JP2019094747A - 遮断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の伸縮する遮断装置は、袋状の遮断機に空気を供給することで遮断状態を形成するものであるが、空気を供給するのに時間を要し瞬時に遮断状態にすることは困難であった。【解決手段】 通路を一時的に閉鎖するための遮断装置であって、基台に鉛直方向に立設される支柱の上端部に水平方向に回転し得る回転台が回転可能に装着され、前記回転台に、水平方向に延在する軟質のアームの基端部が固設され、前記アームは前記回転台と共に水平方向に旋回し得るように構成されていることを特徴とするものである。【選択図】図1

Description

本発明は、道路上で、走行中の車両のドライバーなどの看者の注意を喚起するために設置されるものであり、特に一方通行の道路を逆走する車両の運転者に対して強力な注意喚起力を起こさせる遮断装置に関するものである。
従来、遮断機となる伸縮本体と、当該伸縮本体に空気を供給する基体とが一体的に構成されている遮断装置は知られている。
特開2009−68163号公報
前記特許文献1に記載の遮断装置は、一側壁に開口が備えられている箱体に送風機が装着され、前記箱体の内部には前記送風機の排気口を包囲するように伸縮自在な袋状の遮断機が装着されており、前記送風機を作動させて前記遮断機内に空気が供給されると、箱体の開口から実質的に水平方向に伸延して緊張態様を維持し、前記送風機の作動を停止させると、前記遮断機内部の空気圧が低下して緊張態様が緩和され遮断が解除させるように構成されている。
従って、従来の注意喚起装置では、遮断機が伸縮自在な袋状に形成され、遮断する際には前記遮断機に空気を送気する必要があり時間を要していた。
一方、近年問題視されている一方通行の逆走、特に高速道路の出口からの侵入を防止するためには、瞬時に遮断機を動作させる必要があり、前記従来の注意喚起装置では到底間に合わない状態となっている。
本発明は、上記のような従来の課題に鑑み、一方通行の道路を逆走する車両を発見次第、遮断装置を瞬時に動作させて、交通事故の防止を図らんとするものである。
(1)本発明は、通路を一時的に閉鎖するための遮断装置であって、基台に鉛直方向に立設される支柱の上端部に水平方向に回転し得る回転台が回転可能に装着され、前記回転台に、水平方向に延在する軟質のアームの基端部が固設され、前記アームは前記回転台と共に水平方向に旋回し得るように構成されていることを特徴とするものである。
本発明では、軟質のアームを旋回させることによって、通路を瞬時に遮断することができる。
(2)本発明において、前記支柱と回転台との間に、当該回転台を水平方向に回転させる回転駆動手段が設けられていることが好ましい。
前記支柱と回転台との間に、当該回転台を水平方向に回転させる回転駆動手段が設けられていると、前記回転駆動手段によって自動的に前記アームを旋回させることができる。
(3)本発明において、前記回転駆動手段は、前記回転台に固設され水平方向に回転するピニオンと、当該ピニオンと噛合し水平方向に往復動するラックと、当該ラックを往復動させるエアシリンダとから構成されていることが好ましい。
ピニオンとラックと、当該ラックを往復動させるエアシリンダとが備えられていると、前記エアシリンダに空気を供給するだけで迅速に回転台を回転させることができる。
(4)本発明において、前記支柱にはエアコンプレッサが装着され、当該エアコンプレッサと前記エアシリンダはエアチューブにて接続され、前記エアコンプレッサから空気が供給されることにより前記エアシリンダが動作してアームが旋回するように構成されていることが好ましい。
前記支柱にはエアコンプレッサが装着され、前記エアコンプレッサから空気が供給されることにより前記エアシリンダが動作してアームが旋回するように構成されているので、前記エアコンプレッサを動作させるだけで、迅速にアームを旋回させ通路を遮断することができる。
この場合、エアコンプレサは前記支柱に直接取り付けられていなくとも、傍に設置するようにしてもよい。
(5)本発明において、前記エアシリンダは両ロッドであることが好ましい。
前記エアシリンダが両ロッドであると全体としてコンパクトに構成することができる。
(6)本発明において、前記アームは中空で、内部に空気が封止されることによりその水平姿勢が維持されることが好ましい。
前記アームは中空で、内部に空気が封止されることによりその水平姿勢が維持されると、アーム自体は風船状になり、仮に車両や人体が当該アームに直接接触しても損傷を受ける恐れは少ない。
(7)本発明において、前記エアコンプレッサと前記アームはエアチューブにて接続され、前記エアコンプレッサから供給される空気によって前記アームの水平姿勢が維持されるように構成されることが好ましい。
前記エアコンプレッサから供給される空気によって前記アームの水平姿勢が維持されるように構成されると、仮にアーム内の空気が漏出してその水平姿勢が維持できなくなりそうになっても、エアコンプレッサから空気が供給されるので、水平姿勢が維持できる。
(8)本発明において、前記支柱の上端部に水平方向に延在する第1保持板が固設され、当該第1保持板の上方に所定の間隔を設けて水平方向に延在する第2保持板が固設されており、前記第1保持板と前記第2保持板には孔が設けられており、前記回転台は、前記第1保持板と第2保持板の孔に挿通された回転軸の上端に固設されていることが好ましい。
前記回転台は、前記第1保持板と第2保持板の孔に挿通された回転軸の上端に固設されているので、前記回転台は、前記第1保持板と第2保持板とによって堅固に保持される。
(9)本発明において、前記第1保持板と第2保持板の孔には夫々ベアリングが備えられ、前記回転軸は両方のベアリングによって回転自在に保持されていることが好ましい。
前記回転軸が前記第1保持板と第2保持板の夫々のベアリングによって保持されているので、回転台は安定的に保持される。
(10)本発明において、前記回転軸の、前記第1保持板と第2保持板との間に前記ピニオンが固設されていることが好ましい。
前記第1保持板と第2保持板との間に前記ピニオンが固設されていること、前記ピニオンは両持梁に固設されると同様の構造になり、強力な駆動力にも耐え得ることになる。
(11)本発明において、前記回転駆動手段は、ロータリーアクチュエータであってもよい。
回転駆動手段がロータリーアクチュエータであると、ピニオンやラックが必要でなくなる。ただしロータリーアクチュエータは回転トルクが比較的小さいので、出力を大きくするには大型の物が必要となる。
(12)本発明において、前記回転駆動手段は、電気モータであってもよい。
前記回転駆動手段が電気モータであるとエアコンプレッサ、エアシリンダ等の部品が不要となる。ただしこの場合も回転トルクが比較的小さいので、出力を大きくするには大型のモータが必要となる。
(13)本発明において、前記アームは手動によって旋回し得るように構成されていてもよい。
アームは手動によって旋回し得るように構成されていると、エアコンプレッサ、エアシリンダ、電池や制御回路が不要となり、全体として小型でシンプルな構成とすることができる。
(14)本発明において、前記アームは水平方向に90度旋回するように構成されていてもよい。
前記アームは水平方向に90度旋回するように構成されていると、通路を直角方向に遮断することが可能となる。
(15)本発明において、前記アームはスポンジで形成されていてもよい。
前記アームはスポンジで形成されていると、仮に車両や人体が当該アームに直接接触しても損傷を受ける恐れは少ない。
(16)本発明において、前記回転駆動手段は無線装置によって動作するように構成されていてもよい。
前記回転駆動手段が無線装置によって動作するように構成されていると、前記アームを遠隔操作で旋回駆動させることができる。
(17)本発明において、一方通行の道路を逆走する車両を検知する逆走検知手段を設け、当該逆走検知手段からの信号を無線で受理し、逆走する車両を検知することによって前記回転駆動手段を動作させるようにしてもよい。
一方通行の道路を逆走する車両を検知すると自動的に前記アームが旋回して道路を遮断するので、逆走する車両に対して迅速に対応することができる。
(18)遮断装置を逆走する車両の前方のみならず、順走する車両の進行方向の前方にも設置されてもよい。
逆走する車両を検知することによって、順走する車両の進行をも遮断することにより、逆走車と順走車の衝突をより確実に防止することができる。
本発明では、基台に鉛直方向に立設される支柱の上端部に水平方向に回転し得る回転台が回転可能に装着され、前記回転台に、水平方向に延在する軟質のアームの基端部が固設され、前記アームは前記回転台と共に水平方向に旋回し得るように構成されている。
従って、軟質のアームを旋回させることによって通路を瞬時に遮断することができる。
本発明の一実施形態の斜視図である。 本発明の一実施形態の正面図である。 本発明の一実施形態の平面図である。 本発明の一実施形態の要部の縦断面図である。 本発明の一実施形態の要部の平面図である。 本発明の一実施形態の配置図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。
図1において、地上などに固設される基台1上に円筒状の支柱2が立設されており、前記基台1と支柱2は補強板3にて堅固に接続されている。
図1および図4において、前記支柱2の上端には回転駆動装置4が固設されており当該回転駆動装置4の上部に回転台5が搭載され、当該回転台5上には水平方向に延在するアーム6の基端部が保持されるアーム保持台7が固設されている。
前記アーム6はポリウレタン製で内部が空洞になっており、空気を封入することで水平姿勢を維持している。前記アーム6に空気を封入した状態で水平姿勢を維持されるが、長期間放置されると内部の空気が徐々に漏洩し、水平姿勢を維持し難くなる場合が生じるので、その場合は後述のコンプレッサボックス9に収納されているエアコンプレッサに接続されたエアチューブ8を通して、空気が前記アーム6内に供給される。
次に、主として図4と図5に従い、回転駆動装置4について説明する。前記支柱2の上端には水平方向に延在する第1保持板10が固設され、当該第1保持板10の上方に所定の間隔を設けてこれも水平方向に延在する第2保持板11が固設されている。
前記第1保持板10と第2保持板11とは、水平支持板12、14および垂直支持板13、15によって連結されており、前記第1保持板11には上面に穴16が開設され、当該穴16にボールベアリング17が嵌着されている。
また、前記第2保持板11にも孔18が穿設され、当該孔18にボールベアリング19が嵌着され、前記両ボールベアリング17、19に鉛直方向に延在する回転軸20が回転自在に挿通されており、当該回転軸20の上端に前記回転台5が固設されている。
前記回転軸20の中央部には、当該回転軸20の回転軸と直交方向に延在するピニオン21が固設されている。また、前記回転駆動装置4の両側に設けられ鉛直方向に延在する側板21、33間に、両ロッドのエアシリンダ23のピストンロッド24の両端部が固設されており、シリンダの側面には前記ピニオン21に噛合するラック25が固設されている。
前記支柱2の下方には、前記エアコンプレッサが収納されているコンプレッサボックス9が固設されており、このコンプレッサボックス9には制御回路などの電装部品も収納されている。なお当然のことであるが、このエアコンプレッサは前記エアシリンダにエアチューブで空気を供給するように構成されている。
従って、例えば図5に示す状態で、前記エアシリンダ23の一方側(この図では上部側)から空気が供給されると、前記ラック25が水平方向(この図では上から下方向)に移動し、それに伴って前記ピニオン21は90度分だけ回転(この図では反時計方向)する。
そうすると、前記回転軸20も90度分だけ回転し、それに伴って回転台5も90度分だけ回転し、前記アーム6も90度分だけ旋回することになる。
一方、前記エアシリンダ23の他方側(この図では下部側)から空気が供給されると、前記ラック25が水平方向(この図では下から上方向)に移動し、それに伴って前記ピニオン21は90度分だけ回転(この図では時計方向)し、前記アーム6は元の位置に戻ることになる。
なお、前記コンプレッサを制御する制御回路は無線装置に接続することも可能で、作業者が遠隔操作によって前記アーム6を旋回させることも可能である。
また、前記回転駆動装置4として、周知のロータリーアクチュエータや電気モータを使用することができるし、場合によればアーム6を手動によって旋回し得るように構成することも可能である。
アーム6の材質は、人体への安全性を考慮して、スポンジにて形成することも可能である。
図6は本発明にかかる遮断装置を、一方通行の道路26の左右に1台づつ計2台設置した場合の平面図を示しており、この図において太い矢印で示すように、道路26は上方から下方に向かって一方通行となっている。この図に示すように、この道路26の下流側の左側のガードレール29の外側に一方の遮断装置27が設置され、上流側の右側のガードレール29の外側に他方の遮断装置28が設置されている。
また、前記一方の遮断装置27が下流側に逆走する車両31を検知する逆走検知装置30が備えられており、当該逆走検知手段30からの信号を無線で受領し、逆走する車両31を検知することによって一方の遮断装置27が動作するようになっている。
このような場合、一方の遮断装置27によって前進を阻まれた逆走する車両31の運転者は当該車両31を停止させることになるが、逆走する車両31が停止したからといっても、順走する車両32がそのまま前進することは危険を伴うことになる。
そこで、逆走する車両31が検知された場合は、一方の遮断装置27のみならず他方の遮断装置28にも信号を送信し、当該他方の遮断装置28も動作させ、順走する車両32も停止させる方がより安全となる。
1 基台
2 支柱
3 補強板
4 回転駆動装置
5 回転台
6 アーム
7 アーム保持台
8 エアチューブ
9 コンプレッサボックス
10 第1保持板
11 第2保持板
12 水平支持板
13 垂直支持板
14 水平支持板
15 垂直支持板
16 穴
17 ボールベアリング
18 孔
19 ボールベアリング
20 回転軸
21 ピニオン
22 側板
23 エアシリンダ
24 ピストンロッド
25 ラック
26 一方通行の道路
27 一方の遮断装置
28 他方の遮断装置
29 ガードレール
30 逆走検知手段
31 逆走する車両
32 順走する車両
33 側板

Claims (18)

  1. 通路を一時的に閉鎖するための遮断装置であって、
    基台に鉛直方向に立設される支柱の上端部に水平方向に回転し得る回転台が回転可能に装着され、
    前記回転台に、水平方向に延在する軟質のアームの基端部が固設され、
    前記アームは前記回転台と共に水平方向に旋回し得るように構成されていることを特徴とする遮断装置。
  2. 前記支柱と回転台との間に、当該回転台を水平方向に回転させる回転駆動手段が設けられている請求項1記載の遮断装置。
  3. 前記回転駆動手段は、前記回転台に固設され水平方向に回転するピニオンと、当該ピニオンと噛合し水平方向に往復動するラックと、当該ラックを往復動させるエアシリンダとからなる請求項2記載の遮断装置。
  4. 前記支柱にはエアコンプレッサが装着され、当該エアコンプレッサと前記エアシリンダはエアチューブにて接続され、前記エアコンプレッサから空気が供給されることにより前記エアシリンダが動作してアームが旋回する請求項3記載の遮断装置。
  5. 前記エアシリンダは両ロッドである請求項3または4記載の遮断装置。
  6. 前記アームは中空で、内部に空気が封止されることによりその水平姿勢が維持される請求項1ないし5のいずれかに記載の遮断装置。
  7. 前記エアコンプレッサと前記アームはエアチューブにて接続され、前記エアコンプレッサから供給される空気によって前記アームの水平姿勢が維持される請求項6記載の遮断装置。
  8. 前記支柱の上端部に水平方向に延在する第1保持板が固設され、当該第1保持板の上方に所定の間隔を設けて水平方向に延在する第2保持板が固設されており、前記第1保持板と前記第2保持板には孔が設けられており、前記回転台は、前記第1保持板と第2保持板の孔に挿通された回転軸の上端に固設されている請求項3ないし7のいずれかに記載の遮断装置。
  9. 前記第1保持板と第2保持板の孔には夫々ベアリングが備えられ、前記回転軸は両方のベアリングによって回転自在に保持されている請求項8記載の遮断装置。
  10. 前記回転軸の、前記第1保持板と第2保持板との間に前記ピニオンが固設されている請求項8記載の遮断装置。
  11. 前記回転駆動手段は、ロータリーアクチュエータである請求項2記載の遮断装置。
  12. 前記回転駆動手段は、電気モータである請求項2記載の遮断装置。
  13. 前記アームは手動によって旋回し得るように構成されている請求項1記載の遮断装置。
  14. 前記アームは水平方向に90度旋回する請求項1ないし13のいずれかに記載の遮断装置。
  15. 前記アームはスポンジで形成されている請求項1ないし14のいずれかに記載の遮断装置。
  16. 前記回転駆動手段は無線装置によって動作するように構成されている請求項2ないし15のいずれかに記載の遮断装置。
  17. 一方通行の道路を逆走する車両を検知する逆走検知手段を設け、当該逆走検知手段からの信号を無線で受理し、逆走する車両を検知することによって前記回転駆動手段を動作させる請求項16記載の遮断装置。
  18. 請求項17に記載の遮断装置が、逆走する車両の進行方向の前方に設置されるばかりでなく、前記逆走する車両に対向して順走する車両の進行方向の前方にも設置される遮断システム。
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