JP5904722B2 - 貯湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、出湯に供される貯湯タンク内の水を、太陽熱の集熱装置と貯湯タンク内の水を加熱するための熱交換器とを経由する循環経路内で熱媒体を循環させて加熱する貯湯システムに関する。
太陽熱を利用する集熱装置で熱媒体を加熱し、その熱媒体の熱を熱交換器で放出させて貯湯タンク内の水を昇温する貯湯システムでは、通常、集熱装置内の熱媒体の温度が熱交換器周辺の水温をより所定温度以上高い場合に、熱媒体の循環ポンプを駆動して集熱運転を開始させ、その温度差が一定以下になると集熱運転を停止させるといった制御が行われる。
また、夜間は集熱効果に乏しくまた循環ポンプの駆動音が問題になりやすいので、日照センサを使用して日中と夜間とを判別し、前述の温度差が集熱運転の開始条件を充足しても、夜間は集熱運転を禁止するようにしたシステムがある(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平1−302070号公報
夜間は、集熱装置内の熱媒体は外気温度の低下に伴って冷却される。一方、貯湯タンクは断熱材が巻きつけられているので、日中の集熱運転で加熱された湯が使用されなければ、貯湯タンク内の水は高温のまま維持された状態にある。
ところで、夜間は集熱運転を停止あるいは禁止するように制御するため、循環ポンプを停止させているが、それにもかかわらず、何らかのきっかけで熱媒体が循環を始める場合がある。そして、一度循環が始まると、前述したように、集熱装置は冷たく貯湯タンク内の湯は高温なので、貯湯タンク内の暖かい湯はドラフト力(比重差)で上昇して集熱装置内に至り、一方、集熱装置で冷やされた熱媒体は下方の貯湯タンクを目指して流れて循環が止まらなくなり、翌朝には、貯湯タンク内の湯がすっかり冷えてしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、夜間に自然発生した熱媒体の循環によって貯湯タンク内の湯が冷めてしまうことを防止できる貯湯システムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]太陽熱の集熱装置と、
出湯に供される湯を蓄えると共に給水路から水が補給される貯湯タンクと、
前記貯湯タンク内の水を加熱するための熱交換器と、
前記熱交換器と前記集熱装置とを経由して熱媒体を循環させるための熱媒体循環経路と、
前記熱媒体循環経路内に設けられた流量センサと、
前記熱媒体循環経路内で熱媒体を循環させる循環ポンプと、
前記熱媒体循環経路に設けられて前記集熱装置と前記熱交換器との間の経路を遮断した状態と開通した状態とに切り替える切替弁と、
前記切替弁を前記開通した状態に設定して前記循環ポンプを作動させることで、熱媒体を前記熱媒体循環経路内で循環させ、その循環する熱媒体が前記集熱装置で得た熱を前記熱交換器で放出させて前記貯湯タンク内の水を加熱する集熱運転を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記集熱運転の終了後、前記循環ポンプを停止させても前記熱媒体循環経路内で熱媒体が自然に循環して前記貯湯タンク側の熱が冷えた前記集熱装置で放出される放熱現象を防止するために、前記循環ポンプの停止中に前記流量センサが熱媒体の循環を検出したとき、前記切替弁を、前記遮断した状態に切り替え
ことを特徴とする貯湯システム。
上記発明では、集熱運転の終了後、循環ポンプを停止させても熱媒体循環経路内で熱媒体が自然に循環して貯湯タンク側の熱が集熱装置で放出される放熱現象を防止するために、切替弁を、遮断状態に切り替える。切り替えは、放熱現象の発生する状況を検知可能な任意の事項を検知して行えばよい。たとえば、日照状況や時刻に基づいて夜間を検出して切り替えてもよいし、集熱装置側の温度が貯湯タンク側の水温より低温となるなどの温度条件により切り替えてもよいし、自然循環の発生を流量センサなどで実際に検出した場合に遮断状態に切り替えるなどでもよく任意でよい。放熱現象の発生する期間をカバーできれば、それ以外の期間が遮断する期間に含まれてもよい。なお、集熱運転は、少なくとも集熱装置内の熱媒体の温度が貯湯タンクの熱交換器周囲の水温より高い場合に行われる。
上記発明では、実際に自然循環が発生したことを検知した場合に切替弁を遮断状態に切り替える。これにより、必要時のみ切り替えが行われるので、頻繁な切り替えによる切替弁の劣化が防止される。
]前記制御部は、時計部の示す時刻が予め定めた集熱運転の許可時間帯にないときは、前記集熱運転を禁止する
ことを特徴とする[1]に記載の貯湯システム。
上記発明では、集熱運転を禁止すべき状態か否かを、時計部が計時する時刻に基づいて判断する。たとえば、4時から19時を許可時間帯とし、時計部の時刻がその時間帯外にあれば、集熱運転を禁止する。なお、集熱運転を禁止する時間帯には切替弁を遮断状態に切り替えるようにしもよい。
]前記制御部は、時計部が設定されていないもしくは時計部の示す時刻が前記許可時間帯にないときであっても、前記集熱装置内の熱媒体の温度が所定温度以上であれば、前記集熱運転を開始する
ことを特徴とする[]に記載の貯湯システム。
上記発明では、時計部に時刻が設定されていない場合、もしくは時刻が狂っている場合があるので、そのような場合を想定し、許可時間帯以外においても、集熱に好適な温度条件(例えば高温センサの温度から確実に日射があると判断できる温度条件)が成立すれば、集熱運転を開始させる。
]前記熱媒体循環経路は架橋ポリエチレン管の部分を備えており、
前記制御部は、前記集熱装置内の熱媒体の温度が前記架橋ポリエチレン管の耐熱温度以上である間は、前記集熱運転を禁止する
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか1つに記載の貯湯システム。
上記発明では、集熱装置内の熱媒体が架橋ポリエチレン管の耐熱温度を超える場合は、その高温の熱媒体が架橋ポリエチレン管の部分に至らないように、集熱運転を禁止(循環ポンプを停止)する。
]前記切替弁は、前記熱媒体循環経路を、前記集熱装置を迂回した循環経路に切り替えることで、前記遮断した状態を形成する
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか1つに記載の貯湯システム。
上記発明では、遮断は、集熱装置をバイパスするように熱媒体循環経路を切り替えることで行う。
本発明に係る貯湯システムによれば、日中の集熱運転で暖めた貯湯タンク内の湯が、夜間に自然発生した熱媒体の循環によって冷めることが防止される。
本発明の貯湯システムを含む給湯システムの構成を示す説明図である。 補助熱源機としての給湯器の概略構成を示す説明図である。 集熱運転の概略動作を示す説明図である。 集熱運転終了後の遮断状態を示す説明図である。 給湯運転の概略動作を示す説明図である。 ソーラー追い焚き運転の概略動作を示す説明図である。 風呂熱回収運転の概略動作を示す説明図である。 貯湯出湯禁止中の運転状態を示す説明図である。 開始判断を含む集熱運転全体の動作を示す流れ図である。 集熱運転中の動作を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の貯湯システムを含む給湯システム10の構成を示している。給湯システム10は、貯湯システム11と、補助熱源機としての給湯器12とを有する。
貯湯システム11は、太陽光を利用して加熱した湯を蓄える貯湯タンク14を備えており、該貯湯タンク14からの湯水に給水を混合したものを給湯器12の入水口へ供給する。補助熱源機である給湯器12は、貯湯システム11から供給される水を必要に応じて設定温度に加熱して給湯配管13へ出湯する機能を果たす。貯湯システム11は、太陽光を利用して加熱した湯を優先的に利用することで給湯器12による加熱(これを以下、「追い加熱」とする。)を少なく抑えて、省エネルギでの給湯を可能にする。
貯湯システム11の詳細構成を説明する。貯湯タンク14は、中空略円柱状のタンクであり、底部と天井部のそれぞれに配管接続口が設けてある。底部の配管接続口には給水管15の終端が接続されている。天井部の配管接続口には接続配管16の一端が接続され、この接続配管16の他端は給湯器12の入水口に接続されている。
接続配管16の途中には、貯湯タンク14からの湯と給水とを混合する混合弁17が設けてある。ここでは、混合弁17は、第1バルブ17aと第2バルブ17bの2つで構成される。第1バルブ17aは接続配管16に介挿されている。第2バルブ17bは、給水管15の途中から分岐して第1バルブ17aの給湯器12側で接続配管16に合流する分岐給水管15aの途中に介挿されている。第1バルブ17aと第2バルブ17bは開度(通水量)をそれぞれ0%から100%まで調整可能な水量調整弁である。第1バルブ17aと第2バルブ17bの開度により、貯湯タンク14からの湯と給水との混合比が調整される。
貯湯タンク14は、たとえば、容量100リットルを有し、底から20リットルの水位の箇所に、その箇所の水温を検出する第1温度センサ41が、底から40リットルの水位の箇所に、その箇所の水温を検出する第2温度センサ42が、底から60リットルの水位の箇所に、その箇所の水温を検出する第3温度センサ43が、底から80リットルの水位の箇所に、その箇所の水温を検出する第4温度センサ44がそれぞれ設けてある。
また、貯湯タンク14の天井部の配管接続口の近傍の接続配管16には、貯湯タンク14から出てくる湯水の温度を検出するタンク出湯温度センサ46が設けてある。給水管15の途中には給水温度を検出する給水温度センサ47が設けてある。さらに混合弁17の出側(給湯器12側)の接続配管16には、水量センサ48が、さらにその下流側(給湯器12側)には、混合弁17で混合後の湯水の温度を検出する混合温度センサ49が設けてある。
貯湯タンク14内の下部には、熱媒体循環経路22の一部をなす熱交換用配管18が挿通されている。熱媒体循環経路22は、この熱交換用配管18と、シスターン19と、水-水熱交換器20と、太陽熱の集熱装置21とを経由して熱媒体(ここでは、水)を循環させる経路である。
詳細には、熱媒体循環経路22は、熱交換用配管18の出側からシスターン19の入り側へ至る第1熱媒配管22aと、シスターン19の出側から水-水熱交換器20の入り側に至る第2熱媒配管22bと、水-水熱交換器20の出側から集熱装置21の入り側に至る第3熱媒配管22cと、集熱装置21の出側から熱交換用配管18の入り側へ至る第4熱媒配管22dとからなる。図中、集熱装置21は、貯湯システム11の構成要素であるが、外付け機器としてもよい。
シスターン19は、熱媒体循環経路22を循環する熱媒体を蓄えるためのタンクである。また、シスターン19は大気圧に開放されたタンクであり、熱媒体の膨張・収縮による体積変動を吸収する。シスターン19は内部の水位を検出する水位センサ19aを備えている。本例の水位センサ19aは低水位検出用電極、高水位検出用電極および共通電極で構成される。
水-水熱交換器20は2つの管路を所定の長さに渡って密に接触させたものであり、高温側の管路から低温側の管路へ熱を移動させる役割を果たす。熱媒体循環経路22は、水-水熱交換器20の一方の管路(図中は内側管路20a)の入り側および出側に接続されている。
水-水熱交換器20(内側管路20a)の出側から集熱装置21の入り側に至る第3熱媒配管22cの途中には、循環ポンプ24が設けてある。循環ポンプ24は、第3熱媒配管22c内の熱媒体を集熱装置21側へ送出する。この循環ポンプ24の下流側の第3熱媒配管22cには、切替弁25が介挿されている。切替弁25の第1接続口25aには、循環ポンプ24側からの第3熱媒配管22cが接続され、切替弁25の第2接続口25bには集熱装置21側へ至る第3熱媒配管22cが接続されている。切替弁25の第3接続口25cには連結管26の一端が接続されており、連結管26の他端は、集熱装置21から熱交換用配管18の入り側へ至る第4熱媒配管22dの途中に合流して接続されている。
貯湯タンク14など貯湯システム11の本体は地上に設置され、集熱装置21は貯湯システム11の本体より上方の屋根上などに設置される。第3熱媒配管22cのうち貯湯システム11の本体側との接続部27aから集熱装置21へ向かう部分の連絡配管および集熱装置21から貯湯システム11の本体側との接続部27bへ戻る部分の連絡配管には架橋ポリエチレン管を使用している。架橋ポリエチレン管の耐熱温度は、水圧、設定耐用年数によるが、90℃〜95℃である。
集熱装置21には、集熱装置21内の湯水の温度を検出する高温センサ51が設けてある。また、連結管26の合流接続箇所より熱交換用配管18側の第4熱媒配管22dの途中には、その箇所を通る熱媒体の温度を検出する熱媒温度センサ52が設けてある。
給湯器12は、入水口から供給される湯水を設定温度に加熱して給湯配管13へ出湯するほか、入水口から供給される水を風呂の設定温度に加熱して浴槽3へ注湯する湯張り機能および、浴槽3内の湯水を追い焚きする追い焚き機能を備えている。
追い焚き時に湯水を循環させる追い焚き循環経路は、浴槽3から湯水を給湯器12へ取り込むための風呂戻り管32と、給湯器12内の熱交換器を通る配管と、熱交換器を経て昇温された湯水を浴槽3へ送り出す風呂往き管31などで構成される。風呂往き管31は、途中で水-水熱交換器20の他方の管路(図中、外側管路20b)を経由して浴槽3へ至る。
給湯器12と水-水熱交換器20との間には、浴槽3から取り込んだ湯水の温度を検出するための風呂温度センサ53が設けてある。
このほか、タンク出湯温度センサ46と混合弁17(第1バルブ17a)との間の接続配管16には、接続配管16の閉鎖・開通を切り替える出湯禁止電磁弁54が設けてある。また、出湯禁止電磁弁54とタンク出湯温度センサ46との間で接続配管16から分岐した2つの分岐配管が設けてあり、その一方の先端には排水電磁弁55が、他方の分岐配管の先端には圧力逃がし弁56が設けてある。また、給水管15には、水フィルタ、減圧弁、逆止弁などが介挿されている。
貯湯システム11は、当該貯湯システム11の動作を統括制御する制御ユニット60を備えている。制御ユニット60は、CPU(Central Processing Unit)と、該CPUが実行するプログラムや固定データなどが記憶されたフラッシュROM(Read Only Memory)と、CPUがプログラムを実行する際に各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、各種の信号を入出力するI/F部などを主要部とする回路で構成されている。制御ユニット60には、貯湯システム11の各種センサからの検出信号が入力されている。また制御ユニット60から各弁、循環ポンプ24などの制御対象へ制御信号が出力される。
貯湯システム11の制御ユニット60は給湯器12の制御基盤70との間で必要な情報の授受を行う。ここでは、制御ユニット60は、給湯器12側で設定されている設定温度の情報や、給湯器12が追い焚き動作中か否かを示す情報、給湯器12の時計部の時刻情報などを給湯器12から取得する。また、燃焼禁止・許可を指示する信号、バーナ73を燃焼させずに風呂循環ポンプ85(図2参照)を駆動させる信号(風呂ポンプ駆動信号)を制御ユニット60から給湯器12の制御基盤70へ送信する。
図2は、給湯器12の概略構成を示している。給湯器12は、入り側に入水管71が出側に給湯配管13がそれぞれ接続された給湯用水管72aと、出側に風呂往き管31が入り側に風呂戻り管32がそれぞれ接続された追い焚き用水管72bとを備えた一缶二水路型の熱交換器72を備えている。入水管71の始端は貯湯システム11側からの接続配管16が接続される入水口となっている。
熱交換器72は下方に配置されたバーナ73からの熱を受熱するための多数のフィン72cを備えている。バーナ73にはガス供給管74が接続されている。ガス供給管74の途中には、ガスの供給/遮断を切り替えるガス弁75や供給ガス量を調整する比例弁76などが設けてある。
給湯配管13と風呂戻り管32とは、連結管77によって接続されており、該連結管77の途中には、連結管77の閉鎖/開通を切り替える注湯電磁弁78が設けてある。また、連結管77の接続箇所より上流側の給湯配管13の途中には、閉鎖状態から全開状態まで開度を調整可能な水量サーボ79が出湯水量を調整するために設けてある。水量サーボ79の下流側には、出湯温度を検出する出湯温度センサ80が設けてある。
さらに、入水管71から分岐し、水量サーボ79より給湯用水管72a側の所定箇所で給湯配管13に合流・接続されたバイパス管81を備え、このバイパス管81の途中に、閉鎖から全開まで開度を調整可能なバイパス調整弁82を備えている。バイパス管81の分岐箇所より上流側の入水管71には、入水管71内の水の流量を検出する流量センサ83および入水温度を検知する入水温度センサ84が設けてある。なお演算で入水温度を推定するようにした器具にあっては入水温度センサ84を設けない場合もある。
風呂戻り管32の途中には、浴槽3内の水を、追い焚き循環経路(風呂戻り管32、追い焚き用水管72b、風呂往き管31)を通じて循環させるための風呂循環ポンプ85が設けてある。風呂戻り管32に設けた流水スイッチ86は、風呂循環ポンプ85を作動させたとき、追い焚き循環経路に実際に水が循環しているか否かを検出する。
このほか、風呂往き管31および風呂戻り管32には、それぞれ管内の温度を検出する風呂往き温度センサ87、風呂戻り温度センサ88が設けてある。
制御基盤70は、CPUと、該CPUが実行するプログラムや固定データなどが記憶されたフラッシュROMと、CPUがプログラムを実行する際に各種情報を一時記憶するRAMなどを主要部とする回路で構成されている。制御基盤70には、給湯器12が有する各種センサ、弁、風呂循環ポンプ85などが接続されている。
さらに、制御基盤70には、配線を介して操作パネル(リモコン)89が接続されている。操作パネル89は、給湯の設定温度や風呂の設定温度の指定、湯張り動作や追い焚き動作の開始・終了指示、電源のオン/オフなど各種の操作をユーザから受けるスイッチ類、および動作状態や設定温度などを表示する表示部などで構成される。また、操作パネル89は時間を計時する時計部89aを備えている。時計部89aが計時する時刻は、操作パネル89の表示部に表示される。また、時計部89aが計時する時刻情報は貯湯システム11の制御ユニット60へ通知される。
給湯器12の制御基盤70は、給湯配管13から出湯する給湯動作では、操作パネル89でユーザが設定した給湯設定温度の湯が出湯されるようにバーナ73の燃焼量やバイパス調整弁82の開度などを制御する。
浴槽3へ注湯する湯張り動作では、制御基盤70は、バーナ73を燃焼させた状態で注湯電磁弁78および水量サーボ79を開くことにより、熱交換器72の給湯用水管72aを通じて加熱した湯を、給湯配管13から連結管77へ送り出し、風呂戻り管32および風呂往き管31の双方を通じて浴槽3へ流し込む。この際、制御基盤70は、操作パネル89でユーザが設定した風呂設定温度の湯が注湯されるようにバーナ73の燃焼量やバイパス調整弁82の開度などを制御する。さらに浴槽3内の水位が設定水位に達すると注湯動作を停止して、追い焚き動作を行う。
追い焚き動作では、注湯電磁弁78を閉鎖し、風呂循環ポンプ85を作動させた状態でバーナ73を燃焼させる。これにより浴槽3内の湯水が風呂戻り管32を通じて給湯器12内に取り込まれて加熱され、過熱後の湯水が風呂往き管31を通じて浴槽3へ送り出される。
給湯器12のバーナ73は所定の最低加熱量(最低号数)以下では燃焼させることができない。そのため、給湯器12の制御基盤70は、設定温度の湯を出すために必要な加熱量が最低加熱量より少ない場合は、バーナ73を燃焼オフしたままの状態に制御する。必要な加熱量は、設定温度と入水温度センサ84で検出される入水温度との温度差、流量センサ83で検出される流量、熱効率などに基づいて算出する。
次に、貯湯システム11の各種動作について説明する。
<集熱運転>
図3は、貯湯システム11が行う集熱運転の概略動作を示している。集熱運転は集熱装置21で太陽光から得た熱を利用して貯湯タンク14内の水を加熱する動作である。集熱運転は、集熱装置21の高温センサ51の検出温度が貯湯タンク14内の水温より一定温度以上高いなどの運転条件を満たす場合に行われる。
貯湯タンク14は、底部の配管接続口に接続された給水管15から給水の供給を受けて、通常は満水の状態にある。集熱運転時、制御ユニット60は、切替弁25を第1接続口25aと第2接続口25bとが連通し第3接続口25cを閉鎖した状態(集熱側)に設定した上で、循環ポンプ24を駆動する。
図3では、集熱運転において熱媒体(水)が循環する経路を太線で示してある。また各部において熱媒体が流れる方向を矢印で示してある。詳細には、シスターン19内の熱媒体は、循環ポンプ24の作用により、第3熱媒配管22c等を通じて集熱装置21に向かって流れ、集熱装置21を通る際に加熱されて昇温し、第4熱媒配管22dから貯湯タンク14内の熱交換用配管18を経てシスターン19へ戻るように循環する。熱交換用配管18を通る熱媒体より貯湯タンク14内の水温が低い場合、熱交換用配管18にて熱媒体の熱が貯湯タンク14内の水へ移動して貯湯タンク14内の水が加熱される。
熱交換用配管18は貯湯タンク14の下部にあり、また、貯湯タンク14の底部から給水が供給され、貯湯タンク14の天井部から接続配管16へ湯水が流出するので、貯湯タンク14内の水温は底部が低く天井部ほど高い温度勾配になっている。
貯湯システム11の制御ユニット60は、1日の集熱運転が終了すると、切替弁25を第1接続口25aと第3接続口25cとが連通し第2接続口25bを閉鎖した遮断状態に設定する。図4は、遮断状態を示している。遮断状態では、熱媒体循環経路22は、集熱装置21を迂回して熱媒体を循環させる循環経路に切り替えられ、第3熱媒配管22cのうち、切替弁25の第2接続口25bから集熱装置21へ至る部分は、上記循環経路から切り離されている。これにより、遮断状態では、切替弁25の第2接続口25bから集熱装置21を経由して連結管26との合流接続箇所に至るまでの配管部分(図中破線で示した部分)において熱媒体の流れは生じない。
遮断状態にすることで、日中の集熱運転で暖めた貯湯タンク14内の湯が、夜間に自然発生した熱媒体の循環によって集熱装置21で冷やされてしまう放熱現象が防止される。
すなわち、夜間、集熱装置21内の熱媒体は、外気温度の低下に伴って冷却されるが、貯湯タンクは断熱材が巻きつけられているので、日中の集熱運転で加熱された湯があまり使用されなければ、貯湯タンク内の水は高温のまま維持されている。夜間は、集熱運転を停止あるいは禁止して循環ポンプ24を停止させるが、それにもかかわらず、何らかのきっかけで熱媒体が自然に循環を始めることがある。そして、一度循環が始まると、貯湯タンク14内の暖かい湯はドラフト力(比重差)で上昇して集熱装置21内に至り、冷たい集熱装置21での放熱により冷やされた熱媒体は下方の貯湯タンク14を目指して流れるので、循環が止まらなくなるという放熱現象が生じる。その結果、翌朝には、貯湯タンク14内の湯がすっかり冷えてしまう。
本発明の貯湯システム11では、1日の集熱運転終了後、切替弁25を切り替えて遮断状態にすることで、上記放熱現象の発生を阻止している。なお、集熱運転の詳細制御については後述する。
<給湯運転>
図5は、給湯運転の概略動作を示している。図5では、給湯運転において湯水が流れる経路を太線で示してある。また各部において湯水が流れる方向を矢印で示してある。給湯運転では、貯湯タンク14からの湯水と分岐給水管15aからの給水とが混合弁17で混合されて給湯器12の入水口(入水管71)へ供給される。給湯器12は設定温度で出湯されるように、供給された水を必要に応じて加熱して給湯配管13へ出湯する。
<ソーラー追い焚き運転>
図6は、ソーラー追い焚き運転の概略動作を示している。ソーラー追い焚き運転は集熱装置21で太陽光から得た熱を利用して浴槽3内の湯水を補助的に追い焚きする動作である。
ソーラー追い焚き運転では、制御ユニット60は、切替弁25を第1接続口25aと第2接続口25bとが連通し第3接続口25cを閉鎖した状態に設定した上で、循環ポンプ24を駆動する。すなわち、集熱運転と同じように熱媒体を循環させ、熱媒体を集熱装置21で加熱する。さらに、ソーラー追い焚き運転では、制御ユニット60は、給湯器12に対して燃焼(加熱動作)を停止させた状態で風呂循環ポンプ85を駆動するように指示する。
図6では、ソーラー追い焚き運転において熱媒体(水)が循環する経路を太線で示してある。また、浴槽水の循環経路を太破線で示してある。さらに、各部において熱媒体が流れる方向および浴槽水の流れる方向をそれぞれ矢印で示してある。ソーラー追い焚き運転は、熱媒体循環経路22を循環する熱媒体の温度が浴槽水の温度より高いことなどが運転条件となっており、水-水熱交換器20において、内側管路20aを通る熱媒体から外側管路20bを通る浴槽水へ熱が移動することで、浴槽水が加熱される。
<風呂熱回収運転>
図7は、風呂熱回収運転の概略動作を示している。風呂熱回収運転は、風呂の残り湯の熱を利用して貯湯タンク14内の湯水を加熱する動作である。
風呂熱回収運転では、制御ユニット60は、切替弁25を第1接続口25aと第3接続口25cとが連通し第2接続口25bを閉鎖する前述の遮断状態に設定した上で、循環ポンプ24を駆動する。これにより、集熱装置21を通らずに、水-水熱交換器20と貯湯タンク14とを通って熱媒体が循環する。また、給湯器12に対して燃焼(加熱動作)を停止させた状態で風呂循環ポンプ85を駆動するように指示する。これにより、浴槽水が、水-水熱交換器20の外側管路20bを含む追い焚き循環経路を循環する。
図7では、風呂熱回収運転において熱媒体(水)が循環する経路と浴槽水の循環経路を太線で示してある。また、浴槽水の循環経路を太破線で示してある。さらに各部において熱媒体が流れる方向および浴槽水の流れる方向をそれぞれ矢印で示してある。風呂熱回収運転は貯湯タンク14内の水温(第1温度センサ41)が浴槽3の水温より低いことなどが運転条件となっており、水-水熱交換器20において、外側管路20bを通る浴槽水から内側管路20aを通る浴槽水へ熱が移動し、この熱が熱交換用配管18にて貯湯タンク14内の水へ移動することで、貯湯タンク14内の水が加熱される。これにより、集熱運転の負担が軽減される。
風呂熱回収運転は、たとえば、風呂の風呂リモコンの運転(電源)スイッチがオフされたとき、あるいは、設定された時刻(たとえば、夜の10時)になったとき又は専用の風呂熱回収運転ボタンが押されたとき、などに行われる。風呂熱回収運転では、その開始時にまず、風呂循環ポンプ85を一時的に作動させ、浴槽水があるか否かを確認する。そして、浴槽水があり、かつ、浴槽水の温度が第1温度センサ41の検出温度より所定温度(たとえば、15℃)以上高い場合に風呂熱回収運転を行い、差が10℃以下もしくは1時間を越えると運転を停止するようになっている。時間的制限は、風呂循環ポンプ85の耐久性を考慮したものである。
<貯湯出湯禁止運転>
貯湯タンク14内の湯水が100時間以上停留すると、レジオネラ菌の繁殖による問題があり、その対策のため、殺菌を行う。貯湯出湯禁止運転では、貯湯タンク14からの出湯を禁止し、貯湯タンク14内の水を60度以上にした状態を15分以上継続させることで殺菌を行う。
図8は、貯湯出湯禁止中の運転状態を示している。98時間以内に貯湯タンク14内の湯の大半(ここでは、100リットル中の93リットル)が使用されなかった場合、貯湯出湯禁止運転に入る。貯湯出湯禁止運転では、制御ユニット60は、出湯禁止電磁弁54を閉じる。これにより、分岐給水管15aからの給水のみが接続配管16を通じて給湯器12の入水口へ供給される。
貯湯出湯禁止運転に入ってから100時間以内に、集熱運転(太陽熱)により貯湯タンク14内の湯水全体(第1温度センサ41、第2温度センサ42、第3温度センサ43、第4温度センサ44のすべての検出温度)が60度以上の状態で15分以上継続(殺菌完了)したか否かを監視し、殺菌完了したら、出湯禁止電磁弁54を開いて、貯湯出湯禁止運転を終了する。
100時間以内に殺菌完了しなかった場合は、排水電磁弁55を開き、タンク下部から給水される新鮮な水により貯湯タンク14内の湯水をすべて排水し、新しい水を貯湯タンク14に充填した後、出湯禁止電磁弁54を開いて貯湯出湯禁止運転を終了する。
<集熱運転の詳細制御>
図9は、集熱運転全体の流れを示している。貯湯システム11の電源がONされると、制御ユニット60は、切替弁25を遮断状態に設定する(ステップS101)。次に、給湯器12の制御基盤70と通信して、給湯器12側の時計部89aの時刻情報を入手する。時計部89aの時刻が設定されていれば(ステップS102;Yes)、入手した時刻情報の示す時刻が予め設定した集熱運転の許容時間帯(本例では4時から19時の間)にあるか否かを判断する(ステップS103)。
集熱運転の許容時間帯にあれば(ステップS103;Yes)、集熱装置21に設けた高温センサ51の検出温度が、貯湯タンク14の底部寄りに設けた第1温度センサ41(TH1)の検出温度より所定温度(本例では7℃)以上高いか否かを判断する(ステップS104)。
高温センサ51の検出温度が第1温度センサ41(TH1)の検出温度より所定温度(本例では7℃)以上高くない場合は(ステップS104;No)、集熱装置21内と熱交換用配管18周辺の水温との温度差が少なく、加熱効果を得にくいので、ステップS102へ戻って、集熱運転の開始条件の検査を行う。
高温センサ51の検出温度が第1温度センサ41(TH1)の検出温度より所定温度(本例では7℃)以上高い場合は(ステップS104;Yes)、高温センサ51が85℃以上か否かを判断する(ステップS107)。85℃以上の場合は(ステップS107;No)、架橋ポリエチレン管からなる連絡配管の耐熱温度の問題から集熱運転はできないので、ステップS102へ戻って、集熱運転の開始条件の検査を行う。
高温センサ51が85℃未満ならば(ステップS107;Yes)、集熱運転を実施し(ステップS108)、集熱運転が終了すると、ステップS102へ戻って、集熱運転の開始条件の検査を行う。なお、集熱運転の実施中の制御は図10で説明する。
時計が設定されていない場合は(ステップS102;No)、もしくは、時計部89aから入手した時刻情報の示す時刻が集熱運転の許容時間帯にない場合は(ステップS103;No)、高温センサ51の検出温度が80℃以上か否かを判断する。80℃以上なければ(ステップS105;No)、切替弁25が集熱側にあればそれを遮断状態に切り替えて(ステップS106)、ステップS102へ移行する。すなわち、現在時刻が集熱運転の許容時間帯にない場合は、切替弁25を遮断状態に切り替えることで熱媒体が自然に循環することを阻止する。
高温センサ51の検出温度が80℃以上ある場合は(ステップS105;Yes)、時刻に関わらず集熱運転を許容できると判断してステップS107へ移行する。すなわち、時計部89aが未設定あるいは設定されていても時刻が大きく狂っている可能性があるので、高温センサ51の検出温度が80℃以上の場合は、集熱運転すべきか否かを時刻条件でなく温度条件で判断する。
ステップS107では前述したように、高温センサ51が85℃以上か否かを判断し(ステップS107)、85℃以上の場合は(ステップS107;No)、ステップS102へ戻って、集熱運転の開始条件の検査を行う。高温センサ51が85℃未満ならば(ステップS107;Yes)、集熱運転を実施する(ステップS108)。
このように、貯湯システム11は、1日の集熱運転が終了して集熱運転の許容時間帯外となったとき(19時以降になったとき)、切替弁25を遮断状態に切り替えるので、夜間の集熱運転停止中に熱媒体が集熱装置21を経由して自然に循環することがなく、夜間の放熱現象の発生を防止することができる。
また、時計部89aの時刻が設定されていない、あるいは狂っている場合は、高温センサ51の温度を基準に集熱運転を開始するか否かを判断するので、時計部89aの時刻が設定されていない、あるいは狂っている場合でも、適正な時期に集熱運転を開始させることができる。
図10は、集熱運転の実行開始から終了までの制御(図9のステップS108)の詳細を示している。
制御ユニット60は、集熱運転の実行開始に際して、切替弁25を集熱側(開通状態)に切り替える。また、回転数を予め定めた回転数(集熱Aとする)に設定して循環ポンプ24を作動させる(ステップS201)。
熱媒体循環経路22での熱媒体の循環を開始してから2分の経過を待つ(ステップS202;No)。2分は、集熱装置21にあった熱媒体が貯湯タンク14近傍の熱媒温度センサ52の設置箇所へ戻るのに十分な時間として設定したものである(集熱装置内のエア抜きのため)。
2分経過したら(ステップS202;Yes)、高温センサ51の検出温度と熱媒温度センサ52の検出温度との温度差が10℃以下になったか否かを判断し(ステップS203)、10℃以下でなければ(ステップS203;No)、高温センサ51と熱媒温度センサ52のいずれかの温度センサの故障と判断してエラー処理を行う(ステップS204)。
温度差が10℃以下ならば(ステップS203;Yes)、循環ポンプ24の回転数を所定の回転数(集熱2とする)に設定する(ステップS205)。
その後、3分の経過を待ってから(ステップS206;Yes)、集熱装置21の高温センサ51が85℃以上か否かを調べる。85℃未満であれば(ステップS207;No)、各部の温度差が適正な集熱運転状態(熱媒制御温度範囲)にあるか否かを判断する(ステップS212)。詳細には、高温センサ51の検出温度が貯湯タンク14底部寄りの第1温度センサ41の検出温度に対して+5℃から+15℃の範囲にあり、かつ、熱媒温度センサ52の検出温度が第1温度センサ41の検出温度より3℃以上高温である場合は、熱媒制御温度範囲内にあると判断し、それ以外は熱媒制御温度範囲外と判断する。
熱媒制御温度範囲にあれば(ステップS212;Yes)、適正な集熱運転が行われているので、ステップS207へ移行し、そのまま集熱運転を継続する。
熱媒制御温度範囲になければ(ステップS212;No)、熱媒制御温度範囲未満(ここでは、高温センサ51の検出温度が第1温度センサ41の検出温度に対して+5℃未満または、熱媒温度センサ52の検出温度が第1温度センサ41の検出温度に対して+3℃未満)か否かを判断する(ステップS213)。熱媒制御温度範囲未満ならば(ステップS213;Yes)、循環ポンプ24の現在の回転数が最小回転数(集熱1とする)か否かを調べ(ステップS214)、最小回転数でなければ(ステップS214;No)、集熱装置21での受熱をより効率的に行うために、循環ポンプ24の回転数を1段下げて(ステップS215)、ステップS206へ戻って運転を継続する。
循環ポンプ24の現在の回転数が最小回転数の場合は(ステップS214;Yes)、空が曇ってきたなどの要因で効率的に集熱できない状態にあると判断し、循環ポンプ24を停止させて(ステップS216)集熱運転の実行を終了する(リターン)。
一方、熱媒制御温度範囲未満でない場合(ここでは、高温センサ51の検出温度が第1温度センサ41の検出温度に対して+15℃を超える場合)は(ステップS213;No)、循環ポンプ24の回転数が最大回転数(集熱4とする)か否かを調べ(ステップS208)、最大回転数でなければ(ステップS208;No)、循環ポンプ24の回転数を1段アップさせて(ステップS209)、ステップS206へ移行して運転を継続する。
循環ポンプ24の回転数が最大回転数の場合は(ステップS208;Yes)、集熱装置21の高温センサ51が80℃未満であれば(ステップS210;No)、ステップS207に戻って運転を継続する。80℃以上90℃未満の範囲にあれば(ステップS210;Yes、S211;No)そのまま、温度監視を継続し、90℃以上になった場合は(ステップS211;Yes)、循環ポンプ24を停止させて(ステップS216)集熱運転の実行を終了する(リターン)。これは、熱媒体の温度が架橋ポリエチレン管の耐熱温度に達したので、この高温の熱媒体を集熱装置21内に留めて、架橋ポリエチレン管内へ循環しないようにして、架橋ポリエチレン管を保護するものである。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、19時以降を夜間として切替弁25を遮断状態に切り替えるようにしたが、夜間と判定する時刻はこれに限定されず任意でよい。
また、切替弁25を遮断状態とするか開通状態(集熱側)とするかの切り替えは時刻を基準にする場合に限定されない。集熱装置21側と貯湯タンク14内の水温との温度の逆転(集熱装置21側が貯湯タンク14側より低くなる)によって熱媒体がドラフト力で自然に循環するような事態を何らかの方法で検出し、そのような事態が生じる場合に遮断状態に切り替えればよい。
たとえば、貯湯タンク14内の水温(好ましくは、熱交換用配管18の設置位置に近い第1温度センサ41の検出温度)が高温センサ51の検出温度より所定温度以上高い場合は、遮断状態にするように制御してもよい。また、熱媒体循環経路22に流量センサを設け、切替弁25を開通状態に設定しかつ循環ポンプ24を停止させている状態で流量センサによって熱媒体の流れが検出されたとき、遮断状態に切り替えるように制御してもよい。
実施の形態では、給湯器12で追い加熱する場合のシステム構成を示したが、追い加熱用の熱源はガス給湯器に限定されるものではない。さらには、給湯器12など追い加熱用の熱源機を設けない構成でもかまわない。すなわち、貯湯タンク14からの湯に給水を混合した湯水を出湯するといったシステム構成でもかまわない。また、実施の形態では、ソーラー追い焚き運転や風呂熱回収運転等のために水-水熱交換器20を設けたが、水-水熱交換器20を具備しない構成でもよい。この場合、集熱装置21を連結管26でバイパスさせる経路は不用になるため、切替弁25は、熱媒体循環経路22を単に開通状態と閉鎖状態とに切り替えるものでよい。
給湯器12は、最低加熱量以下の加熱動作はできないので、最低加熱量の加熱を行った場合に出湯温度が設定温度を超える場合はバーナ73を燃焼させないようにしたが、例えば、浴槽への湯張り時には燃焼させないようにするが、シャワーや給湯使用時には燃焼させるようにしても良い。なぜならば、浴槽には「どぼん」と入る人がいる(熱い湯をよけるのに時間がかかる)のに対し、シャワーや給湯使用時にはシャワーをよけたり、手をどかせば熱い湯をよけることができるからである。さらにシャワーを浴びる温度は例えば45度以下と考えられるので、浴槽への湯張り時には所定温度以下の給湯使用時には燃焼させないようにするが、所定温度以上の給湯使用時には燃焼させるようにしても良い。
3…浴槽
10…給湯システム
11…貯湯システム
12…給湯器
13…給湯配管
14…貯湯タンク
15…給水管
15a…分岐給水管
16…接続配管
17…混合弁
17a…第1バルブ
17b…第2バルブ
18…熱交換用配管
19…シスターン
19a…水位センサ
20…水-水熱交換器
20a…内側管路
20b…外側管路
21…集熱装置
22…熱媒体循環経路
22a…第1熱媒配管
22b…第2熱媒配管
22c…第3熱媒配管
22d…第4熱媒配管
24…循環ポンプ
25…切替弁
25a…第1接続口
25b…第2接続口
25c…第3接続口
26…連結管
27a…本体側との接続部(往き)
27b…本体側との接続部(戻り)
31…風呂往き管
32…風呂戻り管
41…第1温度センサ
42…第2温度センサ
43…第3温度センサ
44…第4温度センサ
46…タンク出湯温度センサ
47…給水温度センサ
48…水量センサ
49…混合温度センサ
51…高温センサ
52…熱媒温度センサ
53…風呂温度センサ
54…出湯禁止電磁弁
55…排水電磁弁
56…圧力逃がし弁
60…制御ユニット
70…制御基盤
71…入水管
72…熱交換器
72a…給湯用水管
72b…追い焚き用水管
72c…フィン
73…バーナ
74…ガス供給管
75…ガス弁
76…比例弁
77…連結管
78…注湯電磁弁
79…水量サーボ
80…出湯温度センサ
81…バイパス管
82…バイパス調整弁
83…流量センサ
84…入水温度センサ
85…風呂循環ポンプ
86…流水スイッチ
87…風呂往き温度センサ
88…風呂戻り温度センサ
89…操作パネル(リモコン)
89a…時計部

Claims (5)

  1. 太陽熱の集熱装置と、
    出湯に供される湯を蓄えると共に給水路から水が補給される貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の水を加熱するための熱交換器と、
    前記熱交換器と前記集熱装置とを経由して熱媒体を循環させるための熱媒体循環経路と、
    前記熱媒体循環経路内に設けられた流量センサと、
    前記熱媒体循環経路内で熱媒体を循環させる循環ポンプと、
    前記熱媒体循環経路に設けられて前記集熱装置と前記熱交換器との間の経路を遮断した状態と開通した状態とに切り替える切替弁と、
    前記切替弁を前記開通した状態に設定して前記循環ポンプを作動させることで、熱媒体を前記熱媒体循環経路内で循環させ、その循環する熱媒体が前記集熱装置で得た熱を前記熱交換器で放出させて前記貯湯タンク内の水を加熱する集熱運転を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記集熱運転の終了後、前記循環ポンプを停止させても前記熱媒体循環経路内で熱媒体が自然に循環して前記貯湯タンク側の熱が冷えた前記集熱装置で放出される放熱現象を防止するために、前記循環ポンプの停止中に前記流量センサが熱媒体の循環を検出したとき、前記切替弁を、前記遮断した状態に切り替える
    ことを特徴とする貯湯システム。
  2. 前記制御部は、時計部の示す時刻が予め定めた集熱運転の許可時間帯にないときは、前記集熱運転を禁止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の貯湯システム。
  3. 前記制御部は、時計部が設定されていないもしくは時計部の示す時刻が前記許可時間帯にないときであっても、前記集熱装置内の熱媒体の温度が所定温度以上であれば、前記集熱運転を開始する
    ことを特徴とする請求項2に記載の貯湯システム。
  4. 前記熱媒体循環経路は架橋ポリエチレン管の部分を備えており、
    前記制御部は、前記集熱装置内の熱媒体の温度が前記架橋ポリエチレン管の耐熱温度以上である間は、前記集熱運転を禁止する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の貯湯システム。
  5. 前記切替弁は、前記熱媒体循環経路を、前記集熱装置を迂回した循環経路に切り替えることで、前記遮断した状態を形成する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の貯湯システム。
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