JP5148641B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
この種の給湯器では、冬期等の気温が低い環境下で動作していないとき、給湯器内の通水路(通水管)に残存する水が凍結して通水路が破損してしまうおそれがあるため、このような凍結を防止するための技術が種々提案されている。例えば、特許文献1に記載の発明では、通水路に残存する水を加熱する電気ヒータを設けている。
本発明は、上記点に鑑み、通水路に残存する水を加熱する電気ヒータ等の加熱手段で消費するエネルギーを低減することにより、給湯器の消費(運転)エネルギーの低減を図ることを目的とする。
第2の構成は、前記通水路のうち前記止水手段より下流側であって前記給水手段より上流の連結部位を大気側と連通可能な状態とする大気連通手段、を備えている。そして、前記開閉制御手段は、前記外気温度および前記水温度のうち、少なくともいずれかの温度が所定温度以下となった際に、前記止水手段により前記通水路の上流側を閉じ、前記給水手段により前記通水路の下流側を開くと共に、前記大気連通手段により前記連結部位を大気側と連通させる。
第3の構成は、前記通水路を加熱する加熱手段と、前記開閉制御手段による前記通水路における開閉動作以降、前記水温特定手段により特定された水温度の履歴に基づいて、前記通水路中に水が残されているか否かを推定する推定手段と、を備えており、前記開閉制御手段は、前記推定手段により水が残されていることが推定された場合に前記加熱手段により前記通水路を加熱させる。
(1)全体構成
給湯器は、図1に示すように、給水された水を加熱して出湯する給湯部1と、浴槽100に貯留された水を保温する保温部3と、各部の動作を制御する制御部5と、を備える。
また、循環路31には、水が循環する経路の上流側に、浴槽100に貯留されていた水の温度を検出する浴槽温度検出センサ45が設けられ、同経路の下流側に、保温側熱交換器35が設けられた経路を経て加熱された水の温度を検出する加熱温度検出センサ47が設けられている。
制御部5は、内蔵するマイコンなどにより各部の動作を制御するコントローラ51、浴室外でユーザの操作を受け付けるメインリモコン53、浴室内でユーザの操作を受け付けるサブリモコン55などで構成されている。これらのうち、サブリモコン55には、浴槽100周辺の外気温度を検出する外気温検出センサ57が備えられている。
(2)給湯器の動作
上述した給湯器は、ユーザの操作を受けた際に、コントローラ51が各部の動作を制御することにより、以下に示す各種動作を行う。なお、以下の動作は、スタンバイ状態(電源オン)になっていることを条件に行われる。
(2−1)手動給湯動作
はじめに、給湯栓200が開かれることにより開始される手動給湯動作の手順を図2に基づいて説明する。
そして、水量センサ23に検出される水量が一定以上となった場合に(s130:YES)、コントローラ51は、ガスバーナ15による通水路11の加熱を開始させる(s140)。このときの加熱は、加熱温度検出センサ19に検出された温度が、あらかじめ設定された設定温度付近で保たれるように制御される。
なお、給湯器のスタンバイ状態が解除(電源オフ)された場合には、上述したガスバーナ15による通水路11の加熱は停止され、手動給湯動作が直ちに終了する。
(2−2)風呂給湯動作
続いて、ユーザがメインリモコン53またはサブリモコン55に対し、浴槽100への給湯を行う旨の操作(例えば、特定のスイッチ操作)を行うことにより開始される風呂給湯動作の手順を図3に基づいて説明する。
次に、コントローラ51は、水量制御弁25を動作させることで、通水路11への一定水量での入水を開始させる(s220)。
その後、コントローラ51は、落とし込み水量センサ29にて検出された水量の総量が、あらかじめ設定された設定水量に到達するまでの間(s250:NO)、ガスバーナ15による通水路11の加熱を継続し、水量の総量が設定水量に到達したら(s250:YES)、その加熱を停止させる(s260)。
次に、コントローラ51は、通水弁28に風呂行き流路27を閉鎖させることで、通水路11から浴槽100への経路を閉鎖する(s280)。
一方、「保温モード」に設定されている場合(s310:YES)、コントローラ51は、循環ポンプ33を作動させることにより、浴槽100に貯留された水の循環を開始させる(s320)。
なお、水の循環および循環路31の加熱中に、給湯器のスタンバイ状態が解除された場合には、循環ポンプ33による水の循環、および、上述したガスバーナ37による循環路31の加熱は停止され、直ちに風呂給湯動作が終了する。
(2−3)予約運転動作
続いて、メインリモコン53またはサブリモコン55に対し、予約運転を指令する操作が行われることにより開始される予約運転動作の手順を図4に基づいて説明する。この「予約運転を指令する操作」とは、予約時刻および予約温度を任意に指定し、予約時刻に予約温度の水を浴槽100に貯留した状態とすべきことを指令するための操作である。
(2−4)凍結防止動作
続いて、給湯器がスタンバイ状態となった以降、繰り返し行われる凍結防止動作を図5に基づいて説明する。
一方、いずれの動作も行われていなければ(s500:YES)、コントローラ51は、通水路11内の温度(水温度)を検出し(s510)、その温度が、水が凍結する可能性がある範囲外の値として設定された所定の設定温度以下であるか否かをチェックする(s520)。ここでは、入水温検出センサ17、加熱温度検出センサ19それぞれにより検出される温度がチェックされ、いずれかが設定温度以下であれば、温度が設定温度以下である、と判定される。
また、通水路11内の水温度が設定温度以下となっている場合(s520:YES)、または、外気温度が設定温度以下となっている場合(s540:YES)、コントローラ51は、水量制御弁25を動作させることで通水路11の上流側を閉鎖する(s550)。
(3)作用,効果
このように構成された給湯器によれば、外気温度および水温度のいずれかが所定の温度以下となった際に、通水路11の上流側と閉じ、かつ、下流側を開くことにより(図5のs550,s560)、通水路11に残された水を通水路11の下流側から排出することができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
(5)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、水量制御弁25が本発明における止水手段であり、通水弁28が本発明における給水手段であり、連通弁65が本発明における大気連通手段であり、凍結防止用ヒータ61が本発明における加熱手段であり、図5のs530が本発明における外気温特定手段であり、同図s510,s580が本発明における水温特定手段であり、同図s550〜570が本発明における開閉制御手段であり、同図s590が本発明における推定手段である。
Claims (2)
- 給水された水を加熱して浴槽に出湯可能な給湯器であって、
当該給湯器外部から給水された水が流通する通水路と、
前記通水路の上流側を開閉する止水手段と、
前記通水路の下流側を開閉する給水手段と、
外気温度を特定する外気温特定手段と、
前記通水路を流通する水の温度(水温度)を特定する水温特定手段と、
前記外気温特定手段により特定された外気温度、および、前記水温特定手段により特定された水温度のうち、少なくともいずれかの温度が所定温度以下となった際、前記止水手段により前記通水路の上流側を閉じると共に、前記給水手段により前記通水路の下流側を開く開閉制御手段と、
前記止水手段から前記給水手段へと至る前記通水路のうち、該通水路を流通する水との熱交換が行われる区間よりも下流側に位置する連結部位を、大気側と連通可能な状態とする大気連通手段と、を備えており、
前記開閉制御手段は、前記外気温度および前記水温度のうち、少なくともいずれかの温度が所定温度以下となった際に、前記止水手段により前記通水路の上流側を閉じ、前記給水手段により前記通水路の下流側を開くと共に、前記大気連通手段により前記連結部位を大気側と連通させる
ことを特徴とする給湯器。 - 前記通水路を加熱する加熱手段と、
前記開閉制御手段による前記通水路における開閉動作以降、前記水温特定手段により特定された水温度の履歴に基づいて、前記通水路中に水が残されているか否かを推定する推定手段と、を備えており、
前記開閉制御手段は、前記推定手段により水が残されていることが推定された場合に前記加熱手段により前記通水路を加熱させる
ことを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
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