JP2014019466A - グリップボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】グリップボトルを持ったときの安定感を向上させて、持ち易いグリップボトルを提供する。
【解決手段】収容空間を形成する胴部4に内方へ窪む第1、第2の胴凹部20、20が形成されており、これら2つの胴凹部20、20の一部と当該両胴凹部20、20間で外方へ張り出す張出部21とでグリップ22が構成されているグリップボトル1である。グリップを、平断面において胴部4の半体域50内で構成し、両胴凹部20、20の容器軸芯x2側へ最接近した接近部51を、当該半体域50内に存在させ、容器軸芯x2を中心とし、かつ接近部51に外接する仮想円P2の直径D1を、胴部4の直径D2の20%〜50%とすることで、グリップボトル1を持ったときのバランス感を向上させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、飲料物や酒、醤油などを入れるボトルに関し、容器本体に内方へ窪む2つの胴凹部を形成することでグリップが構成されているグリップボトルに関する。
内容物が充填された大容量のボトルでは、重量が大きくなることに加え、容器寸法も大型となるため、片手で持ち易いようなグリップ機能が付加されたものが普及している。容器本体に、別体の取手部材を取り付けたグリップボトルがあるが、このようなボトルは、取手部材の分だけ樹脂量が増加することや、取手部材を取り付けるための工程を要することなどから、製造コストが増大する。これを解決するものとして、収容空間を形成する容器本体に内方へ窪む2つの胴凹部が形成され、これら2つの胴凹部の一部と当該両胴凹部間で外方へ張り出す張出部とでグリップが構成されたグリップボトルが知られている。
このグリップボトルは、取手を取り付ける工程が不要であり、成形がし易いため、製造コストの上昇を抑えることが可能である。かかるグリップボトルでは、容器本体に形成された2つの胴凹部間に指先を入れ、両胴凹部間で形成された張出部を包み込むように握ることで、容易に持つことができるといった点が好まれている。
例えば、特許文献1には、円筒状の容器本体の内方へ窪む第1、第2の胴凹部の一部と当該両胴凹部間で外方へ張り出す張出部分とでグリップを構成したグリップボトルが記載されている。このグリップボトルでは、両胴凹部の底部間の寸法を胴部の50%以下とすることや、両胴凹部の断面形状を左右対称にすることによって、持ち易く、成形し易くできるものとされている
特許3951594号公報
特許文献1のグリップボトルでは、両胴凹部の底部間の寸法を胴部の50%以下と規定しているが、たとえ両胴凹部の底部間が近い場合であっても、当該両胴凹部が胴部側へ入り込み過ぎれば、平断面における収容面積が小さくなって高さを大きくする必要が生じ、当該両胴凹部が胴部側から離れ過ぎれば、力をかけ難くなる。そのため、グリップボトルを持ったときの安定感が損なわれて、持ち難くなってしまうといった欠点がある。
そこで本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、グリップボトルを持ったときの安定感を向上させて、持ち易いグリップボトルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、次の技術的手段を講じた。
即ち本発明は、略円筒状の容器本体に内方へ窪む第1、第2の胴凹部が形成されており、これら2つの胴凹部の一部と当該両胴凹部間で外方へ張り出す張出部分とでグリップが構成されているグリップボトルにおいて、前記グリップは、平断面において前記容器本体の半体域内で構成されていると共に、前記第1、第2の胴凹部の容器軸芯側へ最接近した接近部が、当該半体域内に存在しており、容器軸芯を中心とし、かつ前記両胴凹部の接近部に外接する仮想円の直径が、前記容器本体の直径の20%〜50%であることを特徴とする。
上記本発明によれば、グリップが、平断面において前記容器本体の半体域内で構成されていると共に、第1、第2の胴凹部の容器軸芯側へ最接近した接近部が、当該半体域内に存在しており、容器軸芯を中心とし、かつ両胴凹部の接近部に外接する仮想円の直径が、容器本体の直径の20%〜50%であるため、両胴凹部が容器本体側へ入り込み過ぎることがなく、当該両胴凹部が容器本体側から離れ過ぎることもない。従って、平断面における収容面積が小さくならないので高さを大きくする必要はなく、また、グリップボトルを持ったときに力をかけ易い。これにより、グリップボトルを持ったときの安定感が向上し、持ち易くすることができる。
前記グリップの平断面における、前記第1の胴凹部側頂部から前記第2の胴凹部側頂部間のグリップ幅をTとし、当該第1の胴凹部の底部から当該第2の胴凹部の底部間の寸法をdとするときに次式を満たしていることが好ましい。
(d/T)=0.01〜0.50
グリップ幅Tと2つの胴凹部の底部間寸法dとが上記の式を満たしていれば、グリップ幅に対する2つの胴凹部の深度が調整され、当該両胴凹部が深く入り込むことになる。これにより、グリップボトルを持つときの握り易さがさらに良好なものとなり、指に過大な負担がかからず、より安定した状態で持つことができる。
前記底部間の寸法dが1mm〜40mmであることが好ましい。底部間の寸法dをこのような範囲とすれば、握ったときに第1指の指先と第2指の指先が近づくことになって、グリップを握り易くなる。
前記グリップ幅Tを40mm〜80mmとしてもよい。グリップ幅Tを40mm〜80mmの範囲とすれば、グリップを握った際に、第1、第2の胴凹部へ指を確実に回し込むことができ、力をかけ易くすることができる。
前記グリップにおけるグリップ周りの平断面周長を100mm〜190mmとしてもよい。この場合、グリップが、第1指の末節から第2指の末節、第1指の末節から第3指の末節などに渡る握り寸法に沿ったものとなる。従って、グリップボトルを持つときの握り易さが非常に良好なものとなり、指に過大な負担がかかることもなく、安定した状態で持つことができる。
上記の通り、本発明によれば、平断面における収容面積が小さくならないので高さを大きくする必要はなく、また、グリップボトルを持ったときに力をかけ易い。そのため、グリップボトルを持ったときの安定感が向上し、持ち易くすることができる。
本発明の第1実施形態に係るグリップボトルの背面図である。 第1実施形態に係るグリップボトルの側面図である。 第1実施形態に係るグリップボトルの正面図である。 第1実施形態に係るグリップボトルのコンピュータグラフィックで表した側面図、背面図及び斜視図である。 第1実施形態に係るグリップボトルの図2A−A線断面図である。 第1実施形態に係るグリップボトルの図3B−B線断面図である。 本発明の第2実施形態に係るグリップボトルのコンピュータグラフィックで表した側面図、背面図及び斜視図である。 第2実施形態に係るグリップボトルの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るグリップボトルのコンピュータグラフィックで表した側面図、背面図及び斜視図である。 第3実施形態に係るグリップボトルの上部断面図である。 第3実施形態に係るグリップボトルの下部断面図である。 本発明の第4実施形態に係るグリップボトルのコンピュータグラフィックで表した側面図、背面図及び斜視図である。 第4実施形態に係るグリップボトルの上部断面図である。 第4実施形態に係るグリップボトルの下部断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るグリップボトル1の背面図であり、図2はグリップボトル1の側面図であり、図3はグリップボトル1の正面図であり、図4はグリップボトル1のコンピュータグラフィックで表した側面図、背面図及び斜視図である。以下の説明において、図1上下に対応する方向を単に上下とし、この方向に直交する方向を左右とする。グリップボトル1は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどの熱可塑性樹脂で2軸延伸ブロー成形などの成形法によって成形されたものである。グリップボトル1の層構造は限定するものではなく、単層構造以外に、内外層間の中間層にバリヤー層を挟んだ複数構造とすることができ、更には、複数の樹脂をブレンドしたもので単層、複層構造としたものであってもよい。
本実施形態のグリップボトル1は、上下全長:約400mm、最大経:約140mmの大容量に構成されているものであり、キャップが装着される口部2と、この口部2から下方に向けて広がるショルダー部3と、このショルダー部3から略同径で下方へ向かって長く形成されて容器本体を構成する略円筒状の胴部4と、この胴部4の下側の底部5とで構成されている。
口部2は、上端から下端まで略同径に形成された円筒状の筒状体2aに、雄ねじ2bやサポートリング2cなどが設けられて構成されており、当該口部2にキャップが装着されてグリップボトル1が密閉される。
ショルダー部3の周囲には、複数の平面状部6が周方向に連なって形成されており、グリップボトル1の意匠性を向上させている。各平面状部6は、軸芯を中心として40°の角度をもって広がっており、直線で形成された左右両辺6aと曲面で形成された上下に膨らむ上下両辺6bで構成されている。
ショルダー部3と胴部4との境目には、第1環状凹部7が形成されており、この第1環状凹部7がショルダー部3と胴部4とを区画している。また、胴部4とその下側の底部5との境目にも、同様の凹部として第2環状凹部8が形成されており、この第2環状凹部8が胴部4と底部5とを区画している。底部5の周囲は軸方向断面アール状となっており、設置面5aの内側は内方へ窪んでいる。
本実施形態の胴部4は、内部に大容量の収容空間を有している。この胴部4は、正面側半体の正面部10と、背面側半体の背面部11とに大きく分けられており、図3のように正面部10には、ラベルを添付するためにラベル領域12が四方形状に形成されている。このラベル領域12の表面12aは、胴部4の外面4aと略面一となっており、当該ラベル領域12の周囲には、当該ラベル領域12と他の部分を区画する区画凹部13が形成されている。この区画凹部13の幅は、第1環状凹部7や第2環状凹部8の幅よりも広くなっている。ラベル領域12は、グリップボトル1の半体である正面部10に大きく広がって形成されており、当該グリップボトル1に、商品名などが表示されたラベルを添付するための広い領域が確保されている。図2のようにラベル領域12を区画する区画凹部13の下側部分が背面部11の中途へ延びており意匠性を向上させている。
図1及び図4に示すように胴部4の背面部11には、内方へ窪んだ同形状の第1、第2の胴凹部20、20が形成されており、これら2つの胴凹部20、20の一部と当該両胴凹部20、20間で外方へ張り出す張出部21とで縦長のグリップ22が構成されている。図5はグリップボトル1の図2A−A線断面図である。図2及び図5に示すように、各胴凹部20は全体として、内方へ窪んでいるところから外方へ向かって外側へ広がように形成されており、最も深い部分である底部26と、この底部26の周囲に形成された内側面27と、この内側面27の外側に形成された外側面28とで構成されている。
図6はグリップボトル1の図3B−B線断面図である。同図において、グリップ22は左右対称に形成されている。底部26は、軸方向に細長く内方へ向かう平断面湾曲状に形成されている。底部26が内方へ向かう平断面湾曲状に形成されているので、指先を位置決めした状態でグリップ22を握ることができる。図2のように、各胴凹部20の内側面27は、上下の上内側面30、下内側面31、及びラベル領域側の内内側面32、張出部側の外内側面33からなっている。各胴凹部20の外側面28は、上下の上外側面35、下外側面36、及びラベル領域側の内外側面37、張出部側の外外側面38からなっている。内側面27、外側面28は、共に外方へ向かうに従って外側へ広がるように形成されている。
図5に示すように、底部26の周囲に形成された内側面27の上内側面30が、軸芯と直交する直交線g(以下、直交線g)となす角度θ1は30°であり、下内側面31が、直交線gとなす角度θ2は38°となっている。このように、上内側面30は、下内側面31よりも急な角度で傾斜している。図6に示すように、底部26の周囲に形成された内内側面32が底部26の湾曲頂部26aを通る中央線(以下、中央線x)となす角度θ3は15°であり、外内側面33が中央線xとなす角度θ4は25°となっている。このように、内内側面32は、外内側面33よりも急な角度で傾斜している。内内側面32が中央線xとなす角度θ3は5°〜30°が好ましく、外内側面33が中央線xとなす角度θ4は5°〜30°が好ましい。内内側面32と外内側面33がこの範囲の角度で傾斜していれば、グリップ22の良好な握り易さを得ることができる。本実施形態では、上内側面30が下内側面31よりも急な角度で傾斜しているが、当該上内側面を下内側面よりも緩やかな角度で傾斜させてもよく、当該両内側面を同じ角度で傾斜させてもよい。
内側面27の更に周囲に形成された外側面28の上外側面35、下外側面36、及び内外側面37は、それぞれ内側面27の対応する上内側面30、下内側面31、及び内内側面32によりも緩やかな角度で傾斜している。従って、各胴凹部20は、底部26から内側面27で外側へ拡がり、続いて外側面28で更に外側へ広がっており、当該底部26から2段階で外側へ拡がり、胴部4の他の部分へ繋がっている。
図2に示すように、上内側面30の上下幅は下内側面31よりも狭く、内内側面32の左右幅は外内側面33よりも広い。また、上外側面35と下外側面36は互いに略同じ上下幅となっており、内外側面37は上下に細長くなっている。
外側面28の外外側面38は、図4や図6から解るように各胴凹部20の一部を構成するものの、機能的には内側面27の外内側面33と一体となって、グリップ22の一部を構成している。つまり、外側面28の外外側面38と、内側面27の外内側面33とはそれぞれ一体となって、底部26、内側面27の上内側面30、下内側面31、内内側面32、外側面28の上外側面35、下外側面36、内外側面37と区画された部分となっている。
内側面27の上内側面30、下内側面31、内内側面32は、外外側面38及び外内側面33と区画されていることから、側面視逆コの字状となっている。同様に、外側面28の上外側面35、下外側面36、内外側面37も、外外側面38及び外内側面33と区画されていることから、側面視逆コの字状となっている。
図6を参照して、グリップ22は、平断面において容器本体である胴部4の半体域50内(図6の上側の半体域)で構成されている。それと共に、第1、第2の胴凹部20、20の容器軸芯x2側へ最接近した接近部51が、その半体域50内に存在している。図6には、容器軸芯x2を中心とし、かつ両胴凹部20、20の接近部51、51に外接する仮想円P2が描かれている。本実施形態の胴部4の直径D2は137mmであり、仮想円P2の直径D1は37mmである。従って、仮想円P2の直径D1は、胴部4の直径D2の27%となっている。
上記の仮想円P2の直径D1は、胴部4の直径D2の20%〜50%であることが好ましく、より好ましくは30%〜40%である。仮想円P2の直径D1が、胴部4の直径D2の20%を下回ると、両胴凹部20、20が胴部側へ入り込み過ぎてしまい、仮想円P2の直径D1が、胴部4の直径D2の50%を上回ると、両胴凹部20、20が胴部側から離れ過ぎてしまうからである。
仮想円P2の直径D1が、胴部4の直径D2の20%〜50%とされていれば、第1、第2の胴凹部20、20が胴部側へ入り込み過ぎることがなく、当該両胴凹部20、20が胴部側から離れ過ぎることもない。第1、第2の胴凹部20、20が胴部側へ入り込み過ぎることがないことから、胴部4の平断面における収容面積が小さくならないため、高さを大きくする必要がない。第1、第2の胴凹部20、20が胴部側から離れ過ぎることもがないことから、グリップボトル1を持ったときに力をかけ易い。そのため、グリップボトル1を持ったときの安定感が向上し、持ち易くすることができる。
第1、第2の胴凹部20、20の容器軸芯x2側へ最接近した接近部51に関し、本実施形態のように、両胴凹部20、20が略V字状となっていれば、接近部51は湾曲状の底部26の容器軸芯x2寄りの外方へ立ち上がる部分となる。例えば、各胴凹部が外方へ開いた略U字状となっていれば、平面状の底部の容器軸芯寄りの立ち上がる角部分となる。
図6のように、底部26は湾曲状であり、この底部26から外方へ向かって内内側面32が直線状に延びると共に、外内側面33が滑らかな曲線状に延びている。2つの胴凹部20、20の外外側面38及び外内側面33と、当該両胴凹部20、20間で外方へ張り出す張出部21とでグリップ22が構成されている。
本実施形態のグリップ22は、図1に示すように上端22aから下端22bまで同じ左右幅で形成されている。図6において、第1の胴凹部20の底部26の湾曲頂部26aから張出部21を経て第2の胴凹部20の底部26の湾曲頂部26aまで(以下、湾曲頂部間範囲)とされるグリップ周りの仮想線で示す平断面周長Sは、本実施形態では148mmとなっている。グリップ周りの平断面周長Sは100mm〜190mmの範囲であることが好ましく、130mm〜160mmの範囲であることがより好ましい。
グリップ周りの平断面周長Sは、第1指の末節から第2指の末節、第1指の末節から第3指の末節、第1指の末節から他の指の末節に渡る握り寸法に沿ったものとなっている。グリップ22が、第1指の末節から第2指の末節、第1指の末節から第3指の末節などに渡る握り寸法に沿ったものとなっていれば、グリップボトル1を持つときの握り易さが非常に良好なものとなり、指に過大な負担がかかることもなく、安定した状態で持つことができる。
グリップ周りの平断面周長Sが190mmを上回ると、良好に握れる握り寸法から外れたものとなり、指先が各胴凹部20の底部26まで周りきらずに握り難くなり、平断面周長Sが100mmを下回ると、良好に握れる握り寸法から外れたものとなり、指先が各胴凹部20の底部26につかえる感じを生じさせるからである。
図6に示すように、グリップ22の平断面における、第1の胴凹部側頂部c1から第2の胴凹部側頂部c2間の本実施形態におけるグリップ幅T(以下、グリップ幅T)は54mmとなっている。グリップ幅Tは40mm〜80mmの範囲となっていることが好ましい。ここでいうグリップ幅Tとは、グリップ22の両側の最も外側にある頂部間を図1背面視において軸芯と直交する線で結んだ寸法のことである。グリップ幅Tのより好ましい範囲は50mm〜65mmである。グリップ幅Tが40mmを下回ると、手をかける幅が狭すぎて安定して握れなくなり、グリップ幅Tが80mmを上回ると、手をかける幅が広すぎて力を入れ難くなるからである。
更に、グリップ周りの平断面周長Sと、第1の胴凹部側頂部c1から第2の胴凹部側頂部c2間のグリップ幅Tとは、握り易さに関して互いに深く関係しており、特に、平断面周長Sとグリップ幅Tとを最適な組み合わせとすることで、両若男女を問わず、これまでになかった握り易さや、力のかけ易さ、持つ時の良好な安定感などを得ることができる。より具体的には、グリップ周りの平断面周長Sが120mm〜130mmに対して、グリップ幅Tが50mm〜55mmであり、グリップ周りの平断面周長Sが140mm〜150mmに対して、グリップ幅Tが55mm〜65mmである。これら両範囲の組み合わせによって、極めて良好な握り易さなどを得ることができる。
図6のように各胴凹部20は胴部4の内方へ深く入り込んでいる。両胴凹部20、20の底部26、26間は狭くなっており、グリップ幅Tと、両胴凹部20、20の底部26、26間の平断面寸法d1(d)と、が次式を満たしている。
(d1/T)=0.01〜0.50
また、(d1/T)のより好ましい範囲は、0.01〜0.30である。
グリップ幅Tと2つの胴凹部20、20の底部26、26間寸法d1とが上記の式を満たしていれば、グリップ幅Tに対する2つの胴凹部20、20の深度が調整され、当該両胴凹部20、20が深く入り込むことになる。具体的には、両胴凹部20、20の底部26、26間の平断面寸法d1は1mm〜40mmであることが好ましい。グリップ幅Tを適切に調整すると共に、両胴凹部20、20の底部26、26間を狭くして当該両胴凹部20、20を深く入り込ませることは、握り易さの点から非常に重要である。グリップ22を握ったときに第1指の末節と第2指の末節等とが近づくことや、グリップ22を手全体で包み込むような状態となること等によって、グリップボトル1を持ったときの高い安定感を生じさせることができる。
本実施形態のグリップ22は、複数の平断面R状部のみで構成されており、当該複数の平断面R状部のR寸法が5mm以上となっている。グリップ22は図6からも解るように平断面で全体として滑らかな曲線で囲まれており、グリップ周りの全ての周面23がR状となっている。周面23は、最も外方にある中央R状部23aとその両側の側R状部23bなどを有し、中央R状部の好ましいR寸法は5mm以上であり、側R状部の好ましいR寸法は5mm以上となっている。グリップ周りの周面23の平断面R状の部分で、R寸法が5mmを下回る部分があると、握り難さを生じてしまうからである。
本実施形態では、全ての平断面R状部のR寸法が5mm以上となっているため、手を添えた時の感覚が良好となり、大容量のものであっても手が痛くならないようにすることができる。更に、丸棒を掴む間隔に近づき、手に伝わる感覚をより向上させることができる。
張出部21の最も外方にある外面21a(中央R状部23a)に沿って描かれる円は、軸芯を中心として胴部4の外面4aに沿って描かれる仮想円Pに略一致しており、当該仮想円P上に、当該外面21aが略重なっている。張出部21がかかる平断面位置に形成されていることから、グリップ22が平断面において最適な位置に存在することになり、グリップボトル1を持つ際の良好なバランス感を得ることができる。
上記本実施形態のグリップボトル1によれば、グリップ22が、平断面において胴部4の半体域50内で構成されていると共に、第1、第2の胴凹部20、20の容器軸芯x2側へ最接近した接近部51が、当該半体域50内に存在しており、容器軸芯x2を中心とし、かつ両胴凹部20、20の接近部51に外接する仮想円P2の直径D1が、胴部4の直径D2の20%〜50%であるため、両胴凹部20、20が胴部側へ入り込み過ぎることがなく、当該両胴凹部20、20が胴部側から離れ過ぎることもない。第1、第2の胴凹部20、20が胴部側へ入り込み過ぎることがないことから、胴部4の平断面における収容面積が小さくならないため、高さを大きくする必要がない。第1、第2の胴凹部20、20が胴部側から離れ過ぎることもがないことから、グリップボトル1を持ったときに力をかけ易い。そのため、グリップボトル1を持ったときの安定感が向上し、持ち易くすることができる。
胴部4に内方へ窪む第1、第2の胴凹部20、20の一部と当該両胴凹部20、20間で外方へ張り出す張出部21とで構成されたグリップ22のグリップ周りの平断面周長Sが、100mm〜190mmであることによって、グリップ22が第1指の末節から第2指の末節、第1指の末節から第3指の末節などに渡る握り寸法に沿ったものとなる。従って、グリップボトル1を持つときの握り易さが非常に良好なものとなり、指に過大な負担がかかることもなく、安定した状態で持つことができる。
グリップ幅Tを適切に調整すると共に、両胴凹部20、20の底部26、26間を狭くして当該両胴凹部20、20を深く入り込ませているので、グリップ22を握ったときに第1指の末節と第2指の末節などが近づき、グリップ22を手全体で包み込むような状態となる。これにより、握り易さがさらに良好なものとなり、指に過大な負担がかからず、グリップボトル1を持ったときの高い安定感を生じさせることができる。
グリップ22の平断面におけるグリップ幅Tが40mm〜80mmであることによって、グリップを握った際に、第1、第2の胴凹部へ指を確実に回し込むことができる。これにより、力をかけ易くなり、グリップボトルを持つ際の安定感をより高めることができる。
以下、本発明にかかる他の実施形態について例示して説明する。図7は本発明の第2実施形態に係るグリップボトル400のコンピュータグラフィックで表した側面図、背面図及び斜視図であり、図8は本実施形態に係るグリップボトル400の断面図である。本実施形態のグリップ周りの平断面周長Sは124mmであり、グリップ幅Tは54mmであり、底部間の平断面寸法d1は16mmである。このグリップボトル400では、底部401が略平断面に形成され、グリップ402が、一方の底部401の張出側端部から張出部403を経て他方の底部401の張出側端部までの範囲(以下、張出側端部間範囲)で構成されている。本実施形態の胴部404の直径D2は137mmであり、仮想円P2の直径D1は51mmである。従って、仮想円P2の直径D1は、胴部の直径D2の37%となっており、グリップボトルを持ったときの安定感が向上し、持ち易くなっている。
図9は本発明の第3実施形態に係るグリップボトル410のコンピュータグラフィックで表した側面図、背面図及び斜視図であり、図10は本実施形態に係るグリップボトル410の上部断面図であり、図11は本実施形態に係るグリップボトル410の下部断面図である。本実施形態のグリップ上部のグリップ周りの平断面周長Sは149mmであり、グリップ幅Tは61mmであり、底部411間の平断面寸法d1は16mmとなっており、グリップ下部のグリップ周りの平断面周長Sは136mmであり、グリップ幅Tは53mmであり、底部411間の平断面寸法d1は16mmとなっている。このグリップボトル410では、底部411が湾曲状に形成され、グリップ412が湾曲頂部間範囲で構成されている。
胴部413の直径D2は137mmであり、グリップボトル410の上部、下部共に、仮想円P2の直径D1は36mmである。従って、仮想円P2の直径D1は、胴部の直径D2の26%となっており、グリップボトルを持ったときの安定感が向上し、持ち易くなっている。グリップ412の下端部は、軸方向下方に向かってなだらかに広がる形状となっている。グリップ412が軸方向下側に向かうに従って幅狭となっており、グリップ幅Tが軸方向下側へ向かうに従って減少している。このような形状のグリップ412を採用すれば、グリップボトル410を持ち上げる際に、手の滑りが抑えられて力をかけ易くなる。グリップ412の下端部が、軸方向下方に向かってなだらかに広がる形状となっており、握った際の手に伝わる感覚が良好となる。
グリップ形状の他の例として、グリップを軸方向上側に向かうに従って幅狭として、グリップ幅Tを軸方向上側へ向かうに従って減少させてもよい。このような形状のグリップを採用すれば、グリップボトルを持ち上げる際に、グリップの上部に指を回し込み易くなる。これにより、例えばグリップボトルを手で完全に保持するのではなく、指を掛けてぶら下げるような半持ち状態にし易くなる。さらに、グリップを軸方向中央に向かうに従って幅狭として、グリップ幅Tを軸方向中央へ向かうに従って減少させてもよい。このような形状のグリップを採用すれば、グリップの中央部に指を回し込み易くなり、グリップに対する手の軸方向へのずれを防ぐことができる。
図12は本発明の第4実施形態に係るグリップボトル420のコンピュータグラフィックで表した側面図、背面図及び斜視図であり、図13は本実施形態に係るグリップボトル420の上部断面図であり、図14は本実施形態に係るグリップボトル420の下部断面図である。本実施形態のグリップ上部のグリップ周りの平断面周長Sは149mmであり、グリップ幅Tは61mmであり、底部421間の平断面寸法d1は10mmとなっており、グリップ下部のグリップ周りの平断面周長Sは134mmであり、グリップ幅Tは52mmであり、底部421間の平断面寸法d1は10mmとなっている。底部421が略平断面に形成され、グリップ422が張出側端部間範囲で構成されている。
胴部423の直径D2は137mmであり、グリップボトル420の上部、下部共に、仮想円P2の直径D1は36mmである。従って、仮想円P2の直径D1は、胴部の直径D2の26%となっており、グリップボトルを持ったときの安定感が向上し、持ち易くなっている。
上記で開示した各実施形態のグリップボトルは、本発明を例示したものであり、口部、胴部、底部の形状、寸法、構成する樹脂、成形方法等は適宜変更されるものである。グリップ形状を軸方向に沿って波打ち状にしてもよい。この場合には、グリップを握ったときのそれぞれの指のずれが無くなり、それぞれの指にグリップボトルの荷重を直接掛けることができ、グリップボトルを持ったときの感触を変えることができる。グリップの張出部や、第1、第2の胴凹部の所要箇所にリブを形成してもよい。具体的には、グリップの張出部に、軸方向と直交方向に沿って数本のリブを形成すること等が挙げられる。胴部の形状や容量、或いは消費者の年齢、性別などに対応させて、グリップ周りの平断面周長S、グリップ幅T、グリップの形状など変更すればよい。
1 グリップボトル
2 口部
4 胴部
5 底面
10 正面部
11 背面部
20 各胴凹部
21 張出部
22 グリップ
23 周面
23a 中央R状部
23b 側R状部
26 底部
26a 湾曲頂部
27 内側面
28 外側面
30 上内側面
31 下内側面
32 内内側面
33 外内側面
35 上外側面
36 下外側面
37 内外側面
38 外外側面
S 平断面周長
T グリップ幅
c1 第1の胴凹部側頂部
c2 第2の胴凹部側頂部
d1 平断面寸法
50 半体域
51 接近部
x2 容器軸芯
P 仮想円
P2 仮想円
D1 仮想円の直径
D2 胴部の直径

Claims (5)

  1. 略円筒状の容器本体に内方へ窪む第1、第2の胴凹部が形成されており、これら2つの胴凹部の一部と当該両胴凹部間で外方へ張り出す張出部分とでグリップが構成されているグリップボトルにおいて、
    前記グリップは、平断面において前記容器本体の半体域内で構成されていると共に、前記第1、第2の胴凹部の容器軸芯側へ最接近した接近部が、当該半体域内に存在しており、
    容器軸芯を中心とし、かつ前記両胴凹部の接近部に外接する仮想円の直径が、前記容器本体の直径の20%〜50%であることを特徴とするグリップボトル。
  2. 前記グリップの平断面における、前記第1の胴凹部側頂部から前記第2の胴凹部側頂部間のグリップ幅をTとし、当該第1の胴凹部の底部から当該第2の胴凹部の底部間の寸法をdとするときに次式を満たしていることを特徴とする請求項1に記載のグリップボトル。
    (d/T)=0.01〜0.50
  3. 前記底部間の寸法dが1mm〜40mmであることを特徴とする請求項2に記載のグリップボトル。
  4. 前記グリップ幅Tが40mm〜80mmであることを特徴とする請求項2又は3に記載のグリップボトル。
  5. 前記グリップにおけるグリップ周りの平断面周長が100mm〜190mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のグリップボトル。
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