JP5703926B2 - 熱供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、温水暖房システムなどの熱供給システム、さらに詳しくは、不凍液や水などの熱媒を利用して暖房端末などの所望の負荷端末に熱供給を行なうように構成された熱供給システムに関する。
温水暖房システムの従来例として、図4に示すようなものがある(たとえば、特許文献1を参照)。
同図に示す温水暖房システムSeにおいては、補水タンク1に配管接続されたポンプPを駆動させると、温水が第1および第2の往き流路61,62を経由して第1および第2の負荷端末9A,9Bに供給される。その後、これらを通過した温水は、戻り流路65を経由して補水タンク1に戻り、一定経路で循環する。第1の負荷端末9Aは、たとえば床暖房用パネル装置であり、いわゆる低温暖房端末である。第2の負荷端末9Bは、たとえばファンコンベクタであり、いわゆる高温暖房端末である。
第2の往き流路62には、バーナ4により加熱される熱交換器2が設けられており、この熱交換器2によって加熱された温水を第2の負荷端末9Bに供給することが可能である。第1および第2の往き流路61,62は、逆止弁50を備えたバイパス流路63を介して接続されており、第1の往き流路61の温水には、熱交換器2を通過して加熱された温水を所望の比率で混合させることが可能である。この混合比率は、第1の往き流路61に設けられた流量調整用のバルブV3を利用して変更可能であり、この変更動作によって、第1の負荷端末9Aに供給される温水の温度を変更可能である。第1の往き流路61には、温度センサSaが設けられており、制御部3eは、第1の負荷端末9Aを運転させる際には、温度センサSaによって検出される温度を、所望の目標温度に近付ける制御を実行するように構成されている。
このような温水暖房システムSeにおいては、ウォータハンマなどを防止する観点から、前記したバルブV3や、第1および第2の負荷端末9A,9Bが具備する温水流入制御用のバルブV1,V2を、熱動弁とするのが一般的である。バルブV1,V2が熱動弁である場合、ポンプPの駆動を開始すると同時に、バルブV1,V2を開状態とする動作指令を行なったとしても、バルブV1,V2が全開状態になるまでは、たとえば1分程度を要し、弁開度が小さい期間中は、第1および第2の負荷端末9A,9Bに温水供給を適正に行なうことは困難である。これに対し、第2の往き流路62には、この第2の往き流路62の温水を戻り流路65に導いて補水タンク1に戻すための補助流路64が設けられている。このような構成によれば、バルブV1,V2の弁開度が小さい期間中は、温水を第2の往き流路62から補助流路64に流れ込ませて、一定の経路で循環させておくことが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、従来においては、第1の負荷端末9Aを運転させる際には、温度センサSaによる検出温度Thaを所定の目標温度Thtとする制御が行なわれており、この制御は、第1の負荷端末9Aを運転させるべくバルブV1の開弁動作指令(バルブV1への通電)がなされた時点から直ちに実行されているのが実情である。これに対し、バルブV1への開弁動作指令がなされた直後にあっては、バルブV1が熱動弁である場合には、その弁開度は小さく、既述したように、温水は第2の往き流路62から補助流路64を経由して補水タンク1に戻されるように循環している。このため、温度センサSaが設けられた箇所
への湯水供給はなされない。このような状態では、熱交換器2を利用した温水加熱が行なわれたとしても、温度センサSaによる検出温度Thaは適正に上昇しない。したがって、そのような期間中において、温度センサSaによる検出温度Thaを目標温度Thtとするように制御したのでは、温水が目標温度Thtよりも高温に加熱されることとなる。これでは、温水が必要以上に加熱され、加熱に費やしたエネルギが無駄となる虞があるばかりか、温水循環時の放熱に起因する熱損失も多くなる。このような事態は、省エネを図る観点からすると、改善することが望まれる。また、従来においては、第1の負荷端末9Aへの温水供給開始時に、目標温度Thtよりも高温の温水が供給される不具合も生じる。
特公平7−113458号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、負荷端末の運転開始時におけるエネルギ消費量あるいはエネルギ損失を少なくし、従来よりも省エネ性に優れたものとすることが可能な熱供給システムを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される熱供給システムは、熱媒用タンク内の熱媒を送出可能なポンプの下流側に分岐して設けられ、かつ前記熱媒を第1および第2の負荷端末に導くための第1および第2の往き流路と、前記第2の往き流路を流通する熱媒を加熱するための加熱手段と、この加熱手段によって加熱された熱媒を前記第1の往き流路に流入させることが可能に前記第1および第2の往き流路を繋ぐバイパス流路と、前記ポンプの駆動時において前記第1の負荷端末の熱媒流入制御用のバルブが閉状態であるときに、前記ポンプから前記第2の往き流路に送出された熱媒を前記熱媒用タンクに戻して一定の経路で循環させる熱媒循環回路が構成されるように、前記第2の往き流路を前記熱媒用タンクに繋ぐ補助流路と、前記第1の負荷端末に供給される熱媒の温度を検出可能に前記第1の往き流路に設けられた第1の温度センサと、前記第1の負荷端末に熱媒供給がなされる定常運転時において、前記第1の温度センサによる検出温度に基づき熱媒の加熱動作を制御する制御手段と、を備えている、熱供給システムであって、前記補助流路を通過して前記熱媒用タンクに戻される熱媒の温度を検出するための第2の温度センサをさらに備え、前記制御手段は、前記第1の負荷端末を運転させる場合において、前記第2の温度センサによる検出温度が、前記第1の温度センサによる検出温度よりも高いときには、非定常運転の制御を行ない、かつこの非定常運転の制御においては、前記第2の温度センサによる検出温度に基づき熱媒の加熱動作を制御するように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、第1の負荷端末を運転させる場合において、前記第2の温度センサによる検出温度が、前記第1の温度センサによる検出温度よりも高いときには、第1の負荷端末の熱媒流入制御用のバルブが未だ閉状態にあり、熱媒は熱媒循環回路を循環し、第1の温度センサの設置箇所に供給されていないものと考えられる。このような期間中においては、非定常運転の制御がなされ、第2の温度センサによる検出温度に基づいて熱媒を加熱する制御が行なわれる。この第2の温度センサによる検出温度は、加熱手段によって加熱されて熱媒循環回路を循環する熱媒の実際の温度を示すものであるため、熱媒の加熱動作としては、実際の熱媒温度に対応した加熱動作制御が適切に実行されることとなる。したがって、第1の負荷端末のバルブが未だ閉状態にあるにも拘わらず、第1の温度センサによる
検出温度に基づいて熱媒加熱動作が行なわれていた従来技術とは異なり、熱媒を必要以上に高温に加熱するといった無駄を無くすことが可能となる。その結果、第1の負荷端末の運転開始時におけるエネルギ消費量あるいはエネルギ損失を、従来技術よりも少なくし、省エネ性に優れたものとすることができる。
本発明において、好ましくは、前記制御手段は、前記定常運転時においては、前記第1の温度センサによる検出温度を所定の目標温度とする制御を実行し、かつ前記非定常運転の制御においては、前記第2の温度センサによる検出温度を所定の目標温度とする制御を実行するように構成されている。
このような構成によれば、定常運転時には第1の負荷端末に対して適正な温度の熱媒供給が可能であることは勿論のこと、第1の負荷端末の運転開始時において、第1の負荷端末のバルブが未だ十分に開状態にはなく、熱媒が熱媒循環回路を循環している際に、熱媒を目標温度よりも高い温度で加熱することは適切に防止される。このため、不必要に熱媒が加熱されることを的確に防止し、また熱媒循環時における熱損失を少なくすることができる。さらに、目標温度よりも高温の熱媒がその後に第1の負荷端末に供給されてしまう虞も無くすことができる。
本発明において、好ましくは、前記制御手段は、前記非定常運転の制御においては、前記定常運転時よりも前記ポンプの駆動速度を遅くするように構成されている。
このような構成によれば、第1の負荷端末の運転開始時において熱媒が熱媒循環回路を循環している際に、この熱媒の循環流量が少なくなるために、放熱ロスがより少なくなる。加えて、ポンプの駆動に要する電力消費量も少なくすることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る熱供給システムとしての温水暖房システムの一例を示す説明図である。 図1に示す温水暖房システムの制御部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示す温水暖房システムの制御部の動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。 従来技術の一例を示す説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す温水暖房システムSは、本発明に係る熱供給システムの一例に相当しており、そのハード構成は、図4を参照して説明した従来の温水暖房システムSeと共通する部分が多い。このため、以降においては、従来の温水暖房システムSeの構成要素と同一または類似の要素については、同一の符号を用いる。
温水暖房システムSは、補水タンク1に配管接続されたポンプP、このポンプPの下流側に分岐した状態で設けられ、かつ終端部61a,62aに第1および第2の負荷端末9A,9Bが接続された第1および第2の往き流路61,62、第2の往き流路62に設けられた湯水加熱用の熱交換器2、逆止弁50を備えたバイパス流路63、補助流路64、戻り流路65、第1ないし第3の温度センサSa〜Sc、ならびに制御部3を備えている
補水タンク1は、本発明でいう熱媒用タンクの一例に相当する。温水とされる熱媒は、たとえば不凍液であるが、これに代えて、通常の水を用いることも可能である。第1および第2の負荷端末9A,9Bは、図4に示した従来技術と同様であり、第1の負荷端末9Aは、いわゆる低温暖房端末であって、たとえば床暖房用のパネル装置である。第2の負荷端末9Bは、いわゆる高温暖房端末であって、たとえばファンコンベクタである。第2の往き流路62の終端部62aには、第2の負荷端末9Bを複数台接続することも可能である。第1および第2の負荷端末9A,9Bは、熱動弁を利用した温水流入制御用(熱媒流入制御用)のバルブV1,V2を備えている。
熱交換器2は、ガスバーナなどのバーナ4によって発生される高温の燃焼ガスから熱回収を行なうことにより、第2の往き流路62内を通過する温水の加熱が可能である。よって、熱交換器2とバーナ4との組み合わせは、本発明でいう加熱手段の一例に相当する。バルブV2が開状態である場合、熱交換器2によって加熱された温水をそのまま第2の負荷端末9Bに供給し、第2の負荷端末9Bを運転させることが可能である。第2の負荷端末9Bの運転時においては、熱交換器2の出口側近傍に設けられた第3の温度センサScを利用して検出される温水温度が所望の目標温度となるように制御される。第2の負荷端末9B内を通過した温水は、配管90bを介して戻り流路65に導かれ、補水タンク1に戻される。
バイパス流路63は、第2の往き流路62の熱交換器2よりも下流側の部位と第1の往き流路61の流量調整用のバルブV3よりも下流側の部位とを接続している。バルブV1が開状態である場合、ポンプPから第1の往き流路61を介して第1の負荷端末9Aに温水供給がなされるが、この際には、バイパス流路63を介して第2の往き流路62の温水を第1の往き流路61に流入させて、それらの温水を混合することが可能である。この混合比をバルブV3の弁開度制御によって変更し、第1の負荷端末9Aに供給される温水の温度を制御することが可能である。この温水の温度は、第1の温度センサSaを利用して検出可能である。第1の負荷端末9A内を通過した温水は、配管90aを介して戻り流路65に導かれ、補水タンク1に戻される。
補助流路64は、第2の往き流路62の熱交換器2よりも下流側の部位と戻り流路65とを接続している。このことにより、この温水暖房システムSでは、バルブV1,V2が閉状態にあるときに、ポンプPから送出される温水を、矢印N1〜N4に示すように、第2の往き流路62、補助流路64、および戻り流路65に順次流れさせて補水タンク1に戻し、温水を一定経路で循環流通させる熱媒循環回路Cが構成される。第2の温度センサSbは、補水タンク1に戻される温水の温度を検出することができるように戻り流路65に設けられている。
制御部3は、本発明でいう制御手段の一例に相当し、たとえばマイクロコンピュータなどを用いて構成されている。この制御部3は、温水暖房システムSの各部の動作制御や各種のデータ処理を実行するが、第1の負荷端末9Aを運転させる場合、従来技術とは異なる動作制御を実行する。ただし、その具体的な内容については後述する。
次に、前記した温水暖房システムSの作用、ならびに制御部3の動作処理手順の一例について、図2に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、ポンプPおよびバーナ4が停止しており、かつ第1および第2の負荷端末9A,9BがバルブV1,V2の閉状態とされた運転停止状態である場合に、リモコン(図示略)などを利用して第1の負荷端末9Aを運転する旨の操作がなされると、制御部3は、ポ
ンプPを駆動させるとともに、バルブV1に開弁動作用の通電を行なわせ、かつバーナ4を駆動させる(S1:YES,S2)。次いで、制御部3は、第1および第2の温度センサSa,Sbによる検出温度Tha,Thbを比較し、Tha<Thbの関係である場合には、バルブV1は未だ開状態ではないと判断し、非定常運転の制御を行なう(S3:YES,S4)。この非定常運転の制御では、第2の温度センサSbによる検出温度Thbを、所望の目標温度Thtとする制御がなされる。
熱動弁であるバルブV1が開状態となるのには、たとえば1分程度の時間を要するが、その期間中においては、温水が熱媒循環回路Cを矢印N1〜N4で示したように循環している。熱交換器2によって加熱された温水は、第2の温度センサSbが設けられた箇所には供給されるものの、第1の温度センサSaが設けられた箇所には供給されない。したがって、Tha<Thbの関係である場合には、バルブV1が未だ開状態にはなく、温水が熱媒循環回路Cを循環しているものと判断しても差し支えない。また、そのような状況下において、前記した動作処理とは異なり、たとえば第1の温度センサSaによる検出温度Thaを目標温度Thtとする制御を行なったのでは、温水を目標温度Thtよりも高温に加熱する不具合を生じる。これに対し、本実施形態では、そのような不具合を解消することができる。したがって、温水を必要以上に高温に加熱する無駄を無くし、バーナ4で消費される燃料の節約を図るとともに、温水が熱媒循環回路Cを循環する際の放熱に起因する熱損失も少なくし、省エネ性に優れたものとすることができる。また、その後にバルブV1が開状態となった際に、目標温度Thtよりも高温の温水が第1の負荷端末9Aに供給される不具合も無くすことができる。
バルブV1が開状態になった場合には、温水が熱媒循環回路Cを循環する状態が解消され、第1の温度センサSaが設けられている箇所、および第1の負荷端末9Aに、熱交換器2を通過して加熱された温水がバイパス流路63を介して供給可能となる。第2の温度センサSbが設けられた箇所には、第1の負荷端末9Aを通過した後の温水が供給される。このようなことにより、検出温度Tha,Thbは、Tha≧Thbとなる。制御部3は、そのような状態を検出すると、バルブV1が開状態になったものと判断し、定常運転の制御を開始する(S3:NO,S5)。この定常運転の制御は、第1の温度センサSaによる検出温度Thaを目標温度Thtとする制御である。第1の負荷端末9Aの運転を終了する場合には、バーナ4およびポンプPの駆動を停止し、かつバルブV1を閉状態とするが(S6:YES,S7)、それ迄の運転期間中は、前記した定常運転の制御が継続して実行される(S6:NO)。
前記した一連の動作制御によれば、検出温度Tha,Thbに基づいてバルブV1が開状態であるか否かが判断され、しかもバルブV1が閉状態から開状態になる迄は、非定常運転状態とされて、既述したように、温水が必要以上に高温に加熱されることが防止され、省エネが適切に図られる。一方、バルブV1が開状態になった後には、定常運転状態に切り替えられて、第1の負荷端末9Aを適切に運転することが可能である。
制御部3には、図3に示すフローチャートのような動作制御を実行させることも可能である。
図3のフローチャートにおいては、図2のフローチャートと同一内容のステップは、同一の符号を付しており、ステップS4’,S5’の内容が、図2に示した内容とは相違している。図3に示す動作処理手順では、第1の負荷端末9Aの運転開始時において、バルブV1が未だ開状態になく、温水が熱媒循環回路Cを循環し、Tha<Thbである期間中は、制御部3は、非定常運転の制御として、ポンプPの駆動速度を定常運転時よりも低速とする制御を実行する(S3:YES,S4’)。
前記したような制御によれば、温水が目標温度Thtよりも高温に加熱される虞はあるものの、ポンプPの駆動速度が低速とされるために、ポンプPの駆動に要する電力消費量が抑制される。また、熱媒循環回路Cにおける温水の流量(単位時間当たりの流量)が少なくなる。温水が熱媒循環回路Cを高速で循環し、温水流量が多い場合には、温水からの放熱量も多くなってしまうが、前記した制御によれば、温水からの放熱量を抑制し、このことによって損失を少なくする効果も得られる。したがって、図3に示す動作処理によっても、従来技術と比較して、省エネ性能を高めることが可能である。なお、バルブV1が開状態となり、Tha≧Thbとなったときには、制御部3は、その時点でポンプPの駆動速度を定常運転用の本来の速度とする(S3:NO,S5’)。
なお、制御部3には、図2に示す動作制御と図3に示す動作制御とを組み合わせた内容の制御(ステップS4,S4’、およびステップS5,S5’をともに実行する制御)を行なわせることも可能である。このような構成によれば、一層の省エネ化が可能となる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る熱供給システムの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
第2の往き流路を流通する熱媒を加熱するための加熱手段としては、バーナによって加熱される熱交換器に限定されず、たとえば他の加熱用流体との熱交換によって熱媒を加熱可能な熱交換器とすることもできる。本発明に係る熱供給システムが、たとえばガスエンジンや燃料電池を備えたコージェネレーションシステムとして構成されている場合、それらガスエンジンや燃料電池から排出される高温のガスを利用して、第2の往き流路の熱媒を加熱したり、あるいは前記した高温のガスを用いて加熱された温水、あるいは貯湯タンクに貯留された温水を利用して、第2の往き流路の熱媒を加熱するといったことも可能である。
本発明においては、第1および第2の温度センサSa,Sbによる検出温度Tha,Thbが、Tha<Thbであるときの非定常運転の制御は、要は、第2の温度センサSbによる検出温度Thbに基づいて熱媒の加熱動作が制御される内容であればよい。非定常運転時においては、上述したように第2の温度センサSbによる検出温度Thbを目標温度Thtとする制御に代えて、たとえば加熱手段による熱媒の加熱量(たとえば、図1に示すバーナ4の燃焼火力)を、第2の温度センサSbによる検出温度Thbに対応させて予め定められた内容に制御し、加熱手段による熱媒の加熱量が第1の温度センサSaによる検出温度Thaに基づいて熱媒を加熱する場合よりも所定の割合だけ少なくなるように制御するといった手段を採用することもできる。
本発明に係る熱供給システムは、暖房を目的としないシステムとして構成することも可能である。すなわち、負荷端末として、たとえば風呂追い焚き用の熱交換器や、融雪用のパネルなどの端末を使用し、暖房端末を具備しないシステムとすることも可能である。もちろん、暖房端末と非暖房端末とを混在させたシステムとすることもできる。なお、暖房端末としては、たとえば床暖房用パネル装置やコンベクタに加え、浴室暖房乾燥機などを適用することもできる。温水暖房システムでは、熱媒として、不凍液または水道水が好適に用いられるが、本発明においては熱媒としてそれら以外の流体を用いることも可能である。
S 温水暖房システム(熱供給システム)
C 熱媒循環回路
P ポンプ
Sa 第1の温度センサ
Sb 第2の温度センサ
V1,V2 温水流入制御用のバルブ(熱媒流入制御用のバルブ)
1 補水タンク(熱媒用タンク)
2 熱交換器(加熱手段)
3 制御部(制御手段)
4 バーナ(加熱手段)
9A 第1の負荷端末
9B 第2の負荷端末
61 第1の往き流路
62 第2の往き流路
63 バイパス流路
64 補助流路
65 戻り流路

Claims (3)

  1. 熱媒用タンク内の熱媒を送出可能なポンプの下流側に分岐して設けられ、かつ前記熱媒を第1および第2の負荷端末に導くための第1および第2の往き流路と、
    前記第2の往き流路を流通する熱媒を加熱するための加熱手段と、
    この加熱手段によって加熱された熱媒を前記第1の往き流路に流入させることが可能に前記第1および第2の往き流路を繋ぐバイパス流路と、
    前記ポンプの駆動時において前記第1の負荷端末の熱媒流入制御用のバルブが閉状態であるときに、前記ポンプから前記第2の往き流路に送出された熱媒を前記熱媒用タンクに戻して一定の経路で循環させる熱媒循環回路が構成されるように、前記第2の往き流路を前記熱媒用タンクに繋ぐ補助流路と、
    前記第1の負荷端末に供給される熱媒の温度を検出可能に前記第1の往き流路に設けられた第1の温度センサと、
    前記第1の負荷端末に熱媒供給がなされる定常運転時において、前記第1の温度センサによる検出温度に基づき熱媒の加熱動作を制御する制御手段と、
    を備えている、熱供給システムであって、
    前記補助流路を通過して前記熱媒用タンクに戻される熱媒の温度を検出するための第2の温度センサをさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1の負荷端末を運転させる場合において、前記第2の温度センサによる検出温度が、前記第1の温度センサによる検出温度よりも高いときには、非定常運転の制御を行ない、かつこの非定常運転の制御においては、前記第2の温度センサによる検出温度に基づき熱媒の加熱動作を制御するように構成されていることを特徴とする、熱供給システム。
  2. 請求項1に記載の熱供給システムであって、
    前記制御手段は、前記定常運転時においては、前記第1の温度センサによる検出温度を所定の目標温度とする制御を実行し、かつ前記非定常運転の制御においては、前記第2の温度センサによる検出温度を所定の目標温度とする制御を実行するように構成されている、熱供給システム。
  3. 請求項1または2に記載の熱供給システムであって、
    前記制御手段は、前記非定常運転の制御においては、前記定常運転時よりも前記ポンプの駆動速度を遅くするように構成されている、熱供給システム。
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