JP2019094629A - 機械式駐車場 - Google Patents

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Abstract

【課題】出庫時における乗降室内の安全確認の手間を減らすことが可能な機械式駐車場を提供する。【解決手段】車両20を格納する機械式駐車場であって、車両20の出入口16が設けられた乗降室12と、出入口16の扉18の開閉動作を制御する制御部30と、乗降室12内を撮像する撮像部44と、撮像部44で撮像した映像46を表示する表示部40と、を備える。表示部40は、乗降室12の外側であって、出入口16を挟んで乗降室12と対向する側に設けられる表示装置40bを含んでいる。【選択図】図2

Description

本発明は、機械式駐車場に関する。
少ないスペースで多数の車両を効率的に駐車できる駐車場として、機械式駐車場が知られている。機械式駐車場も種々の構造が提供されているが、その1つとしてパレット上に車両を載置し、このパレットを前後或いは左右にレールや溝を利用して移動させることにより、空いているパレットスペースへ運ぶ構成としたパレット式の機械式駐車場が提供されている。また、このパレット式の機械式駐車場にリフト及び立体的な駐車層を組み合わせることにより、より駐車効率を高めた機械式駐車場も提供されている。
例えば、特許文献1には、乗入室内部の安全確認を行うために内部状況を撮影する乗入室カメラを備えた機械式駐車場設備が記載されている。特許文献1に記載の機械式駐車場は、乗入室カメラが撮影した画像と安全確認ボタンとを併せて表示するタッチパネル式の操作画面を具備し、安全確認時に安全確認ボタンが押されない限り、次の操作段階に移行しないように構成されている。この操作画面は、乗入室の壁面に固定された操作盤の内部に設けられている。
特開2016−003493号公報
発明者は機械式駐車場について以下のような認識を得た。乗降室に進入した車両をパレットに載せて搬送するパレット式の機械式駐車場では、駐車場の各種操作の際に乗降室内の人の有無の確認(以下、安全確認という)をすることが望ましい。一方、駐車場の利便性を向上するために、運転者が所持するリモコンからの信号により乗降室の扉を開閉可能にすることが考えられる。例えば、運転者は、乗降室から車両を出庫させた後、このリモコンを操作して乗降室の扉の閉動作を行うことができる。
例えば、操作盤の内部に設けられて乗入室内の画像を表示するタッチパネルを備える機械式駐車場について、運転者が所持するリモコンからの信号で乗降室の扉の開閉動作を行うことが考えられる。この場合、運転者は、乗降室から車両を出庫させた後車両から降りて、目視にて乗降室内の安全確認を確認するか、操作盤に設けられた操作画面によって乗降室内の安全確認を確認することとなり、運転者にとって手間がかかる。これらから、本発明者は、機械式駐車場には、出庫時の乗降室内の安全確認を容易にする観点で改善すべき課題があることを認識した。
このような課題はパレット式の機械式駐車場に限られず他の種類の機械式駐車場についても生じうる。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、出庫時の乗降室内の安全確認を容易にすることができる機械式駐車場を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の機械式駐車場は、車両を格納する機械式駐車場であって、車両の出入口が設けられた乗降室と、出入口の扉の開閉動作を制御する制御部と、乗降室内を撮像する撮像部と、撮像部で撮像した映像を表示する表示部と、を備える。表示部は、乗降室の外側であって、出入口を挟んで乗降室と対向する側に設けられる表示装置を含む。
この態様によると、表示部は、乗降室内を撮像した映像を、出入口を挟んで乗降室と対向する側に設けられる表示装置に表示することができる。
本発明の別の態様もまた、機械式駐車場である。この機械式駐車場は、車両を格納する機械式駐車場であって、車両の出入口が設けられた乗降室と、出入口の扉の開閉動作を制御する制御部と、乗降室内を撮像する撮像部と、撮像部で撮像した映像を表示する表示部と、を備える。表示部は、乗降室の外側において出庫した車両内の運転者から映像が見える位置に配置される。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、出庫時の乗降室内の安全確認を容易にすることが可能な機械式駐車場を提供することができる。
第1実施形態に係る機械式駐車場の正面図である。 図1の機械式駐車場の乗降室の周囲を示す平面図である。 図1の機械式駐車場の乗降室を示す斜視図である。 図1の機械式駐車場のリモコンの一例を示す平面図である。 図1の機械式駐車場の乗降室の出入口の周辺を示す背面図である。 図1の機械式駐車場の乗降室の周囲を示す側面図である。 図1の機械式駐車場の構成の一例を示すブロック図である。 図1の機械式駐車場の動作の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る機械式駐車場の平面図である。 図9の機械式駐車場の表示部の周辺を示す模式図である。 第3変形例の表示部の配置の一例を示す平面図である。
以下、本発明を好適な各実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。各実施形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において各実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る機械式駐車場100の正面図である。第1実施形態に係る機械式駐車場100は、乗降室12に進入した自動車などの車両20を格納棚14へ格納する。以下、XYZ直交座標系をもとに説明する。X軸方向は水平な左右方向に対応し、Z軸方向は水平な前後方向に対応し、Y軸方向は鉛直な上下方向に対応する。Y軸方向およびZ軸方向はそれぞれX軸方向に直交する。
まず、機械式駐車場100の全体構成を説明する。機械式駐車場100は、地上に設けられた建物24の地下に地下3階まで設けられた、いわゆる地下式の機械式駐車場である。機械式駐車場100は、乗降室12と、パレット36と、格納棚14と、を備える。格納棚14は建物24の地下1階〜3階それぞれに設けられる駐車室である。
機械式駐車場100は、パレットを用いたパレット式の駐車場である。機械式駐車場100は、移送機構37により、車両20が搭載された状態のパレット36を乗降室12と格納棚14との間で移送する。機械式駐車場100は、後述する昇降装置を用いてこのパレット36を昇降させる。機械式駐車場100は、後述する移載装置を使用してパレットを面方向に移動させたりする。これらの動作により、機械式駐車場100は格納棚14に車両20を駐車させるように構成される。なお、パレットを用いることは必須ではない。
(乗降室)
図2は乗降室12の周囲を示す平面図である。図2は、車両20が乗降室12から退出して前庭8に停止した状態を示している。車両20は矢印Dの方向に後退して退出し前庭8に停車する。この状態では、運転者は乗降室12側を向いている。図3は乗降室12を示す斜視図である。図3では車両20の記載を省略している。乗降室12は、機械式駐車場100へ車両20を入れたり機械式駐車場100から車両20を取り出したりするために建物24内に設けられている。乗降室12は、建物24内において、例えば昇降路96の上端に設けられる。機械式駐車場100では、入庫の際、車両20は前進して乗降室12に入場する。乗降室12に入場した車両20は、その状態で格納棚14に格納される。出庫の際、車両20は、後退して乗降室12から退出する。
乗降室12は、床面12gと、天井12cと、壁部12wと、出入口16と、扉18と、を備える。乗降室12は、床面12gと天井12cの間において4方の壁部12wによって画定された略直方体空間を囲む部屋である。乗降室12の一方の壁部12wに、車両20が出入りするための出入口16が設けられている。出入口16には上下方向に開閉可能な扉18が設けられている。
扉18は、待機時には閉じられており、車両20が入るときに開かれる。扉18は、車両20を格納するときには閉じられる。扉18は、車両20が退出するときには開かれ、車両20が退出した後は閉じられる。扉18の開閉動作は、後述する制御部30によって制御される。
乗降室12の床面12gには、乗降室12と昇降路とを連通するパレット出庫口26が設けられている。このパレット出庫口26の大きさは、パレット36がパレット出庫口26の周面と干渉することなく通過できるように、平面視でのそのパレットの大きさに十分な量のマージンを加えた大きさとされる。第1実施形態のパレット出庫口26は、例えば略矩形状を有する。
次に、機械式駐車場100の乗降室12の周辺の構成について説明する。図2に示すように、機械式駐車場100は、撮像部44と、照明48と、表示部40と、操作盤28と、制御部30と、リモートコントローラ(以下、単にリモコン、或いはコントローラとも称する)22と、通信部50と、を主に含む。制御部30は、主に出入口16の扉18の開閉動作を制御する。撮像部44は、乗降室12の内部を撮像する。表示部40は、撮像部44で撮像した映像を表示する。照明48は乗降室12内に設けられ、乗降室12内を照らす。操作盤28は乗降室12の外側に設けられる。
制御部30は乗降室12の内側に設けられる。制御部30は乗降室12の内側に限られず他の場所に設けられてもよい。制御部30は、車両20の運転者が所持するリモコン22からの信号により扉18を開閉動作するように構成されている。通信部50は、リモコン22からの無線信号を受信し、後述するリモコン操作情報を検知する。図2の例では、通信部50は乗降室12の外側の壁部に固定されている。
(リモコン)
図4は、リモコン22の一例を示す平面図である。リモコン22は、機械式駐車場100に所定の動作をさせるためのリモコン操作情報22gを無線信号などにより制御部30に送信する電子装置である。利便性を向上するために、機械式駐車場100を利用する各車両の各運転者はリモコン22を所持してもよい。機械式駐車場100では、リモコン22に所定の操作が入力されたときに、乗降室12の扉18を開閉可能に構成される。このように構成されることによって、運転者は、自らが所持するリモコン22からの信号により乗降室12の扉18を開閉することができる。特に、運転者は、乗降室12から車両20を退出させた後、リモコン22を操作して乗降室12の扉18を閉じることができる。
図4に示すように、リモコン22には、開ボタン22bと、閉ボタン22cと、安全確認ボタン22dと、非常停止ボタン22fと、テンキー22eとが設けられている。運転者は、乗降室12の扉18を開く際に開ボタン22bを押下げることにより、開操作信号を制御部30に送信することができる。運転者は、乗降室12の安全確認をした際に安全確認ボタン22dを押下げることにより、安全確認をしたことを示す信号を制御部30に送信することができる。運転者は、乗降室12の扉18を閉じる際に閉ボタン22cを押下げることにより、閉操作信号を制御部30に送信することができる。運転者は、非常停止ボタン22fを押下げることにより、機械式駐車場100の動作を非常停止させることができる。運転者は、テンキー22eを所定の順に押下げることにより、所望の文字列を示す信号を制御部30に送信することができる。リモコン22は、固有の識別情報を記憶することができ、操作信号を送信する際同時にその識別信号を送信することができる。制御部30は、識別情報を車両の格納位置や車両の所有者などの情報と紐付けして記憶することができる。
(撮像部)
次に、撮像部44について説明する。撮像部44は、乗降室12の映像を撮像する映像取得部として機能する。撮像部44は、制御部30によって制御され、動画を撮影するカメラを含んで構成することができる。撮像部44は、撮像結果である取得映像44gを制御部30に出力する。撮像部44は、死角を減らすために複数のカメラを含んでもよい。図3の例では、撮像部44は、乗降室12を撮像する複数のカメラ44b、44cを含んでいる。カメラ44b、44cは、乗降室12の中心を挟んで対向する2つの隅部12h、12jの天井12c近くに、レンズの光軸44eが斜め下向きに取付けられる。
映像46は、カメラ44b、44cが撮像した二つの取得映像44gを合成した合成映像を含む。一例として、映像46は、カメラ44b、44cが撮像した各取得映像44gを左右に並べられて一体化した合成映像であってもよい。
(照明)
次に、照明48について説明する。照明48は乗降室12内に設けられ、乗降室12内を照らす。図3の例では、照明48は、乗降室12の天井12cに取付けられ、照射光48eを下向きに出力する。照明48は、乗降室12内での人の有無を確認できる程度の明るさの照射光48eを出力する。照明48の点灯および消灯は制御部30によって制御される。照明48は、互いに離れて配置される複数の照明を含んでもよい。
(表示部)
次に表示部40について説明する。表示部40は、機械式駐車場100の各種操作の際に乗降室12内の人の有無の確認するための表示手段である。特に、表示部40は、車両20が出庫した後、乗降室12の出入口16の扉18を閉じる前に、乗降室12内の安全確認をすることができる。具体的には、表示部40は、撮像部44で撮像した映像46を画面上に出力することができる。表示部40は、後退して出庫した車両20内の運転者から映像46が見える位置に配置されてもよい。このため、表示部40は、退出した車両20内の運転者から視て前側または正面側に設けられている。表示部40は、1または2以上の表示装置を含んでもよい。第1実施形態では、表示部40は、表示装置40b、40c、40dを含んでいる。表示装置40b、40c、40dは、映像46などを表示可能な装置であれば特に限定はなく、種々の表示原理に基づく表示デバイスを用いることができる。第1実施形態では、表示装置40b、40c、40dは液晶ディスプレイである。
図5、図6を参照して表示部40の配置について説明する。図5は、乗降室12の出入口16の周辺を示す背面図である。この図は、出入口16の周辺を乗降室12の外部から図2の矢印Eの方向に視た図である。図6は、乗降室12の周囲を示す側面図である。この図は、出入口16の周辺を図2の矢印Fの方向に視た図である。表示装置40bは、出入口16の上側の位置に、例えば乗降室12の外側の壁面に固定されている。表示装置40cは、退出した車両20の運転者から右前方に約2m離れた位置に、例えば床から上方に突出する支柱42cに固定されている。表示装置40dは、退出した車両20の運転者から右前方に約4.4m離れた位置に、床から上方に突出する支柱42dに固定されている。表示装置40cおよび表示装置40dは、天井または壁部に支持されてもよい。なお、表示装置40cおよび表示装置40dは、いずれか一方が設けられる場合には、他方は設けられなくてもよい。表示部40が複数の表示装置を含むことは必須ではない。
出庫時における乗降室12内の安全確認の手間を減らす観点から、表示部40は、退出した車両20内の運転者から映像46を可視できることが望ましい。このため、表示部40は、第1実施形態では乗降室12の外側であって、平面視した場合に出入口16の延長線上に設けられており、乗降室12から遠ざかる方向に向けて映像46を表示するように配置される表示装置40bを含んでいる。ここで出入口16の延長線上とは、図2に示すように、出入口16の左右両端から外側へ遠ざかる方向に延長された2直線P,Qに挟まれる領域をいう。表示部40は、車両20が退出する際に干渉を避けた位置に配置されることが望ましい。このため、表示部40の表示装置40bは、出入口16よりも上側の位置に設けられている。図5の例では、表示装置40cおよび40dは、出入口16よりも上側の位置に設けられている。
視認性を高めるために、表示装置40bは運転者の正面近傍に配置されることが望ましい。このため、表示装置40bは、乗降室12に入る方向で見た場合に、運転者の正面近傍に配置されている。図2、図5に示すように、表示装置40bは、乗降室12に入る方向で見た場合に、その中心Mcが出入口16の中心Gcよりも右側に位置するように配置されている。つまり、表示装置40bは、運転者から視て、中心から右寄りに配置されている。表示装置40b、40c、40dは、視認性を高めるために、斜め下方に向けて映像46を表示するように配置されている。表示装置40bの表示方向は、一例として15°〜35°の範囲で斜め下向きに設定してもよく、第1実施形態では20°〜30°の範囲で斜め下向きに設定されている。
表示部40の画面サイズが小さすぎると、視認性が低下して安全確認が難しくなる可能性がある。このため、表示装置40bの表示画面の対角線距離は380mm(15インチ)から510mm(20インチ)の範囲に設定されてもよい。表示装置40cの表示画面の対角線距離は380mm(15インチ)から610mm(24インチ)の範囲に設定されてもよい。表示装置40dの表示画面の対角線距離は510mm(20インチ)から812mm(32インチ)の範囲に設定されてもよい。表示装置40b、40c、40dの画面サイズはこれらの例に限定されない。
照明48は、常時点灯していてもよいが、省エネルギーや部材の寿命の観点から、所定のタイミングで点灯し、所定のタイミングで消灯するように制御されてもよい。第1実施形態では、照明48は、扉18が開いてから、短くとも扉18が閉じるまでの間点灯するように構成されている。照明48は、扉18が閉じてから一定の期間T3だけ点灯するように制御されてもよい。期間T3は、60秒以上、好ましくは80秒以上に設定してもよい。期間T3は、120秒以下、好ましくは100秒以下とすることができる。第1実施形態では、期間T3は、85秒から95秒の範囲に設定されている。
表示部40は映像46を常時表示するようにしてもよい。省エネルギーや部材寿命の観点から、表示部40は、所定のタイミングで映像46の表示を開始し、所定のタイミングで映像46の表示を停止するように制御されてもよい。第1実施形態では、表示部40は、少なくとも、照明48が点灯している間、映像46を表示するように構成されている。表示部40には、照明48が点灯している間において映像46を表示しない非表示期間が設けられてもよい。
(操作盤)
次に操作盤28について説明する。操作盤28は、駐車場の利用者または駐車場の管理者に対するユーザインタフェースとしての機能を有する。操作盤28は、扉18や移送機構37の動作開始などの操作の入力を受け付けて、操作結果を制御部30に出力するとともに駐車場の動作状態などを表示するタッチパネル(不図示)を備えてもよい。
次に制御部30について説明する。図7は、機械式駐車場100の構成の一例を示すブロック図である。図7は説明の上で重要ではない要素の一部を省略して表示している。図7に示す制御部30の各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
制御部30は、通信結果取得部30bと、映像取得部30cと、操作結果取得部30dと、照明制御部30eと、表示部制御部30fと、扉制御部30gと、移送制御部30hと、撮像部制御部30jと、を含む。
通信結果取得部30bは、通信部50から、リモコン22から出力されたリモコン操作情報22gを取得する。映像取得部30cは、撮像部44から、乗降室12内を撮像した映像である取得映像44gを取得する。操作結果取得部30dは、操作盤28から、その操作結果を取得する。照明制御部30eは、照明48の点灯および消灯を制御する。表示部制御部30fは、表示部40に映像46を表示させる。扉制御部30gは、出入口16を開閉するように扉18の開動作および閉動作を制御する。移送制御部30hは、乗降室12と格納棚14との間で車両20を移送して格納または搬出するように移送機構37を制御する。撮像部制御部30jは、撮像部44の撮像開始および撮像停止を制御する。
次に、図1を参照して、第1実施形態の機械式駐車場100のその他の構成を説明する。機械式駐車場100において、移送機構37は、車両20を載せたパレット36を乗降室12と格納棚14との間で移送して格納または搬出する機構である。移送機構37は第1移載装置38と、第2移載装置39と、複数(例えば、2本または4本)のマスト90と、リフトフレーム88と、昇降装置94と、を含む。第2移載装置39は複数設けられる。1階〜3階の格納棚14はそれぞれ複数(例えば、10)の駐車スペースを含む。それら複数の駐車スペースは、平面視した場合に移載方向(図のX軸方向)に5行、移載方向と実質的に直交する交差方向(図のZ軸方向)に2列のマトリクス状に配列される。駐車スペースはパレットと共に車両20が駐車されうる格納棚内の一つの駐車領域(駐車の1単位)である。1階〜3階の格納棚14それぞれは、格納棚の床を画定するフレーム80を含む。それぞれのフレーム80には第2移載装置39が固定される。
各マスト90は断面が略矩形の昇降路96の隅に設けられる支柱である。リフトフレーム88は、平面視で略矩形状に形成され、複数のマスト90に昇降自在に支持される。リフトフレーム88の上部には第1移載装置38が搭載される。昇降装置94は昇降路96に沿ってリフトフレーム88を昇降させる。第1移載装置38の上部にはパレットが搭載される。第1移載装置38は、移載方向にパレットを移動可能に構成される。パレット36はいずれも平板状の部材である。パレット36の車両20が搭載される上面すなわち車両20搭載面は略矩形である。パレット36は画一的な大きさを有する。
(動作)
次に、以上のように構成された機械式駐車場100の動作の一例について説明する。図8は、第1実施形態に係る機械式駐車場100の動作の一例を示すフローチャートである。図8は、運転者による操作盤28の操作により、車両20が格納棚14から乗降室12に搬出された状態で、出入口16の扉18を開いて車両20を出庫させ、扉18を閉じる処理S100を示している。運転者はリモコン22を所持して乗降室12前の前庭8に待機している。
処理S100を開始すると、制御部30は、通信部50からリモコン操作情報22gを取得して安全確認ボタン22dが押されたか否かを判定する(ステップS102)。このステップを含むことにより、開ボタン22bを誤って押した場合の意図しない動作を抑制することができる。安全確認ボタン22dが押されていない場合(ステップS102のN)、制御部30は、処理をステップS102の先頭に戻し、ステップS102を繰り返す。
安全確認ボタン22dが押された場合(ステップS102のY)、制御部30は、開ボタン22bが押されたか否かを判定する(ステップS104)。開ボタン22bが押されていない場合(ステップS104のN)、制御部30は、ステップS102で安全確認ボタン22dが押されてから予め設定した期間T1を経過したか否かを判定する(ステップS106)。安全確認ボタン22dが押されてから長時間経過後は開ボタン22bの操作を無効にする趣旨である。
期間T1は、所望の仕様に応じて設定することができる。期間T1は、第1実施形態では10秒に設定されている。期間T1を経過していない場合(ステップS106のN)、制御部30は、処理をステップS104の先頭に戻し、ステップS104〜S106を繰り返す。期間T1を経過した場合(ステップS106のY)、制御部30は、処理をステップS102の先頭に戻す。
開ボタン22bが押された場合(ステップS104のY)、制御部30は、照明48を点灯させ(ステップS108)、表示部40に映像46を表示し(ステップS110)、出入口16の扉18を開く(ステップS112)。
扉18が開いたら、運転者は、乗降室12内の車両20に乗り込み、乗降室12から前庭8に車両20を退出させる(ステップS114)。車両20を退出させた運転者は、表示部40に表示された映像46を視て乗降室12内の安全確認をする。
扉18が開いたら、制御部30は、通信部50からリモコン操作情報22gを取得して安全確認ボタン22dが押されたか否かを判定する(ステップS116)。安全確認ボタン22dが押されていない場合(ステップS116のN)、制御部30は、処理をステップS116の先頭に戻し、ステップS116を繰り返す。つまり、制御部30は、乗降室12内の安全確認をした運転者が安全確認ボタン22dを操作するまで待機する。
安全確認ボタン22dが押された場合(ステップS116のY)、制御部30は、閉ボタン22cが押されたか否かを判定する(ステップS118)。閉ボタン22cが押されていない場合(ステップS118のN)、制御部30は、ステップS118で安全確認ボタン22dが押されてから予め設定した期間T2を経過したか否かを判定する(ステップS120)。安全確認ボタン22dが押されてから長時間経過後は閉ボタン22cの操作を無効にする趣旨である。
期間T2は、所望の仕様に応じて設定することができる。期間T2は、第1実施形態では10秒に設定されている。期間T2を経過していない場合(ステップS120のN)、制御部30は、処理をステップS118の先頭に戻し、ステップS118〜S120を繰り返す。期間T2を経過した場合(ステップS120のY)、制御部30は、処理をステップS116の先頭に戻す。
閉ボタン22cが押された場合(ステップS118のY)、制御部30は、出入口16の扉18を閉じる(ステップS122)。扉18を閉じたら、制御部30は、照明48の点灯している状態と、表示部40の映像46を表示している状態と、を予め設定した期間T3だけ維持する。この構成により、乗降室12内に残っている人などを発見する可能性を高めることができる。具体的には、扉18を閉じたら、制御部30は、扉18を閉じてから予め設定した期間T3を経過したか否かを判定する(ステップS124)。
期間T3は、所望の仕様に応じて設定することができる。前述したように、第1実施形態では、期間T3は85秒から95秒の範囲に設定されている。期間T3を経過していない場合(ステップS124のN)制御部30は、処理をステップS124の先頭に戻し、ステップS124を繰り返す。
期間T3を経過した場合(ステップS124のY)、制御部30は、映像46の表示を停止し(ステップS126)、照明48を消灯する(ステップS128)。ステップS128を実行した制御部30は、処理S100を終了する。
なお、この処理S100はあくまでも一例であり、他のステップを追加したり、一部のステップを削除したり、ステップの順序を変更したりすることも可能である。
次に、このように構成された第1実施形態の機械式駐車場100の作用・効果を説明する。
第1実施形態の機械式駐車場100は、車両20を格納する機械式駐車場であって、車両20の出入口16が設けられた乗降室12と、出入口16の扉18の開閉動作を制御する制御部30と、乗降室12内を撮像する撮像部44と、撮像部44で撮像した映像46を表示する表示部40と、を備え、表示部40は、乗降室12の外側であって、出入口16を挟んで乗降室12と対向する側に設けられる表示装置40bを含んでいる。この構成によれば、運転者は、乗降室12から退出した車両20内において、乗降室12内の安全確認をすることができる。
第1実施形態の機械式駐車場100では、表示装置40bは、出入口16よりも上側に設けられている。この構成によれば、表示装置40bが下側に設けられる場合に比べて、車両20内の運転者から容易に表示装置40bの表示を確認をすることができる。
第1実施形態の機械式駐車場100では、表示装置40bは、平面視した場合に出入口16の延長線上の領域に設けられている。この構成によれば、表示装置40bがこの領域の外側に設けられる場合に比べて、車両20内の運転者から容易に表示装置40bの表示を確認をすることができる。
第1実施形態の機械式駐車場100では、表示装置40bは、乗降室12に入る方向で見た場合に、出入口16の中心Gcよりも右側にその中心Mcが位置するように設けられている。この構成によれば、表示装置40bは、車両20の右側座席に座っている運転者に視やすい映像46を提供することができる。
第1実施形態の機械式駐車場100では、表示装置40bは、斜め下方に向けて映像46を表示するように配置されている。この構成によれば、表示装置40bは、運転者から視やすい映像46を提供することができる。
第1実施形態の機械式駐車場100では、乗降室12内に設けられた照明48を備え、照明48は、扉18が開いてから、短くとも扉18が閉じるまでの間点灯するように構成され、表示部40は、少なくとも、照明48が点灯している間、映像46を表示するように構成されている。この構成によれば、表示部40は、扉18が開いてから閉じるまで、照明48により照らされた乗降室12内の映像46を提供することができる。
第1実施形態の機械式駐車場100は、車両20を格納する機械式駐車場であって、車両20の出入口16が設けられた乗降室12と、出入口16の扉18の開閉動作を制御する制御部30と、乗降室12内を撮像する撮像部44と、撮像部44で撮像した映像46を表示する表示部40と、を備え、表示部40は、乗降室12の外側において出庫した車両20内の運転者から映像46が見える位置に配置される。この構成によれば、運転者は、乗降室12から退出した車両20内において、乗降室12内の安全確認をすることができる。
第1実施形態の機械式駐車場100では、制御部30は、車両20の運転者が所持するリモートコントローラ(リモコン22)からの信号に基づいて、扉18の開閉動作を制御する。この構成によれば、この構成によれば、運転者は、乗降室12から退出した車両20内において、乗降室12の扉18の開閉動作を制御することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る機械式駐車場200について説明する。第2実施形態に係る機械式駐車場200は、第1実施形態に係る機械式駐車場100に対して、車両20が前進して退出することおよび表示部240の配置が異なる点で相違し、その他の構成は同様である。したがって、重複する説明を省略し、主に相違点について説明する。
図9は乗降室12の周囲を示す平面図である。図9は、図2に対応し、車両20が乗降室12から退出して前庭8に停止した状態を示してしている。車両20は矢印Gの方向に前進して退出する。したがって、運転者は乗降室12と反対側を向いている。図10は、機械式駐車場200の表示部240の周辺を示す正面図である。この図は、出入口16から表示部240の周辺を図9の矢印Gの方向(出入口16から出る方向)に視た図である。
機械式駐車場200では、入庫の際、車両20は前進して乗降室12に入場する。乗降室12に入場した車両20は、水平方向に回転されて前後を逆向きの状態で格納棚14に格納される。出庫の際、車両20は、前進して乗降室12から退出する。
次に、機械式駐車場200の乗降室12の周辺の構成について説明する。図9に示すように、機械式駐車場200は、撮像部44と、照明48と、表示部240と、操作盤28と、制御部30と、リモコン22と、通信部50と、架台34と、を主に含む。撮像部44、照明48、操作盤28、制御部30、リモコン22および通信部50は、第1実施形態に係る機械式駐車場100と同様である。
表示部240は、第1実施形態の表示部40に対応して同様の特徴を有し、表示部40に対して配置が異なり、その他の構成や特徴は同様である。したがって、表示部240の配置について説明する。表示部240は、前進して出庫した車両20内の運転者から映像46が見える位置に配置されてもよい。このため、表示部240は、退出した車両20内の運転者から視て前側または正面側に設けられている。表示部240は、1または複数の表示装置を含んでもよい。図9の例では、表示部240は、乗降室12の出入口16に対して、乗降室12から離れる方向へ所定の距離だけ離れた位置に設けられる表示装置240b、240c、240dを含んでいる。第2実施形態の表示装置240b、240c、240dは、第1実施形態の表示装置40b、40c、40dに対応して同様の特徴を有する。
表示装置240bは、退出した車両20の運転者から視て正面側に設けられている。表示装置240bは、平面視した場合に出入口16の出入方向の延長線上に設けられ、出入口16側へ向けて映像46を表示するように配置されている。ここで出入口16の延長線上とは、図9に示すように、出入口16の左右両端から外側へ遠ざかる方向に延長された2直線P,Qに挟まれる領域をいう。表示装置240bは、乗降室12の出入口16に対して、乗降室12から離れる方向へ距離L2離れた位置に設けられている。ここで、距離L2は、退出した車両20の前後長(全長)を超える距離であり、駐車を許容する車両の最大全長に十分な量のマージン(例えば2m〜4m)を加えた大きさとされる。距離L2は、一例として、5m〜10mの範囲に設定することができる。図9の例では、距離L2は、5.5m〜6.5mの範囲に設定されている。
表示装置240bは、車両20が下部を通過可能な門型の架台34に取り付けられている。図10の例では、架台34は、横架体34bと、一対の支柱34cと、を含んでいる。一対の支柱34cは、床または地面から垂直に突出して設けられる円柱状の材で、車両20が通過する通路を挟むように車両の幅方向(X軸方向)に離間して設けられている。横架体34bは、一対の支柱34cの上端部の間に架け渡される材である。一対の支柱34cの離間距離は、通過する車両の最大車幅に対して十分な量のマージンを加えた大きさとされる。架台34の下端側の高さは、通過する車両の最大車高に対して十分な量のマージンを加えた大きさとされる。表示装置240bは、横架体34bの長手方向(X軸方向)の中心から右寄りの位置に固定されている。表示装置240bには、映像46が表示される。
表示装置240cは、退出した車両20の運転者から右前方に約2m離れた位置に、例えば床から上方に突出する支柱242cに固定されている。表示装置240dは、退出した車両20の運転者から右前方に約4.4m離れた位置に、床から上方に突出する支柱242dに固定されている。表示装置240cおよび表示装置240dは、天井または壁部に支持されてもよい。なお、表示装置240cおよび表示装置240dは、いずれか一方が設けられる場合には、他方は設けられなくてもよい。表示部240が複数の表示装置を含むことは必須ではない。
次に、このように構成された第2実施形態の機械式駐車場200の作用・効果を説明する。
第2実施形態の機械式駐車場200は、車両20を格納する機械式駐車場であって、車両20の出入口16が設けられた乗降室12と、出入口16の扉18の開閉動作を制御する制御部30と、乗降室12内を撮像する撮像部44と、撮像部44で撮像した映像46を表示する表示部240と、を備え、表示部240は、表示装置240bを含んでいる。表示装置240bは、乗降室12から離れる方向へ所定の距離離れた位置に設けられている。この構成によれば、車両20を前進させて乗降室12から退出させた際に、運転者は、退出した車両20内から、乗降室12内の安全確認をすることができる。
第2実施形態の機械式駐車場200では、表示装置240bは、出入口16側に向けて映像を表示する。この構成によれば、車両20を前進させて乗降室12から退出させた場合に、運転者は、退出した車両20内から、乗降室12内の安全確認をすることができる。
第2実施形態の機械式駐車場200では、表示装置240bは、平面視した場合に出入口の延長線上に設けられている。この構成によれば、表示部240は、運転者に視やすい方向から映像46を提供することができる。
第2実施形態の機械式駐車場200では、表示装置240bは、車両20が下部を通過可能な架台34に取り付けられている。この構成によれば、車両20は架台34の下部を通過することができるため、表示装置240bは、車両20の通過に支障をきたすことは殆どない。
以上、本発明のいくつかの実施形態をもとに説明した。これらの各実施形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、各実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。各実施形態と重複する説明を適宜省略し、各実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
(第1変形例)
第1実施形態では、表示装置40bは平面視した場合に出入口16の延長線上、すなわち出入口16の左右両端から外側へ遠ざかる方向に延長された2直線P,Qに挟まれる領域に設けられている例について説明したが、これに限られない。出入口16を挟んで乗降室12と対向する側の領域であれば、2直線P、Qに挟まれる領域から多少外れていてもよい。出庫した車両内にいる運転者から表示された映像が見える位置であれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2変形例)
第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、表示装置240bは平面視した場合に出入口16の延長線上、すなわち出入口16の左右両端から外側へ遠ざかる方向に延長された2直線P,Qに挟まれる領域に設けられている例について説明したが、これに限られない。第1変形例と同じく、出入口16を挟んで乗降室12と対向する側の領域であれば、2直線P、Qから多少外れていてもよい。
(第3変形例)
各実施形態では、機械式駐車場がパレットを用いたパレット式の駐車場である例について説明したがこれに限られない。機械式駐車場は例えば、スラットコンベア式などパレットを用いない駐車場であってもよく、櫛歯のすれ違いによって車両をエレベータや格納棚に受け渡す方式であってもよい。第3変形例は各実施形態と同様の作用・効果を奏する。
(第4変形例)
各実施形態では、車両を入出庫する乗降室が共用される例について説明したがこれに限定されない。例えば、入庫用の乗降室と出庫用の乗降室とが別々に設けられてもよい。また、乗降室の入口と出口が出入口として共用される例について説明したがこれに限定されない。入口と出口とが別々に設けられてもよい。第4変形例は各実施形態と同様の作用・効果を奏する。
(第5変形例)
第2実施形態では、表示部240が乗降室12から退出した車両20から視て正面または右前方に配置される例について説明したがこれに限定されない。例えば、表示部は退出した車両を挟む一対の表示装置を含んでもよい。図11は、第5変形例の機械式駐車場300における表示部240の配置の一例を示す平面図である。機械式駐車場300は第2実施形態の機械式駐車場200に対して、表示部240が表示装置240eを含む点で異なり、その他の構成は同様である。図11は、図9に対応しており、退出した車両20と表示部240の関係を示している。
第5変形例の機械式駐車場300では、表示部240は一対の表示装置240c、240eを含んでいる。一対の表示装置240c、240eは、車両20が乗降室12から退出した際に、それぞれ車両20側へ向けて映像46を表示するように当該車両20を挟む位置に設けられている。図11の例では、一対の表示装置240c、240eは車両20に対して左右対称の位置に設けられている。なお、乗降室12から退出した車両20を挟む位置に一対の表示装置を設けることは第1実施形態の機械式駐車場100にも適用することができる。
第5変形例は各実施形態と同様の作用・効果を奏する。加えて、第5変形例の機械式駐車場300では、表示部240は一対の表示装置240c、240eを含み、一対の表示装置240c、240eは、車両20が乗降室12から退出した際に、それぞれ車両20側へ向けて映像を表示するように当該車両20を挟む位置に設けられている。この構成によれば、この構成によれば、映像46が一対の表示装置240c、240eに表示されるから、右ハンドル車および左ハンドル車の両方の運転者に対して見やすい映像46を提供することができる。
12・・乗降室、 16・・出入口、 18・・扉、 20・・車両、 22・・リモコン、 24・・建物、 28・・操作盤、 30・・制御部、 34・・架台、 36・・パレット、 37・・移送機構、 40・・表示部、 44・・撮像部、 46・・映像、 48・・照明、 50・・通信部、 100、200、300・・機械式駐車場。

Claims (13)

  1. 車両を格納する機械式駐車場であって、
    車両の出入口が設けられた乗降室と、
    前記出入口の扉の開閉動作を制御する制御部と、
    前記乗降室内を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を表示する表示部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記乗降室の外側であって、前記出入口を挟んで前記乗降室と対向する側に設けられる表示装置を含むことを特徴とする機械式駐車場。
  2. 前記表示装置は、前記出入口よりも上側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車場。
  3. 前記表示装置は、平面視した場合に前記出入口の延長線上の領域に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の機械式駐車場。
  4. 前記表示装置は、前記乗降室に入る方向で見た場合に、前記出入口の中心よりも右側にその中心が位置するように設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の機械式駐車場。
  5. 前記表示装置は、斜め下方に向けて映像を表示するように配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の機械式駐車場。
  6. 前記表示装置は、前記乗降室から離れる方向へ所定の距離離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車場。
  7. 前記表示装置は、前記出入口側に向けて前記映像を表示することを特徴とする請求項6に記載の機械式駐車場。
  8. 前記表示装置は、平面視した場合に前記出入口の延長線上に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の機械式駐車場。
  9. 前記表示装置は、前記車両が下部を通過可能な架台に取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載の機械式駐車場。
  10. 前記表示部は一対の表示装置を含み、
    前記一対の表示装置は、前記車両が前記乗降室から退出した際に、それぞれ前記車両側へ向けて前記映像を表示するように当該車両を挟む位置に設けられることを特徴とする請求項6または7に記載の機械式駐車場。
  11. 前記乗降室内に設けられた照明を備え、
    前記照明は、前記扉が開いてから、短くとも前記扉が閉じるまでの間点灯するように構成され、
    前記表示部は、少なくとも、照明が点灯している間、映像を表示するように構成されることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の機械式駐車場。
  12. 車両を格納する機械式駐車場であって、
    車両の出入口が設けられた乗降室と、
    前記出入口の扉の開閉動作を制御する制御部と、
    前記乗降室内を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を表示する表示部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記乗降室の外側において出庫した前記車両内の運転者から前記映像が見える位置に配置されることを特徴とする機械式駐車場。
  13. 前記制御部は、前記車両の運転者が所持するリモートコントローラからの信号に基づいて、前記扉の開閉動作を制御することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の機械式駐車場。
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