JP6102540B2 - 温水暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は温水暖房装置に関し、特に低温暖房端末に暖房水を供給する際に開閉駆動される低温バイパス開閉弁の閉故障を検知可能なものに関する。
従来から、暖房熱交換器で加熱した暖房水を暖房端末に循環供給して温水暖房を行う温水暖房装置が実用に供されている。この種の温水暖房装置においては、80℃程度の暖房水を循環供給して暖房を行う高温暖房端末(浴室暖房、ファンコンベクター等)、60℃程度の暖房水を循環供給して暖房を行う低温暖房端末(床暖房、パネルラジエータ等)を備えた二温度回路で構成され、高温暖房端末又は低温暖房端末の単独運転に限らず両方の暖房端末を同時に運転可能なものがある。
上記のような二温度回路を備えた温水暖房装置は、種々の文献に開示されている。例えば、特許文献1の図2に示す温水暖房装置では、バーナーによって暖房水を加熱する暖房熱交換器、高温の暖房水を高温暖房端末(第1負荷)へ循環供給する為の第1循環路、低温の暖房水を低温暖房端末(第2負荷)へ循環供給する為の第2循環路を備え、これら第1,第2循環路に第1,第2熱媒体供給弁(開閉弁)が設置された二温度回路の構造が開示されている。
特許文献1の温水暖房装置では、試運転時(水張り時)に、第1熱媒体供給弁又は第2熱媒体供給弁を開閉駆動しながら、高温暖房端末又は低温暖房端末に供給される暖房水温度と、暖房端末での放熱後の暖房水温度とを比較することで、第1熱媒体供給弁又は第2熱媒体供給弁の開閉状態と故障状態とを検出する技術が開示されている。
ところで、高温暖房端末と低温暖房端末との同時運転時には、低温暖房端末へ供給される低温の暖房水は、暖房熱交換器で加熱された高温の暖房水と、高温暖房端末で放熱した戻り暖房水とを混合して生成される。この戻り暖房水が流れる低温バイパス通路には、一般的に低温バイパス開閉弁が設置され、同時運転時には低温バイパス開閉弁を開放することで、高温の暖房水と戻り暖房水とを混合し、温度調整した低温の暖房水を低温暖房端末に供給している。
特開平6−288559号公報
しかし、上記の低温バイパス開閉弁が固着や断線等によって閉故障した場合、高温の暖房水と戻り暖房水とを混合することができず、温度調整した低温の暖房水を低温暖房端末に正常に供給することができなくなる虞がある。このため、高温暖房端末と低温暖房端末との同時運転時には、暖房熱交換器で加熱された高温の暖房水が、低温暖房端末へ直接流入してしまい、ユーザーに不快感を与えたり火傷を負わせたり等の危険性が生じてしまう。
従って、特許文献1の技術等を利用することで、低温バイパス開閉弁の故障を検知する必要があるが、特許文献1の技術で故障を検知した場合、低温バイパス開閉弁の故障を報知しただけでは、高温の暖房水が低温暖房端末へ供給され続けるので、温水暖房運転を停止しなければならない。しかし、低温暖房端末(特に冬場等の床暖房)の運転を停止すると、ユーザーに不快感を与えてしまうので、低温バイパス開閉弁が故障した場合であっても温水暖房運転を継続することが望ましい。
本発明の目的は、温水暖房装置において、高温暖房端末と低温暖房端末との同時運転時に低温バイパス開閉弁の閉故障を確実に検知可能な構造を備えたもの、低温バイパス開閉弁が故障した場合でも温水暖房運転を継続可能なもの、安全性を向上し得る構造を備えたもの、等を提供することである。
請求項1の温水暖房装置は、暖房熱交換器で加熱した暖房水を暖房端末に循環供給して温水暖房を行う温水暖房装置であって、高温の暖房水を高温暖房端末へ供給する為の高温供給通路と、低温の暖房水を低温暖房端末へ供給する為の低温供給通路と、前記暖房端末から前記暖房熱交換器へ暖房水を戻す為の暖房戻り通路とを有し、前記低温供給通路には、前記高温供給通路から分岐した高温分岐通路と、前記暖房戻り通路に設置された循環ポンプの下流側から分岐し且つ開閉弁が設置された低温バイパス通路とが接続され、前記高温暖房端末と前記低温暖房端末との同時運転時には、前記開閉弁を開放すると共に前記暖房熱交換器での加熱温度を前記高温暖房端末に適した温度に制御し、前記低温供給通路へは、前記高温分岐通路から導入された高温の暖房水と、前記低温バイパス通路から導入された暖房水とを混合して前記低温暖房端末に適した温度に調整する温水暖房装置において、前記同時運転時には、前記開閉弁を開放制御して所定時間経過した後に、前記開閉弁が開放されたか否かを判定し、前記開閉弁が開放されていないと判定した場合には、前記暖房熱交換器での加熱温度を前記高温暖房端末に適した温度よりも低い温度に変更する制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項2の温水暖房装置は、請求項1の発明において、前記暖房戻り通路の前記循環ポンプの上流側に膨張タンクを設置し、前記制御手段は、前記開閉弁を開放制御して所定時間経過した後に、前記低温供給通路を流れる暖房水の温度が前記高温供給通路を流れる暖房水の温度と同程度の温度である場合に、且つ、前記高温供給通路を流れる暖房水の温度と前記膨張タンク内の暖房水の温度との温度差が設定温度以上の場合に、前記開閉弁が開放されていないと判定することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、高温暖房端末と低温暖房端末との同時運転時には、開閉弁を開放制御して所定時間経過した後に、開閉弁が開放されたか否かを判定し、開閉弁が開放されていないと判定した場合には、暖房熱交換器での加熱温度を高温暖房端末に適した温度よりも低い温度に変更する制御手段を備えたので、この制御手段によって高温暖房端末と低温暖房端末との同時運転時に開閉弁に対する閉故障判定をすることができる。
そして、開閉弁の閉故障が発生した場合でも、暖房熱交換器による暖房水の加熱温度を低下させて、同時運転を継続させることで温水暖房運転を継続することができるので、利用者の利便性を損なうことなく、低温暖房端末に高温の暖房水が流入するのを防止し、安全性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、制御手段は、低温供給通路を流れる暖房水の温度が高温供給通路を流れる暖房水の温度と同程度の温度である場合に、且つ、膨張タンク内の暖房水の温度と高温供給通路を流れる暖房水の温度との温度差が設定温度以上の場合に、開閉弁が開放されていないと判定するので、低温供給通路を流れる暖房水の温度変化に基づいて閉故障判定をすることができ、さらに、暖房負荷が少なく、暖房負荷から戻る暖房水の温度が殆ど低下していない場合の誤検知を防止することができる。
実施例に係る温水暖房装置の構成を示す概略図である。 高温暖房端末単独運転時と高温暖房端末と低温暖房端末との同時運転時の制御に係るフローチャートである。 低温暖房端末単独運転時の制御に係るフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づいて説明する。
先ずは、温水暖房装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、温水暖房装置1は、暖房熱交換器2、高温暖房端末3及び低温暖房端末4(暖房端末に相当する)、温水暖房回路5、制御ユニット6等を備え、暖房熱交換器2で加熱した暖房水を、温水暖房回路5を介して高温暖房端末3及び低温暖房端末4に循環供給して温水暖房を行うものである。
次に、暖房熱交換器2について説明する。
暖房熱交換器2は、例えば、貯湯槽7に貯留された高温の湯水を利用して、温水暖房回路5を流れる暖房水を加熱する熱交換器であり、温水暖房装置1の加熱源を構成している。暖房熱交換器2は、温水暖房回路5の一部となる熱交換通路部5a、貯湯槽7の湯水を循環させる循環回路8の一部となる熱交換通路部8aを有し、貯湯槽7から流れる高温の湯水と温水暖房回路5を流れる暖房水との間で熱交換される。
尚、上述したように、暖房熱交換器2では、貯湯槽7に貯留された高温の湯水を利用して温水暖房装置1の暖房水を加熱しているが、特にこの構造に限定する必要はなく、公知のガス給湯器の熱交換器を利用して、燃焼熱で暖房水を加熱しても良く、温水暖房回路5を流れる暖房水を加熱可能なものであれば、種々の公知なものを採用可能である。
次に、高温暖房端末3及び低温暖房端末4について説明する。
図1に示すように、高温暖房端末3は、80℃程度の暖房水を循環供給して暖房を行うものであり、例えば、浴室乾燥機やファンコンベクター等で構成され、低温暖房端末4は、60℃程度の暖房水を循環供給して暖房を行うものであり、例えば、床暖房、パネルラジエータ等で構成されているが、特にこれらに限定する必要はない。
次に、温水暖房回路5について説明する。
図1に示すように、温水暖房回路5は、高温の暖房水を高温暖房端末3へ供給する為の高温供給通路11、低温の暖房水を低温暖房端末4へ供給する為の低温供給通路12、高温暖房端末3及び低温暖房端末4で放熱された暖房水を暖房熱交換器2へ戻す為の暖房戻り通路13、低温供給通路12に連なる高温分岐通路14や低温バイパス通路15等を有している。
高温供給通路11の上流端は、暖房熱交換器2の出口に接続され、高温供給通路11の下流端は、高温暖房端末3の導入口に接続されている。高温供給通路11の暖房熱交換器2の出口近傍部には、高温供給通路11を流れる暖房水温度(Ta)を検出する為の高温暖房水用温度センサ21が設置され、高温供給通路11の高温暖房端末3の導入口近傍部には高温暖房端末側開閉弁3aが設置されている。
暖房戻り通路13の上流端は、高温暖房端末3の出口と低温暖房端末4の出口に接続され、暖房戻り通路13の下流端は、暖房熱交換器2の導入口に接続されている。暖房戻り通路13には、上流側から下流側に向かって、加熱による暖房水の体積膨張分を許容可能な膨張タンク16と、温水暖房回路5に暖房水を循環させる為の循環ポンプ17が設置されている。
暖房戻り通路13の循環ポンプ17の下流側から低温バイパス通路15が分岐されている。暖房戻り通路13の膨張タンク16の上流側には、高温供給通路11から分岐したバイパス通路20が接続されている。膨張タンク16には、膨張タンク16内の暖房水温度(Tb)を検出する為の膨張タンク内暖房水用温度センサ22が設置されている。
低温供給通路12の上流端は、高温供給通路11から分岐した高温分岐通路14の下流端と、暖房戻り通路13から分岐した低温バイパス通路15の下流端との合流部に接続され、低温供給通路12の下流端は、低温暖房端末4の導入口に接続されている。低温供給通路12の上流部には、低温供給通路12を流れる暖房水温度(Tc)を検出する為の低温暖房水用温度センサ23が設置され、低温供給通路12の低温暖房端末4の導入口近傍部には、低温暖房端末側開閉弁4aが設置されている。
高温分岐通路14には、高温供給通路11から低温供給通路12への流れのみを許容する逆止弁19が設置されている。低温バイパス通路15には、低温バイパス開閉弁18(開閉弁に相当する)が設置されている。尚、高温暖房端末側開閉弁3a、低温暖房端末側開閉弁4a、低温バイパス開閉弁18は、ヒータで熱動素子を加熱し、熱動素子の膨張により開弁し、スプリング部材の弾性力で閉弁する二位置制御の熱動弁で夫々構成されているが、特に熱動弁に限定する必要はない。
次に、制御ユニット6について説明する。
図1に示すように、温水暖房装置1は、制御ユニット6によって制御される。制御ユニット6は、ユーザーが操作可能な操作リモコン25との間でデータ通信可能であり、操作リモコン25のスイッチ操作、各種の温度センサ21〜23の検出信号が制御ユニット6に送信され、この制御ユニット6により、暖房熱交換器2で暖房水を加熱する為の加熱作動、循環ポンプ17の作動・停止、各種の開閉弁3a,4a,18の開閉状態の切り換えを制御し、各種の温水暖房運転(高温暖房端末3の単独運転、低温暖房端末4の単独運転、高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転等)を実行する。
次に、高温暖房端末3の単独運転について説明する。
高温暖房端末3の単独運転時には、制御ユニット6は、暖房熱交換器2による加熱温度を、高温暖房端末3に適した温度(例えば80℃)に設定し、高温暖房端末側開閉弁3aを開放し、低温暖房端末側開閉弁4aを閉止し、低温バイパス開閉弁18を閉止するように設定する。
循環ポンプ17の駆動により、膨張タンク16から取り出された低温の暖房水は、暖房戻り通路13を通って暖房熱交換器2に流入し、この暖房熱交換器2で加熱された高温の暖房水は、高温供給通路11を通って高温暖房端末3へ供給される。高温暖房端末3で放熱された戻り暖房水は、暖房戻り通路13を通って、膨張タンク16へ戻される。
次に、低温暖房端末4の単独運転について説明する。
低温暖房端末4の単独運転時には、制御ユニット6は、暖房熱交換器2による加熱温度を、低温暖房端末4に適した温度(例えば60℃)に設定し、高温暖房端末側開閉弁3aを閉止し、低温暖房端末側開閉弁4aを開放し、低温暖房端末4の負荷が小さい場合は、低温バイパス開閉弁18を閉止するように設定する。
循環ポンプ17の駆動により、膨張タンク16から取り出された低温の暖房水は、暖房戻り通路13を通って暖房熱交換器2に流入し、この暖房熱交換器2で加熱された暖房水は、高温供給通路11から高温分岐通路14を通って低温供給通路12に流入し、低温供給通路12を通って低温暖房端末4へ供給される。低温暖房端末4で放熱された戻り暖房水は、暖房戻り通路13を通って、膨張タンク16へ戻される。
尚、低温暖房端末4の負荷が大きい場合は、低温暖房端末4への暖房水の流量を増加させる為に、暖房熱交換器2による加熱温度を、低温暖房端末4に適した温度より高い温度(例えば65℃)に設定し、低温バイパス開閉弁18を開放するように設定する。
循環ポンプ17の駆動により、膨張タンク16から取り出された低温の暖房水は、暖房戻り通路13と低温バイパス通路15とに分岐して流れ、暖房戻り通路13を通って暖房熱交換器2に流入した暖房水は加熱され、高温の暖房水は高温供給通路11から高温分岐通路14を通り、低温バイパス通路15から導入された暖房水と混合して低温暖房端末4に適した温度(例えば60℃)に調整され、温度調整された暖房水が低温供給通路12を通って低温暖房端末4へ供給される。低温暖房端末4で放熱された戻り暖房水は、暖房戻り通路13を通って、膨張タンク16へ戻される。
次に、高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転について説明する。
高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転時には、制御ユニット6は、暖房熱交換器2による加熱温度を、高温暖房端末3に適した温度(例えば80℃)に設定し、高温暖房端末側開閉弁3a及び低温暖房端末側開閉弁4aを開放し、低温バイパス開閉弁18を開放するように設定する。
循環ポンプ17の駆動により、膨張タンク16から取り出された低温の暖房水は、暖房戻り通路13と低温バイパス通路15とに分岐して流れ、暖房戻り通路13を通って暖房熱交換器2に流入した暖房水は加熱され、高温の暖房水は、高温供給通路11から高温暖房端末3へ供給されると共に、高温分岐通路14から導入された暖房水は、低温バイパス通路15から導入された暖房水と混合して低温暖房端末4に適した温度に調整され、温度調整された暖房水が低温供給通路12を通って低温暖房端末4へ供給される。高温暖房端末3と低温暖房端末4で放熱された戻り暖房水は、暖房戻り通路13を通って、膨張タンク16へ戻される。
次に、温水暖房運転時に同時に実行される低温バイパス開閉弁18と逆止弁19の故障判定制御及び低温バイパス開閉弁18が閉故障の場合に暖房熱交換器2での加熱温度を高温暖房端末3に適した温度より低い温度に変更する制御について、図2,図3のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中の符号Si(i=1,2,・・)は各ステップを示す。この制御に関する制御プログラムは、制御ユニット6に予め格納されている。
図2のフローチャートにおいて、この制御が開始されると、最初にS1において、操作リモコン25の操作等に基づいて温水暖房運転開始条件成立か否か判定される。温水暖房運転を開始する為の条件が成立している場合は、つまり、S1の判定がYesの場合、S2に移行し、S1の判定がNoのうちはS1を繰り返す。
次に、S2において、温水暖房運転が、低温暖房端末4の単独運転か否かを判定する。温水暖房運転が低温暖房端末4の単独運転の場合、つまり、S2の判定がYesの場合は、S12に移行し(図3のフローチャート参照)、温水暖房運転が低温暖房端末4の単独運転以外の場合、つまり、S2の判定がNoの場合は、S3に移行する。
次に、S3において、温水暖房運転が、高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転か否かを判定する。温水暖房運転が高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転の場合、つまり、S3の判定がYesの場合は、S4に移行し、温水暖房運転が高温暖房端末3の単独運転の場合、つまり、S3の判定がNoの場合は、S5に移行する。
次に、S4において、温水暖房運転を高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転モードに設定する。この同時運転モードでは、制御ユニット6により、暖房熱交換器2による加熱温度を、高温暖房端末3に適した温度(例えば80℃)に設定し、高温暖房端末側開閉弁3a及び低温暖房端末側開閉弁4aを開放し、低温バイパス開閉弁18を開放するように設定し、循環ポンプ17を駆動して、高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転を実行して、S6に移行する。
尚、S5において、温水暖房運転を高温暖房端末3の単独運転モードに設定する場合、制御ユニット6により、暖房熱交換器2による加熱温度を、高温暖房端末3に適した温度(例えば80℃)に設定し、高温暖房端末側開閉弁3aを開放し、低温暖房端末側開閉弁4aを閉止し、低温バイパス開閉弁18を閉止するように設定し、循環ポンプ17を駆動して、高温暖房端末3の単独運転を実行し、この一連の制御を終了する。この単独運転モードでは、低温バイパス通路15と高温分岐通路14には暖房水が流れないので、低温バイパス開閉弁18と逆止弁19の故障判定は行われない。
次に、S6において、循環ポンプ17の駆動から所定時間(例えば、1〜3分程度)経過したか否かを判定し、所定時間経過している場合、つまり、S6の判定がYesの場合は、S7に移行し、S6の判定がNoのうちはS6を繰り返す。
次に、S7において、各種温度センサ21〜23の検出信号を夫々読み込む。即ち、高温暖房水用温度センサ21、膨張タンク内暖房水用温度センサ22、低温暖房水用温度センサ23の検出信号を夫々読み込み、これら検出信号に基づいて、暖房水温度Ta,Tb,Tcを夫々算出する。
次に、S8において、低温供給通路12を流れる暖房水温度Tcが高温供給通路11を流れる暖房水温度Taと同程度の温度であるか否か、且つ、高温供給通路11を流れる暖房水温度Taと膨張タンク16内の暖房水温度Tbとの温度差が設定温度α(例えば10℃)以上か否かを判定する。
上記の同程度の温度とは、温度差が小さな設定値(例えば1〜3℃)以内であって、低温供給通路12を流れる暖房水温度Tcと高温供給通路11を流れる暖房水温度Taとが実質的に等しい温度である。低温バイパス開閉弁18が開放していない閉故障の場合、低温バイパス通路15には戻り暖房水が流れず、高温の暖房水が、高温供給通路11から高温分岐通路14を通って低温供給通路12に流入し、低温バイパス通路15からの戻り暖房水と混合されずに低温暖房端末4へ直接供給されてしまう。
ところで、高温供給通路11の暖房水温度Taと膨張タンク16内の暖房水温度Tbとの温度差が設定温度α以上か否かの判定において、暖房負荷が少ない場合、暖房負荷で放熱されずに膨張タンク16に高温の暖房水が戻って、膨張タンク16内の暖房水温度Tbの温度が高くなる。この状態では、低温バイパス開閉弁18を開放しても、低温供給通路12を流れる暖房水温度Tcの温度が低下せず、暖房水温度Taと同程度な温度となり、低温バイパス開閉弁18が閉故障したと誤検知してしまう。従って、設定温度α以上か否かの判定は、誤検知を防止する為に行われる。尚、S8で誤検知であると判定した場合、暖房熱交換器2による加熱温度を低く設定する必要がある。
即ち、S8において、低温供給通路12を流れる暖房水温度Tcが高温供給通路11を流れる暖房水温度Taと同程度の温度である場合、且つ、高温供給通路11を流れる暖房水温度Taと膨張タンク16内の暖房水温度Tbとの温度差が設定温度α以上の場合、低温バイパス開閉弁18が閉故障していると判定し、S8の判定がYesとなり、S9に移行し、S8の判定がNoの場合は、S10に移行する。
次に、S9において、暖房熱交換器2の加熱温度を低くして、低温バイパス開閉弁18の故障報知を実行する。即ち、低温バイパス開閉弁18を開放制御した後に、低温バイパス開閉弁18が開放されたか否かを判定し、閉故障と判定した場合には、暖房熱交換器2での加熱温度を高温暖房端末3に適した温度よりも低い温度(例えば60℃)に変更し、低温バイパス開閉弁18の故障状態であることを、表示警告や音声警告等でユーザーに報知し、同時運転を実行したまま、この一連の制御を終了する。
尚、高温暖房水用温度センサ21、膨張タンク内暖房水用温度センサ22、低温暖房水用温度センサ23、制御ユニット6、制御プログラムのS6〜S9等が本発明の制御手段に相当するものである。
次に、S8で低温バイパス開閉弁18が正常に作動していると判定された後のS10において、低温供給通路12を流れる暖房水温度Tcが膨張タンク16内の暖房水温度Tbと同程度の温度であるか否かを判定する。
このS8において、高温分岐通路14の逆止弁19が閉故障している場合、高温分岐通路14には高温の暖房水が流れないので、低温供給通路12には、低温バイパス通路15を介して膨張タンク16内の戻り暖房水がそのまま流れることになる。即ち、低温供給通路12を流れる暖房水温度Tcが膨張タンク16内の暖房水温度Tbと同程度の温度である場合、つまり、逆止弁19が故障している場合はS10の判定がYesとなり、S11に移行し、S10の判定がNoの場合は、同時運転を実行したまま、この一連の制御を終了する。
次に、S11において、逆止弁19が閉故障であると判定された場合、逆止弁19の故障状態であることを表示警告や音声警告等でユーザーに報知し、同時運転を実行したまま、この一連の制御を終了する。
図3のフローチャートのS12において、低温暖房端末4に対する加熱負荷が設定値以上か否か判定し、加熱負荷が設置値以上の場合、つまり、S12の判定がYesの場合は、S13に移行し、S12の判定がNoの場合は、S17に移行する。尚、加熱負荷の設定値としては、例えば、低温暖房端末4が3系統からなる床暖房の場合、2系統以上の床暖房を加熱する為に必要な加熱量を基準値としても良いが、特にこれに限定する必要はない。
次に、S13において、温水暖房運転を、低温バイパス開閉弁18を利用した低温暖房端末4の単独運転モードに設定する。この単独運転モードでは、制御ユニット6により、暖房熱交換器2による加熱温度を、低温暖房端末4に適した温度より高めの温度に設定し、高温暖房端末側開閉弁3aを閉止し、低温暖房端末側開閉弁4aを開放し、低温バイパス開閉弁18を開放するように設定し、循環ポンプ17を駆動して、低温暖房端末4の単独運転を実行して、S14に移行する。
次に、S14において、循環ポンプ17の駆動から所定時間(例えば1〜3分程度)経過したか否かを判定し、所定時間経過している場合、つまり、S14の判定がYesの場合は、S15に移行し、S14の判定がNoのうちはS14を繰り返す。
次に、S15において、各種温度センサ22,23の検出信号を夫々読み込む。即ち、膨張タンク内暖房水用温度センサ22、低温暖房水用温度センサ23の検出信号を夫々読み込み、これら検出信号に基づいて、暖房水温度Tb,Tcを夫々算出する。
次に、S16において、低温供給通路12を流れる暖房水温度Tcが膨張タンク16内の暖房水温度Tbと同程度の温度であるか否かを判定する。高温分岐通路14の逆止弁19が閉故障している場合、高温分岐通路14には高温の暖房水が流れないので、低温供給通路12には、低温バイパス通路15を介して膨張タンク16内の暖房水がそのまま流れることになる。即ち、低温供給通路12を流れる暖房水温度Tcが膨張タンク16内の暖房水温度Tbと同程度の温度である場合、つまり、逆止弁19が故障している場合はS16の判定がYesとなり、S17に移行し、S16の判定がNoの場合は、この一連の制御を終了する。
次に、S17において、逆止弁19が閉故障であると判定された場合、逆止弁19の故障状態であることを表示警告や音声警告等でユーザーに報知し、低温暖房端末4の単独運転を実行したまま、この一連の制御を終了する。
次に、S18において、温水暖房運転を、低温バイパス開閉弁18を利用しない低温暖房端末4の単独運転モードに設定する。この単独運転モードでは、制御ユニット6により、暖房熱交換器2による加熱温度を、低温暖房端末4に適した温度に設定し、高温暖房端末側開閉弁3aを閉止し、低温暖房端末側開閉弁4aを開放し、低温バイパス開閉弁18を閉止するように設定し、循環ポンプ17を駆動して、低温暖房端末4の単独運転を実行して、S19に移行する。
次に、S19において、循環ポンプ17の駆動から所定時間(例えば1〜3分程度)経過したか否かを判定し、所定時間経過している場合、つまり、S19の判定がYesの場合は、S20に移行し、S19の判定がNoのうちはS19を繰り返す。
次に、S20において、各種温度センサ21〜23の検出信号を夫々読み込む。即ち、高温暖房水用温度センサ21、膨張タンク内暖房水用温度センサ22、低温暖房水用温度センサ23の検出信号を夫々読み込み、これら検出信号に基づいて、暖房水温度Ta,Tb,Tcを夫々算出する。
次に、S21において、高温供給通路11を流れる暖房水温度Taが膨張タンク16内の暖房水温度Tbと同程度の温度であるか否か、且つ、膨張タンク16内の暖房水温度Tbが低温供給通路12を流れる暖房水温度Tc以上か否かを判定する。高温分岐通路14の逆止弁19が閉故障している場合、高温の暖房水は、高温供給通路11からバイパス通路20を通って暖房戻り通路13を流れる循環流を形成するので、低温供給通路12には暖房水が流れず、低温暖房端末4の温度が上昇しない。
即ち、高温供給通路11を流れる暖房水温度Taが膨張タンク16内の暖房水温度Tbと同程度の温度である場合に、且つ、膨張タンク16内の暖房水温度Tbが低温供給通路12を流れる暖房水温度Tc以上の場合、低温暖房端末側開閉弁4aが閉故障していると判定する、つまり、S21の判定がYesとなり、S22に移行し、S21の判定がNoの場合は、この一連の制御を終了する。
次に、S22において、低温暖房端末側開閉弁4aが閉故障であると判定された場合、低温暖房端末側開閉弁4aの故障状態であることを表示警告や音声警告等でユーザーに報知し、この一連の制御を終了する。
次に、本発明の温水暖房装置1の作用及び効果について説明する。
温水暖房装置1は、高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転時には、低温バイパス開閉弁18を開放制御した後に、低温バイパス開閉弁18が開放されたか否かを判定し、閉故障と判定した場合には、暖房熱交換器2での加熱温度を高温暖房端末3に適した温度よりも低い温度に変更する制御手段を備えている。
従って、この制御手段によって高温暖房端末3と低温暖房端末4との同時運転時に、低温バイパス開閉弁18を開放制御したにも関わらず、固着や断線等で閉故障が発生して低温バイパス開閉弁18が開放されない、つまり、低温バイパス開閉弁18の閉故障が発生した場合でも、暖房熱交換器2による暖房水の加熱温度を低下させて、同時運転を継続させることで温水暖房運転を継続することができるので、利用者の利便性を損なうことなく、低温暖房端末4に高温の暖房水が流入するのを防止し、安全性を向上することができる。
また、制御手段は、低温供給通路12を流れる暖房水の温度が高温供給通路11を流れる暖房水の温度と同程度の温度である場合に、且つ、膨張タンク16内の暖房水の温度と高温供給通路11を流れる暖房水の温度との温度差が設定温度以上の場合に、閉故障であると判定するので、低温供給通路12を流れる暖房水の温度変化に基づいて閉故障判定することができ、さらに、暖房負荷が少なく、暖房負荷から戻る暖房水の温度が殆ど低下していない場合の誤検知を防止することができる。
前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
[1]前記実施例の低温バイパス開閉弁18の閉故障を判定する故障判定制御は、ほんの1例を示したに過ぎず、低温バイパス開閉弁18の閉故障判定をする為であれば、種々の制御方法を採用可能である。
[2]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 温水暖房装置
2 暖房熱交換器
3 高温暖房端末
4 低温暖房端末
11 高温供給通路
12 低温供給通路
13 暖房戻り通路
14 高温分岐通路
15 低温バイパス通路
16 膨張タンク
17 循環ポンプ
18 低温バイパス開閉弁

Claims (2)

  1. 暖房熱交換器で加熱した暖房水を暖房端末に循環供給して温水暖房を行う温水暖房装置であって、高温の暖房水を高温暖房端末へ供給する為の高温供給通路と、低温の暖房水を低温暖房端末へ供給する為の低温供給通路と、前記暖房端末から前記暖房熱交換器へ暖房水を戻す為の暖房戻り通路とを有し、前記低温供給通路には、前記高温供給通路から分岐した高温分岐通路と、前記暖房戻り通路に設置された循環ポンプの下流側から分岐し且つ開閉弁が設置された低温バイパス通路とが接続され、前記高温暖房端末と前記低温暖房端末との同時運転時には、前記開閉弁を開放すると共に前記暖房熱交換器での加熱温度を前記高温暖房端末に適した温度に制御し、前記低温供給通路へは、前記高温分岐通路から導入された高温の暖房水と、前記低温バイパス通路から導入された暖房水とを混合して前記低温暖房端末に適した温度に調整する温水暖房装置において、
    前記同時運転時には、前記開閉弁を開放制御して所定時間経過した後に、前記開閉弁が開放されたか否かを判定し、前記開閉弁が開放されていないと判定した場合には、前記暖房熱交換器での加熱温度を前記高温暖房端末に適した温度よりも低い温度に変更する制御手段を備えたことを特徴とする温水暖房装置。
  2. 前記暖房戻り通路の前記循環ポンプの上流側に膨張タンクを設置し、
    前記制御手段は、前記開閉弁を開放制御して所定時間経過した後に、前記低温供給通路を流れる暖房水の温度が前記高温供給通路を流れる暖房水の温度と同程度の温度である場合に、且つ、前記高温供給通路を流れる暖房水の温度と前記膨張タンク内の暖房水の温度との温度差が設定温度以上の場合に、前記開閉弁が開放されていないと判定することを特徴とする請求項1に記載の温水暖房装置。
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