JP2019111910A - 車両制御システム、車両制御方法、およびプログラム - Google Patents

車両制御システム、車両制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の快適性を向上させることができる車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】車両制御システムは、電動機によって使用される動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する前記電動機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測する挙動予測部と、前記挙動予測部により予測された車両の挙動に基づいて、前記発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定する推定部と、前記推定部により推定された稼働期間が、所定期間以上である場合に前記発電部を稼働させる制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムに関する。
蓄電池、駆動機構(例えば内燃機関、電動機)を搭載したハイブリッド車両が普及している。例えば、バッテリの充電状態が所定の下限値未満になったら発電を行う制御装置であって、自車両の前方に渋滞路がある場合、充電状態が所定の下限値未満であっても、発電を禁止する制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−121406号公報
上記の制御装置は、渋滞路走行中の減速を利用した回生制動による発電を考慮するために上記の制御を行っているため、利用者の不快感については考慮されていなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、利用者の快適性を向上させることができる車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
(1):電動機によって使用される動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する前記電動機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測する挙動予測部と、前記挙動予測部により予測された車両の挙動に基づいて、前記発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定する推定部と、前記推定部により推定された稼働期間が、所定期間以上である場合に前記発電部を稼働させる制御部とを備える車両制御システムである。
(2):(1)の車両制御システムであって、前記稼働条件は、前記車両が所定速度以上で走行する期間が所定時間以上であることであるものである。
(3):(1)または(2)の車両制御システムであって、前記挙動予測部は、前記車両の周辺に存在する信号に関する情報に基づいて、前記車両の挙動を予測するものである。
(4):(1)から(3)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記挙動予測部は、前記車両が走行する予定の道路の制限速度に基づいて、前記車両の挙動を予測するものである。
(5):(1)から(4)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記挙動予測部は、前記車両の走行履歴に基づいて、前記車両の挙動を予測するものである。
(6):(1)から(5)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記挙動予測部は、前記車両が走行する道路の交通状況に基づいて、車両の挙動を予測するものである。
(7):(1)から(6)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記挙動予測部は、前記車両が走行する道路の形状に基づいて、車両の挙動を予測するものである。
(8):(1)から(7)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記挙動予測部は、前記車両が走行する道路の道幅に基づいて、車両の挙動を予測するものである。
(9):(1)から(8)のうちいずれかの車両制御システムであって、前記車両の進行方向の道路状況または交通状況を提供するサーバ装置と通信する通信部を、更に備え、前記挙動予測部は、前記通信部を用いて取得した前記車両の進行方向の道路状況または交通状況に基づいて、車両の挙動を予測するものである。
(10):電動機によって使用される動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する前記電動機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機とを備える車両の車載コンピュータが、車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測し、前記予測された車両の挙動に基づいて、動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定し、前記推定された稼働期間が、所定期間以上である場合に前記発電部を稼働させる車両制御方法である。
(11):電動機によって使用される動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する前記電動機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機とを備える車両の車載コンピュータに、車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測させ、前記予測させた車両の挙動に基づいて、動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定させ、前記推定させた稼働期間が、所定期間以上である場合に前記発電部を稼働させるプログラムである。
(1)〜(11)によれば、利用者の快適性を向上させることができる。
車両制御システムを含む車両システム1を搭載した車両の構成の一例を示す図である。 計画制御部100の機能構成の一例を示す図である。 計画制御部100により実行される処理の概要について説明するための図である。 計画制御部100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 稼働期間が予測される場面1を示す図である。 稼働期間が予測される場面2を示す図である。 稼働期間が予測される場面3を示す図である。 稼働期間が予測される場面4を示す図である。 稼働期間が予測される場面5を示す図である。 稼働期間が予測される場面6を示す図である。 稼働期間が予測される場面7を示す図である。 稼働期間が予測される場面8を示す図である。 店舗利用マップMAの内容を概念的に示す図である。 実施形態の制御部(計画制御部100)のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の車両制御システム、車両制御方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、車両制御システムを含む車両システム1を搭載した車両(以下、自車両Mと称する)の構成の一例を示す図である。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機を備える場合、電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。以下の説明では、シリーズ方式を採用したハイブリッド車両を例に説明する。シリーズ方式とは、エンジンと駆動輪が機械的に連結されておらず、エンジンの動力は発電機による発電に用いられ、発電電力が走行用の電動機に供給される方式である。また、この車両は、バッテリをプラグイン充電可能な車両であってよい。
図1に示すように、車両には、例えば、エンジン10と、第1モータ(電動機)12と、第2モータ(電動機)18と、駆動輪25と、PCU(Power Control Unit)30と、バッテリ60と、動力制御部70と、車両センサ78と、カメラ80と、認識部82と、通信部90と、計画制御部100が搭載される。
エンジン10は、ガソリンなどの燃料を燃焼させることで動力を出力する内燃機関である。エンジン10は、例えば、シリンダとピストン、吸気バルブ、排気バルブ、燃料噴射装置、点火プラグ、コンロッド、クランクシャフトなどを備えるレシプロエンジンである。また、エンジン10は、ロータリーエンジンであってもよい。エンジン10が出力可能な動力は、第1モータ12がリアルタイムで第2モータ18を駆動させるための電力量(または自車両Mを所定速度以上で走行させることができる電力量)を発電するために必要な動力未満の動力である。該エンジンは小型・軽量であるため、車載レイアウトの自由度が高いというメリットを有する。
第1モータ12は、主に発電に用いられる。第1モータ12は、例えば、三相交流発電機電動機である。第1モータ12は、エンジン10の出力軸(例えばクランクシャフト)にロータが連結され、エンジン10により出力される動力を用いて発電する。以下、エンジン10および第1モータ12を合わせたものを「発電部」と称する場合がある。
第2モータ18は車両の駆動と回生を行う。第2モータ18は、例えば、三相交流電動機である。第2モータ18のロータは、駆動輪25に連結される。第2モータ18は、供給される電力を用いて動力を駆動輪25に出力する。また、第2モータ18は、車両の減速時に車両の運動エネルギーを用いて発電する。以下、第2モータ18による発電動作を回生と称する場合がある。
PCU30は、例えば、第1変換器32と、第2変換器38と、VCU(Voltage Control Unit)40とを備える。なお、これらの構成要素をPCU30として一まとまりの構成としたのは、あくまで一例であり、これらの構成要素は分散的に配置されても構わない。
第1変換器32および第2変換器38は、例えば、AC−DC変換器である。第1変換器32および第2変換器38の直流側端子は、直流リンクDLに接続されている。直流リンクDLには、VCU40を介してバッテリ60が接続されている。第1変換器32は、第1モータ12により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力したり、直流リンクDLを介して供給される直流を交流に変換して第1モータ12に供給したりする。同様に、第2変換器38は、第2モータ18により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力したり、直流リンクDLを介して供給される直流を交流に変換して第2モータ18に供給したりする。
VCU40は、例えば、DC―DCコンバータである。VCU40は、バッテリ60から供給される電力を昇圧してDCリンクDLに出力する。
バッテリ60は、例えば、リチウムイオン電池などの二次電池である。
動力制御部70は、例えば、ハイブリッド制御部71と、エンジン制御部72と、モータ制御部73と、ブレーキ制御部74と、バッテリ制御部75とを含む。ハイブリッド制御部71は、エンジン制御部72、モータ制御部73、ブレーキ制御部74、およびバッテリ制御部75に指示を出力する。ハイブリッド制御部71による指示については、後述する。
エンジン制御部72は、ハイブリッド制御部71からの指示に応じて、エンジン10の点火制御、スロットル開度制御、燃料噴射制御、燃料カット制御などを行う。また、エンジン制御部72は、クランクシャフトに取り付けられたクランク角センサの出力に基づいて、エンジン回転数を算出し、ハイブリッド制御部71に出力してもよい。
モータ制御部73は、ハイブリッド制御部71からの指示に応じて、第1変換器32および/または第2変換器38のスイッチング制御を行う。
ブレーキ制御部74は、ハイブリッド制御部71からの指示に応じて、不図示のブレーキ装置を制御する。ブレーキ装置は、運転者の制動操作に応じたブレーキトルクを各車輪に出力する装置である。
バッテリ制御部75は、バッテリ60に取り付けられたバッテリセンサ62の出力に基づいて、バッテリ60の電力量(例えばState Of Charge;充電率)を算出し、ハイブリッド制御部71に出力する。
車両センサ78は、例えば、アクセル開度センサ、車速センサ、ブレーキ踏量センサ等を含む。アクセル開度センサは、運転者による加速指示を受け付ける操作子の一例であるアクセルペダルに取り付けられ、アクセルペダルの操作量を検出し、アクセル開度として動力制御部70に出力する。車速センサは、例えば、各車輪に取り付けられた車輪速センサと速度計算機とを備え、車輪速センサにより検出された車輪速を統合して車両の速度(車速)を導出し、動力制御部70に出力する。ブレーキ踏量センサは、運転者による減速または停止指示を受け付ける操作子の一例であるブレーキペダルに取り付けられ、ブレーキペダルの操作量を検出し、ブレーキ踏量として動力制御部70に出力する。
ここで、ハイブリッド制御部71による制御について説明する。ハイブリッド制御部71は、まず、アクセル開度と目標車速に基づいて、駆動軸要求トルクTdを導出し、第2モータ18の出力する駆動軸要求パワーPdを決定する。また、ハイブリッド制御部71は、決定した駆動軸要求パワーPdと、補機の消費電力やバッテリ60の電力量などとに基づいて、エンジン10を稼働させるか否かを決定し、エンジン10を稼働させると決定した場合、エンジン10の出力すべきエンジンパワーPeを決定する。
ハイブリッド制御部71は、決定したエンジンパワーPeに応じて、エンジンパワーPeに釣り合うように第1モータ12の反力トルクを決定する。ハイブリッド制御部71は、決定した情報を、エンジン制御部72に出力する。運転者によりブレーキが操作された場合、ハイブリッド制御部71は、第2モータ18の回生で出力可能なブレーキトルクと、ブレーキ装置が出力すべきブレーキトルクとの配分を決定し、モータ制御部73とブレーキ制御部74に出力する。
カメラ80は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ80は、車両システム1が搭載される車両の任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ80は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ80は、例えば、周期的に繰り返し自車両Mの周辺を撮像する。カメラ80は、ステレオカメラであってもよい。
認識部82は、カメラ80により撮像された画像に基づいて、物体の位置や、種類、速度、道路の形状などを認識する。物体とは、車両や、人、標識などを含む。認識部82は、認識結果を計画制御部100に出力する。
また、認識部82は、カメラ80、レーダ装置、およびファインダのうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度などを認識してもよい。この場合、車両システムは、レーダ装置またはLIDAR(Light Detection and Ranging)を備える。レーダ装置は、自車両Mの周辺にミリ波などの電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。LIDARは、自車両Mの周辺に光を照射し、散乱光を測定する。LIDARは、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。
通信部90は、例えば、セルラー網やWi−Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)などを利用して、自車両Mの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
なお、車両システム1は、上記の構成に加え、更に不図示のマイクや燃料計、気温センサ、ナビゲーション装置等を備える。ナビゲーション装置は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機と、ナビHMIと、経路決定部とを備え、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に地図情報を保持している。GNSS受信機は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、自車両Mの位置を特定する。ナビHMIは、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キーなどを含む。経路決定部は、例えば、GNSS受信機により特定された自車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMIを用いて乗員により入力された目的地までの経路(以下、地図上経路)を、第1地図情報を参照して決定する。地図情報は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。なお、ナビゲーション装置は、例えば、乗員の保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。
[計画制御部]
図2は、計画制御部100の機能構成の一例を示す図である。計画制御部100は、例えば、情報取得部102と、発電計画部104と、速度決定部106と、予測部108と、処理部110とを備える。情報取得部102、発電計画部104、速度決定部106、予測部108、および処理部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。記憶部90は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶装置によって実現される。
情報取得部102は、例えば、認識部82により認識された情報、および通信部90により取得された情報を取得する。情報取得部102により取得された情報の詳細については後述する。
発電計画部104は、乗員によってナビゲーション装置に対して設定された目的地や、目的地までの経路、現在のSOC、情報取得部102により取得された情報等に基づいて、発電計画を生成する。発電計画とは、発電部を稼働させるタイミングや、発電部に発電させる電力量等を規定した計画である。なお、自車両Mに搭載された不図示のナビゲーション装置に対して目的地が設定された場合に発電計画が生成され、目的地が設定されない場合には発電計画は生成されなくてもよい。以下の説明では、一例として発電計画が生成されていないものとして説明する。
速度決定部106は、情報取得部102により取得された情報に基づいて、発電部を始動させるタイミングとなる自車両Mの速度(以下、始動速度)を決定する。
予測部108は、自車両Mの周辺状況または自車両Mの過去の履歴に基づいて、自車両Mの挙動を予測する。
処理部110は、予測部108により予測された自車両Mの挙動に基づいて、発電部の稼働期間を推定する。処理部110は、推定した稼働期間が発電部の稼働条件を満たす場合、発電部の稼働を指示する稼働指示信号を動力制御部70に出力する。稼働条件は、例えば、自車両Mが所定速度以上で走行する期間が所定時間以上であることである。動力制御部70は、稼働指示信号を取得した場合に発電部を稼働させる。
[処理の概要]
図3は、計画制御部100により実行される処理の概要について説明するための図である。(1)情報取得部102は、例えば、車両データ、環境データ、クラウドデータを取得する。以下、車両データ、環境データ、およびクラウドデータの全部または一部を「周辺環境情報」と称する場合がある。
車両データは、自車両Mに関する情報である。車両データは、例えば、自車両Mの速度や、運転履歴、現状のSOC、燃料(例えばガソリン)等である。運転履歴とは、例えば、自車両Mが利用された日時や、自車両Mが走行した経路等の情報である。車両システム1に含まれる制御部は、自車両Mが利用された際、上記の情報(日時、経路)を運転履歴として記憶装置に記憶させる。
環境データは、例えば、自車両Mの周辺または自車両Mが走行する予定の周辺の画像(または映像)や、騒音、気温、位置情報等である。例えば、自車両Mの周辺の画像や騒音、気温、位置情報は、それぞれ車両システム1に備えられたカメラ80やマイク、気温センサ、GNSS受信機により取得される。また、自車両Mが走行する予定の周辺の画像や、騒音、気温、位置情報は、通信部90により自車両Mが走行する予定の周辺の情報を提供するサーバ装置等から取得されてもよいし、対向車などとの車車間通信により取得されてもよい。
クラウドデータは、例えば、行動予測や、天気情報、渋滞情報等である。クラウドデータとは、インターネット等の公衆回線を含むネットワークを介してサーバ装置等から取得される情報である。このサーバ装置は、複数の車両や端末装置がネットワークを介してアクセス可能なものである。行動予測とは、車内または車外の過去の環境ごとの乗員の行動履歴や、乗員の予定などから予測される乗員の行動を示す情報である。例えば、クラウドデータを提供するサーバ装置は、車内または車外の過去の環境ごとの乗員の行動履歴や、乗員の予定などを、乗員が保持する端末装置等から取得して管理する。そして、上記のサーバ装置は、例えば、管理している情報を機械学習させて乗員の行動予測を行う。
(2)速度決定部106は、発電部を稼働させる始動速度を決定する。なお、始動速度は予め設定された速度であってもよいし、以下の考え方により決定されてもよい。例えば、速度決定部106は、取得した周辺環境情報に基づいて、自車両Mが走行する環境の騒音(第1騒音)を推定する。また、速度決定部106は、その環境を走行する際の速度を推定し、速度で走行した際の自車両Mが発生させる騒音(第2騒音)を推定する。速度決定部106は、第1騒音と第2騒音とを合わせた第3騒音が、所定の音の大きさを超える場合、第2騒音に対応する速度を始動速度としてもよい。所定の音の大きさとは、発電部を稼働させた際の音が乗員にとって気にならない程度の音である。例えば、周辺の騒音が大きい環境では、周辺の環境が小さい環境よりも低い速度が始動速度として決定される。
(3)予測部108は、発電部の稼働期間を予測する。稼働期間は、自車両Mが始動速度以上を保って走行する期間である。
(4)処理部110は、予測部108により発電部の稼働期間が所定期間以上であると予測された場合、発電部を稼働させる。
[フローチャート]
図4は、計画制御部100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は、例えば、アクセルペダルが操作されたことによって実行される処理である。まず、情報取得部102は、周辺環境情報を取得する(ステップS100)。次に、処理部110は、発電部を稼働させる必要があるか否かを判定する(ステップS102)。例えば、SOCが所定値未満である場合、発電部を稼働させる必要があると判定される。発電部を稼働させる必要がない場合、本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
発電部を稼働させる必要がある場合、速度決定部106は、始動速度を決定する(ステップS104)。次に、予測部108は、ステップS100で取得した周辺環境情報に基づいて、自車両Mの挙動を予測する(ステップS106)。
次に、処理部110は、ステップS106で予測した自車両Mの挙動に基づいて、発電部の稼働期間を予測する(ステップS108)。次に、処理部110は、ステップS108で予測した稼働期間が所定期間以上であるか否かを判定する(ステップS110)。ステップS108で予測した稼働期間が所定期間以上でない場合(所定期間未満である場合)、本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
ステップS108で予測した稼働期間が所定期間以上である場合、処理部110は、自車両Mの速度が始動速度以上であるか否かを判定する(ステップS112)。自車両Mの速度が始動速度以上でない場合、ステップS110の処理に戻る。
自車両Mの速度が始動速度以上である場合、処理部110は、発電部を稼働させる(ステップS114)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
上述した処理により、所定期間以上、発電部を稼働させることができる場合に発電部を始動させるため、発電部が頻繁に始動したり、停止したりすることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
以下、発電部の稼働期間が予測される場面について、例示して説明する。以下、自車両Mの進行方向をX方向と称し、自車両Mの幅方向をY方向と称する。
[場面1]
図5は、稼働期間が予測される場面1を示す図である。図示する例では、自車両Mが走行する車線L1と、車線L1に隣接する車線L2とが存在する。道路区画線SL1は、車線L1の左側(マイナスY側)に描画され、道路区画線SL2は車線L1と車線L2とを区画するように描画され、道路区画線SL3は車線L2の右側(プラスY側)に描画されている。また、自車両Mの前方であって、車線L1の左側に信号機Sが存在している。この信号機Sは、車線L1を走行する車両に対して進行の可否を通知するものである。例えば、信号機Sは、「止まれ」を車両に対して通知しているものとする。
自車両Mの認識部82は、信号機が「止まれ」を示していることを認識し、認識結果を計画制御部100に送信する。計画制御部100の予測部108は、認識部82の認識結果(車両の周辺に存在する信号に関する情報)に基づいて、自車両Mが信号機Sの通知に従って所定期間以内に停止することを予測する。例えば、信号機Sの位置と、自車両Mの位置と、自車両Mの速度とに基づいて、自車両Mが停止する時刻が予測される。また、前走車両が存在する場合、前走車両の位置や、速度が加味されて、自車両Mの停車位置や停車する時刻が予測される。
処理部110は、例えば、予測部108の予測結果に基づいて、発電部の稼働時間を推定し、推定した稼働期間が所定期間未満である場合、発電部を稼働させない。これにより、発電部を稼働させた後、すぐに発電部を停止させることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
なお、上述した例では、信号機Sの通知を認識部82の認識結果に基づいて、判定するものとして説明したが、これに代えて(または加えて)、信号機Sの通知は、通信部90により取得されてもよい。この場合、通信部90は、信号機Sの通知内容を提供するサーバ装置等と通信して、信号機Sの通知内容を取得する。
[場面2]
図6は、稼働期間が予測される場面2を示す図である。図5と重複する説明については省略する。図6の例では、自車両Mの前方であって、車線L1の左側に停車している車両m1が存在している。また、車線L2には、自車両Mに向かって走行してくる対向車両m2が存在している。
自車両Mの認識部82は、道路(車線)の幅、停車している車両m1が存在していること、および対向車両m2が存在することを認識し、認識結果を計画制御部100に送信する。計画制御部100の予測部108は、認識部82の認識結果(道路の交通状況)に基づいて、自車両Mが車両m1の手前で減速して、所定期間以内に停車または始動速度以下の速度で走行することを予測する。具体的には、予測部108は、自車両Mの位置、速度(現在の速度)、車両m1の位置、対向車両m2の位置、および対向車両mの速度に基づいて、自車両Mが車両m1付近に到達した際の対向車両m2の位置を予測する。予測部108は、自車両Mが車両m1付近に到達した際に対向車両m2の位置が車両m1に近づく場合、自車両Mは車両m1の手前で停車または始動速度以下に減速すると予測する。自車両Mは、車両m1を通過する際、対向車両m2に迷惑を掛けないように(車線L2にはみ出ないように)走行するためである。
処理部110は、例えば、予測部108の予測結果に基づいて、発電部の稼働時間を推定し、推定した稼働期間が所定期間未満である場合、発電部を稼働させない。これにより、発電部を稼働させた後、すぐに発電部を停止させることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
また、予測部108は、自車両Mの前方の混雑状況(交通状況)に基づいて、自車両Mの挙動を予測してもよい。例えば、予測部108は、自車両Mの前方に車両が連なっていて、それらの車両が減速して走行している場合、混雑によって自車両Mは停車または始動速度以下に減速すると予測する。
[場面3]
図7は、稼働期間が予測される場面3を示す図である。場面3では、自車両MがD1方向、対向車両m3がD2方向に、それぞれ進行して対面通行しようとしている。また、自車両Mおよび対向車両m3が走行する道路には、特定領域AR1が存在するものとする。特定領域AR1は、道路の他の領域よりも道幅が狭くなっている領域である。この道幅は、自車両Mと対向車両m3とが対面通行することができない道幅である。
自車両Mの認識部82は、特定領域AR1(道路の形状または道幅)、および対向車両m3(交通状況)を認識し、認識結果を計画制御部100に送信する。計画制御部100の予測部108は、認識部82の認識結果に基づいて、自車両が特定領域AR1の手前で減速して、所定期間以内に停車または始動速度以下の速度で走行することを予測する。具体的には、予測部108は、特定領域AR1の位置、車両Mの位置、速度(現在の速度)、対向車両m3の位置、および対向車両m3の速度に基づいて、自車両Mが特定領域AR1付近に到達した際の対向車両m3の位置を予測する。予測部108は、自車両Mが特定領域AR1付近に到達した際に対向車両m3が特定領域AR1に近づく場合、自車両Mは特定領域AR1の手前で停車または始動速度以下に減速すると予測する。自車両Mは、特定領域AR1を通過する際、対向車両m3の通行を妨げないように走行するためである。
処理部110は、例えば、予測部108の予測結果に基づいて、発電部の稼働時間を推定し、推定した稼働期間が所定期間未満である場合、発電部を稼働させない。これにより、発電部を稼働させた後、すぐに発電部を停止させることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
[場面4]
図8は、稼働期間が予測される場面4を示す図である。図7と重複する説明については省略する。自車両Mおよび対向車両m3が走行する道路には、特定領域AR2が存在するものとする。特定領域AR2は、障害物OBが道路に存在し、自車両Mが走行することができる道路の幅が他の道路の領域よりも狭くなっている領域である。障害物OBは、例えば、電柱や駐車中の対向車両m3である。この特定領域AR2の道幅は、自車両Mと対向車両m3とが対面通行することができない道幅である。
自車両Mの認識部82は、特定領域AR2(道路の形状または道幅)、および対向車両m3(交通状況)を認識し、認識結果を計画制御部100に送信する。計画制御部100の予測部108は、認識部82の認識結果に基づいて、自車両Mが特定領域AR2の手前で減速して、所定期間以内に停車または始動速度以下の速度で走行することを予測する。具体的には、予測部108は、特定領域AR2の位置、自車両Mの位置、速度(現在の速度)、対向車両m3の位置、および対向車両m3の速度に基づいて、自車両Mが特定領域AR2付近に到達した際の対向車両m3の位置を予測する。予測部108は、自車両Mが特定領域AR2付近に到達した際に対向車両m3が特定領域AR2に近づく場合、自車両Mは特定領域AR2の手前で停車または始動速度以下に減速すると予測する。
処理部110は、例えば、予測部108の予測結果に基づいて、発電部の稼働時間を推定し、推定した稼働期間が所定期間未満である場合、発電部を稼働させない。これにより、発電部を稼働させた後、すぐに発電部を停止させることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
[場面5]
図9は、稼働期間が予測される場面5を示す図である。図7と重複する説明については省略する。図9の例では、方向D1を基準とした場合に、退避スペースAR3が道路の左側に隣接して存在するものとする。自車両Mおよび対向車両m3が走行している道路は、道幅が狭く、自車両Mまたは対向車両m3が退避スペースAR3に退避しないと、対面通行できないものとする。
自車両Mの認識部82は、退避スペースAR3(道路の形状または道幅)、および対向車両m3(交通状況)を認識し、認識結果を計画制御部100に送信する。計画制御部100の予測部108は、認識部82の認識結果に基づいて、自車両Mが特定領域AR3の手前で減速して、所定期間以内に停車または始動速度以下の速度で走行することを予測する。具体的には、予測部108は、走行中の道路の道幅と、自車両Mの幅と対向車両m3の幅とを合わせた車両幅とを比較して、道幅が車両幅に所定の余裕幅を加算した幅よりも小さい場合、自車両Mまたは対向車両m3とは退避スペースAR3付近で停止または減速(徐行)すると予測する。自車両M(または対向車両m3)が、退避スペースAR3に退避するために減速等するためである。
処理部110は、例えば、予測部108の予測結果に基づいて、発電部の稼働時間を推定し、推定した稼働期間が所定期間未満である場合、発電部を稼働させない。これにより、発電部を稼働させた後、すぐに発電部を停止させることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
なお、上述した場面3〜5では対向車両が存在するものとして説明したが、対向車両が存在せず、道幅が狭い場合、予測部108は自車両Mが減速すると予測してもよい。
[場面6]
図10は、稼働期間が予測される場面6を示す図である。場面6では、自車両Mが道路R1を走行している。道路Rは、自車両Mの前方にカーブ路を有する道路である。
自車両Mの認識部82は、道路R1のカーブ路(道路の形状)を認識し、認識結果を計画制御部100に送信する。認識結果とは、例えば、カーブ路の曲率半径(曲率)である。計画制御部100の予測部108は、認識部82の認識結果に基づいて、自車両Mがカーブ路の手前で減速して、所定期間以内に停車または始動速度以下の速度で走行することを予測する。具体的には、予測部108は、カーブ路の曲率半径に基づいて、カーブ路への進入速度を導出し、導出した進入速度に基づいて自車両Mの挙動を予測する。例えば、予測部108は、カーブ路の曲率半径と進入速度とが互いに対応付けられた対応マップを参照して、進入速度を予測する。この進入速度は、例えば、カーブ路を走行した際に自車両Mの乗員にかかる横方向の加速度が所定値以下となる速度である。
処理部110は、例えば、予測部108の予測結果に基づいて、発電部の稼働時間を推定し、推定した稼働期間が所定期間未満である場合、発電部を稼働させない。これにより、発電部を稼働させた後、すぐに発電部を停止させることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
なお、上述した例では、道路の形状を認識部82の認識結果に基づいて、判定するものとして説明したが、これに代えて(または加えて)、道路の形状は、通信部90により取得されてもよい。
[場面7]
図11は、稼働期間が予測される場面7を示す図である。場面7では、自車両Mが道路R2を走行している。道路R2は、自車両Mの前方に交差点を有する道路である。また、道路R2は、交差点の手前において、交差点を通過する際の速度(例えば15km/h)を示す道路標識が設定されている。
自車両Mの認識部82は、上記の道路標識および道路標識に規定された内容を認識し、認識結果を計画制御部100に送信する。計画制御部100の予測部108は、認識部82の認識結果(制限速度)に基づいて、自車両Mが交差点の手前で減速して、所定期間以内に始動速度以下の速度で走行することを予測する。
処理部110は、例えば、予測部108の予測結果に基づいて、発電部の稼働時間を推定し、推定した稼働期間が所定期間未満である場合、発電部を稼働させない。これにより、発電部を稼働させた後、すぐに発電部を停止させることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
なお、上述した例では、道路標識に関する情報を認識部82の認識結果に基づいて、判定するものとして説明したが、これに代えて(または加えて)、道路標識に関する情報は、通信部90により取得されてもよい。
[場面8]
図12は、稼働期間が予測される場面8を示す図である。上述した図5の内容と重複する説明については省略する。場面8では、車線L1の自車両Mの前方左側には、店舗ST1が存在している。店舗ST1は、自車両M(の乗員)が立ち寄る可能性が所定度合以上である店舗(以下、頻繁利用店舗)である。
計画制御部100の予測部108は、店舗利用マップMAの情報を参照して、自車両Mの位置付近に存在する頻繁利用店舗を抽出する。図13は、店舗利用マップMAの内容を概念的に示す図である。店舗利用マップMAは、XY座標面において、自車両Mが立ち寄った店舗と、その店舗に立ち寄った頻度とが互いに対応付けられた情報である。頻度とは、例えば、単位期間当たりにおける店舗の利用頻度である。また、図13の例では、店舗に立った頻度が閾値Th以上の店舗ST1、ST2が頻繁利用店舗として抽出される。なお、店舗利用マップMAは、例えば、時間帯ごとや、曜日ごと等に単位期間当たりにおける店舗の利用頻度が、店舗ごとに対応付けられている。
予測部108は、店舗利用マップMAの情報(走行履歴)を参照して、図12に示したように自車両Mの位置が頻繁利用店舗から所定距離以内に近づいた場合、自車両Mは頻繁利用店舗に立ち寄るとみなし、自車両Mの挙動を予測する。
処理部110は、例えば、予測部108の予測結果に基づいて、発電部の稼働時間を推定し、推定した稼働期間が所定期間未満である場合、発電部を稼働させない。これにより、発電部を稼働させた後、すぐに発電部を停止させることが抑制される。この結果、利用者の快適性を向上させることができる。
なお、予測部108は、過去の走行経路情報(走行履歴)を参照して、自車両Mが減速等する位置を抽出してもよい。例えば、過去の走行経路情報とは、XY座標面において、自車両Mが減速した区間である。より具体的には、過去の走行経路情報とは、自車両Mが減速して右折または左折した位置と、その位置で右折または左折した頻度とが互いに対応付けられた情報である。
また、本実施形態で予測部108の予測に用いられる情報は、自車両Mの認識部82により認識された情報であってもよいし、通信部90がサーバ装置等から取得した情報であってもよい。
以上説明した実施形態によれば、車両制御システムは、第1モータ12によって使用される動力を出力するエンジン10と、エンジン10により出力された動力を用いて発電する第1モータ12とを含む発電部と、発電部により発電された電力を蓄えるバッテリ60と、車両の駆動輪25に連結され、発電部またはバッテリ60から供給される電力を用いて駆動することで駆動輪25を回転させる第2モータ18と、車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測する予測部108と、予測部108により予測された車両の挙動に基づいて、発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定する処理部110と、処理部110により推定された稼働期間が、所定期間以上である場合に発電部を稼働させる動力制御部70とを備えることにより、利用者の快適性を向上させることができる。
[ハードウェア構成]
上述した実施形態の車両システム1の計画制御部100は、例えば、図14に示すようなハードウェアの構成により実現される。図14は、実施形態の制御部(計画制御部100)のハードウェア構成の一例を示す図である。
制御部は、通信コントローラ100−1、CPU100−2、RAM100−3、ROM100−4、フラッシュメモリやHDDなどの記憶装置100−5、およびドライブ装置100−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置100−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。記憶装置100−5に格納されたプログラム100−5aがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM100−3に展開され、CPU100−2によって実行されることで、制御部が実現される。また、CPU100−2が参照するプログラムは、ドライブ装置100−6に装着された可搬型記憶媒体に格納されていてもよいし、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
上記実施形態は、以下のように表現することができる。
電動機によって使用される動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する前記電動機とを含む発電部と、
前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、
車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、
記憶装置と、
前記記憶装置に格納されたプログラムを実行するハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記プログラムを実行することにより、
車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測し、
前記予測された車両の挙動に基づいて、前記発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定し、
前記推定された稼働期間が、所定期間以上である場合に前記発電部を稼働させる、
車両制御システム。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 エンジン
12 第1モータ
18 第2モータ
60 バッテリ
70 動力制御部
71 ハイブリッド制御部
72 エンジン制御部
73 モータ制御部
74 ブレーキ制御部
75 バッテリ制御部
82 認識部
90 通信部
100 計画制御部
102 情報取得部
104 発電計画部
106 速度決定部
108 予測部
110 処理部

Claims (11)

  1. 電動機によって使用される動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する前記電動機とを含む発電部と、
    前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、
    車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機と、
    車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測する挙動予測部と、
    前記挙動予測部により予測された車両の挙動に基づいて、前記発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定する推定部と、
    前記推定部により推定された稼働期間が、所定期間以上である場合に前記発電部を稼働させる制御部と、
    を備える車両制御システム。
  2. 前記稼働条件は、前記車両が所定速度以上で走行する期間が所定時間以上であることである、
    請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記挙動予測部は、前記車両の周辺に存在する信号に関する情報に基づいて、前記車両の挙動を予測する、
    請求項1または請求項2に記載の車両制御システム。
  4. 前記挙動予測部は、前記車両が走行する予定の道路の制限速度に基づいて、前記車両の挙動を予測する、
    請求項1から3のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  5. 前記挙動予測部は、前記車両の走行履歴に基づいて、前記車両の挙動を予測する、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  6. 前記挙動予測部は、前記車両が走行する道路の交通状況に基づいて、車両の挙動を予測する、
    請求項1から5のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  7. 前記挙動予測部は、前記車両が走行する道路の形状に基づいて、車両の挙動を予測する、
    請求項1から6のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  8. 前記挙動予測部は、前記車両が走行する道路の道幅に基づいて、車両の挙動を予測する、
    請求項1から7のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  9. 前記車両の進行方向の道路状況または交通状況を提供するサーバ装置と通信する通信部を、更に備え、
    前記挙動予測部は、前記通信部を用いて取得した前記車両の進行方向の道路状況または交通状況に基づいて、車両の挙動を予測する、
    請求項1から8のうちいずれか1項に記載の車両制御システム。
  10. 電動機によって使用される動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する前記電動機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機とを備える車両の車載コンピュータが、
    車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測し、
    前記予測された車両の挙動に基づいて、動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定し、
    前記推定された稼働期間が、所定期間以上である場合に前記発電部を稼働させる、
    車両制御方法。
  11. 電動機によって使用される動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する前記電動機とを含む発電部と、前記発電部により発電された電力を蓄える蓄電池と、車両の駆動輪に連結され、前記発電部または前記蓄電池から供給される電力を用いて駆動することで前記駆動輪を回転させる走行用電動機とを備える車両の車載コンピュータに、
    車両の周辺状況または車両の過去の履歴に基づいて、車両の挙動を予測させ、
    前記予測させた車両の挙動に基づいて、動力を出力する内燃機関と、前記内燃機関により出力された動力を用いて発電する発電機とを含む発電部の稼働条件を満たす稼働期間を推定させ、
    前記推定させた稼働期間が、所定期間以上である場合に前記発電部を稼働させる、
    プログラム。
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