JP3961144B2 - 他機能付き給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結予防運転を行う他機能付き給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
給湯装置は、熱交換器と、この熱交換器に燃焼熱を付与するバーナと、熱交換器を通る給湯系配管とを基本構成として備えている。給湯系配管の末端の出湯栓を開くことにより給湯系配管内を水が流れ、この時バーナを燃焼させることにより熱交換器で水を加熱して湯を供給するようになっている。
ところで、寒冷地では給湯装置を屋外に設置した場合、上記給湯動作を終了して長時間経過すると、給湯系配管内に滞留している水が凍結し、この配管の亀裂等を招くおそれがある。そこで、従来種々の凍結防止対策が施されている。
【0003】
一般的な凍結防止対策は、上記給湯系配管や熱交換器に電熱ヒータを設け、給湯系配管に設けた温度センサでの検出温度が閾値を下回った時に、電熱ヒータを通電させるものである。しかし、この場合、電熱ヒータによる電力消費が嵩む欠点があった。上記熱交換器の熱容量が大きいので、電力消費が大きいのである。
【0004】
特開平10−227526号には、凍結防止のための電力消費を低減させた給湯装置が開示されている。この装置では、給湯時でなくても、すなわち給湯系配管内に水が滞留した状態であっても、給湯系配管の温度センサでの検出温度が閾値を下回った時には、電熱ヒータの通電と同時にバーナを燃焼させ、このバーナ燃焼熱を利用して凍結防止を効率良く行い、電力消費を節減することができる。
【0005】
ところで、追焚機能付きの給湯装置でも、特許2570935公報に開示されているように、凍結防止策が提案されている。この装置は、2缶2水路型のものであり、外気温センサで検出された外気温が閾値を下回った時に、給湯系配管を電熱ヒータで加熱することにより、その凍結を防止するとともに、追焚系配管に設けたポンプを駆動して浴槽の残留水を循環することにより、追焚循環系配管の凍結を防止するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した単機能型の給湯装置および追焚機能付きの給湯装置では、電熱ヒータ通電またはバーナの一時燃焼により給湯系配管の凍結防止を行っているが、より一層消費エネルギーを低減できる対策が待たれていた。
【0007】
本発明の目的は、上記課題を解消すべく、熱交換器とバーナが共通の他機能付き給湯装置の特徴を生かして、給湯系配管の凍結防止を、エネルギー消費を最小限にして行うことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、共通の熱交換器と、上記熱交換器に燃焼熱を供給する共通のバーナと、上記熱交換器を通る給湯系配管および他機能の循環系配管と、上記給湯系配管の温度を検出する給湯系温度センサと、上記循環系配管に設けられてこの循環系配管内の液体を循環させるポンプとを備えた給湯装置において、上記給湯系温度センサで検出される温度が閾値を下回った時に、上記ポンプを駆動させて循環系配管内の液体を循環させることにより、給湯系配管のための凍結予防運転を実行する制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、第1の態様の他機能付き給湯装置において、上記循環系配管に循環系温度センサが設けられ、この循環系温度センサでの検出温度が閾値を下回った時にも、上記制御手段がポンプを駆動することを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様の他機能付き給湯装置において、さらに、外気温センサが装備され、この外気温センサでの検出温度が閾値を下回った時にも、上記制御手段がポンプを駆動することを特徴とする。
本発明の第4の態様は、第1〜第3の態様の他機能付き給湯装置において、上記循環系配管に流れ検出手段が設けられ、上記制御手段は、上記凍結予防運転において、ポンプを駆動した時に流れ検出手段で流れを検出しなかった時には、上記バーナでの燃焼を実行することを特徴とする。
本発明の第5の態様は、第1〜第4の態様の他機能付き給湯装置において、上記制御手段は、上記凍結予防運転において、ポンプを所定時間駆動しても上記給湯系温度センサで検出される温度が上記閾値より高い所定温度に達しない時には、上記バーナでの燃焼を実行することを特徴とする。
【0010】
本発明の第6の態様は、第1〜第5の態様の他機能付き給湯装置において、上記凍結予防運転の要否の基準となる温度を検出する給湯系温度センサが熱交換器近傍に配置されており、上記給湯系配管には、熱交換器から離れて副温度センサと電熱ヒータが設けられており、上記制御手段は、この副温度センサでの検出温度が閾値を下回った時に、上記電熱ヒータに通電させる他の凍結予防運転を実行することを特徴とする。
本発明の第7の態様は、第6の態様の他機能付き給湯装置において、上記制御手段は、上記給湯系温度センサの検出温度に基づくポンプ駆動を伴った凍結予防運転を、上記副温度センサの検出温度に基づく電熱ヒータ通電を伴った凍結予防運転より、優先させることを特徴とする。
【0011】
本発明の第8の態様は、第1〜第7の態様の他機能付き給湯装置において、上記給湯系配管と循環系配管は、上記熱交換器において互いに接してろう付けされていることを特徴とする。
本発明の第9の態様は、第8の態様の他機能付き給湯装置において、上記循環系配管が浴槽に接続される追焚系配管であり、この追焚系配管が、熱交換器において給湯系配管によって挟まれていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態をなす1缶2水路型(1缶複水路型)の追焚機能付き給湯装置(他機能付き給湯装置)について図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように、この給湯装置は、屋外に設置されるものであり、ハウジング1内に装置本体2を収納してなる。この装置本体2は、1つの缶体3に、給湯、追焚に共通の熱交換器5とこの熱交換器5に燃焼熱を供給する共通のバーナ6とを組み込むことにより、構成されている。
【0013】
上記バーナ6には、ガス供給手段7が接続されている。このガス供給手段7は、ハウジング1内に配置されたガス通路7aに上流側から順に電磁開閉弁7b,電磁比例弁7c、電磁開閉弁7dを設けることにより、構成されている。バーナ6は、ガス供給手段7からのガスと缶体3の底部に設けられたファン8からの空気の供給を受けて燃焼を行うようになっている。
バーナ6の燃焼排ガスは、熱交換器5を通り缶体3の上部に設置された排気ユニット9を経て、外部へ排出されるようになっている。
【0014】
上記熱交換器5には、給湯系配管10と追焚系配管20(循環系配管)が通るようになっている。
上記給湯系配管10は、熱交換器5を通る受熱部11と、この受熱部11の上流端に連なる給水部12と、この受熱部11の下流端に連なる出湯部13とを有している。
上記追焚系配管20は、熱交換器5を通る受熱部21と、この受熱部21の上流端に連なり屋内に設置された浴槽Fに至る往路部22と、この受熱部21の下流端に連なり上記浴槽Fに至る復路部23とを有している。
【0015】
ここで、熱交換器5の構造を図2を参照して詳述する。熱交換器5は多数のフィン5aを備えており、このフィン5aに上記配管10,20の受熱部11,21が通っている。これら受熱部11,21は、互いに平行をなす複数の直管11a,21aと、缶体3の外でこれら直管11a,21aを連ねるベンド管とを、それぞれ有している。
受熱部11の直管11aおよびベンド管は、受熱部21の直管21aおよびベンド管の上下に配置されて接しており、ろう付けされている。これにより、受熱部11,21間の熱伝達を良好に行えるようになっている。
【0016】
図1に戻って説明すると、給湯系配管10の出湯部13の中途部と追焚系配管20との間には注湯管30が接続されている。この注湯管30には注湯電磁弁31が設けられている。
給湯系配管10の給水部12には水量センサ14と、入水サーミスタ15(副温度センサ)が設けられている。この入水サーミスタ15は、熱交換器5から離れ、ハウジング1の近傍に配置されている。
【0017】
給湯系配管10の受熱部11の下流端近傍すなわち熱交換器5の出口近傍には、熱交サーミスタ16(給湯系温度センサ)が設けられており、受熱部11のベンド管にはベンド管サーミスタ17が設けられている。
給湯系配管10の出湯部13には、上記注湯管30との分岐点近傍において、出湯サーミスタ18(副温度センサ)が設けられている。この出湯サーミスタ18も熱交換器5から離れている。
上記給水部12および出湯部13には、上記熱交換器5から離れてハウジング1の近傍に、電熱ヒータ19a,19bがそれぞれ設けられている。
【0018】
上記追焚系配管20の往路部22には、ポンプ24と水流スイッチ25(流れ検出手段)と風呂サーミスタ26(循環系温度センサ)が設けられている。
上記ハウジング1内には、上記装置本体2,追焚系配管20,給湯系配管10の出湯部13から離れて、外気温サーミスタ40(外気温センサ)が配置されている。
【0019】
上記ハウジング1内には、マイクロコンピュータを含む制御ユニット45(制御手段)が収容されている。この制御ユニット45は、ハウジング1外に配置された給湯リモコンや風呂リモコンからの信号、および上述した水量センサ14,水流スイッチ25,サーミスタ15,16,17,18,26,40等の検出手段からの検出信号に基づいて、図示しない点火機構,上記ガス供給のための電磁弁7b,7c,7d,ファン8、注湯電磁弁31,ポンプ24等を制御するものである。
【0020】
上記構成をなす給湯装置の作用を説明する。まず、一般的な給湯、注湯、追焚の作用について説明しておく。
まず、給湯について説明する。上記給湯系配管10の出湯部12には、管(出湯部の一部を構成する)を介して屋内の出湯栓(図示しない)が接続されており、この出湯栓を開くと給湯系配管10内を水が流れる。これを水量センサ14が検出する。制御ユニット45は、この検出信号を受けて電磁弁7b,7c,7dを開きファン8を駆動させるとともに、点火機構を駆動させて燃焼を開始する。この際、給湯リモコンでの設定温度および水量センサ14での検出水量、サーミスタ15,16,17,18での検出温度に基づいて、比例電磁弁7cによるガス量の制御及びファン8の回転数制御を行うことにより、上記設定温度の湯を出湯栓から供給する。
【0021】
次に、注湯,追焚について説明する。風呂リモコン等からの自動運転指令信号に基づいて、注湯弁31を開くとともに、上記と同様の燃焼を実行して給湯系配管10の出湯部12から注湯管30及び追焚系配管20を経て、浴槽Fに設定温度の湯を供給し、浴槽Fの水位を設定水位にする。その後で、周期的にポンプ24を駆動させて浴槽Fの湯を循環させ、風呂サーミスタ26で検出される湯の温度が設定温度より低い場合には、湯を循環させたままバーナ6を燃焼させることにより追焚を行い、浴槽Fの湯温を設定温度に維持する。また、注湯管30に設けた圧力センサ(図示しない)で検出される浴槽Fの水位が設定水位より低下した時には、上記注湯を行って設定水位に維持する。上記注湯は風呂リモコンの注湯スイッチオンによっても実行され、追焚は設定温度アップ,追焚スイッチオンによっても実行される。
【0022】
次に、本発明の特徴部をなす凍結予防運転について説明する。本実施形態では、制御ユニット45は、第1,第2の2つの凍結予防運転をそれぞれ独立して行う。これら凍結予防運転のルーチンは、上述した通常の給湯,注湯,追焚が実行されていない時に、実行される。
【0023】
まず、第1の凍結予防運転について説明する。この運転の最も大きな特徴は、浴槽Fの残留水(液体)が持つ熱エネルギーを利用して、給湯系配管10の凍結を予防する点にある。すなわち、給湯系配管10において熱交換器5の近傍に配置された熱交サーミスタ16の検出温度が、凍結のおそれがある閾値(本実施形態では3℃)を下回った時に、追焚配管系20のポンプ24を駆動する。すると、浴槽Fの残留水が追焚配管系20を循環する。熱交換器5は、給湯,追焚共通のものであるので、この残留水が熱交換器5において追焚配管系20の受熱部21を通る時、その熱が熱交換器5を介して給湯系配管10の受熱部11に伝達され、この受熱部11に滞留していた水を暖めることができる。
【0024】
特に、本実施形態では、受熱部11,21が接しており、ろう付けされているので、フィン5aを介してのみならず、直接的に熱伝達がなされ、効率良く受熱部11の水を温めることができる。
また、この受熱部11から給水部12、出湯部13へと熱伝達がなされるので、これら給水部12、出湯部13の滞留水も温めることができる。
上記のようにして、浴槽Fの残留水の熱エネルギーを利用することにより、新たなエネルギーを消費することなく、給湯系配管10の凍結を防止できる。
【0025】
上記ポンプ24駆動による浴槽Fの残留水の循環は、追焚系配管20の凍結をも防止することになる。それ故、本実施形態では、給湯系配管10の検出温度のみならず追焚系配管20の風呂サーミスタ26で検出された温度が閾値を下回った時にも、ポンプ24を駆動し、追焚系配管20の凍結も確実に防止するようにしている。
さらに本実施形態では、凍結防止をより確実にするために、後述するように外気温も考慮してポンプ駆動の条件を設定している。
【0026】
上記給湯系配管10の凍結防止は、浴槽Fに水が残留していなければ達成できない。そこで、ポンプ24後に水流スイッチ25の検出情報を待ち、この水流スイッチ25がオフであれば、残留水がないとして、バーナ6の一時的な燃焼を実行する。この燃焼熱により、給湯系配管10の凍結を防止できる。
なお、浴槽Fに水が残留していない場合には、追焚系配管10は空になっている場合が多く、また空でなくてもポンプ24の駆動によって空になるから、追焚系配管10が凍結することはない。
【0027】
また、上記浴槽Fの残留水の温度が低く、その熱エネルギーでは給湯系配管10の凍結防止を十分に行えない時には、上記バーナ6の一時的燃焼を実行して、凍結防止を確実なものとする。
上記浴槽Fの残留水の循環やバーナ6の一時的燃焼により、特に熱交換器5およびその近傍では、電熱ヒータを用いずに給湯系配管10や追焚系配管20を効率良く暖めて凍結を防止でき、部品点数を削減できるとともに電力消費をなくすことができる。
【0028】
上述したように、給湯系配管10の給水部12と出湯部13では上記受熱部11からの熱の伝達を受けて凍結防止が期待されるが、極寒時には、特に熱交換器5から離れた部位で、十分な熱の伝達を受けず凍結する可能性も残されている。そこで、第2の凍結予防運転も実行する。ここでは、入水サーミスタ15、出湯サーミスタ18での検出温度が閾値(本実施形態では3℃)を下回る時に電熱ヒータ19a,19bに通電して、給水部12と出湯部13の凍結を防止する。
【0029】
次に、制御ユニット45で実行される第1の凍結予防運転について、図3を参照しながら説明する。
まず、ステップ101で熱交サーミスタ16での検出温度が3℃を下回っているか否かを判断する。ここで肯定判断した場合には、ステップ105に進んでポンプ駆動の態勢に入る。ここで否定判断した時には、ステップ102に進み、風呂サーミスタ102が3℃を下回っているか否かを判断する。ここで肯定判断した時には、ステップ105に進んでポンプ駆動の態勢に入る。ここで否定判断した時には、ステップ103に進み、ポンプ駆動による浴槽水の循環またはバーナ燃焼が終了して所定時間経過したか否かを判断する。ここで否定判断した時には、ステップ101に戻り、ポンプ駆動による凍結防止運転を実行しない。
【0030】
上記ステップ103で肯定判断した時には、外気温サーミスタ40の検出温度が閾値(本実施形態では8℃)を下回っているか否かを判断する。ここで、否定判断した時にはステップ101に戻り、肯定判断した時にはステップ105に進んでポンプ駆動の態勢に入る。
なお、上述したように、外気温をも凍結防止のためのポンプ駆動やそれを補完するバーナ燃焼の実行条件にして、凍結防止を確実にしているが、この外気温度条件によって頻繁に凍結予防運転を実行するのを防ぐために、上記ステップ103を実行している。
【0031】
上記ステップ105では、フラグKがセットされているか否かを判断する。このフラグKは、浴槽Fに水が残留していないことを表すものである。最初のサイクルでは、フラグKはセットされていないので、ここで否定判断してポンプ24を駆動し(ステップ106)、このポンプ駆動開始から数秒経過した時点で水流スイッチ25がオンしているか否かを判断する(ステップ107)。ここで肯定判断した時、すなわち残留水有りと判断した時には、ポンプ24の駆動を所定時間例えば1分間継続し(ステップ108)、それから熱交サーミスタ16が上記閾値3℃より高い所定温度(本実施形態では5℃)を超えたか否かを判断する(ステップ109)。ここで肯定判断した時には、給湯系配管10において少なくとも熱交換器5の近傍では、浴槽Fの水で温められて凍結の可能性がなくなったと判断し、ポンプ24を停止してから(ステップ110)、ステップ101に戻る。
【0032】
上記ステップ107で否定判断した時には、浴槽Fに水が残留していないことを表すフラグKをセットし(ステップ111)、ポンプ24の空回りを防止するためポンプ24を停止する(ステップ112)。それからバーナ6の燃焼を開始し(ステップ113)、熱交サーミスタ16の検出温度が所定温度5℃を超えるまで燃焼を継続する(ステップ114)。そして、熱交サーミスタ16の検出温度が5℃を超えた時に、燃焼を停止し(ステップ115)、ステップ101に戻る。
このように、浴槽Fに水が残留していない場合には、バーナ6の一時燃焼によって、給湯系配管10の凍結を防止するのである。
【0033】
また、浴槽Fに水が残留しても、その温度が低い場合には、ポンプ駆動により所定時間循環させても熱交サーミスタ16の検出温度は5℃を超えないが、この場合には、ステップ109で否定判断されて、ステップ112に進み、ここでポンプ24が停止されてから、上記ステップ113〜115の一時燃焼がなされるので、給湯系配管10の凍結を確実に防止できる。
【0034】
上記ステップ111でフラグKがセットされて、一時燃焼がされた後、再びステップ101,102,104で肯定判断された時には、ステップ105で肯定判断されてステップ113に進むので、ポンプ24の空回り駆動をさせることなく、一時燃焼を実行することができる。
なお、上記フラグKは、注湯動作がなされた時や、他動作で水流スイッチ25がオンした時には、クリアされる。
【0035】
次に、制御ユニット45で実行される第2の凍結予防運転について、図4を参照しながら説明する。
まず、入水サーミスタ15,出湯サーミスタ18の検出温度が閾値3℃を下回っているか否かを判断し(ステップ201,202)、両方とも肯定判断の時には、電熱ヒータ19a,19bに通電し(ステップ203)、入水サーミスタ15,出湯サーミスタ18の検出温度が共に閾値より高い所定温度10℃を超えるまで、この通電状態を継続する(ステップ204,205)。そして、両方とも10℃を超えた時に、通電を停止し(ステップ206)、ステップ201に戻る。これにより、給湯系配管10の給水部12、出湯部13において、熱交換器5から離れた部位の凍結も確実に防止できる。
【0036】
上記実施形態では、制御ユニット45は、第1、第2の凍結予防運転を別個に並列的に行っていたが、両者を関連させてもよい。この場合、図5、図6に示すように、ステップ103、104で否定判断した時、およびステップ110、115が終了した時、ステップ201に進む。また、ステップ201,202で否定判断した時、およびステップ206が終了した時、ステップ101に戻る。これによれば、浴槽水の循環、バーナの一時燃焼の凍結予防運転を、ヒータ加熱の凍結予防運低より優先させて実行することができ、電力消費をより一層低減させることができる。
【0037】
本発明は、上記実施形態に制約されず、種々の態様が可能である。例えば、本発明は、図7に示す1缶3水路の給湯装置にも適用できる。この給湯装置では、熱交換器5’のフィン5a’には、給湯系配管と追焚系配管の受熱部11,21だけでなく、暖房系配管50の受熱部が通っている。バーナ6’は、3つのバーナ部6a,6b,6cを有しており、それぞれ電磁開閉弁7dにより個別にガス供給の制御を受けるようになっている。この実施形態では、熱交換器において給湯系配管と追焚系配管が通る部分が給湯,追焚共通の熱交換器として提供される。また、バーナ部6a,6bが給湯,追焚共通のバーナとして提供される。
【0038】
ステップ101〜104のうちステップ103,104を省略してもよいし、ステップ102〜104を省略してもよい。
ステップ201,202において、入水サーミスタ15と出湯サーミスタ18の少なくとも一方の検出温度が閾値を下回った時に、電熱ヒータの通電を行ってもよい。また、これらサーミスタ15,18の一方だけを凍結予防運転のための副温度センサとして用いてもよい。
凍結予防運転において、給湯系温度センサとして、熱交サーミスタ16の代わりにベンド管サーミスタ17を用いてもよい。
循環系配管として、追焚系配管の代わりに暖房系配管であってもよい。
バーナとしては、ガスバーナの他に灯油等の他の燃料を用いるバーナであってもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の態様によれば、給湯系配管および循環系配管が共通の熱交換器を通る構造を生かし、循環系配管内の液体の循環により、この液体の熱を利用して給湯系配管の凍結を防止するので、新たなエネルギーを消費せずに済む。しかも、上記循環を給湯系配管に設けた温度センサでの検出温度により行うので、この給湯系配管の凍結をより確実に防止することができる。
第2の態様によれば、循環系配管に設けた温度センサでの検出温度によっても、上記循環を行うので、循環系配管の凍結も確実に防止できる。
第3の態様によれば、外気温センサで検出される外気温度によっても、上記循環を行うので、給湯系配管、追焚系配管の凍結をより一層確実に防止することができる。
第4の態様によれば、ポンプ駆動状態で流れ検出手段で流れを検出しない場合、すなわち、循環系配管を液体が循環しない場合、バーナ燃焼により、給湯系配管の凍結を防止することができる。
第5の態様によれば、循環系配管の液体温度が低く、上記循環では給湯系配管を暖めることができない場合でも、バーナ燃焼により、給湯系配管の凍結を防止することができる。
第6の態様によれば、給湯系配管において熱交換器から離れた部位が凍結するのを防止できる。
第7の態様によれば、ポンプ駆動を伴う凍結予防運転を電熱ヒータの通電を伴う凍結予防運転より優先させることにより、電力消費を抑えることができる。
第8の態様によれば、熱交換器において、給湯系配管と循環系配管が接してろう付けされているので、上記循環の際の熱伝達を良好に行うことができ、効率良く凍結予防運転を行うことができる。
第9の態様によれば、給湯系配管が循環系配管を挟んでいるので、より一層熱伝達を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなす追焚機能付き給湯装置の全体システムを示す概略図である。
【図2】同給湯装置の熱交換部の構造を示す断面図である。
【図3】同装置で実行される凍結予防運転のフローチャートである。
【図4】同装置で実行される他の凍結予防運転のフローチャートである。
【図5】凍結予防運転の他の態様の要部を示すフローチャートである。
【図6】上記凍結予防運転の他の態様の残部を示すフローチャートである。
【図7】熱交換器とバーナの他の態様を示す概略断面図である。
【符号の説明】
5 熱交換器
6 バーナ
10 給湯系配管
15 入水サーミスタ(副温度センサ)
16 熱交サーミスタ(給湯系温度センサ)
17 ベンド管サーミスタ(給湯系温度センサ)
18 出湯サーミスタ(副温度センサ)
19a,19b 電熱ヒータ
20 追焚系配管(循環系配管)
24 ポンプ
25 水流スイッチ(流れ検出手段)
26 風呂サーミスタ(循環系温度センサ)
40 外気温サーミスタ(外気温センサ)
45 制御ユニット(制御手段)
F 浴槽

Claims (9)

  1. 共通の熱交換器と、上記熱交換器に燃焼熱を供給する共通のバーナと、上記熱交換器を通る給湯系配管および他機能の循環系配管と、上記給湯系配管の温度を検出する給湯系温度センサと、上記循環系配管に設けられてこの循環系配管内の液体を循環させるポンプとを備えた給湯装置において、
    上記給湯系温度センサで検出される温度が閾値を下回った時に、上記ポンプを駆動させて循環系配管内の液体を循環させることにより、給湯系配管のための凍結予防運転を実行する制御手段を備えたことを特徴とする他機能付き給湯装置。
  2. 上記循環系配管に循環系温度センサが設けられ、この循環系温度センサでの検出温度が閾値を下回った時にも、上記制御手段がポンプを駆動することを特徴とする請求項1に記載の他機能付き給湯装置。
  3. さらに、外気温センサが装備され、この外気温センサでの検出温度が閾値を下回った時にも、上記制御手段がポンプを駆動することを特徴とする請求項1または2に記載の他機能付き給湯装置。
  4. 上記循環系配管に流れ検出手段が設けられ、上記制御手段は、上記凍結予防運転において、ポンプを駆動した時に流れ検出手段で流れを検出しなかった時には、上記バーナでの燃焼を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の他機能付き給湯装置。
  5. 上記制御手段は、上記凍結予防運転において、ポンプを所定時間駆動しても上記給湯系温度センサで検出される温度が上記閾値より高い所定温度に達しない時には、上記バーナでの燃焼を実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の他機能付き給湯装置。
  6. 上記凍結予防運転の要否の基準となる温度を検出する給湯系温度センサが熱交換器近傍に配置されており、上記給湯系配管には、熱交換器から離れて副温度センサと電熱ヒータが設けられており、上記制御手段は、この副温度センサでの検出温度が閾値を下回った時に、上記電熱ヒータに通電させる他の凍結予防運転を実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の他機能付き給湯装置。
  7. 上記制御手段は、上記給湯系温度センサの検出温度に基づくポンプ駆動を伴った凍結予防運転を、上記副温度センサの検出温度に基づく電熱ヒータ通電を伴った凍結予防運転より、優先させることを特徴とする請求項6に記載の他機能付き給湯装置。
  8. 上記給湯系配管と循環系配管は、上記熱交換器において互いに接してろう付けされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の他機能付き給湯装置。
  9. 上記循環系配管が浴槽に接続される追焚系配管であり、この追焚系配管が、熱交換器において給湯系配管によって挟まれていることを特徴とする請求項8に記載の他機能付き給湯装置。
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