JP2019090167A - 通気構造及び断熱材付き通気部材 - Google Patents

通気構造及び断熱材付き通気部材 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、小屋裏及び通気層の急激な温度上昇を抑制できる通気構造を提供することにある。【解決手段】本発明の通気構造1は、躯体(桁2、母屋2)の屋外側に設けられた外壁5の上に通気部材3が設置されており、通気部材3と躯体(桁2、母屋2)との間に断熱材4が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、通気構造及び断熱材付き通気部材に関し、詳細には、小屋裏、通気層、屋外空間等を通じさせる通気部材を備える通気構造と、この通気構造に適用される断熱材付き通気部材とに関する。
従来、小屋裏、通気層、屋外空間等を通じさせる通気部材を備えた通気構造が知られている。例えば特許文献1には、躯体の屋外側に設けられた外装材の上に軒天通気野縁を設けることにより、小屋裏と外壁内部の空間とを連通させた構造が開示され、この軒天通気野縁は躯体と直接的に接している。
特開2002−97766号公報
しかし、通気部材と躯体が直接的に接している場合、屋外の火事等で生じた熱気が通気部材内に入り、通気部材が加熱されることで躯体も加熱され、小屋裏、通気層等の温度が急激に上昇することがあった。
本発明は、小屋裏、通気層等の温度が急激に上昇することを抑制できる通気構造と、断熱材付き通気部材とを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る通気構造は、躯体の屋外側に設けられた外壁の上に、通気部材が設置されており、前記通気部材と前記躯体との間に断熱材が設けられている。
本発明の一実施形態に係る断熱材付き通気部材は、躯体の屋外側に設けられた外壁の上に設けられ、前記躯体と対向するように断熱材が設けられている。
本発明の通気構造及び断熱材付き通気部材は、小屋裏、通気層等の温度が急激に上昇することを抑制することができる。
図1は、第一実施形態に係る通気構造を示す概略の断面図である。 図2は、第一実施形態に係る通気部材を示す概略の斜視図である。 図3は、第二実施形態に係る通気構造を示す概略の断面図である。 図4Aは、第三実施形態に係る通気構造を示す概略の断面図である。図4Bは、第三実施形態に係る通気構造において、断熱材が膨張した状態を示す概略の断面図である。 図5Aは、第四実施形態に係る通気構造を示す概略の断面図である。図5Bは、第四実施形態に係る通気構造において、断熱材が膨張した状態を示す概略の断面図である。 図6Aは、第五実施形態に係る通気構造を示す概略の断面図である。図6Bは、第五実施形態に係る通気構造において、断熱材が膨張した状態を示す概略の断面図である。 図7Aは、第六実施形態に係る断熱材付き通気部材を示す概略の断面図である。図7Bは、第六実施形態に係る通気構造を示す概略の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
1.第一実施形態
以下、第一実施形態に係る通気構造1について、さらに詳しく説明する。
本実施形態に係る通気構造1は、建物の軒下の構造に関する。通気構造1は、図1に示すように、躯体と、通気部材3と、断熱材4と、外壁5と、屋根6と、小屋裏8とを備えている。
1−1.躯体について
躯体は、建物を構造的に支える骨組みである。本実施形態において、躯体には、図1で符号2で示す桁、符号60で示す垂木、符号500で示す柱等が含まれる。
桁2は、垂木60を受けるように配置されている。桁2は、屋内外方向と直交する方向に延びる長尺な部材である。桁2の断面形状は、特に限定されないが、例えば矩形である。桁2の材質は特に限定されないが、強度、重量等の観点から、例えば木製である。
垂木60は複数設けられている。複数の垂木60の上方には、後述の屋根6が設けられる。このため垂木60は、屋根6を支えている。垂木60の屋外側の先端には、鼻隠し下地63が取り付けられている。鼻隠し下地63は、複数の垂木60に亘って取り付けられている。本実施形態の鼻隠し下地63は、外壁5の上方に位置しているが、これに限定されず、例えば、外壁5の屋外側の上方に位置していてもよい。本実施形態の鼻隠し下地63は、長尺な部材であり、その断面形状は矩形である。鼻隠し下地63の屋外側には、鼻隠し64が取り付けられている。鼻隠し64は、屋根6の下方に位置する。鼻隠し64は、例えば、長尺な板状の部材であり、その断面形状は矩形である。
柱500は、桁2の下方に設けられている。柱500は間隔をあけて複数本設けられている。
1−2.外壁について
本実施形態の外壁5は、建物において、屋内空間と屋外空間9とを仕切る壁である。本実施形態の外壁5は、後述の通気部材3の下方に位置する。外壁5は、鼻隠し下地63の直下に位置しているが、これに限定されず、外壁5が鼻隠し下地63の屋内側の下方に位置していてもよい。
外壁5は、壁下地50の屋外側に配置された複数の外壁材51を含む。複数の外壁材51は、複数の縦胴縁53に取り付けられている。外壁材51は、パネル状の外壁材であり、例えば、窯業系サイディング材や、金属サイディング材などにより構成される。本実施形態の外壁材51は、横張り用の外壁材であるが、縦張り用の外壁材により構成されてもよい。なお、外壁材51を縦張りする場合には、例えば、横胴縁に取り付けられる。
壁下地50は、複数の柱500と、柱500の屋外側に取り付けられた透湿防水シート52とを含む。透湿防水シート52の屋外側には、水平方向に一定の間隔をおいて、複数の縦胴縁53が配置されている。
外壁材51と壁下地50との間には、通気層54が形成されている。通気層54は、壁下地50と外壁材51との間に配置された複数の縦胴縁53によって形成されている。壁下地50は、複数の柱500を含み、柱500上には桁2が配置されている。このため、外壁5は、躯体の屋外側に設けられている。また通気層54は、外壁5と躯体との間に設けられている。通気層54には、外壁5の下方から空気が流入し、流入した空気が通気層54を上昇し、その後、通気部材3を介して、屋外空間又は小屋裏8に流出する。この通気層54内を移動する空気により、通気層54が換気され、外壁材51の裏面や壁下地50の表面(透湿防水シート52の表面)に生じる結露が抑制される。また、外壁材51と壁下地50との間に通気層54が設けられていることで、断熱効果が得られる。
また、外壁材51を縦張りする場合、横胴縁により壁下地50と外壁材51との間に隙間が形成され、これにより通気層54が形成される。横胴縁は、水平方向に延びているが、水平方向に隣り合う横胴縁との間に通気用の隙間が形成される。また、通気層54は、外壁材51を壁下地50に取り付ける取付金具によって形成されてもよい。
なお、外壁5の下方から空気が流入する構造については、周知のスタータ金具を用いて実現されている。このため、説明を省略する。
1−3.屋根について
屋根6は、建物の骨組みとなる躯体の最上部を覆うように設けられる。このため、本実施形態の屋根6は、最上部に位置する躯体である垂木60を覆うように設けられている。屋根6は、垂木60上に設けられた野地板61と、野地板61上に設けられた複数の屋根材62と、を含む。屋根材62は、例えば瓦である。
1−4.小屋裏について
本実施形態の小屋裏8は、屋根6の下方の空間である。本実施形態では、建物の天井を構成する天井板81が屋内空間内に設けられている。このため、小屋裏8は野地板61と、天井板81との間の空間でもある。
1−5.通気部材について
本実施形態の通気部材3は、通気見切材であり、外壁5の上に設けられている。詳細には、通気部材3は、平側の外壁5の上端部に取り付けられている。
通気部材3は、通気層54、小屋裏8、及び屋外空間9を通気するための部材である。通気部材3は、水平に延びており、外壁材51の上端の全長にわたって取り付けられる。
通気部材3は、図2に示すように、屋外側開口360と、下開口540と、上開口80とを有する本体部30と、本体部30を外壁に固定する取付部350とを備えている。本体部30と取付部350とは板金加工により一体に成形されている。
本体部30は、通気部材3の主体を構成する部分である。本体部30の内部には、屋外空間9と通じる屋外側開口360と、通気層54と通じる下開口540と、小屋裏8と通じる上開口80と、に相互に連通する通気路300を有している。本体部30は、天板部31と、屋外側縦片部32と、底板部33と、一対の側面部34、35と、屋外側横片部36と、屋内側横片部37と、縦板部38と、縦片部39と、を備えている。
天板部31は、本体部30の上面を構成する部分であり、本実施形態の天板部31は、上開口80を備えている。天板部31は、水平面に沿って延びている。天板部31は上開口80と同一平面上に位置している。
屋外側縦片部32は、天板部31の屋外側の端部から下方に延出している。屋外側縦片部32は、鉛直面に沿って形成されている。屋外側縦片部32の上下方向の中間部分には、屋内側に向かって延出する屋外側横片部36が形成されている。
屋外側横片部36は、天板部31の下方に隙間を介して位置している。屋外側横片部36の屋内側の端部には、下方に延出する側面部34(以下、屋外側側面部34という)が形成されている。屋外側開口360は、屋外側横片部36と屋外側側面部34とに跨って形成されており、通気部材3の長手方向に一定のピッチで複数並設されている。屋外側側面部34の下端部には、屋内側に向かって延出する底板部33が形成されている。
底板部33は、本体部30の底面を構成する部分であり、天板部31の下方に対向して配置されている。底板部33は、屋外側側面部34に略直交しているが、詳しくは、屋外側側面部34に向かってやや下り傾斜している。屋外側側面部34と底板部33とのコーナー部分には、水抜き孔340が形成されており、水抜き孔340を介して底板部33に付着した雨水を排出できる。底板部33の屋内側の端部には、上方に延出する側面部35(以下、屋内側側面部35という)が形成されている。
屋内側側面部35は、通気部材3の屋内側の面の大部分を構成する部分である。屋内側側面部35は、鉛直面に沿って延びている。屋内側側面部35は、通気部材3が取り付けられた状態で、縦胴縁53に当たって接する。屋内側側面部35の上端には、屋内側に向かって延出する屋内側横片部37が形成されている。
屋内側横片部37は、天板部31の下方に隙間を介して位置しており、水平面に沿って延びている。屋内側横片部37には、複数の下開口540が形成されている。下開口540は、通気部材3の長手方向に沿って一定のピッチで複数形成されている。下開口540は、天板部31の屋内側の端部よりも屋内側に位置している。屋内側横片部37の屋内側の端部には、上方に延出する縦板部38が形成されている。
縦板部38は、鉛直面に沿って形成されており、屋内側横片部37に直交している。縦板部38は、下開口540に近接して配置されている。縦板部38の上端部は、屋外側に下方へ折り返されており、いわゆるヘミング曲げがなされている。縦板部38は、通気部材3が取り付けられると、図1に示すように、屋外側の面(以下、気流受け面380)が通気層54の厚み方向の中程に位置するように構成されている。これにより、万が一、屋外側開口360から雨水が吹き込み、気流受け面380に雨水が付着しても、縦板部38から落下する雨水が、壁下地50及び外壁材51の裏面に付着しにくくできる。
縦板部38の上端部は、図2に示すように、天板部31の屋内側の端部との間で上開口80を形成する。上開口80は小屋裏8に向かって開口する。上開口80は、主に、屋外側開口360との間で通気を行うが、下開口540との間でも通気可能である。上開口80は、通気部材3の長手方向の全長にわたって連続して形成されている。
また、天板部31において、屋内外方向の中間部分には、下方に延出する縦片部39が形成されている。縦片部39は、鉛直面に沿って延びて板状に形成されており、縦片部39の下端は、底板部33との間に隙間を介して位置している。また、縦片部39は、屋内側側面部35の屋外側に隙間を介して配置されており、具体的には、屋内側側面部35に対して平行に延びている。
このような構成の本体部30には、取付部350が設けられている。取付部350は、屋内側側面部35の下端部から下方に延出している。取付部350は、図1に示すように、縦胴縁53を介して壁下地50にねじ、釘などの固定具で留めされて固定される。
なお、取付部350が壁下地50に固定された状態において、底板部33の下方において外壁材51が壁下地50に取り付けられる。この後、外壁材51と底板部33との間にシーリングが設けられる。
1−6.断熱材
本実施形態の断熱材4は、図1に示すように、通気部材3と桁2との間に設けられ、詳細には、通気部材3の縦板部38と桁2との間に設けられている。すなわち断熱材4は、躯体と通気部材3との間に設けられている。また断熱材4は、桁2と対向するように設けられている。断熱材4は、通気部材3の縦板部38に固定されていてもよく、桁2に固定されていてもよい。例えば、断熱材4が縦板部38に、接着剤で接着されていてもよく、ビス等の固定具で固定されていてもよい。また例えば断熱材4が桁2に接着されていてもよい。この通気部材3と断熱材4とを合わせて、断熱材付き通気部材ともいう。 本実施形態の断熱材4は、耐火性を有する不燃材であることが好ましい。これにより、縦板部38と桁2との熱橋を抑制することができる。本実施形態の断熱材4の具体例としては、セラミックウール、ロックウール、スラグ石膏板等が挙げられる。
1−7.効果
本実施形態の通気構造1では、屋外等で火事が発生した場合に、通気部材3内に熱気が入り込むことにより、通気部材3が急激に加熱されることがある。通気部材3と桁2とが直接接していると、通気部材3が加熱された場合に、熱橋によって桁2が加熱されて、小屋裏8及び通気層54の温度が急激に上昇することがある。
この点、本実施形態の通気構造1では、通気部材3と桁2とが直接接しておらず、且つ通気部材3と桁2との間に断熱材4が設けられている。このため、通気部材3が加熱されても、桁2に熱が伝わりにくく、小屋裏8及び通気層54の急激な温度上昇を抑制することができる。
また図1に示すように、断熱材4の屋外側の面は通気部材3と接触しているが、断熱材4のその他の面は露出している。また断熱材4は、通気部材3と桁2との間に設けられていることから、断熱材4は桁2と対向している。これらの点から断熱材4は、その屋外側の面以外の面が露出した状態で、桁2と対向している。すなわち断熱材4は、その少なくとも一部が露出した状態で、躯体と対向している。断熱材4が通気部材3、取付部材などで覆われた状態、すなわち非露出状態であると、通気部材3と躯体とが直接接触するなどして、通気部材3の加熱時に躯体に熱が伝わりやすいが、本実施形態の断熱材4は、その少なくとも一部が露出した状態であるため、断熱材4が非露出状態である場合よりも、通気部材3の加熱時に、断熱材4が通気部材3と躯体との間に介在し、躯体に熱が伝わりにくい。
また本実施形態の通気構造1では、断熱材4が通気部材3の通気路300よりも躯体(桁2)側に設けられている。加熱された空気によって通気路300が加熱されるが、断熱材4が通気路300よりも桁2側にあることにより、通気路300から桁2に熱が伝わりにくくし、桁2が昇温することを抑制することができる。
2.第二実施形態
第一実施形態に係る通気部材3は、建物の軒下において、外壁材51の上端部に取り付けられるが、通気部材3は、建物のケラバ下において、外壁材51の上端部に取り付けることもできる。第二実施形態に係る通気構造1は、図3に示すように、建物のケラバ下の構造に関する。
本実施形態の通気構造1は、第一実施形態の通気構造1と同様に、躯体と、通気部材3と、断熱材4とを含み、さらに、外壁5と、屋根6と、小屋裏8とを備える。図3において、符号2は母屋、符号60は垂木、符号63は破風下地、符号64は破風板、符号65はのぼり木、符号500は柱を示す。
本実施形態において、躯体には、図3において、母屋2、垂木60、柱500が含まれる。母屋2は、屋根6の下方に位置し、柱500の上方に位置している。母屋2は、垂木60を受けるように配置されている。
垂木60の屋外側の面には、破風下地63が取り付けられている。本実施形態の破風下地63は、外壁5の上方に位置しているが、これに限定されず、例えば外壁5の屋外側の上方に位置していてもよい。破風下地63の屋外側には、破風板64が取り付けられている。破風板64は、屋根6の下方に位置する。
本実施形態の通気部材3は、第一実施形態に係る通気部材3と同様の構成を備える。通気部材3は、外壁5の上に設置される。第一実施形態に係る通気部材3は、その長手方向が水平方向に沿う様に取り付けられるが、本実施形態に係る通気部材3は、屋根6の傾斜方向に沿う様に取り付けられる。本実施形態では、通気部材3の上に破風下地63が配置されているため、通気部材3の上開口80が破風下地63で塞がれている。すなわち本実施形態の通気部材3は、小屋裏8と通気できなくてもよい。
第一実施形態の外壁5が平側の外壁であったのに対して、本実施形態の外壁5は妻側の外壁である。本実施形態の外壁5は、第一実施形態の外壁5と同様に、複数の外壁材51を含む。外壁5の屋内側には、縦胴縁53が配置され、縦胴縁53の屋内側には壁下地50が配置されている。外壁5と壁下地50との間には通気層54が形成されている。壁下地50は、第一実施形態の壁下地50と同様に、複数の柱500と、柱500の屋外側に設けられた透湿防水シート52とを含む。
本実施形態の屋根6及び小屋裏8は、第一実施形態に係る屋根6及び小屋裏8と同様の構成を備える。
本実施形態の断熱材4は、第一実施形態に係る断熱材4と同様に、通気部材3と母屋2との間に設けられる。母屋2は躯体に含まれるため、断熱材4は、通気部材3の縦板部38と、躯体の屋外側の面との間に設けられる。
本実施形態の通気構造1においても、屋外等で火事が発生した場合に、通気部材3内に熱気が入り込むと、通気部材3が急激に加熱される。本実施形態の通気構造1では、通気部材3の縦板部38と母屋2との間に断熱材4が設けられているため、通気部材3が加熱されても、母屋2に熱が伝わりにくく、小屋裏8の急激な温度上昇を抑制することができる。
3.第三実施形態
第三実施形態に係る通気構造1は、断熱材4の構造が異なること以外は第一実施形態に係る通気構造1と同様の構成を有する。このため、本実施形態に係る通気部材3の通気路300は、通気部材3に設けられた上開口80を介して、小屋裏8と通じている。すなわち通気部材3は小屋裏8と通じている。
第一実施形態に係る断熱材4は、縦板部38と桁2との間のみに設けられている。これに対して本実施形態の断熱材4は、図4Aに示すように、縦板部38と桁2との間だけでなく、上開口80の小屋裏8側にまで設けられている。具体的には、断熱材4は、縦板部38と桁2との間から上方に延び、上開口80の小屋裏8側における桁2の屋外側の面にまで設けられている。
本実施形態の断熱材4は、縦板部38と桁2との間に設けられているが、縦板部38と桁2との間には隙間があってもよい。例えば、通気部材3の桁2と対向する面である縦板部38に断熱材4が設けられ、この断熱材4と桁2との間に隙間があってもよい。
また第一実施形態に係る断熱材4は耐火性を有する不燃材であったが、本実施形態の断熱材4は加熱膨張性断熱材である。加熱膨張性断熱材は、セラミックウール、ロックウール等の不燃材と、グラファイト、バーミキュライト等の熱膨張性材料とを含有する。熱膨張性材料は、熱によって膨張する性質を有する。このため、加熱膨張性断熱材が加熱されて、加熱膨張性断熱材が膨張することにより、加熱膨張性断熱材の体積を増加させることができる。加熱膨張性断熱材は、少なくとも200℃において膨張を開始することが好ましい。加熱膨張性断熱材の具体例としては、積水化学工業株式会社製の「フィブロック」(登録商標)が例示される。
本実施形態の通気構造1において、屋外等で火事が発生した場合には、通気部材3内に熱気が入り込むと、通気部材3が急激に加熱される。通気部材3が加熱されることにより、加熱膨張性断熱材からなる断熱材4が膨張する(図4B参照)。本実施形態では、縦板部38と桁2との間に断熱材4が設けられているため、通気部材3が加熱されても、桁2に熱が伝わりにくく、小屋裏8及び通気層54の急激な温度上昇を抑制することができる。さらに通気部材3が加熱されることで、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4が膨張し、上開口80の小屋裏8側において、桁2と鼻隠し下地63との間の空間を塞ぐことができる。すなわち本実施形態の断熱材4は、通気部材3の加熱時に、通気部材3から小屋裏8への通気を阻害することができる。これにより、通気部材3内に入り込んだ熱気が、上開口80を通じて小屋裏8内に入ることを抑制することができ、小屋裏8の急激な温度上昇を効果的に抑制することができる。なお、断熱材4は、桁2と鼻隠し下地63との間の空間を完全に塞ぐのが好ましいが、当該空間の一部を塞いでもよい。
4.第四実施形態
第四実施形態に係る通気構造1は、断熱材4の構造が異なること以外は第一実施形態に係る通気構造1と同様の構成を有する。このため、本実施形態に係る通気部材3の通気路300は、通気部材3に設けられた下開口540を介して、通気層54と通じている。すなわち通気部材3は外壁5の屋内側に形成された通気層54と通じている。
第一実施形態に係る断熱材4は、縦板部38と桁2との間のみに設けられている。これに対して本実施形態の断熱材4は、図5Aに示すように、縦板部38と桁2との間だけでなく、下開口540の通気層54側にまで設けられている。具体的には、断熱材4は、縦板部38と桁2との間から下方に延び、下開口540の通気層54側における桁2の屋外側の面にまで設けられている。
本実施形態の断熱材4は、縦板部38と桁2との間に設けられているが、縦板部38と桁2との間には隙間があってもよい。例えば、断熱材4が縦板部38に固定され、この断熱材4と桁2との間に隙間があってもよい。また例えば、断熱材4が桁2に固定され、この断熱材4と縦板部38との間に隙間があってもよい。
また本実施形態の断熱材4は、第三実施形態に係る断熱材4と同様に、加熱膨張性断熱材である。
本実施形態の通気構造1において、屋外等で火事が発生した場合には、通気部材3内に熱気が入り込むと、通気部材3が急激に加熱される。通気部材3が加熱されることにより、加熱膨張性断熱材からなる断熱材4が膨張する(図5B参照)。本実施形態では、縦板部38と桁2との間に断熱材4が設けられているため、通気部材3が加熱されても、桁2には熱が伝わりにくく、小屋裏8及び通気層54の急激な温度上昇を抑制することができる。さらに通気部材3が加熱されることで、下開口540の通気層54側に設けられた断熱材4も膨張し、下開口540の通気層54側において、桁2と屋内側側面部35との間の空間を塞ぐことができる。すなわち本実施形態の断熱材4は、通気部材3の加熱時に、通気部材3から通気層54への通気を阻害することができる。これにより、通気部材3内に入り込んだ熱気が、下開口540を通じて通気層54内に入ることを抑制することができ、通気層54の急激な温度上昇を効果的に抑制することができる。
5.第五実施形態
第五実施形態に係る通気構造1は、断熱材4の構造が異なること以外は第一実施形態に係る通気構造1と同様の構成を有する。
第一実施形態に係る断熱材4は、縦板部38と桁2との間のみに設けられている。これに対して本実施形態の断熱材4は、図6Aに示すように、縦板部38と桁2との間だけでなく、上開口80の小屋裏8側及び下開口540の通気層54側にも設けられている。具体的には、断熱材4は、縦板部38と桁2との間から上方に延び、上開口80の小屋裏8側における桁2の屋外側の面にまで設けられている。さらに断熱材4は、縦板部38と桁2との間から下方に延び、下開口540の通気層54側における桁2の屋外側の面にまで設けられている。
本実施形態の断熱材4は、縦板部38と桁2との間に設けられているが、縦板部38と桁2との間には隙間があってもよい。例えば、断熱材4が縦板部38に固定され、この断熱材4と桁2との間に隙間があってもよい。また例えば、断熱材4が桁2に固定され、この断熱材4と縦板部38との間に隙間があってもよい。
また本実施形態の断熱材4は、第三実施形態及び第四実施形態に係る断熱材4と同様に、加熱膨張性断熱材である。
本実施形態の通気構造1において、屋外等で火事が発生した場合には、通気部材3内に熱気が入り込むと、通気部材3が急激に加熱される。通気部材3が加熱されることにより、加熱膨張性断熱材からなる断熱材4が膨張する(図6B参照)。本実施形態では、縦板部38と桁2との間に断熱材4が設けられているため、通気部材3が加熱されても、桁2に熱が伝わりにくく、小屋裏8及び通気層54の急激な温度上昇を抑制することができる。さらに通気部材3が加熱されることで、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4と、下開口540の通気層548側に設けられた断熱材4とが膨張する。膨張した断熱材4によって、上開口80の小屋裏8側において、桁2と鼻隠し下地63との間の空間を塞ぐことができると共に、下開口540の通気層54側において、桁2と屋内側側面部35との間の空間を塞ぐことができる。これにより、通気部材3内に入り込んだ熱気が、上開口80を通じて小屋裏8内に入ることを抑制できると共に、下開口540を通じて通気層54内に入ることを抑制でき、小屋裏8及び通気層54の急激な温度上昇を効果的に抑制することができる。
6.第六実施形態
第六実施形態に係る通気構造1は、通気部材3の構造と、断熱材4の取付方法が異なること以外は、第一実施形態に係る通気構造1と同様の構成を有する。本実施形態の断熱材4は、例えば、スラグ石膏板等の石膏板である。
第一実施形態に係る通気部材3は、天板部31の屋内外方向の中間部分に、下方に延出する縦片部39が形成されているが、第六実施形態に係る通気部材3は、図7Aに示すように、縦片部39の下端部から屋内側へ折れ曲がった折曲片390を備える。折曲片390と縦片部39との間の角度は、90度以下であることが好ましく、80度から85度の範囲内であることがより好ましい。
また第一実施形態に係る通気部材3は、屋内側側面部35の上端に、屋内側に向かって延出する屋内側横片部37が形成されているが、第六実施形態に係る通気部材3は、図6Aに示すように、屋内側側面部35の上端に、屋外側に向かって延出する屋外側延出片370を備える。屋外側延出片370は屋内側横片部37と連続している。
本実施形態では、折曲片390及び屋外側延出片370によって、通気路300を複雑な構造(ラビリンス構造)にすることができる。このため第六実施形態に係る通気部材3は、第一実施形態に係る通気部材3よりも、雨水等が侵入し難い。
さらに第一実施形態に係る通気構造1では、断熱材4が通気部材3の縦板部38に直接取り付けられていたが、第六実施形態に係る通気構造1は、図6Bに示すように、断熱材4を通気部材3と躯体との間に設けるための取付部材40を有する。取付部材40は、屋外側取付縦片41と、取付底片42と、屋内側取付縦片43と、を備える。
屋外側取付縦片41は、縦板部38と連続している。すなわち縦板部38の上端部を屋内側の下方に折り返し、かつ、下方まで延出することで形成することができる。すなわち取付部材40は、通気部材3と一体に形成することができる。屋外側取付縦片41の上下方向の長さは、断熱材4の上下方向の長さに応じて適宜設定される。取付底片42は、屋外側取付縦片41の下端部から屋内側に向かって延出した部分である。取付底片42の屋内外方向の長さは、断熱材4の屋内外方向の長さに応じて適宜設定される。屋内側取付縦片43は、取付底片42の屋内側の端辺から上方に延出した部分である。屋内側取付縦片43の上下方向の長さは、断熱材4の上下方向の長さに応じて適宜設定されるが、屋外側取付縦片41の上下方向の長さよりも短いことが好ましい。これにより、断熱材4の屋内側の面を露出させることができる。
図6Bに示すように、本実施形態に係る通気構造1では、取付部材40によって断熱材4を保持することができ、断熱材4を通気部材3と躯体との間に設置することができる。すなわち、本実施形態の断熱材付き通気部材400では、取付部材40によって断熱材4が保持されている。
7.変形例
第一実施形態、第三実施形態、第四実施形態、及び第五実施形態に係る通気部材3は、小屋裏8及び通気層54の両方と通じているが、これに限定されない。例えば通気部材3は、小屋裏8と通じ、通気層54と通じていなくてもよい。例えば通気部材3は、通気層54と通じ、小屋裏8と通じていなくてもよい。
第三実施形態、第四実施形態及び第五実施形態に係る断熱材4は、建物の軒下に適用されているが、図3に示す断熱材4のように、建物のケラバ下に適用されてもよい。
第三実施形態に係る通気構造1では、通気部材3と桁2との間に設けられている断熱材4と、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4とが連続しているが、これに限定されない。例えば、通気部材3と桁2との間に設けられた断熱材4と、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4とが別々に設けられていてもよい。また例えば、通気部材3と桁2との間に設けられた断熱材4が耐火性を有する不燃材であって、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4が加熱膨張性断熱材であってもよい。
第三実施形態に係る通気構造1では、図4Aに示すように、縦板38と桁2との間に加熱膨張性断熱材からなる断熱材4が設けられているが、縦板38と桁2との間に図1に示すような耐火性の不燃材からなる断熱材4を設けると共に、縦板38の屋外側の面(気流受面380)に加熱膨張性断熱材を設けても良い。この場合においても、通気部材3が加熱されることによる桁2への熱橋を抑制できる。さらに、通気部材3の加熱時には、縦板38の屋外側の面に設けられた加熱膨張性断熱材が膨張して上開口80を塞ぐため、通気部材3から小屋裏8への通気を阻害することができる。
第四実施形態に係る断熱材4は、通気部材3と桁2との間に設けられている断熱材4と、下開口540の通気層54側に設けられた断熱材4とが連続しているが、これに限定されない。例えば、通気部材3と桁2との間に設けられた断熱材4と、下開口540の通気層54側に設けられた断熱材4とが別々に設けられていてもよい。また例えば、通気部材3と桁2との間に設けられた断熱材4が耐火性を有する不燃材であって、下開口540の通気層54側に設けられた断熱材4が加熱膨張性断熱材であってもよい。
第四実施形態に係る通気構造1では、図5Aに示すように、縦板38と桁2との間に加熱膨張性断熱材からなる断熱材4が設けられているが、縦板38と桁2との間に耐火性の不燃材からなる断熱材4を設けると共に、縦板38の屋外側の面(気流受面380)に加熱膨張性断熱材を設けても良い。この場合においても、通気部材3が加熱されることによる桁2への熱橋を抑制できる。さらに、通気部材3の加熱時には、縦板38の屋外側の面に設けられた加熱膨張性断熱材が膨張して下開口540を塞ぐため、通気部材3から通気層54への通気を阻害することができる。
第五実施形態に係る断熱材4は、通気部材3と桁2との間に設けられている断熱材4と、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4と、下開口540の通気層54側に設けられた断熱材4とが連続しているが、これに限定されない。例えば、通気部材3と桁2との間に設けられた断熱材4と、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4と、下開口540の通気層54側に設けられた断熱材4とが別々に設けられていてもよい。また例えば、通気部材3つ桁2との間に設けられた断熱材4が耐火性を有する不燃材であり、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4及び下開口540の通気層54側に設けられた断熱材4が加熱膨張性断熱材であってもよい。
第六実施形態に係る取付部材40は、通気部材3と一体の部材であるが、取付部材40と通気部材3とが別体の部材であってもよい。
8.本発明に係る態様
以上に述べた実施形態から明らかなように、本発明の第一の態様に係る通気構造1は、躯体(桁2、母屋2)の屋外側に設けられた外壁5の上に通気部材3が設置されており、通気部材3と前記躯体(桁2、母屋2)との間に断熱材4が設けられている。
詳細には、第一の態様に係る通気構造1は、躯体(桁2、母屋2)と、躯体(桁2、母屋2)の屋外側に設けられた外壁5の上に設けられ、小屋裏8及び外壁5と躯体(桁2、母屋2)との間に設けられた通気層54のうち少なくとも一方と、屋外空間9と、を通じさせる通気路300を有する通気部材3と、躯体(桁2、母屋2)と通気部材3との間に設けられた断熱材4と、を含む。
この構成によれば、屋外等で火事が発生した場合に、通気部材3内に熱気が入り込むことにより、通気部材3が急激に加熱されても、桁2又は母屋2に熱が伝わりにくく、小屋裏8及び通気層54の急激な温度上昇を抑制することができる。
第二の態様に係る通気構造1では、断熱材4が、少なくともその一部が露出した状態で、躯体(桁2、母屋2)と対向している。
この構成によれば、断熱材4の少なくとも一部が露出した状態であるため、断熱材4が非露出状態である場合よりも、通気部材3の加熱時に、躯体に熱が伝わりにくくすることができる。
第三の態様に係る通気構造1は、断熱材4が通気部材3の通気路300よりも躯体(桁2、母屋2)側に設けられている。
この構成によれば、通気路300から躯体(桁2、母屋2)に熱が伝わり、躯体(桁2、母屋2)が昇温することを抑制することができる。
第四の態様に係る通気構造1は、通気部材3が小屋裏8と通じ、断熱材4が、加熱時に通気部材3から小屋裏8への通気を阻害する加熱膨張性断熱材を含む。
詳細には、通気路300は、通気部材3に設けられた上開口80を介して、小屋裏8と通じ、上開口80の小屋裏8側に、熱によって膨張する加熱膨張性断熱材(断熱材4)が設けられている。
この構成によれば、屋外等で火事が発生した場合に、通気部材3が加熱されることで、上開口80の小屋裏8側に設けられた断熱材4が膨張し、上開口80を塞ぐことができる。これにより、通気部材3内に入り込んだ熱気が、上開口80を通じて小屋裏8内に入ることを抑制することができ、小屋裏8の急激な温度上昇を効果的に抑制することができる。
第五の態様に係る通気構造1は、通気部材3が外壁5の屋内側に形成された通気層54と通じ、断熱材4が、加熱時に通気部材3から通気層54への通気を阻害する加熱膨張性断熱材を含む。
詳細には、通気路300は、通気部材3に設けられた下開口540を介して、通気層54と通じ、下開口540の通気層54側に、熱によって膨張する加熱膨張性断熱材(断熱材4)が設けられている。
この構成によれば、屋外等で火事が発生した場合に、通気部材3が加熱されることで、下開口540の通気層548側に設けられた断熱材4も膨張し、下開口540を塞ぐことができる。これにより、通気部材3内に入り込んだ熱気が、下開口540を通じて通気層54内に入ることを抑制することができ、通気層54の急激な温度上昇を効果的に抑制することができる。
第六の態様に係る断熱材付き通気部材400は、躯体(桁2、母屋2)の屋外側に設けられた外壁5の上に設けられ、躯体(桁2、母屋2)と対向するように断熱材4が設けられている。
詳細には、断熱材付き通気部材400は、通気部材3と断熱材4とを備え、通気部材3は、躯体(桁2、母屋2)の屋外側に設けられた外壁5の上に設けられ、小屋裏8及び外壁5と躯体(桁2、母屋2)との間に設けられた通気層54のうち少なくとも一方と、屋外空間9と、を通じさせる通気路300を有し、躯体(桁2、母屋2)と対向する面に断熱材4が設けられる。
この構成によれば、断熱材付き通気部材400を設置することにより、屋外等で火事が発生した場合に、通気部材3が急激に加熱されても、桁2又は母屋2に熱が伝わりにくく、小屋裏8及び通気層54の急激な温度上昇を抑制することができる。
1 通気構造
2 桁、母屋
3 通気部材
300 通気路
4 断熱材
400 断熱材付き通気部材
5 外壁
54 通気層
8 小屋裏

Claims (6)

  1. 躯体の屋外側に設けられた外壁の上に通気部材が設置されており、
    前記通気部材と前記躯体との間に断熱材が設けられている、
    通気構造。
  2. 前記断熱材が、少なくともその一部が露出した状態で、前記躯体と対向している、
    請求項1の通気構造。
  3. 前記断熱材が前記通気部材の通気路よりも前記躯体側に設けられている、
    請求項1または2の通気構造。
  4. 前記通気部材が小屋裏と通じ、
    前記断熱材が、加熱時に前記通気部材から前記小屋裏への通気を阻害する加熱膨張性断熱材を含む、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通気構造。
  5. 前記通気部材が前記外壁の屋内側に形成された通気層と通じ、
    前記断熱材が、加熱時に前記通気部材から前記通気層への通気を阻害する加熱膨張性断熱材を含む、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通気構造。
  6. 躯体の屋外側に設けられた外壁の上に設けられ、
    前記躯体と対向するように断熱材が設けられている、
    断熱材付き通気部材。
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