸気通路へ導くブローバイ通路と、前記ブローバイ通路を開閉する開閉弁と、所定条件が成立すると、前記エンジン本体の運転中に排気ガス中の酸素濃度に基づいて前記特殊燃料の濃度推定を行い、推定した前記特殊燃料の濃度に基づいて前記エンジン本体の運転を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記濃度推定が完了していないときであって前記エンジン本体が始動されたときには、前記エンジン本体の温度が所定温度未満のときには、前記開閉弁を開けた状態にし、前記エンジン本体の温度が所定温度以上になったときに、前記開閉弁を閉じた状態にして前記濃度推定を開始するものとする。
ここで、「特定温度以下の状態下でガソリンよりも気化率が低く、該特定温度を超えると気化率が増大する特殊燃料」とは、例えば単一成分燃料であり、具体的にはエタノール又はメタノール等のアルコールを例示することができる。アルコールの具体例としては、サトウキビを原料としたバイオエタノール等の、生物由来アルコールとしてもよい。
また、「特殊燃料を含む燃料」は、特殊燃料とそれ以外の物質(例えば、ガソリン)とを混合した燃料、及び、特殊燃料のみの燃料の双方を含む。特殊燃料をエタノールとしたときに、「特殊燃料を含む燃料」には、例えば、ガソリンにエタノールを25%混合したE25から、エタノール100%のE100まで、ガソリンとエタノールとを任意の混合比で混合した燃料が含まれ得る。この「特殊燃料を含む燃料」には、特殊燃料と水とを混合した燃焼も含まれ得る。従って、5%程度の水分を含有するE100もまた、ここでいう「特殊燃料を含む燃料」に含まれる。
この構成によれば、制御部は、所定条件が成立すると、エンジン本体の運転中に排気ガス中の酸素濃度に基づいて特殊燃料の濃度推定を行う。濃度推定は、エンジン本体の運転中に行われるので、濃度推定が完了する前にエンジン本体の運転が終了する場合もある。その場合、次にエンジン本体が始動されたときに再び濃度推定が開始される。また、所定条件成立後に初めてエンジン本体が始動されるときも、濃度推定が完了していないので、濃度推定が開始される。このように、濃度推定が完了していないときであってエンジン本体が始動されたときには、濃度推定が開始される。
このとき、エンジン本体の温度が所定値以上のときに、開閉弁を閉じた状態で濃度推定を開始する。こうすることによって、精度の良い濃度推定を早期に開始することができる。
つまり、エンジン始動時はエンジン本体の温度が低い場合があり、そのような場合は燃料の気化に不利である。そのため、燃焼室に供給した特殊燃料は、気化せずに未燃燃料として残留し易くなる。気化しない未燃の特殊燃料は、貯留部に滴下してエンジンオイル内に蓄積される。また、エンジンオイル中には、前回の運転時から蓄積された特殊燃料が存在する場合もある。エンジンオイル内の特殊燃料は、エンジン温度の上昇に伴って蒸発し、ブローバイ通路を介して吸気通路に流入する。
それに対し、開閉弁を閉じた状態で濃度推定を行うことによって、特殊燃料がブローバイ通路を介して吸気通路に流入することを防止することができる。これにより、精度の良い濃度推定を行うことができる。また、ブローバイ通路を介して吸気通路に流入する特殊燃料が減るのを待つことなく濃度推定を行うことができるので、濃度推定を早期に開始することができる。
ただし、前述の如く、エンジン本体の温度が低いときには、燃焼室に未燃の燃料が残留し、貯留部に滴下する。さらには、燃焼室に残留した燃料の一部は、気筒内の壁面に付着したまま残留する場合もある。つまり、燃料の気化率が低い条件下での燃焼においては、そのサイクルで供給された燃料が燃焼したのか、前のサイクルから残留している燃料が燃焼したのか正確に求めることができない。そのため、このような状態で排気ガス中の酸素濃度に基づいて特殊燃料の濃度推定を行っても、濃度推定を精度良く行うことができない。
それに対し、前述の開閉弁を閉じた状態での濃度推定をエンジン本体の温度が所定値以上のときに行う。これにより、エンジン本体の温度が上昇し、気化せずに残留する特殊燃料が少ない状態で濃度推定を行うことになり、濃度推定を精度良く行うことができる。ここで、所定温度は、燃料の気化率に応じて設定すればよく、例えば、燃焼室に供給した燃料のうち気化せずに残留する燃料が実質的に零になる温度に設定され得る。
前記火花点火式エンジンによれば、特定温度以下の状態下でガソリンよりも気化率が低い特殊燃料が供給されるエンジンにおいて、特殊燃料の濃度推定を早期に行うことができる。
火花点火式エンジン及びその制御装置の構成を示す概略図である。 温度に対するガソリンの蒸留量の変化とエタノールの蒸留量の変化とを比較する図である。 濃度推定のフローチャートである。 (A)は、クランク室へ滴下するエタノール量の変化を例示するタイムチャートであり、(B)は、クランク室で蒸発するエタノール量の変化を例示するタイムチャートであり、(C)は、オイル貯留部に蓄積されるエタノール量の変化を例示するタイムチャートである。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下、直噴エンジンの実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は例示である。図1に示されるように、エンジンシステムは、エンジン(エンジン本体)1、エンジン1に付随する様々なアクチュエータ、様々なセンサ、及びセンサからの信号に基づきアクチュエータを制御するエンジン制御器100を有する。このエンジンシステムは、幾何学的圧縮比が12以上20以下(例えば14)の高圧縮比エンジン1を備える。
エンジン1は、火花点火式4ストローク内燃機関であって、図1には1つのみ図示するが、直列に配置された第1〜第4の4つの気筒11を有する。但し、ここに開示する技術が適用可能なエンジンは、直列4気筒エンジンには限定されない。エンジン1は、自動車等の車両に搭載され、その出力軸は、図示しないが、変速機を介して駆動輪に連結されている。エンジン1の出力が駆動輪に伝達されることによって、車両が推進する。
このエンジン1には、エタノール(バイオエタノールを含む)を含有する燃料が供給される。特にこの車両は、エタノールの濃度が25%(つまり、E25)〜100%(つまり、E100)までの任意の濃度の燃料が使用可能なFFVである。図示は省略するが、この車両は、前記の燃料を貯留する燃料(メインタンク)のみを有しており、従来のFFVのように、ガソリン濃度の高い燃料を、メインタンクとは別に貯留するためのサブタンクを有していない。ただし、サブタンクを設けてもよい。
エンジン1は、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の上に載置されるシリンダヘッド13と、シリンダブロック12に下に設けられるオイルパン23とを備えている。ブロック12の内部に気筒11が形成されている。周知のように、シリンダブロック12には、ジャーナル、ベアリングなどによりクランクシャフト14が回転自在に支持されており、このクランクシャフト14が、コネクティングロッド16を介してピストン15に連結されている。シリンダブロック12の下部とオイルパン23とによってクランク室12aが形成されている。オイルパン23の内側には、エンジンオイルを貯留するオイル貯留部23aが形成されている。オイル貯留部23aとクランク室12aとは、連通している。オイル貯留部23aは、貯留部の一例である。
各気筒11の天井部には、略中央部からシリンダヘッド13の下端面付近まで延びる2つの傾斜面が形成されており、それらの傾斜面が互いに差し掛けられた屋根のような形状をなすいわゆるペントルーフ型となっている。
前記ピストン15は、各気筒11内に摺動自在に嵌挿されており、気筒11及びシリンダヘッド13と共に燃焼室17を区画している。ピストン15の頂面は、前述した気筒11の天井面のペントルーフ型の形状に対応するように、その周縁部から中央部に向かって隆起する台形状に形成されており、これによって、ピストン15が圧縮上死点に到達したときの燃焼室容積を小さくして、12以上の高い幾何学的圧縮比を達成している。ピストン15の頂面にはまた、その概略中心位置に、概ね球面状に凹陥したキャビティ151が形成されている。このキャビティ151は、気筒11の中心部に配設された点火プラグ51に相対するように、配置されており、これによって、燃焼期間を短縮するようにしている。つまり、前述したように、この高圧縮比エンジン1は、ピストン15の頂面が隆起していて、ピストン15が圧縮上死点に到達したときに、ピストン15の頂面と気筒11の天井面との間隔が極めて狭くなるように構成されている。このため、キャビティ151を形成していないときには、初期火炎がピストン15の頂面と干渉して冷却損失が増大し、火炎伝播が阻害されて燃焼速度が遅延してしまう。これに対し、前記のキャビティ151は、初期火炎の干渉を回避して、その成長を妨げないため、火炎伝播が速くなって、燃焼期間が短縮し得る。このことは、ガソリン濃度の高い燃料においては、ノッキングの抑制に有利になり、点火時期の進角によるトルクの向上に寄与する。
気筒11毎に、吸気ポート18及び排気ポート19がシリンダヘッド13に形成され、それぞれが燃焼室17に連通している。吸気弁21及び排気弁22はそれぞれ、吸気ポート18及び排気ポート19を燃焼室17から遮断(閉)することができるように配設されている。吸気弁21は吸気弁駆動機構30により、排気弁22は排気弁駆動機構40により、それぞれ駆動され、それによって所定のタイミングで往復動して、吸気ポート18及び排気ポート19を開閉する。
吸気弁駆動機構30及び排気弁駆動機構40は、それぞれ吸気カムシャフト31及び排気カムシャフト41を有する。カムシャフト31,41は、周知のチェーン/スプロケット機構等の動力伝達機構を介してクランクシャフト14に連結される。動力伝達機構は、周知のように、クランクシャフト14が二回転する間に、カムシャフト31,41を一回転させる。
吸気弁駆動機構30は、吸気弁21の開閉時期を変更可能な吸気バルブタイミング可変機構32を含んで構成され、排気弁駆動機構40は、排気弁22の開閉時期を変更可能な排気バルブタイミング可変機構42を含んで構成される。吸気バルブタイミング可変機構32は、この実施形態では、吸気カムシャフト31の位相を所定の角度範囲内で連続的に変更可能な電動式の位相可変機構(Variable Valve Timing:VVT)により構成され、排気バルブタイミング可変機構42は、排気カムシャフト41の位相を所定の角度範囲内で連続的に変更可能な電動式の位相可変機構により構成されている。吸気バルブタイミング可変機構32は、吸気弁21の閉弁時期を変更することにより、有効圧縮比を調整し得るものである。尚、有効圧縮比とは、吸気弁閉弁時の燃焼室容積と、ピストン15が上死点にあるときの燃焼室容積との比である。尚、VVTは、液圧式又は機械式であってもよい。
点火プラグ51は、例えばねじ等の周知の構造によって、シリンダヘッド13に取り付けられている。点火プラグ51の電極は、気筒11の概略中心において燃焼室17の天井部に臨んでいる。点火システム52は、エンジン制御器100からの制御信号を受けて、点火プラグ51が所望の点火タイミングで火花を発生するよう、それに通電する。
燃料噴射弁53は、例えばブラケットを使用する等の周知の構造で、この実施形態ではシリンダヘッド13の一側(図例では吸気側)に取り付けられている。このエンジン1は、燃料を気筒11内に直接噴射する、いわゆる直噴エンジンであり、燃料噴射弁53の先端は、上下方向については吸気ポート18の下方に、また、水平方向については気筒11の中央に位置して、燃焼室17内に臨んでいる。但し、燃料噴射弁53の配置はこれに限定されるものではない。燃料噴射弁53は、この例においては、多噴口(例えば6噴口)型の燃料噴射弁(Multi Hole Injector:MHI)である。各噴口の向きは、図示は省略するが、気筒11内の全体に燃料が噴射できるように、噴口軸の芯先が広がっている。MHIの利点は、多噴口であるため一噴口の径が小さく、比較的高い圧力で燃料を噴射し得る点、及び、気筒11内の全体に燃料を噴射可能に広がっているため、燃料のミキシング性が高まると共に、燃料の気化・霧化が促進される点にある。従って、吸気行程中に燃料を噴射した場合は、気筒11内の吸気流動を利用した、燃料のミキシング性、及び、気化・霧化の促進の点で有利になる一方、圧縮行程において燃料を噴射した場合は、燃料の気化・霧化の促進により、気筒11内のガス冷却の点で有利になる。尚、燃料噴射弁53は、MHIに限定されるものではない。
燃料供給システム54は、燃料を昇圧して燃料噴射弁53に供給する高圧ポンプ(燃料ポンプ)と、この高圧ポンプに対して燃料タンクからの燃料を送る配管やホース等と、燃料噴射弁53を駆動する電気回路と、を備えている。燃料ポンプは、この例ではエンジン1によって駆動される。尚、燃料ポンプを電動ポンプとしてもよい。燃料噴射弁53が多噴口型である場合は、微小な噴口から燃料を噴射するために、燃料噴射圧力は比較的高く設定される。電気回路は、エンジン制御器100からの制御信号を受けて燃料噴射弁53を作動させ、所定のタイミングで所望量の燃料を、燃焼室17内に噴射させる。ここで、燃料供給システム54は、エンジン回転数が上昇するに伴い燃圧を高く設定する。これは、エンジン回転数が上昇するに伴い、気筒11内に噴射される燃料量も増大するが、燃圧が高くなることで、燃料の気化・霧化に有利になると共に、燃料噴射弁53の燃料噴射に係るパルス幅を可及的に短くするという利点がある。前述したように、燃料タンクには、E25〜E100までの任意のエタノール濃度のアルコール含有燃料が貯留されている。
吸気ポート18は、吸気マニホールド55内の吸気経路55bによってサージタンク55aに連通している。図示しないエアクリーナからの吸気流は、スロットルボディ56を通過してサージタンク55aに供給される。スロットルボディ56にはスロットル弁57が配置されており、このスロットル弁57は、周知のようにサージタンク55aに向かう吸気流を絞って、その流量を調整する。スロットル・アクチュエータ58が、エンジン制御器100からの制御信号を受けて、スロットル弁57の開度を調整する。
サージタンク55aには、PCV(Positive Crankcase Ventilation)ホース59の下流端が接続されている。PCVホース59の上流端は、エンジンブロック12にPCVバルブ59aを介して接続されている。PCVホース59は、エンジンブロック12のクランク室12aと連通している。PCVバルブ59aは、PCVホース59を開閉することができる。つまり、PCVバルブ59aが開かれると、PCVホース59とクランク室12aが連通し、PCVバルブ59aが閉じられると、PCVホース59とクランク室12aが遮断される。サージタンク55aには、クランク室12a内のブローバイガスがPCVホース59を介して流入する。PCVホース59は、ブローバイ通路の一例である。サージタンク55aは、吸気通路の一例である。
排気ポート19は、排気マニホールド60内の排気経路によって周知のように排気管61内の通路に連通している。この排気マニホールド60は、図示を省略するが、各気筒11の排気ポート19に接続された分岐排気通路が、排気順序が隣り合わない気筒同士で第1集合部により集合され、各第1集合部の下流の中間排気通路が第2集合部で集合された構造となっている。すなわち、このエンジン1の排気マニホールド60には、いわゆる4−2−1レイアウトが採用されている。排気管61には、リニアOセンサ79が設けられている。リニアOセンサ79は、排気ガス中の酸素濃度に基づいて混合気の空燃比を検出する。
エンジン1にはまた、その始動時にクランキングを行うためのスタータモータ20が設けられている。
エンジン制御器100は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。エンジン制御器100は、制御部の一例である。
尚、制御部は、ハードロジックで実現してもよい。制御部は、1つの素子で構成してもよいし、物理的に複数の素子で構成してもよい。複数の素子で構成する場合、1つの制御を複数の素子で実現してもよい。
エンジン制御器100は、エアフローセンサ71からの吸気流量及び吸気温度、吸気圧センサ72からの吸気マニホールド圧、クランク角センサ73からのクランク角パルス信号、水温センサ78からのエンジン水温、リニアOセンサ79からの空燃比というように、種々の入力を受ける。エンジン制御器100は、例えばクランク角パルス信号に基づいて、エンジン回転数を計算する。また、エンジン制御器100は、アクセル・ペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ75からのアクセル開度信号を受ける。さらに、エンジン制御器100には、変速機の出力軸の回転速度を検出する車速センサ76からの車速信号が入力される。加えて、シリンダブロック12には、当該シリンダブロック12の振動を電圧信号に変換して出力する加速度センサからなるノックセンサ77が取り付けられており、その出力信号もエンジン制御器100に入力される。
エンジン制御器100は前記のような入力に基づいて、以下のようなエンジン1の制御パラメータを計算する。例えば、所望のスロットル開度信号、燃料噴射パルス、点火信号、バルブ位相角信号等である。そしてエンジン制御器100は、それらの信号を、スロットル・アクチュエータ58、燃料供給システム54、点火システム52、並びに、吸気及び排気バルブタイミング可変機構32、42等に出力する。エンジン制御器100はまた、エンジン1の始動時には、スタータモータ20に駆動信号を出力する。
ここで、FFV用のエンジンシステムに特有の構成として、エンジン制御器100は、リニアOセンサ79の検知結果に基づいて、燃料噴射弁53が噴射する燃料のエタノール濃度を推定する。エタノールの理論空燃比(9.0)は、ガソリンの理論空燃比(14.7)よりも小さく、燃料のエタノール濃度が高いほど理論空燃比はリッチ側(つまり、理論空燃比の値が小さくなる)になることから、理論空燃比でエンジンを運転している条件下において、排気ガス中に燃え残りの酸素が存在しているときには、燃料のエタノール濃度が予想よりも高かったと判断することができる。エンジン制御器100は、リニアOセンサ79が出力した信号から、空燃比がリーンのときには、燃料中にガソリンが多いと判定する一方、空燃比がリッチのときには燃料中にエタノールが多いと判定することにより、燃料におけるエタノール濃度を推定する。
エンジン制御器100はさらに、リニアOセンサ79の検知結果に基づいて、気筒11内に供給した燃料の気化率を算出する。気化率は、気筒11内に供給する燃料量(言い換えると、燃料噴射弁53が噴射した燃料量)に対する、燃焼に寄与した燃料量の重量比によって定義される。エンジン制御器100は、混合気の空燃比と、リニアOセンサ79の検出値とに基づいて燃焼に寄与した燃料量の重量を算出し、算出した燃料重量と、燃料噴射弁53の燃料噴射量とから気化率を算出する。
このエンジンシステムは、前述の通りFFVに搭載されたシステムであり、エンジン1には、E25〜E100までの任意の混合比のアルコール含有燃料が供給される。ここで、図2は、ガソリンの気化特性とエタノールの気化特性とを比較する図である。尚、図2は、1気圧下における温度変化に対する、ガソリン及びエタノールそれぞれの蒸留量(%)の変化を示している。ガソリンは多成分燃料であることから、各成分の沸点に応じて蒸発する。ガソリンの蒸留量は、温度変化に対しおおよそ線形的に変化することなる。つまり、ガソリンは、エンジン1の温度状態が比較的低いときにも気化して、可燃混合気を形成することが可能である。
これに対しエタノールは単一成分燃料であることから、特定温度(つまり、エタノールの沸点である78℃)以下では、蒸留量が0%になる一方で、特定温度を超えると、蒸留量が100%になる。このように、ガソリンとエタノールとを比較すると、特定温度以下では、エタノールの蒸留量の方がガソリンの蒸留量よりも低くなる一方で、特定温度を超えると、エタノールの蒸留量の方がガソリンの蒸留量よりも高くなる。そのため、エンジン1の温度状態が所定温度以下(例えば水温が20℃以下程度)の冷間状態では、エタノールを含有する燃料は、ガソリンと比較して気化率が低くなる。そうして、エンジン1が冷間状態にあるときには、エンジン1の温度状態が低いほど、また燃料のエタノール濃度が高いほど、燃料の気化率は低下することになる。
このように、エンジン1の温度状態や、燃料のエタノール濃度によって燃料の気化率が変化することから、エンジン制御器100は、目標となる気化燃料量が得られるように、エンジン負荷等に応じて設定されるベースの燃料量に対し、燃料の気化率に応じて燃料量の増量補正を行う。すなわち、燃料の気化率が低いほど、燃料噴射弁53が噴射する燃料量は増量する。
また、エンジン制御器100は、エタノール濃度を推定し、推定したエタノール濃度を用いてエンジン1の制御を行っている。以下に、図3を参照しながら、エンジン制御器100のエタノール濃度推定(以下、「濃度推定」という)について説明する。図3は、濃度推定のフローチャートを示す。図4(A)は、クランク室へ滴下するエタノール量及びクランク室で蒸発するエタノール量の変化を例示するタイムチャートであり、図4(B)は、オイル貯留部に蓄積されるエタノール量の変化を例示するタイムチャートである。
エンジン制御器100は、まずステップS1において、エンジン1が始動したか否かを判定する。エンジン1が始動していれば、フローはステップS2へ移行する。エンジン1が始動していなければ、エンジン制御器100は、ステップS1を繰り返す。このように、ステップS1は、エンジン1の始動を待機するステップである。
ステップS2において、エンジン制御器100は、濃度推定を実行する所定の推定実行条件が成立したか否かを判定する。所定条件は、濃度推定を実行すべき条件であり、例えば、給油が行われたことやバッテリが外されたこと、濃度推定に用いるリニアOセンサ79が活性していること等である。給油された場合には、燃料タンク内のエタノール濃度が変化する可能性があるため、濃度推定を実行すべきである。バッテリが外された場合には、エンジン制御器100が記憶している、推定されたエタノール濃度が消失してしまうため、濃度推定を実行すべきである。例えば、エンジン制御器100は、燃料タンクのレベルゲージセンサの検出値に基づいて給油判定を行い、給油が行われたことをもって推定実行条件が成立したと判定する。推定実行条件が成立したときには、フローはステップS3へ移行し、推定実行条件が成立していないときには、フローはリターン、即ちステップS1へ戻る。尚、推定実行条件が成立したときには、エンジン制御器100は、濃度推定の完了を示す完了フラグを0(すなわち、濃度推定が完了していないことを示す値)に設定する。
ステップS3において、エンジン制御器100は、濃度推定が完了しているか否かを判定する。すなわち、エンジン制御器100は、以前に推定実行条件が成立した際の濃度推定(後述のステップS6)が完了しているか否かを判定する。例えば、エンジン制御器100は、完了フラグが0であることをもって、濃度推定が完了しているか否かを判定する。濃度判定が完了しているときには、フローは終了し、濃度判定が完了していないときには、フローはステップS4へ移行する。
ステップS4において、エンジン制御器100は、エンジン1の温度が所定温度T以上か否かを判定する。この所定温度Tは、燃焼室17に供給されたエタノールが概ね気化するエンジン1の温度である。例えば、所定温度Tは、エタノールの沸点又は沸点に近い値に設定される。エンジン1の温度が所定温度T未満であれば、燃焼室17に供給されたエタノールは気化し難く、多くのエタノールが液体の状態で未燃のまま燃焼室17に残留する。残留したエタノールは、気筒11とピストンリング(図示省略)の合口等の隙間を通って、クランク室12aのオイル貯留部23aに滴下する。オイルパン23に滴下したエタノールは、オイルパン23内のエンジンオイルに混入する。一方、エンジン1の温度が所定値以上であれば、燃焼室17に供給されたエタノールの大部分は気化して燃焼する。つまり、オイル貯留部23aへのエタノールの滴下はほとんどない。
エンジン制御器100は、例えば、水温センサ78からのエンジン水温に基づいて、エンジン1の温度が所定温度T以上か否かを判定する。
エンジン1の温度が所定温度T以上であれば、フローはステップS5へ移行する。一方、エンジン1の温度が所定温度T未満であれば、エンジン制御器100は、ステップS4を繰り返す。つまり、ステップS4は、エンジン1の温度が、オイル貯留部23aへのエタノールの滴下がほとんどなくなる温度に達するまで待機するステップである。
ステップS5において、エンジン制御器100は、PCVバルブ59aを閉じる。これにより、クランク室12aからサージタンク55aへのブローバイガスの流入を遮断する。これにより、クランク室12a内で蒸発したエタノールがサージタンク55aへ導入されることを防止することができる。
続くステップS6において、エンジン制御器100は、濃度推定を行う。エンジン制御器100は、前述の如く、リニアOセンサ79からの出力に基づいて濃度推定を行う。濃度推定が完了すると、エンジン制御器100は、完了フラグを1(すなわち、濃度推定が完了していることを示す値)に設定し、フローを終了する。
つまり、エンジン1の始動直後はエンジン1の温度が低く、エタノールの気化率が低いため、燃焼室17に気化していない未燃のエタノールが残留し、残留した該エタノールがクランク室12aに滴下する。エタノールの気化率は、エンジン1の温度が上昇するに従って高くなる。それに伴い、図4(A)に示すように、クランク室12aに滴下するエタノールの量も減少していく。エンジン1の温度が上昇していくと、やがてクランク室12aに滴下するエタノールの量は零となる。
その結果、図4(C)に示すように、オイル貯留部23aに蓄積されたエタノールの量は、燃焼室17からのエタノールの滴下がなくなるまで徐々に増加する。
そして、図4(B)に示すように、エンジン1の温度が或る程度高くなると、エンジンオイル中のエタノールの蒸発が始まる。そして、エンジン1の温度が高くなるにつれて(時間経過に伴って)エンジンオイル中から蒸発したエタノールの量が増えていく。エタノールの蒸発が始まるタイミングとクランク室12aへ滴下するエタノールが零になるタイミングとは略同時期となる。図4(C)に示すように、エタノールの蒸発に伴って、オイル貯留部23aに蓄積されたエタノールの量は徐々に減少していく。やがて、オイル貯留部23aに蓄積された全てのエタノールが蒸発する。
そして、前述の濃度推定制御によれば、オイル貯留部23aへのエタノールの滴下が実質的に零になったときに、PCVバルブ59aが閉じられ、濃度推定が開始される。オイル貯留部23aに蓄積されたエタノールが全て蒸発するのを待ってから濃度推定を開始すると、濃度推定に要する時間が非常に長くなる。それに比べて、PCVバルブ59aを一時的に閉じることによって、PCVホース59を介して流入する蒸発エタノールの影響を受けない濃度推定を早期に開始することができる。
ただし、エンジンの始動後すぐに濃度推定を行うのではなく、エンジン1の温度が所定温度以上となるのを待ってから、濃度推定を開始する。エンジン1の温度が低い場合には、燃焼室17へ供給した燃料の一部は気化せず未燃の状態で燃焼室17に残留する。残留した燃料の多くは、オイル貯留部23aに蓄積されるが、一部には、気筒11の内壁に付着して残留し、次回のサイクルで燃焼するものもある。このような状態で濃度推定を行っても、燃焼に供した燃料がそのサイクルで燃焼室17に供給された燃料なのか、それより前のサイクルから残留している燃料なのか正確にはわからないので、濃度推定を精度良く行うことができない。そこで、エンジン1の温度が所定温度以上となるのを待つことによって、燃焼室17に気化せずに残留する燃料が濃度推定に影響を与えない程度に減少した状態で濃度推定を行うことができる。これにより、濃度推定をより精度良く行うことができる。
尚、エンジン1の温度が低いときには、前述の燃料量の増量補正が行われている。増量分は、燃料の気化率に応じて調整されている。つまり、エンジン1の温度が低いほど増量分は多くなっている。そのため、増量補正の増量分に基づいてエンジン1の温度を判定することもできる。エンジン1の温度が所定温度Tのときの増量分を閾値として設定することができる。この場合、増量分が該閾値以下となったことをもって、エンジン1の温度が所定温度T以上であると判定することができる。
したがって、前記エンジン1は、エタノールを含む燃料が供給されるように構成されたエンジンであって、前記エンジン1のクランク室12aと連通し、エンジンオイルを貯留するオイル貯留部23aと、前記クランク室12aのブローバイガスを前記エンジン1に設けられたサージタンク55aへ導くPCVホース59と、前記PCVホース59を開閉するPCVバルブ59aと、所定条件が成立すると、前記エンジン1の運転中に排気ガス中の酸素濃度に基づいてエタノールの濃度推定を行い、推定したエタノールの濃度に基づいて前記エンジン1の運転を制御するエンジン制御器100とを備え、前記エンジン制御器100は、前記濃度推定が完了していないときであって前記エンジン1が始動されたときには、エンジン1の温度が所定温度T以上のときに、前記PCVバルブ59aを閉じた状態で前記濃度推定を開始する。
この構成によれば、オイル貯留部23aにエタノールが蓄積されている場合であっても、オイル貯留部23aからの蒸発エタノールの影響を受けることのない濃度推定、即ち、精度の良い濃度推定を、オイル貯蔵部23aのエタノールが蒸発し切るのを待つこと無く早期に行うことができる。それに加えて、エンジン1の温度が高いときに濃度推定を行うことによって、気化せずに残留する燃料が少ない状態で濃度推定を行うことができる。これにより、さらに精度の良い濃度推定を行うことができる。
また、エンジン制御器100は、燃料の気化率に応じて燃料噴射量を増量するように構成されており、噴射燃料量の増量分に基づいてエンジン1の温度が所定温度以上か否かを判定してもよい。
増量補正の増量分は、燃料の気化率に応じて設定されており、燃料の気化率は、エンジン1の温度と関連している。つまり、増量補正の増量分はエンジン1の温度と関連しているので、増量補正の増量分に基づいてエンジン1の温度が所定温度以上か否かを判定することもできる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記の構成はFFVとしているが、ここに開示する技術は、FFVでなくても、アルコールを含有する燃料が供給されるエンジンを搭載する車両に広く適用することが可能である。
前記実施形態では、特殊燃料としてエタノールを用いた例を説明したが、特殊燃料はそれ以外の物質であってもよい。例えば、特殊燃料は、メタノール等のアルコール、食用油や産業油等の油であってもよい。また、特殊燃料と混合される燃料は、ガソリンに限られない。
前記実施形態では、エンジン1の温度が所定温度T以上になると、濃度推定を開始しているが、エンジン1の温度が所定温度T以上であれば、濃度推定をいつ開始してもよい。ただし、エンジン1の温度が所定温度T以上となったときに濃度推定を開始する方が、濃度推定を早期に実行することができる。また、PCVバルブ59aの閉弁をエンジン1の温度が所定温度T以上となったときに行っているが、エンジン1の温度が所定温度Tとなる前からPCVバルブ59aを閉弁してもよい。つまり、濃度推定時にPCVバルブ59aが閉弁されていれば、PCVバルブ59aの閉弁タイミングは任意に設定することができる。ただし、クランク室12aの換気機能の観点からは、濃度推定を開始するときにPCVバルブ59aを閉じることが好ましい。
また、前記実施形態では、エンジン1の温度をエンジン水温に基づいて判定しているが、これに限られるものではない。前述の如く、増量補正の補正分に基づいてエンジン1の温度を判定してもよいし、それ以外の物理量に基づいてエンジン1の温度を判定してもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、特定温度以下の条件下でガソリンよりも気化率が低く、該特定温度を超えると気化率が増大する特殊燃料を含む燃料が供給されるように構成されたエンジンについて有用である。
1 エンジン(エンジン本体)
12a クランク室
23a オイル貯留部(貯留部)
55a サージタンク(吸気通路)
59 PCVホース(ブローバイ通路)
59a PCVバルブ(開閉弁)
100 エンジン制御器(制御部)

Claims (1)

  1. 特定温度以下の条件下でガソリンよりも気化率が低く、該特定温度を超えると気化率が増大する特殊燃料を含む燃料が供給されるように構成されたエンジン本体と、
    前記エンジン本体のクランク室と連通し、エンジンオイルを貯留する貯留部と、
    前記クランク室のブローバイガスを前記エンジン本体に設けられた吸気通路へ導くブローバイ通路と、
    前記ブローバイ通路を開閉する開閉弁と、
    所定条件が成立すると、前記エンジン本体の運転中に排気ガス中の酸素濃度に基づいて前記特殊燃料の濃度推定を行い、推定した前記特殊燃料の濃度に基づいて前記エンジン本体の運転を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記濃度推定が完了していないときであって前記エンジン本体が始動されたときには、前記エンジン本体の温度が所定温度未満のときには、前記開閉弁を開けた状態にし、前記エンジン本体の温度が所定温度以上になったときに、前記開閉弁を閉じた状態にして前記濃度推定を開始する火花点火式エンジン。
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