JP2019093987A - シートフレーム - Google Patents

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朋之 山村
Tomoyuki Yamamura
朋之 山村
武史 西浦
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武史 西浦
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【課題】フロントパネルに対してシートクッション前方から荷重が加わった場合であっても、フロントパネルの強度を十分に確保することが可能なシートフレーム、を提供する。【解決手段】シートフレームは、シートクッションの骨格を構成し、シート幅方向に間隔を設けて配置されるサイドフレーム20(20R,20L)と、シートクッション前方側において、サイドフレーム20Rおよびサイドフレーム20Lの間を接続する樹脂製のフロントパネル23とを備える。フロントパネル23は、サイドフレーム20Lに固定される第1固定部66Lと、第1固定部66Lよりもシートクッション後方側に設けられ、サイドフレーム20Lに固定される第2固定部67Lであって、フロントパネル23が第1固定部66Lを支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形する第2固定部67Lとを有する。【選択図】図2

Description

本開示は、シートフレームに関し、特に、フロントパネルを有するシートフレームに関する。
従来のシートフレームに関して、たとえば、特開2014−136472号公報(特許文献1)には、クッションフレームと、バックフレームとを備えるシートフレームが開示されている。クッションフレームは、一対のサイドフレームと、フロントパネルと、リヤパイプとを有する。
一対のサイドフレームは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。フロントパネルは、各サイドフレームの前端部側に配置され、一対のサイドフレーム間を接続するように設けられている。リヤパイプは、各サイドフレームの後端部側に配置され、一対のサイドフレーム間を接続するように設けられている。
特開2014−136472号公報
上述の特許文献1に開示されるように、フロントパネルを有するシートフレームが知られている。このようなシートフレームにおいて、フロントパネルに対してシートクッション前方から荷重が加わった場合、フロントパネルの強度を十分に確保できないおそれがある。
そこで本開示の目的は、上記の課題を解決することであり、フロントパネルに対してシートクッション前方から荷重が加わった場合であっても、フロントパネルの強度を十分に確保することが可能なシートフレームを提供することである。
本開示に従ったシートフレームは、シートクッションの骨格を構成し、シート幅方向に間隔を設けて配置される第1サイドフレームおよび第2サイドフレームと、シートクッション前方側において、第1サイドフレームおよび第2サイドフレームの間を接続する樹脂製のフロントパネルとを備える。フロントパネルは、第1サイドフレームに固定される第1固定部と、第1固定部よりもシートクッション後方側に設けられ、第1サイドフレームに固定される第2固定部であって、フロントパネルが第1固定部を支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形する第2固定部とを有する。
このように構成されたシートフレームによれば、フロントパネルに対してシートクッション前方から荷重が加わった場合に、第2固定部が、フロントパネルが第1固定部を支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形することによって、フロントパネルに対して加わった荷重を逃がすことができる。これにより、フロントパネルの強度を十分に確保することができる。
また好ましくは、シートフレームは、第1固定部を第1サイドフレームに締結する第1締結部材と、第2固定部を第1サイドフレームに締結する第2締結部材とをさらに備える。第1サイドフレームは、第1固定部および第2固定部がそれぞれ第1締結部材および第2締結部材を介して締結される第1フレーム固定部および第2フレーム固定部を有する。第1固定部には、第1締結部材が挿通される孔が設けられる。第2固定部には、第2締結部材が挿通され、シート幅方向が長手方向となる長孔が設けられる。
このように構成されたシートフレームによれば、フロントパネルに対してシートクッション前方から荷重が加わった場合に、第2固定部をより円滑に変形させることができる。
また好ましくは、フロントパネルは、第1固定部および第2固定部が設けられるパネル側部と、シート幅方向に延びてパネル側部の前方側に向かうパネル前部とを有する。パネル前部は、パネル表面から上下方向に突出し、パネル表面に沿って一方向に延びる複数の第1リブ状部と、パネル表面から上下方向に突出し、パネル表面に沿って第1リブ状部と交差する方向に延びる第2リブ状部とを有する。
このように構成されたシートフレームによれば、シートクッション前方からの荷重が加わるパネル前部の強度を向上させることにより、荷重が、第1固定部および第2固定部が設けられたパネル側部に向けて伝達され易くなる。これにより、フロントパネルの強度を十分に確保する効果を、より効果的に奏することができる。
また好ましくは、フロントパネルは、パネル前部およびパネル側部の間を接続するパネル中間部をさらに有する。パネル中間部は、パネル前部よりも疎に設けられた第1リブ状部および第2リブ状部の少なくともいずれか一方を有する。
このように構成されたシートフレームによれば、パネル前部に加わった荷重をパネル側部に向けて伝達するパネル中間部においても、必要な強度をより確実に確保することができる。
また好ましくは、フロントパネルは、第2サイドフレームに固定される第3固定部と、第3固定部よりもシートクッション後方側に設けられ、第2サイドフレームに固定される第4固定部であって、フロントパネルが第3固定部を支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形する第4固定部とを有する。
このように構成されたシートフレームによれば、フロントパネルに対してシートクッション前方から荷重が加わった場合に、シート幅方向における両側においてその荷重を逃がすことができる。このため、フロントパネルの強度をさらに向上させることができる。
以上に説明したように、本開示に従えば、フロントパネルに対してシートクッション前方から荷重が加わった場合であっても、フロントパネルの強度を十分に確保することが可能なシートフレームを提供することができる。
本開示の実施の形態におけるシートフレームを示す斜視図である。 図1中のシートフレームのうちのクッションフレームを示す上面図である。 図1中のフロントパネルを示す上面図である。 図3中のフロントパネルを示す斜視図である。 図1中のフロントパネルを示す底面図である。 図5中のフロントパネルを示す斜視図である。 図5中のVII−VII線上の矢視方向に沿ったフロントパネルを示す断面図である。 図5中のVIII−VIII線上の矢視方向に沿ったフロントパネルを示す断面図である。 図2中の2点鎖線IXで囲まれた範囲を拡大して示す上面図である。
本開示の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。また、左右一対に設けられた部材のうち、シート右側の部材の参照番号に「R」が付され、シート左側の部材の参照番号に「L」が付されている場合がある。
図1は、本開示の実施の形態におけるシートフレームを示す斜視図である。図2は、図1中のシートフレームのうちのクッションフレームを示す上面図である。図1および図2を参照して、まず、シートフレーム1の全体構造について説明する。
シートフレーム1は、乗物用シートのシートフレームである。乗物用シートは、シートフレーム1と、シートパッドとを有する。
シートフレーム1は、バックフレーム2と、クッションフレーム3と、リクライナ機構4,5とを有する。シートパッドは、バックフレーム2に配置されるバックパッドと、クッションフレーム3に配置されるクッションパッドとを有する。
バックフレーム2およびバックパッドによって、乗員の背凭れとなるシートバックが構成されており、クッションフレーム3およびクッションパッドによって、乗員が着座するシートクッションが構成されている。
バックフレーム2は、シートバックの骨格をなしている。バックフレーム2は、枠形状を有する。バックフレーム2は、アッパーフレーム10と、一対のサイドフレーム11(11R,11L)と、ロアーパネル13と、コネクトロッド16とを有する。
サイドフレーム11Rおよびサイドフレーム11Lは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。サイドフレーム11は、上下方向に延びている。サイドフレーム11は、鋼材により形成されている。
アッパーフレーム10は、サイドフレーム11の上端側に設けられている。アッパーフレーム10は、シート幅方向に延びている。アッパーフレーム10は、サイドフレーム11Rおよびサイドフレーム11Lの間を接続するように設けられている。アッパーフレーム10には、ヘッドレストを支持するためのヘッドレストサポート14,15が設けられている。
ロアーパネル13は、サイドフレーム11の下端側に設けられている。ロアーパネル13は、シート幅方向に延びている。ロアーパネル13は、サイドフレーム11Rおよびサイドフレーム11Lの間を接続するように設けられている。
コネクトロッド16は、ロアーパネル13と同様に、サイドフレーム11の下端側に設けられている。コネクトロッド16は、シート幅方向に延びている。コネクトロッド16は、サイドフレーム11Rおよびサイドフレーム11Lの間を接続するように設けられている。
クッションフレーム3は、シートクッションの骨格をなしている。クッションフレーム3は、一対のサイドフレーム20(20R,20L)と、リヤパイプ22と、フロントパネル23と、フロントパイプ24と、リフターリンク25,26と、スライドレール27,28とを有する。
サイドフレーム20Rおよびサイドフレーム20Lは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。サイドフレーム20は、シート前後方向に延びている。サイドフレーム20Rは、そのシート後方側において、リクライナ機構5を介してサイドフレーム11Rに回動可能に連結されている。サイドフレーム20Lは、そのシート後方側において、リクライナ機構4を介してサイドフレーム11Lに回動可能に連結されている。サイドフレーム20は、金属製である。サイドフレーム20は、鋼材により構成されている。
スライドレール27は、サイドフレーム20Rの下方に設けられている。スライドレール27は、ロアーレール30と、アッパーレール31とを有する。ロアーレール30は、乗物のフロアパネルに固定されており、シート前後方向に長尺に延びるように構成されている。アッパーレール31は、ロアーレール30の上面側に設けられており、ロアーレール30が延びる方向に移動可能に設けられている。
スライドレール28は、サイドフレーム20Lの下方に設けられている。スライドレール28は、スライドレール27と同様に構成されている。スライドレール28は、フロントパネルに固定されたロアーレール32と、ロアーレール32の上面側に設けられたアッパーレール33とを有する。
リフターリンク25は、アッパーレール31およびサイドフレーム20Rの間に介挿されている。リフターリンク26は、アッパーレール33およびサイドフレーム20Lの間に介挿されている。
リヤパイプ22は、サイドフレーム20のシート後方側に設けられている。リヤパイプ22は、車両幅方向に延びている。リヤパイプ22は、サイドフレーム20Rおよびサイドフレーム20Lの間を接続するように設けられている。リヤパイプ22は、サイドフレーム20Rの内側面およびサイドフレーム20Lの内側面に連なっている。
リヤパイプ22およびフロントパイプ24の間には、クッションパッドを弾性的に支持するSバネ等のバネ材(不図示)が架け渡されている。
フロントパネル23は、樹脂製であり、たとえば、熱可塑性樹脂から構成されている。フロントパネル23は、車両幅方向に延びている。フロントパネル23は、シートクッション前方側において、サイドフレーム20Rおよびサイドフレーム20Lの間を接続するように設けられている。フロントパネル23は、シートクッション前方側において、サイドフレーム20Rおよびサイドフレーム20Lの間に架橋されている。
続いて、フロントパネル23の構造について詳細に説明する。図3は、図1中のフロントパネルを示す上面図である。図4は、図3中のフロントパネルを示す斜視図である。図5は、図1中のフロントパネルを示す底面図である。図6は、図5中のフロントパネルを示す斜視図である。図7は、図5中のVII−VII線上の矢視方向に沿ったフロントパネルを示す断面図である。図8は、図5中のVIII−VIII線上の矢視方向に沿ったフロントパネルを示す断面図である。
図2から図8を参照して、フロントパネル23は、シート幅方向が長手方向となる長尺形状を有する。フロントパネル23は、全体として、上下方向が厚み方向となる板形状を有する。
フロントパネル23は、パネル中央部50と、パネル前部51と、パネル中間部57(57R,57L)と、パネル後部52と、パネル側部53(53R,53L)とを有する。
パネル前部51は、パネル中央部50のシート前方側に位置している。パネル後部52は、パネル中央部50のシート後方側に位置している。パネル側部53は、パネル中央部50のシート側方側に位置している。パネル側部53Rは、パネル中央部50のシート右側方側に位置し、パネル側部53Lは、パネル中央部50のシート左側方側に位置している。
パネル前部51は、シート幅方向に延びてパネル側部53に向かっている。パネル前部51は、フロントパネル23のうちで最もシート前方側に位置している。パネル前部51は、シート幅方向におけるフロントパネル23の中央に位置している。
パネル中間部57は、パネル前部51およびパネル側部53の間を接続するように設けられている。パネル中間部57は、シート幅方向におけるパネル前部51の両端に隣り合って設けられている。パネル中間部57Rは、パネル前部51の右端部およびパネル側部53Rの前端部の間を接続するように設けられている。フロントパネル23を上面視した場合に、パネル中間部57Rは、パネル前部51からパネル側部53Rに向けて、シート右斜め後方に帯状に延びている。パネル中間部57Lは、パネル前部51の左端部およびパネル側部53Lの前端部の間を接続するように設けられている。フロントパネル23を上面視した場合に、パネル中間部57Lは、パネル前部51からパネル側部53Lに向けてシート左斜め後方に帯状に延びている。
パネル前部51、パネル中間部57R、パネル側部53R、パネル後部52、パネル側部53Lおよびパネル中間部57Lは、上面視した場合のフロントパネル23の外周縁に沿って帯状に延びている。パネル中央部50は、パネル前部51、パネル中間部57R、パネル側部53R、パネル後部52、パネル側部53Lおよびパネル中間部57Lにより囲まれた領域に位置している。
フロントパネル23は、シート幅方向における両端において、サイドフレーム20により支持されている。パネル側部53は、上方からサイドフレーム20に重ね合わされている。パネル側部53Rは、上方からサイドフレーム20Rに重ね合わされ、パネル側部53Lは、上方からサイドフレーム20Lに重ね合わされている。パネル側部53は、後述する固定構造によって、サイドフレーム20に固定されている。
図7に示されるように、パネル中央部50は、パネル側部53(53R,53L)よりも下方に位置している。フロントパネル23をシート前後方向に直交する鉛直面により切断した場合に、フロントパネル23は、シート幅方向におけるパネル中央部50の両端から斜め上方向に延び、その先にパネル側部53(53R,53L)が配置される断面形状を有する。
図8に示されるように、パネル中央部50は、パネル前部51およびパネル後部52よりも下方に位置している。パネル中央部50は、フロントパネル23のうちで最も下方に位置している。パネル後部52は、パネル前部51よりも下方に位置している。フロントパネル23をシート幅方向に直交する鉛直面により切断した場合に、フロントパネル23は、シート前後方向におけるパネル中央部50の両端から斜め上方向に延び、その先にパネル前部51およびパネル後部52が配置される断面形状を有する。
フロントパネル23は、パネル前部51、パネル中間部57R、パネル側部53R、パネル後部52、パネル側部53Lおよびパネル中間部57Lからパネル中央部50に向けて下方に窪んだ形状を有する。パネル中央部50と、パネル側部53R、パネル中間部57R、パネル前部51、パネル中間部57Lおよびパネル側部53Lの各々との間の段差は、互いに等しい。パネル側部53R、パネル中間部57R、パネル前部51、パネル中間部57Lおよびパネル側部53Lは、互いに等しい高さでフロントパネル23の外周縁に沿って連なっている。パネル中央部50と、パネル後部52との間の段差は、パネル中央部50と、パネル側部53R、パネル中間部57R、パネル前部51、パネル中間部57Lおよびパネル側部53Lの各々との間の段差よりも小さい。
図8中に示す断面において、フロントパネル23は、頂部81と、傾斜部83と、折り返し部82とを有する。頂部81、傾斜部83および折り返し部82は、パネル前部51を構成している。頂部81は、パネル前部51のうちで最も高い位置に設けられている。頂部81は、フロントパネル23の外周縁に沿って延びる平板形状を有する。傾斜部83は、頂部81の後端部からパネル中央部50に向けて斜め下方向に延びている。折り返し部82は、頂部81の前端部から下方に折り返されて構成されている。傾斜部83および折り返し部82は、シート前後方向において互いに対向している。傾斜部83、頂部81および折り返し部82は、下方を向いて開口する凹形状をなしている。
続いて、フロントパネル23(パネル側部53)をサイドフレーム20に固定する構造について説明する。なお、サイドフレーム20に対するフロントパネル23の固定構造は、パネル側部53Rおよびパネル側部53Lに左右対称に設けられている。以下においては、まず、パネル側部53Lに設けられた固定構造について詳細に説明し、続いて、繰り返しとなる説明を避けながら、パネル側部53Rに設けられた固定構造について説明する。
フロントパネル23は、第1固定部66Lと、第2固定部67Lとを有する。シートフレーム1は、第1締結部材40Lと、第2締結部材41Lとを有する。
第1固定部66Lおよび第2固定部67Lは、パネル側部53Lに設けられている。第2固定部67Lは、第1固定部66Lよりもシートクッション後方側に設けられている。第1固定部66Lは、サイドフレーム20Lに固定されている。第1締結部材40Lは、第1固定部66Lをサイドフレーム20Lに締結している。第2固定部67Lは、サイドフレーム20Lに固定されている。第2締結部材41Lは、第2固定部67Lをサイドフレーム20Lに締結している。
第1固定部66Lには、孔61が設けられている。孔61は、パネル側部53Lの厚み方向において第1固定部66Lを貫通する貫通孔である。孔61は、円形の開口面を有する。第2固定部67Lには、長孔62が設けられている。長孔62は、パネル側部53Lの厚み方向において第2固定部67Lを貫通する貫通孔である。長孔62は、シート幅方向が長手方向となる開口面を有する。
なお、孔61の中心位置と、シート幅方向における長孔62の中心位置とは、シート幅方向において揃っていてもよいし、シート幅方向においてずれていてもよい。
図2に示されるように、サイドフレーム20Lは、第1フレーム固定部46Lと、第2フレーム固定部47Lとを有する。第1フレーム固定部46Lには、第1固定部66Lが第1締結部材40Lを介して締結されている。第2フレーム固定部47Lには、第2固定部67Lが第2締結部材41Lを介して締結されている。
第1締結部材40Lは、孔61に挿通されるボルトである。第1フレーム固定部46Lには、第1締結部材40Lとしてのボルトが螺合されるネジ穴(不図示)が設けられている。孔61に挿通された第1締結部材40Lが第1フレーム固定部46Lに締め付けられることによって、第1固定部66Lが、サイドフレーム20Lに固定(締結)されている。第2締結部材41Lは、長孔62に挿通されるボルトである。第2フレーム固定部47Lには、第2締結部材41Lとしてのボルトが螺合されるネジ穴(不図示)が設けられている。長孔62に挿通された第2締結部材41Lが第2フレーム固定部47Lに締め付けられることによって、第2固定部67Lが、サイドフレーム20Lに固定(締結)されている。
フロントパネル23は、第3固定部66Rと、第4固定部67Rとを有する。シートフレーム1は、第3締結部材40Rと、第4締結部材41Rとを有する。
第3固定部66Rは、パネル側部53Lにおける第1固定部66Lに対応して、パネル側部53Rに設けられている。第4固定部67Rは、パネル側部53Lにおける第2固定部67Lに対応して、パネル側部53Rに設けられている。第3固定部66Rには、第1固定部66Lと同様に、孔61が設けられている。第4固定部67Rには、第2固定部67Lと同様に、長孔62が設けられている。
第3締結部材40Rは、パネル側部53Lにおける第1締結部材40Lに対応して設けられ、第3固定部66Rをサイドフレーム20Rに締結している。第4締結部材41Rは、パネル側部53Lにおける第2締結部材41Lに対応して設けられ、第4固定部67Rをサイドフレーム20Rに締結している。第3締結部材40Rおよび第4締結部材41Rは、ボルトである。
サイドフレーム20Rは、第3フレーム固定部46Rと、第4フレーム固定部47Rとを有する。第3フレーム固定部46Rは、サイドフレーム20Lにおける第1フレーム固定部46Lに対応して設けられている。第3フレーム固定部46Rには、第3固定部66Rが第3締結部材40Rを介して締結されている。第4フレーム固定部47Rには、第4固定部67Rが第4締結部材41Rを介して締結されている。第3フレーム固定部46Rには、第3締結部材40Rとしてのボルトが螺合されるネジ穴(不図示)が設けられている。第4フレーム固定部47Rには、第4締結部材41Rとしてのボルトが螺合されるネジ穴(不図示)が設けられている。
図9は、図2中の2点鎖線IXで囲まれた範囲を拡大して示す上面図である。図中には、シートに着座する乗員の左脚のふくらはぎFが示されている。また、第2固定部67Lにおいては、長孔62と、長孔62に挿通された第2締結部材41Lのボルト軸部とが示されている。
図9を参照して、シートフレーム1を備えた乗物が後方から衝突された場合(乗物の後突時)、シートに着座する乗員のふくらはぎFがフロントパネル23に押し付けられることによって、フロントパネル23に対してシートクッション前方から荷重(図9中において、矢印101に示す方向の荷重)が加わる。このような場合に、第2固定部67Lは、フロントパネル23が第1固定部66Lを支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形する。
より具体的に説明すると、第1固定部66Lは、円形の孔61に挿通された第1締結部材40Lによりサイドフレーム20Lに締結されているため、乗員からフロントパネル23に対してシートクッション前方からの荷重が加わった時の移動の自由度が低い。一方、第2固定部67Lは、シート幅方向が長手方向となる長孔62に挿通された第2締結部材41Lによりサイドフレーム20Lに締結されているため、乗員からフロントパネル23に対してシートクッション前方からの荷重が加わった時に、シート幅方向における移動の自由度が高い。このため、第1固定部66Lの位置を固定したまま、第2固定部67Lの位置がシート幅方向外側にシフトするような弾性的な変形が生じる。
なお、図9中には、代表的に、パネル側部53Lにおける第2固定部67Lの変形が示されているが、パネル側部53Rにおいても、第4固定部67Rが同様に変形する。
このような構成によれば、上記のとおり、第2固定部67Lおよび第4固定部67Rが変形することによって、乗員からフロントパネル23に加わった荷重を逃がすことができる。これにより、フロントパネル23に対してシートクッション前方から荷重が加わった場合であっても、フロントパネル23の強度を十分に確保することができる。
第1〜第4固定部66L,67L,66R,67Rをサイドフレーム20に固定する手段は、特に限定されない。たとえば、第1〜第4締結部材40L,41L,40R,41Rとして、上記のボルトに替えてリベットが用いられてもよい。この場合、第1〜第4フレーム固定部46L,47L,46R,47Rには、リベットが嵌合される孔が設けられてもよい。また、サイドフレームが樹脂製である場合に、サイドフレームおよびフロントパネルの樹脂同士が、熱溶着により接合される構成であってもよい。
第1固定部66Lおよび第3固定部66Rに設けられる孔61の形状は、第2固定部67Lおよび第4固定部67Rの変形時に、第1固定部66Lおよび第3固定部66Rが支点となるように第1締結部材40Lおよび第3締結部材40Rによる締結が可能な形状であれば特に限定されない。
続いて、フロントパネル23(パネル前部51およびパネル中間部57)に設けられる補強用のリブ構造について説明する。
図5から図8を参照して、パネル前部51は、複数の第1リブ状部71(71m)と、第2リブ状部76(76m)とを有する。
複数の第1リブ状部71は、パネル表面から上下方向に突出し、パネル表面に沿って一方向(シート前後方向)に延びている。複数の第1リブ状部71は、フロントパネル23の底面から下方に突出している。複数の第1リブ状部71は、互いに平行に延びている。複数の第1リブ状部71は、シート幅方向に互いに間隔を設けて配置されている。第2リブ状部76は、パネル表面から上下方向に突出し、複数の第1リブ状部71と交差する方向(シート幅方向)に延びている。第2リブ状部76は、フロントパネル23の底面から下方に突出している。
複数の第1リブ状部71mは、シート幅方向におけるパネル前部51の全体に渡って設けられている。第1リブ状部71mは、頂部81から下方に向けて突出し、シート幅方向が厚み方向となるリブ形状を有する。第1リブ状部71mは、シート前後方向において、折り返し部82および傾斜部83の間で延びている。
第2リブ状部76mは、頂部81から下方に向けて突出し、シート前後方向が厚み方向となるリブ形状を有する。第2リブ状部76mは、複数の第1リブ状部71mと交わりながらシート幅方向に延びている。
パネル中間部57は、複数の第1リブ状部71(71n)と、複数の第2リブ状部76(76n)と、第2リブ状部76(76p)とを有する。
複数の第1リブ状部71nは、パネル前部51に隣接するパネル中間部57の領域に設けられている。複数の第1リブ状部71nは、シート幅方向に並ぶ複数の第1リブ状部71mの両側に設けられている。複数の第2リブ状部76nは、パネル側部53に隣接するパネル中間部57の領域に設けられている。複数の第2リブ状部76nは、複数の第1リブ状部71と交わることなく設けられている。第2リブ状部76pは、パネル前部51に隣接するパネル中間部57の領域に設けられている。第2リブ状部76pは、シート幅方向に延びる第2リブ状部76mの先端に設けられている。第2リブ状部76pは、第2リブ状部76mと一体となって、シート幅方向に延びるリブ形状をなしている。
複数の第1リブ状部71n、複数の第2リブ状部76nおよび第2リブ状部76pは、パネル前部51に設けられた複数の第1リブ状部71mおよび第2リブ状部76mよりも疎に設けられている。
より具体的には、フロントパネル23の底面視を示す図5において、パネル中間部57の単位長さ当たりに設けられた第1リブ状部71および第2リブ状部76の本数(パネル中間部57における第1リブ状部71および第2リブ状部76の総本数を、パネル前部51およびパネル側部53の間のパネル中間部57の全長B1で除した値)が、パネル前部51の単位長さ当たりに設けられた第1リブ状部71および第2リブ状部76の本数(パネル前部51における第1リブ状部71および第2リブ状部76の総本数を、シート幅方向におけるパネル前部51の全長B2で除した値)よりも小さくなる。
なお、本実施の形態では、パネル中間部57に、第1リブ状部71および第2リブ状部76の双方が設けられる構成を説明したが、パネル中間部57に、第1リブ状部71のみが設けられる構成であってもよいし、パネル中間部57に、第2リブ状部76のみが設けられる構成であってもよい。
乗物の後突時、乗員からの荷重は、フロントパネル23のパネル前部51に入力される。この際、複数の第1リブ状部71および第2リブ状部76によりパネル前部51の強度を高めることによって、パネル前部51を損傷させることなく、荷重をパネル前部51からパネル側部53に効率的に伝達することができる。
また、パネル中間部57においては、第1リブ状部71および第2リブ状部76が、パネル前部51よりも疎に設けられている。
乗物の後突時、パネル中間部57は、パネル前部51に加わった荷重をパネル側部53に向けて伝達する。このため、パネル中間部57においては、第1リブ状部71および第2リブ状部76を相対的に疎に設けることにより、荷重に耐え得る程度の強度をより確実に確保することができる。また、第1リブ状部71および第2リブ状部76の設置による重量の増大を抑えて、フロントパネル23の軽量化を図るという効果も奏される。
図6に示されるように、パネル前部51は、中央部59と、両端部58(58R,58L)とを有する。中央部59は、シート幅方向におけるパネル前部51の中央に位置している。両端部58は、シート幅方向における中央部59の両端に隣り合って位置している。両端部58Rは、中央部59およびパネル中間部57Rの間に配置されている。両端部58Lは、中央部59およびパネル中間部57Lの間に配置されている。
複数の第1リブ状部71mの間隔は、中央部59において相対的に広く、両端部58において相対的に狭い。中央部59に設けられた第1リブ状部71mの高さは、両端部58に設けられた第1リブ状部71mの高さよりも低い(図8中において、H1<H2)。
パネル前部51と、乗員の脚との位置関係を考慮すると、乗物の後突時、荷重は、パネル前部51においても特に両端部58に集中することが想定される。このため、両端部58では、複数の第1リブ状部71mの間隔を狭くし、第1リブ状部71mの高さを高くすることによって、強度をより積極的に向上させる。一方、中央部59では、複数の第1リブ状部71mの間隔を広くし、第1リブ状部71(71m)の高さを低くすることによって、必要十分な強度を確保する。
なお、本開示において第1リブ状部および第2リブ状部が延びる方向は、互いに交差する方向であれば特に限定されず、たとえば、シート前後方向およびシート幅方向に対して斜めの方向であってよい。第1リブ状部が延びる方向と、第2リブ状部が延びる方向との関係は、直交関係に限られない。
以上に説明した、本開示の実施の形態におけるシートフレーム1の構造についてまとめると、シートフレーム1は、シートクッションの骨格を構成し、シート幅方向に間隔を設けて配置される第1サイドフレームおよび第2サイドフレームとしてのサイドフレーム20(20R,20L)と、シートクッション前方側において、サイドフレーム20Rおよびサイドフレーム20Lの間を接続する樹脂製のフロントパネル23とを備える。フロントパネル23は、サイドフレーム20Lに固定される第1固定部66Lと、第1固定部66Lよりもシートクッション後方側に設けられ、サイドフレーム20Lに固定される第2固定部67Lであって、フロントパネル23が第1固定部66Lを支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形する第2固定部67Lとを有する。
フロントパネル23は、サイドフレーム20Rに固定される第3固定部66Rと、第3固定部66Rよりもシートクッション後方側に設けられ、サイドフレーム20Rに固定される第4固定部67Rであって、フロントパネル23が第3固定部66Rを支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形する第4固定部67Rとを有する。
このように構成された、本開示の実施の形態におけるシートフレーム1によれば、フロントパネル23に対してシートクッション前方から荷重が加わった場合であっても、フロントパネル23の強度を十分に確保することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示は、自動車や飛行機、船、電車等の乗物用シートに適用される。
1 シートフレーム、2 バックフレーム、3 クッションフレーム、4,5 リクライナ機構、10 アッパーフレーム、11,11L,11R,20,20L,20R サイドフレーム、13 ロアーパネル、14,15 ヘッドレストサポート、16 コネクトロッド、22 リヤパイプ、23 フロントパネル、24 フロントパイプ、25,26 リフターリンク、27,28 スライドレール、30,32 ロアーレール、31,33 アッパーレール、40L 第1締結部材、40R 第3締結部材、41L 第2締結部材、41R 第4締結部材、46L 第1フレーム固定部、46R 第3フレーム固定部、47L 第2フレーム固定部、47R 第4フレーム固定部、50 パネル中央部、51 パネル前部、52 パネル後部、53,53L,53R パネル側部、57,57L,57R パネル中間部、58,58L,58R 両端部、59 中央部、61 孔、62 長孔、66L 第1固定部、66R 第3固定部、67L 第2固定部、67R 第4固定部、71,71m,71n 第1リブ状部、76,76m,76n,76p 第2リブ状部、81 頂部、82 折り返し部、83 傾斜部。

Claims (5)

  1. シートクッションの骨格を構成し、シート幅方向に間隔を設けて配置される第1サイドフレームおよび第2サイドフレームと、
    シートクッション前方側において、前記第1サイドフレームおよび前記第2サイドフレームの間を接続する樹脂製のフロントパネルとを備え、
    前記フロントパネルは、
    前記第1サイドフレームに固定される第1固定部と、
    前記第1固定部よりもシートクッション後方側に設けられ、前記第1サイドフレームに固定される第2固定部であって、前記フロントパネルが前記第1固定部を支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形する前記第2固定部とを有する、シートフレーム。
  2. 前記第1固定部を前記第1サイドフレームに締結する第1締結部材と、
    前記第2固定部を前記第1サイドフレームに締結する第2締結部材とをさらに備え、
    前記第1サイドフレームは、前記第1固定部および前記第2固定部がそれぞれ前記第1締結部材および前記第2締結部材を介して締結される第1フレーム固定部および第2フレーム固定部を有し、
    前記第1固定部には、前記第1締結部材が挿通される孔が設けられ、
    前記第2固定部には、前記第2締結部材が挿通され、シート幅方向が長手方向となる長孔が設けられる、請求項1に記載のシートフレーム。
  3. 前記フロントパネルは、
    前記第1固定部および前記第2固定部が設けられるパネル側部と、
    シート幅方向に延びて前記パネル側部の前方側に向かうパネル前部とを有し、
    前記パネル前部は、
    パネル表面から上下方向に突出し、パネル表面に沿って一方向に延びる複数の第1リブ状部と、
    パネル表面から上下方向に突出し、パネル表面に沿って前記第1リブ状部と交差する方向に延びる第2リブ状部とを有する、請求項1または2に記載のシートフレーム。
  4. 前記フロントパネルは、
    前記パネル前部および前記パネル側部の間を接続するパネル中間部をさらに有し、
    前記パネル中間部は、前記パネル前部よりも疎に設けられた前記第1リブ状部および前記第2リブ状部の少なくともいずれか一方を有する、請求項3に記載のシートフレーム。
  5. 前記フロントパネルは、
    前記第2サイドフレームに固定される第3固定部と、
    前記第3固定部よりもシートクッション後方側に設けられ、前記第2サイドフレームに固定される第4固定部であって、前記フロントパネルが前記第3固定部を支点にしてシート幅方向外側に移動するように変形する前記第4固定部とを有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のシートフレーム。
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