JP4933783B2 - 熱媒供給設備 - Google Patents

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本発明は、端末機を備えた複数の端末用循環路に対して熱媒を並行して通流させた後に合流させて戻す形態で熱媒を循環流動させる熱源機と、
前記複数の端末用循環路夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態とに切り換える通流状態切換手段と、
前記熱源機及び前記通流状態切換手段の作動を制御する制御手段とが設けられた熱媒供給設備に関する。
かかる熱媒供給設備は、浴室暖房乾燥装置や床暖房装置等の端末機を備えた複数の端末用循環路の夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態とに切り換えるように構成して、複数の端末機を各別に放熱作用状態と放熱作用停止状態とに切り換えることができるように構成したものである。
ところで、このような熱媒供給設備では、冬期等、外気温が低いときには、通流停止状態の端末用循環路の熱媒が凍結する虞があるので、そのような通流停止状態の端末用循環路における熱媒の凍結を予防する必要がある。
そこで、従来では、外気温が所定温度(例えば5°C)以下になったときに、複数の端末用循環路のうちの一部を熱媒通流状態とし且つ残部を通流停止状態として熱媒を循環させている場合は、2分間熱媒通流状態にし且つ15分間通流停止状態にする周期を繰り返すことにより、通流停止状態の端末用循環路を間欠的に熱媒通流状態にしていた。
ちなみに、前記通流状態切換手段は、複数の端末用流路の夫々に設けられた熱動弁にて構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、熱動弁は開弁作動を開始すると徐々に開かれるものであるので、熱動弁を2分間開弁することによって端末用循環路を2分間熱媒通流状態にすると、熱源機により、端末用循環路の全長にわたらないような少量の熱媒が端末用循環路に供給されることになる。
そして、2分間熱媒通流状態にし且つ15分間通流停止状態にする周期を繰り返して、通流停止状態の端末用循環路を間欠的に熱媒通流状態にすることにより、熱源機により熱媒が少量ずつ間欠的に端末用循環路に供給されて、端末用循環路の全長にわたって高温の熱媒が満たされることになり、外気温が熱媒の凍結の虞がある温度以下であっても、熱媒の凍結が防止されるものであると想定される。
特開平8−270963号公報
しかしながら、従来の熱媒供給設備のように、外気温が所定温度以下になったときに、複数の端末用循環路のうちの一部を熱媒通流状態とし且つ残部を通流停止状態として熱媒を循環させている場合は、無条件に、通流停止状態の端末用循環路を間欠的に熱媒通流状態にする処理(以下、熱媒間欠通流処理と記載する場合がある)を実行して、熱媒の凍結を予防するものでは、以下に説明するように、凍結予防のためのエネルギ消費量を十分に低減することができず、改善が望まれる。
即ち、端末機を放熱作用状態にする運転では、端末用循環路を熱媒通流状態にして、熱源機にて端末用循環路を通して熱媒を循環させることから、端末用循環路を通流停止状態にして運転を停止したときは、端末用循環路の全長にわたって熱源機からの高温(例えば60°C程度)の熱媒が満たされた状態になっており、その後、時間経過と共に、端末用循環路の熱媒の温度は徐々に低下することになる。
しかしながら、外気温が所定温度以下の状態では、無条件に熱媒間欠通流処理が実行されることから、端末用循環路が通流停止状態となった直後等、熱媒の温度が凍結の予防をすべき温度(例えば5°C)にまで低下していないにも拘らず、熱媒間欠通流処理が実行されて、その端末用循環路に熱源機から熱媒が通流される場合があり、不必要にエネルギを消費することになる。
又、熱媒間欠通流処理が実行されると、端末用循環路の全長にわたって熱源機からの高温の熱媒が満たされることになる。
しかしながら、外気温が所定温度以下の状態では、無条件に熱媒間欠通流処理が実行されることから、通流停止状態の端末用循環路の全長にわたって熱源機からの高温の熱媒が満たされた以降も、熱媒間欠通流処理が継続されることになるので、熱媒の凍結を予防するには、熱媒の温度が凍結の予防をすべき温度よりも低下しないようにすれば十分であるにも拘らず、端末用循環路の熱媒を不必要に高温に維持することになり、不必要にエネルギを消費することになる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、省エネルギ化を図りながら、熱媒の凍結を防止し得る熱媒供給設備を提供することにある。
本発明の熱媒供給装置は、端末機を備えた複数の端末用循環路に対して熱媒を並行して通流させた後に合流させて戻す形態で熱媒を循環流動させる熱源機と、
前記複数の端末用循環路夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態とに切り換える通流状態切換手段と、
前記熱源機及び前記通流状態切換手段の作動を制御する制御手段とが設けられた熱媒供給設備であって、
第1特徴構成は、前記制御手段は、
前記複数の端末用循環路のうちの一部を前記熱媒通流状態とし且つ残部を前記通流停止状態として熱媒を循環させるときに、前記熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって前記熱源機からの熱媒にて満たされた状態から前記通流停止状態に切り換えられた端末用循環路におけるその通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温検出手段にて検出される外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされると、その通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって前記熱源機からの熱媒が満たされる高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記通流状態切換手段を制御する凍結予防運転処理を実行するように構成され、且つ、
前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の端末用循環路については、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理するように構成され
前記複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する合流後熱媒温度検出手段が設けられ、
前記制御手段が、前記凍結予防運転処理において、熱媒の通流開始後において前記合流後熱媒温度検出手段にて検出した熱媒の温度が設定下降幅低下すると熱媒の通流を停止し且つ設定待ち時間が経過すると再度熱媒の通流を開始する形態で、前記高温熱媒充填状態となるまで前記熱源機からの熱媒を前記通流停止状態の端末用循環路に間欠的に通流させるように構成されている点を特徴とする。
即ち、複数の端末用循環路のうちの一部を熱媒通流状態とし且つ残部を通流停止状態として熱媒を循環させるときに、熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって熱源機からの熱媒にて満たされた状態から通流停止状態に切り換えられた端末用循環路におけるその通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温検出手段にて検出される外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされると、その通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって熱源機からの熱媒が満たされる高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく通流状態切換手段を制御する凍結予防運転処理が実行され、そのように凍結予防運転処理が実行された通流停止状態の端末用循環路については、凍結予防運転処理の実行後の経過時間が通流停止状態の継続時間として管理される。
つまり、熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって熱源機からの高温の熱媒にて満たされた状態から通流停止状態に切り換えられた端末用循環路では、熱媒の温度が凍結の予防をすべき温度にまで低下するのに時間がかかることになるので、熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって熱源機からの熱媒にて満たされた状態から通流停止状態に切り換えられた端末用循環路におけるその通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となることに基づいて、凍結予防運転開始条件が満たされるようにする。
そして、そのような凍結予防運転開始条件が満たされると、通流停止状態の端末用循環路に高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく通流状態切換手段を制御する凍結予防運転処理が実行されるようにする。
又、凍結予防運転処理が実行されて、端末用循環路の全長又は略全長にわたって熱源機からの高温の熱媒が満たされると、熱媒の温度が凍結の予防をすべき温度にまで低下するまでに時間がかかるものであるので、そのように凍結予防運転処理が実行されて、全長又は略全長にわたって熱源機からの高温の熱媒が満たされる高温熱媒充填状態となった端末用循環路については、凍結予防運転処理の実行後の経過時間が通流停止状態の継続時間として管理されて、その通流停止状態での継続時間が再び凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となって凍結予防運転開始条件が満たされると、前述のように凍結予防運転処理が実行されるようにする。
そして、外気温が熱媒の凍結を予防すべき温度のときに、端末用循環路の全長にわたって満たされた高温の熱媒の温度が凍結を予防すべき温度近くにまで低下するまでには、数時間(例えば5〜6時間)かかると予測されることから、凍結予防運転要否判別用の設定時間としては、上述の数時間を設定することができる。
このように、凍結予防運転要否判別用の設定時間を、上述の如く数時間に設定することにより、熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって熱源機からの高温の熱媒にて満たされた状態から通流停止状態に切り換えられた端末用循環路については、熱媒の温度が凍結の予防をすべき温度にまで低下していないにも拘らず、熱源機から熱媒を通流停止状態の端末用循環路に不必要に通流させるといった不都合を防止することが可能となり、又、凍結予防運転処理が実行された通流停止状態の端末用循環路についても、熱媒の温度が凍結の予防をすべき温度よりも低下しないようにすれば十分であるにも拘らず、端末用循環路の熱媒を不必要に通流させて高温に維持するといった不都合を防止することが可能となる。
従って、省エネルギ化を図りながら、熱媒の凍結を防止し得る熱媒供給設備を提供することができるようになった。
さらに、本特徴構成によれば、複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する合流後熱媒温度検出手段が設けられ、凍結予防運転処理においては、熱媒の通流開始後において合流後熱媒温度検出手段にて検出した熱媒の温度が設定下降幅低下すると熱媒の通流を停止し且つ設定待ち時間が経過すると再度熱媒の通流を開始する形態で、高温熱媒充填状態となるまで熱源機からの熱媒が通流停止状態の端末用循環路に間欠的に通流される。
つまり、通流停止状態の端末用循環路が一時的に熱媒通流状態になって、その端末用循環路に熱媒が通流すると、熱媒通流状態の端末用循環路からの高温の熱媒に通流停止状態の端末用循環路からの低温の熱媒が合流して、その合流した熱媒の温度が低下するので、合流後熱媒温度検出手段の検出熱媒に基づいて、通流停止状態の端末用循環路が熱媒通流状態になって、その端末用循環路に熱源機からの熱媒が通流する状態になったことを判別することができる。
そして、熱媒の通流開始後において合流後熱媒温度検出手段にて検出した熱媒の温度が設定下降幅低下すると熱媒の通流を停止し且つ設定待ち時間が経過すると再度熱媒の通流を開始する形態で、通流停止状態の端末用循環路に熱源機からの熱媒を間欠的に通流させることにより、通流停止状態の端末用循環路の熱媒を少量ずつ熱源機からの熱媒にて入れ替えながら、通流停止状態の端末用循環路をその全長又は略全長にわたって熱源機からの熱媒にて満たすようにするのである。
従って、通流停止状態の端末用循環路の熱媒が少量ずつ熱源機からの熱媒にて入れ替えられる形態で、凍結予防運転処理が行われるので、凍結予防運転処理が行われても、通流停止状態の端末用循環路に備えられた端末機からの単位時間当たりの放熱量を少なくすることができるものとなり、例えば、端末機が床暖房装置である場合には、その床暖房装置の昇温を抑制することができる。
要するに、運転を指令していないにも拘らず端末機が運転されているといった不快感を使用者に感じさせるのを防止することができるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記複数の端末用循環路における他の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度を検出する合流前熱媒温度検出手段が設けられ、
前記制御手段が、前記凍結予防運転処理において、前記合流前熱媒温度検出手段又は前記合流後熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて前記高温熱媒充填状態を判別するように構成されている点にある。
即ち、凍結予防運転処理においては、複数の端末用循環路における他の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度又は複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて、高温熱媒充填状態が判別される。
つまり、通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって熱源機からの熱媒が満たされる状態になると、その通流停止状態の端末用循環路における他の熱媒通流状態の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度は、上昇する。
従って、通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって熱源機からの熱媒が満たされる状態になる前後では、通流停止状態の端末用循環路における他の熱媒通流状態の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度、及び、通流停止状態の端末用循環路からの熱媒と他の熱媒通流状態の端末用循環路からの熱媒とが合流した熱媒の温度は変化することになる。
そこで、複数の端末用循環路における他の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度又は複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段を設けて、その熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて高温熱媒充填状態を判別するようにすることにより、例えば、時間経過により高温熱媒充填状態を判別する場合に比べて、高温熱媒充填状態を適切に判別することができるのである。
要するに、高温熱媒充填状態になる前に凍結予防運転処理が終了したり、高温熱媒充填状態になった以降も凍結予防運転処理が継続されるといった不都合を防止することができるので、省エネルギ化をより一層図りながら、熱媒の凍結を防止することができるようになった。
本発明の熱媒供給設備は、端末機を備えた複数の端末用循環路に対して熱媒を並行して通流させた後に合流させて戻す形態で熱媒を循環流動させる熱源機と、
前記複数の端末用循環路夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態とに切り換える通流状態切換手段と、
前記熱源機及び前記通流状態切換手段の作動を制御する制御手段とが設けられた熱媒供給設備であって、
第3特徴構成は、前記制御手段は、
前記複数の端末用循環路のうちの一部を前記熱媒通流状態とし且つ残部を前記通流停止状態として熱媒を循環させるときに、前記熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって前記熱源機からの熱媒にて満たされた状態から前記通流停止状態に切り換えられた端末用循環路におけるその通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温検出手段にて検出される外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされると、その通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって前記熱源機からの熱媒が満たされる高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記通流状態切換手段を制御する凍結予防運転処理を実行するように構成され、且つ、
前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の端末用循環路については、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理するように構成され、
前記熱媒通流状態の端末用循環路から前記熱源機に戻る熱媒の戻り温度を検出する温度検出手段が設けられ、
前記制御手段が、前記凍結予防運転開始条件が満たされたときにおいて、前記温度検出手段にて検出される前記戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度以上では前記凍結予防運転処理を実行し、且つ、前記温度検出手段にて検出される前記戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度未満では前記凍結予防運転処理の実行を待機するように構成されている点を特徴とする。
即ち、熱媒通流状態の端末用循環路から熱源機に戻る熱媒の戻り温度を検出する温度検出手段が設けられ、凍結予防運転開始条件が満たされたときにおいて、温度検出手段にて検出される戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度以上では凍結予防運転処理が実行され、温度検出手段にて検出される戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度未満では凍結予防運転処理の実行が待機される。
つまり、熱源機の起動時等、熱源機から送出される熱媒の温度が低いときは、熱媒通流状態の端末用循環路から熱源機に戻る熱媒の戻り温度も低いものである。
そして、熱源機の起動時等、熱源機から送出される熱媒の温度が低い状態で、凍結予防運転処理が行われる場合は、温度の低い熱媒が通流停止状態の端末用循環路に通流されることになり、通流停止状態の端末用循環路に満たされる熱媒の温度が低くなるので、通流停止状態の端末用循環路における熱媒の凍結を防止するには、凍結予防運転要否判別用の設定時間を短く設定する必要がある。
そこで、上述のように、凍結予防運転開始条件が満たされたときにおいて、温度検出手段にて検出される戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度以上では凍結予防運転処理が実行され、温度検出手段にて検出される戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度未満では凍結予防運転処理の実行が待機されるようにすることにより、低温の熱媒が通流停止状態の端末用循環路に通流されるのを防止することができるようになるので、通流停止状態の端末用循環路における熱媒の凍結を防止しながら、凍結予防運転要否判別用の設定時間を十分に長く設定することができる。
従って、凍結予防運転要否判別用の設定時間を十分に長く設定することができるので、省エネルギ化をより一層図りながら、熱媒の凍結を防止することができるようになった。
特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、
前記複数の端末用循環路における他の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度を検出する合流前熱媒温度検出手段又は複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する合流後熱媒温度検出手段が設けられ、
前記制御手段が、前記凍結予防運転処理において、前記合流前熱媒温度検出手段又は前記合流後熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて前記高温熱媒充填状態を判別するように構成されている点にある。
即ち、凍結予防運転処理においては、複数の端末用循環路における他の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度又は複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて、高温熱媒充填状態が判別される。
つまり、通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって熱源機からの熱媒が満たされる状態になると、その通流停止状態の端末用循環路における他の熱媒通流状態の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度は、上昇する。
従って、通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって熱源機からの熱媒が満たされる状態になる前後では、通流停止状態の端末用循環路における他の熱媒通流状態の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度、及び、通流停止状態の端末用循環路からの熱媒と他の熱媒通流状態の端末用循環路からの熱媒とが合流した熱媒の温度は変化することになる。
そこで、複数の端末用循環路における他の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度又は複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段を設けて、その熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて高温熱媒充填状態を判別するようにすることにより、例えば、時間経過により高温熱媒充填状態を判別する場合に比べて、高温熱媒充填状態を適切に判別することができるのである。
要するに、高温熱媒充填状態になる前に凍結予防運転処理が終了したり、高温熱媒充填状態になった以降も凍結予防運転処理が継続されるといった不都合を防止することができるので、省エネルギ化をより一層図りながら、熱媒の凍結を防止することができるようになった。
特徴構成は、上記第又は第特徴構成に加えて、
前記制御手段が、前記凍結予防運転処理において、前記高温熱媒充填状態となるまで前記熱源機からの熱媒を前記通流停止状態の端末用循環路に連続して通流させるように構成されている点を特徴とする。
即ち、凍結予防運転処理においては、高温熱媒充填状態となるまで熱源機からの熱媒が通流停止状態の端末用循環路に連続して通流される。
つまり、通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって熱媒を熱源機からの熱媒に一挙に入れ替えるように、凍結予防運転処理が実行されるので、その凍結予防運転処理の所要時間を短縮することができる。
第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記制御手段が、前記外気温検出手段の検出情報に基づいて、前記凍結予防運転要否判別用の設定時間を外気温が低いほど短くするように変更設定するように構成されている点を特徴とする。
即ち、外気温検出手段の検出情報に基づいて、凍結予防運転要否判別用の設定時間が、外気温が低いほど短くするように変更設定される。
つまり、外気温が低いほど、通流停止状態の端末用循環路の熱媒は凍結し易い。
そこで、凍結予防運転要否判別用の設定時間を、外気温が低いほど短くするように変更設定することにより、凍結予防運転処理が、熱媒の凍結を防止する状態で、外気温があまり低くないときは比較的長い間隔にて、外気温が低いときは比較的短い間隔で実行されることになり、凍結予防運転処理が不必要に短い間隔で実行されることがないようにすることができる。
ちなみに、凍結予防運転要否判別用の設定時間を一義的に設定する場合は、通流停止状態の端末用循環路の熱媒の凍結を防止するためには、凍結予防運転要否判別用の設定時間は、予測される最低の外気温を想定して短く設定する必要があるので、外気温があまり低くないときには、不必要に短い間隔で凍結予防運転処理が実行されることになる。
従って、凍結予防運転処理が不必要に短い間隔で実行されることがないようにすることができるので、省エネルギ化をより一層図りながら、熱媒の凍結を防止することができるようになった。
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、第1実施形態を説明する。
図1に示すように、熱媒供給設備は、端末機1を備えた複数の端末用循環路2に対して熱媒を並行して通流させた後に合流させて戻す形態で熱媒を循環流動させる熱源機G、複数の端末用循環路2夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態とに切り換える通流状態切換手段3、熱源機G及び通流状態切換手段3の作動を制御する制御手段としての熱源機制御部4、及び、複数の端末機1夫々に対応して設けた操作部5等を備えて構成してある。
ちなみに、この熱媒供給設備では、熱媒として温水を循環流動させるように構成してある。
前記熱源機Gは、熱媒加熱用の熱交換器6、その熱交換器6を加熱するガスバーナ7、そのガスバーナ7に燃焼用空気を供給する燃焼用送風機8、熱交換器6にて加熱された熱媒を前記複数の端末用循環路2に送出する熱媒往き路9、それら複数の端末用循環路2からの熱媒を合流させて熱交換器6に戻す熱媒戻り路10、熱媒往き路9と熱媒戻り路10を連通させるバイパス路11等を備えて構成してある。
前記熱媒戻り路10には、シスターン12、熱媒循環用の循環ポンプ13を熱媒通流方向上流側から順に設けてある。
又、前記ガスバーナ7への燃料供給路14には、ガスバーナ7へのガス燃料の供給を断続する断続弁15、ガスバーナ7へのガス燃料の供給量を調整する調整弁16を設けてある。
又、ガスバーナ7に点火するイグナイタ17、ガスバーナ7の燃焼状態を検出するフレームロッド18も設けてある。
この第1実施形態では、前記熱媒戻り路10における前記循環ポンプ13よりも熱媒通流方向下流側の箇所から、低温用往き路19を分岐させて、熱媒戻り路10を通流する熱媒の一部を低温用往き路19に送出するように構成してある。
前記熱媒往き路9の下流側端部には、往き用流路接続部材20を設け、前記熱媒戻り路10の上流側端部には、戻り用流路接続部材21を設け、前記低温用往き路19の下流側端部には、低温往き用流路接続部材22を設けてある。
前記熱媒往き路9におけるバイパス路11の分岐箇所よりも上流側には、その熱媒往き路9を通流する熱媒の温度を検出する往き温度センサ23を設け、前記低温用往き路19には、その低温用往き路19を通流する熱媒の温度を検出する低温往き温度センサ24を設け、前記熱媒戻り路10における前記バイパス路11の合流箇所よりも上流側には、その熱媒戻り路10を通流する熱媒の温度を検出する戻り温度センサ25を設けてある。
又、外気温を検出する外気温度センサ26も設けてある。
前記端末用循環路2として、高温端末用循環路2aを前記往き用流路接続部材20と前記戻り用流路接続部材21とに接続して設け、低温端末用循環路2bを前記低温往き用流路接続部材22と前記戻り用流路接続部材21とに接続して設けてある。
そして、高温端末用循環路2aには、前記端末機1として、浴室暖房装置やファンコンベクターなどの高温用端末機1aを備え、低温端末用循環路2bには、前記端末機1として、床暖房装置等の2台の低温用端末機1bを並列接続した状態で備えてある。
又、前記操作部5として、高温用端末機1a、即ち、高温端末用循環路2aに対応する高温端末用操作部5a、及び、低温用端末機1b、即ち、低温端末用循環路2bに対応する低温端末用操作部5bを設けてある。
前記高温用端末機1aは、周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、その高温用端末機1aは、熱媒を通流させる高温端末用熱交換器27、その高温端末用熱交換器27に通風作用する送風機(図示省略)、熱媒の通流を断続する高温端末用熱動弁3a、及び、それら送風機と高温端末用熱動弁3aの作動を制御する高温端末用制御部28等を備えて構成してある。
そして、この高温端末用制御部28と前記熱源機制御部4とは制御情報を通信自在なように構成して、熱源機制御部4からの開閉指令に基づいて、高温端末用制御部28が高温端末用熱動弁3aを開閉するように構成してある。
具体的には、前記熱源機制御部4は、前記高温端末用操作部5aから運転及び運転停止等の制御情報が通信されると共に、その情報に基づいて、前記高温端末用制御部28に対して運転指令、運転停止指令及び熱動弁開閉指令等の制御情報を通信するように構成してある。
又、高温端末用制御部28は、熱源機制御部4からの制御情報に基づいて、前記送風機及び前記高温端末用熱動弁3a等の作動を制御するように構成してある。
例えば、高温端末用制御部28は、熱源機制御部4から運転指令が指令されると、送風機を作動させると共に高温端末用熱動弁3aを開弁し、熱源機制御部4から運転停止指令が指令されると、送風機を停止させると共に高温端末用熱動弁3aを閉弁するように構成してある。
又、高温端末用制御部28は、熱源機制御部4から熱動弁開弁指令が指令されると高温端末用熱動弁3aを開弁し、熱動弁閉弁指令が指令されると高温端末用熱動弁3aを閉弁するように構成してある。
又、前記低温用端末機1bとしての床暖房装置も周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、その床暖房装置は、熱媒を通流させる熱媒流通管を床暖房パネルに埋入状態に装備して構成してある。
そして、低温端末用循環路2bには、熱媒の通流を断続する低温端末用熱動弁3bを設けてある。
この低温端末用熱動弁3bは、前記熱源機制御部4により開閉制御するように構成してある。
具体的には、熱源機制御部4は、前記低温端末用操作部5bからの指令情報に基づいて、運転指令が指令されると低温端末用熱動弁3bを開弁し、運転停止指令が指令されると低温端末用熱動弁3bを閉弁するように構成してある。
つまり、前記高温端末用熱動弁3a及び前記低温端末用熱動弁3b夫々の作動を制御することにより、高温端末用循環路2a及び低温端末用循環路2b夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態に切り換えることが可能であり、これら高温端末用熱動弁3a及び低温端末用熱動弁3bにて、前記通流状態切換手段3を構成してある。
そして、前記熱交換器6にて加熱された熱媒を熱媒往き路9から高温端末用循環路2aに通流させ、その高温端末用循環路2aから熱媒戻り路10に戻った熱媒の一部を低温用往き路19から低温端末用循環路2bに通流させ、それら高温端末用循環路2a及び低温端末用循環路2b夫々からの熱媒を合流させて熱媒戻り路10に戻す形態で熱媒を循環流動させるように構成してある。
つまり、上述したように、前記熱源機Gは、端末機1を備えた複数の端末用循環路2に対して熱媒を並行して通流させた後に合流させて戻す形態で熱媒を循環流動させるように構成してある。
前記熱源機制御部4は、高温端末用操作部5a及び低温端末用操作部5b夫々からの運転指令及び運転停止指令に基づいて、高温端末用循環路2a及び低温端末用循環路2bのうち、運転が指令されている一方あるいは両方の端末用循環路2a,2bに対して熱媒を通流すべく、熱源機G、高温端末用熱動弁3a及び低温端末用熱動弁3bを制御するように構成してある。
説明を加えると、熱源機制御部4は、高温端末用操作部5a及び低温端末用操作部5bの少なくとも一方から運転が指令されると、燃焼用送風機8を作動させて、断続弁15及び調整弁16を開弁させた状態で、イグナイタ17にてガスバーナ7に点火してガスバーナ7を燃焼させ、循環ポンプ13を作動させる熱媒供給作動を実行すると共に、運転が指令された操作部5に対応する熱動弁を開弁するように構成してある。
そして、熱源機制御部4は、熱媒供給作動において、往き温度センサ23及び低温往き温度センサ24の検出温度に基づいて、高温端末用循環路2aには高温の熱媒を供給するように、且つ、低温端末用循環路2bには低温の熱媒を供給するように、ガスバーナ7の燃焼状態を制御するように構成してある。
即ち、高温端末用循環路2aのみに熱媒を供給しているときには、往き温度センサ23の検出温度に基づいて、熱媒往き路9における熱媒の温度が高温側目標温度(例えば、80°C)になるように、燃焼用送風機8の回転速度及び調整弁16の開度を調整して、ガスバーナ7の燃焼状態を制御する。
低温端末用循環路2bのみに熱媒を供給しているときには、低温往き温度センサ24の検出温度に基づいて、低温用往き路19における熱媒の温度が低温側目標温度(例えば、60°C)になるように、燃焼用送風機8の回転速度及び調整弁16の開度を調整して、ガスバーナ7の燃焼状態を制御する。
また、高温端末用循環路2a及び低温端末用循環路2bの両方に熱媒を供給しているときには、往き温度センサ23の検出温度に基づいて、熱媒往き路9における熱媒の温度が前記高温側目標温度になるように、燃焼用送風機8の回転速度及び調整弁16の開度を調整して、ガスバーナ7の燃焼状態を制御する。
そして、熱源機制御部4は、高温端末用操作部5a及び低温端末用操作部5bの全てが運転停止を指令する状態になると、断続弁15を閉弁させてガスバーナ7の燃焼を停止した後、燃焼用送風機8の作動を停止させるとともに、循環ポンプ13の作動を停止させる熱媒供給停止作動を実行するように構成してある。
説明を加えると、高温端末用循環路2aのみに熱媒を供給しているときには、高温端末用操作部5aから運転停止が指令されると、熱媒供給停止作動を実行すると共に、高温端末用熱動弁3aを閉弁し、低温端末用循環路2bのみに熱媒を供給しているときには、低温端末用操作部5bから運転停止が指令されると、熱媒供給停止作動を実行すると共に、低温端末用熱動弁3bを閉弁する。
又、高温端末用循環路2a及び低温端末用循環路2bの両方に熱媒を供給しているときには、高温端末用操作部5aから運転停止が指令されると高温端末用熱動弁3aを閉弁し、低温端末用操作部5bから運転停止が指令されると低温端末用熱動弁3bを閉弁し、高温端末用操作部5a及び低温端末用操作部5bの両方から運転停止が指令されると、熱媒供給停止作動を実行すると共に、高温端末用熱動弁3a及び低温端末用熱動弁3bの両方を閉弁する。
次に、端末用循環路2における熱媒の凍結を予防する凍結予防制御について説明する。
前記熱源機制御部4は、前記複数の端末用循環路2夫々について通流停止状態での継続時間を計測し、且つ、前記外気温度センサ26にて検出される外気温を読み込んで、前記熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって前記熱源機Gからの熱媒にて満たされた状態から前記通流停止状態に切り換えられた端末用循環路2におけるその通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ前記外気温度センサ26にて検出される外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされると、前記複数の端末用循環路2の全てが通流停止状態のときは、前記凍結予防制御として全停時凍結予防制御を実行し、前記複数の端末用循環路2のうちの一部が通流停止状態のときは、前記凍結予防制御として部分停止時凍結予防制御を実行するように構成してある。
又、前記熱源機制御部4は、前記複数の端末用循環路2夫々について熱媒通流状態での継続時間を管理して、その端末用循環路2における熱媒通流状態での継続時間が暖房運転下限時間以上のときは、熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって熱源機Gからの熱媒にて満たされた状態であると判別するように構成してある。
ちなみに、前記暖房運転下限時間は、熱源機Gにて熱媒を端末用循環路2に一巡させるのに要する時間に設定してある。
又、前記熱源機制御部4は、熱媒通流状態での継続時間が暖房運転下限時間未満の端末用循環路2に対応する操作部5から運転停止が指令されると、熱媒通流状態での継続時間が暖房運転下限時間になるまで熱媒通流状態を継続させて、熱媒通流状態での継続時間が暖房運転下限時間になると通流停止状態に切り換えるべく前記通流状態切換手段3を制御するように構成してある。
そして、前記熱源機制御部4は、前記全停時凍結予防制御では、前記凍結予防運転開始条件が満たされると、通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過した端末用循環路2を熱媒通流状態にするように前記通流状態切換手段3を制御し、且つ、前記ガスバーナ7を燃焼させない状態で前記循環ポンプ13を作動させるように構成してあり、通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過した端末用循環路2に加熱していない熱媒を通流させるようにしてある。
又、前記熱源機制御部4は、前記部分停止時凍結予防制御では、前記凍結予防運転開始条件が満たされると、通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過した端末用循環路2の全長又は略全長にわたって前記熱源機Gからの熱媒が満たされる高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記通流状態切換手段3を制御する凍結予防運転処理を実行するように構成し、且つ、前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の端末用循環路2については、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理するように構成してある。
以下、前記部分停止時凍結予防制御について、説明を加える。
この第1実施形態では、前記熱源機制御部4を、前記外気温度センサ26の検出情報に基づいて、前記凍結予防運転要否判別用の設定時間を外気温が低いほど短くするように変更設定するように構成してある。
具体的には、前記凍結予防運転要否判別用の設定時間を、外気温が5°C以下で且つ3°Cよりも高いときは5時間に、外気温が3°C以下で且つ0°Cよりも高いときは4時間に、外気温が0°C以下のときは3時間に夫々設定するように構成してある。
前記凍結予防運転要否判別用の設定温度として、例えば、5°Cに設定してある。
又、この第1実施形態では、複数の端末用循環路2からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段(合流後熱媒温度検出手段に相当)として、前記戻り温度センサ25を設けて、前記熱源機制御部4は、前記凍結予防運転処理において、熱媒の通流開始後において前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒の温度が設定下降幅低下すると熱媒の通流を停止し且つ設定待ち時間が経過すると再度熱媒の通流を開始する形態で、前記高温熱媒充填状態となるまで前記熱源機Gからの熱媒を前記通流停止状態の端末用循環路2に間欠的に通流させるように構成してある。
つまり、前記通流状態切換手段2として、高温端末用熱動弁2aや低温端末用熱動弁2b等の熱動弁を設けた場合、その熱動弁は開弁作動させても直ぐに開弁状態になるのではなく、徐々に開弁状態になると共にその開度が大きくなる。
そこで、熱媒の通流開始後、戻り温度センサ25にて検出した熱媒の温度が設定下降幅低下するまで待つことにより、高温端末用熱動弁2aや低温端末用熱動弁2bが開弁状態となって、少量の熱源機Gからの熱媒が前記通流停止状態の端末用循環路2に供給されることになるのである。
又、前記熱源機制御部4は、前記設定下降幅を、通流停止状態の端末用循環路2に備えられている端末機1の台数に基づいて、端末機1の数が多くなるほど大きくなるように変更設定するように構成してある。例えば、高温端末用循環路2aのように端末機1の台数が1台のときは、3°Cに、低温端末用循環路2bのように、端末機1の台数が2台のときは、5°Cに夫々設定してある。又、この第1実施形態には適応しないが、例えば、端末機1の台数が3台のときは、7°Cに設定する。
又、前記設定待ち時間としては、例えば、15分間に設定してある。
又、熱源機制御部4は、前記凍結予防運転処理において、戻り温度センサ25の検出情報に基づいて前記高温熱媒充填状態を判別するように構成してある。
具体的には、熱源機制御部4は、通流停止状態の端末用循環路2を熱媒通流状態にした後、終了判別用設定時間が経過しても、戻り温度センサ25の検出温度が前記設定下降幅低下しないときに、前記高温熱媒充填状態を判別するように構成してある。
ちなみに、終了判別用設定時間としては1分間に設定してある。
つまり、前記高温熱媒充填状態になるまでは、熱媒通流状態の端末用循環路2からの高温の熱媒に通流停止状態の端末用循環路2からの低温の熱媒が合流されるので、通流停止状態の端末用循環路2を熱媒通流状態にすると、戻り温度センサ25にて検出される熱媒の温度は低下することになる。一方、前記高温熱媒充填状態になると、通流停止状態の端末用循環路2からは凍結予防運転処理により供給された高温の熱媒が戻るので、通流停止状態の端末用循環路2を熱媒通流状態にしても、戻り温度センサ25にて検出される熱媒の温度は低下しなくなる、又は、低下幅が高温熱媒充填状態になる前よりも小さくなるので、複数の端末用循環路2からの熱媒が合流した熱媒の温度に基づいて、前記高温熱媒充填状態になったか否かを判別することができるのである。
又、この第1実施形態では、前記戻り温度センサ25を、熱媒通流状態の端末用循環路2から熱源機Gに戻る熱媒の戻り温度を検出する温度検出手段として兼用して、前記熱源機制御部4を、前記凍結予防運転開始条件が満たされたときにおいて、戻り温度センサ25にて検出される前記戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度以上では前記凍結予防運転処理を実行し、且つ、戻り温度センサ25にて検出される前記戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度未満では前記凍結予防運転処理の実行を待機するように構成してある。
つまり、高温端末用循環路2a及び低温端末用循環路2bのうちの一方のみが熱媒通流状態のときは、前記戻り温度センサ25は、熱媒通流状態の端末用循環路2から熱源機Gに戻る熱媒の戻り温度を検出することになるので、この戻り温度センサ25を前記温度検出手段として兼用することができるのである。
熱源機Gの起動時等、熱源機Gから送出される熱媒の温度が低いときは、熱媒通流状態の端末用循環路2から熱源機Gに戻る熱媒の戻り温度も低いものである。
そこで、前記凍結予防運転開始条件が満たされたときにおいて、戻り温度センサ25にて検出される前記戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度以上では前記凍結予防運転処理を実行し、且つ、戻り温度センサ25にて検出される前記戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度未満では前記凍結予防運転処理の実行を待機するように構成することにより、低温の熱媒が通流停止状態の端末用循環路2に通流されるのを防止することができるようになる。
又、熱媒通流状態の端末用循環路2から熱源機Gに戻る熱媒の戻り温度が前記凍結予防運転許可用設定温度以上と高い場合、その熱媒通流状態の端末用循環路2から熱源機Gに戻る熱媒に、通流停止状態の端末用循環路2から熱源機Gに戻る低温の熱媒が合流されたときは、その合流された熱媒の温度の低下幅が大きくなる。
従って、前記凍結予防運転処理、即ち、熱媒の通流開始後において前記戻り温度センサ25にて検出される合流した熱媒の温度が設定下降幅低下すると熱媒の通流を停止し且つ設定待ち時間が経過すると再度熱媒の通流を開始する形態で、前記熱源機Gからの熱媒を前記通流停止状態の端末用循環路2に間欠的に通流させる処理を、適切に実行することができるのである。
以下、熱源機制御部4における部分停止時凍結予防制御の制御動作について、具体的に説明を加える。
高温端末用循環路2aを熱媒通流状態にする状態で、低温端末用循環路2bを熱媒通流状態が暖房運転下限時間以上継続する状態から通流停止状態に切り換えたときは、以下のように制御される。
低温端末用循環路2bの通流停止状態での継続時間が外気温度センサ26の検出外気温に応じた凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温度センサ26の検出外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされたときは、前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒通流状態の高温端末用循環路2aからの熱媒の戻り温度が前記凍結予防運転許可用設定温度以上では、その通流停止状態の低温端末用循環路2bが高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記低温端末用熱動弁3bを制御する凍結予防運転処理を実行し、前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒通流状態の高温端末用循環路2aからの熱媒の温度が前記凍結予防運転許可用設定温度未満のときは、前記凍結予防運転許可用設定温度以上になるまで待機する。
そして、上述のように最初の凍結予防運転処理を実行した以降は、前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の低温端末用循環路2bについては、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理して、上述のように凍結予防運転開始条件が満たされる毎に、凍結予防運転処理を実行する。
その凍結予防運転処理では、低温端末用熱動弁3bを開弁した後において、前記戻り温度センサ25の検出温度が設定下降幅(この場合は5°C)低下すると低温端末用熱動弁3bを閉弁し、設定待ち時間が経過すると再度低温端末用熱動弁3bを開弁する形態で、前記高温熱媒充填状態となるまで低温端末用熱動弁3bを間欠的に開弁する。
そして、低温端末用熱動弁3bを開弁した後、終了判別用設定時間が経過しても、戻り温度センサ25の検出温度が前記設定下降幅低下しないときは、前記高温熱媒充填状態であると判別する。
又、低温端末用循環路2bを熱媒通流状態にする状態で、高温端末用循環路2aを熱媒通流状態が暖房運転下限時間以上継続する状態から通流停止状態に切り換えたときは、以下のように制御される。
高温端末用循環路2aの通流停止状態での継続時間が外気温度センサ26の検出外気温に応じた凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温度センサ26の検出外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされたときは、前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒通流状態の低温端末用循環路2bからの熱媒の戻り温度が前記凍結予防運転許可用設定温度以上では、その通流停止状態の高温端末用循環路2aが高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記高温端末用熱動弁3aを制御する凍結予防運転処理を実行し、前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒通流状態の低温端末用循環路2bからの熱媒の温度が前記凍結予防運転許可用設定温度未満のときは、前記凍結予防運転許可用設定温度以上になるまで待機する。
そして、上述のように最初の凍結予防運転処理を実行した以降は、前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の高温端末用循環路2aについては、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理して、上述のように凍結予防運転開始条件が満たされる毎に、凍結予防運転処理を実行する。
その凍結予防運転処理では、高温端末用熱動弁3aを開弁した後において、前記戻り温度センサ25の検出温度が設定下降幅(この場合は3°C)低下すると高温端末用熱動弁3aを閉弁し、設定待ち時間が経過すると再度高温端末用熱動弁3aを開弁する形態で、前記高温熱媒充填状態となるまで高温端末用熱動弁3aを間欠的に開弁する。
そして、高温端末用熱動弁3aを開弁した後、終了判別用設定時間が経過しても、戻り温度センサ25の検出温度が前記設定下降幅低下しないときは、前記高温熱媒充填状態であると判別する。
〔第2実施形態〕
以下、図2に基づいて、第2実施形態を説明するが、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明する。
この第2実施形態では、熱源機Gの構成においては、上記の第1実施形態における低温用往き路19を省略して、前記熱媒往き路9から送出される熱媒を複数の端末用循環路2に並行して通流させた後に合流させて戻す形態で熱媒を循環流動させるように構成した点で第1実施形態と異なる。
前記熱媒往き路9の下流側端部には、第1実施形態の往き用流路接続部材20に代えて、往き用ヘッダ31を設け、前記熱媒戻り路10の上流側端部には、第1実施形態の戻り用流路接続部材21に代えて、戻り用ヘッダ32を設けてある。
そして、端末用循環路2として、第1端末用循環路2c、第2端末用循環路2d及び第3端末用循環路2eの3系統を、前記往き用ヘッダ31及び前記戻り用ヘッダ32を用いて、前記熱媒往き路9と前記熱媒戻り路10に並列接続してある。
又、端末機1として、第1端末用循環路2c、第2端末用循環路2d、第3端末用循環路2eに、夫々、第1端末機1c、第2端末機1d、第3端末機1eを設けてある。ちなみに、第1端末機1c、第2端末機1d及び第3端末機1e夫々は、例えば、床暖房装置である。
又、操作部5として、第1端末機1c、第2端末機1d、第3端末機1e夫々対応させて、第1端末用操作部5c、第2端末用操作部5d、第3端末用操作部5eを設けてある。
又、第1端末用循環路2c、第2端末用循環路2d、第3端末用循環路2eに、夫々、熱媒の通流を断続する第1端末用熱動弁3c、第2端末用熱動弁3d、第3端末用熱動弁3eを設けてある。
そして、第1端末用熱動弁3c、第2端末用熱動弁3d及び第3端末用熱動弁3e夫々の作動を制御することにより、第1端末用循環路2c、第2端末用循環路2d及び第3端末用循環路2e夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態に切り換えることが可能であり、これら第1端末用熱動弁3c、第2端末用熱動弁3d及び第3端末用熱動弁3eにて、前記通流状態切換手段3を構成してある。
前記熱源機制御部4は、第1端末用操作部5c、第2端末用操作部5d及び第3端末用操作部5e夫々からの運転指令及び運転停止指令に基づいて、第1端末用循環路2c、第2端末用循環路2d及び第3端末用循環路2eのうち、運転が指令されている端末用循環路2c,2d,2eに対して熱媒を通流すべく、熱源機G、第1端末用熱動弁3c、第2端末用熱動弁3d及び第3端末用熱動弁3eを制御するように構成してある。
説明を加えると、熱源機制御部4は、第1端末用操作部5c、第2端末用操作部5d及び第3端末用操作部5eのうちの少なくとも一つから運転が指令されると、燃焼用送風機8を作動させて、断続弁15及び調整弁16を開弁させた状態で、イグナイタ17にてガスバーナ7に点火してガスバーナ7を燃焼させて、循環ポンプ13を作動させる熱媒供給作動を実行すると共に、運転が指令された操作部2に対応する熱動弁を開弁するように構成してある。
そして、熱源機制御部4は、熱媒供給作動において、往き温度センサ23の検出温度に基づいて、目標温度(例えば、60°C)の熱媒を供給するように、燃焼用送風機8の回転速度及び調整弁16の開度を調整して、ガスバーナ7の燃焼状態を制御するように構成してある。
又、熱源機制御部4は、複数の端末用循環路2に熱媒を供給しているときは、熱媒を供給している複数の端末用循環路2のうちの一部の端末用循環路2に対応する操作部から運転停止が指令されると、その運転停止が指令された端末用循環路2に対応する熱動弁を閉弁して、熱媒の供給を停止するように構成してある。
例えば、第1端末用循環路2c及び第2端末用循環路2dに熱媒を供給しているときに、第2端末用循環路2dに対応する第2端末用操作部5dから運転停止が指令されると、その第2端末用循環路2dに対応する第2端末用熱動弁3dを閉弁して、その第2端末用循環路2dへの熱媒の供給を停止することになる。
又、熱源機制御部4は、第1、第2及び第3の操作部5c,5d,5eの全てが運転停止を指令する状態になると、前記熱媒供給停止作動を実行すると共に、全ての熱動弁を閉弁状態とするように構成してある。
次に、端末用循環路2における熱媒の凍結を予防する凍結予防制御について説明する。
前記全停時凍結予防制御は、上記の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
以下、前記部分停止時凍結予防制御について説明するが、この第2実施形態では、前記熱源機制御部4は、前記設定下降幅を、通流停止状態の端末用循環路2の系統数に基づいて、通流停止状態の端末用循環路2の系統数が多くなるほど大きくなるように変更設定するように構成した点で異なる以外は、上記の第1実施形態と同様に構成してあるので、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
ちなみに、前記設定下降幅は、例えば、通流停止状態の端末用循環路2の系統数が1系統のときは3°Cに、2系統のときは5°Cに夫々設定してある。
熱源機制御部4における部分停止時凍結予防制御の制御動作について、具体的に説明を加える。
例えば、3系統の端末用循環路2c,2d,2eのうちの2系統を熱媒通流状態にする状態で、残りの1系統、例えば、第1端末用循環路2cを熱媒通流状態が暖房運転下限時間以上継続する状態から通流停止状態に切り換えたときは、以下のように制御される。
即ち、第1端末用循環路2cの通流停止状態での継続時間が外気温度センサ26の検出外気温に応じた凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温度センサ26の検出外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされたときにおいて、前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒の戻り温度(熱媒通流状態の2系統の端末用循環路2d,2eからの熱媒が合流した熱媒の温度)が前記凍結予防運転許可用設定温度以上では、その通流停止状態の低温端末用循環路2bが高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記第1端末用熱動弁3cを制御する凍結予防運転処理を実行し、前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒の戻り温度が前記凍結予防運転許可用設定温度未満のときは、前記凍結予防運転許可用設定温度以上になるまで待機する。
そして、上述のように最初の凍結予防運転処理を実行した以降は、前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の第1端末用循環路2cについては、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理して、上述のように凍結予防運転開始条件が満たされる毎に、凍結予防運転処理を実行する。
その凍結予防運転処理では、第1端末用熱動弁3cを開弁した後において、前記戻り温度センサ25の検出温度が設定下降幅(この場合は3°C)低下すると第1端末用熱動弁3cを閉弁し、設定待ち時間が経過すると再度第1端末用熱動弁3cを開弁する形態で、前記高温熱媒充填状態となるまで第1端末用熱動弁3cを間欠的に開弁する。
そして、第1端末用熱動弁3cを開弁した後、終了判別用設定時間が経過しても、戻り温度センサ25の検出温度が前記設定下降幅低下しないときは、前記高温熱媒充填状態であると判別する。
又、3系統の端末用循環路2c,2d,2eのうちの1系統を熱媒通流状態にする状態で、残りの2系統、例えば、第1端末用循環路2c及び第2端末用循環路2dを熱媒通流状態が暖房運転下限時間以上継続する状態から通流停止状態に切り換えたときは、以下のように制御される。
即ち、第1端末用循環路2c及び第2端末用循環路2d夫々の通流停止状態での継続時間が外気温度センサ26の検出外気温に応じた凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温度センサ26の検出外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされたときにおいて、前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒の戻り温度(熱媒通流状態の第3端末用循環路2eからの熱媒の温度)が前記凍結予防運転許可用設定温度以上では、その通流停止状態の第1端末用循環路2c及び第2端末用循環路2dが高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記第1端末用熱動弁3c及び第2端末用熱動弁3dを制御する凍結予防運転処理を実行し、前記戻り温度センサ25にて検出される熱媒の戻り温度が前記凍結予防運転許可用設定温度未満のときは、前記凍結予防運転許可用設定温度以上になるまで待機する。
そして、上述のように最初の凍結予防運転処理を実行した以降は、前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の第1端末用循環路2c及び第2端末用循環路2d夫々については、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理して、上述のように凍結予防運転開始条件が満たされる毎に、凍結予防運転処理を実行する。
その凍結予防運転処理では、第1端末用熱動弁3c及び第2端末用熱動弁3dを開弁した後において、前記戻り温度センサ25の検出温度が設定下降幅(この場合は5°C)低下すると第1端末用熱動弁3c及び第2端末用熱動弁3dを閉弁し、設定待ち時間が経過すると再度第1端末用熱動弁3c及び第2端末用熱動弁3dを開弁する形態で、前記高温熱媒充填状態となるまで第1端末用熱動弁3c及び第2端末用熱動弁3dを間欠的に開弁する。
そして、低温端末用熱動弁3b及び第2端末用熱動弁3dを開弁した後、終了判別用設定時間が経過しても、戻り温度センサ25の検出温度が前記設定下降幅低下しないときは、前記高温熱媒充填状態であると判別する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 前記熱源機制御部4を構成するに、前記凍結予防運転処理において、前記高温熱媒充填状態となるまで前記熱源機Gからの熱媒を前記通流停止状態の端末用循環路2に連続して通流させるように構成しても良い。
例えば、上記の第1実施形態において、高温端末用循環路2aを熱媒通流状態とし且つ低温端末用循環路2bを通流停止状態として熱媒を循環させるときは、凍結予防運転処理では、前記高温熱媒充填状態となるまで、前記低温端末用熱動弁3bを開弁状態に維持する。
この場合、戻り温度センサ25の検出温度が高温熱媒充填状態判別用設定時間の間に設定上昇幅上昇すると、前記高温熱媒充填状態を判別する。ちなみに、高温熱媒充填状態判別用設定時間は、例えば1秒間に設定し、設定上昇幅は、例えば5°Cに設定する。
つまり、前記高温熱媒充填状態になるまでは、熱媒通流状態の端末用循環路2からの高温の熱媒に、通流停止状態の端末用循環路2からの低温の熱媒が合流されるので、凍結予防運転処理を開始すると、戻り温度センサ25にて検出される熱媒の温度は低下し、その熱媒の温度が低下した状態が、高温熱媒充填状態になるまでの間継続する。そして、前記高温熱媒充填状態になると、通流停止状態の端末用循環路2からは凍結予防運転処理により供給された高温の熱媒が戻り始めて、戻り温度センサ25にて検出される熱媒の温度が上昇することになるので、複数の端末用循環路2からの熱媒が合流した熱媒の温度に基づいて、前記高温熱媒充填状態になったか否かを判別することができる。
(ロ) 前記複数の端末用循環路2における他の端末用循環路2からの熱媒と合流する前の熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段(合流前温度検出手段に相当)を設けて、前記熱源機制御部4を、前記凍結予防運転処理において、前記熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて前記高温熱媒充填状態を判別するように構成しても良い。
ちなみに、前記熱媒温度検出手段として、複数の端末用循環路2夫々の流路下流側端部に、そこを通流する熱媒の温度を検出するように温度センサを設ける。そして、その温度センサの検出温度が高温熱媒充填状態判別用設定時間の間に設定上昇幅上昇すると、前記高温熱媒充填状態になったと判別するように構成する。
(ハ) 上記の各実施形態においては、複数の端末用循環路2からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段、即ち、前記戻り温度センサ25を、熱媒通流状態の端末用循環路2から熱源機Gに戻る熱媒の戻り温度を検出する温度検出手段として兼用する場合について例示したが、前記温度検出手段を専用に設けても良い。
ちなみに、前記温度検出手段としては、複数の端末用循環路2夫々の流路下流側端部に、そこを通流する熱媒の温度を検出するように温度センサを設けることになる。
(ニ) 前記高温熱媒充填状態は、凍結予防運転処理の開始後の経過時間によって判別するように構成しても良い。
(ホ) 前記通流状態切換手段2の具体構成は、上記の実施形態のように、各端末用循環路2に熱動弁を設けて構成する場合に限定されるものではない。例えば、各端末用循環路2に電磁弁を設けて構成したり、各端末用循環路2に比例弁を設けて構成することが可能である。
(ヘ) 熱媒を加熱するための熱源としては、上記の各実施形態において例示したガスバーナ7に限定されるものではなく、例えば、石油を燃料とするバーナや電気ヒータでも良い。
第1実施形態に係る熱媒供給設備の全体構成を示すブロック図 第2実施形態に係る熱媒供給設備の全体構成を示すブロック図
符号の説明
1 端末機
2 端末用循環路
3 通流状態切換手段
4 制御手段
25 合流後熱媒温度検出手段、温度検出手段
26 外気温検出手段
G 熱源機

Claims (6)

  1. 端末機を備えた複数の端末用循環路に対して熱媒を並行して通流させた後に合流させて戻す形態で熱媒を循環流動させる熱源機と、
    前記複数の端末用循環路夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態とに切り換える通流状態切換手段と、
    前記熱源機及び前記通流状態切換手段の作動を制御する制御手段とが設けられた熱媒供給設備であって、
    前記制御手段は、
    前記複数の端末用循環路のうちの一部を前記熱媒通流状態とし且つ残部を前記通流停止状態として熱媒を循環させるときに、前記熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって前記熱源機からの熱媒にて満たされた状態から前記通流停止状態に切り換えられた端末用循環路におけるその通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温検出手段にて検出される外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされると、その通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって前記熱源機からの熱媒が満たされる高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記通流状態切換手段を制御する凍結予防運転処理を実行するように構成され、且つ、
    前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の端末用循環路については、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理するように構成され
    前記複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する合流後熱媒温度検出手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記凍結予防運転処理において、熱媒の通流開始後において前記合流後熱媒温度検出手段にて検出した熱媒の温度が設定下降幅低下すると熱媒の通流を停止し且つ設定待ち時間が経過すると再度熱媒の通流を開始する形態で、前記高温熱媒充填状態となるまで前記熱源機からの熱媒を前記通流停止状態の端末用循環路に間欠的に通流させるように構成されている熱媒供給設備。
  2. 前記複数の端末用循環路における他の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度を検出する合流前熱媒温度検出手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記凍結予防運転処理において、前記合流前熱媒温度検出手段又は前記合流後熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて前記高温熱媒充填状態を判別するように構成されている請求項1記載の熱媒供給設備。
  3. 端末機を備えた複数の端末用循環路に対して熱媒を並行して通流させた後に合流させて戻す形態で熱媒を循環流動させる熱源機と、
    前記複数の端末用循環路夫々について、熱媒通流状態と通流停止状態とに切り換える通流状態切換手段と、
    前記熱源機及び前記通流状態切換手段の作動を制御する制御手段とが設けられた熱媒供給設備であって、
    前記制御手段は、
    前記複数の端末用循環路のうちの一部を前記熱媒通流状態とし且つ残部を前記通流停止状態として熱媒を循環させるときに、前記熱媒通流状態により全長又は略全長にわたって前記熱源機からの熱媒にて満たされた状態から前記通流停止状態に切り換えられた端末用循環路におけるその通流停止状態での継続時間が凍結予防運転要否判別用の設定時間を経過し且つ外気温検出手段にて検出される外気温が凍結予防運転要否判別用の設定温度以下となる凍結予防運転開始条件が満たされると、その通流停止状態の端末用循環路の全長又は略全長にわたって前記熱源機からの熱媒が満たされる高温熱媒充填状態となるまで熱媒を通流するようにすべく前記通流状態切換手段を制御する凍結予防運転処理を実行するように構成され、且つ、
    前記凍結予防運転処理が実行された前記通流停止状態の端末用循環路については、前記凍結予防運転処理の実行後の経過時間を前記通流停止状態の継続時間として管理するように構成され、
    前記熱媒通流状態の端末用循環路から前記熱源機に戻る熱媒の戻り温度を検出する温度検出手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記凍結予防運転開始条件が満たされたときにおいて、前記温度検出手段にて検出される前記戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度以上では前記凍結予防運転処理を実行し、且つ、前記温度検出手段にて検出される前記戻り温度が凍結予防運転許可用設定温度未満では前記凍結予防運転処理の実行を待機するように構成されている熱媒供給設備。
  4. 前記複数の端末用循環路における他の端末用循環路からの熱媒と合流する前の熱媒の温度を検出する合流前熱媒温度検出手段又は複数の端末用循環路からの熱媒が合流した熱媒の温度を検出する合流後熱媒温度検出手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記凍結予防運転処理において、前記合流前熱媒温度検出手段又は前記合流後熱媒温度検出手段の検出情報に基づいて前記高温熱媒充填状態を判別するように構成されている請求項3記載の熱媒供給設備。
  5. 前記制御手段が、前記凍結予防運転処理において、前記高温熱媒充填状態となるまで前記熱源機からの熱媒を前記通流停止状態の端末用循環路に連続して通流させるように構成されている請求項3または4記載の熱媒供給設備。
  6. 前記制御手段が、前記外気温検出手段の検出情報に基づいて、前記凍結予防運転要否判別用の設定時間を外気温が低いほど短くするように変更設定するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱媒供給設備。
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