JP2019084979A - 車両制御システム、車両制御方法、およびプログラム - Google Patents

車両制御システム、車両制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】エネルギーの管理をより適切に行うことができる車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】車両制御システムは、動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、車両に搭載される特定車載機器と、車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測する予測部と、前記予測部の予測結果に基づいて、前記発電部を稼働させる制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムに関する。
従来、走行経路情報及び時刻に基づきヘッドライトや、パワーステアリング、エアコンの使用予測に基づき、消費電力量を予測し、予測した消費電力量を発電機に発電させる発電量を定める際に用いる制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−2194号公報
しかしながら、上記の制御装置においては、車両の乗員の使用状況については考慮されていなかった。このため、将来の消費電力を精度よく予測することができない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、将来の消費電力を精度よく予測し、エネルギーの管理をより適切に行うことができる車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
(1):動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、車両に搭載される特定車載機器と、車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測する予測部と、前記予測部の予測結果に基づいて、前記発電部を稼働させる制御部と、を備える車両制御システムである。
(2):(1)の車両制御システムであって、前記特定車載機器は、エアコンディショナー、ヒータ、デフロスター、ヘッドライト、オーディオ、ナビゲーション装置、または車室内の電源部のうち、少なくとも一つを含むものである。
(3):(1)または(2)の車両制御システムであって、前記制御部は、前記予測部の予測結果に基づいて、前記特定車載機器が使用されると予測される前に前記発電部を稼働させるものである。
(4):(1)から(3)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記予測部が、前記特定車載機器の使用に関する乗員に応じて、第1の乗員が前記特定車載機器を使用する場合、第2の乗員が前記特定車載機器を使用する場合に比して、電力の消費度合が高いと予測したとき、前記制御部は、前記第1の乗員が車両を使用している場合、前記第2の乗員が車両を使用している場合に比して、前記発電部に発電させる電力量を大きくするものである。
(5):(4)の車両制御システムであって、前記予測部が、前記乗員に応じて、第1の乗員が前記特定車載機器を使用する場合、第2の乗員が前記特定車載機器を使用する場合に比して、電力の消費度合が高いと予測したとき、前記制御部は、前記第1の乗員が車両を使用している場合、前記第2の乗員が車両を使用している場合に比して、前記発電部を稼働させるタイミングを早めることにより前記発電部に発電させる電力量を大きくするものである。
(6):(1)から(5)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記制御部は、発電部により発電された電力を蓄える蓄電池の電力が所定値を下回らないように、前記発電部を稼働させるものである。
(7):(1)から(6)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記予測部の予測結果に基づいて、前記発電部を稼働させる計画部を更に備え、前記制御部は、前記計画部により計画された発電計画に基づいて、前記発電部を稼働させるものである。
(8):(1)から(7)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記予測部の予測結果に基づいて、前記特定車載機器が使用されると予測されるタイミングの前であり、且つ、前記車両が、設定された目的地に到着するまでの間において、前記特定車載機器が使用されたと仮定した場合に前記特定車載機器の使用によって消費される電力量を発電可能なタイミングで前記発電部を稼働させる発電計画を生成する計画部を更に備えるものである。
(9):(1)から(8)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記予測部の予測結果に基づいて、前記特定車載機器が使用されると予測されるタイミングの前であり、且つ、前記特定車載機器が使用されると予測されるタイミングから所定時間の間、前記特定車載機器が使用されたと仮定した場合に前記特定車載機器の使用によって消費される電力量を発電可能なタイミングで前記発電部を稼働させる発電計画を生成する計画部を更に備えるものである。
(10):(1)から(9)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記内燃機関の動力は、専ら前記発電機によって使用されるものである。
(11):(1)から(10)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記内燃機関が出力可能な動力は、前記発電機がリアルタイムで前記走行用電動機を駆動させるための電力量を発電するために必要な動力未満の動力である。
(12):動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、
車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、車両に搭載される特定車載機器と、を備える車両の車載コンピュータが、車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測し、前記予測の結果に基づいて、前記発電部を稼働させる車両制御方法である。
(13):動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、
車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、車両に搭載される特定車載機器と、を備える車両の車載コンピュータに、車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測させ、前記予測の結果に基づいて、前記発電部を稼働させるプログラムである。
(1)〜(13)によれば、エネルギーの管理をより適切に行うことができる。
(12)によれば、内燃機関の体格を小さくすることが可能であり、車載レイアウトが容易になる。更に、内燃機関の体格が小さくても、特定車載機器の使用状況予測に基づき、発電制御を行なうことで、電欠することなく、目的地まで到達することが可能となる。
車両制御システムを含む車両システム1を搭載した車両の構成の一例を示す図である。 計画制御部100の機能構成の一例を示す図である。 パターン情報124の内容の一例を示す図である。 空調ユニットの消費パターンの一例を示す図である。 所定の環境(例えば外気が所定温度)である場合の空調ユニットの制御パターンの他の一例を示す図である。 ライト92の消費パターンの一例を示す図である。 環境情報126に含まれる外気の温度に関する情報の一例を示す図である。 環境情報126に含まれる照度に関する情報の一例を示す図である。 時間Tにおける特定消費電力量の一例を示す図である。 発電部の稼働可否の判定について説明するための図である。 発電計画について説明するための図である。 計画制御部100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 学習装置200の機能構成を示す図である。 利用者情報212の一例を示す図である。 学習装置200により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 消費パターンの導出について説明するための図である。 実施形態の制御部(計画制御部100)のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、車両制御システムを含む車両システム1を搭載した車両(以下、自車両Mと称する)の構成の一例を示す図である。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機を備える場合、電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。以下の説明では、シリーズ方式を採用したハイブリッド車両を例に説明する。シリーズ方式とは、エンジンと駆動輪が機械的に連結されておらず、エンジンの動力は専ら発電機による発電に用いられ、発電電力が走行用の電動機に供給される方式である。また、この自車両Mは、バッテリをプラグイン充電可能な車両であってよい。
図1に示すように、自車両Mには、例えば、エンジン10と、第1モータ(発電機)12と、第2モータ(電動機)18と、駆動輪25と、PCU(Power Control Unit)30と、バッテリ60と、動力制御部70と、車両センサ78と、温度センサ80と、照度センサ82と、カメラ84と、通信部86と、エアコン88と、デフロスター90と、ライト92と、計画制御部100とが搭載される。
エンジン10は、ガソリンなどの燃料を燃焼させることで動力を出力する内燃機関である。エンジン10は、例えば、シリンダとピストン、吸気バルブ、排気バルブ、燃料噴射装置、点火プラグ、コンロッド、クランクシャフトなどを備えるレシプロエンジンである。また、エンジン10は、ロータリーエンジンであってもよい。エンジン10が出力可能な動力は、第1モータ12がリアルタイムで第2モータ18を駆動させるための電力量(または自車両Mを所定速度以上で走行させることができる電力量)を発電するために必要な動力未満の動力である。
第1モータ12は、例えば、三相交流発電機である。第1モータ12は、エンジン10の出力軸(例えばクランクシャフト)にロータが連結され、エンジン10により出力される動力を用いて発電する。以下、エンジン10および第1モータ12を合わせたものを「発電部」と称する場合がある。
第2モータ18は、例えば、三相交流電動機である。第2モータ18のロータは、駆動輪25に連結される。第2モータ18は、供給される電力を用いて動力を駆動輪25に出力する。また、第2モータ18は、車両の減速時に車両の運動エネルギーを用いて発電する。以下、第2モータ18による発電動作を回生と称する場合がある。
PCU30は、例えば、第1変換器32と、第2変換器38と、VCU(Voltage Control Unit)40とを備える。なお、これらの構成要素をPCU30として一まとまりの構成としたのは、あくまで一例であり、これらの構成要素は分散的に配置されても構わない。
第1変換器32および第2変換器38は、例えば、AC−DC変換器である。第1変換器32および第2変換器38の直流側端子は、直流リンクDLに接続されている。直流リンクDLには、VCU40を介してバッテリ60が接続されている。第1変換器32は、第1モータ12により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力したり、直流リンクDLを介して供給される直流を交流に変換して第1モータ12に供給したりする。同様に、第2変換器38は、第2モータ18により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力したり、直流リンクDLを介して供給される直流を交流に変換して第2モータ18に供給したりする。
VCU40は、例えば、DC―DCコンバータである。VCU40は、バッテリ60から供給される電力を昇圧してDCリンクDLに出力する。
バッテリ60は、例えば、リチウムイオン電池などの二次電池である。
動力制御部70は、例えば、ハイブリッド制御部71と、エンジン制御部72と、モータ制御部73と、ブレーキ制御部74と、バッテリ制御部75とを含む。ハイブリッド制御部71は、エンジン制御部72、モータ制御部73、ブレーキ制御部74、およびバッテリ制御部75に指示を出力する。ハイブリッド制御部71による指示については、後述する。
エンジン制御部72は、ハイブリッド制御部71からの指示に応じて、エンジン10の点火制御、スロットル開度制御、燃料噴射制御、燃料カット制御などを行う。また、エンジン制御部72は、クランクシャフトに取り付けられたクランク角センサの出力に基づいて、エンジン回転数を算出し、ハイブリッド制御部71に出力してもよい。
モータ制御部73は、ハイブリッド制御部71からの指示に応じて、第1変換器32および/または第2変換器38のスイッチング制御を行う。
ブレーキ制御部74は、ハイブリッド制御部71からの指示に応じて、不図示のブレーキ装置を制御する。ブレーキ装置は、運転者の制動操作に応じたブレーキトルクを各車輪に出力する装置である。
バッテリ制御部75は、バッテリ60に取り付けられたバッテリセンサ62の出力に基づいて、バッテリ60の電力量(例えばSOC;State Of Charge;充電率)を算出し、ハイブリッド制御部71に出力する。
車両センサ78は、例えば、アクセル開度センサ、車速センサ、ブレーキ踏量センサ等を含む。アクセル開度センサは、運転者による加速指示を受け付ける操作子の一例であるアクセルペダルに取り付けられ、アクセルペダルの操作量を検出し、アクセル開度として動力制御部70に出力する。車速センサは、例えば、各車輪に取り付けられた車輪速センサと速度計算機とを備え、車輪速センサにより検出された車輪速を統合して車両の速度(車速)を導出し、動力制御部70に出力する。ブレーキ踏量センサは、運転者による減速または停止指示を受け付ける操作子の一例であるブレーキペダルに取り付けられ、ブレーキペダルの操作量を検出し、ブレーキ踏量として動力制御部70に出力する。
ここで、ハイブリッド制御部71による制御について説明する。ハイブリッド制御部71は、まず、アクセル開度と目標車速に基づいて、駆動軸要求トルクTdを導出し、第2モータ18の出力する駆動軸要求パワーPdを決定する。また、ハイブリッド制御部71は、決定した駆動軸要求パワーPdと、補機の消費電力やバッテリ60の電力量などとに基づいて、エンジン10を稼働させるか否かを決定し、エンジン10を稼働させると決定した場合、エンジン10の出力すべきエンジンパワーPeを決定する。
ハイブリッド制御部71は、決定したエンジンパワーPeに応じて、エンジンパワーPeに釣り合うように第1モータ12の反力トルクを決定する。ハイブリッド制御部71は、決定した情報を、エンジン制御部72に出力する。運転者によりブレーキが操作された場合、ハイブリッド制御部71は、第2モータ18の回生で出力可能なブレーキトルクと、ブレーキ装置が出力すべきブレーキトルクとの配分を決定し、モータ制御部73とブレーキ制御部74に出力する。
温度センサ80は、例えば、車室外または車室内の温度を検出し、検出結果を計画制御部100に出力する。照度センサ82は、自車両Mの周囲の照度を検出し、検出結果を計画制御部100に出力する。
カメラ84は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ84は、車両システム1が搭載される車両の任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。例えば、カメラ84は、車両の利用者(例えば運転者、または乗員)を撮像可能な位置に取り付けられる。カメラ84は、例えば、所定の周期的で撮像対象の領域を撮像し、撮像した画像を計画制御部100に出力する。カメラ84は、ステレオカメラであってもよい。
通信部86は、例えば、セルラー網やWi−Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)などを利用して、自車両Mの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
エアコン(エアコンディショナー)88は、自車両Mの車室内の空気の状態を制御する。エアコン88は、車両システム1の制御部(不図示)によって制御される。なお、エアコン88には、ヒータが含まれているものとして説明するが、ヒータはエアコン88とは別途設けられてもよい。
デフロスター90は、自車両Mのフロントウインドウ等の曇りを緩和させて視認性を向上させる。デフロスター90は、車両システム1の制御部(不図示)によって制御される。デフロスター90の吹出口は、インストルメントパネルの車体前端側に設けられる。デフロスター90は、車両システム1の制御部の制御に基づいて、吹出口からフロントウインドウに向けてエアを吹き出す。これにより、フロントウインドウに発生した曇り(水滴)が緩和、または取り除かれる。なお、デフロスターは、車両のリアウインドウやサイドミラーに設けられる電熱線であってもよい。
なお、本実施形態では、エアコン88とデフロスター90とは、別の機能構成として説明するが、エアコン88とデフロスター90とは1つの空調ユニットとして機能構成されてもよい。
ライト92は、車両の前方に設けられた前照灯(ヘッドライト)や、車幅灯を含む。ライト92は、所定のスイッチに対する操作が利用者によってなされた場合に、車両システム1の制御部の制御に基づいて、消灯状態から点灯状態に遷移したり、点灯状態から消灯状態に遷移したりする。
以下、エアコン88、デフロスター90と、ライト92とを、特段区別しない場合は、「特定車載機器」と称する場合がある。この特定車載機器は、エアコン88等に加え(または代えて)、他の車載機器を含んでもよい。他の車載機器とは、例えば、オーディオやナビゲーション装置、車室内の電源部(例えばシガーソケット)等である。
また、車両システム1は、上記の構成に加え、更に不図示のナビゲーション装置等を備える。ナビゲーション装置は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機と、ナビHMIと、経路決定部とを備え、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に地図情報を保持している。GNSS受信機は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、自車両Mの位置を特定する。ナビHMIは、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キーなどを含む。経路決定部は、例えば、GNSS受信機により特定された自車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMIを用いて利用者により入力された目的地までの経路(以下、地図上経路)を、第1地図情報を参照して決定する。地図情報は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。なお、ナビゲーション装置は、例えば、利用者の保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。
[計画制御部]
図2は、計画制御部100の機能構成の一例を示す図である。計画制御部100は、例えば、識別処理部102と、予測部104と、環境情報取得部106と、発電計画部108と、制御部110と、記憶部120とを備える。識別処理部102、予測部104、環境情報取得部106、発電計画部108、および制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
記憶部120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶装置によって実現される。記憶部120には、例えば、識別情報122と、パターン情報124と、環境情報126とが記憶されている。各情報の詳細については後述する。
[識別処理部]
識別処理部102は、例えば、カメラ84により撮像された画像に対して、画像認識処理を行う。識別処理部102は、画像認識処理の結果と、識別情報122に含まれるテンプレートとを比較して、画像認識処理の結果に類似するテンプレートを抽出する。そして、識別処理部102は、抽出したテンプレートに対応付けられた利用者を示す識別情報を取得する。識別情報122には、利用者が撮像された画像に対する画像認識処理によって抽出された特徴量を含むテンプレートが記憶されている。このテンプレートは、利用者ごとに用意され、利用者の識別情報が対応づけられている。
なお、識別処理部102は、画像に代えて(加えて)、利用者の操作に基づいて利用者の識別情報を特定してもよい。例えば、識別処理部102は、自車両Mに設けられた操作部に対して行われた操作(数字を入力するなどの操作)により出力された情報を取得し、取得した情報に基づいて、利用者の識別情報を特定する。この場合、識別情報122には、上記の出力された情報に対して、利用者の識別情報が対応付けられている。
[予測部]
予測部104は、車両の乗員に応じて特定車載機器の使用状況を予測する。例えば、予測部104は、特定車載機器の使用に関する乗員の消費パターンを示すパターン情報124に基づいて、乗員の特定車載機器の使用状況を予測する。
図3は、パターン情報124の内容の一例を示す図である。パターン情報124は、利用者の特定車載機器の使用に関する消費パターンを示す情報である。パターン情報124には、例えば、利用者の識別情報に対して、特定車載機器(空調ユニットおよびライト92)の消費パターン(図中、消費パターン1A等)が対応付らえた情報である。空調ユニットは、例えば、エアコン88およびデフロスター90を含む。消費パターンは、所定のパターンを有する利用者によって、特定車載機器の使用によって消費される電力と、環境(例えば温度または照度)とが対応付けられた情報である。
図4は、空調ユニットの消費パターンの一例を示す図である。図4の縦軸は空調ユニットにより消費される電力を示し、横軸は外気の温度を示している。例えば、消費パターン1Aは、消費パターン2Aに対して、外気の温度が同じ条件であっても、空調ユニットの出力が大きくなるように制御されるため、電力の消費量が大きい傾向である。
また、例えば、消費パターン3Aは、他の消費パターンに対して、比較的、外気の温度が低い際、空調ユニットの出力が小さくなるように制御されるため、電力の消費量が小さい傾向であるが、比較的、外気の温度が高い際、空調ユニットの出力が大きくなるように制御されるため、電力の消費量が大きい傾向である。例えば、消費パターン3Aは、暑がりである(または寒さにつよい)利用者に対応付けられる消費パターンである。
また、外気の温度が同じ条件であっても、利用者ごとに空調ユニットを使用し始めるタイミング(消費パターン)が異なる。図5は、所定の環境(例えば外気が所定温度)である場合の空調ユニットの制御パターンの他の一例を示す図である。図5の縦軸は空調ユニットがオン状態またはオフ状態であるかを示し、横軸は時間を示している。図示する例では、外気の温度が同じ条件であっても、時刻t1に利用者001が空調ユニットをオン状態に制御し、時刻t2(時刻t1から所定時間後)に利用者002が空調ユニットをオン状態に制御し、更に時刻t3(時刻t2から所定時間後)に利用者003が空調ユニットをオン状態に制御している。このように、利用者ごとに、空調ユニットを使用するタイミングが異なる場合がある。この結果、電力の消費パターンが利用者ごとに異なる。
なお、エアコン88と、デフロスター90との消費パターンは、別々に用意されてもよい。
図6は、ライト92の消費パターンの一例を示す図である。図6の縦軸はライト92により消費される電力を示し、横軸は車両の外界の照度を示している。例えば、消費パターン1Bは、他の消費パターンに対して、電力の消費量が小さい傾向である。消費パターン1Bに対応する利用者は、他の消費パターンに対応する利用者よりも車幅灯を点灯させるタイミングは早いが、前照灯を点灯するタイミングは遅く、電力の消費量を合算すると電力の消費量は、他の消費パターンの電力の消費量に比して小さくなるためである。
また、例えば、消費パターン2Bは、消費パターン3Bに対して、電力の消費量が小さい傾向である。消費パターン2Bに対応する利用者は、消費パターン3Bに対応する利用者よりも前照灯を点灯するタイミングは遅いためである。このように、外界の照度が同じ条件であっても、利用者ごとに前照灯や車幅灯を点灯し始めるタイミングが異なる。この結果、電力の消費パターンが利用者ごとに異なる。
なお、車載機器の消費パターンは、天候や、時間帯、地域ごとに用意されてもよい。これにより、より適切な消費パターンを特定することができる。
[環境情報取得部]
環境情報取得部106は、環境情報126から車両が出発地から目的地に向かう経路における環境情報を取得する。目的地および目的地に向かう経路は、例えば、利用者がナビゲーション装置を操作して決定したものである。環境情報は、所定の地域の気候や、照度、道路の状態、道路の周辺の状態、および将来の上記の情報の予測結果を示す情報である。環境情報126は、上記の情報を提供するサーバ装置により送信された情報である。
図7は、環境情報126に含まれる外気の温度に関する情報の一例を示す図である。図7の縦軸は外気の温度を示し、横軸は時間を示している。図示する例は、所定の日の時間に対する温度の変化を示している。現在の時刻Cとした場合、時刻C以前の温度の変化は実際に測定されたものであり、時刻Cを超える時間における温度の変化は予測された結果である。なお、図中、時間Tは、後述する車両Mが出発地から目的地に向かう場合に、経路上を走行する時間である。
図8は、環境情報126に含まれる照度に関する情報の一例を示す図である。図8の縦軸は外界の照度を示し、横軸は時間を示している。図示する例は、所定の日の時間に対する外界の照度の変化を示している。現在の時刻Cとした場合、時刻C以前の照度の変化は実際に測定されたものである、時刻Tを超える時間における照度の変化は予測結果である。
[発電計画部]
発電計画部108は、予測部104の予測結果に基づいて、発電部を稼働させる発電計画を生成する。例えば、以下の処理を行って発電計画を生成する。発電計画部108は、目的地まで走行するのに必要な(第2モータ18に消費される)電力量(以下、走行消費電力量)を推定する。
[特定消費電力量の推定]
発電計画部108は、予測部104により予測された乗員の特定車載機器の使用状況(例えば、消費パターン)と、環境情報取得部106により取得された目的地までの経路の環境情報とに基づいて、特定車載機器により消費される電力量(以下、特定消費電力量)を推定する。
具体的には、発電計画部108は、例えば、時間Tを所定の時間ごとに分割し、分割した時間(分割時間)における環境情報を、消費パターンの環境情報(例えば、図4、図6の横軸)に適用して、その環境情報において消費される電力量を導出する。この処理が繰り返され、分割時間において消費される電力量(図9参照)が積算されることにより、時間Tにおいて消費される特定消費電力量が導出される。なお、分割時間における環境情報は、その時間における環境情報の平均値や中央値等である。
図9は、時間Tにおける特定消費電力量の一例を示す図である。図9の縦軸は特定消費電力量を示し、横軸は時間T(分割時間t1〜tn)に対応する時間を示している。また、図9の電力量は、空調ユニットおよびライトに消費される電力量を含む。分割時間t1〜tnの電力量が合算された電力量が時間Tにおける特定消費電力量である。以下、上記のように推定された特定消費電力量と、走行消費電力量とが合算された電力量を、「消費予定電力量」と称する場合がある。
[発電部の稼働可否の判定]
発電計画部108は、目的地に到着するまでに発電部を稼働させる必要があるか否かを判定する。発電計画部108は、例えば、現在のSOCから消費予定電力量を差し引いた際に、目的地に到着した際のSOCが下限閾値を下回る場合、目的地に向かう経路において発電部を稼働させる必要があると判定する。下限閾値は、目的地に到着した際の目標のSOCである。
図10は、発電部の稼働可否の判定について説明するための図である。図10の縦軸はSOCを示し、横軸は目的地までの距離を示している。図10の例では、SOCの推移について、走行消費電力量のみを考えた場合、目的地におけるSOCは下限閾値を上回るが、特定消費電力量を加味した消費予定電力量を考えた場合、目的地におけるSOCは下限閾値を下回る。すなわち、電力量shが目的地に到着した時点で不足する。電力量shは、下限閾値から消費予定電力量を考えた場合の目的地におけるSOCとの差分である。図中、時刻Txは、特定車載機器により電力の消費が開始される時刻である。すなわち、車載機器の使用が開始される時刻である。上述したように、消費予定電力量を考えた場合の目的地におけるSOCが下限閾値を下回る場合、発電部の稼働が必要であると判定される。
[発電計画の生成]
発電計画部108は、消費予定電力量を考えた場合の目的地におけるSOCが下限閾値を上回るように、発電部を稼働させる発電計画を生成する。例えば、発電計画部108は、特定車載機器の使用が開始される前に発電部を稼働させる発電計画を生成する。また、発電計画部108は、特定消費電力量が第2の乗員に比して大きい第1の乗員が車両を使用している場合、第2の乗員が車両を使用している場合に比して、発電部を稼働させるタイミングを早めたり、発電部を単位時間あたりの出力を大きくしたりする。
図11は、発電計画について説明するための図である。図10と同様の説明については説明を省略する。図11の例では、SOCの推移について、消費予定電力量のみを考えた場合(発電部を稼働させたない場合)のSOCの推移と、時刻Tx前に発電部を稼働させた場合のSOCの推移を示している。発電部を稼働させた場合、特定車載機器によって電力が消費されても、消費された電力は発電された電力によって補填されるため、目的地における電力量は下限閾値を上回る。
なお、発電部が稼働するタイミングは、限定されない。発電部は、目的地に到着するまでSOCが下限閾値を下回らないように制御されればよい。例えば、発電部が稼働するタイミングは、予測部104によって予測された特定車載機器の使用状況において、目的地に到着するまでの間に、特定車載機器を使用した場合に消費される電力量を、特定車載機器の使用が開始されると予測されるときまでにバッテリ60に蓄えることが可能なタイミングであってもよい。また、例えば、発電部の稼働は、特定車載機器の使用が開始されると予測されるときより前から開始され、開始された後も稼働が継続されてもよい。また、発電部の稼働は、特定車載機器の使用が開始された後に開始されてもよい。
これにより、利用者による電力不足に対する不安を抑制することができる。また、電力不足によって、目的地に到着することができなくなったり、特定車載機器の使用によって航続距離が短くなることを抑制できたりする。上述したように、発電計画部108が、発電計画を生成することにより、エネルギーの管理をより適切に行うことができる。
[制御部]
制御部110は、予測された乗員の特定車載機器の使用状況に基づいて、発電部を制御する。例えば、制御部110は、発電計画部108により生成された発電計画に基づいて、発電部を稼働させたり、発電部の稼働を停止させたりする。
[フローチャート]
図12は、計画制御部100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、識別処理部102は、カメラ84により撮像された画像を取得する(ステップS100)。次に、識別処理部102は、取得した画像に対して画像認識処理を行って特徴量を抽出し、抽出した特徴量と、識別情報122に含まれる情報とを照合して、利用者の識別情報を特定する(ステップS102)。
次に、予測部104は、パターン情報124を参照して、特定した利用者に対応付けられた消費パターンを特定することにより、利用者の特定車載機器の使用状況を予測する(ステップS104)。
次に、環境情報取得部106は、環境情報126から車両が出発地から目的地に向かう経路における環境情報を取得する(ステップS106)。次に、発電計画部108は、ステップS104で予測した特定車載機器の使用状況と、ステップS106で取得した環境情報とに基づいて、特定消費電力量を予測する(ステップS108)。
次に、発電計画部108は、走行消費電力量を予測し、予測した走行消費電力量に、ステップS108で予測した特定消費電力量を加算して消費予定電力量を導出する(ステップS110)。
次に、発電計画部108は、消費予定電力量と、現在のSOCとに基づいて、目的地までの経路において発電部を稼働させる必要があるか否かを判定する(ステップS112)。発電部を稼働させる必要がない場合、本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。発電部を稼働させる必要がある場合、発電計画部108は、目的地までの経路において発電部を稼働させる発電計画を生成する(ステップS114)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
上述した処理により、予測部104は、特定車載機器の使用に関する乗員の消費パターンを示すパターン情報124に基づいて、特定車載機器の使用状況を予測するため、将来の消費電力を精度よく予測することができる。また、発電計画部108は、予測部104の予測結果に基づいて、発電部を稼働させる発電計画を生成するため、エネルギーの管理をより適切に行うことができる。
[学習]
以下、パターン情報214を生成する学習装置200について説明する。図13は、学習装置200の機能構成を示す図である。以下の例では、学習装置200は、自車両Mとは別に設けられているものとして説明するが、自車両Mに搭載されてもよい。
学習装置200は、例えば、通信部202と、学習生成部204と、記憶部210とを備える。記憶部210には、例えば、利用者情報212と、パターン情報214(124)とが記憶されている。
利用者情報212は、利用者の識別情報ごとに、その利用者によって車載機器の使用によって消費された電力と、環境(例えば温度または照度)とが対応付けられた情報である。図14は、利用者情報212の一例を示す図である。図14の縦軸は空調ユニットにより消費された電力を示し、横軸は外気の温度を示している。
パターン情報214は、パターン情報124と同様の情報であって、学習装置200により生成される情報である。
通信部202は、ネットワークを介して他のサーバ装置や自車両M等と通信する。学習生成部204は、例えば、利用者情報212に対して機械学習や、回帰分析などの統計的な処理を行ってパターン情報214を生成する。また、学習生成部204は、所定のアルゴリズムや、所定の分析手法を適用してパターン情報214を生成してもよい。学習装置200は、生成したパターン情報214(124)を計画制御部100に送信する。計画制御部100は、学習装置200により生成されたパターン情報214を取得し、取得したパターン情報214を記憶部210にパターン情報124として記憶させる。
[フローチャート]
図15は、学習装置200により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、学習生成部204は、対象の利用者を抽出し(ステップS200)、利用者情報212から抽出した利用者の情報を取得する(ステップS202)。利用者の情報とは、例えば、図14で示した利用者による車載機器の使用によって消費された電力と、温度(または照度などの環境)とが対応付けられた情報である。
次に、学習生成部204は、抽出した利用者の情報に基づいて、温度と消費された電力量との関係を学習し、電力の消費傾向を導出する(ステップS204)。次に、学習生成部204は、図16で示すように対象の利用者の消費パターンを導出する(ステップS206)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
図16は、消費パターンの導出について説明するための図である。図16の縦軸は、空調ユニットにより消費された電力を示し、横軸は外気の温度を示している。図中の実線で示す推移線は、導出された消費パターンである。この消費パターンは、パターン情報124の所定の利用者の消費パターンに相当する。
このように、学習装置200は、利用者の情報に基づいて温度と消費された電力量とを学習し、電力の消費傾向を導出することにより、パターン情報124に含まれる利用者の消費パターンを導出する。計画制御部100は、学習装置200により生成されたパターン情報124に基づいて、乗員の特定車載機器の使用状況を予測し、予測結果に基づいて、発電部を稼働させる発電計画を生成する。この結果、将来の消費電力を精度よく予測し、エネルギーの管理をより適切に行うことができる。
なお、上述した例では、空調ユニットの消費パターンが導出される例について説明したが、ライトの消費パターンについても上記と同様の考え方によって導出される。
また、上述した例では、対象の利用者の利用者情報212に基づいて、対象の利用者の消費パターンを導出する例について説明したが、これに限定されない。例えば、以下のような処理により、同様の消費傾向を有する利用者に共通する消費パターンが導出されてもよい。例えば、学習生成部204は、複数の利用者の利用者情報212に基づいて、各利用者の温度と消費された電力量との関係を学習し、各利用者の電力の消費パターンを導出する。そして、学習生成部204は、導出した複数の消費パターンのうち、近似する消費パターンをグループ化し、グループ化した消費パターンに基づいて、代表消費パターンを導出する。この代表消費パターンは、近似する消費パターンのグループに含まれる利用者に適用される消費パターンである。このように消費パターンが導出されることにより、同様の消費パターンを有する利用者に対して共通の消費パターンを適用できる。この結果、予め用意しておく消費パターンを簡素化することができる。
また、上述した例では、自車両Mの目的地が設定されているものとして説明したが、目的地が設定されていない場合においても、パターン情報124に基づいて、発電部を稼働させるタイミングが制御されてもよい。例えば、計画制御部100は、パターン情報124の利用者の消費パターンに基づいて、利用者が特定車載機器を使用すると予測されるタイミングを予測し、予測したタイミングの前に発電部を稼働させる。この場合、発電部が稼働するタイミングは、設定されたSOCの閾値を下回らないように調整される。
例えば、以下のように発電部が稼働するタイミングが調整されてもよい。発電計画部108は、予測部104によって予測された特定車載機器の使用状況において、特定車載機器が使用されると予測されるときから所定時間(例えば1時間〜数時間)の間、特定車載機器を使用した場合に消費される電力量を、特定車載機器の使用が開始されると予測されるときまでに発電部に発電させる。そして、発電計画部108は、上記のように特定車載機器を使用した場合に消費される電力量をバッテリ60に蓄えることができるタイミングを、発電部を稼働させるタイミングとして決定する。また、例えば、発電部の稼働は、特定車載機器の使用が開始されると予測されるときより前から開始され、開始された後も稼働が継続されてもよい。また、発電部の稼働は、特定車載機器の使用が開始された後に開始されてもよい。これにより、利用者の電欠不安を軽減させることができる。
また、上述した例では、主に特定車載機器として空調ユニット、およびライト92の使用状況が予測され、予測結果に基づいて、発電部の稼働が制御される例について説明したが、その他の車載機器(例えば、オーディオ、ナビゲーション装置、または車室内の電源部)の使用状況が予測され、予測結果に基づいて、発電部の稼働が制御されてもよい。この場合、学習装置200は、上述した処理と同等の処理を行って、その他の車載機器に対する利用者ごとの消費パターンを導出する。そして、計画制御部100は、導出された消費パターンに基づいて、発電部を制御する。これにより、将来の消費電力を精度よく予測し、エネルギーの管理をより適切に行うことができる。
以上説明した実施形態によれば、動力を出力するエンジン10と、エンジン10により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、発電部により発電された電力を蓄えるバッテリ60と、車両の駆動輪25に連結され、発電部またはバッテリ60から供給される電力を用いて駆動することで駆動輪25を回転させる第2モータ18と、車両に搭載される特定車載機器と、車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測する予測部104と、予測部104の予測結果に基づいて、発電部を稼働させる制御部108とを備えることにより、将来の消費電力を精度よく予測し、エネルギーの管理をより適切に行うことができる。
[ハードウェア構成]
上述した実施形態の車両システム1の計画制御部100は、例えば、図17に示すようなハードウェアの構成により実現される。図17は、実施形態の制御部(計画制御部100)のハードウェア構成の一例を示す図である。
制御部は、通信コントローラ100−1、CPU100−2、RAM100−3、ROM100−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置100−5、およびドライブ装置100−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置100−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置100−5に格納されたプログラム100−5aがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM100−3に展開され、CPU100−2によって実行されることで、制御部が実現される。また、CPU100−2が参照するプログラムは、ドライブ装置100−6に装着された可搬型記憶媒体に格納されていてもよいし、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
上記実施形態は、以下のように表現することができる。
動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、
前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、
車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、
車両に搭載される特定車載機器と、
記憶装置と、
前記記憶装置に格納されたプログラムを実行するハードウェアプロセッサと、を備え、
車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測し、
前記予測結果に基づいて、前記発電部を稼働させる、
車両制御システム。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 エンジン
12 第1モータ
18 第2モータ
60 バッテリ
70 動力制御部
100 計画制御部
102 識別処理部
104 予測部
106 環境情報取得部
108 発電計画部
110 制御部
120 記憶部
122 識別情報
124、214 パターン情報
200 学習装置
202 通信部
204 学習生成部
210 記憶部
212 利用者情報

Claims (13)

  1. 動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、
    前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、
    車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、
    車両に搭載される特定車載機器と、
    車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測する予測部と、
    前記予測部の予測結果に基づいて、前記発電部を稼働させる制御部と、
    を備える車両制御システム。
  2. 前記特定車載機器は、エアコンディショナー、ヒータ、デフロスター、ヘッドライト、オーディオ、ナビゲーション装置、または車室内の電源部のうち、少なくとも一つを含む、
    請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記制御部は、前記予測部の予測結果に基づいて、前記特定車載機器が使用されると予測される前に前記発電部を稼働させる、
    請求項1または請求項2に記載の車両制御システム。
  4. 前記予測部が、前記特定車載機器の使用に関する乗員に応じて、第1の乗員が前記特定車載機器を使用する場合、第2の乗員が前記特定車載機器を使用する場合に比して、電力の消費度合が高いと予測したとき、
    前記制御部は、前記第1の乗員が車両を使用している場合、前記第2の乗員が車両を使用している場合に比して、前記発電部に発電させる電力量を大きくする、
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  5. 前記予測部が、前記乗員に応じて、第1の乗員が前記特定車載機器を使用する場合、第2の乗員が前記特定車載機器を使用する場合に比して、電力の消費度合が高いと予測したとき、
    前記制御部は、前記第1の乗員が車両を使用している場合、前記第2の乗員が車両を使用している場合に比して、前記発電部を稼働させるタイミングを早めることにより前記発電部に発電させる電力量を大きくする、
    請求項4に記載の車両制御システム。
  6. 前記制御部は、発電部により発電された電力を蓄える蓄電池の電力が所定値を下回らないように、前記発電部を稼働させる、
    請求項1から5のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  7. 前記予測部の予測結果に基づいて、前記発電部を稼働させる計画部を更に備え、
    前記制御部は、前記計画部により計画された発電計画に基づいて、前記発電部を稼働させる、
    請求項1から6のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  8. 前記予測部の予測結果に基づいて、前記特定車載機器が使用されると予測されるタイミングの前であり、且つ、前記車両が、設定された目的地に到着するまでの間において、前記特定車載機器が使用されたと仮定した場合に前記特定車載機器の使用によって消費される電力量を発電可能なタイミングで前記発電部を稼働させる発電計画を生成する計画部を更に備える、
    請求項1から7のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  9. 前記予測部の予測結果に基づいて、前記特定車載機器が使用されると予測されるタイミングの前であり、且つ、前記特定車載機器が使用されると予測されるタイミングから所定時間の間、前記特定車載機器が使用されたと仮定した場合に前記特定車載機器の使用によって消費される電力量を発電可能なタイミングで前記発電部を稼働させる発電計画を生成する計画部を更に備える、
    請求項1から8のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  10. 前記内燃機関の動力は、専ら前記発電機によって使用される、
    請求項1から9のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  11. 前記内燃機関が出力可能な動力は、前記発電機がリアルタイムで前記走行用電動機を駆動させるための電力量を発電するために必要な動力未満の動力である、
    請求項1から10のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  12. 動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、
    前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、
    車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、
    車両に搭載される特定車載機器と、を備える車両の車載コンピュータが、
    車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測し、
    前記予測の結果に基づいて、前記発電部を稼働させる、
    車両制御方法。
  13. 動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部と、
    前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、
    車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、
    車両に搭載される特定車載機器と、を備える車両の車載コンピュータに、
    車両の乗員に応じて前記特定車載機器の使用状況を予測させ、
    前記予測の結果に基づいて、前記発電部を稼働させる、
    プログラム。
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