JP6060496B2 - プラスチックボトル - Google Patents

プラスチックボトル Download PDF

Info

Publication number
JP6060496B2
JP6060496B2 JP2012041493A JP2012041493A JP6060496B2 JP 6060496 B2 JP6060496 B2 JP 6060496B2 JP 2012041493 A JP2012041493 A JP 2012041493A JP 2012041493 A JP2012041493 A JP 2012041493A JP 6060496 B2 JP6060496 B2 JP 6060496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circumferential
panel forming
vertical direction
plastic bottle
unit region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012041493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013177154A (ja
Inventor
田 美 恵 太
田 美 恵 太
根 章 智 関
根 章 智 関
尾 諒 子 桑
尾 諒 子 桑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012041493A priority Critical patent/JP6060496B2/ja
Publication of JP2013177154A publication Critical patent/JP2013177154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6060496B2 publication Critical patent/JP6060496B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

本発明は、口部と、首部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルに関する。
近年、ボトルに使用されるプラスチック材料の使用量を減らし、プラスチックボトルを軽量化することが望まれている。しかしながら、プラスチックボトルを軽量化していく際、その強度が不足することが懸念事項となっている。
特開2009−154959号公報
これに対して、例えば特許文献1には、軽量化した場合でも強度の確保が図られたプラスチックボトルが開示されている。しかしながら、従来の軽量化ボトルにおいては、胴部が薄肉化されていることにより、例えば品質保管期限内であっても、ボトル内の水分が蒸散してしまい、ボトルが減圧変形してしまう現象が起きている。
このような、蒸散現象にともなう容器の(減圧)変形により、外観不良が生じ、商品陳列時に商品価値を低下させてしまうおそれがある。また、例えば倉庫内でケースに入れてボトルを保管する際に荷崩れを起こす等、深刻なトラブルの要因にもなりうる。また、こうした変形は、製品保管中における蒸散現象だけで生じるものではなく、充填温度と販売温度(冷却温度)との違いによる内容液の体積収縮や、ヘッドスペース中の気体の体積収縮によっても起こりうるものである。
一方、従来、胴部に減圧吸収パネルを設けたボトルも存在する。このようなボトルにおいては、各減圧吸収パネル間に、縦方向に延びる柱が配置されている。しかしながら、このようなボトルを薄肉化した場合、とりわけ柱の部分が横荷重に対して変形を起こしやすいため、自動販売機での販売に適さなくなるおそれがある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ボトルを軽量化した場合であってもその強度の確保を図ることができ、かつボトル内から水分が蒸散した場合にともなうボトルの減圧変形を抑制することが可能なプラスチックボトルを提供することを目的とする。
本発明は、口部と、首部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、胴部に複数の周方向溝を設けて周方向溝間に周方向凸部を形成し、胴部に、上下方向に延びる圧力吸収用および補強用の単位領域が周方向に沿って複数設けられ、各単位領域は、各単位領域の上部または下部の一方側に位置し、周方向凸部から内方に引込むとともに上下方向に連続する複数の圧力吸収用のパネル形成部と、他方側に位置し、パネル形成部より外方へ突出するとともに上下方向に連続する複数の補強用の柱形成部とを有し、各単位領域の前記一方側において、前記上下方向に連続する複数のパネル形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、各単位領域の前記他方側において、前記上下方向に連続する複数の柱形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、複数の単位領域は、上方へ向かって先細状の台形形状をもつとともに周方向に所定間隔をおいて配置された複数の第1領域と、各々第1領域間に配置され、下方へ向かって先細状の台形形状をもつ複数の第2領域とを含むことを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、各第1領域は、上部に配置された複数の柱形成部と下部に配置された複数のパネル形成部とを有し、各第2領域は、上部に配置された複数のパネル形成部と下部に配置された複数の柱形成部とを有することを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、口部と、首部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、胴部に複数の周方向溝を設けて周方向溝間に周方向凸部を形成し、胴部に、上下方向に延びる圧力吸収用および補強用の単位領域が周方向に沿って複数設けられ、各単位領域は、各単位領域の上部または下部の一方側に位置し、周方向凸部から内方に引込むとともに上下方向に連続する複数の圧力吸収用のパネル形成部と、他方側に位置し、パネル形成部より外方へ突出するとともに上下方向に連続する複数の補強用の柱形成部とを有し、各単位領域の前記一方側において、前記上下方向に連続する複数のパネル形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、各単位領域の前記他方側において、前記上下方向に連続する複数の柱形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、各単位領域において、胴部最表面から各パネル形成部の表面中央までの深さは、前記一方側に位置するパネル形成部から前記他方側に位置するパネル形成部に向けて徐々に浅くなっており、胴部最表面から各柱形成部の表面中央までの深さは、前記一方側に位置する柱形成部から前記他方側に位置する柱形成部に向けて徐々に浅くなっていることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、口部と、首部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、胴部に複数の周方向溝を設けて周方向溝間に周方向凸部を形成し、胴部に、上下方向に延びる圧力吸収用および補強用の単位領域が周方向に沿って複数設けられ、各単位領域は、各単位領域の上部または下部の一方側に位置し、周方向凸部から内方に引込むとともに上下方向に連続する複数の圧力吸収用のパネル形成部と、他方側に位置し、パネル形成部より外方へ突出するとともに上下方向に連続する複数の補強用の柱形成部とを有し、各単位領域の前記一方側において、前記上下方向に連続する複数のパネル形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、各単位領域の前記他方側において、前記上下方向に連続する複数の柱形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、各単位領域において、各パネル形成部の周方向の長さは、前記一方側に位置するパネル形成部から前記他方側に位置するパネル形成部に向けて徐々に短くなっており、各柱形成部の周方向の長さは、前記一方側に位置する柱形成部から前記他方側に位置する柱形成部に向けて徐々に短くなっていることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、パネル形成部および柱形成部は、それぞれ周方向凸部に設けられていることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、パネル形成部および柱形成部は、複数の周方向凸部のうち一部の周方向凸部のみに設けられていることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、胴部の平均厚みが、50μm〜200μmであることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明によれば、ボトルを軽量化した場合であってもその強度の確保を図ることができ、かつボトル内から水分が蒸散した場合にともなうボトルの減圧変形を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す正面図。 図2は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す、底部側から見た斜視図。 図3は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す水平断面図(図1のA−A線断面図)。 図4は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す水平断面図(図1のB−B線断面図)。 図5は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す水平断面図(図1のC−C線断面図)。 図6は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す水平断面図(図1のD−D線断面図)。 図7は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す水平断面図(図1のE−E線断面図)。 図8は、本発明の一実施の形態の変形例によるプラスチックボトルを示す正面図。 図9は、比較例によるプラスチックボトルを示す正面図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図8は本発明の一実施の形態を示す図である。
まず、図1乃至図7により本実施の形態によるプラスチックボトルの概要について説明する。なお、本明細書中、「上部」、「下部」、「上方」、「下方」とは、それぞれプラスチックボトル10を正立させた状態(図1)における上部、下部、上方、下方のことをいう。
図1および図2に示すように、プラスチックボトル10は、口部11と、口部11に連接する首部12と、首部12に連接する肩部13と、肩部13に連接する胴部20と、胴部20に連接する底部30とを備えている。
このうち胴部20は略円筒形状からなり、その表面には複数の周方向溝21が設けられている。各周方向溝21は、胴部20の周方向全域に形成されており、その水平断面はそれぞれ円形状からなっている。また、これらの周方向溝21は、上下方向に沿って等間隔に配置されている。さらに、各周方向溝21間には、それぞれ周方向凸部22a〜22dが形成されている。なお図1および図2において、各周方向溝21は水平なリブからなっているが、これに限らず波形状(例えば正弦波状)のリブからなっていても良い。
また、胴部20には、上下方向に延びる、圧力吸収用および補強用の単位領域23A、23Bが複数(12個)設けられており、この単位領域23A、23Bは、周方向に沿って交互に配置されている。この場合、各単位領域23A、23Bは、各単位領域23A、23Bの上部または下部の一方側に配置された、複数(3個)の圧力吸収用のパネル形成部24と、他方側に配置された、複数(3個)の補強用の柱形成部25とを有している。
この場合、複数の単位領域23A、23Bは、複数(6個)の第1領域23Aと、各々第1領域23A間に配置された複数(6個)の第2領域23Bとを含んでいる。このうち第1領域23Aは、それぞれ上方へ向かって先細状の台形形状をもつとともに、周方向に沿って所定間隔(等間隔)をおいて配置されている。また、第2領域23Bは、下方へ向かって先細状の台形形状をもつとともに、周方向に沿って所定間隔(等間隔)をおいて配置されている。このように、第1領域23Aと第2領域23Bとは、周方向に沿って交互に並んで配置されている。なお、第1領域23Aおよび第2領域23Bの個数は互いに同一であり、それぞれ6個乃至10個とすることが好ましい。
また、各単位領域23A、23B(第1領域23A、第2領域23B)において、圧力吸収用のパネル形成部24は、周方向凸部22b、22dから内方に引込んで形成されるとともに、上下方向に連続して複数配置されている。また、柱形成部25は、パネル形成部24より外方へ突出して形成されるとともに、上下方向に連続して複数配置されている。
具体的には、第1領域23Aは、上部に配置された複数(3個)の柱形成部25と、下部に配置された複数(3個)のパネル形成部24とを有している。また、第2領域23Bは、上部に配置された複数(3個)のパネル形成部24と、下部に配置された複数(3個)の柱形成部25とを有している。なお、本実施の形態において、各単位領域23A、23Bに含まれるパネル形成部24の数と柱形成部25の数とは、互いに同一(3個)となっているが、これに限られるものではなく、各単位領域23A、23Bに含まれるパネル形成部24の数と柱形成部25の数とを互いに異ならせても良い。
図1に示すように、各パネル形成部24はそれぞれ略台形形状を有しており、その周方向(横方向)の長さは、一方側(柱形成部25から遠い側)に位置するパネル形成部24から他方側(柱形成部25に近い側)に位置するパネル形成部24に向けて徐々に短くなっている。すなわち、第1領域23Aにおいて、各パネル形成部24の周方向の長さは、下方側に位置するパネル形成部24から上方側に位置するパネル形成部24に向けて徐々に短くなっている。同様に、第2領域23Bにおいて、各パネル形成部24の周方向の長さは、上方側に位置するパネル形成部24から下方側に位置するパネル形成部24に向けて徐々に短くなっている。なお、各パネル形成部24の形状は、厳密に台形とする必要はなく、例えば台形を構成する上底および下底がそれぞれ上方および下方に向けて湾曲していても良い。本明細書において、このように上底および下底が湾曲した形状についても台形という。
また、各柱形成部25もそれぞれ略台形形状を有しており、その周方向(横方向)の長さは、一方側(パネル形成部24に近い側)に位置する柱形成部25から他方側(パネル形成部24から遠い側)に位置する柱形成部25に向けて徐々に短くなっている。すなわち、第1領域23Aにおいて、各柱形成部25の周方向の長さは、下方側に位置する柱形成部25から上方側に位置する柱形成部25に向けて徐々に短くなっている。同様に、第2領域23Bにおいて、各柱形成部25の周方向の長さは、上方側に位置する柱形成部25から下方側に位置する柱形成部25に向けて徐々に短くなっている。
ところで、本実施の形態において、複数の周方向凸部22a〜22dは、ボトル上部に位置する4つの周方向凸部22aと、周方向凸部22aの下方に位置する3つの周方向凸部22bと、周方向凸部22bの下方に位置する1つの周方向凸部22cと、ボトル下部に位置する3つの周方向凸部22dとから構成されている。このうち4つの周方向凸部22aおよび1つの周方向凸部22cには、パネル形成部24および柱形成部25が設けられておらず、その水平断面はそれぞれ略円形状からなっている。
一方、ボトル中央に位置する3つの周方向凸部22bと、ボトル下部に位置する3つの周方向凸部22dとには、それぞれパネル形成部24および柱形成部25が設けられている。
図3乃至図7は、本実施の形態によるプラスチックボトル10の水平断面図であり、それぞれ図1のA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面、D−D線断面、E−E線断面を示している。
図3および図4に示すように、ボトル中央に位置する各周方向凸部22bにおいて、第1領域23Aのパネル形成部24と、第2領域23Bの柱形成部25とが、周方向に沿って交互に配置されている。
また、図5に示すように、周方向凸部22cの水平断面は円形状からなっている。なお、周方向凸部22cの直径は、ボトル上部に位置する周方向凸部22aの直径より小さい。しかしながら、これに限らず、更に周方向凸部22cにも、パネル形成部24および/または柱形成部25を設けても良い。
また、図6に示すように、ボトル下部に位置する3つの周方向凸部22dにおいて、それぞれ第1領域23Aの柱形成部25と、第2領域23Bのパネル形成部24とが、周方向に沿って交互に配置されている。
この場合、各単位領域23A、23Bにおいて、胴部最表面(本実施の形態においては周方向凸部22aの表面)から各パネル形成部24の表面中央までの深さは、一方側(柱形成部25から遠い側)に位置するパネル形成部24から他方側(柱形成部25に近い側)に位置するパネル形成部24に向けて徐々に浅くなっている。
すなわち、第1領域23Aにおいて、胴部最表面から各パネル形成部24の表面中央までの深さは、下方側に位置するパネル形成部24から上方側に位置するパネル形成部24に向けて徐々に浅くなっている。例えば、図6に示す断面において各パネル形成部24の表面中央までの深さをdA3とし、図7に示す断面において各パネル形成部24の表面中央までの深さをdA4としたとき、dA3<dA4という関係が成り立つ。
同様に、第2領域23Bにおいて、胴部最表面から各パネル形成部24の表面中央までの深さは、上方側に位置するパネル形成部24から下方側に位置するパネル形成部24に向けて徐々に浅くなっている。例えば、図3に示す断面において各パネル形成部24の表面中央までの深さをdB1とし、図4に示す断面において各パネル形成部24の表面中央までの深さをdB2としたとき、dB1>dB2という関係が成り立つ。
なお、各単位領域23A、23Bにおいて、胴部最表面から各パネル形成部24の表面中央までの深さは、例えば0.8mm〜2.0mmとすることができる。
また、各単位領域23A、23Bにおいて、胴部最表面(周方向凸部22aの表面)から各柱形成部25の表面中央までの深さは、一方側(パネル形成部24に近い側)に位置する柱形成部25から他方側(パネル形成部24から遠い側)に位置する柱形成部25に向けて徐々に浅くなっている。
すなわち、第1領域23Aにおいて、胴部最表面から各柱形成部25の表面中央までの深さは、下方側に位置する柱形成部25から上方側に位置する柱形成部25に向けて徐々に浅くなっている。例えば、図3に示す断面において各柱形成部25の表面中央までの深さをdA1とし、図4に示す断面において各柱形成部25の表面中央までの深さをdA2としたとき、dA1<dA2という関係が成り立つ。
同様に、第2領域23Bにおいて、胴部最表面から各柱形成部25の表面中央までの深さは、上方側に位置する柱形成部25から下方側に位置する柱形成部25に向けて徐々に浅くなっている。例えば、図6に示す断面において各柱形成部25の表面中央までの深さをdB3とし、図7に示す断面において各柱形成部25の表面中央までの深さをdB4としたとき、dB3>dB4となっている。
なお、各単位領域23A、23Bにおいて、胴部最表面から各柱形成部25の表面中央までの深さは、例えば0.0mm〜1.6mmとすることができる。
ところで、このようなプラスチックボトル10のサイズは限定されるものではなく、どのようなサイズのボトルからなっていても良い。例えばプラスチックボトル10の容量が約350ml、約500ml、約1000ml、または約1500mlとなっていても良い。
また胴部20におけるプラスチックボトル10の平均厚みは、これに限定されるものではないが、例えば50μm〜200μmとすることができる。さらに、プラスチックボトル10の重量についても、これに限定されるものではないが、9g〜29gとすることができる。このようにプラスチックボトル10の肉厚を薄くすることにより、プラスチックボトル10の軽量化を図ることができる。
また、プラスチックボトル10は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なおプリフォームすなわちプラスチックボトル10の主材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PLA(ポリ乳酸)等を使用することができる。
なお、図1乃至図7において、単位領域23A、23Bは、胴部20の上下方向中央部から下部に設けられているが、これに限られるものではない。例えば、図8に示すように、単位領域23A、23Bを胴部20の上部から中央部に設けても良い。図8において、複数の周方向凸部22a〜22eは、ボトル上部に位置する1つの周方向凸部22aと、周方向凸部22aの下方に位置する3つの周方向凸部22bと、周方向凸部22bの下方に位置する1つの周方向凸部22cと、周方向凸部22cの下方に位置する3つの周方向凸部22dと、ボトル下部に位置する3つの周方向凸部22eとから構成されている。このうち周方向凸部22b、22dには、図1乃至図7に示す形態と同様、パネル形成部24および柱形成部25が設けられている。一方、周方向凸部22a、22c、22eには、それぞれパネル形成部24および柱形成部25が設けられていない。この場合、周方向凸部22a、22eの直径は、互いに同一であり、周方向凸部22cの直径は、周方向凸部22a、22eの直径より小さい。なお、図8において、図1乃至図7に示す実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
あるいはまた、単位領域23A、23Bは、胴部20の上下方向全域に設けられていても良い。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、空のプラスチックボトル10を準備し、このプラスチックボトル10内に例えば飲料水等の内容液を充填する。続いて、口部11を図示しないキャップにより閉栓する。このようにして閉栓されたプラスチックボトル10は、複数個まとめて段ボール等に詰められ、その後、例えば倉庫内で段ボールを積載することにより保管される。
この状態で一定期間が経過すると、例えば品質保管期限内であっても、内容液がプラスチックボトル10表面から蒸散する場合がある。この場合、プラスチックボトル10内の圧力が減少し、プラスチックボトル10が減圧変形する可能性がある。このように、蒸散現象にともなってプラスチックボトル10が減圧変形した場合、外観不良が生じ、商品陳列時に商品価値を低下させてしまうおそれがある。また、プラスチックボトル10を倉庫内で保管している間に荷崩れを起こす等、深刻なトラブルの要因にもなりうる。とりわけ、プラスチックボトル10の肉厚を従来のプラスチックボトルより薄肉とする場合、蒸散量も相対的に多くなるため、このような問題が生じる可能性がより高まると考えられる。
これに対して本実施の形態によれば、各単位領域23A、23Bは、各単位領域23A、23Bの上部または下部の一方側に位置し、周方向凸部22b、22dから内方に引込む連続する複数の圧力吸収用のパネル形成部24を有している。このことにより、一定期間の経過後、プラスチックボトル10内から水分が蒸散した場合であっても、各パネル形成部24が圧力を吸収し、プラスチックボトル10の減圧変形を抑制することができる。この結果、プラスチックボトル10を軽量化した場合でも、胴部20がいびつ(例えば楕円状)に変形することが防止され、プラスチックボトル10に外観不良が生じることを防止することができ、商品陳列時に商品価値が低下することを防止することができる。また、プラスチックボトル10が保管中に荷崩れを起こすことを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、各単位領域23A、23Bは、各単位領域23A、23Bの他方側に位置し、パネル形成部24より外方へ突出する連続する複数の補強用の柱形成部25を有している。このことにより、胴部20の横荷重に対する補強機能が高められており、胴部20に変形が生じにくくなっている。これにより、胴部20に対して横方向から負荷荷重が加わった際、例えば自動販売機で販売する際や使用者によって胴部20が把持された際、その荷重を分散することができる。この結果、自動販売機でプラスチックボトル10を販売することが容易となり、また、プラスチックボトル10のグリップ性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、胴部20に複数の周方向溝21を設けて周方向溝21間に周方向凸部22a〜22dを形成している(いわゆる蛇腹構造となっている)。これにより、プラスチックボトル10にクッション性が付与されるので、プラスチックボトル10に対して上下方向に積載荷重が加わった場合であっても、プラスチックボトル10がつぶれることを防止することができる。また、このような蛇腹構造により、胴部20の横方向荷重に対する強度も高められるので、プラスチックボトル10のグリップ性を向上させることもできる。さらに、上述したようにプラスチックボトル10内から水分が蒸散した際、この蛇腹構造が圧力を吸収し、プラスチックボトル10の減圧変形を抑制することもできる。
さらにまた、本実施の形態によれば、各単位領域23A、23Bにおいて、胴部最表面から各パネル形成部24(各柱形成部25)の表面中央までの深さは、各単位領域23A、23Bの上部または下部の一方側に位置するパネル形成部24(柱形成部25)から他方側に位置するパネル形成部24(柱形成部25)に向けて徐々に浅くなっている。このように、パネル形成部24(柱形成部25)の深さを上下方向に異ならせたことにより、プラスチックボトル10に荷重が加わった際、上下方向の各箇所で胴部20の変形方向が分散し、胴部20の変形を生じにくくする(変形の方向依存性を小さくする)ことができる。
さらにまた、本実施の形態によれば、各単位領域23A、23Bは、それぞれ上方または下方へ向かって先細状の台形形状を有している。また、各パネル形成部24(柱形成部25)は台形形状からなるとともに、その周方向の長さは、一方側に位置するパネル形成部24(柱形成部25)から他方側に位置するパネル形成部24(柱形成部25)に向けて徐々に短くなっている。このように、パネル形成部24(柱形成部25)の周方向の長さを上下方向に異ならせたことにより、プラスチックボトル10に荷重が加わった際、上下方向の各箇所で胴部20の変形方向が分散し、胴部20の変形を生じにくくする(変形の方向依存性を小さくする)ことができる。
さらにまた、本実施の形態によれば、パネル形成部24および柱形成部25は、それぞれ周方向凸部22b、22dに設けられている。この場合、胴部20の水平断面には大きな凹凸が存在せず、略円形状となるので(図3乃至図7参照)、胴部20周囲に図示しない巻きラベルを装着した場合であっても、巻きラベルが浮き上がったり、剥離したりすることがない。
さらにまた、本実施の形態によれば、胴部20には、従来のボトルに用いられているような減圧吸収パネルが設けられておらず、胴部20の凹凸が従来のボトルより少ないので、プラスチックボトル10のデザイン性を高めることができる。
次に、本実施の形態における具体的実施例について説明する。
以下に挙げる2種類のプラスチックボトル(実施例1および比較例1)について、それぞれ減圧吸収特性について評価した。
(実施例1)
図1乃至図7に示す構成からなる、500ml用のプラスチックボトル10(実施例1)を作製した。この場合、10gのプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、プラスチックボトル10(実施例1)を作製した。このプラスチックボトル10(実施例1)の胴部20の平均厚みは92μmであり、従来一般に用いられるプラスチックボトルよりも薄肉化されたものである。
(比較例1)
図9に示す構成からなる、500ml用のプラスチックボトル100(比較例1)を作製した。このプラスチックボトル100は、従来知られているボトルである。この場合、プラスチックボトル100の重量は、実施例1と同様に10gとした。
これらのプラスチックボトル(実施例1および比較例1)内にそれぞれ水を充填してキャップにより閉栓した。次にこれらのプラスチックボトルに対し、20〜50代の男女40名からなるモニターを対象に、ユーザービリティテスト(開栓のしやすさ、飲みやすさ、注ぎやすさのテスト)を実施した。この結果、比較例1のプラスチックボトル100では、胴部側壁の強度が足りなかったため、開栓時の液こぼれが43%の人に見られた。これに対し、実施例1のプラスチックボトル10では、胴部20の周方向凸部22a〜22dにより剛性が高められていたため、液こぼれは皆無(0%)であった。
次に、各プラスチックボトル(実施例1および比較例1)を正立した状態で常温で一定期間(120日間)放置した。
この結果、実施例1のプラスチックボトル10は、内部の水が蒸散したが、パネル形成部24が減圧を吸収する一方、周方向凸部22a〜22dの形状による剛性によりその形状を維持していた(保形性に優れていた)。一方、比較例1のプラスチックボトル100は、内部の水が蒸散したことにより、胴部の保形性が失われ、歪んでしまった。
10 プラスチックボトル
11 口部
12 首部
13 肩部
20 胴部
21 周方向溝
22a〜22d 周方向凸部
23A 第1領域(単位領域)
23B 第2領域(単位領域)
24 パネル形成部
25 柱形成部
30 底部

Claims (7)

  1. 口部と、首部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、
    胴部に複数の周方向溝を設けて周方向溝間に周方向凸部を形成し、
    胴部に、上下方向に延びる圧力吸収用および補強用の単位領域が周方向に沿って複数設けられ、
    各単位領域は、各単位領域の上部または下部の一方側に位置し、周方向凸部から内方に引込むとともに上下方向に連続する複数の圧力吸収用のパネル形成部と、他方側に位置し、パネル形成部より外方へ突出するとともに上下方向に連続する複数の補強用の柱形成部とを有し、
    各単位領域の前記一方側において、前記上下方向に連続する複数のパネル形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、各単位領域の前記他方側において、前記上下方向に連続する複数の柱形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され
    複数の単位領域は、上方へ向かって先細状の台形形状をもつとともに周方向に所定間隔をおいて配置された複数の第1領域と、各々第1領域間に配置され、下方へ向かって先細状の台形形状をもつ複数の第2領域とを含むことを特徴とするプラスチックボトル。
  2. 各第1領域は、上部に配置された複数の柱形成部と下部に配置された複数のパネル形成部とを有し、各第2領域は、上部に配置された複数のパネル形成部と下部に配置された複数の柱形成部とを有することを特徴とする請求項記載のプラスチックボトル。
  3. 口部と、首部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、
    胴部に複数の周方向溝を設けて周方向溝間に周方向凸部を形成し、
    胴部に、上下方向に延びる圧力吸収用および補強用の単位領域が周方向に沿って複数設けられ、
    各単位領域は、各単位領域の上部または下部の一方側に位置し、周方向凸部から内方に引込むとともに上下方向に連続する複数の圧力吸収用のパネル形成部と、他方側に位置し、パネル形成部より外方へ突出するとともに上下方向に連続する複数の補強用の柱形成部とを有し、
    各単位領域の前記一方側において、前記上下方向に連続する複数のパネル形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、各単位領域の前記他方側において、前記上下方向に連続する複数の柱形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、
    各単位領域において、胴部最表面から各パネル形成部の表面中央までの深さは、前記一方側に位置するパネル形成部から前記他方側に位置するパネル形成部に向けて徐々に浅くなっており、
    胴部最表面から各柱形成部の表面中央までの深さは、前記一方側に位置する柱形成部から前記他方側に位置する柱形成部に向けて徐々に浅くなっていることを特徴とするプラスチックボトル。
  4. 口部と、首部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、
    胴部に複数の周方向溝を設けて周方向溝間に周方向凸部を形成し、
    胴部に、上下方向に延びる圧力吸収用および補強用の単位領域が周方向に沿って複数設けられ、
    各単位領域は、各単位領域の上部または下部の一方側に位置し、周方向凸部から内方に引込むとともに上下方向に連続する複数の圧力吸収用のパネル形成部と、他方側に位置し、パネル形成部より外方へ突出するとともに上下方向に連続する複数の補強用の柱形成部とを有し、
    各単位領域の前記一方側において、前記上下方向に連続する複数のパネル形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、各単位領域の前記他方側において、前記上下方向に連続する複数の柱形成部間には、それぞれ周方向溝が形成され、
    各単位領域において、各パネル形成部の周方向の長さは、前記一方側に位置するパネル形成部から前記他方側に位置するパネル形成部に向けて徐々に短くなっており、
    各柱形成部の周方向の長さは、前記一方側に位置する柱形成部から前記他方側に位置する柱形成部に向けて徐々に短くなっていることを特徴とするプラスチックボトル。
  5. パネル形成部および柱形成部は、それぞれ周方向凸部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
  6. パネル形成部および柱形成部は、複数の周方向凸部のうち一部の周方向凸部のみに設けられていることを特徴とする請求項記載のプラスチックボトル。
  7. 胴部の平均厚みが、50μm〜200μmであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
JP2012041493A 2012-02-28 2012-02-28 プラスチックボトル Active JP6060496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012041493A JP6060496B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 プラスチックボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012041493A JP6060496B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 プラスチックボトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013177154A JP2013177154A (ja) 2013-09-09
JP6060496B2 true JP6060496B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=49269264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012041493A Active JP6060496B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 プラスチックボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6060496B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6535534B2 (ja) * 2015-07-27 2019-06-26 株式会社吉野工業所 胴部に波形周溝が形成されたボトル

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3513539B2 (ja) * 1993-07-27 2004-03-31 株式会社吉野工業所 合成樹脂製壜体
JP3515848B2 (ja) * 1996-03-07 2004-04-05 ライオン株式会社 薄肉プラスチックボトル
US6550627B2 (en) * 2001-04-16 2003-04-22 Nexpress Solutions Llc Container
FR2883258B1 (fr) * 2005-03-18 2007-06-01 Sidel Sas Recipient thermoplastique remplissable avec un liquide chaud
US9862518B2 (en) * 2009-11-09 2018-01-09 Graham Packaging Company, L.P. Plastic container with improved sidewall configuration
US8727152B2 (en) * 2009-12-29 2014-05-20 Amcor Limited Hot-fill container having flat panels
US8813996B2 (en) * 2010-03-10 2014-08-26 Amcor Limited Heat set container

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013177154A (ja) 2013-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5970905B2 (ja) プラスチックボトル
JP6060497B2 (ja) プラスチックボトル
WO2016174831A1 (ja) 合成樹脂製容器
CA3067272A1 (en) Container having a bottom base provided with notches
JP6671104B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP6531401B2 (ja) プラスチックボトル
JP6421581B2 (ja) プラスチックボトル
JP6060496B2 (ja) プラスチックボトル
JP2014156272A (ja) プラスチックボトル
JP7015474B2 (ja) プラスチックボトル
JP6131629B2 (ja) プラスチックボトル
WO2013129500A1 (ja) プラスチックボトル
JP6685842B2 (ja) ブロー成形容器
JP2009262989A (ja) 樹脂製飲料用容器
JP5556083B2 (ja) プラスチックボトル
JP6584108B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP2018108830A (ja) プラスチックボトル、及び充填体
JP7085106B2 (ja) プラスチックボトル
RU2299162C2 (ru) Пластмассовая бутылка
JP5598037B2 (ja) 巻きラベルが装着された角型ボトル状の合成樹脂製容器
JP5370835B2 (ja) 耐圧用ボトル
JP7223355B2 (ja) プラスチックボトル
JP6395997B2 (ja) プラスチックボトル
JP7413717B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP2010036943A (ja) プラスチックボトル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6060496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02