JP2019081295A - 振出式シャープペンシル - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、このような振出式シャープペンシルは、軸筒を振った際に、重量体が該軸筒内の前方当接体及び後方当接体に当接することで衝撃音が生じ、また、重量体が前後に移動する際に他の部材と摺接する摺接音が生じてしまうものであった。
しかしながら、特許文献1の振出式シャープペンシルでは、当接体に設けた弾性片によって重量体の衝撃が吸収され、その際に発生する衝撃音は軽減されるものの、完全には防ぐことができていなかった。また、重量体が前後に移動する際、該重量体が他の部材と摺接することで発生する摺接音は考慮されていなかった。
この特許文献2の振出式シャープペンシルでは、芯タンクと軸筒との隙間に重量体を配し、重量体の外面に設けた前方受部と軸筒の内面に設けた後方受部との間に弾発部材を配し、弾発部材で重量体を常時前方へ弾発するよう構成している。このため、振り動作時に重量体が後方へ移動した際の衝撃音は、弾発部材の収縮により吸収されることで防止される。更に、収縮した弾発部材の弾発力により重量体が前進する力を補助できるため、重量体が振り動作時に加速するために必要となる軸方向の移動距離を短くでき、芯タンクと重量体自体の摺接音も軽減することができる。
「1.軸筒内に、筆記芯を狭持可能なチャックと、該チャックの後方に配設され内部に前記筆記芯を収納する芯タンクと、を備えた芯繰出機構を具備し、前記軸筒を前後に振ることにより前記チャックが前進し、前記筆記芯を前方へ繰出すことができる振出式シャープペンシルであって、
前記チャックと前記芯タンクとが前後動不能に固着されており、
前記軸筒の外周部に、筒状に形成された把持部材が該軸筒に対して前後動自在に係止され、前記把持部材に形成した当接部と前記軸筒に形成した被当接部とが該把持部材に対して該軸筒が前進した際に当接するよう構成され、前記把持部材と前記軸筒との間に第一の弾発部材を配設して、前記把持部材を前記軸筒に対して前方へ弾発し、
前記把持部材を把持した状態で、前記軸筒の前後に振ることにより前記芯タンクを前進させ、該芯タンクに従動して前進する前記チャックにより前記軸筒内の筆記芯を前方へ繰出すことを特徴とした振出式シャープペンシル。
2.前記芯タンクと前記軸筒との間に第二の弾発部材を配設して、前記芯タンクを前記軸筒に対して前方へ弾発したことを特徴とする前記1項に記載の振出式シャープペンシル。
3.前記把持部材をゴム弾性を有する弾性材料で形成したことを特徴とする前記1項または2項に記載の振出式シャープペンシル。」である。
また、複数の筒状体を固着して芯タンクを形成する場合、個々の筒状体は同じ材料を用いて形成してもよく、例えば樹脂と金属、樹脂と木材など、別の材料を用いて形成したものを固着させて一体化させてもよい。更に、振り動作時に芯タンク及びチャックが前進し易くするために、複数の筒状体に部分的に重い材料を用いたり、肉厚を厚くする等により芯タンクを重く形成してもよい。
尚、把持部材に用いる弾性材料としては、合成ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、熱可塑性エラストマー等が好適に使用できる。
このため、本発明は、芯強度が弱い直径が0.6mm以下の筆記芯に用いることが好ましく、直径が0.4mm以下の筆記芯に用いることがより好ましい。
また、本実施例では、軸筒の長手方向において、先口がある方を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。更に、軸筒の軸径方向において、芯繰出機構がある方を内方と表現し、その反対側を外方と表現する。
尚、説明を分かりやすくするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ符号を付してある。
本実施例の振出式シャープペンシル1は、図1に示すように、軸本体2の前方に先口3を配設して着脱自在に螺合してあり、軸本体2の後方には後部筒部材4を着脱不能に係止して、先口3と軸本体2と後部筒部材4とで軸筒5を形成してある。そして、振出式シャープペンシル1は、軸筒5と、軸筒5の前部外周部に当該軸筒5に対して前後動自在に係止された把持部材6と、軸筒5内に配設された芯繰出機構7と、軸筒5の後方に着脱自在に装着されたキャップ体8と、により構成してある。
尚、芯繰出機構7は、先口3と軸本体2とを螺合する際に、先口3の内段と軸本体2の前端部とで連結具14を狭持することで、軸筒5内に固定してある。
尚、前筒体12と後筒体16により内部に筆記芯11を収納可能な内孔を有する芯タンク17が形成される。
また、具体的には、把持部材6はゴム弾性を有する熱可塑性エラストマーを射出成形することで形成してある。
尚、本実施例では第2コイルスプリング20の取付時荷重は80gとしてあり、チャックスプリング15の取付時荷重100gより小さく構成することで、チャック9が常時後方へ弾発されて筆記芯11をチャック9で挟持するようにしてある。
また、ノック体21の外周面には、周状に突出させたスプリング受部21eを形成してあり、スプリング受部21eと後部筒部材4の後孔段部4gとの間にノックスプリング22を張架してノック体21を後方へ弾発してある。
図1の状態から、振出式シャープペンシル1の把持部材6を指で把持し、軸筒5の軸心に沿った方向に後方から前方へ向けて振り動作を行い、前方へ振られた状態で振出式シャープペンシル1の振り動作を止めると、把持部材6に対して固定されていない部品が前方へ移動する。即ち、把持部材6に対して、把持部材6と第1コイルスプリング19とを除く全部品(軸筒5、芯繰出機構7、ノック体21、ノックスプリング22、消しゴム23、キャップ体8)が第一の慣性力を受けて一体的に前進を開始する。そして、把持部材6の後端6b(当接部)に前進した軸本体2(軸筒5)の外段部2c(被当接部)が当接すると、軸筒5の前進が止まり、軸筒5に対してチャック9とコネクター10と芯タンク17とが前方方向へ発生した第二の慣性力を受け、チャックスプリング15の弾発力に抗して更に前進する。この時差をつけて2段階に発生した慣性力により芯タンク17に従動してチャック9が前進し、チャック9に狭持された筆記芯11も前進し、筆記芯11が前方へ繰り出され先口3前端開口部3bから前方へ突出する。
尚、本発明の振出式シャープペンシル1では、公知のシャープペンシルと同様に、キャップ体8を前方へ押圧する動作(ノック動作)をすることで、キャップ体8と共にノック体21を前方へ移動させ、前進したノック体21の底部21cに芯タンク17の後端が当接し、更に、芯タンク17の前進に従動してチャック9が筆記芯11を狭持したまま前進することでも芯を前方へ繰出すことができるよう構成してある。
更に、振り動作時に芯タンク17は他の部材と摺接及び当接はしないため、芯タンク17に起因した音は殆ど発生しない。また、把持部材6は前述したようにゴム弾性を有する熱可塑性エラストマーで形成していることから、把持部材6の後端6b(当接部)と軸本体2の外段部2c(被当接部)とが当接した際の衝突音が軽減される。そして、第一の慣性力が働く際、把持部材6及び第1コイルスプリング19以外の全部品の重量により慣性力が掛かるため、軸筒内を前後に摺動する重量体の重さのみで慣性力を発生させている従来公知の振出式シャープペンシルに比べて慣性力を発生させるに必要となる把持部材6の摺動距離を短くでき、結果として、把持部材6に対して軸本体2が前進した際に、把持部材6と軸本体2との間で発生する摺接音の発生を抑えることができる。
更に、第二の慣性力により、チャック9と芯タンク17とが前進する際、第2コイルスプリング20で芯タンク17を前方へ弾発している為、チャック9と芯タンク17との初動を補助してスムーズな前進を促すことができ、結果として振り動作時に必要になる力を下げることができる。
2…軸本体、2a…雄螺子部、2b…前段部、2c…外段部(被当接部)、2d…係止孔、
2e…前部外周部、
3…先口、3a…雌螺子部、3b…前端開口部、
4…後部筒部材、4a…クリップ部、4b…外筒部、4c…内筒部、4d…ガイド孔、
4e…凸部、4f…前方受部、4e…後孔段部、
5…軸筒、
6…把持部材、6a…内段部、6b…後端(当接部)、
7…芯繰出機構、
8…キャップ体、
9…チャック、9a…頭部、
10…コネクター、
11…筆記芯、
12…前筒体、12a…後方外周部、
13…締具、
14…連結具、
15…チャックスプリング、
16…後筒体、16a…前部内孔部、16b…後方段部、16d…係止突起、
16e…スプリング受け部、
17…芯タンク、
18…芯ホルダー、
19…第1コイルスプリング(第一の弾発部材)、
20…第2コイルスプリング(第二の弾発部材)、
21…ノック体、21a…消しゴム装着部、21b…前孔、21c…底部、
21d…係止突起、21e…スプリング受部、
22…ノックスプリング、
23…消しゴム。
Claims (3)
- 軸筒内に、筆記芯を狭持可能なチャックと、該チャックの後方に配設され内部に前記筆記芯を収納する芯タンクと、を備えた芯繰出機構を具備し、前記軸筒を前後に振ることにより前記チャックが前進し、前記筆記芯を前方へ繰出すことができる振出式シャープペンシルであって、
前記チャックと前記芯タンクとが前後動不能に固着されており、
前記軸筒の外周部に、筒状に形成された把持部材が該軸筒に対して前後動自在に係止され、前記把持部材に形成した当接部と前記軸筒に形成した被当接部とが該把持部材に対して該軸筒が前進した際に当接するよう構成され、前記把持部材と前記軸筒との間に第一の弾発部材を配設して、前記把持部材を前記軸筒に対して前方へ弾発し、
前記把持部材を把持した状態で、前記軸筒の前後に振ることにより前記芯タンクを前進させ、該芯タンクに従動して前進する前記チャックにより前記軸筒内の筆記芯を前方へ繰出すことを特徴とした振出式シャープペンシル。 - 前記芯タンクと前記軸筒との間に第二の弾発部材を配設して、前記芯タンクを前記軸筒に対して前方へ弾発したことを特徴とする請求項1に記載の振出式シャープペンシル。
- 前記把持部材をゴム弾性を有する弾性材料で形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の振出式シャープペンシル。
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JP2012030427A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Pilot Corporation | シャープペンシル |
JP2017013343A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 株式会社パイロットコーポレーション | 振出式シャープペンシル |
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