JP2019090581A - 1缶3回路式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房運転単独実施時に給湯運転が開始されても給湯温度がアンダーシュートするの防止できる1缶3回路式給湯装置を提供する。【解決手段】バーナ部2と、バーナ部2の燃焼で内方の熱媒体が加熱される暖房用熱交缶体1と、暖房用熱交缶体1内に給湯用熱交換器4を備えた給湯回路Bとを備え、給湯回路Bには給湯量を調整する水比例弁24を設け、水比例弁24は、暖房運転が単独に行なわれる場合は給湯量が少なくなる待機時開度に動作させておくので、暖房運転が単独で実施される状態で給湯運転が開始されても水比例弁24の待機開度を絞ってあるために給湯量が抑えられていることで、暖房運転が単独で実施される状態で缶体目標温度が低く設定されていても、給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートを防止することができるものである。【選択図】 図3

Description

本発明は、1つの缶体で、少なくとも給湯回路と暖房回路とを有する1缶多回路式給湯装置に関するものである。
従来、この種のものに於いては、暖房用の熱媒体が貯溜された缶体内に、給湯用熱交換器や風呂用熱交換器を備え、暖房、給湯、風呂の追い炊きや保温をそれぞれ良好に行うものであった。(例えば、特許文献1参照。)
又、給水管に、給湯温度が給湯設定温度以下になることで作動して給湯流量を絞る水比例弁を備え、この水比例弁の作動を停止させる目標制御温度を、給湯設定温度に応じて切替るようにするものがあった。(例えば、特許文献2参照。)
特開2001−65884号 特開2004−218973号
ところで、この従来のものでは、給湯運転を行なう場合、缶体内の給湯用熱交換器で熱交換して給湯を行なうので、缶体内の熱媒体の目標温度を85℃の高温に設定して給湯運転を行なうが、暖房運転では直接缶体内の熱媒体を循環させて暖房運転を行なうことで熱交換器での熱交換の損失が無く、又、暖房器具に供給する熱媒体の温度も70℃位でよいことから暖房運転単独の時は缶体内の熱媒体の目標温度を70℃のやや高温に設定して暖房運転単独を行なっていた。
その状態で給湯栓が開いて給湯要求があった時、給湯設定温度が例えば45℃以上の高い温度に設定されていると、給湯用熱交換器での熱交換が間に合わず、出湯されるお湯の温度が給湯設定温度よりも低い温度になってしまうというアンダーシュートが発生するという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、バーナ部と、該バーナ部の燃焼で内方の熱媒体が加熱される暖房用熱交缶体と、該暖房用熱交缶体内の熱媒体の温度を検知する缶体内温度検知手段と、前記暖房用熱交缶体内に給湯用熱交換器を備え、給水を加熱された前記熱媒体で間接加熱して給湯を行う給湯回路とを備え、前記給湯回路には給湯量を調整する水比例弁を設け、少なくとも前記給湯回路による給湯運転が行なわれる場合は缶体内目標温度を第1の目標温度に設定し、前記暖房用熱交缶体内の熱媒体による暖房運転が単独に行なわれる場合は缶体内目標温度を第1の目標温度より低い第2の目標温度に設定するものに於いて、前記水比例弁は、暖房運転が単独に行なわれる場合は給湯量が少なくなる待機時開度に動作させておくものである。
また、請求項2では、前記暖房運転が単独に行なわれる場合で、缶体の温度が第2の目標温度より高い第3の目標温度以上で且つ給湯設定温度が所定温度以下の時は、水比例弁は給湯量が少なくなる待機時開度に動作させないものである。
また、請求項3では、前記水比例弁の待機時開度は、暖房運転の有無と、設定された給湯設定温度と、缶体内温度検知手段により検知される暖房用熱交缶体内の熱媒体の温度とにより決定するものである。
また、請求項4では、前記水比例弁は、前記待機時開度に動作されている状態で給湯運転が開始されたとき、給湯給湯運転開始から所定時間経過したら、その所定時間経過後から開度を徐々に開くようにしたものである。
この発明の請求項1によれば、水比例弁は、暖房運転が単独に行なわれる場合は給湯量が少なくなる待機時開度に動作させておくので、暖房運転が単独で実施される状態で給湯運転が開始されても水比例弁の待機開度を絞ってあるために給湯量が抑えられていることで、給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートを防止することができるものである。
又、請求項2によれば、前記暖房運転が単独に行なわれる場合で、缶体の温度が第2の目標温度より高い第3の目標温度以上で且つ給湯設定温度が所定温度以下の時は、水比例弁は給湯量が少なくなる待機時開度に動作させないので、暖房運転が単独で実施されて缶体目標温度が低く設定され、その状態で給湯運転が開始されてもアンダーシュートが発生しない場合を判断でき、暖房運転が単独で実施される場合に水比例弁の待機開度を絞る状態を少なくして給湯運転の使い勝手の悪化を低減できるものである。
又、請求項3によれば、前記水比例弁の待機時開度は、暖房運転の有無と、設定された給湯設定温度と、缶体内温度検知手段により検知される暖房用熱交缶体内の熱媒体の温度とにより決定するので、給湯運転開始時に給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するのを防止できる給湯量の最大量を常に供給することができ、水比例弁の待機時開度を絞ることによる給湯運転開始時の給湯量の制限を最小限にすることができるものである。
又、請求項4によれば、前記水比例弁は、前記待機時開度に動作されている状態で給湯運転が開始されたとき、給湯給湯運転開始から所定時間経過したら、その所定時間経過後から開度を徐々に開くようにしたので、水比例弁の待機開度を絞っておいて給湯用熱交での熱交換が十分行えているうちに、缶体温度が第2の缶体目標温度の70℃から第1の缶体目標温度の85℃に上昇し、その缶体温度の上昇に合わせて給湯量を増加し、給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するのを防止しつつ、給湯量を通常の水比例弁の開度が全開の100%の時の給湯量に戻すことができるものである。
この発明一実施例を付した1缶3回路式給湯装置の概略構成図。 同要部ブロック図。 同水比例弁の待機時開度制御のフローチャート図。 同他の実施形態に係る水比例弁の待機時開度制御のフローチャート図。
次に、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は下部に加熱用のバーナ部2を備える燃焼室3を形成した暖房用の缶体で、この缶体1内方には蛇管による間接加熱式の給湯用の熱交換器を構成する給湯用熱交4と、蛇管による間接加熱式の風呂焚き用の熱交換器を構成する風呂用熱交5とを上下に配設し、温水暖房を行うと共に給湯及び風呂焚きを同時またはそれぞれ単独でも行えるようにしたものである。
先ず、暖房回路Aについて説明すると、6は暖房往き管、7は例えば床暖房パネル等の暖房用放熱器、8は暖房戻り管、9は暖房用循環ポンプ、10は気液分離器、11は暖房用膨張タンク、12は開閉弁13が設けられた暖房バイパス管、14は暖房用の缶体1の温度制御に用いる缶体温度センサからなる缶体内温度検知手段14で、缶体1にてバーナ部2の燃焼で第2の缶体目標温度(70℃以上)まで加熱された熱媒体が、暖房用循環ポンプ9により暖房往き管6を介して暖房用放熱器7に送られて暖房を行い、暖房用放熱器7で放熱した低温水(約30℃〜50℃程度)が暖房戻り管8を介して暖房用缶体1に戻り再度制御目標温度まで加熱されて循環するものである。
次に給湯回路Bについて説明すると、15は水道に接続された給水管、16は水の流量を検知する給湯流量センサ、17は給湯用熱交4で加熱された温水を出湯する給湯管、18は給湯栓、19はミキシング弁20を介して給湯管17に接続され給水管15と給湯管17とを連通する給湯バイパス管、21は給湯栓18の閉止時の熱膨張を吸収する給湯用膨張タンク、22は給水温度センサ、23は給湯温度センサで、給湯栓18が開かれて給湯流量センサ16が最低作動流量を検知すると、缶体1内の熱媒体の温度を第1の缶体目標温度の約85℃程度の高温に維持するようバーナ部2で燃焼を行い、給水管15からの冷水が給湯用熱交4で缶体1内の高温の熱媒体により間接加熱され、ミキシング弁20で水道水と混合され適温に調節されて給湯栓18から給湯されるもので、前記給水管15には能力オーバー時に給湯量を絞る水比例弁24が備えられているものである。
尚、この水比例弁24は、給湯管17に備えてもよいものである。
次に風呂回路Cについて説明すると、25は風呂浴槽、26は風呂往き管、27は風呂戻り管、28は戻り管29に設けられた風呂循環ポンプ、29は循環の有無を検知する流水スイッチ、30は風呂温度センサで、浴槽25内の湯の沸かし上げ要求があると、缶体1内の熱媒体の温度を第1の缶体目標温度の約85℃程度の高温に維持するようバーナ部2で燃焼を行い、浴槽25内の湯を風呂循環ポンプ28で風呂用熱交5に循環させ、浴槽内の湯が暖房用缶体1内の高温の熱媒体により間接加熱されることで浴槽25内の湯を適温まで沸かし上げたり保温したりするものである。
そして、31は給湯回路Bの給湯管17から分岐されて風呂回路Cに湯張り弁32及び三方弁33を介して接続される湯張り管で、風呂の湯張り要求があると三方弁33を風呂回路Cと湯張り管31とを連通するよう切り換えると共に湯張り弁32を開弁し、給湯用熱交4で加熱された湯を風呂回路C内に流入させて風呂浴槽28への一定量の湯張りを行うものである。
ここで、34は暖房用缶体1の上下部を結ぶ連通パイプ、35はこの連通パイプ34途中に備えられた撹拌用循環ポンプで、給湯時または風呂運転時に駆動して、暖房用缶体1内の温度を上下均一化させるもので、給湯または風呂運転が終了するまで継続駆動して撹拌を行うものである。尚、暖房運転時は暖房用循環ポンプ9が駆動されているため、撹拌用循環ポンプ35は駆動しないようにすることも可能である。
36はマイコンから構成された制御部で、入力側には給湯温度センサ23及び、給湯温度を適宜希望の温度に設定する給湯温度設定手段37、風呂の浴槽水の温度を適宜希望の温度に設定する風呂温度設定手段38、浴槽水を前記風呂温度設定手段38で設定した温度に加熱する風呂追焚き運転スイッチ39、暖房運転の開始及び停止を行なう暖房転スイッチ40、給湯流量センサ16、給水温度センサ22、缶体内温度検知手段14、流水スイッチ29、風呂温度センサ30がそれぞれ接続され、出力側にはバーナ部2及び、ミキシング弁20、水比例弁24、暖房用循環ポンプ9、開閉弁13、風呂循環ポンプ28、湯張り弁32、三方弁33、撹拌用循環ポンプ35、時間を計時するタイマー41がそれぞれ接続されており、暖房運転、給湯運転、風呂の湯張り運転や追焚き運転、バーナ部2の燃焼制御を行なうものである。
次にこの一実施形態の作動について説明する。
先ず、暖房運転を説明すれば、暖房運転が開始されると、缶体内温度検知手段14が暖房用缶体1内の温度を検知し、缶体内温度が第3の缶体目標温度の75℃以上になるとバーナ部2の燃焼を停止し、缶体内温度が第4の缶体目標温度の65℃以下になるとバーナ部2の燃焼を開始することにより、缶体内温度が約70℃になるようにバーナ部2の燃焼を制御すると共に、暖房用循環ポンプ9を駆動して暖房用缶体1内の高温となった温水や循環液や不凍液等の熱媒体を暖房用放熱器7に流通し、再び暖房用缶体1に戻す循環を繰り返して、暖房用放熱器7によって室内の暖房を行うものである。
次に給湯運転は、給湯栓18が開かれて給湯運転が開始されると缶体内温度検知手段14が暖房用缶体1内の温度を検知し、この温度が約85℃になるようにバーナ部2の燃焼を制御すると共に、給水管15からの低温の水は給湯用熱交換器4で暖房用缶体1内の高温の熱媒体により間接加熱されると同時に、撹拌用循環ポンプ35を駆動し連通パイプ34を介して暖房用缶体1の下部にある湯を暖房用缶体1上部に供給して暖房用缶体1の撹拌を行い、暖房用缶体1内の上と下の温度差をなくし、常に同一の熱交換効率で熱交換できるようにして所望の温度の湯が供給されるものである。
次に風呂運転は、図示しないリモコンの風呂保温スイッチをONした等の浴槽26内の湯の沸かし上げ要求があると、風呂用循環ポンプ29を駆動して浴槽26内の湯を風呂用熱交換器5に循環させて、高温に保持された暖房用缶体1内の熱媒体で加熱して浴槽26内の湯を所望の温度に追い焚きしたり保温したりするもので、風呂温度センサ31が所望の温度を検知すると自動的に停止されるものである。
次に給湯運転が開始される前の水比例弁24の待機開度の制御を図3に示すフローチャートに従って説明する。
まず暖房運転のみが運転されている状態、つまり暖房運転が単独で実施されているかを判定し(S1)、暖房運転が単独で実施されていない場合、つまり全ての運転が行なわれていない場合や少なくとも給湯運転又は風呂追焚き運転が行なわれている場合、缶体目標温度を高温の第1の缶体目標温度である85℃に設定し(S2)、そして水比例弁24の待機開度を全開状態の100%に設定して(S3)、(S1)に戻るものである。
又、(S1)で暖房運転が単独で実施されていると判定した場合、缶体目標温度を第1の缶体目標温度の85℃よりも低い第2の缶体目標温度である70℃に設定する。(S4)
そして次に缶体内温度検知手段14が検知する缶体温度が、第2の缶体目標温度よりも高い75℃以上かを判定し(S5)、缶体温度が75℃以上の場合は、暖房用缶体1内に十分熱量があると判断する。
ここで(S5)で、缶体温度が、第2の缶体目標温度よりも高い75℃以上かを判定するのは、第2の缶体目標温度70℃の場合、バーナ部2の燃焼により缶体温度が第3の缶体目標温度75℃に上昇してバーナ部2の燃焼を停止しても、その後缶体温度は75℃以上にまで上昇するオーバーシュートを起こすので、缶体温度が75℃以上かを(S5)で判定するものである。
そして次に給湯温度設定手段37にて設定されている給湯温度が給湯では高温な45℃以上かを判定し(S6)、設定されている給湯設定温度が45℃以上の場合は、給湯開始により暖房用缶体1内の熱媒体の熱が給湯用熱交4により一気に熱交換され、給湯が開始されて缶体目標温度を第2の缶体目標温度の70℃から第1の缶体目標温度の85℃に変更しても、給湯用熱交4で温水を加熱するのが不足してアンダーシュートする可能性があると判断して、水比例弁24を閉じる方向に動作させて待機開度を75%に設定するものである。(S7)
又、(S6)で設定されている給湯設定温度が45℃未満の場合は、給湯設定温度が45℃以上の場合に比べて給湯開始により暖房用缶体1内の熱媒体の熱が給湯用熱交4により熱交換されるのが少なく、給湯が開始されて缶体目標温度を第2の缶体目標温度の70℃から第1の缶体目標温度の85℃に変更すれば、給湯用熱交4で温水を十分に加熱でき、アンダーシュートする可能性はないと判断して、水比例弁24の待機開度を全開状態の100%に設定するものである。(S8)
これにより暖房運転が単独で実施されていると判定し、缶体目標温度を第1の缶体目標温度の85℃よりも低い第2の缶体目標温度である70℃に設定した場合でも、その時の缶体温度が高温で、且つ給湯設定温度が低い場合は、暖房運転が単独で実施される状態で給湯運転が開始されても給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生する可能性はないと判断して、水比例弁24の待機開度を全開状態の100%に設定するので、暖房運転が単独で実施されて缶体目標温度が低く設定され、その状態で給湯運転が開始されてもアンダーシュートが発生しない場合を判断でき、暖房運転が単独で実施される場合に水比例弁24の待機開度を絞る状態を少なくして使い勝手の悪化を低減できるものである。
又、(S5)で缶体内温度検知手段14が検知する缶体温度が、第2の缶体目標温度よりも高い75℃未満の場合、暖房用缶体1内には十分な熱量がないと判断し、次に給湯温度設定手段37にて設定されている給湯設定温度が給湯では高温な45℃以上かを判定し(S9)、設定されている給湯設定温度が45℃以上の場合は、給湯開始により暖房用缶体1内の熱媒体の熱が給湯用熱交4により一気に熱交換され、給湯が開始されて缶体目標温度を第2の缶体目標温度の70℃から第1の缶体目標温度の85℃に変更しても、給湯用熱交4で温水を加熱するのが不足してアンダーシュートする可能性が缶体温度が75℃以上の場合よりも高いと判断して、水比例弁24を閉じる方向に動作させて待機開度を缶体温度が75℃以上の場合よりも絞って70%に設定するものである。(S10)
又、(S9)で設定されている給湯設定温度が45℃未満の場合は、給湯設定温度が45℃以上の場合に比べて給湯開始により暖房用缶体1内の熱媒体の熱が給湯用熱交4により熱交換されるのが少ないものの、缶体温度が第2の缶体目標温度よりも高い75℃未満で暖房用缶体1内に十分な熱量がないと判断し、給湯が開始されて缶体目標温度を第2の缶体目標温度の70℃から第1の缶体目標温度の85℃に変更しても、給湯用熱交4で温水を加熱するのが不足してアンダーシュートする可能性があると判断して、水比例弁24を閉じる方向に動作させて待機開度を75%に設定するものである。(S11)
そして前記(S7)、(S8)、(S10)、(S11)で水比例弁24の待機開度を決定して動作させた後、給湯栓18が開かれて給湯運転が開始されかを検知し、給湯運転が開始されなければ(S1)に戻り、給湯運転が開始されれば、缶体目標温度を第2の缶体目標温度の70℃から第1の缶体目標温度の85℃に設定し(S13)、次にタイマー41を動作させて計時を開始する。(S14)
そして(S14)でタイマー41の計時時間が所定時間、本実施例では30秒を経過したかを判定し(S15)、(S15)でタイマー41の計時時間が30秒を経過した時、以後10秒経過毎に水比例弁24の開度を5%開き(S16)、次に水比例弁24の開度が100%以上になったかを判定し(S17)、水比例弁24の開度が100%以上になった時は(S1)に戻り、水比例弁24の開度が100%以上になっていない時は、給湯運転が停止していないか確認し(S18)、給湯運転が停止していれば(S1)に戻り、給湯運転が停止していなければ(S16)に戻るものである。
以上のように、暖房運転が単独で実施される場合は給湯回路の水比例弁24の待機開度を絞っておくので、暖房運転が単独で実施される状態で給湯運転が開始されても水比例弁24の待機開度を絞ってあるために給湯量が抑えられていることで、給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートを防止することができるものである。
つまり、暖房運転が単独で実施される場合の缶体目標温度が、それ以外の時の缶体目標温度85℃に対して70℃と低い温度に設定するため、暖房運転が単独で実施される場合は燃料を節約でき、暖房運転が単独で実施される状態で給湯運転が開始されると水比例弁24の待機開度が全開の100%の場合、給湯用熱交4での熱交換が間に合わずに給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するが、房運転が単独で実施される場合に水比例弁24の待機開度を絞っておくことで、給湯用熱交4での熱交換が十分行えて給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するのを防止できるものである。
又、暖房運転が単独で実施される状態で給湯運転が開始されてから所定時間経過後、徐々に水比例弁24の開度を開けて行くので、水比例弁24の開度が全開になるまで一定時間の間隔で水比例弁24の開度を所定角度ずつ開けてゆくことで、水比例弁24の待機開度を絞っておいて給湯用熱交4での熱交換が十分行えているうちに、缶体温度が第2の缶体目標温度の70℃から第1の缶体目標温度の85℃に上昇し、その缶体温度の上昇に合わせて給湯量を増加し、給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するのを防止しつつ、給湯量を通常の水比例弁24の開度が全開の100%の時の給湯量に戻すことができるものである。
次に給湯運転が開始される前の水比例弁24の待機開度の制御の他の実施形態について図4に示すフローチャートに従って説明する。
尚、図3のフローチャートと同じステップは同じ番号とし、同じステップの説明は省略するものである。
図3のフローチャートの給湯運転が開始される前の水比例弁24の待機開度の制御は、暖房運転が単独で実施される状態の時に水比例弁24の待機開度を絞る制御に対して、図4のフローチャートの給湯運転が開始される前の水比例弁24の待機開度の制御は、暖房運転が単独で実施される状態以外の時も水比例弁24の待機開度を絞る制御である。
まず暖房運転のみが運転されている状態、つまり暖房運転が単独で実施されているかを判定し(S1)、暖房運転が単独で実施されていない場合、つまり全ての運転が行なわれていない場合や少なくとも給湯運転又は風呂追焚き運転が行なわれている場合、缶体目標温度を高温の第1の缶体目標温度である85℃に設定し(S2)、次に給湯運転が実施されているかを判定する。(S19)
そして(S19)で給湯運転が実施されていると判定した時は、水比例弁24の開度を全開の100%に設定し(S20)、(S1)に戻るものである。
又、(S19)で給湯運転が実施されていないと判定した時は、次に缶体温度センサ14が検知する缶体温度が、第2の缶体目標温度よりも高い75℃以上かを判定し(S21)、缶体温度が75℃以上の場合は、暖房用缶体1内に十分熱量があると判断する。
そして次に給湯温度設定手段37にて設定されている給湯温度が給湯では高温な45℃以上かを判定し(S22)、設定されている給湯温度が45℃以上の場合は、缶体温度が第1の缶体目標温度の85℃であれば給湯運転が開始されても給湯用熱交4で温水を十分に加熱でき、アンダーシュートする可能性はないが、缶体目標温度が高温の第1の缶体目標温度の85℃であっても、缶体温度が暖房用缶体1内に十分熱量があると判断する温度の75℃から第1の缶体目標温度の85℃の間の温度であったときは、給湯用熱交4で温水を加熱するのが不足してアンダーシュートする可能性がいくらかあると判断して、水比例弁24を少し閉じる方向に動作させて待機開度を90%に設定するものである。(S23)
又、(S22)で設定されている給湯温度が45℃未満の場合は、給湯設定温度が45℃以上の場合に比べて給湯開始により暖房用缶体1内の熱媒体の熱が給湯用熱交4により熱交換されるのが少なく、缶体目標温度が第1の缶体目標温度の85℃なので、給湯運転が開始されても給湯用熱交4で温水を十分に加熱でき、アンダーシュートする可能性はないと判断して、水比例弁24の待機開度を全開状態の100%に設定するものである。(S24)
又、(S21)で缶体温度センサ14が検知する缶体温度が、第2の缶体目標温度よりも高い75℃未満の場合、暖房用缶体1内には十分な熱量がないと判断し、次に給湯温度設定手段37にて設定されている給湯温度が給湯では高温な45℃以上かを判定し(S25)、設定されている給湯温度が45℃以上の場合は、給湯開始により暖房用缶体1内の熱媒体の熱が給湯用熱交4により一気に熱交換され、缶体目標温度が第1の缶体目標温度の85℃であっても、給湯用熱交4で温水を加熱するのが不足してアンダーシュートする可能性があると判断して、水比例弁24を閉じる方向に動作させて待機開度を80%に設定するものである。(S26)
又、(S25)で設定されている給湯温度が45℃未満の場合は、給湯設定温度が45℃以上の場合に比べて給湯開始により暖房用缶体1内の熱媒体の熱が給湯用熱交4により熱交換されるのが少ないものの、缶体温度が第2の缶体目標温度よりも高い75℃未満で暖房用缶体1内に十分な熱量がないと判断し、缶体目標温度が第1の缶体目標温度の85℃であっても、給湯用熱交4で温水を加熱するのが不足してアンダーシュートする可能性がいくらかあると判断して、水比例弁24を少し閉じる方向に動作させて待機開度を90%に設定するものである。(S27)
そして前記(S23)、(S24)、(S26)、(S27)で水比例弁24の待機開度を決定して動作させた後、給湯栓18が開かれて給湯運転が開始されかを検知し、給湯運転が開始されなければ(S1)に戻り、給湯運転が開始されれば、缶体目標温度を第1の缶体目標温度の85℃に設定し(S13)、次に(S14)へと進むものである。
以上のように、暖房運転が単独で実施される場合は給湯回路の水比例弁24の待機開度を大きく絞っておくので、暖房運転が単独で実施される状態で給湯運転が開始されても水比例弁24の待機開度を絞ってあるために給湯量が抑えられていることで、給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートを防止することができるものである。
つまり、暖房運転が単独で実施される場合の缶体目標温度が、それ以外の時の缶体目標温度85℃に対して70℃と低い温度に設定するため、暖房運転が単独で実施される場合は燃料を節約でき、暖房運転が単独で実施される状態で給湯運転が開始されると水比例弁24の待機開度が全開の100%の場合、給湯用熱交4での熱交換が間に合わずに給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するが、房運転が単独で実施される場合に水比例弁24の待機開度を絞っておくことで、給湯用熱交4での熱交換が十分行えて給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するのを防止できるものである。
又、暖房運転が単独で実施されていない場合は給湯回路の水比例弁24の待機開度を小さく絞っておくので、缶体目標温度が高温の85℃の状態であっても設定された給湯設定温度と検知した缶体温度とにより、給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生する可能性がある場合は、水比例弁24の待機開度を小さく絞っておくことで給湯量を通常の水比例弁24の開度が全開の100%の時の給湯量より小さくし、暖房運転が単独で実施さていない場合でも給湯運転開始時に給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するのを防止できるものである。
又、水比例弁24の待機時開度は、暖房運転の有無と、設定された給湯設定温度と、缶体内温度検知手段14により検知される暖房用熱交缶体内の熱媒体の温度とにより決定するので、給湯運転開始時に給湯温度が給湯設定温度より低くなってしまうアンダーシュートが発生するのを防止できる給湯量の最大量を常に供給することができ、水比例弁24の待機時開度を絞ることによる給湯運転開始時の給湯量の制限を最小限にすることができるものである。
1 暖房用熱交缶体
2 バーナ部
4 給湯用熱交
14 缶体内温度検知手段
24 水比例弁
A 暖房回路
B 給湯回路

Claims (4)

  1. バーナ部と、該バーナ部の燃焼で内方の熱媒体が加熱される暖房用熱交缶体と、該暖房用熱交缶体内の熱媒体の温度を検知する缶体内温度検知手段と、前記暖房用熱交缶体内に給湯用熱交換器を備え、給水を加熱された前記熱媒体で間接加熱して給湯を行う給湯回路とを備え、前記給湯回路には給湯量を調整する水比例弁を設け、少なくとも前記給湯回路による給湯運転が行なわれる場合は缶体内目標温度を第1の目標温度に設定し、前記暖房用熱交缶体内の熱媒体による暖房運転が単独に行なわれる場合は缶体内目標温度を第1の目標温度より低い第2の目標温度に設定するものに於いて、前記水比例弁は、暖房運転が単独に行なわれる場合は給湯量が少なくなる待機時開度に動作させておくことを特徴とする1缶多回路式給湯装置。
  2. 前記暖房運転が単独に行なわれる場合で、缶体の温度が第2の目標温度より高い第3の目標温度以上で且つ給湯設定温度が所定温度以下の時は、水比例弁は給湯量が少なくなる待機時開度に動作させないことを特徴とする請求項1記載の1缶多回路式給湯装置。
  3. 前記水比例弁の待機時開度は、暖房運転の有無と、設定された給湯設定温度と、缶体内温度検知手段により検知される暖房用熱交缶体内の熱媒体の温度とにより決定することを特徴とする請求項1記載の1缶多回路式給湯装置。
  4. 前記水比例弁は、前記待機時開度に動作されている状態で給湯運転が開始されたとき、給湯給湯運転開始から所定時間経過したら、その所定時間経過後から開度を徐々に開くようにしたことを特徴とする請求項1〜3記載の1缶多回路式給湯装置。
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