JP2018123561A - 二多段式機械式駐車設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者(装置操作者)が操作盤または操作盤付近の位置から移動すること無く駐車設備内が無人であることを容易に確認することができる二多段式機械式駐車設備を提供すること。
【解決手段】二多段式機械式駐車設備1は、車両Cを載置して移動するパレット30と、パレット30の側方に設けられて利用者Mが歩行する通路2と、パレット30を移動させるための操作盤4と、を備えている。二多段式機械式駐車設備1には、通路2に沿って設けられて通路2が設置された乗降領域を撮影する撮像装置6が設置されている。二多段式機械式駐車設備1の前部には、操作盤4と、撮像装置6で撮影した画像を表示して乗降領域に人がいるか否か確認するためのモニタ5と、が設置されている。モニタ5は、操作盤4の近傍に配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】二多段式機械式駐車設備1は、車両Cを載置して移動するパレット30と、パレット30の側方に設けられて利用者Mが歩行する通路2と、パレット30を移動させるための操作盤4と、を備えている。二多段式機械式駐車設備1には、通路2に沿って設けられて通路2が設置された乗降領域を撮影する撮像装置6が設置されている。二多段式機械式駐車設備1の前部には、操作盤4と、撮像装置6で撮影した画像を表示して乗降領域に人がいるか否か確認するためのモニタ5と、が設置されている。モニタ5は、操作盤4の近傍に配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両を載置して昇降する複数のパレットを備えた二多段式機械式駐車設備に関する。
一般に、機械式駐車設備は、自動車を載置したパレットを上下方向、左右方向、あるいは、前後方向に移動させて立体駐車させることで、多数の自動車を駐車可能にしている。
このような機械式駐車設備では、自動車を入庫および出庫させる場合、自動車を載置するパレットを搬送装置(駆動装置)の操作盤を遠隔操作することで、パレットを乗入階の出入り口まで移動させてから、自動車の出し入れが行われる。
従来、搬送装置を駆動させる場合、搬送装置のパレット(ケージ)の前後左右のスペースに人等の異物がいるかを、撮像装置で撮影することで自動的に確認し、警報等の安全措置をとる機械式駐車設備の安全判定方法が知れている(例えば、特許文献1参照)。
また、乗降室内を撮像する複数の撮像装置(カメラ)と、撮像装置で撮影した画像を表示するモニタと、乗降室内に設けられた確認ボタンと、乗降室外に設けられた操作盤と、を備えた機械式駐車装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の機械式駐車装置は、安全確認者がモニタの映像によって乗降室内の安全の確認を行った後に、確認ボタンを操作しない限りパレットの搬送が行われないようにしたものである。
このほか、平地から成る一般的な駐車場では、ドーム型カメラ等の広角な視野を持つ1台のカメラを使用して駐車場内の人の監視を行っている。
特許文献1,2に記載の機械式駐車設備は、いずれも、タワー式の立体駐車設備であって、1つの乗降室(塔)内において、前後左右等の側壁に撮像装置を配置して人等の異物がいるか否かを自動的に検出している。
このようなタワー式の立体駐車設備から成る特許文献1,2に記載の機械式駐車設備は、乗降室が1つから成る。このため、複数の搬送装置を備えた、いわゆる二段方式および多段方式の機械式駐車設備(以下「二多段式機械式駐車設備」という)に対応させることができないという問題点があった。
また、1台の広角レンズのカメラを使用する監視装置は、二多段式機械式駐車設備に採用した場合、車両や、上昇するパレットによる死角が生じるため、無人確認が行えないという問題点があった。
このため、二段方式および多段方式の機械式駐車設備であっても、撮像装置を利用して操作盤または操作盤付近からの駐車設備内の死角領域を撮影して、駐車設備内に人がいないことを確実に確認できるようにすることが望まれていた。
そこで、本発明は、前記問題点を解決するために創案されたものであり、利用者が操作盤または操作盤付近の位置から移動することなく駐車設備内が無人であることを容易に確認することができる二多段式機械式駐車設備を提供することを課題とする。
本発明に係る二多段式機械式駐車設備は、横方向に複数並設されて車両を載置して移動する複数のパレットと、前記複数のパレットの側方にそれぞれ設けられて利用者が歩行する複数の通路と、前記複数のパレットを移動させるための操作盤と、を備えた二多段式機械式駐車設備であって、前記二多段式機械式駐車設備には、前記複数の通路に沿って設けられて前記複数の通路が設置された乗降領域をそれぞれ撮影する撮像装置が設置され、前記二多段式機械式駐車設備の前部には、前記操作盤と、それぞれの前記撮像装置で撮影した画像を表示して前記乗降領域に人がいるか否か確認するためのモニタと、が設置され、前記モニタは、前記操作盤の近傍に配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、二多段式機械式駐車設備の乗降領域を撮影する撮像装置が設置され、二多段式機械式駐車設備の前部には、操作盤と、撮像装置で撮影した画像を表示して乗降領域内が無人であるかを確認するモニタと、が設置されている。このため、利用者は、二多段式機械式駐車設備であっても、複数の通路の乗降領域に人がいるか否かの確認を容易に、かつ、迅速に行うことができる。その結果、利用者は、操作盤の付近から移動することなく、死角である乗降領域が無人であることを確認することができる。
また、前記撮像装置は、前記乗降領域を撮影する前方撮像カメラと、前記操作盤または操作盤付近からの死角領域となる前記二多段式機械式駐車設備の後部の死角領域を撮影する側方撮像カメラと、を備えて成ることが好ましい。
かかる構成によれば、撮像装置は、前方撮像カメラと、側方撮像カメラと、を備えて成ることによって、二多段式機械式駐車設備において、通路上の死角領域と、パレット等の後部の死角領域と、を撮影してモニタの画像で無人である否かを確認することができる。
また、前記複数の通路のうちで、前記操作盤に最も近い通路の後部には、前記二多段式機械式駐車設備の後部における前記操作盤または操作盤付近からの死角領域を映して前記死角領域に人がいるかを目視するための反射鏡が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、複数の通路のうちで、操作盤に最も近い通路の後部には、二多段式機械式駐車設備の後部における操作盤または操作盤付近からの死角領域を映して死角領域に人がいるかを目視するための反射鏡が設けられている。このため、二多段式機械式駐車設備の後部の死角領域を反射鏡に映して、その死角領域に利用者以外の人かいるか否かを眼で確認することができる。
また、前記二多段式機械式駐車設備の前部には、前記複数の通路に沿って設けられて前記操作盤または操作盤付近からの死角領域を映して前記死角領域に人がいるか否かを目視するための複数の反射鏡と、前記複数の反射鏡が設けられた門形枠、前記複数の反射鏡がそれぞれ設けられて昇降可能なゲートをそれぞれ支持する複数のゲート用支柱、あるいは、前記複数の反射鏡をそれぞれ取り付けて前記複数の通路の前方にそれぞれ立設された複数の反射鏡用ポールのいずれかが、設置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、二多段式機械式駐車設備の前部には、通路に沿って設けられて操作盤または操作盤付近からの死角領域を映して死角領域に人がいるか否かを目視するための反射鏡が設けられている。このため、利用者は、複数の撮像装置で撮影した乗降領域のモニタの画像と、二多段式機械式駐車設備の前部に配置されて死角領域を映す反射鏡の画像と、の2つの画像を視認して死角領域に人がいるか否かを確認することができる。
また、前記操作盤は、前記二多段式機械式駐車設備の前部に立設された操作スタンドの上部に設置され、前記モニタは、前記操作スタンドに回動可能に配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、モニタが、操作スタンドに回動可能に配置されていることによって、モニタを使用しない場合に、モニタを回動させて折り畳むことができる。このため、モニタが、通路に出入りする利用者の邪魔になるのを解消することができる。そして、モニタを視認する場合には、モニタを回動させれば、適宜見易い状態に配置することができる。
また、前記二多段式機械式駐車設備は、昇降式駐車設備、昇降ピット方式駐車装置、昇降横行式駐車装置、昇降横行ピット式駐車装置、あるいは、縦列式駐車装置のいずれかから成ることが好ましい。
かかる構成によれば、二多段式機械式駐車設備は、昇降式駐車設備、昇降ピット方式駐車装置、昇降横行式駐車装置、昇降横行ピット式駐車装置、あるいは、縦列式駐車装置から成ることによって、パレットを上下・前後・左右方向に移動させて車両を駐車させる駐車設備に適用させることができる。
本発明に係る二多段式機械式駐車設備は、利用者(装置操作者)が操作盤または操作盤付近の位置から移動することなく駐車設備内が無人であることを容易に確認することができる。
まず、図1〜図5を参照して、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備を説明する。
なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の構成を概略的に示したものであり、各部材の大きさや間隔、位置関係等を誇張したり、部材の一部の図示を省略したりしているものがある。また、便宜上、図1に示す車出入り口側を正面(前側)、撮像装置6側を後側、操作盤4側を左側、操作盤4が設置されていない側を右側として説明する。
なお、以下の説明において参照する図面は、本実施形態の構成を概略的に示したものであり、各部材の大きさや間隔、位置関係等を誇張したり、部材の一部の図示を省略したりしているものがある。また、便宜上、図1に示す車出入り口側を正面(前側)、撮像装置6側を後側、操作盤4側を左側、操作盤4が設置されていない側を右側として説明する。
図1に示すように、二多段式機械式駐車設備1(以下、適宜「駐車設備1」という)は、車両Cを載置して昇降するパレット30を有する機械式駐車装置1aを隣設して構成されている。駐車設備1は、機械式駐車装置1aと、パレット30と、通路2と、駐車設備1の前方に配置された操作盤4およびモニタ5と、操作盤4付近の位置からの死角領域Bとなる通路2上の死角領域B1(乗降領域)を映す撮像装置6と、を備えている。
駐車設備1は、いわゆる二多段式駐車設備であって、機械式駐車装置1aおよびパレット30の数、構造と、駐車階および駐車列の数と、縦列および地下駐車階の有無等は、特に限定されない。
駐車設備1は、いわゆる二多段式駐車設備であって、機械式駐車装置1aおよびパレット30の数、構造と、駐車階および駐車列の数と、縦列および地下駐車階の有無等は、特に限定されない。
つまり、駐車設備1は、この駐車設備1を建てる設置スペースの広さや、利用者Mの要望する機械式駐車装置1aの数等に応じて適宜に設定すればよい。駐車設備1は、二多段方式(「二段方式・多段方式」ともいう)である。駐車設備1は、昇降横行式駐車装置、昇降横行ピット式駐車装置、前後方向に複数列に配置されたパレット30を有する縦列式駐車装置、昇降ピット方式駐車装置、昇降式駐車装置等の立体式駐車装置や、横方向に複数列のパレット30を配置した機械式駐車装置等であってもよい。
以下、駐車設備1の一例として、機械式駐車装置1aの前部に昇降可能に配置されたゲート9と、3つの駐車列と、を有するゲートタイプの昇降式駐車設備を例に挙げて説明する。
以下、駐車設備1の一例として、機械式駐車装置1aの前部に昇降可能に配置されたゲート9と、3つの駐車列と、を有するゲートタイプの昇降式駐車設備を例に挙げて説明する。
駐車設備1は、1群の車両Cの入出庫を実行する3つの機械式駐車装置1aと、複数のパレット30と、複数の通路2と、操作盤4と、制御盤(図示省略)と、モニタ5と、撮像装置6と、外囲い8と、ゲート9と、を主に備えている。
駐車設備1の前部には、機械式駐車装置1a、撮像装置6等を操作する操作盤4と、各撮像装置6で撮影した画像を表示して乗降領域B1に人がいるか否か確認するためのモニタ5と、地表面Aから上昇、下降するゲート9と、が設置されている。駐車設備1の後部には、通路2に沿って設けられて通路2が設置された乗降領域B1を撮影する前方撮像カメラ61(撮像装置6)と、駐車設備1の後部の死角領域B2を撮影する側方撮像カメラ62(撮像装置6)と、が設置されている。
外囲い8は、駐車設備1の左右後側に周設されたフェンスである。外囲い8は、例えば、高さが1.8m以上の柵から成り、平面視して駐車設備1の外周にコ字状に配置されている。
図4に示すように、ゲート9は、それぞれのパレット30の前方に設けられた電動式の前面昇降ゲートから成る。ゲート9は、各機械式駐車装置1aの前部に配置されて昇降するゲート本体91(図3参照)と、ゲート本体91を昇降可能に支持するゲート用支柱92と、ゲート用支柱92に設けられてゲート本体91を昇降させるゲート昇降装置93と、を備えている。
ゲート本体91は、例えば、それぞれの機械式駐車装置1aの横幅と略同じ横長で長方形の枠フレームと、枠フレームに格子状に設けられた網状部材と、を備えて成る(図3参照)。
ゲート用支柱92は、各機械式駐車装置1aのピットP内の前側内底面に立設されて、ゲート用支柱92の側面に設けられたゲート本体91の枠フレームをガイドするガイド部材(図示省略)を備えて構成されている。
ゲート昇降装置93は、ゲート本体91の枠フレームに軸支されたスプロケットと、このスプロケットに噛み合ってゲート本体91を昇降させるチェーンと、このチェーンを駆動させる駆動用スプロケット、減速機構を有する電動モータ駆動機構と、を備えて成る。
ゲート用支柱92は、各機械式駐車装置1aのピットP内の前側内底面に立設されて、ゲート用支柱92の側面に設けられたゲート本体91の枠フレームをガイドするガイド部材(図示省略)を備えて構成されている。
ゲート昇降装置93は、ゲート本体91の枠フレームに軸支されたスプロケットと、このスプロケットに噛み合ってゲート本体91を昇降させるチェーンと、このチェーンを駆動させる駆動用スプロケット、減速機構を有する電動モータ駆動機構と、を備えて成る。
なお、図3に示すゲート9は、機械式駐車装置1aの前部に設けられて人および車両Cの出入りを規制するものであればよく、その構造は特に限定されない。例えば、ゲート9は、通路2の前方に設けられた電動式(昇降式または回動式)の柵状の出入り口扉を備えたものであってもよい。
また、ゲート9は、地表面Aに立設された支柱(図示せず)に配置されて、電動モータによって昇降するものであってもよい。
また、ゲート9は、地表面Aに立設された支柱(図示せず)に配置されて、電動モータによって昇降するものであってもよい。
図1および図3に示すように、機械式駐車装置1aは、パレット30を上下動させて車両Cを駐車させる機械式立体駐車装置である。機械式駐車装置1aは、パレット連結体3と、パレット連結体3を移動させる搬送装置と、を備えていれば、その他の構造は特に限定されない。
機械式駐車装置1aは、その一例を挙げると、パレット30を、地下二段地上三段の駐車列に配置(駐車)することが可能な鉄骨製のフレーム構造体から成る搬送装置を備えている。図4に示すように、各機械式駐車装置1aの周囲には、ピットPの内底から地表面Aに亘って設けられた前柱11および後柱12と、左右の前柱11および後柱12の上端に前後方向に略水平に設けられた通路2(図3参照)と、が設けられている。
図3および図4に示すように、パレット30は、車両Cを載置して移動させるための車両載置体である。パレット30は、車両Cの載置面を形成する車両載置板3aと、車両載置板3aの左右端部に前後方向に延設された車輪誘導壁部(図示省略)と、車両載置板3a上に設けられた車輪止め(図示省略)と、を備えている。パレット30は、例えば、上下方向に複数連結して成るパレット連結体3から成る。
パレット連結体3は、例えば、車両Cを載置する3台のパレット30(上段パレット、中段パレットおよび上段パレット)を、パレット支柱を介して上下三段に連結された連結体から成る。パレット連結体3は、不図示の搬送装置のチェーンが噛み合うスプロケットと、を備えている。
不図示の搬送装置は、各駐車列のパレット30に載置された車両Cが地表面Aの出入り口から出入りできるように、パレット連結体3を昇降させる電動式昇降装置である。
図1に示すように、通路2は、各機械式駐車装置1aのパレット30の左右側方に設けられて利用者Mが歩行する歩行用通路である。通路2は、駐車設備1の乗入階において、各駐車装置のパレット連結体3の左右両側に配設されて、前後方向に延設された金属製板部材から成る。操作盤4に最も近い通路2,21の後部には、駐車設備1の後部における操作盤4または操作盤4付近からの死角領域B2を映して死角領域B2に人がいるかを確認するための側方撮像カメラ62が設けられている。操作盤4に最も近い通路2,21は、操作盤4付近にいる利用者Mから視認し易く、視認可能な領域Dとなっている。それ以外の通路22〜24は、操作盤4付近にいる利用者Mからの死角領域B1となっている。
操作盤4は、パレット連結体3(パレット30)を移動させるために機械式駐車装置1aと、ゲート昇降装置93(図4参照)と、モニタ5と、撮像装置6と、をそれぞれ駆動させるための制御スイッチ(図示省略)を備えた装置である。図2および図3に示すように、操作盤4は、駐車設備1の前方左端部の地表面Aに立設された操作スタンド41の上部に設けられている。図5に示すように、操作盤4は、電源スイッチ42と、利用者Mが駐車設備1内の無人確認を完了した場合に操作する無人確認スイッチ43と、各パレット連結体3およびゲート昇降装置93を駆動させるための駆動スイッチ44と、非常停止スイッチ(図示省略)と、を備えている。
操作スタンド41は、地表面Aに立設された金属製の角筒状あるいは丸パイプ状の柱部材から成る。図4に示すように、操作スタンド41の地表面Aから高さ、および、操作盤4が設置される地表面Aから高さは、100cm〜160cm程度である。
電源スイッチ42は、例えば、キーを差し込んで回動操作することでON,OFFするスイッチから成る。
無人確認スイッチ43は、この無人確認スイッチ43を操作すれば、駆動スイッチ44の開閉が可能となる。なお、無人確認スイッチ43は、操作スタンド41の上部側面に設置することに限定されず、例えば、モニタ5に設けてもよい。
駆動スイッチ44は、操作盤4の開閉カバー内に配置された複数のスイッチから成る。
非常停止スイッチ(図示省略)は、異常時等に機械式駐車装置1aを緊急停止させるためのスイッチであり、操作スタンド41の上部側面、または、モニタ5に設置されている。
電源スイッチ42は、例えば、キーを差し込んで回動操作することでON,OFFするスイッチから成る。
無人確認スイッチ43は、この無人確認スイッチ43を操作すれば、駆動スイッチ44の開閉が可能となる。なお、無人確認スイッチ43は、操作スタンド41の上部側面に設置することに限定されず、例えば、モニタ5に設けてもよい。
駆動スイッチ44は、操作盤4の開閉カバー内に配置された複数のスイッチから成る。
非常停止スイッチ(図示省略)は、異常時等に機械式駐車装置1aを緊急停止させるためのスイッチであり、操作スタンド41の上部側面、または、モニタ5に設置されている。
モニタ5は、操作盤4の近傍に配置されて、操作盤4を操作する利用者Mが見易い位置に配置されている。モニタ5は、駐車設備1の前方左端部の地表面Aに立設された円柱形状のモニタスタンド51の上部に設けられている。モニタスタンド51は、操作スタンド41に隣設されている(図2参照)。モニタ5は、4台の撮像装置6で撮影したそれぞれ画像や、異物検出センサSで検出した侵入者の検出結果等を表示する表示部5a,5b,5c,5dを有している。
表示部5aは、側方撮像カメラ62で撮影した駐車設備1の後部の死角領域B2の画像と、異物検出センサSで検出した駐車設備1の後部の死角領域B2内の侵入者検出結果と、をそれぞれ表示する。
表示部5bは、前方撮像カメラ61で撮影した通路22上の死角領域B1の画像と、異物検出センサSで検出した通路22上の死角領域B1内の侵入者検出結果と、をそれぞれ表示する。
表示部5cは、前方撮像カメラ61で撮影した通路23上の死角領域B1の画像と、異物検出センサSで検出した通路23上の死角領域B1内の侵入者検出結果と、をそれぞれ表示する。
表示部5dは、前方撮像カメラ61で撮影した通路24上の死角領域B1の画像と、異物検出センサSで検出した通路24上の死角領域B1内の侵入者検出結果と、をそれぞれ表示する。
表示部5bは、前方撮像カメラ61で撮影した通路22上の死角領域B1の画像と、異物検出センサSで検出した通路22上の死角領域B1内の侵入者検出結果と、をそれぞれ表示する。
表示部5cは、前方撮像カメラ61で撮影した通路23上の死角領域B1の画像と、異物検出センサSで検出した通路23上の死角領域B1内の侵入者検出結果と、をそれぞれ表示する。
表示部5dは、前方撮像カメラ61で撮影した通路24上の死角領域B1の画像と、異物検出センサSで検出した通路24上の死角領域B1内の侵入者検出結果と、をそれぞれ表示する。
モニタスタンド51は、操作スタンド41と同様に、地表面Aに立設された金属製の角筒状あるいは丸パイプ状の柱部材から成る。図4に示すように、モニタスタンド51の地表面Aから高さ、および、モニタ5が設置される地表面Aから高さは、100cm〜140cm程度である。
制御盤(図示省略)は、各駐車列に設けられた機械式駐車装置1a、撮像装置6、モニタ5、および、ゲート昇降装置93を制御するための装置である。制御盤(図示省略)は、通路2の後端部等に設置されている。
図1に示すように、死角領域Bは、利用者Mが操作盤4を操作しているときの位置から、パレット30上の車両Cによって死角(影)となる箇所である。つまり、死角領域Bは、パレット30上に車両Cを駐車させた場合に、操作盤4を操作する利用者Mからの死角となる領域であって、車両Cの側部および後部である。駐車設備1内の死角領域Bは、操作盤4の後方近傍にある通路21以外の通路22,23,24上の死角領域B1と、駐車設備1の後部の死角領域B2と、である。
図2に示すように、撮像装置6は、前方撮像カメラ61と、側方撮像カメラ62と、から成る。前方撮像カメラ61は、操作盤4の後方に配置されている設備左端部の通路21以外の通路22,23,24(通路2上の死角領域B1)を撮像する3台の監視カメラ装置から成る。前方撮像カメラ61は、死角領域B1である通路22,23,24の後端部中央に立設された後側ポール13の上端部に取り付けられた市販の監視カメラ装置から構成されている。
図1に示すように、側方撮像カメラ62は、操作盤4を操作する利用者Mが、死角領域Bとなる駐車設備1の後部の死角領域B2を撮影して無人であることを確認するための監視カメラ装置である。図2に示すように、側方撮像カメラ62は、視認可能な領域Dである通路21の後端部に立設された後側ポール13の上端部に取り付けられて、前記した前方撮像カメラ61と同じ監視カメラ装置で構成されている。
なお、後側ポール13は、各通路21〜24の後方の地表面Aに立設された金属製の角筒状あるいは丸パイプ状の柱部材から成る。図4に示すように、後側ポール13の地表面Aから高さ、および、撮像装置6が設置される地表面Aから高さは、70cm〜100cm程度である。各後側ポール13の前側側面には、通路22〜24上および駐車設備1の後部の死角領域B2にいる人や、異物を検出する異物検出センサSがそれぞれ取り付けられている。
≪作用≫
次に、図1および図2を参照しながら本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備1の作用を説明する。
次に、図1および図2を参照しながら本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備1の作用を説明する。
利用者Mは、駐車設備1内に車両Cが無い場合は、利用者Mから駐車設備1全体を目視することができる。図1に示すように、駐車設備1のパレット30上に車両Cが載置されている場合、その車両Cによって、通路22,23,24と、車両Cの後側とが死角領域Bとなる。このため、利用者Mは、操作盤4の位置から死角領域Bを直接視認できなくなる。
例えば、図2に示す駐車設備1から車両Cを出庫させる場合、あるいは、車両Cを入庫させる場合、利用者Mは、まず、操作盤4の電源スイッチ42を操作する。すると、撮像装置6、異物検出センサSおよびモニタ5がONする。図5に示すモニタ5には、表示部5a〜5dに4台の撮像装置6で撮影したそれぞれの画像が表示され、表示部5dに異物検出センサSで検出する異物の検出結果が表示される。
利用者M(図1参照)は、表示部5b〜5dに映像された3台の前方撮像カメラ61で撮影した通路22,23,24上の死角領域B1の画像と、表示部5aに映像された側方撮像カメラ62で撮影した駐車設備1の後部の死角領域B2の画像と、表示部5a〜5dに表示された異物検出センサSによる死角領域B1,B2の検出データと、を見て、死角領域B全体内が無人状態であるかを視認する。
さらに利用者Mは、図1に示す操作盤4付近の位置から通路21上の視認可能な領域Dを視認して通路21上に人がいるか否かを眼で視認する。
このように、利用者Mは、モニタ5の表示部5a〜5dの撮像装置6による死角領域B1,B2の画像と、異物検出センサSによる死角領域B1,B2の異物検出結果と、利用者Mの目視による通路21上の確認と、で駐車設備1内が無人であるかを確認する。
このため、操作盤4を操作する利用者Mは、操作盤4がある位置からの死角領域B(B1,B2)となっている通路22〜24等がある位置の前方および後方まで歩いて移動して確認することが不要となる。その結果、死角領域B全体内に人がいるかの確認作業を容易に、かつ、迅速に行うことができる。
このように、利用者Mは、駐車設備1から車両Cを出庫、および、入庫させる場合に、通路22〜24上の死角領域B1を撮像した3台の前方撮像カメラ61による画像と、駐車設備1の後部の死角領域B2を撮影した1台の側方撮像カメラ62による画像と、4台の異物検出センサSによる検出データと、によって確認をすることで、複数の死角領域B(B1,B2)を略同時に確実に確認することができる。このため、無人確認作業の迅速化を図ることができると共に、安全性を向上さることができる。
死角領域Bの確認作業完了後、利用者Mは、無人確認スイッチ43を操作し、確認作業が終了したことをインプットする。これにより、駆動スイッチ44によって各駐車列の機械式駐車装置1aを駆動させることが可能となる。このように、死角領域B内が無人であることを確認した場合には、操作盤4を操作して駐車設備1から車両Cの出庫作業、あるいは、車両Cの入庫作業を行うことが可能となる。
なお、通路22〜24上等の死角領域Bに利用者以外の人がいるときは、その人が駐車設備1外に出たのを確認してから操作盤4を操作して、車両Cの出庫作業、あるいは、車両Cの入庫作業を行う。
なお、通路22〜24上等の死角領域Bに利用者以外の人がいるときは、その人が駐車設備1外に出たのを確認してから操作盤4を操作して、車両Cの出庫作業、あるいは、車両Cの入庫作業を行う。
[第1変形例]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、以下の説明において、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、以下の説明において、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
次に、図6および図7を参照して本発明の第1変形例に係る二多段式機械式駐車設備1Aを説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第1変形例を示す概略平面図である。図7は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第1変形例を示す要部概略斜視図である。
図6は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第1変形例を示す概略平面図である。図7は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第1変形例を示す要部概略斜視図である。
前記実施形態では、図1に示すように、駐車設備1の左右方向の端部に操作盤4および側方撮像カメラ62を設置した場合を説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、二多段式機械式駐車設備1A(以下、適宜「駐車設備1A」という)は、図6および図7に示すように、機械式駐車装置1aが横方向に多数の駐車列を有する場合、操作盤4Aおよびモニタ5Aを、駐車設備1A中央の通路2の前方に設置してもよい。
また、駐車設備1Aの前部には、門形枠10と、この門形枠10の各通路2の前方箇所にそれぞれ設けた前部用反射鏡71A(反射鏡7A)と、を設けてもよい。
また、駐車設備1A中央の通路2の後部には、駐車設備1Aの後部の死角領域B2を映すための側方撮像カメラ62を設置してもよい。
例えば、二多段式機械式駐車設備1A(以下、適宜「駐車設備1A」という)は、図6および図7に示すように、機械式駐車装置1aが横方向に多数の駐車列を有する場合、操作盤4Aおよびモニタ5Aを、駐車設備1A中央の通路2の前方に設置してもよい。
また、駐車設備1Aの前部には、門形枠10と、この門形枠10の各通路2の前方箇所にそれぞれ設けた前部用反射鏡71A(反射鏡7A)と、を設けてもよい。
また、駐車設備1A中央の通路2の後部には、駐車設備1Aの後部の死角領域B2を映すための側方撮像カメラ62を設置してもよい。
操作盤4Aおよびモニタ5Aは、駐車設備1A中央の通路2の前方に立設された操作スタンド41Aの上部の垂直な側面に設置されている。
操作盤4Aには、電源スイッチ42A、無人確認スイッチ43Aおよび駆動スイッチ44Aが設置されている。
モニタ5Aは、操作スタンド41Aに設けられた操作盤4Aの上側の前側側面に設置されている。モニタ5Aには、それぞれの撮像装置6で撮影した映像を映す液晶表示部(図示省略)等から成る。
操作スタンド41Aは、前記実施形態の操作スタンド41とモニタスタンド51とを一体化した金属製部材から成る。
このように操作盤4A、操作スタンド41A、モニタ5Aの形状は、特に限定されず、適宜変更しても構わない。
操作盤4Aには、電源スイッチ42A、無人確認スイッチ43Aおよび駆動スイッチ44Aが設置されている。
モニタ5Aは、操作スタンド41Aに設けられた操作盤4Aの上側の前側側面に設置されている。モニタ5Aには、それぞれの撮像装置6で撮影した映像を映す液晶表示部(図示省略)等から成る。
操作スタンド41Aは、前記実施形態の操作スタンド41とモニタスタンド51とを一体化した金属製部材から成る。
このように操作盤4A、操作スタンド41A、モニタ5Aの形状は、特に限定されず、適宜変更しても構わない。
撮像装置6は、前記実施形態と同様に、操作盤4Aの後方に配置されている通路2以外のそれぞれの通路2(通路2上の死角領域B1)を撮像する前方撮像カメラ61と、駐車設備1Aの後部の死角領域B2を映すための左右2台の側方撮像カメラ62と、を備えて成る監視カメラ装置である。
側方撮像カメラ62は、駐車設備1Aの後部中央に設けられた後側ポール13の上部左側に取り付けられて駐車設備1A後部の左側の死角領域B2を視認するため撮像カメラと、後側ポール13の上部右側に取り付けられて駐車設備1A後部の左側の死角領域B2を視認するため撮像カメラと、を備えて成る。
門形枠10は、門の形をした逆凹形状のフレーム部材である。門形枠10は、地表面Aに立設された左右の支柱部10aと、左右の支柱部10a間の上端に架設させた梁部10bと、を接合して形成されている。門形枠10は、例えば、支柱部10aは、例えば、駐車設備1Aの前側の左右に立設された一対の金属製柱部材から成る。梁部10bは、例えば、金属製角筒部材から成る。
なお、門形枠10の数は、駐車設備1Aの大きさや、機械式駐車装置1aの数等によって適宜に変更してもよい。つまり、門形枠10は、機械式駐車装置1aの数が多い場合は2つ以上でもよい。
反射鏡7Aは、死角領域Bとなる通路2上の死角領域B1、および、パレット30上の死角領域B3を映すための前部用反射鏡71Aから成る。このため、反射鏡7Aは、操作盤4Aを操作する利用者Mの位置からの駐車設備1Aの死角領域Bを、前部用反射鏡71Aに映して視認可能にしている。
前部用反射鏡71Aは、凸面鏡、平面鏡、あるいは、それら以外の種類の鏡から成る鏡面体71Aaと、鏡面体71Aaを保持する枠体71Abと、枠体71Abを門形枠10に固定するためのブラケット71Acと、を備えて成る。前部用反射鏡71A(反射鏡7A)は、各駐車列のパレット30の左前側上部の門形枠10に設けられている。
これにより、利用者Mは、駐車設備1Aのようなゲートタイプの駐車設備であっても、操作盤4Aの位置から歩いて移動することなく、駐車設備1A内全体に人がいるか否かを確認することができる。
[第2変形例]
次に、図8を参照して本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第2変形例を説明する。図8は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第2変形例を示す図であり、(a)は操作盤およびモニタを示す要部拡大概略正面図、(b)操作盤およびモニタを示す要部拡大概略平面図である。
次に、図8を参照して本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第2変形例を説明する。図8は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第2変形例を示す図であり、(a)は操作盤およびモニタを示す要部拡大概略正面図、(b)操作盤およびモニタを示す要部拡大概略平面図である。
図8(a)、(b)に示すように、操作盤4は、駐車設備1,1A(図1および図7参照)の前部に立設された操作スタンド41の上部に設置され、モニタ5Bは、操作スタンド41に回動可能に配置したものでもよい。
この場合、操作スタンド41は、駐車設備1の前部の左端部、右端部、あるいは、中央部の通路2の前方の地表面Aに立設された柱状部材から成る(図1参照)。操作スタンド41の前側側面の上部には、実施形態と同様な操作盤4と、操作スタンド41に対して左側方向(側方)および後方に回動可能に配置されたモニタ5Bと、を備えている。
モニタ5Bは、モニタ筐体51Bと、モニタ筐体51Bを操作スタンド41に回動可能に連結するヒンジ52Bと、1群の駐車列の死角領域Bを液晶表示部する第1表示部53Bと、1群の駐車列の死角領域Bを液晶表示部する第2表示部54Bと、を有する(図1参照)。
第1表示部53Bおよび第2表示部54Bは、駐車設備1の各通路2上の死角領域B1の画像と、駐車設備1後部の死角領域B2の画像と、異物検出センサSの検出結果と、を表示する(図1参照)。
第1表示部53Bおよび第2表示部54Bは、駐車設備1の各通路2上の死角領域B1の画像と、駐車設備1後部の死角領域B2の画像と、異物検出センサSの検出結果と、を表示する(図1参照)。
このように、本発明の第2変形例の二多段式機械式駐車設備1は、駐車列の数に応じてモニタ5Bの液晶表示部の数を適宜増設してもよい。
また、モニタ5Bは、モニタ筐体51Bを操作スタンド41に対して回動するように配置されている。このため、モニタ5Bは、通路2を通る際に、後方向に向けて回動させて通路2に沿って配置することによって、歩行する利用者Mの邪魔にならない。
また、モニタ5Bは、モニタ筐体51Bを操作スタンド41に対して回動するように配置されている。このため、モニタ5Bは、通路2を通る際に、後方向に向けて回動させて通路2に沿って配置することによって、歩行する利用者Mの邪魔にならない。
[第3変形例]
次に、図9を参照して本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第3変形例を説明する。図9は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第3変形例を示す図であり、縦列式駐車装置を示す概略平面図である。
次に、図9を参照して本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第3変形例を説明する。図9は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第3変形例を示す図であり、縦列式駐車装置を示す概略平面図である。
駐車設備1は、図9に示すように、後方向に複数列に配置されて、前後方向および上下方向に移動するパレット30を有するいわゆる縦列式駐車装置(駐車設備1C)であってもよい。
駐車設備1Cは、いわゆる縦列式駐車装置であって、前列に複数のパレット30を配置し、前列のパレット30の後方に後列の複数のパレット30を配置している。前列の各パレット30の左右両側にある通路2(21C〜24C)は、その通路2に沿って後列の各パレット30の左右両側の後部まで延設されている。
また、前列の各パレット30の後側には、左右方向に延設された通路25Cが設置されている。また、後列の各パレット30の後側には、左右方向に延設された通路26Cが設置されている。
操作盤4およびモニタ5は、駐車設備1Cに前部端部(例えば、右側端部)に設置されている。
駐車設備1Cは、いわゆる縦列式駐車装置であって、前列に複数のパレット30を配置し、前列のパレット30の後方に後列の複数のパレット30を配置している。前列の各パレット30の左右両側にある通路2(21C〜24C)は、その通路2に沿って後列の各パレット30の左右両側の後部まで延設されている。
また、前列の各パレット30の後側には、左右方向に延設された通路25Cが設置されている。また、後列の各パレット30の後側には、左右方向に延設された通路26Cが設置されている。
操作盤4およびモニタ5は、駐車設備1Cに前部端部(例えば、右側端部)に設置されている。
このような駐車設備1Cの場合、撮像装置6は、後列の通路22C,23C,24Cの後部に設置された前方撮像カメラ61と、左右方向に延設された通路25C,26Cに設置されてパレット30の後部の死角領域B2a,B2bを撮影する側方撮像カメラ62と、を備えて構成されている。
このように、本発明の駐車設備1Cは、縦列式駐車装置であっても、前後方向に延設された通路22C,23C,24C上の死角領域B1a,B1bを撮影する前方撮像カメラ61と、横方向に延設された通路25C,26C上の死角領域B2a,B2bを撮影する側方撮像カメラ62と、を設けることによって、駐車設備1C全体の死角領域Bを確認することができる。
[第4変形例]
次に、図10(a)、(b)を参照して本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第4変形例を説明する。図10は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第4変形例を示す図であり、(a)は駐車設備の後部の左右端部に配置する反射鏡を示す概略斜視図、(b)は駐車設備の後部の中央部に配置する反射鏡を示す概略斜視図である。
次に、図10(a)、(b)を参照して本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第4変形例を説明する。図10は、本発明の実施形態に係る二多段式機械式駐車設備の第4変形例を示す図であり、(a)は駐車設備の後部の左右端部に配置する反射鏡を示す概略斜視図、(b)は駐車設備の後部の中央部に配置する反射鏡を示す概略斜視図である。
図1〜図3に示す側方撮像カメラ62は、カメラに限定されず、図10(a)に示すような反射鏡7であってもよい。反射鏡7は、操作盤4を操作する利用者Mが、死角領域Bとなる駐車設備1の後部の死角領域B2を映して無人であることを確認するためのすミラーである(図1参照)。反射鏡7は、凸面鏡、平面鏡、あるいは、それら以外の種類の鏡から成る鏡面体7aと、鏡面体7aを保持する枠体7bと、枠体7bを反射鏡用ポール14に固定するためのブラケット(図示省略)と、を備えて構成されている。
なお、反射鏡7の種類、形状および材質等は、特に限定されない。つまり、反射鏡7は、市販のカーブミラーや、ガレージミラーや、道路反射鏡等であってもよい。また、鏡面体7aの材質は、ステンレス等の金属製のものや、ガラス製のものであってもよい。
反射鏡用ポール14は、後側ポール13と同様に、通路21の後方の地表面Aに立設された金属製の角筒状あるいは丸パイプ状の柱部材から成る。反射鏡用ポール14の地表面Aから高さ、反射鏡7が設置される地表面Aから高さは、70cm〜200cmである。
また、図6、図7および図9に示す側方撮像カメラ62は、カメラに限定されず、図10(b)に示すような反射鏡7Aであってもよい。反射鏡7Aは、操作盤4を操作する利用者Mが、死角領域Bとなる駐車設備1の後部左右の死角領域B2を映して無人であることを確認するための側部用反射鏡72A(左部視認用鏡部材72Aaおよび右部視認用鏡部材72Ab)である(図6および図7参照)。
左部視認用鏡部材72Aaとは、鏡面を前方向に向かって45度の左側に傾けて配置され、駐車設備1A後部の死角領域B2の左側半分を映すミラーである。
右部視認用鏡部材72Abとは、鏡面を前方向に向かって45度の右側に傾けて配置され、駐車設備1A後部の死角領域B2の右側半分を映すミラーである。
右部視認用鏡部材72Abとは、鏡面を前方向に向かって45度の右側に傾けて配置され、駐車設備1A後部の死角領域B2の右側半分を映すミラーである。
このように、前記した側方撮像カメラ62は、反射鏡7,7Aであっても、操作盤4を操作する利用者Mの死角領域Bとなる駐車設備1の後部の死角領域B2を映すことが可能である。
[その他の変形例]
前記実施形態、第1および第2の変形例の駐車設備1,1Aは、各駐車装置の数、駐車方式、駐車駆動方式、搬送装置等は特に限定されず、適宜変更しても構わない。
前記実施形態、第1および第2の変形例の駐車設備1,1Aは、各駐車装置の数、駐車方式、駐車駆動方式、搬送装置等は特に限定されず、適宜変更しても構わない。
また、実施形態の駐車設備1では、周囲に外囲い8を設けた場合を説明したが、マンション等の建物内に設置する場合、外囲い8を建物の壁面で形成した壁面タイプの駐車設備であってもよい。
また、第1変形例の駐車設備1Aでは、門形枠10および反射鏡用ポール14に反射鏡7Aを設けた場合を説明したが、反射鏡7Aは、昇降可能なゲートを支持するゲート用支柱や、地表面Aから上方向に向けて立設した支柱などに設けてもよい。
1,1A,1B,1C 二多段式機械式駐車設備(駐車設備)
2,21〜24,21C〜26C 通路
4,4A 操作盤
5,5A,5B モニタ
6 撮像装置
61 前方撮像カメラ
62 側方撮像カメラ
7,7A 反射鏡
30 パレット
41 操作スタンド
B 死角領域
B1,B1a 通路上の死角領域(乗降領域)
B2,B2a,B2b 二多段式機械式駐車設備の後部の死角領域
B3 パレット上の死角領域
C 車両
M 利用者
2,21〜24,21C〜26C 通路
4,4A 操作盤
5,5A,5B モニタ
6 撮像装置
61 前方撮像カメラ
62 側方撮像カメラ
7,7A 反射鏡
30 パレット
41 操作スタンド
B 死角領域
B1,B1a 通路上の死角領域(乗降領域)
B2,B2a,B2b 二多段式機械式駐車設備の後部の死角領域
B3 パレット上の死角領域
C 車両
M 利用者
Claims (6)
- 横方向に複数並設されて車両を載置して移動する複数のパレットと、
前記複数のパレットの側方にそれぞれ設けられて利用者が歩行する複数の通路と、
前記複数のパレットを移動させるための操作盤と、
を備えた二多段式機械式駐車設備であって、
前記二多段式機械式駐車設備には、前記複数の通路に沿って設けられて前記複数の通路が設置された乗降領域をそれぞれ撮影する撮像装置が設置され、
前記二多段式機械式駐車設備の前部には、前記操作盤と、
それぞれの前記撮像装置で撮影した画像を表示して前記乗降領域に人がいるか否か確認するためのモニタと、が設置され、
前記モニタは、前記操作盤の近傍に配置されていること、
を特徴とする二多段式機械式駐車設備。 - 前記撮像装置は、前記乗降領域を撮影する前方撮像カメラと、
前記操作盤または操作盤付近からの死角領域となる前記二多段式機械式駐車設備の後部の死角領域を撮影する側方撮像カメラと、を備えて成ること、
を特徴とする請求項1に記載の二多段式機械式駐車設備。 - 前記複数の通路のうちで、前記操作盤に最も近い通路の後部には、前記二多段式機械式駐車設備の後部における前記操作盤または操作盤付近からの死角領域を映して前記死角領域に人がいるかを目視するための反射鏡が設けられていること、
を特徴とする請求項1に記載の二多段式機械式駐車設備。 - 前記二多段式機械式駐車設備の前部には、前記複数の通路に沿って設けられて前記操作盤または操作盤付近からの死角領域を映して前記死角領域に人がいるか否かを目視するための複数の反射鏡と、
前記複数の反射鏡が設けられた門形枠、前記複数の反射鏡がそれぞれ設けられて昇降可能なゲートをそれぞれ支持する複数のゲート用支柱、あるいは、前記複数の反射鏡をそれぞれ取り付けて前記複数の通路の前方にそれぞれ立設された複数の反射鏡用ポールのいずれかが、設置されていること、
を特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の二多段式機械式駐車設備。 - 前記操作盤は、前記二多段式機械式駐車設備の前部に立設された操作スタンドの上部に設置され、
前記モニタは、前記操作スタンドに回動可能に配置されていること、
を特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の二多段式機械式駐車設備。 - 前記二多段式機械式駐車設備は、昇降式駐車設備、昇降ピット方式駐車装置、昇降横行式駐車装置、昇降横行ピット式駐車装置、あるいは、縦列式駐車装置のいずれかから成ること、
を特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の二多段式機械式駐車設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017016244A JP2018123561A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | 二多段式機械式駐車設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017016244A JP2018123561A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | 二多段式機械式駐車設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018123561A true JP2018123561A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63111190
Family Applications (1)
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JP2017016244A Pending JP2018123561A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | 二多段式機械式駐車設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018123561A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023105972A1 (ja) * | 2021-12-09 | 2023-06-15 | Ihi運搬機械株式会社 | 二多段式駐車装置とその無人確認方法 |
-
2017
- 2017-01-31 JP JP2017016244A patent/JP2018123561A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023105972A1 (ja) * | 2021-12-09 | 2023-06-15 | Ihi運搬機械株式会社 | 二多段式駐車装置とその無人確認方法 |
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