JP2013238326A - 暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環回路に設けられた暖房端末に流れる熱媒の流れを流通/遮断する開閉弁の故障を適切に判定可能な暖房装置を提供する。
【解決手段】循環回路7の上流側に配設される第1暖房端末2及び下流側に配設される第2暖房端末3と、外気温を検知する外気温検知部40と、第2暖房端末3への熱媒の流れを連通/遮断する開閉弁76と、開閉弁76に流れる熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部45とを有し、暖房運転が開始されると、外気温に応じて開閉弁76の故障を判定するための判定基準温度、判定タイミング、または熱媒温度検知部45で検知される熱媒温度を補正し、補正した判定基準温度等を用いて開閉弁76の故障を判定する暖房装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、暖房装置に関する。特に、本発明は、熱媒が循環する循環回路に設けられた開閉弁の故障を判定する機能を備えた暖房装置に関する。
従来、熱媒を加熱するバーナやヒータなどの加熱部と、室内暖房機や床暖房パネルなどの暖房端末と、加熱部で加熱された熱媒を暖房端末との間で循環させる循環回路とを備えた暖房装置が知られている。上記のような複数の暖房端末を有する暖房装置では、循環回路の上流側及び下流側にそれぞれの暖房端末が配設されるが、このような暖房装置で各暖房端末を使用者の要求に応じて任意に暖房運転できるようにするためには、下流側の暖房端末に熱媒を循環させる循環回路に開閉弁を設け、制御部からの信号に応じて開閉弁の開閉を制御する必要がある。そのため、開閉弁が故障すると、制御部からの信号に応じて熱媒の流通が制御できず、暖房端末での温度が適切に制御できなくなる。例えば、制御部から閉信号が出力されているにも関わらず、開閉弁が閉弁しない開故障の場合、下流側の暖房端末に熱媒が流通してしまうため、意図しない室内の暖房が行われるという問題がある。一方、暖房運転を行うために、制御部から開信号が出力されているにも関わらず、開閉弁が開弁しない閉故障の場合、加熱された熱媒が下流側の暖房端末に供給されないという問題がある。
上記のような問題に鑑み、循環回路に開閉弁に流れる熱媒の温度を検知する温度センサを設け、暖房運転が開始された後における熱媒温度と、判定基準温度とを対比して、開閉弁の故障を判定することが考えられる。例えば、開閉弁が閉弁状態にあり、正常に熱媒が遮断されていれば熱媒温度の上昇がないから、上流側の暖房端末の暖房運転開始から所定時間経過後に所定の判定基準温度以上の熱媒温度であれば、開故障と判定することができる。一方、開閉弁が開弁状態にあり、正常に熱媒が流通すれば熱媒温度が上昇するから、下流側の暖房端末の暖房運転開始から所定時間経過後も所定の判定基準温度以下の熱媒温度であれば、閉故障と判定することができる。
特開平11−325487号公報
ところで、上記のような暖房装置は、一般に、屋外に加熱部を有する室外機を配設し、屋内に室内暖房機などの暖房端末を配設しているため、循環回路を循環する熱媒の温度が外気温によって影響を受けやすい。すなわち、外気温が高ければ熱媒からの放熱量が減少して、熱媒温度が高温となり、一方、外気温が低ければ熱媒からの放熱量が増加して、熱媒温度が低温となる。そのため、開閉弁の故障を判定するにあたって、固定された所定の判定タイミングで暖房運転開始後の熱媒温度と固定された判定基準温度とを比較した場合、外気温が高く放熱量が少ないと、外部からの吸熱等で熱媒温度が上昇してしまい、開閉弁が正常に閉弁しているにも関わらず、開故障と誤検知する虞がある。また、外気温が低く放熱量が多いと、熱媒温度の上昇が緩やかになるから、開閉弁が正常に開弁しているにも関わらず、閉故障と誤検知する虞がある。
特に、複数の暖房端末を有する暖房装置において、上流側の暖房端末のみで暖房運転を行う場合、上流側の暖房端末の暖房運転時に熱媒が下流側の暖房端末に流れないよう開閉弁が閉弁される。このとき、上流側の暖房端末に熱媒を循環させるために、循環回路を流れる熱媒の温度は、配管等から下流側の暖房端末に熱媒を循環させる循環回路内に滞留している熱媒に伝熱する。それゆえ、外気温が高いと、上流側の暖房端末に熱媒を循環させるために循環回路を流れる熱媒からの伝熱量も多くなり、開閉弁が閉弁されていても下流側の暖房端末に熱媒を循環させる循環回路内の熱媒もある程度、温度上昇する。その結果、開閉弁が正常に閉弁しているにも関わらず、熱媒温度が所定の判定基準温度以上となって、開故障と誤検知する虞がある。
さらに、開閉弁が一応は閉弁しているものの、完全に閉弁せず、開閉弁と循環回路との隙間から熱媒が少量漏れる程度の開故障が生じる場合がある。循環回路を流れる熱媒からの放熱量は、外気温が異なると、それに応じて異なってくるから、上記のような少量の漏れが生じる程度の開故障では、熱媒の漏れによる熱媒温度の変化よりも外気温の変化による影響が大きくなる。それゆえ、開閉弁の故障を判定するにあたって、固定された所定の判定タイミングで、熱媒温度と固定された判定基準温度とを比較した場合、誤検知の可能性が高くなる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、循環回路の上流側及び下流側にそれぞれ暖房端末を有する暖房装置において、循環回路の下流側に設けられた暖房端末に流れる熱媒の流れを流通/遮断する開閉弁の故障を適切に判定可能な暖房装置を提供することにある。
本発明は、熱媒を加熱する加熱部と、
前記加熱部によって加熱された熱媒を利用して室内を暖房する第1暖房端末及び第2暖房端末と、
前記加熱部と前記第1及び第2暖房端末との間で循環ポンプにより熱媒を循環する循環回路と、
前記第2暖房端末への熱媒の流れを連通/遮断する開閉弁と、
前記開閉弁に流れる熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部と、
外気温を検知する外気温検知部と、
前記開閉弁の作動を制御する制御部と、を備え、
前記第2暖房端末は、前記第1暖房端末よりも循環回路の下流側に配設される暖房装置であって、
前記制御部は、前記外気温検知部で検知される外気温に応じて、前記開閉弁の故障を判定するための判定基準温度または前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度を補正し、
前記開閉弁の開故障を判定する場合は、前記第2暖房端末の運転停止中に前記第1暖房端末で暖房運転を開始した後、前記開閉弁の閉故障を判定する場合は、前記第2暖房端末で暖房運転を開始した後、所定の判定タイミングで、
前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度と、前記補正された判定基準温度とを比較するか、または前記補正された熱媒温度と、所定の判定基準温度とを比較して、前記開閉弁の故障を判定する暖房装置である。
暖房運転開始後、所定の閉弁時判定タイミングで開閉弁の開故障を判定する場合、外気温が高いときの開故障の誤検知を防止するために、閉弁時判定基準温度を高温に固定すると、外気温が低く熱媒からの放熱量が多いとき、所定の閉弁時判定タイミングで熱媒温度が閉弁時判定基準温度以上とならず、開故障が生じていても、開閉弁が正常に閉弁していると誤検知する虞がある。一方、外気温が低いときの開故障の誤検知を防止するために、閉弁時判定基準温度を低温に固定すると、外気温が高く熱媒からの放熱量が少ないとき、所定の閉弁時判定タイミングで熱媒温度が閉弁時判定基準温度を超えてしまい、開閉弁が正常に閉弁していても、開故障と誤検知する虞がある。
また、上記と同様に、暖房運転開始後、所定の開弁時判定タイミングで開閉弁の閉故障を判定する場合、外気温が高いときの閉故障の誤検知を防止するために、開弁時判定基準温度を高温に固定すると、外気温が低く熱媒からの放熱量が多いとき、所定の開弁時判定タイミングで熱媒温度が開弁時判定基準温度以上とならず、開閉弁が正常に開弁していても、閉故障と誤検知する虞がある。一方、外気温が低いときの閉故障の誤検知を防止するために、開弁時判定基準温度を低温に固定すると、外気温が高く熱媒からの放熱量が少ないとき、所定の開弁時判定タイミングで熱媒温度が開弁時判定基準温度を超えてしまい、閉故障が生じていても、開閉弁が正常に開弁していると誤検知する虞がある。
しかしながら、上記暖房装置によれば、開閉弁の故障を判定するにあたり、外気温に応じて判定基準温度または熱媒温度を補正し、その補正された判定基準温度と熱媒温度とを比較するか、または所定の判定基準温度と補正された熱媒温度とを比較するから、外気温による影響を低減することができ、開閉弁の開閉状態を正確に判定することができる。
なお、本明細書では、開弁時あるいは閉弁時における判定基準温度、及び判定タイミングのそれぞれを意味する場合は、開弁時/閉弁時判定基準温度、及び開弁時/閉弁時判定タイミングといい、両者を意味する場合、単に、判定基準温度、及び判定タイミングという。
また、本発明は、熱媒を加熱する加熱部と、
前記加熱部によって加熱された熱媒を利用して室内を暖房する第1暖房端末及び第2暖房端末と、
前記加熱部と前記第1及び第2暖房端末との間で循環ポンプにより熱媒を循環する循環回路と、
前記第2暖房端末への熱媒の流れを連通/遮断する開閉弁と、
前記開閉弁に流れる熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部と、
外気温を検知する外気温検知部と、
前記開閉弁の作動を制御する制御部と、を備え、
前記第2暖房端末は、前記第1暖房端末よりも循環回路の下流側に配設される暖房装置であって、
前記制御部は、前記外気温検知部で検知される外気温に応じて前記開閉弁の故障を判定するための判定タイミングを補正し、
前記開閉弁の開故障を判定する場合は、前記第2暖房端末の運転停止中に前記第1暖房端末で暖房運転を開始した後、前記開閉弁の閉故障を判定する場合は、前記第2暖房端末で暖房運転を開始した後、前記補正された判定タイミングで、
前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度と、所定の判定基準温度とを比較して、前記開閉弁の故障を判定する暖房装置である。
固定した閉弁時判定基準温度を用いて開閉弁の開故障を判定する場合、外気温が高いときの開故障の誤検知を防止するために、暖房運転開始後、短時間の閉弁時判定タイミングで熱媒温度と固定の閉弁時判定基準温度とを比較すると、外気温が低く熱媒からの放熱量が多いとき、短時間で熱媒温度が固定の閉弁時判定基準温度まで上昇せず、開故障が生じていても、開閉弁が正常に閉弁されていると誤検知する虞がある。一方、外気温が低いときの開故障の誤検知を防止するために、暖房運転開始後、長時間の閉弁時判定タイミングで熱媒温度と固定の閉弁時判定基準温度とを比較すると、外気温が高く熱媒からの放熱量の少ないとき、開閉弁が正常に閉弁していても、外部からの吸熱等で熱媒温度が閉弁時判定基準温度を超えてしまい、開故障と誤検知する虞がある。
また、上記と同様に、固定した開弁時判定基準温度で開閉弁の閉故障を判定する場合、外気温が高いときの閉故障の誤検知を防止するために、暖房運転開始後、短時間の開弁時判定タイミングで熱媒温度と固定の開弁時判定基準温度とを比較すると、外気温が低く熱媒からの放熱量が多いとき、短時間で熱媒温度が固定の開弁時判定基準温度まで上昇せず、開閉弁が正常に開弁していても、閉故障と誤検知する虞がある。一方、外気温が低いときの閉故障の誤検知を防止するために、暖房運転開始後、長時間の開弁時判定タイミングで熱媒温度と固定の開弁時判定基準温度とを比較すると、外気温が高く熱媒からの放熱量の少ないとき、閉故障が生じていても、外部からの吸熱等で熱媒温度が開弁時判定基準温度を超えてしまい、開閉弁が正常に開弁していると誤検知する虞がある。
しかしながら、上記暖房装置によれば、開閉弁の故障を判定するにあたり、外気温に応じて判定タイミングを補正し、その補正された判定タイミングで、熱媒温度と所定の判定基準温度とを比較するから、外気温による影響を低減することができ、開閉弁の開閉状態を正確に判定することができる。
さらに、本発明は、熱媒を加熱する加熱部と、
前記加熱部によって加熱された熱媒を利用して室内を暖房する第1暖房端末及び第2暖房端末と、
前記加熱部と前記第1及び第2暖房端末との間で循環ポンプにより熱媒を循環する循環回路と、
前記第2暖房端末への熱媒の流れを連通/遮断する開閉弁と、
前記開閉弁に流れる熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部と、
外気温を検知する外気温検知部と、
前記開閉弁の作動を制御する制御部と、を備え、
前記第2暖房端末は、前記第1暖房端末よりも循環回路の下流側に配設される暖房装置であって、
前記制御部は、前記外気温検知部で検知される外気温に応じて、前記開閉弁の故障を判定するための判定基準温度または前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度と、判定タイミングとを補正し、
前記開閉弁の開故障を判定する場合は、前記第2暖房端末の運転停止中に前記第1暖房端末で暖房運転を開始した後、前記開閉弁の閉故障を判定する場合は、前記第2暖房端末で暖房運転を開始した後、前記補正された判定タイミングで、
前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度と、前記補正された判定基準温度とを比較するか、または前記補正された熱媒温度と、所定の判定基準温度とを比較して、前記開閉弁の故障を判定する暖房装置である。
上記暖房装置によれば、外気温に応じて、判定基準温度または熱媒温度と、判定タイミングとが補正されるから、より正確に開閉弁の故障を判定することができる。
上記に記載の暖房装置において、好ましくは、
前記循環回路は、加熱部で加熱された熱媒を循環する主循環回路、前記主循環回路から分岐し、前記第1暖房端末に熱媒を循環する高温側循環回路、並びに前記高温側循環回路の分岐部よりも下流側の主循環回路から分岐し、前記第2暖房端末に熱媒を循環する低温側循環回路を有しており、
前記開閉弁及び前記熱媒温度検知部は、前記低温側循環回路に設けられる。
上記循環回路構造を有する暖房装置で、第1暖房端末のみで暖房運転を行う場合には、熱媒が第2暖房端末に流れないように、第2暖房端末に熱媒を循環させる低温側循環回路に開閉弁を設け、該開閉弁を閉弁させる。このとき、低温側循環回路に熱媒が流れていなくても、主循環回路や高温側循環回路を流れる熱媒から配管等を介しての伝熱によって低温側循環回路内の熱媒温度が上昇する。この伝熱の程度は外気温によって変化するから、上記のような循環回路構造を有する場合、低温側循環回路に設けられた熱媒温度検知部で検知される熱媒温度が変化しやすい。しかしながら、上記暖房装置では、外気温に応じて補正された判定基準温度等を用いて開閉弁の故障が判定されるから、そのような場合でも開閉弁の故障を正確に判定することができる。
上記に記載の暖房装置において、好ましくは、
前記熱媒温度検知部は、前記主循環回路と前記低温側循環回路の分岐部と、前記開閉弁との間に設けられる。
主循環回路と低温側循環回路の分岐部と、開閉弁との間に、開閉弁に流れる熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部を設ければ、開閉弁よりも下流側に複数の第2暖房端末を設けても、単一の熱媒温度検知部で検知される熱媒温度を利用して開閉弁の故障を判定することができる。また、上記のような循環回路構造を有する場合、主循環回路を流れる熱媒によって、低温側循環回路内の熱媒温度がより上昇しやすい。しかしながら、上記暖房装置では、外気温に応じて補正された判定基準温度等を用いて開閉弁の故障が判定されるから、そのような場合でも開閉弁の故障を正確に判定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、循環回路の上流側及び下流側にそれぞれ暖房端末を有する暖房装置において、循環回路の下流側に設けられた暖房端末に流れる熱媒の流れを流通/遮断する開閉弁の故障を適切に判定可能な暖房装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る暖房装置を示す概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る暖房装置で、開閉弁を閉弁させたときの熱媒温度検知部で検知された熱媒温度の変化を示すグラフである。 図3は、本発明の実施の形態1に係る暖房装置で、開故障を判定するにあたって外気温に応じて閉弁時判定基準温度を補正するための条件設定図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る暖房装置で、開閉弁を開弁させたときの熱媒温度検知部で検知された熱媒温度の変化を示すグラフである。 図5は、本発明の実施の形態1に係る暖房装置で、閉故障を判定するにあたって外気温に応じて開弁時判定基準温度を補正するための条件設定図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る暖房装置で、開故障を判定するための制御フロー図である。 図7は、本発明の実施の形態1に係る暖房装置で、閉故障を判定するための制御フロー図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る暖房装置で、開閉弁を閉弁させたときの熱媒温度検知部で検知された熱媒温度の変化を示すグラフである。 図9は、本発明の実施の形態2に係る暖房装置で、開故障を判定するにあたって外気温に応じて閉弁時判定タイミングを補正するための条件設定図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る暖房装置で、開閉弁を開弁させたときの熱媒温度検知部で検知された熱媒温度の変化を示すグラフである。 図11は、本発明の実施の形態2に係る暖房装置で、閉故障を判定するにあたって外気温に応じて開弁時判定タイミングを補正するための条件設定図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係る暖房装置で、開故障を判定するための制御フロー図である。 図13は、本発明の実施の形態2に係る暖房装置で、閉故障を判定するための制御フロー図である。 図14は、本発明の実施の形態3に係る暖房装置で、開故障を判定するための制御フロー図である。 図15は、本発明の実施の形態3に係る暖房装置で、閉故障を判定するための制御フロー図である。 図16は、本発明の実施の形態4に係る暖房装置で、開閉弁を閉弁させたときに外気温に応じて補正された後の熱媒温度検知部で検知された熱媒温度の変化を示すグラフである。 図17は、本発明の実施の形態4に係る暖房装置で、開故障を判定するにあたって外気温に応じて熱媒温度を補正するための条件設定図である。 図18は、本発明の実施の形態4に係る暖房装置で、開閉弁を開弁させたときに外気温に応じて補正された後の熱媒温度検知部で検知された熱媒温度の変化を示すグラフである。 図19は、本発明の実施の形態4に係る暖房装置で、閉故障を判定するにあたって外気温に応じて熱媒温度を補正するための条件設定図である。 図20は、本発明の実施の形態4に係る暖房装置で、開故障を判定するための制御フロー図である。 図21は、本発明の実施の形態4に係る暖房装置で、閉故障を判定するための制御フロー図である。 図22は、本発明の実施の形態5に係る暖房装置で、開故障を判定するための制御フロー図である。 図23は、本発明の実施の形態5に係る暖房装置で、閉故障を判定するための制御フロー図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る暖房装置を具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る暖房装置の一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る暖房装置は、1台の室外機1と、浴室内を暖房乾燥する1台の浴室暖房乾燥機2と、室内の床面に設置される2台の床暖房パネル3,3とを有しており、室外機1とこれら暖房端末とは、熱媒を循環させる循環回路7により接続されている。
室外機1内には、熱媒を加熱する加熱部として、バーナ5と、バーナ5の燃焼によって発生した燃焼ガスにより加熱される熱交換器6とが配設されている。バーナ5には、ガスを供給するガス供給管51が接続されており、ガス供給管51には、ガスの供給及び停止を行う電磁弁52と、ガス流量を制御するガス比例弁53とが設けられている。また、バーナ5の近傍には、燃焼ファン54が設けられている。バーナ5の燃焼制御は、ガス比例弁53によるガス流量と、燃焼ファン54による燃焼用空気の供給量により行われる。ガス比例弁53の開度及び燃焼ファン54の回転数は、後述する制御部Cにより制御される。さらに、室外機1には、外気温を検知するための外気温サーミスタ(外気温検知部)40が設けられており、外気温サーミスタ40で検知された外気温の検知信号は、制御部Cに出力される。
熱媒を循環する循環回路7は、上流側から順に、バーナ5によって熱媒を昇温させる熱交換部70と、熱交換部70の流出側に接続され、室内の暖房端末に熱媒を送る主循環往路71a及び熱交換部70の流入側に接続され、各暖房端末に循環させた熱媒を熱交換部70に戻す主循環復路71bとを有する主循環回路71を備える。この熱交換部70の流出側と接続されている主循環往路71aには、熱交換部70から送り出される熱媒の温度を検知する高温サーミスタ41が配設されており、主循環復路71bには、熱媒を貯留するシスターン42、循環回路7内で熱媒を送る循環ポンプ43、及び熱交換部70に戻る熱媒の温度を検知する低温サーミスタ44が配設されている。高温及び低温サーミスタ41,44で検知された各熱媒温度の検知信号は、制御部Cに出力され、循環ポンプ43は、制御部Cによってその回転が駆動制御される。
また、循環回路7は、主循環往路71aから分岐し、浴室暖房乾燥機2に熱媒を送る高温側循環往路72a及び主循環復路71bに合流し、主循環復路71bに熱媒を戻す高温側循環復路72bからなる高温側循環回路72と、主循環復路71bから分岐部75で分岐し、床暖房パネル3に熱媒を送る低温側循環往路73a及び高温側循環復路72bに合流し、主循環復路71bに熱媒を戻す低温側循環復路73bからなる低温側循環回路73とを備え、さらに、主循環往路71aと主循環復路71bをバイパスするバイパス回路74を備える。従って、浴室暖房乾燥機2で暖房運転あるいは乾燥暖房運転、及び床暖房パネル3で床暖房運転が行われる場合、バーナ5を燃焼させて熱交換部70で加熱された高温の熱媒は、まず浴室暖房乾燥機2に送られ、浴室暖房乾燥機2で放熱される。次いで、放熱後の温度の低下した熱媒が床暖房パネル3に送られ、さらに床暖房パネル3で放熱された後、熱交換部70に戻される。これにより、本実施の形態では、浴室暖房乾燥機2が高温側の第1暖房端末として、床暖房パネル3が低温側の第2暖房端末として機能する。なお、熱媒として水を用いてもよいし、例えば、エチレングリコール等を主成分とする不凍液を用いてもよい。
主循環往路71aと高温側循環往路72bの分岐部77と浴室暖房乾燥機2との間には、浴室暖房乾燥機2への熱媒の流れを連通/遮断する第1暖房端末用電磁弁78が設けられている。また、主循環復路71bと低温側循環往路73aの分岐部75と床暖房パネル3との間には、各床暖房パネル3への熱媒の流れを連通/遮断する第2暖房端末用熱動弁(開閉弁)76が設けられており、分岐部75と第2暖房端末用熱動弁76の間には、第2暖房端末用熱動弁76に流れる熱媒の温度を検知する床暖房用サーミスタ(熱媒温度検知部)45が設けられている。従って、第2暖房端末用熱動弁76が開弁すると、主循環復路71bから熱媒が低温側循環往路73aに流れ、床暖房パネル3を循環するが、第2暖房端末用熱動弁76が閉弁すると、低温側循環往路73aに熱媒が流れなくなり、主循環回路71を熱媒が循環する。このように、分岐部75と第2暖房端末用熱動弁76との間に、床暖房用サーミスタ45を設ければ、第2暖房端末用熱動弁76よりも下流側に複数の床暖房パネル3を設けても、単一の床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度を利用して第2暖房端末用熱動弁76の故障を判定することができる。
第1暖房端末用電磁弁78は、暖房運転時あるいは乾燥暖房運転時以外は、常閉している開閉弁であり、また第2暖房端末用熱動弁76は、床暖房運転時以外は、常閉している開閉弁である。第2暖房端末用熱動弁76は制御部Cからの作動に応じて、図示しない電気ヒータの熱などにより開閉制御される。なお、第2暖房端末用の開閉弁として、熱動弁の代わりに、電磁弁またはモータ弁を用いてもよい。
室外機1には、第1暖房端末用電磁弁78及び第2暖房端末用熱動弁76の開閉、バーナ5の燃焼、及び循環ポンプ43の作動を制御する制御部Cが設けられている。この制御部Cは図示しないマイコンやタイマなどを備えており、運転制御プログラムに従って、第1暖房端末用電磁弁78や第2暖房端末用熱動弁76等の作動を制御する。例えば、床暖房運転においては、制御部Cは、通常、低温サーミスタ44で検知される熱媒温度が所定温度になるようにバーナ5の燃焼を制御する。そして、床暖房パネル3に供給される熱媒の流量を第2暖房端末用熱動弁76により断続することによって床暖房温度が調節される。具体的には、使用者が設定する床暖房レベルによって、例えば10分間、第2暖房端末用熱動弁76を開弁した後に、10分間、第2暖房端末用熱動弁76を閉弁して床暖房パネル3に供給される熱媒の流れを調節する。なお、床暖房運転のみを行う場合では、第1暖房端末用電磁弁78を閉弁させておくことにより、浴室内で暖房効果が得られないようにすることができる。
また、図示しないが、制御部Cは、各暖房運転の開始時に、第2暖房端末用熱動弁76の開故障及び閉故障を判定するための判定手段を備えており、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度に基づいて、第2暖房端末用熱動弁76の故障を判定する。本実施の形態の判定手段は、記憶部、補正部、判定部、及び指令部を備えている。記憶部には、第2暖房端末用熱動弁76の故障を判定するための判定要素である判定基準温度及び判定タイミングの各初期値の他、外気温に応じて上記の判定要素や床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度を補正するためのデータテーブルが記憶されている。また、補正部は、外気温サーミスタ40で検知される外気温と、記憶部に記憶されたデータテーブルとに基づいて、判定基準温度、判定タイミング、及び熱媒温度を補正する。さらに、判定部は、後述するように、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度や補正された判定基準温度等を用いて、第2暖房端末用熱動弁76の故障を判定し、指令部に出力する。指令部は、判定部での判定結果に基づき、第2暖房端末用熱動弁76の故障が生じている場合、リモコンR等からその故障を報知する。
次に、上記暖房装置における低温側循環往路73aに設けられた第2暖房端末用熱動弁76の故障判定を、外気温に応じて補正する判定要素に分けて具体的に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、図2〜図7を参照して、所定の判定タイミングで、補正された判定基準温度を用いて第2暖房端末用熱動弁76の故障を判定する場合について説明する。図2は、本実施の形態に係る暖房装置で、第2暖房端末用熱動弁76を閉弁させたときの熱媒温度の変化を示すグラフ、図3は、本実施の形態に係る暖房装置で、開故障を判定するにあたって外気温に応じて閉弁時判定基準温度を補正するための条件設定図、図4は、本実施の形態に係る暖房装置で、第2暖房端末用熱動弁76を開弁させたときの熱媒温度の変化を示すグラフ、及び図5は、本実施の形態に係る暖房装置で、閉故障を判定するにあたって外気温に応じて開弁時判定基準温度を補正するための条件設定図である。
まず、図2及び図3を参照して、開故障を判定する場合について説明する。図2中、(a)は、外気温が高い夏季において第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しているときの熱媒温度の変化、(b)は、外気温が低い冬季において第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しているときの熱媒温度の変化、(c)は、外気温が高い夏季において開故障が発生しているときの熱媒温度の変化、及び(d)は、外気温が低い冬季において開故障が発生しているときの熱媒温度の変化を示す。また、T1は、外気温が高い場合のみに合わせた高温側閉弁時判定基準温度、T2は、外気温が低い場合のみに合わせた低温側閉弁時判定基準温度である。なお、図2は、浴室暖房乾燥機2及び床暖房パネル3いずれも非運転の状態(第1暖房端末用電磁弁78及び第2暖房端末用熱動弁76が閉弁している状態)から、第1暖房端末用電磁弁78が開弁状態となる浴室暖房乾燥機2の暖房運転のみを開始させたときの熱媒温度の変化である。
図2に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁していれば、熱媒は主循環復路71bから低温側循環往路73aに流れ込まないため、夏季と冬季で熱媒温度は異なるものの、いずれの場合でも熱媒温度の変化は少ない。これに対し、夏季に第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁せず、主循環復路71bから低温側循環往路73aに熱媒が漏れる開故障が生じた場合、熱媒温度が上昇していく。このとき、外気温が高い夏季における熱媒温度の変化のみに基づき開故障を判定するために、高温側閉弁時判定基準温度T1を用いた場合、外気温の低い冬季では熱媒からの放熱量が多くなり、閉弁時判定タイミングを遅くしなければ熱媒温度が高温側閉弁時判定基準温度T1を超えないから、開故障が生じていても、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁していると誤検知される。
一方、外気温の低い冬季の開故障を判定するために、低温側閉弁時判定基準温度T2を用いた場合、外気温の高い夏季では熱媒からの放熱量が少なく、暖房運転の開始初期に熱媒温度が低温側閉弁時判定基準温度T2を超えてしまい、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しているにも関わらず、開故障と誤検知される。
このため、本実施の形態では、図3に示すように、外気温に応じて閉弁時判定基準温度を補正し、この補正された閉弁時判定基準温度を用いて第2暖房端末用熱動弁76の開故障が判定される。すなわち、外気温が高くなるほど、閉弁時判定基準温度が高くなり、外気温が低くなるほど、閉弁時判定基準温度が低くなるように閉弁時判定基準温度の初期値(例えば、25℃)を補正する。このように、固定された閉弁時判定タイミングで、熱媒温度と、補正された閉弁時判定基準温度とを比較すれば、外気温による影響が低減され、誤検知を防止することができる。特に、第2暖房端末用熱動弁76が完全に閉弁せず、主循環復路71bから低温側循環往路73aに熱媒が少量漏れる程度の開故障では、熱媒温度の変化も少ないから、外気温の影響により誤検知が生じやすくなる。しかしながら、本実施の形態では、外気温に応じて補正された閉弁時判定基準温度を用いて開故障が判定されるため、熱媒温度の変化が少なくても、正確に開故障を判定することができる。
次に、図4及び図5を参照して、閉故障を判定する場合について説明する。図4中、(e)は、外気温が高い夏季において第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しているときの熱媒温度の変化、(f)は、外気温が低い冬季において第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しているときの熱媒温度の変化、(g)は、外気温が高い夏季において閉故障が発生しているときの熱媒温度の変化、及び(h)は、外気温が低い冬季において閉故障が発生しているときの熱媒温度の変化を示す。また、T3は、外気温が高い場合のみに合わせた高温側開弁時判定基準温度、T4は、外気温が低い場合のみに合わせた低温側開弁時判定基準温度である。なお、図4は、浴室暖房乾燥機2及び床暖房パネル3いずれも非運転の状態(第1暖房端末用電磁弁78及び第2暖房端末用熱動弁76が閉弁している状態)から、第2暖房端末用熱動弁76が開弁状態となる床暖房運転のみを開始させた後の熱媒温度の変化である。
図4に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁すれば、熱媒は主循環復路71bから低温側循環往路73aに流れ込むため、夏季と冬季で初期の熱媒温度は異なるものの、いずれの場合でも熱媒温度は上昇していく。しかしながら、閉故障により第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁せず、主循環復路71bから低温側循環往路73aに熱媒が流れなくても、夏季、冬季いずれも暖房装置内の伝熱により熱媒温度は徐々に上昇していく。このとき、外気温が高い夏季における熱媒温度の変化に基づき閉故障を判定するために、高温側開弁時判定基準温度T3を用いた場合、外気温の低い冬季では熱媒からの放熱量が多くなって熱媒温度の上昇が遅いから、開弁時判定タイミングを遅くしなければ、熱媒温度が高温側開弁時判定基準温度T3を超えず、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しているにも関わらず、閉故障と誤検知される。
一方、外気温の低い冬季の開故障を判定するために、低温側開弁時判定基準温度T4を用いた場合、外気温の高い夏季では熱媒からの放熱量が少なく、また暖房装置内の伝熱も大きいから、熱媒温度が暖房運転の開始初期に低温側開弁時判定基準温度T4を超えてしまい、閉故障が生じていても、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁していると誤検知される。
このため、本実施の形態では、図5に示すように、外気温に応じて開弁時判定基準温度を補正し、この補正された開弁時判定基準温度を用いて第2暖房端末用熱動弁76の閉故障が判定される。すなわち、外気温が高くなるほど、開弁時判定基準温度が高くなり、外気温が低くなるほど、開弁時判定基準温度が低くなるように開弁時判定基準温度の初期値(例えば、35℃)を補正する。このように、固定された開弁時判定タイミングで、熱媒温度と、補正された開弁時判定基準温度とを比較すれば、外気温による影響が低減され、誤検知を防止することができる。特に、暖房装置が、高温側の第1暖房端末で放熱された熱媒が流れる主循環復路71bを分岐させ、分岐させた低温側循環回路73により低温側の第2暖房端末に熱媒を循環させる循環回路構造を有する場合、第2暖房端末が暖房運転されていなくても、熱媒からの伝熱や第2暖房端末用熱動弁76を作動させる電気ヒータからの伝熱により分岐部75と第2暖房端末用熱動弁76との間の熱媒の温度が上昇しやすい。それゆえ、外気温の影響により誤検知が生じやすくなる。しかしながら、本実施の形態では、外気温に応じて補正された開弁時判定基準温度を用いて閉故障が判定されるため、そのような伝熱が生じても、正確に閉故障を判定することができる。また、固定された開弁時判定タイミングで閉故障を判定しても、閉故障時の熱媒温度と補正された開弁時判定基準温度との差を大きくできるから、故障判定のための条件を緩和することができる。
次に、本実施の形態の暖房装置で、開故障及び閉故障をそれぞれ判定するための制御動作について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、開故障を判定するための制御フロー図である。例えば、浴室暖房乾燥機2のみを暖房運転して、床暖房パネル3を床暖房運転しない場合、使用者がリモコンRの浴室暖房運転スイッチをオンして暖房運転を開始すると、制御部Cは、第1暖房端末用電磁弁78を開弁作動させるために開弁信号を送信するとともに、開故障を判定するためにタイマをオンする(ST1)。また、制御部Cは、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき、閉弁時判定基準温度を補正する(ST2)。さらに、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST3)。
このとき、図2に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度の変化は少ないが、開故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込むため、熱媒温度が上昇する。このため、制御部Cは、所定の閉弁時判定タイミング(例えば、5分間)になると(ST4で、Yes)、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度と補正された閉弁時判定基準温度とを比較し、熱媒温度が補正された閉弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST5)。
そして、熱媒温度が補正された閉弁時判定基準温度未満である場合(ST5で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁状態にあると判定し、暖房運転を継続する(ST6)。一方、熱媒温度が補正された閉弁時判定基準温度以上であれば(ST5で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しておらず、開故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の開故障を報知する(ST7)。
図7は、閉故障を判定するための制御フロー図である。例えば、床暖房運転のみを開始するために、使用者がリモコンRの床暖房スイッチをオンすると、制御部Cは、閉故障を判定するためにタイマをオンする(ST11)。また、制御部Cは、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき、開弁時判定基準温度を補正する(ST12)。さらに、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST13)。
そして、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76を開弁作動させるために、開弁信号を送信する(ST14)。
このとき、図4に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度は上昇していくが、閉故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込まないため、熱媒温度が伝熱のみにより上昇する。このため、制御部Cは、所定の閉弁時判定タイミング(例えば、5分間)になると(ST15で、Yes)、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度と補正された開弁時判定基準温度とを比較し、熱媒温度が補正された開弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST16)。
そして、熱媒温度が補正された開弁時判定基準温度以上である場合(ST16で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁状態にあると判定し、床暖房運転を継続する(ST17)。一方、熱媒温度が補正された開弁時判定基準温度未満であれば(ST16で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しておらず、閉故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の閉故障を報知する(ST18)。
なお、上記では、閉弁時及び開弁時判定タイミングを同時間としたが、これらは異なってもよい。また、上記では、開故障及び閉故障の判定を別々の動作フローで説明したが、これらの動作は連続して行われる場合がある。
(実施の形態2)
本実施の形態では、図8〜図13を参照して、補正された判定タイミングで、所定の判定基準温度を用いて第2暖房端末用熱動弁76の故障を判定する場合について説明する。図8は、本実施の形態に係る暖房装置で、第2暖房端末用熱動弁76を閉弁させたときの熱媒温度の変化を示すグラフ、図9は、本実施の形態に係る暖房装置で、開故障を判定するにあたって外気温に応じて閉弁時判定タイミングを補正するための条件設定図、図10は、本実施の形態に係る暖房装置で、第2暖房端末用熱動弁76を開弁させたときの熱媒温度の変化を示すグラフ、及び図11は、本実施の形態に係る暖房装置で、閉故障を判定するにあたって外気温に応じて開弁時判定タイミングを補正するための条件設定図である。
まず、図8及び図9を参照して、開故障を判定する場合について説明する。なお、図8は、既述した図2と同一の運転条件で暖房運転を行ったときの熱媒温度の変化であり、図中の(a)〜(d)の各温度変化は、図2中の(a)〜(d)のものと同一である。また、t1は、外気温が高い場合のみに合わせた高温側閉弁時判定タイミング、t2は、外気温が低い場合のみに合わせた低温側閉弁時判定タイミングである。
図8に示すように、開故障が生じていれば熱媒温度は上昇していくため、熱媒温度と閉弁時判定基準温度とを比較する閉弁時判定タイミングが適切であれば、固定された閉弁時判定基準温度Ts(例えば、25℃)を用いても、開故障を判定できる。しかしながら、図8に示すように、外気温の高い夏季における熱媒温度の変化に基づき開故障を判定するために、判定タイミングを短時間の高温側閉弁時判定タイミングt1に固定した場合、外気温の低い冬季では放熱量が多くなって熱媒温度の上昇が遅いから、高温側閉弁時判定タイミングt1までに熱媒温度が閉弁時判定基準温度Tsを超えない。その結果、開故障が生じていても、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁していると誤検知される。
一方、外気温の低い冬季の開故障を判定するために、判定タイミングを長時間の低温側閉弁時判定タイミングt2に固定した場合、外気温の高い夏季では熱媒からの放熱量が少なく、また暖房装置内の伝熱が大きいから、熱媒温度が低温側閉弁時判定タイミングt2までに閉弁時判定基準温度Tsを超えてしまい、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しているにも関わらず、開故障と誤検知される。
このため、本実施の形態では、図9に示すように、外気温に応じて閉弁時判定タイミングを補正し、この補正された閉弁時判定タイミングを用いて第2暖房端末用熱動弁76の開故障が判定される。すなわち、外気温が高くなるほど、閉弁時判定タイミングが短時間となり、外気温が低くなるほど、閉弁時判定タイミングが長時間となるように閉弁時判定タイミングの初期値(例えば、5分間)を補正する。このように、補正された閉弁時判定タイミングで、熱媒温度と、固定された閉弁時判定基準温度Tsとを比較すれば、外気温による影響が低減され、誤検知を防止することができる。特に、第2暖房端末用熱動弁76が完全に閉弁せず、主循環復路71bから低温側循環往路73aに熱媒が少量漏れる程度の開故障では、熱媒温度の変化も少ないから、外気温の影響により誤検知が生じやすくなる。しかしながら、本実施の形態では、外気温に応じて補正された閉弁時判定タイミングで開故障が判定されるため、熱媒温度の変化が少なくても、正確に開故障を判定することができる。
次に、図10及び図11を参照して、閉故障を判定する場合について説明する。なお、図10は、既述した図4と同一の運転条件で暖房運転を行ったときの熱媒温度の変化であり、図中の(e)〜(h)の各温度変化は、図4中の(e)〜(h)のものと同一である。また、t3は、外気温が高い場合のみに合わせた高温側開弁時判定タイミング、t4は、外気温が低い場合のみに合わせた低温側開弁時判定タイミングである。
図10に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁すれば、熱媒は主循環復路71bから低温側循環往路73aに流れ込むため、夏季と冬季で初期の熱媒温度は異なるものの、いずれの場合でも熱媒温度は上昇していく。しかしながら、閉故障により第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁せず、主循環復路71bから低温側循環往路73aに熱媒が流れなくても、夏季、冬季いずれも暖房装置内の伝熱により熱媒温度は徐々に上昇していく。このとき、固定された開弁時判定基準温度To(例えば、35℃)を用いて、外気温が高い夏季における熱媒温度の変化に基づき閉故障を判定するために、短時間の高温側開弁時判定タイミングt3で閉故障を判定すると、外気温の低い冬季では熱媒からの放熱量が多くなって熱媒温度の上昇が遅いから、熱媒温度が開弁時判定基準温度Toを超えず、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しているにも関わらず、閉故障と誤検知される。
一方、固定された開弁時判定基準温度Toを用いて、外気温の低い冬季の開故障を判定するために、長時間の低温側開弁時判定タイミングt4で閉故障を判定すると、外気温の高い夏季では熱媒からの放熱量が少なく、また暖房装置内の伝熱も大きいから、熱媒温度が開弁時判定基準温度Toを超えてしまい、閉故障が生じていても、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁していると誤検知される。
このため、本実施の形態では、図11に示すように、外気温に応じて開弁時判定タイミングを補正し、この補正された開弁時判定タイミングを用いて第2暖房端末用熱動弁76の閉故障が判定される。すなわち、外気温が高くなるほど、開弁時判定タイミングが短時間となり、外気温が低くなるほど、開弁時判定タイミングが長時間となるように開弁時判定タイミングの初期値(例えば、5分間)を補正する。このように、補正された開弁時判定タイミングで、熱媒温度と、固定された開弁時判定基準温度Toとを比較すれば、外気温による影響が低減され、誤検知を防止することができる。特に、暖房装置が、高温側の第1暖房端末で放熱された熱媒が流れる主循環復路71bを分岐させ、分岐させた低温側循環回路73により低温側の第2暖房端末に熱媒を循環させる循環回路構造を有する場合、第2暖房端末が暖房運転されていなくても、熱媒からの伝熱や第2暖房端末用熱動弁76を作動させる電気ヒータからの伝熱により分岐部75と第2暖房端末用熱動弁76との間の熱媒の温度が上昇しやすい。それゆえ、外気温の影響により誤検知が生じやすくなる。しかしながら、本実施の形態では、外気温に応じて補正された開弁時判定タイミングで閉故障が判定されるため、そのような伝熱が生じても、正確に閉故障を判定することができる。
次に、本実施の形態の暖房装置で、開故障及び閉故障をそれぞれ判定するための制御動作について、図12及び図13を参照して説明する。
図12は、開故障を判定するための制御フロー図である。例えば、浴室暖房乾燥機2のみを暖房運転して、床暖房パネル3を床暖房運転しない場合、使用者がリモコンRの浴室暖房運転スイッチをオンして暖房運転を開始すると、制御部Cは、第1暖房端末用電磁弁78を開弁作動させるために開弁信号を送信するとともに、開故障を判定するためにタイマをオンする(ST21)。また、制御部Cは、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき、閉弁時判定タイミングを補正する(ST22)。さらに、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST23)。
このとき、図8に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度の変化は少ないが、開故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込むため、熱媒温度が上昇する。このため、制御部Cは、補正された閉弁時判定タイミングになると(ST24で、Yes)、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度と閉弁時判定基準温度とを比較し、熱媒温度が所定の閉弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST25)。
そして、補正された閉弁時判定タイミングで、熱媒温度が閉弁時判定基準温度未満である場合(ST25で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁状態にあると判定し、暖房運転を継続する(ST26)。一方、補正された閉弁時判定タイミングで熱媒温度が閉弁時判定基準温度以上であれば(ST25で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しておらず、開故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の開故障を報知する(ST27)。
図13は、閉故障を判定するための制御フロー図である。例えば、床暖房運転を開始するために、使用者がリモコンRの床暖房スイッチをオンすると、制御部Cは、閉故障を判定するためにタイマをオンする(ST31)。また、制御部Cは、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき、開弁時判定タイミングを補正する(ST32)。さらに、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST33)。
そして、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76を開弁作動させるために、開弁信号を送信する(ST34)。
このとき、図10に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度は上昇していくが、閉故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込まないため、熱媒温度が伝熱のみにより上昇する。このため、制御部Cは、補正された開弁時判定タイミングになると(ST35で、Yes)、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度と開弁時判定基準温度とを比較し、熱媒温度が所定の開弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST36)。
そして、補正された開弁時判定タイミングで、熱媒温度が開弁時判定基準温度以上である場合(ST36で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁状態にあると判定し、床暖房運転を継続する(ST37)。一方、補正された開弁時判定タイミングで熱媒温度が開弁時判定基準温度未満であれば(ST36で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しておらず、閉故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の閉故障を報知する(ST38)。
(実施の形態3)
本実施の形態は、上記実施の形態の補正された判定基準温度及び補正された判定タイミングを組み合わせた暖房装置に係り、開弁時及び閉弁時の熱媒温度の変化や判定基準温度及び判定タイミングを補正するための条件設定は、上記実施の形態のそれらと同様であるため、異なる部分のみを説明する。
図14及び図15は、本実施の形態の暖房装置で、開故障及び閉故障をそれぞれ判定するための制御動作を示す制御フロー図である。
図14は、開故障を判定するための制御フロー図である。例えば、浴室暖房乾燥機2のみを暖房運転して、床暖房パネル3を床暖房運転しない場合、使用者がリモコンRの浴室暖房運転スイッチをオンして暖房運転を開始すると、制御部Cは、第1暖房端末用電磁弁78を開弁作動させるために開弁信号を送信するとともに、開故障を判定するためにタイマをオンする(ST41)。また、制御部Cは、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき、閉弁時判定基準温度及び閉弁時判定タイミングを補正する(ST42)。さらに、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST43)。
このとき、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度の変化は少ないが、開故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込むため、熱媒温度が上昇する。このため、制御部Cは、補正された閉弁時判定タイミングになると(ST44で、Yes)、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度と補正された閉弁時判定基準温度とを比較し、熱媒温度が補正された閉弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST45)。
そして、補正された閉弁時判定タイミングで、熱媒温度が補正された閉弁時判定基準温度未満である場合(ST45で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁状態にあると判定し、暖房運転を継続する(ST46)。一方、補正された閉弁時判定タイミングで熱媒温度が補正された閉弁時判定基準温度以上であれば(ST45で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しておらず、開故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の開故障を報知する(ST47)。
図15は、閉故障を判定するための制御フロー図である。例えば、床暖房運転を開始するために、使用者がリモコンRの床暖房スイッチをオンすると、制御部Cは、閉故障を判定するためにタイマをオンする(ST51)。また、制御部Cは、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき、開弁時判定基準温度及び開弁時判定タイミングを補正する(ST52)。さらに、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST53)。
そして、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76を開弁作動させるために、開弁信号を送信する(ST54)。
このとき、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度は上昇していくが、閉故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込まないため、熱媒温度が伝熱のみにより上昇する。このため、制御部Cは、補正された開弁時判定タイミングになると(ST55で、Yes)、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度と補正された開弁時判定基準温度とを比較し、熱媒温度が補正された開弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST56)。
そして、補正された開弁時判定タイミングで、熱媒温度が補正された開弁時判定基準温度以上である場合(ST56で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁状態にあると判定し、床暖房運転を継続する(ST57)。一方、補正された開弁時判定タイミングで熱媒温度が補正された開弁時判定基準温度未満であれば(ST56で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しておらず、閉故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の閉故障を報知する(ST58)。
このように、開閉弁の故障を判定するための判定基準温度及び判定タイミングの両方を外気温に応じて補正し、その補正した判定タイミングで、熱媒温度と補正した判定基準温度とを対比することにより、外気温に関わらず、より正確に開閉弁の故障を判定することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、図16〜図19を参照して、所定の判定タイミングで、補正された熱媒温度を用いて第2暖房端末用熱動弁76の故障を判定する場合について説明する。図16は、本実施の形態に係る暖房装置で、第2暖房端末用熱動弁76を閉弁させたときに外気温に応じて補正された後の熱媒温度の変化を示すグラフ、図17は、本実施の形態に係る暖房装置で、開故障を判定するにあたって外気温に応じて熱媒温度を補正するための条件設定図、図18は、本実施の形態に係る暖房装置で、第2暖房端末用熱動弁76を開弁させたときに外気温に応じて補正された後の熱媒温度の変化を示すグラフ、及び図19は、本実施の形態に係る暖房装置で、閉故障を判定するにあたって外気温に応じて熱媒温度を補正するための条件設定図である。なお、図16及び図18はそれぞれ、既述した図2及び図4と同一の運転条件で暖房運転を行ったときの補正された熱媒温度の変化であり、図面が煩雑化するため補正前の熱媒温度の変化を省略しているが、補正前の熱媒温度の変化は図2及び図4のそれらと同様である。
まず、図16及び図17を参照して、開故障を判定する場合について説明する。既述したように、外気温に応じて熱媒温度が変化するため、熱媒温度と固定の閉弁時判定基準温度とを比較した場合、第2暖房端末用熱動弁76の故障を誤検知する場合がある。このため、本実施の形態では、図17に示す補正温度を用いて熱媒温度を補正し、この補正された熱媒温度を用いて第2暖房端末用熱動弁76の開故障が判定される。すなわち、外気温が高くなるほど、補正温度が大きくなるように、外気温が低くなるほど、補正温度が小さくなるように、熱媒温度を補正する(例えば、−20℃〜0℃)。
図16は、上記補正温度を用いて補正された熱媒温度の変化を示し、図16中、(i)は、外気温が高い夏季において第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しているときの補正された熱媒温度の変化、(j)は、外気温が低い冬季において第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しているときの補正された熱媒温度の変化、(k)は、外気温が高い夏季において開故障が発生しているときの補正された熱媒温度の変化、及び(l)は、外気温が低い冬季において開故障が発生しているときの補正された熱媒温度の変化を示す。このように、固定された閉弁時判定タイミング(例えば、6.5分間)で、補正された熱媒温度と固定された閉弁時判定基準温度(例えば、25℃)とを比較すれば、外気温による影響が低減され、誤検知を防止することができる。
次に、図18及び図19を参照して、閉故障を判定する場合について説明する。既述したように、外気温に応じて熱媒温度が変化するため、熱媒温度と固定の開弁時判定基準温度とを比較した場合、第2暖房端末用熱動弁76の故障を誤検知する場合がある。このため、本実施の形態では、図19に示す補正温度を用いて熱媒温度を補正し、この補正された熱媒温度を用いて第2暖房端末用熱動弁76の閉故障が判定される。すなわち、上記と同様に、外気温が高くなるほど、補正温度が大きくなるように、外気温が低くなるほど、補正温度が小さくなるように、熱媒温度を補正する(例えば、−20℃〜0℃)。
図18は、上記補正温度を用いて補正された熱媒温度の変化を示し、図18中、(m)は、外気温が高い夏季において第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しているときの補正された熱媒温度の変化、(n)は、外気温が低い冬季において第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しているときの補正された熱媒温度の変化、(o)は、外気温が高い夏季において閉故障が発生しているときの補正された熱媒温度の変化、及び(p)は、外気温が低い冬季において閉故障が発生しているときの補正された熱媒温度の変化を示す。このように、固定された開弁時判定タイミング(例えば、5.5分間)で、補正された熱媒温度と固定された開弁時判定基準温度(例えば、25℃)とを比較すれば、外気温による影響が低減され、誤検知を防止することができる。
次に、本実施の形態の暖房装置で、開故障及び閉故障をそれぞれ判定するための制御動作について、図20及び図21を参照して説明する。
図20は、開故障を判定するための制御フロー図である。例えば、浴室暖房乾燥機2のみを暖房運転して、床暖房パネル3を床暖房運転しない場合、使用者がリモコンRの浴室暖房運転スイッチをオンして暖房運転を開始すると、制御部Cは、第1暖房端末用電磁弁78を開弁作動させるために開弁信号を送信するとともに、開故障を判定するためにタイマをオンする(ST61)。また、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST62)。
このとき、図16に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度の変化は少ないが、開故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込むため、熱媒温度が上昇する。このため、制御部Cは、所定の閉弁時判定タイミング(例えば、6.5分間)になると(ST63で、Yes)、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度を補正する(ST64)。次いで、制御部Cは、補正された熱媒温度と閉弁時判定基準温度とを比較し、補正された熱媒温度が閉弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST65)。
そして、補正された熱媒温度が閉弁時判定基準温度未満である場合(ST65で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁状態にあると判定し、暖房運転を継続する(ST66)。一方、補正された熱媒温度が閉弁時判定基準温度以上であれば(ST65で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しておらず、開故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の開故障を報知する(ST67)。
図21は、閉故障を判定するための制御フロー図である。例えば、床暖房運転のみを開始するために、使用者がリモコンRの床暖房スイッチをオンすると、制御部Cは、閉故障を判定するためにタイマをオンする(ST71)。また、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST72)。
そして、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76を開弁作動させるために、開弁信号を送信する(ST73)。
このとき、図18に示すように、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度は上昇していくが、閉故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込まないため、熱媒温度が伝熱のみにより上昇する。このため、制御部Cは、所定の開弁時判定タイミング(例えば、5.5分間)になると(ST74で、Yes)、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度を補正する(ST75)。次いで、制御部Cは、補正された熱媒温度と開弁時判定基準温度とを比較し、補正された熱媒温度が開弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST76)。
そして、補正された熱媒温度が開弁時判定基準温度以上である場合(ST76で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁状態にあると判定し、床暖房運転を継続する(ST77)。一方、補正された熱媒温度が開弁時判定基準温度未満であれば(ST76で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しておらず、閉故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の閉故障を報知する(ST78)。
なお、上記では、閉弁時及び開弁時判定基準温度を同温度としたが、これらは異なってもよい。また、上記では、閉弁時及び開弁時の補正温度を同温度としたが、これらは異なってもよい。
(実施の形態5)
本実施の形態は、上記実施の形態の補正された判定タイミング及び補正された熱媒温度を組み合わせた暖房装置に係り、開弁時及び閉弁時の熱媒温度の変化や判定タイミング及び熱媒温度を補正するための条件設定は、上記実施の形態のそれらと同様であるため、異なる部分のみを説明する。
図22及び図23は、本実施の形態の暖房装置で、開故障及び閉故障をそれぞれ判定するための制御動作を示す制御フロー図である。
図22は、開故障を判定するための制御フロー図である。例えば、浴室暖房乾燥機2のみを暖房運転して、床暖房パネル3を床暖房運転しない場合、使用者がリモコンRの浴室暖房運転スイッチをオンして暖房運転を開始すると、制御部Cは、第1暖房端末用電磁弁78を開弁作動させるために開弁信号を送信するとともに、開故障を判定するためにタイマをオンする(ST81)。また、制御部Cは、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき、閉弁時判定タイミングを補正する(ST82)。さらに、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST83)。
このとき、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度の変化は少ないが、開故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込むため、熱媒温度が上昇する。このため、制御部Cは、補正された閉弁時判定タイミングになると(ST84で、Yes)、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度を補正する(ST85)。次いで、制御部Cは、補正された熱媒温度と閉弁時判定基準温度とを比較し、補正された熱媒温度が閉弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST86)。
そして、補正された熱媒温度が閉弁時判定基準温度未満である場合(ST86で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁状態にあると判定し、暖房運転を継続する(ST87)。一方、補正された熱媒温度が閉弁時判定基準温度以上であれば(ST86で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に閉弁しておらず、開故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の開故障を報知する(ST88)。
図23は、閉故障を判定するための制御フロー図である。例えば、床暖房運転を開始するために、使用者がリモコンRの床暖房スイッチをオンすると、制御部Cは、閉故障を判定するためにタイマをオンする(ST91)。また、制御部Cは、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき、開弁時判定タイミングを補正する(ST92)。さらに、制御部Cは、循環ポンプ43の作動を開始し、燃焼ファン54を回転させるとともに、ガス供給管51に設けられた電磁弁52及びガス比例弁53を開弁し、バーナ5に燃料ガスを供給してバーナ5の燃焼を開始する(ST93)。
そして、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76を開弁作動させるために、開弁信号を送信する(ST94)。
このとき、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁していれば、床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度は上昇していくが、閉故障が生じている場合、主循環復路71bから低温側循環往路73aに加熱された熱媒が流れ込まないため、熱媒温度が伝熱のみにより上昇する。このため、制御部Cは、補正された開弁時判定タイミングになると(ST95で、Yes)、外気温サーミスタ40から出力される外気温に基づき床暖房用サーミスタ45で検知される熱媒温度を補正する(ST96)。次いで、補正された熱媒温度と開弁時判定基準温度とを比較し、補正された熱媒温度が開弁時判定基準温度を超えるかどうかを判定する(ST97)。
そして、補正された熱媒温度が開弁時判定基準温度以上である場合(ST97で、Yes)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁状態にあると判定し、床暖房運転を継続する(ST98)。一方、補正された熱媒温度が開弁時判定基準温度未満であれば(ST97で、No)、制御部Cは、第2暖房端末用熱動弁76が正常に開弁しておらず、閉故障が発生していると判定し、バーナ5の燃焼を停止し、燃焼ファン54及び循環ポンプ43の作動を停止するとともに、リモコンRから第2暖房端末用熱動弁76の閉故障を報知する(ST99)。
このように、開閉弁の故障を判定するための判定タイミング及び熱媒温度の両方を外気温に応じて補正し、その補正した判定タイミングで、補正した熱媒温度と判定基準温度とを対比することにより、外気温に関わらず、より正確に開閉弁の故障を判定することができる。
なお、上記の実施の形態では、第1暖房端末として浴室暖房乾燥機、第2暖房端末として床暖房パネルを有する暖房装置について説明したが、さらに室内暖房機などの他の暖房端末を有する暖房装置にも本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態では、第1暖房端末である浴室暖房装置が非運転の状態から開閉弁を開弁させたときに閉故障の判定を行っているが、第1暖房端末で暖房運転が行われている状態から開閉弁を開弁させたときでも、同様に閉故障を判定することができる。
2 浴室暖房乾燥機(第1暖房端末)
3 床暖房パネル(第2暖房端末)
5 バーナ
6 熱交換器
7 循環回路
71 主循環回路
72 高温側循環回路
73 低温側循環回路
75 分岐部
76 第2暖房端末用熱動弁(開閉弁)
78 第1暖房端末用電磁弁
40 外気温サーミスタ(外気温検知部)
45 床暖房用サーミスタ(熱媒温度検知部)
C 制御部

Claims (5)

  1. 熱媒を加熱する加熱部と、
    前記加熱部によって加熱された熱媒を利用して室内を暖房する第1暖房端末及び第2暖房端末と、
    前記加熱部と前記第1及び第2暖房端末との間で循環ポンプにより熱媒を循環する循環回路と、
    前記第2暖房端末への熱媒の流れを連通/遮断する開閉弁と、
    前記開閉弁に流れる熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部と、
    外気温を検知する外気温検知部と、
    前記開閉弁の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記第2暖房端末は、前記第1暖房端末よりも循環回路の下流側に配設される暖房装置であって、
    前記制御部は、前記外気温検知部で検知される外気温に応じて、前記開閉弁の故障を判定するための判定基準温度または前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度を補正し、
    前記開閉弁の開故障を判定する場合は、前記第2暖房端末の運転停止中に前記第1暖房端末で暖房運転を開始した後、前記開閉弁の閉故障を判定する場合は、前記第2暖房端末で暖房運転を開始した後、所定の判定タイミングで、
    前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度と、前記補正された判定基準温度とを比較するか、または前記補正された熱媒温度と、所定の判定基準温度とを比較して、前記開閉弁の故障を判定する暖房装置。
  2. 熱媒を加熱する加熱部と、
    前記加熱部によって加熱された熱媒を利用して室内を暖房する第1暖房端末及び第2暖房端末と、
    前記加熱部と前記第1及び第2暖房端末との間で循環ポンプにより熱媒を循環する循環回路と、
    前記第2暖房端末への熱媒の流れを連通/遮断する開閉弁と、
    前記開閉弁に流れる熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部と、
    外気温を検知する外気温検知部と、
    前記開閉弁の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記第2暖房端末は、前記第1暖房端末よりも循環回路の下流側に配設される暖房装置であって、
    前記制御部は、前記外気温検知部で検知される外気温に応じて前記開閉弁の故障を判定するための判定タイミングを補正し、
    前記開閉弁の開故障を判定する場合は、前記第2暖房端末の運転停止中に前記第1暖房端末で暖房運転を開始した後、前記開閉弁の閉故障を判定する場合は、前記第2暖房端末で暖房運転を開始した後、前記補正された判定タイミングで、
    前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度と、所定の判定基準温度とを比較して、前記開閉弁の故障を判定する暖房装置。
  3. 熱媒を加熱する加熱部と、
    前記加熱部によって加熱された熱媒を利用して室内を暖房する第1暖房端末及び第2暖房端末と、
    前記加熱部と前記第1及び第2暖房端末との間で循環ポンプにより熱媒を循環する循環回路と、
    前記第2暖房端末への熱媒の流れを連通/遮断する開閉弁と、
    前記開閉弁に流れる熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部と、
    外気温を検知する外気温検知部と、
    前記開閉弁の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記第2暖房端末は、前記第1暖房端末よりも循環回路の下流側に配設される暖房装置であって、
    前記制御部は、前記外気温検知部で検知される外気温に応じて、前記開閉弁の故障を判定するための判定基準温度または前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度と、判定タイミングとを補正し、
    前記開閉弁の開故障を判定する場合は、前記第2暖房端末の運転停止中に前記第1暖房端末で暖房運転を開始した後、前記開閉弁の閉故障を判定する場合は、前記第2暖房端末で暖房運転を開始した後、前記補正された判定タイミングで、
    前記熱媒温度検知部で検知される熱媒温度と、前記補正された判定基準温度とを比較するか、または前記補正された熱媒温度と、所定の判定基準温度とを比較して、前記開閉弁の故障を判定する暖房装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の暖房装置において、
    前記循環回路は、加熱部で加熱された熱媒を循環する主循環回路、前記主循環回路から分岐し、前記第1暖房端末に熱媒を循環する高温側循環回路、並びに前記高温側循環回路の分岐部よりも下流側の主循環回路から分岐し、前記第2暖房端末に熱媒を循環する低温側循環回路を有しており、
    前記開閉弁及び前記熱媒温度検知部は、前記低温側循環回路に設けられている暖房装置。
  5. 請求項4に記載の暖房装置において、
    前記熱媒温度検知部は、前記主循環回路と前記低温側循環回路の分岐部と、前記開閉弁との間に設けられている暖房装置。
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