JP2012117472A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の制御装置に関し、エミッションの低減、特に冷間時におけるエミッションの低減を図る。
【解決手段】吸気ポート内に燃料を噴射するポートインジェクタと、気筒内に燃料を噴射する筒内インジェクタと、ポートインジェクタと筒内インジェクタとの双方から所定の噴射量割合で燃料を噴射し、且つ冷間時と温間時とで噴射量割合が異なる運転領域において、燃料噴射量を補正するための学習値を取得する学習を行う学習手段とを備える。学習手段は、温間時に学習を行うに際して、ポートインジェクタと筒内インジェクタとの噴射量割合を一時的に冷間用の噴射量割合に切り替えた上で冷間用の学習を実行し、該冷間用の学習が完了した場合には、ポートインジェクタと筒内インジェクタとの噴射量割合を温間用の噴射量割合に戻した上で温間用の学習を実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
特開2005−214015号公報には、気筒内へ直接的に燃料を噴射する第一燃料噴射弁(筒内インジェクタ)と、吸気ポートへ燃料を噴射する第二燃料噴射弁(ポートインジェクタ)とを具備し、第一燃料噴射弁と第二燃料噴射弁との両方を使用して気筒内へ燃料を供給する運転領域を有する内燃機関の燃料噴射制御装置において、この運転領域における第一燃料噴射弁および第二燃料噴射弁の噴射量割合を固定し、この運転領域において第一燃料噴射弁および第二燃料噴射弁に共通の燃料噴射量補正係数を学習し、この燃料噴射量補正係数(学習値)に基づき第一燃料噴射弁および第二燃料噴射弁の燃料噴射量を補正する技術が開示されている。
特開2005−214015号公報 特開平3−185242号公報
上記従来の技術では、筒内インジェクタとポートインジェクタとの双方から燃料を噴射する運転領域において、両者の噴射量割合を固定しているが、エミッションを改善することを考えた場合、筒内インジェクタとポートインジェクタとの噴射量割合を冷間時と温間時とで異なる割合にした方が望ましい場合がある。しかしながら、噴射量割合を冷間時と温間時とで異なる割合にした場合、次のような問題がある。
噴射量割合が異なると、燃料噴射量を補正するための学習値も、異なった値となる。学習は、通常は温間時に行われる。このため、温間時に学習された学習値は、噴射量割合の異なる冷間時には使用できない。冷間時に学習を行うことも考えられるが、冷間時はエンジン冷却水温などの条件が安定していないため、学習を適切に行うことが困難である。このようなことから、冷間時には、燃料噴射量を適切に補正することが困難となり、空燃比ずれが生じて、エミッションの悪化を招くことが予想される。冷間時のエミッションは、エミッション全体に占める割合が大きい。このため、冷間時のエミッションの悪化は、影響が多大である。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、エミッションの低減、特に冷間時におけるエミッションの低減を図ることのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポートインジェクタと、
前記内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内インジェクタと、
前記ポートインジェクタと前記筒内インジェクタとの双方から所定の噴射量割合で燃料を噴射する運転領域であって、且つ冷間時と温間時とで前記噴射量割合が異なる運転領域において、燃料噴射量を補正するための学習値を取得する学習を行う学習手段と、
を備え、
前記学習手段は、温間時に学習を行うに際して、前記ポートインジェクタと前記筒内インジェクタとの噴射量割合を一時的に冷間用の噴射量割合に切り替えた上で冷間用の噴射量割合に対応する学習値を取得するための学習を実行し、該冷間用の学習が完了した場合には、前記ポートインジェクタと前記筒内インジェクタとの噴射量割合を温間用の噴射量割合に戻した上で温間用の噴射量割合に対応する学習値を取得するための学習を実行することを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記学習値に基づいて燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段を備え、
前記燃料噴射量補正手段は、冷間用の学習が完了しており温間用の学習が未完である場合に、冷間用の学習値に基づいて暫定的な温間用の学習値を算出し、該暫定的な温間用の学習値に基づいて温間運転時の燃料噴射量を補正することを特徴とする。
第1の発明によれば、ポートインジェクタと筒内インジェクタとの噴射量割合が温間時と冷間時とで異なる運転領域において、冷間用の学習値を温間用の学習値に優先して取得することができる。このため、学習値のない初期状態から内燃機関が運転された場合に、冷間用の学習値を早い段階で取得することができるので、冷間運転時の空燃比ずれを早期に補正することができる。よって、冷間運転時のエミッションを確実に低減することができる。冷間運転時のエミッションは、温間運転時のエミッションより多いので、エミッション全体に対する影響が大きい。第1の発明によれば、影響の大きい冷間運転時のエミッションを確実に低減することができるので、全体としてのエミッションを十分に低減することができる。
第2の発明によれば、温間用の学習の完了時期が遅れた場合であっても、温間運転時の空燃比ずれが大きくなることを確実に回避することができるので、エミッションの悪化を確実に抑制することができる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 温間用の噴射量割合のマップである。 冷間用の噴射量割合のマップである。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、内燃機関6を備えている。図1には、内燃機関6が備える気筒の一つの断面が示されている。この内燃機関6は、車両等の動力源として好ましく用いられる。内燃機関6の各気筒には、ピストン8と、燃焼室10と、吸気弁12と、排気弁14と、点火プラグ16と、筒内に連通する吸気ポート18および排気ポート20とが設けられている。吸気弁12は、燃焼室10と吸気ポート18とを導通状態または遮断状態とするように開閉する。排気弁14は、燃焼室10と排気ポート20とを導通状態または遮断状態とするように開閉する。
また、内燃機関6の各気筒には、吸気ポート18内に燃料を噴射するポートインジェクタ22と、筒内(燃焼室10内)に燃料を直接に噴射する筒内インジェクタ24とが設けられている。ポートインジェクタ22および筒内インジェクタ24には、それぞれ、図示しないポンプにより加圧された燃料が送り込まれている。内燃機関6では、各気筒に対して、ポートインジェクタ22と筒内インジェクタ24との双方から燃料を供給することができ、また、何れか一方から燃料を供給することもできる。
吸気ポート18は、吸気通路30に連通している。吸気通路30の上流端にはエアクリーナ32が設けられ、空気はエアクリーナ32を介して吸気通路30内に取り込まれる。エアクリーナ32の下流には、吸入空気量を検出するエアフロメータ33が配置されている。吸気通路30の下流部は、分岐して各気筒に接続されている。その分岐部にはサージタンク34が設けられている。吸気通路30のサージタンク34の上流にはスロットルバルブ36が配置されている。スロットルバルブ36には、その開度を検出するためのスロットルポジションセンサ37が付設されている。スロットルバルブ36より下流には、吸気管圧力を検出する吸気圧センサ38が設けられている。
排気ポート20には、燃焼室10内での燃焼により生成された燃焼ガスを排出ガスとして排出するための排気通路40が接続されている。排気通路40には、排出ガスを浄化するための触媒42と、排出ガスの空燃比を検出するための空燃比センサ44とが設置されている。
内燃機関6のクランク軸45の近傍には、クランク軸45の回転角度を検出するクランク角センサ46が設置されている。また、内燃機関6には、エンジン冷却水温を検出する水温センサ48が備えられている。
本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50には、上述したエアフロメータ33、空燃比センサ44、水温センサ48等の各種センサと、上述したポートインジェクタ22、筒内インジェクタ24等の各種アクチュエータが接続されている。ECU50は、それらの各センサの出力に基づいて、各アクチュエータを駆動制御することにより、内燃機関6の運転状態を制御することができる。
本実施形態では、ポートインジェクタ22からの燃料噴射量と、筒内インジェクタ24からの燃料噴射量との割合を「噴射量割合」と称する。この噴射量割合は、燃料噴射量全体を1としたときのポートインジェクタ22からの燃料噴射量(以下、「ポート噴射量」と称する)の比率を表すものとする。本実施形態では、運転領域に応じて噴射量割合を変更するほか、一部の運転領域においては噴射量割合を温間時と冷間時とで異なる値とする。
図2は、噴射量割合を制御するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図3は、温間用の噴射量割合のマップである。図4は、冷間用の噴射量割合のマップである。図3および図4中では、噴射量割合を記号Rn(nは運転領域の番号)で表す。
図2に示すルーチンによれば、まず、水温センサ48により検出される冷却水温thwと所定値αとが比較される(ステップ100)。所定値αは、内燃機関6の温間状態と冷間状態とを区別する値として予め設定された値である。ステップ100で、冷却水温thwがαより高い場合には、温間状態に相当するので、図3に示す温間用のマップに従って噴射量割合Rnが制御される(ステップ102)。一方、冷却水温thwがα以下である場合には、冷間状態に相当するので、図4に示す冷間用のマップに従って噴射量割合Rnが制御される(ステップ104)。
図3および図4に示すマップにおいては、機関回転速度と機関負荷とに応じてS1〜S5の五つの運転領域が設定され、各運転領域ごとに噴射量割合Rnが定められている。具体的には、低回転側の運転領域S1と、高回転側の極低負荷運転領域S2と、高回転側の低負荷運転領域S3と、高回転側の中負荷運転領域S4と、高回転側の高負荷運転領域S5との五つの運転領域に分割されている。図3に示す温間用のマップにおいては、低回転側の運転領域S1における噴射量割合R1は1であり、高回転側の極低負荷運転領域S2における噴射量割合R2は1であり、高回転側の低負荷運転領域S3における噴射量割合R3は0.5であり、高回転側の中負荷運転領域S4における噴射量割合R4は0.5であり、高回転側の高負荷運転領域S5における噴射量割合R5は0.3である。一方、図4に示す冷間用のマップにおいては、運転領域S1およびS2における噴射量割合は温間用と同じく1であるが、高回転側の低負荷運転領域S3における噴射量割合R3は0.7であり、高回転側の中負荷運転領域S4における噴射量割合R4は0.6であり、高回転側の高負荷運転領域S5における噴射量割合R5は0.4である。このように、運転領域S3〜S5では、温間時の噴射量割合よりも冷間時の噴射量割合が高くされている。すなわち、運転領域S3〜S5では、冷間時には、温間時と比べて、ポート噴射量の割合が高くされる。これにより、次のような効果が得られる。
筒内インジェクタ24から燃料を気筒内に直接に噴射すると、噴射された燃料が筒内で気化熱を奪うことにより混合気の温度が下がるので、体積効率ηvを向上することができる。このため、筒内インジェクタ24からの燃料噴射量(以下、「筒内噴射量」と称する)の割合を高くした方が、内燃機関6の出力を向上することができるという利点がある。しかしながら、筒内噴射量の割合が高いと、冷間時に、排気ガス中の粒子状物質(PM:Particulate Matter)の量が多くなり易い。これに対し、本実施形態によれば、冷間時には、温間時と比べ、筒内噴射量の割合を低くしてポート噴射量の割合を高くすることにより、粒子状物質の排出量を確実に抑制することができる。一方、温間時には、筒内噴射量の割合が高くされるので、体積効率ηvが向上し、内燃機関6の出力を向上することができる。
本実施形態のシステムにおいて、ECU50は、空燃比センサ44により検出される排気ガスの空燃比をフィードバックして燃料噴射量を補正する空燃比フィードバック制御を実行可能である。この空燃比フィードバック制御によれば、排気ガスの空燃比を目標空燃比(例えば理論空燃比)に近づけることができるので、触媒42の浄化率を高め、エミッションを低減することが可能となる。
また、ECU50は、空燃比フィードバック制御と共に、内燃機関6の個体差や経時変化などによって生ずる恒常的な燃料噴射量の誤差を補正するための学習制御を実行する。学習制御においては、空燃比フィードバック制御による補正値に恒常的に内在する成分が学習値として算出される。この学習制御により得られた学習値をECU50に記憶しておき、この学習値に基づいて燃料噴射量を補正することにより、空燃比をより速やかに目標空燃比に近づけることができるので、エミッションを更に低減することができる。
噴射量割合の値が異なると、学習値も異なる。このため、学習制御は、運転領域ごとに実行される。また、学習を適切に行うためには、エンジン冷却水温などの条件が安定した状態にあることが望ましい。このため、冷間時には、学習を適切に行うことが困難である。そこで、本実施形態では、学習制御は温間時に行うこととしている。しかしながら、前述したように、運転領域S3〜S5においては、温間時と冷間時とで噴射量割合が異なる。このため、運転領域S3〜S5においては、温間時の噴射量割合の下で学習された学習値を冷間運転時に使用すると、燃料噴射量を適切に補正することできず、空燃比ずれが生じ、エミッションが悪化する。一般に、エミッションは、温間運転時よりも冷間運転時の方が多い。よって、冷間運転時のエミッションは、エミッション全体への影響が大きい。このため、全体としてのエミッションを低減するためには、冷間運転時のエミッション抑制を、温間運転時のエミッション抑制よりも優先的に考慮することが必要である。
以上の事項に鑑みて、本実施形態では、温間時の運転領域S3〜S5において学習を行うに際して、ポートインジェクタ22および筒内インジェクタ24の実際の噴射量割合を一時的に冷間用の噴射量割合に切り替えた上で学習を行い、冷間用の噴射量割合に対応する学習値をまず取得することとした。そして、この冷間用の学習が完了した後、実際の噴射量割合を温間用の噴射量割合に戻した上で学習を行い、温間用の噴射量割合に対応する学習値を取得することとした。
図5は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。なお、本ルーチンは、温間時、運転領域S3〜S5の各々について実行されるものとする。図5に示すルーチンによれば、まず、学習を適切に実行するために必要な所定の学習実行条件の成否が判断される(ステップ200)。この学習実行条件とは、例えば運転条件が安定していること、空燃比センサ44が活性していることなどである。学習実行条件が成立している場合には、次に、実際の噴射量割合を図4に示す冷間用の噴射量割合に切り替える処理が行われる(ステップ202)。そして、冷間用の学習値を取得するための学習制御が実行される(ステップ204)。続いて、ステップ206では、この冷間用の学習が完了したかどうかが判断される。冷間用の学習が完了していない場合は、学習が継続される。一方、冷間用の学習が完了したと認められた場合には、実際の噴射量割合を図3に示す温間用の噴射量割合に切り替える処理が行われる(ステップ208)。そして、温間用の学習値を取得するための学習制御が実行される(ステップ210)。続いて、ステップ212では、この温間用の学習が完了したかどうかが判断される。温間用の学習が完了していない場合は、学習が継続される。一方、温間用の学習が完了したと認められた場合には、本ルーチンの処理が終了される。
以上説明した制御によれば、温間時と冷間時とで噴射量割合が異なる運転領域において、冷間用の学習値を温間用の学習値に優先して取得することができる。このため、学習値のない初期状態から内燃機関6が運転された場合に、冷間用の学習値を早い段階で取得することができるので、冷間運転時の空燃比ずれを早期に補正することができる。よって、冷間運転時のエミッションを確実に低減することができる。冷間運転時のエミッションは、温間運転時のエミッションより多いので、エミッション全体に対する影響が大きい。本実施形態によれば、影響の大きい冷間運転時のエミッションを確実に低減することができるので、全体としてのエミッションを十分に低減することができる。
上述した実施の形態1においては、ECU50が、図5に示すルーチンの処理を実行することにより前記第1の発明における「学習手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態では、前述した実施の形態1と同様に、温間時と冷間時とで噴射量割合が異なる運転領域において学習を行う際、冷間用の学習を温間用の学習に優先して実行する。学習が完了するにはある程度の時間がかかるため、学習の途中で運転状態が変化するなどして、学習が中断する場合がある。このため、冷間用の学習と温間用の学習とが一度に終了しない場合もある。冷間用の学習が完了した後、温間用の学習を完了できなかった場合には、学習実行条件が次に成立して学習を再開し、温間用の学習が完了するまでの間、温間運転時の燃料噴射量を補正するための学習値がない状態となるので、空燃比ずれがおおきくなり、温間運転時のエミッションが悪化するおそれがある。
本実施形態では、上記の事項に鑑みて、以下のような制御を行うこととした。図6は、本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図6に示すルーチンによれば、まず、温間用の噴射量割合での学習が完了しているかどうかが判断される(ステップ300)。この判断は、温間時と冷間時の噴射量割合が異なる運転領域S3〜S5ごとに行われる。その結果、温間用の噴射量割合での学習が完了していない運転領域があった場合には、その運転領域の冷間用の学習値が所定値βより大きいかどうかが判断される(ステップ302)。学習値が大きいことは、学習値による補正がなされていない状態での燃料噴射量の誤差が大きく、空燃比ずれが大きいことを意味している。そして、冷間の学習値が大きい場合には、温間用の学習値も大きくなる傾向がある。冷間用の学習値がβより大きい場合には、温間時においても学習値が大きくなることが予想され、学習値による補正がなされないと空燃比ずれが大きくなる可能性が高いと判断できる。そこで、上記ステップ302で、冷間用の学習値がβより大きい場合には、冷間用の学習値に所定値γを乗じた値が、暫定的な温間用の学習値として算出される(ステップ304)。γは、冷間用の学習値と温間用の学習値との平均的な比率に相当する値として、予め実験的に定められた値である。この上記ステップ304で暫定的な温間用の学習値が算出された運転領域においては、温間用の学習が完了して温間用の学習値が取得されるまでの間は、この暫定的な学習値を用いて温間運転時の燃料噴射量が補正される。
上述した実施の形態2の制御によれば、温間用の学習の完了時期が遅れた場合であっても、温間運転時の空燃比ずれが大きくなることを確実に回避することができるので、エミッションの悪化を確実に抑制することができる。実施の形態2においては、ECU50が、図6に示すルーチンの処理を実行することにより前記第5の発明における「燃料噴射量補正手段」が実現されている。
6 内燃機関
12 吸気弁
14 排気弁
16 点火プラグ
18 吸気ポート
22 ポートインジェクタ
24 筒内インジェクタ
30 吸気通路
40 排気通路
42 触媒
44 空燃比センサ
46 クランク角センサ
50 ECU

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポートインジェクタと、
    前記内燃機関の気筒内に燃料を噴射する筒内インジェクタと、
    前記ポートインジェクタと前記筒内インジェクタとの双方から所定の噴射量割合で燃料を噴射する運転領域であって、且つ冷間時と温間時とで前記噴射量割合が異なる運転領域において、燃料噴射量を補正するための学習値を取得する学習を行う学習手段と、
    を備え、
    前記学習手段は、温間時に学習を行うに際して、前記ポートインジェクタと前記筒内インジェクタとの噴射量割合を一時的に冷間用の噴射量割合に切り替えた上で冷間用の噴射量割合に対応する学習値を取得するための学習を実行し、該冷間用の学習が完了した場合には、前記ポートインジェクタと前記筒内インジェクタとの噴射量割合を温間用の噴射量割合に戻した上で温間用の噴射量割合に対応する学習値を取得するための学習を実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記学習値に基づいて燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段を備え、
    前記燃料噴射量補正手段は、冷間用の学習が完了しており温間用の学習が未完である場合に、冷間用の学習値に基づいて暫定的な温間用の学習値を算出し、該暫定的な温間用の学習値に基づいて温間運転時の燃料噴射量を補正することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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