JP2019094132A - グリップボトル - Google Patents

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Shigetake Nasada
重剛 名定
伸生 川村
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Abstract

【課題】肩部の減圧吸収性を向上させることのできるグリップボトルを提供する。【解決手段】指掛凹部20、20が対向状に形成されており、これら2つの指掛凹部20、20の一部と外方へ張り出す柱状壁部21とでグリップ22が構成され、肩部3に環状に連なる複数の区画壁7が構成されたグリップボトルである。各区画壁7の面積を18〜25cm2とすると共に、当該各区画壁7の軸方向高さC1を、肩部3の軸方向高さC2の60〜80%とする。【選択図】図6

Description

本発明は飲料物や調味料、酒、食用油などを入れる大容量の樹脂製のボトルに関し、内方へ窪む2つの指掛凹部を形成することでグリップが一体的に構成されているグリップボトルに関する。
内容物が充填された大容量のボトルでは、重量が大きくなることに加えて容器寸法も大型となるため、片手で持ち易いようにグリップ機能を付加したものが普及している。その一つとして、容器本体に別体の取手を取り付けたグリップボトルがある。しかし、このようなボトルでは、取手の分だけ樹脂量が増加し、取手を取り付けるための工程を要することなどから製造コストが増大する。これを解決し、さらに環境保全の要請に応えられるものとして、収容空間を形成する容器に内方へ窪む2つの指掛凹部を形成し、これら2つの指掛凹部の一部と当該両指掛凹部間で外方へ張り出す柱状壁部とでグリップを一体に構成したグリップボトルが知られている。
このグリップボトルでは取手を取り付ける工程が不要であり、かつ成形し易いため、製造コストの上昇を抑えることができる。また、需用者は容器に形成された2つの指掛凹部に指先を入れ、両指掛凹部間の柱状壁部を包み込むように握ることで、容易かつ安全にグリップボトルを持つことができる。そのため、家庭で使う醤油などの調味料や油を、大容量のグリップボトルに収容した製品が店頭に多く置かれている。
合成樹脂で成形されたボトルに飲料物や調味料などを充填する充填工程では、充填物及びボトルの殺菌のため高温で充填し、すぐにキャップを装着して密閉することが行われる。充填工程後、ボトルは冷却工程で冷やされる。ボトルの内部はこれらの工程の温度差によって減圧状態となり、ボトルを変形させる力が作用する。
特許文献1には、胴部の両側に凹部を陥没形成し、この凹部と凹部間の背壁部分とでグリップ部を構成するピンチグリップ式ボトル型容器が記載されている。このボトルでは、胴部の上方にテーパー筒状の肩部が設けられており、この肩部の下部には8個の台形状の陥没させたパネルが周方向に並ぶように形成されている。同文献には、ボトルが減圧状態となったときに、これらのパネルがさらに陥没変形して減圧吸収機能を発揮すると記載されている。
特開2009−286436号公報
一般的な樹脂製ボトルでは、胴部側に減圧吸収機能を付与することが行われるが、2つの凹部でグリップが構成されるグリップボトルは異形胴部となっており、シワが問題となるラベル面、グリップ及びその近傍以外の部位に大きな領域を確保しにくい。そのためグリップボトルの製品価値を維持するためには、肩部で減圧吸収させることが必要となってくる。しかし、特許文献1のピンチグリップ式ボトル型容器では、肩部に設けた陥没パネルでの減圧吸収性は十分ではなく、胴部に変形が残るといった欠点がある。
本発明は従来技術の問題点に鑑み、肩部での減圧吸収性を向上させることのできるグリップボトルを提供することを目的とする。
本発明のグリップボトルは、収容空間を形成する容器本体に内方へ窪む2つの指掛凹部が対向状に形成されており、これら2つの指掛凹部の一部と当該両指掛凹部間で外方へ張り出す柱状壁部とでグリップが構成されたグリップボトルであって、肩部、胴部及び底部からなる容器本体を備え、当該肩部に環状に連なる複数の区画壁が構成されたグリップボトルにおいて、前記各区画壁の面積が18〜25cmとされると共に、当該各区画壁の軸方向高さが前記肩部の軸方向高さの60〜80%であり、前記肩部と前記胴部との境目に、第1環状溝と、この第1環状溝の下側の第2環状溝とが、軸方向に互いに間隔を空けて形成されていることを特徴とするものである。
本発明では、各区画壁の面積が18〜25cmとされ、各区画壁の軸方向高さが肩部の軸方向高さの60〜80%とされており、各区画壁の面積が大きく、かつ各区画壁が肩部の軸方向において広い領域を占めている。これにより、肩部での高い減圧吸収性を得ることができる。
前記各区画壁は外方へ向かって湾曲する断面アール状に形成されていることが好ましい。各区画壁が外方へアール状に膨らんでいることで、大きな減圧が生じても十分な減圧吸収性を維持することができる。また、僅かな減圧も肩部で吸収できるようになるため、減圧による胴部への影響を抑えることができる。
前記第1及び第2環状溝の深さを1.0〜3.7mmとすると共に、当該両環状溝の側壁を底に向かうに従って内側へ傾斜させ、その傾斜角度を30〜50°としてもよい。このような形状の環状溝を肩部と胴部との境目に設けることによって、耐座屈性を向上させることができる。
前記容器本体における前記2つの指掛凹部の反対側の広範囲に、ラベルを貼付するためのラベル領域を設けた場合、このラベル領域に周方向に延びる複数の横リブを形成し、かつ当該横リブ群の左右両側に軸方向に長い縦溝を形成すればよい。ラベル領域に複数の横リブ、及びその両側の縦溝を設ければ、成形後に成形体の収縮によって生じるヒケが防止され、それと共にグリップボトルの強度を向上させることができる。
本発明によれば、肩部に設けた各区画壁の面積を大きくし、かつ各区画壁を肩部の軸方向で広い領域を占めるようにしているため、肩部での高い減圧吸収性を得ることができ、僅かな減圧も肩部で吸収でき、減圧による胴部への影響を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るグリップボトルの背面図である。 図1のグリップボトルの側面図である。 図1のグリップボトルの正面図である。 図3のA−A線断面図である。 図1のグリップボトルの平面図である。 図1のグリップボトルの肩部と胴部の境目の拡大図である。 グリップボトルのコンピュータグラフィックで表した正面図、側面図、背面図及び縦断面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1〜図3はそれぞれ本発明の一実施形態に係るグリップボトル1の背面図、側面図、正面図であり、図4は図3のA−A線断面図である。図5はグリップボトル1の平面図であり、図6はグリップボトル1の肩部と胴部の境目の拡大図である。図7はグリップボトル1のコンピュータグラフィックで表した正面図、側面図、背面図及び縦断面図である。以下の説明において、図1上下に対応する方向を単に上下又は縦とし、図1左右に対応する方向を単に左右又は横とする。グリップボトル1は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて2軸延伸ブロー成形などの成形法によって成形されたものである。
本実施形態のグリップボトル1は、上下全長:約400mm、最大経:約140mmの大容量に構成されているものであり、キャップが装着される口部2と、この口部2から下方に向けて広がる肩部3と、この肩部3の下端から全体として略同径で下方へ長く形成された胴部4と、この胴部4の下側の底部5とで構成されている。口部2以外の、肩部3、胴部4及び底部5で容器本体6が構成されている。
口部2には、雄ねじ2aやサポートリング2bなどが設けられており、当該口部2にキャップが装着されてグリップボトル1が密閉される。肩部3の周面には環状に周方向に連なる複数の区画壁7が構成されている。各区画壁7は、図5のように軸芯X(図4参照)を中心として40°の角度をもって連なるように並んでいる。各区画壁7は略台形状に形成されており、直線状の左右両辺7a、7aと上下に膨らむ曲面状の上下両辺7b、7bで構成されている。
図6の拡大図に示す各区画壁7の面積は18〜25cmであり、当該各区画壁7の軸方向高さC1は、肩部3の軸方向高さC2の60〜80%となっている。各区画壁7のより好ましい軸方向高さC1は、肩部3の軸方向高さC2の70〜75%である。各区画壁7の面積が18cmよりも小さく、各区画壁7の軸方向高さC1が肩部3の軸方向高さC2の60%よりも小さいと、肩部3での減圧吸収性が低下する。各区画壁7の面積が25cmよりも大きく、各区画壁7の軸方向高さC1が肩部3の軸方向高さC2の80%よりも大きければ、意匠性に影響を与え、グリップボトル1の強度を低下させるおそれがある。
各区画壁7は外方へ向かって湾曲する断面アール状に形成されている。各区画壁7が外方へアール状に膨らんでいることで、大きな減圧が生じても十分な減圧吸収性を維持することができる。さらに、少しの圧力差による各区画壁7の変位が可能となり、僅かな減圧も肩部3で吸収できるようになる。これにより、減圧による胴部4への影響を抑えることができる。
図6にも示すように肩部3と胴部4との境目には、第1環状溝8とその下側の第2環状溝9が形成されている。第1環状溝8で肩部3と胴部4とが区画されている。第1環状溝8と第2環状溝9は同形状かつ同寸法で形成されており、両環状溝8、9の軸方向間隔Hは7〜13mmである。第1、第2環状溝8、9の深さNは2.0〜3.8mmである。
第1、第2環状溝8、9の側壁60が底61に向かうに従って内側へ傾斜しており、両環状溝8、9は側面視台形状に形成されている。側壁60の傾斜角度θは30〜50°である。従って、第1、第2環状溝8、9は比較的浅い溝であり、かつ底61への傾斜角度も緩やかとなっている。このような形状の第1、第2環状溝8、9を、肩部3と胴部4との境目に設けることによって、耐座屈性を向上させることができる。他の形態として、肩部3と胴部4との境目に1つの環状溝を形成してもよく、又は3つ以上の環状溝を形成してもよい。複数の環状溝を形成した場合、互いに異なる深さや傾斜角度としてもよい。
図1などに示すように、胴部4とその下側の底部5との境目に第3環状溝10が形成されており、この第3環状溝10が胴部4と底部5とを区画している。底部5の周面は軸方向断面アール状となっており、設置面5aの内側は内方へ窪んでいる。底部5の周面には、縦方向の複数の小リブ11が形成されており、底部5の強度を向上させている。
胴部4は内部に大容量の収容空間を有している。図2のように胴部4は正面側半体の正面部12と、背面側半体の背面部13とに大きく分けられる。図3のように正面部12の広範囲に、ラベルを添付するためにラベル領域14が正面視四方形状に形成されている。ラベル領域14の表面は、胴部4の外面4aと略面一となっている。ラベル領域14の周囲には、当該ラベル領域14と他の部分とを区画する区画溝15が形成されている。区画溝15の幅は、第1環状溝8や第2環状溝9の幅よりも広くなっている。図2のように区画溝15は背面部13にかかる左右の一部で消失しており、当該区画溝15の下側部分が背面部13側の中途まで延びており、容器本体6の強度を向上させている。
ラベル領域14は、正面部12に大きく広がって形成されており、商品名などが表示されたラベルを添付するための広い領域が確保されている。ラベル領域14内には、図3のように周方向に延びる複数の横リブ16が形成されている。複数の横リブ16は、縦2列の各列5個で構成されており、各横リブ16は正面視で長楕円状となっている。
各列の5個の横リブ16のうち、中3個の横リブ16は上下各1個の横リブ16よりも少し長く形成されている。ラベル領域14内の複数の横リブ16の左右両側には、複数の横リブ16が存在する上下方向領域に渡る長さの複数の縦溝17が形成されている。複数の縦溝17は、横リブ16群の一方側に形成された同じ長さの2個の縦溝17、17と、他方側に形成された同じ長さの2個の縦溝17、17で構成されている。これら複数の横リブ16及び左右の複数の縦溝17によって、成型後に成形体の収縮によって生じるヒケが防止される。ラベル領域14のヒケを防止することによって、ラベル貼付時のラベルのシワを無くすことができ、製品価値を向上させることができる。軸方向に延びた複数の縦溝17の存在によって、ヒケ防止と共に容器本体6の強度をも向上させることができる。
横リブ16の長さは30〜60mmが好ましく、より好ましくは40〜50mmである。横リブ16の幅は7〜9mmが好ましい。横リブ16の深さは1.5〜2.5mmが好ましい。本実施形態では、横リブ16群は縦2列の各列5個の横リブ16で構成されているが、このような形態に限定するものではなく、横リブの数、配置、形状を変更してもよい。本実施形態では横リブを周方向に沿って形成しているが、若干傾けて形成してもよい。
胴部4のラベル領域14と反対側である背面部13には、内方へ窪んだ同形状の2つの指掛凹部20、20が対向状に形成されている。これら2つの指掛凹部20、20の一部と当該両指掛凹部20、20間で外方へ張り出す柱状壁部21とでグリップ22が構成されている。図4の断面図に示すように各指掛凹部20は全体として、内方へ最も窪んでいる最深箇所から外方へ向かって外側へ広がように形成されている。
図2のようにグリップ22の柱状壁部21の軸方向両端部21a、21aは中央へ向かうに従って滑らかに傾斜しており、当該柱状壁部21は内方へ入り込むように形成されている。柱状壁部21の軸方向中央部21bは、側面視で直線状に形成されている。従って図4のように、柱状壁部21は軸芯Xを中心として胴部4に沿って描かれる仮想円P1よりも内側に存在している。図4の断面図で、軸芯Xから最も離れている柱状壁部21までの寸法Sは、仮想円P1の半径(D2/2)のの約90%となっている。寸法Sは仮想円P1の半径(D2/2)の70〜95%が好ましい。即ちグリップ22がグリップボトル1の重心に近づくことになり、安定した状態でグリップボトル1を持つことができる。
柱状壁部21には、周方向に延びる4本のグリップ溝23が形成されている。これらグリップ溝23は、図1の背面図においてグリップ22の左右方向幅に渡る長さで形成されている。4本のグリップ溝23のうち最上のグリップ溝23は柱状壁部21の上端に形成されており、残りの3本のグリップ溝23は等間隔で柱状壁部21の中央に形成されている。
グリップ22の上側には、グリップ溝23よりも長く周方向に延びる上溝24が形成されている。これら複数のグリップ溝23と上溝24の存在によって、グリップ22とその周辺部の強度を向上させている。複数のグリップ溝23によって、グリップ22を握ったときの手の平の滑りを防ぐこともできる。図1のようにグリップ22の下側には、当該下側の領域26を大きく横切る山型の山型溝25が形成されている。山型溝25の両端部は、背面部13側の中途まで延びた区画溝15の下側部分に軸方向で重なっている。この山型溝25の存在によって、グリップ22の下側の領域26の強度を高めることができる。
図4のようにグリップ22は、横断面において胴部4の半体域50内(図4の上側の半体域)で構成されている。それと共に、各指掛凹部20、20における軸芯X側へ最接近した接近部51が、その半体域50内に存在している。図4では軸芯Xを中心とし、両指掛凹部20、20の接近部51、51に外接する仮想円P2が描かれている。仮想円P2の直径D1は、胴部4の直径D2の20%〜50%であることが好ましく、より好ましくは30%〜40%である。仮想円P2の直径D1が胴部4の直径D2の20%よりも小さいと、両指掛凹部20、20が胴部4側へ入り込み過ぎてしまい、仮想円P2の直径D1が胴部4の直径D2の50%よりも大きいと、両指掛凹部20、20が胴部4側から離れ過ぎてしまう。
仮想円P2の直径D1が胴部4の直径D2の20%〜50%とされていれば、2つの指掛凹部20、20が胴部4側へ入り込み過ぎることがなく、当該両指掛凹部20、20が胴部4側から離れ過ぎることもない。これにより、胴部4の平断面における収容面積が小さくならず、高さを大きくする必要がない。さらに、グリップボトル1を持ったときに力をかけ易くなり、安定感が向上する。
図2のように各指掛凹部20は最も深い部分である底部28と、この底部28の周囲に形成された環状面29と、この環状面29のさらに外側に形成された略C型状の周面30とで構成されている。環状面29と周面30との間には環状の区分部31が形成されている。底部28には、当該底部28の強度を高めるための縦方向に並んだ3個の窪み32が形成されている。環状面29には、底部28を中心として放射状に延びる複数の内リブ33が形成されている。これら内リブ33は、底部28を中心として略等間隔で広がっており、当該底部28から区分部31まで延びている。本実施形態では、環状面29に12個の内リブ33が形成されている。
環状面29の外側の略C型状の周面30にも、外側に向かって延びる複数の外リブ34が形成されている。複数の外リブ34のうち、上下側の複数の外リブ34は外側に向かって広がるように延びており、横側の複数の外リブ34は同じ横方向に延びている。本実施形態では、上下側の複数の外リブ34は、上下それぞれ3個ずつで構成されており、横側の複数の外リブ34は3個で構成されている。各内リブ33と各外リブ34は、一部の複数の内リブ33を除いて、当該内リブ33の外端と、外リブ34の内端が対峙するように配置されている。内リブ33と外リブ34が形成されていることによって、落下時の衝撃などで指掛凹部20が外方に突出するバックリング現象を抑えることができる。
本実施形態のグリップボトル1によれば、各区画壁7の面積が18〜25cmとされて、各区画壁7の軸方向高さC1が肩部3の軸方向高さC2の60〜80%とされており、各区画壁7の面積が大きく、かつ各区画壁7が肩部3の軸方向において広い領域を占めている。これにより、肩部3での高い減圧吸収性を得ることができる。
各区画壁7が外方へアール状に膨らんでいることで、大きな減圧が生じても十分な減圧吸収性を維持することができる。また、僅かな減圧も肩部3で吸収できるようになるため、減圧による胴部4への影響を抑えることができる。
肩部3と胴部4との境目に第1、第2環状溝8、9を形成し、これらの環状溝8、9の深さNを1.0〜3.7mmとすると共に、内側へ傾く側壁60の傾斜角度θを30〜50°としていることによって、グリップボトル1の耐座屈性を向上させることができる。
本実施形態のグリップボトルは本発明を例示したものであり、口部、胴部、底部の形状、寸法、構成する樹脂、成形方法などは適宜変更されるものである。2つの指掛凹部を互いに異なる形状として、グリップを左右非対称に形成してもよい。底部の小リブ、ラベル領域の横リブ、縦溝、グリップ溝、上溝、山型溝、指掛凹部の窪み、内リブ、外リブの形状、数、大きさ、配置は限定するものではなく、適宜変更することができる。グリップボトルの層構造は限定するものではなく、単層構造以外に、内外層間の中間層にバリヤー層を挟んだ複数構造としてもよく、複数の樹脂をブレンドした材料で単層、複層構造としたものであってもよい。
1 グリップボトル
2 口部
3 肩部
4 胴部
5 底面
6 容器本体
7 区画壁
8 第1環状溝
9 第2環状溝
10 第3環状溝
11 小リブ
12 正面部
13 背面部
14 ラベル領域
15 区画溝
16 横リブ
17 縦溝
20 指掛凹部
21 柱状壁部
21a 軸方向端部
22 グリップ
23 グリップ溝
24 上溝
25 山型溝
28 底部
29 環状面
30 周面
32 窪み
33 内リブ
34 外リブ
X 軸芯
P1、P2 仮想円
D1 仮想円P2の直径
D2 胴部の直径
S 軸芯から柱状壁部の寸法
C1 区画壁の軸方向高さ
C2 肩部の軸方向高さ
H 第1、第2環状溝の間隔
N 第1、第2環状溝の深さ
θ 側壁の傾斜角度
本発明のグリップボトルは、収容空間を形成する容器本体に内方へ窪む2つの指掛凹部が対向状に形成されており、これら2つの指掛凹部の一部と当該両指掛凹部間で外方へ張り出す柱状壁部とでグリップが構成されたグリップボトルであって、肩部、胴部及び底部からなる容器本体を備え、当該肩部に環状に連なる複数の区画壁が構成されたグリップボトルにおいて、前記容器本体における前記2つの指掛凹部の反対側の広範囲に、ラベルを貼付するためのラベル領域が設けられており、このラベル領域に縦2列で各列複数個の周方向に延びる横リブが形成され、かつ当該横リブ群の周方向両側のそれぞれに軸方向に長い2本の縦溝が形成されていることを特徴とするものである。
本発明で、各区画壁の面積が18〜25cmとされ、各区画壁の軸方向高さが肩部の軸方向高さの60〜80%とされていてもよい。各区画壁の面積が大きく、かつ各区画壁が肩部の軸方向において広い領域を占めている。これにより、肩部での高い減圧吸収性を得ることができる。
前記肩部と前記胴部との境目に、第1環状溝と、この第1環状溝の下側の第2環状溝とを、軸方向に互いに間隔を空けて形成してもよい。前記第1及び第2環状溝の深さを1.0〜3.7mmとすると共に、当該環状溝の側壁を底に向かうに従って内側へ傾斜させ、その傾斜角度を30〜50°としてもよい。このような形状の環状溝を肩部と胴部との境目に設けることによって、耐座屈性を向上させることができる。
前記ラベル領域に複数の横リブ、及びその周方向両側のそれぞれに縦溝を設ければ、成形後に成形体の収縮によって生じるヒケが防止され、それと共にグリップボトルの強度を向上させることができる。

Claims (4)

  1. 収容空間を形成する容器本体に内方へ窪む2つの指掛凹部が対向状に形成されており、これら2つの指掛凹部の一部と当該両指掛凹部間で外方へ張り出す柱状壁部とでグリップが構成されたグリップボトルであって、
    肩部、胴部及び底部からなる容器本体を備え、当該肩部に環状に連なる複数の区画壁が構成されたグリップボトルにおいて、
    前記各区画壁の面積が18〜25cmとされると共に、当該各区画壁の軸方向高さが前記肩部の軸方向高さの60〜80%であり、
    前記肩部と前記胴部との境目に、第1環状溝と、この第1環状溝の下側の第2環状溝とが、軸方向に互いに間隔を空けて形成されていることを特徴とするグリップボトル。
  2. 前記各区画壁は外方へ向かって湾曲する断面アール状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のグリップボトル。
  3. 前記第1及び第2環状溝の深さは1.0〜3.7mmとされると共に、当該両環状溝の側壁が底に向かうに従って内側へ傾斜しており、その傾斜角度が30〜50°とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のグリップボトル。
  4. 前記容器本体における前記2つの指掛凹部の反対側の広範囲に、ラベルを貼付するためのラベル領域が設けられており、このラベル領域に周方向に延びる複数の横リブが形成され、かつ当該横リブ群の左右両側に軸方向に長い縦溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のグリップボトル。
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