JP2019084733A - 画像形成装置、管理システム、画像形成制御プログラム、管理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
なお、この種のLEDプリンタヘッドを発光部として用いた画像形成装置では、主走査方向に発光素子としてのLEDがアレイ状に並んでいるため、LED個々の発光特性のばらつきが存在すると、副走査方向のスジ状の濃度むらとして画像品質を低下させることになる。なお、LEDプリンタにおいて良好な画像を形成する技術については、以下の特許文献にも提案がなされている。
経年変化の主要因は半導体製造における材料のバラツキ(半導体結晶の不純物量など)で、経年変化する程度は材料のロット毎にバラバラで、製造時に変化する程度を予測することが出来ない。
(1)本発明の一側面が反映された画像形成装置と画像形成制御プログラムは、第1方向を長手方向とする発光部に対して、相対的に、第1方向と直交する第2方向に像担持体を走査させて、画像データに応じた前記発光部から前記像担持体への発光によって前記像担持体に画像を担持させ、前記像担持体に担持された画像を用紙に転写することで画像形成する画像形成部と、前記発光部の前記像担持体への発光による画像形成を制御する制御部と、を有する画像形成装置であって、前記発光部は、複数の発光素子を有する発光素子アレイが複数組み合わされて第1方向を長手方向として構成される発光素子アレイ群を備えると共に、前記発光素子それぞれを前記画像データと光量補正データとに基づいて発光駆動するドライバを複数の前記発光素子アレイに対応して複数備え、前記制御部は、前記発光素子の累積発光時間を1素子毎に算出し、各発光素子の累積発光時間が均等になるように発光時間補正を行い、予め定められた規定タイミングにおいて、検査パターンが形成されたチャートを出力するよう前記画像形成部を制御すると共に、当該チャートの読み取り結果を参照して前記発光素子アレイの周期で生じる濃度むらを補正する前記光量補正データを生成して前記ドライバに供給する、ことを特徴とする。
(3)以上の(1)〜(2)において、前記制御部は、前記規定タイミングとして、前記発光素子の累積発光時間、画像形成出力数、通電時間、経過日数、前記発光時間補正の実行回数、の少なくとも1つを参照する、ことを特徴とする。
(5)以上の(1)〜(4)において、前記制御部は、前記チャートの読み取り結果から取得される前記各発光素子の濃度むらのうち、前記発光素子アレイの周期で生じる濃度むら以外の濃度むらが所定の値以上検出される場合には異常であると判断する、ことを特徴とする。
(1)本発明の一側面が反映された画像形成装置と画像形成制御プログラムでは、複数の発光素子を有する発光素子アレイが複数組み合わされて第1方向を長手方向として構成される発光素子アレイ群を備え、発光素子それぞれを画像データと光量補正データとに基づいて発光駆動する際に、前記発光素子の累積発光時間を1素子毎に算出し、各発光素子の累積発光時間が均等になるように発光時間補正を行い、予め定められた規定タイミングにおいて、検査パターンが形成されたチャートを出力し、当該チャートの読み取り結果を参照して発光素子アレイの周期で生じる濃度むらを補正する光量補正データを生成する。
〔構成〕
図1のブロック図及び図2の構成図を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
制御部101は、画像形成装置100内の各部を制御する。通信部102は、他の装置と通信する。操作表示部103は、利用者による操作入力に応じた操作入力信号を制御部101に通知すると共に画像形成装置100の状態表示とを行う。記憶部104は、制御プログラム及び各種設定データを記憶すると共に制御プログラムのワークエリアとして使用される。給紙部105は、収容されている用紙を給紙する。読み取り部110は、原稿を読み取って読み取り画像データを生成する。搬送部120は、給紙されプリントされる用紙を所定速度で搬送する。画像データ記憶部130は、プリントする際のイメージデータや各種データを記憶する。画像処理部140は、プリントに必要な各種画像処理を実行する。画像形成部150は、プリント命令と画像処理後のイメージデータとに基づいて画像形成(作像,転写,定着などの一連の動作を意味しており、総称してプリントと呼ぶ)を実行する。
ここで、像担持体151は、静電潜像とトナー像が形成される。帯電部152は、像担持体151を所定の電位で帯電させる。発光部153は、帯電した像担持体151にイメージデータに応じた発光をして静電潜像を形成する。現像部154は、静電潜像を現像してトナー像にする。転写分離部155は、像担持体151上のトナー像を用紙に転写すると共に用紙を像担持体151から分離する。定着部156は、用紙上のトナー像を熱と圧力とで定着させる。クリーニング部157は、像担持体に残存するトナーを除去する。除電部158は、像担持体151の電位を除去する。
また、メモリ1532は、像担持体への発光の際の各発光素子の光学的ばらつきを補正する補正値を記憶する記憶部としてEEPROM等で構成されている。
また、発光素子アレイ群1534は、ドライバ1533_1〜1533_nにより駆動されて像担持体151に発光を行う複数の発光素子アレイ1534_1〜1534_nと、を備えて構成されている。すなわち、ここで、発光部153を構成する複数の発光素子アレイ1534_1〜1534_nは、図2の紙面垂直方向である第1方向(主走査方向)を長手方向として、複数の発光素子アレイが組み合わされて、発光素子アレイ群1534として、構成されている。
また、本実施形態の画像形成装置100はスタンドアロンとして単体又は個別に存在していても良いが、図3に示されるように、複数ページの画像形成装置100_1〜100_nが、ネットワーク200を介してサーバ等の管理装置300と通信可能に接続されていても良い。なお、ネットワーク200は、室内のLAN、会社内のイントラネット、各所を接続するインターネットの何れであっても良い。
ここで、本実施形態の課題である発光素子の特性について説明する。なお、発光素子としては、LEDを具体例として用いることにする。
また、図1に示した発光素子アレイ群1534を構成する発光素子アレイ1534_1〜1534_nの具体例としては、LEDアレイを具体例に用いることにする。なお、発光素子アレイ群1534は、数十個の発光素子アレイ1534_1〜1534_nで構成される。そして、発光素子アレイ1534_1〜1534_nのそれぞれは、数十〜数百のLED等の発光素子が組み合わされて構成されている。すなわち、LEDアレイなどの発光素子アレイ1534_1〜1534_nの集合体であって、画像形成に使用される主走査方向に十分な長さを有するものが発光素子アレイ群1534である。
なお、ここでは、累積発光時間=0時間の状態のLEDアレイ10個の光量特性と、累積発光時間=50時間の状態のLEDアレイ10個の光量特性とを重ねて図示している。
以下、実施形態として、複数の発光素子が組み合わされて構成される発光素子アレイを複数備える発光部を用いて画像形成する際に、発光部の汚損等に影響されずに発光素子の経年変化による光量変化に起因する濃度むらを検出して補正することが可能な画像形成装置、管理システム、画像形成制御プログラム、管理プログラムについて説明する。
制御部101は、操作表示部103や外部機器からの画像形成要求に応じて、画像形成の開始を各部に指示する(図8中のステップS100)。
画像形成が開始されると、制御部101は、発光部153に含まれる発光素子アレイ群1534を構成するすべての発光素子それぞれについて、発光時間をカウントして累積発光時間を算出する(図8中のステップS101)。
図10(a)は、発光素子アレイ1534_1〜1534_nとして、ある同一製造ロットのLEDアレイ10個を主走査方向に直線状に並べた状態で、上述したチャートを画像形成部150が出力し、このチャートを読み取り部110で読み取って得た濃度を示している。なお、横軸に付した1−10の数字が各LEDアレイのアレイ番号を示し、縦軸が画像濃度を示している。なお、各LEDアレイには、数十〜数百の発光素子としてのLEDが含まれている。
まず、チャートの読み取り結果(図10(a))を参照し、チャート中の副走査方向の縦線(LEDアレイの端部ドット位置情報)を元に、LEDアレイ間隔に濃度むらを分割する(図10(b))。そして、分割された各LEDアレイの濃度むら(図10(b)を重ね合わせ(図10(c))、重ね合わせた濃度むらを平均化した平均濃度むらを生成する(図10(d))。この場合、それぞれの濃度むらの細かな違いがキャンセルされ、濃度むらの大まかな特性が平均濃度むらとして抽出される。
・全LEDアレイの濃度むらデータの平均値を求める。
・各LEDアレイの濃度むらデータのうち最大値と最小値を除外して、全LEDアレイの濃度むらデータの平均値を求める。
そして、制御部101は、
単一の製造ロットのLEDアレイで構成される場合には(図8中のステップS106で同一種)、以上のようにして算出した平均濃度むらをLEDの光量補正データへ変換する(図8中のステップS107)。
すなわち、図11に示すように、まず、チャートの読み取り結果(図11(a))を参照し、チャート中の副走査方向の縦線(LEDアレイの端部ドット位置情報)を元に、LEDアレイ間隔に濃度むらを分割する(図11(b))。そして、分割された各LEDアレイの濃度むら(図11(b)を製造ロット毎(1〜6,7〜10)に重ね合わせ(図11(c1),(c2))、重ね合わせた濃度むらを平均化した平均濃度むらを製造ロット毎(1〜6,7〜10)に生成する(図10(d1),(d2))。この場合、それぞれの製造ロット毎(1〜6,7〜10)に濃度むらの細かな違いがキャンセルされ、濃度むらの大まかな特性が平均濃度むらとして抽出される。なお、ここでは製造ロットが2種類の場合を例示したが、これに限定されず3種類以上の場合にも同様に対処すれば良い。
なお、光量補正値は実際には0〜63段階等のデータとしてメモリ1532内に格納される。そして、発光制御デバイス1531が各ドライバ1533_1〜1533_nに光量補正データを通知し、各ドライバ1533_1〜1533_nが発光素子アレイ1534_1〜1534_nを発光駆動する際に光量補正データが適用される。
以上説明してきたように、各発光素子の累積発光時間が均等になるように発光時間補正を行うことで、発光素子毎の経年変化による光量のばらつきが抑えられた状態に保たれる。また、累積発光時間が均等になるようにしているため、各発光素子の経年変化によるばらつきの方向や程度が揃った状態になる。そして、検査パターンが形成されたチャートを出力して当該チャートの読み取り結果を参照して発光素子アレイの周期で生じる濃度むらを補正する光量補正データを生成することで、素子の経年変化による光量のばらつきが抑えられた状態における発光素子アレイの周期で生じる濃度むらを補正することが可能になる。すなわち、一部の発光素子の劣化や汚損等に影響されずに発光素子の経年変化による光量変化に起因する濃度むらを検出して補正することが可能になる。
図3に示すように、複数の画像形成装置100_1〜100_nがネットワーク200を介してサーバ等の管理装置300に通信可能に接続され、管理システムを構成した状態になっているとする。
この場合、複数の画像形成装置100_1〜100_nのいずれかは、LEDアレイの製造ロット毎に光量補正データを生成し、LEDアレイの製造ロットの情報と、規定タイミングの経過状況と、光量補正データとを管理装置300に送信する。
以下、図15のフローチャートを参照し、第2動作例の説明を行う。なお、この第2動作例を説明する図15において、第1動作例で説明した図8と同一処理には同一ステップ番号を付すことで重複した説明を省略する。以下、第2動作例において第1動作例と異なる部分を中心に説明する。
〔その他の実施形態〕
以上の実施形態の説明で具体的数値を用いた部分は実施形態の一例であって、これに限定されるものではない。
また、以上の実施形態における読み取り部110については、画像形成装置100とは独立したスキャナ装置を使用することも可能である。
101 制御部
102 通信部
103 操作表示部
104 記憶部
105 給紙部
110 読み取り部
120 搬送部
120 原稿読込部
130 画像データ記憶部
140 画像処理部
150 画像形成部
Claims (9)
- 第1方向を長手方向とする発光部に対して、相対的に、第1方向と直交する第2方向に像担持体を走査させて、画像データに応じた前記発光部から前記像担持体への発光によって前記像担持体に画像を担持させ、前記像担持体に担持された画像を用紙に転写することで画像形成する画像形成部と、
前記発光部の前記像担持体への発光による画像形成を制御する制御部と、
を有する画像形成装置であって、
前記発光部は、
複数の発光素子を有する発光素子アレイが複数組み合わされて第1方向を長手方向として構成される発光素子アレイ群を備えると共に、前記発光素子それぞれを前記画像データと光量補正データとに基づいて発光駆動するドライバを複数の前記発光素子アレイに対応して複数備え、
前記制御部は、
前記発光素子の累積発光時間を1素子毎に算出し、各発光素子の累積発光時間が均等になるように発光時間補正を行い、
予め定められた規定タイミングにおいて、検査パターンが形成されたチャートを出力するよう前記画像形成部を制御すると共に、当該チャートの読み取り結果を参照して前記発光素子アレイの周期で生じる濃度むらを補正する前記光量補正データを生成して前記ドライバに供給する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記画像形成部が画像形成を実行していないタイミング、または、前記画像形成部で複数ページの画像を形成している場合における画像間のタイミング、のいずれかで前記発光時間補正を実行する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記規定タイミングとして、前記発光素子の累積発光時間、画像形成出力数、通電時間、経過日数、前記発光時間補正の実行回数、の少なくとも1つを参照する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、複数の前記発光素子アレイが異なる製造ロットである場合、前記発光素子アレイの製造ロット毎に前記光量補正データを生成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記チャートの読み取り結果から取得される前記各発光素子の濃度むらのうち、前記発光素子アレイの周期で生じる濃度むら以外の濃度むらが所定の値以上検出される場合には異常であると判断する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載され、他の装置と通信する通信部を備えた画像形成装置と、
前記画像形成装置と通信可能な管理装置と、
を有する管理システムであって、
前記画像形成装置は、
前記発光素子アレイの製造ロット毎に前記光量補正データを生成し、
前記発光素子アレイの製造ロットの情報と、前記規定タイミングの経過状況と、前記光量補正データとを前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記発光素子アレイの製造ロット毎に前記規定タイミングにおける前記光量補正データを分析し、前記規定タイミングとしての適正な適正規定タイミングを判断し、前記適正規定タイミングと前記製造ロットとを前記画像形成装置に送信する、
ことを特徴とする管理システム。 - 前記管理装置に対して、複数の前記画像形成装置が通信可能に接続された管理システムであって、
前記画像形成装置は、前記管理装置から送信された前記適正規定タイミングと前記製造ロットとを受信し、前記発光素子アレイの該当する製造ロットに対して前記適正規定タイミングを前記規定タイミングとして割り当てる、
ことを特徴とする請求項6に記載の管理システム。 - 第1方向を長手方向とする発光部に対して、相対的に、第1方向と直交する第2方向に像担持体を走査させて、画像データに応じた前記発光部から前記像担持体への発光によって前記像担持体に画像を担持させ、前記像担持体に担持された画像を用紙に転写することで画像形成する画像形成部と、
前記発光部の前記像担持体への発光による画像形成を制御する制御部と、
を有する画像形成装置を制御する画像形成制御プログラムであって、
複数の発光素子を有する発光素子アレイが複数組み合わされて第1方向を長手方向として構成される発光素子アレイ群を備えると共に、前記発光素子それぞれを前記画像データと光量補正データとに基づいて発光駆動するドライバを複数の前記発光素子アレイに対応して複数備える前記発光部、
前記発光素子の累積発光時間を1素子毎に算出し、各発光素子の累積発光時間が均等になるように発光時間補正を行い、予め定められた規定タイミングにおいて、検査パターンが形成されたチャートを出力するよう前記画像形成部を制御すると共に、当該チャートの読み取り結果を参照して前記発光素子アレイの周期で生じる濃度むらを補正する前記光量補正データを生成して前記ドライバに供給する前記制御部、
として前記画像形成装置のコンピュータを機能させる画像形成制御プログラム。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載され他の装置と通信する通信部を備えた画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能な管理装置と、を有する管理システムを制御する管理プログラムであって、
前記発光素子アレイの製造ロット毎に前記光量補正データを生成し、前記発光素子アレイの製造ロットの情報と、前記規定タイミングの経過状況と、前記光量補正データとを前記管理装置に送信する前記画像形成装置、
前記発光素子アレイの製造ロット毎に前記規定タイミングにおける前記光量補正データを分析し、前記規定タイミングとしての適正な適正規定タイミングを判断し、前記適正規定タイミングと前記製造ロットとを前記画像形成装置に送信する前記管理装置、
として前記管理システムのコンピュータを機能させる管理プログラム。
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