JP2011111918A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011111918A
JP2011111918A JP2009266743A JP2009266743A JP2011111918A JP 2011111918 A JP2011111918 A JP 2011111918A JP 2009266743 A JP2009266743 A JP 2009266743A JP 2009266743 A JP2009266743 A JP 2009266743A JP 2011111918 A JP2011111918 A JP 2011111918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
egr
opening area
amount
lift amount
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009266743A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Ebara
雅人 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009266743A priority Critical patent/JP2011111918A/ja
Publication of JP2011111918A publication Critical patent/JP2011111918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】この発明は、外部EGRシステムを備えた内燃機関において、デポジット付着時においても所望のEGRガス量を高精度に供給することのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】一端が排気通路に接続され他端が吸気通路に接続された外部EGR通路と、該外部EGR通路に設けられ設定リフト量に応じて開口するEGR弁とを備える内燃機関の制御装置において、クランク角から算出される前記筒内の体積と筒内圧とをパラメータとするモデルを用いて、前記設定リフト量における前記EGR弁の有効開口面積を算出する。前記設定リフト量における前記EGR弁のデポジット付着前の初期開口面積と前記有効開口面積との差に応じて前記設定リフト量を増大補正する。
【選択図】図3

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、車両に搭載される外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)システムを備えた内燃機関の制御を実行するのに好適な内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、外部EGRシステムを備えた内燃機関が知られている。また、本公報には、デポジット付着前のEGR弁のリフト量と吸気管圧とトルクとの初期関係を予め記憶しておき、デポジット付着後に上記リフト量及び上記吸気管圧における実トルクを取得し、初期関係におけるトルクと実トルクとの差に基づいて、EGR弁のリフト量を補正する内燃機関の制御装置が開示されている。これはEGR弁のリフト量を補正することにより所望のEGRガス量を得ようとするものである。
特開2009−185732号公報 特開2004−232487号公報
しかしながら、同一トルクにおいても、ノック限界による点火遅角や燃焼悪化や回転数等により吸入空気量は異なる。吸入空気量が異なればEGRガス量も変化する。そのため、上記従来の内燃機関の制御装置では、トルクとEGRガス量との相関は高精度とは言えない。よって、トルクに基づいてEGR弁のリフト量を補正することは必ずしも適切とはいえない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、外部EGRシステムを備えた内燃機関において、デポジット付着時においても所望のEGRガス量を高精度に供給することのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、一端が排気通路に接続され他端が吸気通路に接続された外部EGR通路と、該外部EGR通路に設けられ設定リフト量に応じて開口するEGR弁とを備える内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の筒内に設けられ筒内圧を検出する筒内圧センサと、
前記内燃機関のクランク角を検出するクランク角センサと、
クランク角から算出される前記筒内の体積と筒内圧とをパラメータとするモデルを用いて、前記設定リフト量における前記EGR弁の有効開口面積を算出する有効開口面積算出手段と、
前記設定リフト量における前記EGR弁のデポジット付着前の初期開口面積が記憶された初期状態記憶手段と、
前記初期開口面積と前記有効開口面積との差に応じて、前記設定リフト量を増大補正するリフト量補正手段と、を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記内燃機関は、
前記EGR弁の上流の前記外部EGR通路に設けられたEGRクーラと、
前記EGRクーラの冷却水温を検出する水温センサと、
前記吸気通路に設けられ吸入空気量を検出するエアフロメータと、を備え、
前記モデルは、クランク角から算出される前記筒内の体積と、筒内圧と、冷却水温と、吸入空気量とをパラメータとすること、を特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明において、
前記モデルは、
前記筒内圧センサにより検出される筒内圧の圧縮行程中の変化に基づいて、EGR率を算出するEGR率算出手段と、
前記クランク角センサにより検出されるクランク角から算出される前記筒内の体積と、前記筒内圧センサにより検出される筒内圧と、前記EGR率算出手段により算出されるEGR率とに基づいて、前記設定リフト量に応じて開口された前記EGR弁を通過した通過EGRガス量を算出するEGRガス量算出手段と、
前記筒内圧センサにより検出される筒内圧に基づいて、排気温度を算出する排気温度算出手段と、
前記エアフロメータにより検出される吸入空気量に基づいて、前記EGRクーラのクーラ効率を取得するクーラ効率取得手段と、
前記排気温度算出手段により算出される排気温度と、前記水温センサにより検出される冷却水温と、前記クーラ効率取得手段により取得されるクーラ効率とに基づいて、前記EGRクーラから前記EGR弁までの間のEGRガス温度を算出するEGRガス温度算出手段と、
前記通過EGRガス量と前記EGRガス温度とに基づいて、前記設定リフト量における前記EGR弁の有効開口面積を算出する面積算出手段と、を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、設定リフト量におけるEGR弁の有効開口面積を算出する。そして、有効開口面積と初期開口面積との差に基づいて設定リフト量を増大補正する。EGR弁のリフト量と開口面積とは直接的に関係し他の要素の影響を受けない。このため、本発明によれば、デポジットが付着した状態であってもリフト量を増大補正することで、デポジット付着前のEGR弁の開口面積(初期開口面積)を確保することができ、デポジット付着前と同量のEGRガス量を高精度に供給することができる。特に、EGR弁へのデポジット付着が開口面積に大きく影響するEGR弁の開度の小さい領域であっても、所望のEGRガス量を高精度に供給することができる。
第2の発明及び第3の発明によれば、EGRクーラからEGR弁までの間のEGRガス温度を算出することができる。EGR弁を通過するEGRガス量はEGRガス温度によって変化する。このため、第2の発明及び第3の発明によれば、EGRガス温度を考慮することにより、高精度に有効開口面積を算出することができる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の制御において用いられる、EGR弁開口面積‐リフト量マップについて説明するための図である。 本発明の実施の形態1において、ECU50が実行する制御ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態1の制御において用いられる、比熱比−EGR率マップについて説明するための図である。 本発明の実施の形態1の制御において用いられる、吸入空気量−クーラ効率マップについて説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは内燃機関10を備えている。内燃機関10は複数の気筒を有している。各気筒はインジェクタ12と筒内圧センサ14を備えている。また、内燃機関10には吸気通路20および排気通路22が連通している。なお、内燃機関10はガソリンエンジンに限られるものではなくディーゼルエンジンであってもよい。噴射方式は筒内直接噴射に限られるものではなくポート噴射やこれらを併用する方式であってもよい。
吸気通路20の上流には吸入空気量Gaを検出するエアフロメータ24が配置されている。エアフロメータ24の下流には吸気絞り弁26が設けられている。吸気絞り弁26の下流には吸気管圧センサ28が配置されている。吸気管圧センサ28の下流には吸気マニホールド30が設けられている。
排気通路22の上流には、排気マニホールド32が設けられている。排気マニホールド32の近傍には、外部EGR通路34の一端が接続されている。この外部EGR通路34の他端は、吸気通路20の吸気マニホールド30の近傍に接続されている。また、外部EGR通路34の途中には、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ36が設けられている。さらに、EGRクーラ36の下流には、EGR弁38が設けられている。
本実施形態のシステムはECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の出力側には、前述のインジェクタ12、吸気絞り弁26、EGR弁38が接続されている。ECU50の入力側には、前述の筒内圧センサ14、エアフロメータ24、吸気管圧センサ28の他、クランク軸の回転角度(クランク角)を検出するクランク角センサ52、内燃機関10のウォータジャケットやEGRクーラ36に用いられる冷媒の水温を検出する水温センサ56等が接続されている。
本実施形態のシステムでは、外部EGR通路34を通して排気マニホールド32内の排気ガスの一部を、吸気絞り弁26の下流に設けられた吸気マニホールド30に還流させる外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)を行うことができる。ECU50には、運転状態に応じて設定リフト量を設定するリフト量設定ルーチンが設けられ、EGR弁38は、設定される設定リフト量に応じて開口する。設定リフト量を大きくすればEGR弁38の開度が上がり、外部EGR通路34を通過する排気ガス量、すなわちEGRガス量を増やすことができる。逆に、設定リフト量を小さくすればEGR弁38の開度が下がり、EGRガス量を減らすことができる。
[実施の形態1における特徴的制御]
外部EGR通路34やEGR弁38には経年変化等によりデポジットが付着する。デポジットが付着すれば、EGR弁38の有効開口面積が小さくなる。有効開口面積が小さくなれば、EGRガスはEGR弁38を通過し難くなる。そのため、設定リフト量をデポジット付着前の新品時と同じに設定しても、EGR弁38を通過するEGRガス量は減少することとなる。特に、EGR弁38の設定リフト量が小さい領域においては、デポジットが開口面積に与える影響が大きく、EGR弁38を通過するEGRガス量への影響も大きくなる。
このようなデポジット付着に対して、EGR弁38の開度を適切に補正して所望のEGRガス量を供給することが望まれる。1つの手法として、吸気管圧やトルクに基づいてEGR弁38の開度を補正することが考えられる。しかしながら、吸気管圧は、吸気温度が異なれば同一吸入空気量であっても異なるため、EGRガス量との相関は正確ではない。また、トルクは、同一トルクであってもノック限界による点火遅角、燃焼悪化等で吸入空気量は異なるため、トルクとEGRガス量との相関も正確とはいえない。
そこで、本実施形態のシステムでは、EGR弁38の有効開口面積を算出し、有効開口面積とデポジット付着前の初期開口面積との差に基づいて、初期開口面積を得るようにEGR弁38のリフト量を増大補正する制御をすることとした。
より具体的な制御の概要について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1の制御において用いられる「EGR弁開口面積‐リフト量マップ」について説明するための図である。EGR弁開口面積‐リフト量マップは、リフト量が増すに従いEGR弁38の有効開口面積が増大する関係を有している。図2の実線60は、デポジット付着前のEGR弁38の初期開口面積(新品時の有効開口面積)とリフト量との関係を表している。また、図2の破線62は、デポジット付着後のEGR弁38の有効開口面積とリフト量との関係を表している。有効開口面積は後述する(4)式を用いて推定する。上述した通りEGR弁38にデポジットが付着すれば同じリフト量であっても有効開口面積は減少することとなる。そのため、図2に示すように設定リフト量Lにおいて、デポジット付着後の破線62に示す有効開口面積Scurは、デポジット付着前の実線60に示す初期開口面積Sに達しない。
そこで、初期開口面積Sと有効開口面積Scurとの面積の差と実線60の傾きとから、初期開口面積Sと同じ有効開口面積を得るために必要なリフト量との差ΔLを算出することとする。その後は、運転状態に応じて設定される設定リフト量にΔLを加えてEGR弁38を制御する。EGR弁のリフト量と開口面積とは直接的に関係し他の要素の影響を受けないため、設定リフト量を補正しEGR弁38の初期開口面積Sを確保することで、デポジット付着前と同量のEGRガス量を導入することができる。
(制御ルーチン)
図3は、上述の動作を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンのフローチャートである。図3に示すルーチンでは、まずステップ100において、EGR弁38のリフト量ずれを補正するにあたりその実行条件が満されているか否かが判定される。
具体的な実行条件を説明する。まず、EGRを外部EGRに絞るために、バルブオーバラップの無い運転モードであることを条件とする。また、EGR弁38の設定リフト量(開度)が設定値以下であることを条件とする。EGR弁38のリフト量が設定値以下であることを条件とするのは、デポジット付着によるEGR弁38の開口面積への影響は、特にリフト量が小さい領域で大きくなるためである。ここでは、設定リフト量をLとする。また、吸気管圧が設定値以下であることを条件とする。吸気管圧が設定値以下であることを条件とするのは、EGR弁38が受ける圧力が臨界圧を越えないこと、吸気通路20と排気通路22とにおける圧力のばらつき影響を小さくするためである。また、外部EGR通路34を通過するEGRガス量を収束させるために、一定時間定常運転にあることを条件とする。また、ECU50の計算負荷に余裕があることを条件とする。いずれかの条件が成立しない場合には、本ルーチンの処理は終了される。
一方、これらの条件が成立する場合には、次に、ステップ110において、圧縮行程中の圧力変化に基づいて比熱比κが算出される。具体的には、断熱圧縮を行う圧縮行程中はPVκ=一定の関係にある。Vはクランク角センサ52により検出されるクランク角から算出される筒内ガスの体積である。当該クランク角において筒内圧センサ14により検出される圧力Pと体積Vとに基づいて比熱比κが算出される。
次に、ステップ120において、比熱比κからEGR率Regrが取得される。図4は、本発明の実施の形態1の制御において用いられる「比熱比−EGR率マップ」について説明するための図である。ECU50は、図4に示す比熱比−EGR率マップを記憶しており、比熱比κに対応するEGR率Regrを取得する。なお、比熱比‐EGR率マップは、EGR率Regrが高くなるに従い比熱比κが小さくなる関係を有している。
次に、ステップ130において、以下の(1)式からEGRガス量megrが算出される。
Figure 2011111918
(1)式において、VIVCは吸気弁の閉弁時おけるクランク角に基づいて算出される筒内ガスの体積である。PIVCは吸気弁の閉弁時における筒内圧であり、体積VIVCに応じた所定のクランク角において筒内圧センサ14により検出される。TIVCは水温センサ56により検出される冷却水温に基づいて算出される筒内ガスの温度である。Rは気体定数である。Regrは上述のステップ120において算出されたEGR率である。
続いて、ステップ140において、以下の(2)式により、上記(1)式で算出したmegrから燃焼室容積分のEGRガス量が引かれてEGR弁38を通過した通過EGRガス量megrが算出される。
Figure 2011111918
(2)式において、VTDCは圧縮上死点におけるクランク角に基づいて算出される体積である。PIVCは圧縮上死点における筒内圧であり、体積VTDCに応じた所定のクランク角において筒内圧センサ14により検出される。Rは気体定数である。右辺のmegrはステップ130において算出されたEGRガス量である。Texは排気温度であり、筒内圧に基づいて推定される。Texの推定方法は、特開2004−232487号公報に記載されているため本明細書ではその説明を省略する。
次に、ステップ150において、以下の(3)式からEGR弁38の上流のEGRガス温度Tegrが推定される。
Figure 2011111918
(3)式において、Texは上述した排気温度である。ethwはEGRクーラ36の冷却水温である。ethwは水温センサ56により検出される。また、ηcurは現在のクーラ効率である。クーラ効率ηcurは図5に示すマップに基づいて取得される。図5は、本発明の実施の形態1の制御において用いられる「吸入空気量−クーラ効率マップ」について説明するための図である。ECU50は、図5に示す吸入空気量−クーラ効率マップを記憶している。まず、ECU50は、エアフロメータ24により現在の吸入空気量Gaを検出する。その後、吸入空気量‐クーラ効率マップから吸入空気量Gaに対応する現在のクーラ効率ηcurを取得する。吸入空気量‐クーラ効率マップは、吸入空気量Gaが大きくなるに従いクーラ効率ηが低くなる関係を有している。
続いて、ステップ160において、以下の(4)式からEGR弁38の設定リフト量Lに応じた有効開口面積Scurが算出される。
Figure 2011111918
(4)式において、通過EGRガス量megrは(2)式による算出値である。EGRガス温度Tegrは(3)式による算出値である。Rは気体定数である。Pinは吸気管圧センサ28により検出される吸気管圧である。Pexは排気行程における筒内圧センサの検出値に基づく排気通路22の排気管圧である。なお、排気管圧Pexは外部EGR通路34を介して連通するEGR弁38の上流における圧力と近似する。
また、(4)式における関数φはノズルの式であり、以下の(5)式で表すことができる。(5)式において、κはステップ110において算出した比熱比である。
Figure 2011111918
次に、ステップ170において、EGR弁38のリフト零点位置ずれΔLを算出する。具体的には、ECU50は、上述した図2に示すEGR弁開口面積‐リフト量マップの実線60を記憶している。実線60より現在のリフト量Lにおける初期開口面積Sを取得する。そして、有効開口面積Scurと初期開口面積Sとの差および実線60の傾きから、初期開口面積Sと同じ有効開口面積を得るために必要なリフト量との差ΔLを算出する。その後、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、図3に示すルーチンによれば、EGRガス量と関連性の高い有効開口面積Scurを算出することができる。また、有効開口面積Scurの算出に当たって、EGR弁38を通過するEGRガス量に影響するEGRクーラ36下流のEGRガス温度Tegrも考慮しているため、高精度に有効開口面積Scurを算出することができる。加えて、図3に示すルーチンによれば、リフト零点位置ずれΔLを算出することができる。EGR弁のリフト量と開口面積とは直接的に関係し他の要素の影響を受けない。そのため、本ルーチン後、上述したリフト量設定ルーチンにおいて、運転状態に応じて取得したデポジット付着前のリフト量(実線60)にΔLを加えて設定リフト量を定めることで、EGR弁38はデポジット付着前と同じ開口面積を確保することができる。このため、本実施形態のシステムによれば、デポジットが付着した状況であっても、デポジット付着前と同量のEGRガス量を高精度に供給することができ、好適な燃費やエミッションを実現することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、外部EGR通路34が前記第1の発明における「外部EGR通路」に、EGR弁38が前記第1の発明における「EGR弁」に、筒内圧センサ14が前記第1の発明における「筒内圧センサ」に、クランク角センサ52が前記第1の発明における「クランク角センサ」に、ECU50が記憶するEGR弁開口面積‐リフト量マップが前記第1の発明における「初期状態記憶手段」に、EGRクーラ36が前記第2に発明における「EGRクーラ」に、水温センサ56が前記第2の発明における「水温センサ」に、エアフロメータ24が前記第2の発明における「エアフロメータ」に、それぞれ相当している。
また、ここでは、ECU50が、上記ステップ100〜ステップ160の処理を実行することにより前記第1の発明における「有効開口面積算出手段」が、上記ステップ120の処理を実行することにより前記第3の発明における「EGR算出手段」が、上記ステップ140の処理を実行することにより前記第3の発明における「EGRガス量算出手段」が、上記ステップ150の処理を実行することにより前記第3の発明における「排気温度算出手段」と「クーラ効率取得手段」と「EGRガス温度算出手段」が、上記ステップ160の処理を実行することにより前記第3の発明における「面積算出手段」が、上記ステップ170の処理及び上記リフト量設定ルーチンにより前記第1の発明における「リフト量補正手段」が、それぞれ実現されている。更に、実施の形態1においては、上記ステップ160において算出されるScurが前記第1の発明における「有効開口面積」に、上記ステップ170におけるSが前記第1の発明における「初期開口面積」に、それぞれ対応している。
10 内燃機関
14 筒内圧センサ
20、22 吸気通路、排気通路
24 エアフロメータ
28 吸気管圧センサ
34 外部EGR通路
36 EGRクーラ
38 EGR弁
50 ECU
52 クランク角センサ
56 水温センサ
Ga 吸入空気量
設定リフト量
egr EGRガス量
in 吸気管圧
ex 排気管圧
egr EGR率
初期開口面積
cur 有効開口面積
egr EGRガス温度
ΔL リフト零点位置ずれ
η クーラ効率
κ 比熱比

Claims (3)

  1. 一端が排気通路に接続され他端が吸気通路に接続された外部EGR通路と、該外部EGR通路に設けられ設定リフト量に応じて開口するEGR弁とを備える内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関の筒内に設けられ筒内圧を検出する筒内圧センサと、
    前記内燃機関のクランク角を検出するクランク角センサと、
    クランク角から算出される前記筒内の体積と筒内圧とをパラメータとするモデルを用いて、前記設定リフト量における前記EGR弁の有効開口面積を算出する有効開口面積算出手段と、
    前記設定リフト量における前記EGR弁のデポジット付着前の初期開口面積が記憶された初期状態記憶手段と、
    前記初期開口面積と前記有効開口面積との差に応じて、前記設定リフト量を増大補正するリフト量補正手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関は、
    前記EGR弁の上流の前記外部EGR通路に設けられたEGRクーラと、
    前記EGRクーラの冷却水温を検出する水温センサと、
    前記吸気通路に設けられ吸入空気量を検出するエアフロメータと、を備え、
    前記モデルは、クランク角から算出される前記筒内の体積と、筒内圧と、冷却水温と、吸入空気量とをパラメータとすること、
    を特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記モデルは、
    前記筒内圧センサにより検出される筒内圧の圧縮行程中の変化に基づいて、EGR率を算出するEGR率算出手段と、
    前記クランク角センサにより検出されるクランク角から算出される前記筒内の体積と、前記筒内圧センサにより検出される筒内圧と、前記EGR率算出手段により算出されるEGR率とに基づいて、前記設定リフト量に応じて開口された前記EGR弁を通過した通過EGRガス量を算出するEGRガス量算出手段と、
    前記筒内圧センサにより検出される筒内圧に基づいて、排気温度を算出する排気温度算出手段と、
    前記エアフロメータにより検出される吸入空気量に基づいて、前記EGRクーラのクーラ効率を取得するクーラ効率取得手段と、
    前記排気温度算出手段により算出される排気温度と、前記水温センサにより検出される冷却水温と、前記クーラ効率取得手段により取得されるクーラ効率とに基づいて、前記EGRクーラから前記EGR弁までの間のEGRガス温度を算出するEGRガス温度算出手段と、
    前記通過EGRガス量と前記EGRガス温度とに基づいて、前記設定リフト量における前記EGR弁の有効開口面積を算出する面積算出手段と、を含むこと、
    を特徴とする請求項2記載の内燃機関の制御装置。
JP2009266743A 2009-11-24 2009-11-24 内燃機関の制御装置 Pending JP2011111918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009266743A JP2011111918A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009266743A JP2011111918A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 内燃機関の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011111918A true JP2011111918A (ja) 2011-06-09

Family

ID=44234454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009266743A Pending JP2011111918A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011111918A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014043790A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Denso Corp Egr装置およびegr弁の特性検査装置
JP2014181561A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の制御装置
JP2014238074A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置
KR20160120600A (ko) * 2015-04-08 2016-10-18 현대자동차주식회사 실린더로 공급되는 이지알 가스의 비율을 연산방법
JP2017020414A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置
JP2017020487A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014043790A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Denso Corp Egr装置およびegr弁の特性検査装置
JP2014181561A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の制御装置
JP2014238074A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置
KR20160120600A (ko) * 2015-04-08 2016-10-18 현대자동차주식회사 실린더로 공급되는 이지알 가스의 비율을 연산방법
KR101713720B1 (ko) * 2015-04-08 2017-03-13 현대자동차 주식회사 실린더로 공급되는 이지알 가스의 비율을 연산방법
JP2017020414A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置
JP2017020487A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8453434B2 (en) Method for adapting an SCR catalytic converter in an exhaust system of a motor vehicle
JP5905066B1 (ja) 内燃機関の制御装置および制御方法
US10400697B2 (en) Control apparatus of engine
US7143753B2 (en) Air amount calculator for internal combustion engine
US9297339B2 (en) Control device for internal combustion engine
JP5273183B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2011111918A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2009011191A1 (en) Abnormality detection device for internal combustion engine and air/fuel ratio control apparatus for internal combustion engine
JP2014015859A (ja) 内燃機関の内部egr量算出装置
JP2007231883A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
US10280881B2 (en) Air quantity calculation device for internal combustion engine
US20170089282A1 (en) Control apparatus of engine
WO2016190092A1 (ja) エンジン制御装置
JP2009185732A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2012117472A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5313847B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2011157942A (ja) 内燃機関のegr制御装置
JP5594218B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2019183694A (ja) セタン価推定装置
JP6979315B2 (ja) エンジン制御装置
US10989123B2 (en) Controller and control method for internal combustion engine
JP2018119422A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2011214411A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP6311363B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6630694B2 (ja) 湿度センサの故障判定装置