JP2019079930A - GaN系半導体装置の製造方法およびGaN系半導体装置 - Google Patents

GaN系半導体装置の製造方法およびGaN系半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高温熱処理時には、アクセプタを補償する窒素空孔が発生し得る。また、高温熱処理時にGaN半導体領域からHが除去されると、GaN半導体領域において窒素空孔が形成され易くなる。高温熱処理時における窒素空孔の発生は、低減することが望ましい。【解決手段】GaN系半導体層を有するGaN系半導体装置の製造方法であって、GaN系半導体層に対するp型不純物と水素とを有する第1領域と、第1領域の少なくとも一部よりも上に位置し、かつ、IV族元素を有する第2領域とを有するGaN系半導体層を形成する段階と、GaN系半導体層を熱処理する高温熱処理段階と、GaN系半導体層における第2領域を少なくとも部分的に除去する段階と、GaN系半導体層における水素濃度を低減するべく、高温熱処理段階における熱処理温度よりも低い温度でGaN系半導体層を熱処理する低温熱処理段階とを備える、GaN系半導体装置の製造方法を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、GaN系半導体装置の製造方法およびGaN系半導体装置に関する。
従来、窒化ガリウム(以下、GaN)半導体材料から水素(H)を除去することにより、p型のGaN半導体領域を形成していた(例えば、特許文献1から6参照)。なお、GaN系半導体層に対してp型不純物を注入することによりp型のGaN系半導体領域を形成する場合に、注入により生じた欠陥を回復させるべくGaN系半導体層は1100℃から1400℃程度の高温で熱処理されることが一般的である。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2016−181580号公報
[特許文献2] 特開2016−072628号公報
[特許文献3] 米国特許第9478424号明細書
[特許文献4] 特開2008−277440号公報
[特許文献5] 特開2010−062381号公報
[特許文献6] 特開2015−115430号公報
高温熱処理時には、アクセプタを補償する窒素空孔(V)が発生し得る。また、高温熱処理時にGaN半導体領域からHが除去されると、GaN半導体領域において窒素空孔が形成され易くなる。高温熱処理時における窒素空孔の発生は、低減することが望ましい。
本発明の第1の態様においては、GaN系半導体装置の製造方法を提供する。GaN系半導体装置は、GaN系半導体層を有してよい。GaN系半導体装置の製造方法は、GaN系半導体層を形成する段階と、高温熱処理段階と、GaN系半導体層における第2領域を少なくとも部分的に除去する段階と、低温熱処理段階とを備えてよい。GaN系半導体層は、第1領域と第2領域とを有してよい。第1領域は、GaN系半導体層に対するp型不純物と水素とを有してよい。第2領域は、第1領域の少なくとも一部よりも上に位置し、かつ、IV族元素を有してよい。高温熱処理段階では、GaN系半導体層を熱処理してよい。低温熱処理段階では、GaN系半導体層における水素濃度を低減するべく、高温熱処理段階における熱処理温度よりも低い温度でGaN系半導体層を熱処理してよい。
GaN系半導体層を形成する段階は、第1領域を形成する段階と、第2領域を形成する段階とを有してよい。第1領域は、GaN系エピタキシャル半導体層中に設けられてよい。第1領域は、p型不純物と水素とを有してよい。第2領域を形成する段階は、第1領域を形成する段階の後であってよい。第2領域は、GaN系エピタキシャル半導体層中に設けられてよい。第2領域は、IV族元素を有してよい。
第1領域を形成する段階は、GaN系エピタキシャル半導体層にp型不純物を注入する段階と、p型不純物を注入する段階の後に、GaN系エピタキシャル半導体層に水素を導入する段階とを有してよい。第2領域を形成する段階は、GaN系エピタキシャル半導体層にIV族元素を注入する段階を有してよい。
IV族元素を注入する段階において、GaN系半導体層の上面から予め定められた深さ位置まで1E+12cm−2以上1E+16cm−2以下の予め定められたドーズ量でシリコンを注入してよい。
IV族元素を注入する段階において、シリコンに加えて、ゲルマニウムを注入してよい。
第2領域におけるIV族元素の濃度分布のピーク位置は、第1領域において水素が導入された領域の少なくとも一部よりも上に位置してよい。
GaN系半導体層を形成する段階は、第2領域を形成する段階と、第2領域を形成する段階の後に第1領域を形成する段階とを有してもよい。第2領域は、第1のGaN系エピタキシャル半導体層上に設けられてよい。第2領域は、IV族元素を含有する第2のGaN系エピタキシャル半導体層であってよい。第1領域は、第1のGaN系エピタキシャル半導体層中に設けられてよい。第1領域は、p型不純物と水素とを有してよい。
第1領域を形成する段階は、第1のGaN系エピタキシャル半導体層にp型不純物を注入する段階と、p型不純物を注入する段階の後に、第1のGaN系エピタキシャル半導体層に水素を導入する段階とを有してよい。
水素を導入する段階においては、GaN系半導体層に水素をイオン注入してよい。これに代えて、水素を導入する段階においては、アンモニアガスおよび水素ガスの少なくともいずれかを含有するガス雰囲気においてGaN系半導体層を熱処理してもよい。
GaN系半導体装置の製造方法は、GaN系半導体層に接してキャップ層を形成する段階をさらに備えてよい。キャップ層を形成する段階は、GaN系半導体層を形成する段階の後、且つ、高温熱処理段階の前であってよい。
GaN系半導体層を形成する段階において、GaN系半導体層を上面視した場合に、水素を有する第1領域よりも広い範囲に、IV族元素を有する第2領域を形成してよい。
本発明の第2の態様においては、GaN系半導体装置を提供する。GaN系半導体装置は、GaN系半導体層を有してよい。GaN系半導体層は、p型ウェル領域を備えてよい。p型ウェル領域は、GaN系半導体層に対するp型不純物と水素とを有してよい。p型ウェル領域は、GaN系半導体層のおもて面側領域の少なくとも一部において、p型不純物のドーピング濃度の10分の1以下のIV族元素濃度を含んでよい。
GaN系半導体装置は、n型GaN系半導体領域をさらに備えてよい。
n型GaN系半導体領域は、p型ウェル領域の少なくとも一部よりも上に位置し、かつ、IV族元素を有してよい。p型ウェル領域は、第3領域を含んでよい。第3領域は、n型GaN系半導体領域の直下に位置してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1実施形態におけるpn接合構造100の断面を示す。 第1実施形態におけるpn接合構造100の製造方法の概要を示す。 段階S50を説明する図である。 (a)から(h)は、第1実施形態におけるpn接合構造100の製造方法の各段階を示す。 図3の段階S40における各元素のドーピング濃度分布の概要を示す。 フェルミエネルギーに対する各不純物の形成エネルギーの概要を示す図である。 第2実施形態における段階S50を説明する図である。 図6の段階S40における各元素のドーピング濃度分布の概要を示す。 第3実施形態における段階S50を説明する図である。 (a)から(h)は、第3実施形態におけるpn接合構造100の製造方法の各段階を示す。 第4実施形態における段階S50を説明する図である。 第1から第4実施形態の変形例であるpn接合構造110を示す。 第5実施形態における半導体装置400の上面を示す。 図12のB‐BおよびC‐Cの断面を示す。 第5実施形態における半導体装置400の製造方法の概要を示す。 段階S20におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。 段階S22におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。 段階S24におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。 段階S30におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。 段階S32におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。 段階S40におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1実施形態におけるpn接合構造100の断面を示す。図1は、pn接合構造100のY‐Z断面である。本例において、X軸方向とY軸方向とは互いに直交する方向であり、Z軸方向はX‐Y平面に直交する方向である。X、Y及びZ軸は、いわゆる右手系を成す。本例においては、Z軸の正方向(+Z方向)を「上」と称し、Z軸の負方向(−Z方向)を「下」と称する場合がある。ただし、「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。「上」及び「下」は、領域、層、膜及び基板等における相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎない。
pn接合構造100は、GaN系半導体におけるpn接合であってよい。pn接合構造100は、GaN系半導体から成るMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のp型ベース領域およびn型ドリフト領域であってよい。n型のソース領域、ゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極およびドレイン電極を適宜設けることにより、p型ベース領域およびn型ドリフト領域を有するGaN系半導体装置を形成してよい。MOSFETの例については、後述する例も参照されたい。
pn接合構造100は、GaN系半導体ダイオードの主要部であってもよい。例えば、p型ウェル領域30に接するアノード電極と、n型のGaN基板10に接するカソード電極とを設けることにより、pn接合構造100はダイオードとして機能し得る。アノード電極、カソード電極およびpn接合構造100は、GaN系半導体装置の一例であってよい。
本例において、nまたはpは、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。nまたはpの右に記載した+または−について、+はそれが記載されていないものよりもキャリア濃度が高く、−はそれが記載されていないものよりもキャリア濃度が低いことを意味する。
本例において、GaN系半導体はGaNであるが、GaN系半導体はアルミニウム(Al)及びインジウム(In)の一以上の元素を含んでもよい。つまり、GaN系半導体の組成式は、Al及びInを微量に含んだ混晶半導体、即ちAlInGa1−x−yN(0≦x<1、0≦y<1)であってもよい。なお、本例のGaN系半導体の組成式は、AlInGa1−x−yNにおいてx=y=0としたGaNである。
本例のpn接合構造100は、n型のGaN基板10と、GaN層20とを有する。本例のGaN層20は、GaN系半導体層の一例である。本例のGaN層20は、n型のエピタキシャル層22と、p型ウェル領域30とを有する。本例のエピタキシャル層22は、GaN系半導体エピタキシャル層の一例である。本例のp型ウェル領域30は、n型のエピタキシャル層22の一部に設けられ、p型不純物によりカウンタードープされた領域である。p型ウェル領域30は、GaN層20のおもて面14から所定の深さ位置まで設けられてよい。p型ウェル領域30は、後述する第1領域31に対応してよい。
本例においては、GaN基板10とエピタキシャル層22との境界を境界17とする。また、本例においては、境界17とは反対側におけるGaN基板10の面を裏面12と称し、境界17とは反対側におけるGaN層20の面をおもて面14と称する。なお、本例において、おもて面14から裏面12に向かう方向(下方向)を深さ方向と表現する場合がある。本例において深さ方向は、Z軸方向と平行である。おもて面14および裏面12は、X‐Y平面に対して平行であってよい。エピタキシャル層22およびp型ウェル領域30は、おもて面14に露出してよい。
図2Aは、第1実施形態におけるpn接合構造100の製造方法の概要を示す。本例の製造方法は、GaN層20を形成する段階(S50)と、キャップ層35を形成する段階(S60)と、高温熱処理段階(S70)と、GaN層20における第2領域32を少なくとも部分的に除去する段階(S80)と、低温熱処理段階(S90)とを備える。なお、本例の第2領域32は、GaN層20においてIV族元素(即ち、14族元素)がイオン注入された領域である。本例においては、小さい番号から大きい番号の順に各段階が行われる。
図2Bは、段階S50を説明する図である。段階S50は、複数の段階を有する。本例においてGaN層20を形成する段階(S50)は、エピタキシャル層22を形成する段階(S10)と、エピタキシャル層22にp型不純物をイオン注入する段階(S20)と、イオン注入によりp型不純物がイオン注された領域にHを導入することにより、第1領域31を形成する段階(S30)と、IV族元素をイオン注入することにより第2領域32を形成する段階とを有する。なお、本明細書においては、水素原子を元素記号Hにより示す。
図3の(a)から(h)は、第1実施形態におけるpn接合構造100の製造方法の各段階を示す。図3(a)は、段階S10を示す。本例の段階S10では、GaN基板10上にエピタキシャル層22を形成する。エピタキシャル層22は、有機金属成長法(MOCVD)等により形成されてよい。エピタキシャル層22は、各々GaN系半導体に対するn型不純物であるSi(シリコン)、Ge(ゲルマニウム)及びO(酸素)の一種類以上の元素を有してよい。エピタキシャル層22は、n型不純物として1E+15cm−3以上2E+16cm−3以下の濃度のn型不純物を有してよい。なお、Eは10の冪を表す。1E+15は1015を意味する。本例のエピタキシャル層において、n型不純物は主としてSiである。
エピタキシャル層22の厚さは、耐圧に応じて変えてよいが、例えば5μm以上20μm以下である。本例において、エピタキシャル層22の厚さは、エピタキシャル層22の上面15から境界17までの長さを意味する。本例においては、エピタキシャル層22の最上面を上面15とし、pn接合構造100における最上面であるおもて面14と区別する。ただし、エピタキシャル層22の上面15とGaN層20のおもて面14とは一致してもよい。
図3(b)は、段階S20を示す。本例の段階S20では、マスク材料層38の開口39を介してエピタキシャル層22にp型不純物をイオン注入する。開口39が設けられる部分以外のマスク材料層38においては、エピタキシャル層22にp型不純物が注入されない。なお、上面15に対するイオン注入のダメージを低減するべく、注入領域には相対的に薄い厚さを有し、非注入領域には相対的に厚い厚さを有するスルー膜を用いてもよい。また、マスク材料層38は段階S20の後かつ段階S30の前に除去してよい。
GaN系半導体に対するp型不純物は、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ベリリウム(Be)及び亜鉛(Zn)の一種類以上の元素であってよい。本例においては、p型不純物としてMgを用いる。本例においては、所定の加速エネルギー(keV)および1E+12cm−2以上1E+16cm−2以下の予め定められたドーズ量でエピタキシャル層22にMgイオンを注入する。なお、段階S20においては、異なる複数の深さ位置にドーピング濃度のピークが設けられるように、Mgを多段注入してよい。
図3(c)は、段階S30を示す。本例においては、段階S20の後の段階S30において、エピタキシャル層22にHをイオン注入する。段階S30では、p型不純物が注入された深さ範囲に、p型不純物のドーピング濃度と同等またはp型不純物のドーピング濃度以上の濃度のHを注入してよい。なお、ドーピング濃度が同等であるとは、オーダー(即ち、10の冪の数)が同じであることを意味してよい。本例においては、エピタキシャル層22中にp型不純物とHとを有する第1領域31を形成する。本例のp型不純物はMgである。第1領域31においては、MgおよびHの複合体(以降、Mg‐H複合体とする。)が形成されてよい。イオン注入によれば、温度および雰囲気ガス等に依存せずに所望の絶対量のHをエピタキシャル層22に導入することができる。係る点が、熱処理によりHを導入する場合に比べて有利である。
本例においては、Mgのドーズ量と同じドーズ量でHをイオン注入する。ただし、Mgのドーズ量よりも多いドーズ量でHをイオン注入してもよい。第1領域31におけるH濃度をMg濃度以上とすることにより、H濃度がMg濃度未満である場合に比べて、より確実にMg‐H複合体を形成することができる。
後述するように、1100℃以上1400℃以下の高温熱処理時にMgがアクセプタとなる場合には、付随して窒素空孔が形成される。ただし、後述するように、IV族元素を有する第2領域32を設けることにより、第2領域32の下に位置する第1領域31において、高温熱処理時にMg‐H複合体がMgとHとに分解することを抑制する。それゆえ、高温熱処理時においては、第2領域32の下の第1領域31におけるMgがアクセプタとなることが抑制される。したがって、本例の高温熱処理時においては、Mg‐H複合体の分解を抑制する手段を講じない場合に比べて、窒素空孔の形成を低減することができる。なお、他のp型不純物も同様にHとの複合体を形成するので、他のp型不純物についても複合体に起因する同様の効果が得られると考えられる。
図3(d)は、段階S40を示す。本例においては、段階S30の後の段階S40において、エピタキシャル層22中にIV族元素をイオン注入する。これにより、エピタキシャル層22中にIV族元素を有する第2領域32を形成する。第2領域32は、第1領域31の少なくとも一部よりも上に位置してよい。本例の第2領域32は、エピタキシャル層22の上面15近傍においてX‐Y平面の全体に設けられる。本例において、第2領域32の下端19は、第1領域31の下端よりも浅い。第2領域32は、IV族元素を可能な限り浅くイオン注入することにより形成してよい。第2領域32は、イオン注入装置における最低加速電圧に対応する加速エネルギーでIV族元素をイオン注入することにより形成してもよい。本例においては、加速エネルギー30[keV]および1E+12cm−2以上1E+16cm−2以下の予め定められたドーズ量で、上面15の全面にSiをイオン注入する。つまり、本例においては、エピタキシャル層22の上面15近傍をSiによりカウンタードープすることにより第2領域32を形成する。
本例において、エピタキシャル層22にイオン注入されるIV族元素はSiであるが、他の例においては、Siに加えて、ゲルマニウム(Ge)を注入してもよい。Geの方がSiよりも重いので、同じ加速エネルギーであっても、Siに比べてGeの方が深さ方向における飛程を抑制することができる。これにより、IV族元素の濃度分布のピーク位置を、同じ加速エネルギーでSiのみをイオン注入する場合に比べて、上面15近傍に設けることができる。
なお、GaN層20を上面視した場合に、第2領域32は第1領域31よりも広い範囲に形成されてよい。つまり、第2領域32の下端19よりも下に位置する第1領域31のX‐Y平面の最大範囲は、第2領域32のX‐Y平面の範囲よりも小さくしてよい。IV族元素が注入された第2領域32は、Mg‐H複合体からHが抜けることを抑制する機能を有してよい。下記の理由のみに限定されるものではないが、例えば、次のような理由が考えられる。GaN中において水素は主としてイオン(H)として存在するので、GaN中においてドナーであるIV族元素のイオン(SiおよびGeなど)によるクーロン反発力を受ける。それゆえ、第1領域31中のHは、第2領域32に近づくがことが困難となる。つまり、第1領域31中のHは、第2領域32によりGaN層20中に閉じ込められることとなる。なお、本例では、下端19の下に位置する第1領域31よりも狭いX‐Y平面の範囲に第2領域32を設ける場合に比べて、高温熱処理中に下端19よりも下に位置する第1領域31からHが抜けることをより確実に防ぐことができる。
図3(e)は、段階S60を示す。本例の段階S60では、GaN層20に接してキャップ層35を形成する。本例においては、キャップ層35を設けることにより、GaNが分解することによりGaN層20から窒素が放出されて上面15近傍に窒素空孔が形成されることを低減することができる。それゆえ、後述の高温熱処理において、第1領域31中におけるMg‐H複合体の分解の抑制と、上面15近傍におけるGaNの分解の抑制との相乗効果により、窒素空孔の形成をより効果的に低減することができる。キャップ層35は、高耐熱性(高温でも分解しにくい性質)、上面15との良好な密着性、キャップ層からGaN層20へ不純物拡散が拡散しにくいこと、及び、GaN層20に対して選択的に除去可能であることのうち、1つ以上の条件を満たしてよい。本例においては、全ての条件を満たす窒化アルミニウム(AlN)層をキャップ層35として用いる。本例においては、GaN基板10、GaN層20およびキャップ層35の積層体を第1積層体50と称する。
図3(f)は、段階S70を示す。本例の段階S70では、アニール炉200において第1積層体50を高温熱処理する。本例においては、1100℃以上1400℃以下の所定の温度で熱処理することを高温熱処理と称する。段階S70では、GaN層20を高温で熱処理することにより、イオン注入により生じたGaN層20中の欠陥を回復することができる。高温熱処理後に、キャップ層35をGaN層20に対して選択的に除去してよい。例えば、水酸化カリウム水溶液(KOHaq)を用いてウェットエッチングすることにより、キャップ層35を選択的に除去する。
図3(g)は、段階S80を示す。本例の段階S80では、キャップ層35を完全に除去し、かつ、第2領域32を少なくとも部分的に除去する。本例において、第2領域32を少なくとも部分的に除去するとは、注入したIV族元素の濃度(SiおよびGeの両方が注入された場合には、両元素の合計の濃度)が、1E+18cm−3以上1E+20cm−3以下であるエピタキシャル層22の部分をエッチングまたは研磨により除去することを意味する。なお、エピタキシャル層22において、IV族元素の濃度が、1E+18cm−3未満である濃度分布のテール部分は除去しなくてよい。本例においては、段階S80後におけるGaN基板10およびGaN層20の積層体を、第2積層体52と称する。
図3(h)は、段階S90を示す。本例の段階S90は、低温熱処理段階である。本例の段階S90では、窒素(N)ガス、酸素(O)ガスまたはこれらの混合ガスの雰囲気において、高温熱処理段階S70における熱処理温度よりも低い温度で第2積層体52を熱処理する。これにより、GaN層20を低温熱処理する。本例においては、600℃以上1000℃以下の所定の温度で熱処理することを低温熱処理と称する。本例においては、上面15上に接するキャップ層35を設けることなく、GaN層20を低温熱処理する。段階S90においては、上面15近傍の窒素空孔が形成されることなく、第1領域31におけるMg‐H複合体のHが第1領域31から外部へ排出される。GaN層20の第1領域31におけるH濃度を低減することにより、第1領域31におけるp型不純物をアクセプタとして機能させることができる。これにより、図1に示したp型ウェル領域30を有するpn接合構造100を得ることができる。なお、酸素(O)と水素(H)とは結合しやすいので、雰囲気ガスが酸素(O)ガスのみである場合、低温熱処理の熱処理温度は、上記温度範囲より50℃程度低くてもよい。すなわち、この場合、低温熱処理の熱処理温度を550℃以上1000℃以下としてもよい。
図4は、図3の段階S40における各元素のドーピング濃度分布の概要を示す。図4の左側には、段階S40におけるGaN層20の上面15の近傍を示す。図4の右側の横軸はA‐Aラインにおけるドーピング濃度[cm−3]を示す。また、図4の右側の縦軸は、上面15の位置をゼロとしたGaN層20における深さ[μm]を示す。
本例においては、第2領域32の上面15から下端19までにおけるSiの濃度が1E+18cm−3以上1E+20cm−3以下となるよう、Siがイオン注入される。下端19の深さ位置は、上面15から0.2μm以上0.3μm以下であってよい。上面15から第1領域31の下端までの長さは、0.5μm以上1.0μm以下であってよい。上面15から第1領域31の下端までにおける第1領域31中のMgおよびHの濃度は、各々1E+18cm−3以上1E+20cm−3以下であってよい。なお、破線で示すように、Hの濃度は、第2領域32の深さ方向の全体においてMg濃度よりも高くてもよい。
第2領域32において、IV族元素の濃度分布のピーク位置37は、Hが導入された第1領域31の少なくとも一部よりも上に位置してよい。本例においてIV族元素のピーク位置37は、第2領域32の上面15と下端19との間に位置する。これにより、第2領域32は、少なくとも下端19よりも下に位置する第1領域31においてMg‐H複合体からHが抜けることを抑制することができる。
第1領域31は、第2領域32の下端19よりも下に位置する領域において、p型不純物のドーピング濃度の10分の1以下のIV族元素濃度を含んでよい。本例においては、第1領域31におけるMgのドーピング濃度が1E+18cm−3以上1E+20cm−3以下の範囲であるので、第1領域31は、IV族元素濃度が1E+17cm−3以上1E+19cm−3以下となる部分を含んでよい。当該部分は、IV族元素の濃度分布のテール部分であってよい。なお、第1領域31は、p型不純物のドーピング濃度の1/1000以上1/100以下のIV族元素濃度を有してもよい。上述のように、本例においては、段階S80において第2領域32が除去されるので、第2領域32の下端19がおもて面14に対応してよい。それゆえ、第1領域31においてp型不純物のドーピング濃度の10分の1以下のIV族元素が含まれる部分は、GaN層20のおもて面側領域18の一部であってよい。
図5は、フェルミエネルギーに対する各不純物の形成エネルギーの概要を示す図である。横軸は、GaN半導体のエネルギーギャップにおけるフェルミエネルギー(E)[eV]を示す。Eが小さいほど、Eは価電子帯(valence band)に近いことを意味する。E=0の場合、Eは価電子帯の最上部に一致する。縦軸は、各不純物を形成するのに必要な形成エネルギー(formation energy)[eV]を示す。
「Jacques I. Pankove and Theodore D. Moustakas, Gallium‐Nitrid (GaN) II, 1st Edition, Volume 57, Academic Press, 16th October, 1998,p.173−174」からわかるように、本例の図5は、不純物であるMg、V 、H、および、Mg‐H複合体(compl.)の各々について、Eおよび形成エネルギーの概要を示す。なお、図5において、MgはGaサイトに位置するMgを示し、V はドナーとして機能し得る窒素空孔を示し、Hはドナーとして機能し得る格子間水素を示し、Mg‐H複合体はGaサイトに位置するMgと格子間水素との複合体を示す。なお、本明細書においては、図5においてのみ、窒素空孔をV と示し、格子間水素をHと示す。ただし、本明細書においては、GaN半導体におけるVおよびHの各々は、主としてV およびHであるとみなしてよい。
所定のEにおいて、形成エネルギーが相対的に高い不純物は、相対的に不安定であるので存在し難い。これに対して、所定のEにおいて、形成エネルギーが相対的に低い不純物は、相対的に安定であるので存在し易い。例えば、EF1においては、V に比べてMgが存在し易い。また、EF1よりも小さいEF2においては、Mgに比べてV が存在し易い。なお、任意のEにおいて、HはV よりも存在し易い。
一般に、p型キャリアの数がn型キャリアに比べて多いほどEは小さくなり、これによりp型特性が強くなる。ただし、p型キャリアであるMgを活性化することを目的としてGaN半導体を熱処理すると(例えば、EをEF2に設定しようとすると)、Mgに比べてV が存在し易くなる。EF2においては、多数のMgが形成されるが、Mgに比べてV の方が存在し易いので、V によりMgは補償されることとなる。なお、図5においてはMgおよびV を個別に分離した場合のEを示すと考えてよい。ただし、現実のGaN半導体においては、MgがV により補償された状態におけるEが反映される。より具体的には、通常は、熱処理によりMgを活性化しようとしても、MgがV により補償されるので、EをEF2に設定することは難しい。
これに対して、EF2において、Mg‐H複合体はV よりも存在し易い。本例においては上述のように、IV族元素を有する第2領域32により、Mg‐H複合体がMgとHとに分離することを抑制することができる。また、本例においては、第1領域31にMg‐H複合体が存在する状態において、第1領域31を高温熱処理する(段階S70)。それゆえ、MgがMg‐H複合体ではない場合に比べて、V の形成を低減することができる。
図6は、第2実施形態における段階S50を説明する図である。本例においては、段階S30が第1実施形態と異なる。それゆえ、重複する説明は省略し、段階S30のみ説明する。本例の段階S30においては、Mgがイオン注入されたGaN層20を、アンモニアガス(NH gas)および水素ガス(H gas)の少なくともいずれかを含有する水素含有ガス雰囲気において、700℃以上1000℃以下の所定の温度で、熱処理する。これにより、Mg‐H複合体を有する第1領域31を形成することができる。
図7は、図6の段階S40における各元素のドーピング濃度分布の概要を示す。図7の左側および右側は、図4の説明と同じである。本例の第1領域31および第2領域32は、基本的に図4の説明と同じである。本例においても、第1領域31中のH濃度は、第1領域31中のMg濃度以上であってよい。ただし、熱処理によりGaN層20にHを導入する本例においては、H濃度は上面15における濃度が最大であり、深さ方向に進むにつれて減少する。なお、破線で示すように、Hの濃度は、第2領域32の深さ方向の全体においてMg濃度より高くてもよい。
図8は、第3実施形態における段階S50を説明する図である。本例においては、GaN層20を形成する段階(S50)が、第1および第2実施形態と異なる。より具体的には、イオン注入ではなくエピタキシャル成長により第2領域32を形成する点が異なる。
本例の段階S50は、エピタキシャル層22を形成する段階(S10)と、IV族元素を含有するエピタキシャル層24を形成する段階と(S12)、エピタキシャル層22にp型不純物をイオン注入する段階(S20)と、エピタキシャル層22にHを導入する段階(S30)とを有する。本例において、第2領域32は、エピタキシャル層24である。図8においては第2領域32を明示しないが、エピタキシャル層24は、第2領域32に対応するとしてよい。
本例においては、段階S20およびS30を経て、エピタキシャル層22中にp型不純物とHとを有する第1領域31を形成する。なお、エピタキシャル層22は第1のGaN系エピタキシャル半導体層の一例であり、エピタキシャル層24は第2のGaN系エピタキシャル半導体層の一例である。このように、本例のGaN層20は、エピタキシャル層22および24を有する。
図9の(a)から(h)は、第3実施形態におけるpn接合構造100の製造方法の各段階を示す。重複する説明を避けることを目的として、段階S12、S20、S40およびS80についてのみ説明する。図9(a)の段階S10、図9(e)の段階S60から図9(f)の段階S70、および、図9(h)の段階S90は、それぞれ、図3(a)の段階S10、図3(e)の段階S60から図3(f)の段階S70、および、図3(h)の段階S90と同じであってよい。
図9(b)は、段階S12を示す。本例の段階S12においては、有機金属成長法(MOCVD)等により、エピタキシャル層22上にエピタキシャル層24を形成する。なお、図9(b)から(g)においては、エピタキシャル層24を示すが、本例のエピタキシャル層24は第2領域32と読み替えてよい。エピタキシャル層24のZ軸方向の厚さは、0.2μm以上0.3μm以下であってよい。また、エピタキシャル層24におけるIV族元素の濃度は、1E+18cm−3以上1E+20cm−3以下であってよい。なお、本例においては、エピタキシャル層24の最上面を上面16とする。
図9(c)は、段階S20を示す。本例の段階S20では、マスク材料層38の開口39およびエピタキシャル層24を介して、エピタキシャル層22中にp型不純物をイオン注入する。なお、図3(b)の説明で述べたスルー膜を用いてもよい。また、マスク材料層38は段階S20の後かつ段階S30の前に除去してよい。
図9(d)は、段階S40を示す。本例の段階S40では、エピタキシャル層24の上面16からHをイオン注入する。これにより、エピタキシャル層22中にp型不純物とHとを有する第1領域31を形成する。上述のように、第1領域31は、Mg‐H複合体を有してよい。エピタキシャル層22には、エピタキシャル層24中のIV族元素がノック・オンされてもよい。なお、イオン注入によれば、温度および雰囲気ガス等に依存せずに所望の絶対量のHをエピタキシャル層22に導入することができる。係る点が、熱処理によりHを導入する場合に比べて有利である。
エピタキシャル層24において、IV族元素の濃度分布はピーク位置を有さなくてよい。本例のエピタキシャル層24において、IV族元素の濃度分布は深さ方向において略一定である。また、本例の第1領域31は、上面15の下に位置する領域において、p型不純物のドーピング濃度の10分の1以下のIV族元素濃度を含む。段階S80においてエピタキシャル層24(即ち、第2領域32)は除去されるので、第1領域31においてp型不純物のドーピング濃度の10分の1以下のIV族元素が含まれる部分は、GaN層20のおもて面側領域18の一部であってよい。
図9(g)は、段階S80を示す。本例の段階S80では、キャップ層35およびエピタキシャル層24(即ち、第2領域32)を完全に除去する。本例において、第2領域32を完全に除去するとは、段階S12においてエピタキシャル形成した第2領域をエッチングまたは研磨によりエピタキシャル層22上に位置するエピタキシャル層24を除去することを意味する。
図10は、第4実施形態における段階S50を説明する図である。本例においては、段階S30が第3実施形態と異なる。それゆえ、重複する説明は省略し、段階S30のみ説明する。本例の段階S30においては、Mgがイオン注入されたGaN層20を、アンモニアガスおよびHガスの少なくともいずれかを含有するガス雰囲気において、700℃以上1000℃以下の所定の温度で、熱処理する。これにより、Mg‐H複合体を有する第1領域31を形成することができる。
図11は、第1から第4実施形態の変形例であるpn接合構造110を示す。本例においても、p型ウェル領域30が露出する面が、GaN層20のおもて面14であるとする。本例のGaN層20は、おもて面14上に位置するn型領域34を有する。係る点が、第1から第4実施形態と異なる。なお、n型領域34は、n型GaN系半導体領域の一例である。
本例のn型領域34は、p型ウェル領域30の少なくとも一部よりも上に位置する。本例のn型領域34は、Z軸方向においてp型ウェル領域30と部分的に重なる。なお、本例のp型ウェル領域30は、第1から第4実施形態における第1領域31に対応する。n型領域34は、IV族元素を有してよい。本例のn型領域34は、第1から第4実施形態における第2領域32の一部分である。つまり、n型領域34は、第2領域32を選択的に除去することにより形成されてよい。
p型ウェル領域30は、n型領域34の直下に位置する第3領域33を含んでよい。第3領域33はおもて面側領域18と一部重なるので、見易さを考慮して第3領域33には斜線を付して示す。第3領域33上にはIV族元素を有するn型領域34が設けられているので、第3領域33のp型キャリア濃度は、第3領域33以外のp型ウェル領域30のp型キャリア濃度よりも低くてよい。例えば、第3領域33はi型またはp型であり、第3領域33以外のp型ウェル領域30はp型である。本例においては、pn接合構造110に逆バイアスを印加した場合に生じる空乏層が、第1から第4実施形態の例に比べてX‐Y平面方向に広がり易いので、逆バイアス耐圧を向上させることができる。
図12は、第5実施形態における半導体装置400の上面を示す。本例の半導体装置400は、活性領域300と、エッジ終端領域310とを有する。活性領域300は、ゲート・オン信号が与えられた場合に、電流が流れる領域であってよい。本例の活性領域300は、縦型MOSFETを有する領域である。
エッジ終端領域310は、活性領域300のX‐Y平面方向における周囲を囲んでよい。エッジ終端領域310は、GaN層20のおもて面14側の電界集中を緩和する機能を有してよい。エッジ終端領域310は、例えばガードリング、フィールドプレート、リサーフおよびこれらを組み合わせた構造を有する。エッジ終端領域310は、それが設けられない場合に比べて、半導体装置400の耐圧を向上させることができる。
図13は、図12のB‐BおよびC‐Cの断面を示す。B‐B断面は、活性領域300の一部のY‐Z断面である。B‐B断面に示す様に、本例の活性領域300は、二重拡散MOS(DMOS:Double Diffusion Metal Oxide Semiconductor)構造を有する縦型MOSFET120を含む。本例の活性領域300は、GaN基板10、GaN層20、ゲート絶縁膜66、ゲート電極68、ソース電極70およびドレイン電極72を有する。また、本例のGaN層20は、ドリフト領域として機能するn型のエピタキシャル層22、ベース領域として機能するp型ウェル領域30、n型のソース領域62、および、p型のコンタクト領域64を有する。
本例において、p型ウェル領域30は、上述の第1領域31に対応してよい。本例のp型ウェル領域30は、チャネル形成領域60を含む。チャネル形成領域60は、ゲート電極68に所定の正電圧が印加された場合(ゲート・オン時)に、電荷反転層が形成される領域である。本例のチャネル形成領域60は、ゲート電極68およびゲート絶縁膜66の直下に位置するp型ウェル領域30の一部である。チャネル形成領域60は、少なくともY軸方向において、ソース領域62とおもて面14に露出するエピタキシャル層22の上部領域との間に位置してよい。
ソース領域62は、電子電流にとって低抵抗な経路を提供する機能を有してよい。ソース領域62の一部は、おもて面14においてソース電極40に接してよい。コンタクト領域64は、GaN層20のおもて面14とソース電極70との接触抵抗を低減する機能、及び、ゲート・オフ時の正孔引き抜き経路を提供する機能を有してよい。
ゲート電極68は、ゲート絶縁膜66上に設けられてよい。ゲート電極68は、アルミニウム(Al)で形成されてよく、不純物をドープしたポリシリコンで形成されてもよい。ソース電極40は、おもて面14上に設けられてよい。本例のソース電極40は、ソース領域62の一部と、チャネル形成領域60とは異なるp型ウェル領域30の一部とに接する。ソース電極40は、おもて面14と接触しバリアメタル層として機能するチタン(Ti)層と、Ti層に接触するAl層とを有してよい。
ソース電極70は、層間絶縁膜によりゲート電極68と電気的に分離されてよい。一例において、ソース電極70は、ゲート電極68上に設けられた層間絶縁膜上にも設けられてよい。ドレイン電極72は、裏面12に接して裏面12の下に設けられてよい。ドレイン電極72もソース電極70と同じ材料で構成されてよい。
図13においては、ゲート端子、ソース端子及びドレイン端子を、それぞれG、D及びSで示す。例えば、ゲート端子を介してゲート電極68に閾値電圧以上の電位が与えられると、チャネル形成領域60に電荷反転層が形成される。例えば、ドレイン電極72が所定の高電位であり、かつ、ソース電極70が接地電位である場合に、チャネル形成領域60に電荷反転層が形成されると、ドレイン端子からソース端子へ電流が流れる。また、例えば、ゲート電極68に閾値電圧よりも低い電位が与えられると電荷反転層が消滅し、電流が遮断される。これにより、半導体装置400は、ソース端子及びドレイン端子間における電流を制御することができる。
C‐C断面は、エッジ終端領域310の一部のY‐Z断面である。本例のエッジ終端領域310は、GaN基板10、GaN層20、電極74、絶縁膜67およびドレイン電極72を有する。エッジ終端領域310のドレイン電極72は、活性領域300のドレイン電極に連続する同一層であってよい。
エッジ終端領域310のGaN層20は、各々おもて面14に露出する、p型領域80およびp型領域82を有する。p型領域80は、ガードリング構造として機能してよい。なお、エッジ終端領域310は、Y軸方向において互いに離間した複数のp型領域80を有してもよい。p型領域80と同様に、電極74も、活性領域300をX‐Y平面において囲むようにリング状に設けられてよい。1つのリング状の電極74が、1つのリング状のp型領域80上に直接接して設けられてよい。電極74は、接地電位を有してよい。
p型領域82は、p型領域80の外側に位置し、p型領域80に接してよい。p型領域82は、GaN層20のY軸方向の側面端部から所定の長さだけ離間してよい。p型領域82は、JTE(Junction Termination Extension)構造として機能してよい。p型領域82のp型キャリア濃度は、p型領域80のp型キャリア濃度よりも低いので、ゲート・オフ時の空乏層はより外側へ広がり易くなる。それゆえ、p型領域82を設けない場合に比べて半導体装置400の耐圧を向上させることができる。絶縁膜67は、エッジ終端領域310においておもて面14に露出するGaN層20を被覆してよい。これにより、おもて面14から不純物が入り込むことを防ぐことができる。絶縁膜67は、SiO膜であってよい。
図14は、第5実施形態における半導体装置400の製造方法の概要を示す。本例においては、上述の実施形態よりも複雑な構造を有することに起因して、主に、段階S20から段階S32および段階S100が上述の実施形態と異なる。それゆえ、重複する説明を省略し、段階S20から段階S32および段階S100を主として説明する。なお、本例においては、第1実施形態と同様に、IV族元素をイオン注入し、かつ、Hをイオン注入するが、第2から第4の実施形態の手法を適用してよいのは勿論である。図14における段階S10から段階S40は、GaN層20を形成する段階に対応する。
図15Aから図15Fは、半導体装置400の製造方法の各段階を示す。図15Aは、段階S20におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。本例の段階S20では、p型ウェル領域30およびp型領域82を形成するべく、マスク材料層38‐1の開口39‐1、39‐2および39‐3を介してエピタキシャル層22にp型不純物をイオン注入する。開口39‐1、39‐2および39‐3は、p型ウェル領域30およびp型領域82のX‐Y平面の範囲に対応してよい。
図15Bは、段階S22におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。段階S22では、活性領域300のコンタクト領域64を形成するべく、マスク材料層38‐2の開口39‐4および39‐5を介してエピタキシャル層22にp型不純物をイオン注入する。なお、マスク材料層38‐2は、マスク材料層38‐1とは異なるパターンの開口39を有してよい。開口39‐4および39‐5は、コンタクト領域64のX‐Y平面の範囲に対応してよい。p型ウェル領域30よりも浅い範囲にコンタクト領域64を設けるべく、イオン注入における加速エネルギーが調節されてよい。
図15Cは、段階S24におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。段階S24では、エッジ終端領域310のp型領域80を形成するべく、マスク材料層38‐3の開口39‐6を介してエピタキシャル層22にp型不純物をイオン注入する。なお、マスク材料層38‐3は、マスク材料層38‐1および38‐2とは異なるパターンの開口39を有してよい。開口39‐6は、p型領域80のX‐Y平面の範囲に対応してよい。p型ウェル領域30と同じ深さ範囲にp型領域80を設けるべく、イオン注入における加速エネルギーが調節されてよい。なお、段階S22と段階S24との順番を入れ替えてもよい。
図15Dは、段階S30におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。段階S30では、エピタキシャル層22中にp型不純物とHとを有する第1領域31を形成するべく、マスク材料層38を設けずに、エピタキシャル層22の上面15の全体にHをイオン注入する。p型ウェル領域30、p型領域80およびp型領域82と同じ深さ範囲にHを注入するべく、イオン注入における加速エネルギーが調節されてよい。これにより、p型ウェル領域30、コンタクト領域64、p型領域80およびp型領域82に対応する各領域にMg‐H複合体が形成されてよい。
図15Eは、段階S32におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。段階S32では、活性領域300のソース領域62を形成するべく、マスク材料層38‐4の開口39‐7および39‐8を介してエピタキシャル層22にn型不純物をイオン注入する。n型不純物として、SiおよびOのいずれか一種類以上の元素を用いてよい。なお、マスク材料層38‐4は、マスク材料層38‐1から38‐3とは異なるパターンの開口39を有してよい。開口39‐10および39‐11は、ソース領域62のX‐Y平面の範囲に対応してよい。コンタクト領域64と同じ深さ範囲にソース領域を設けるべく、イオン注入における加速エネルギーが調節されてよい。
図15Fは、段階S40におけるB‐B断面およびC‐C断面を示す。段階S40では、おもて面14の全体からエピタキシャル層22中にIV族元素をイオン注入する。これにより、IV族元素を有する第2領域32を形成する。第2領域32は、第1領域31の少なくとも一部よりも上に位置してよい。コンタクト領域64よりも浅い深さ範囲に第2領域32を設けるべく、イオン注入における加速エネルギーが調節されてよい。
段階S40に後続する、キャップ層35を形成する段階S60、高温熱処理段階S70、第2領域32を少なくとも部分的に除去する段階S80、および、低温熱処理段階S90については、重複するので説明を省略する。段階S100では、ゲート絶縁膜66および絶縁膜67を堆積およびパターニングにより形成してよい。その後、スパッタリングおよびパターニングにより、ゲート電極68、ソース電極70および電極74を形成し、次いで、同様の手法によりドレイン電極を形成してよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・GaN基板、12・・裏面、14・・おもて面、15・・上面、16・・上面、17・・境界、18・・おもて面側領域、19・・下端、20・・GaN層、22・・エピタキシャル層、24・・エピタキシャル層、30・・p型ウェル領域、31・・第1領域、32・・第2領域、33・・第3領域、34・・n型領域、35・・キャップ層、37・・ピーク位置、38・・マスク材料層、39・・開口、50・・第1積層体、52・・第2積層体、60・・チャネル形成領域、62・・ソース領域、64・・コンタクト領域、66・・ゲート絶縁膜、67・・絶縁膜、68・・ゲート電極、70・・ソース電極、72・・ドレイン電極、74・・電極、80・・p型領域、82・・p型領域、100・・pn接合構造、110・・pn接合構造、120・・縦型MOSFET、200・・アニール炉、300・・活性領域、310・・エッジ終端領域、400・・半導体装置

Claims (14)

  1. GaN系半導体層を有するGaN系半導体装置の製造方法であって、
    前記GaN系半導体層に対するp型不純物と水素とを有する第1領域と、前記第1領域の少なくとも一部よりも上に位置し、かつ、IV族元素を有する第2領域とを有する前記GaN系半導体層を形成する段階と、
    前記GaN系半導体層を熱処理する高温熱処理段階と、
    前記GaN系半導体層における前記第2領域を少なくとも部分的に除去する段階と、
    前記GaN系半導体層における水素濃度を低減するべく、前記高温熱処理段階における熱処理温度よりも低い温度で前記GaN系半導体層を熱処理する低温熱処理段階と
    を備える、GaN系半導体装置の製造方法。
  2. 前記GaN系半導体層を形成する段階は、
    GaN系エピタキシャル半導体層中に設けられ、前記p型不純物と前記水素とを有する前記第1領域を形成する段階と
    前記第1領域を形成する段階の後に、前記GaN系エピタキシャル半導体層中に設けられ、前記IV族元素を有する前記第2領域を形成する段階と
    を有する
    請求項1に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1領域を形成する段階は、
    GaN系エピタキシャル半導体層に前記p型不純物を注入する段階と、
    前記p型不純物を注入する段階の後に、前記GaN系エピタキシャル半導体層に水素を導入する段階と
    を有し、
    前記第2領域を形成する段階は、前記GaN系エピタキシャル半導体層に前記IV族元素を注入する段階を有する
    請求項1または2に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  4. 前記IV族元素を注入する段階において、前記GaN系半導体層の上面から予め定められた深さ位置まで1E+12cm−2以上1E+16cm−2以下の予め定められたドーズ量でシリコンを注入する
    請求項3に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  5. 前記IV族元素を注入する段階において、シリコンに加えて、ゲルマニウムを注入する
    請求項3または4に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2領域における前記IV族元素の濃度分布のピーク位置は、前記第1領域において水素が導入された領域の少なくとも一部よりも上に位置する
    請求項3から5のいずれか一項に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  7. 前記GaN系半導体層を形成する段階は、
    第1のGaN系エピタキシャル半導体層上に、前記IV族元素を含有する第2のGaN系エピタキシャル半導体層である前記第2領域を形成する段階と、
    前記第2領域を形成する段階の後に、前記第1のGaN系エピタキシャル半導体層中に設けられ、前記p型不純物と前記水素とを有する前記第1領域を形成する段階と
    を有する
    請求項1に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1領域を形成する段階は、
    前記第1のGaN系エピタキシャル半導体層に前記p型不純物を注入する段階と、
    前記p型不純物を注入する段階の後に、前記第1のGaN系エピタキシャル半導体層に水素を導入する段階と
    を有する
    請求項7に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  9. 前記水素を導入する段階においては、前記GaN系半導体層に水素をイオン注入する
    請求項3または8に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  10. 前記水素を導入する段階においては、アンモニアガスおよび水素ガスの少なくともいずれかを含有するガス雰囲気において前記GaN系半導体層を熱処理する
    請求項3または8に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  11. 前記GaN系半導体層を形成する段階の後、且つ、前記高温熱処理段階の前に、
    前記GaN系半導体層に接してキャップ層を形成する段階をさらに備える
    請求項1から10のいずれか一項に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  12. 前記GaN系半導体層を形成する段階において、前記GaN系半導体層を上面視した場合に、前記水素を有する前記第1領域よりも広い範囲に、前記IV族元素を有する前記第2領域を形成する
    請求項1から11のいずれか一項に記載のGaN系半導体装置の製造方法。
  13. GaN系半導体層を有するGaN系半導体装置であって、
    前記GaN系半導体層は、
    前記GaN系半導体層に対するp型不純物と水素とを有するp型ウェル領域を備え、
    前記p型ウェル領域は、前記GaN系半導体層のおもて面側領域の少なくとも一部において、前記p型不純物のドーピング濃度の10分の1以下のIV族元素濃度を含む
    GaN系半導体装置。
  14. 前記p型ウェル領域の少なくとも一部よりも上に位置し、かつ、IV族元素を有する、n型GaN系半導体領域をさらに備え、
    前記p型ウェル領域は、前記n型GaN系半導体領域の直下に位置する第3領域を含む
    請求項13に記載のGaN系半導体装置。
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