JP2019077319A - アームレスト - Google Patents

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仁康 佐山
Hitoyasu Sayama
仁康 佐山
峰雄 福井
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峰雄 福井
石川 清人
Kiyoto Ishikawa
清人 石川
千穂 渡邉
Chiho Watanabe
千穂 渡邉
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Abstract

【課題】運転席に着座したドライバーが、様々な場面において快適に使用できるアームレストを提供すること。【解決手段】自動車の運転席9の側方に配置されるアームレスト1であって、アームレスト本体10と、前記運転席9の状態を検知する検知部20と、前記検知部20が検知した前記運転席9の状態に応じて、前記アームレスト本体10を車両進行方向に沿ってスライドさせるスライド装置30と、を有する、アームレスト1。【選択図】なし

Description

本発明は自動車の運転席の側方に配置されアームレストに関する。
自動車の運転席の側方に配置されるアームレストとしては、種々のものが知られている。一般的なアームレストは、ドライバーの肘からおおよそ手首迄を乗せ得るように、運転席の側方において、運転席の背もたれから車両進行方向における前方に向けて延びる。以下、必要に応じて、車両進行方向における前、後を単に前、後と称する。
特許文献1には、自動車のセンターコンソールにおける上部の左右端部に、前後方向に長く延びるパッド状のアームレストを配設する技術が提案されている。当該特許文献1には、この種のアームレストによると、複雑なアームレストスライド機構等をセンターコンソールに組み込むこと無く、乗員の体格差を吸収しつつアームレスト機能を確保できるとしている。
ところで、近年では運転席に着座したドライバーのとり得る姿勢が多様化している。たとえば自動運転時には、ドライバーは、運転席を後方にスライドさせ、運転席の背もたれを倒す場合もある。
このような場合には、ドライバーの肘はアームレストよりも後側に移動し、特許文献1に提案されているようなアームレストであっても、乗員の体格差を吸収しつつアームレスト機能を確保するのは困難である。
特開2016−68588号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、運転席に着座したドライバーが、様々な場面において快適に使用できるアームレストを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のアームレストは、
自動車の運転席の側方に配置されるアームレストであって、
アームレスト本体と、
前記運転席の状態を検知する検知部と、
前記検知部が検知した前記運転席の状態に応じて、前記アームレスト本体を車両進行方向に沿ってスライドさせるスライド装置と、を有する、アームレストである。
本発明のアームレストは、運転席に着座したドライバーが、様々な場面において快適に使用し得るものである。
ドライバー自身が運転する際の、運転席とアームレストとの関係を模式的に表す説明図である。 自動運転時における運転席とアームレストとの関係を模式的に表す説明図である。 自動運転時において背もたれを倒した場合の、運転席とアームレストとの関係を模式的に表す説明図である。
以下、本発明のアームレストを具体的に説明する。
(実施例)
実施例のアームレストは、本発明のアームレストを車両のコンソールボックスの一部として具現化した例である。
運転席と実施例のアームレストとの関係を模式的に表す説明図を図1〜図3に示す。なお、図1は、ドライバー自身が運転する際の、運転席とアームレストとの関係を模式的に表す。図2は、自動運転時において、運転席を後退させかつ背もたれを起こしている場合の運転席とアームレストとの関係を模式的に表す。図3は、自動運転時において、運転席を後退させかつ背もたれを倒している場合の運転席とアームレストとの関係を模式的に表す。以下、図1に示すように、ドライバー自身が運転する際の運転席の状態を定常状態と称する。図2に示すように、後退しかつ背もたれが起こされている際の運転席の状態を後退第1状態と称する。図3に示すように、後退しかつ背もたれが倒れている際の運転席の状態を後退第2状態と称する。
実施例1のアームレスト1は、アームレスト本体10、検知部20、及びスライド装置30を有する。
運転席9は、レール状の基体90と、当該基体90に取り付けられているシート部材91と、を有する。基体90は前後方向に延び、シート部材91は基体90に沿って前後方向にスライド可能である。シート部材91は、ドライバーが座るための座面を有する座部92と、座部92の後部に一体化され上方に延びる背もたれ93と、で構成されている。背もたれ93と座部92との間には図略の角度調整装置が配置されている。当該角度調整装置によって、座部92に対する背もたれ93の角度は変更可能である。
実施例1のアームレスト1における検知部20は、シートポジションセンサ22とリクライニングセンサ23とで構成される。シートポジションセンサ22は運転席9の位置を検知し、リクライニングセンサ23は背もたれ93の角度を検知する。
シートポジションセンサ22は、基体90に設けられた複数の荷重センサまたはシート状の荷重センサで構成され、前後方向の2以上の位置において、運転席9の荷重を検知する。
リクライニングセンサ23は角度センサで構成され、背もたれ93の角度を検知する。
スライド装置30は、自動車のECU(エンジンコントロールユニット、図略)に接続される制御部31と、アームレスト稼働アクチュエータ32と、で構成されている。アームレスト稼働アクチュエータ32は、アームレスト本体10を動作させるスライド機構(図略)と、スライド機構を駆動する駆動部(図略)と、を有する。
実施例1のアームレスト1において、スライド機構は、運転席9と図略の助手席との間に配置されるコンソールボックス40に固定される。スライド機構は、コンソールボックス40とアームレスト本体10との間に配置される。スライド機構としては既知の構造を適用できるが、例えば実施例1のアームレスト1におけるスライド機構は、前後方向に延びるラックと当該ラックに噛合するピニオンとで構成できる。ピニオンとラックの一方はコンソールボックス40に配置され、他方はアームレスト本体10に配置される。
駆動部は、スライド機構に取り付けられる。具体的には、実施例1のアームレスト1における駆動部はピニオンを回転させる電動モータであり、図略の電源装置からの給電を受けて回転する。駆動部すなわち電動モータが正方向に回転すると、ピニオンが回転し、ピニオンと噛合するラックがピニオンに対して正方向にスライドする。また、電動モータが逆方向に回転すると、ピニオンが逆回転し、ピニオンと噛合するラックがピニオンに対して逆方向にスライドする。この種のスライド機構によれば、アームレスト1を相反する2つの方向にスライドさせることができる。
制御部31は、検知部20の信号に基づいて運転席9の状態を算出し、当該運転席9の状態に対応するアームレスト本体10の位置を算出し、更には、当該位置にアームレスト本体10が配置されるように、駆動部を動作させる。
具体的には、制御部31は、シートポジションセンサ22の信号を基に、運転席9の前後方向の位置を算出する。また、制御部31は、リクライニングセンサ23で得られた情報を基に、運転席9に着座したドライバーの肘及び肩の位置を算出する。制御部31には、運転席9の前後方向の位置、及び、運転席9におけるドライバーの肘及び肩の位置と、それに対応するアームレスト本体10の位置と、の関係がマップや演算式等の形式で格納されている。したがって、制御部31は、当該関係に基づき、運転席9の前後方向の位置、及び、運転席9におけるドライバーの肘及び肩の位置から、それに対応するアームレスト本体10の位置を導出し得る。制御部31は、当該アームレスト本体10の位置に応じて、駆動部を動作させる。
アームレスト本体10は、板状をなす基部と、基部上に設けられる表部10s及び操作部10cとを有する。操作部10cはアームレスト本体10の前側部に配置され、表部10sは操作部10cよりも後側に配置される。表部10sは、表皮材とクッション材とで構成され、クッション材は表皮材と基部との間に配置される。操作部10cについては後述する。
以下、実施例1のアームレスト1の動作を説明する。
先ず、自動車を始動させると、運転席9は図1に示す定常状態に配置される。このとき運転席9は前方に配置され、背もたれ93は起こされる。
検知部20は、運転席9の荷重及び背もたれ93の角度を検知し、検知信号を制御部31に伝送する。
制御部31は、検知信号に基づいて運転席9の状態を算出し、更に、当該運転席9の状態に対応するアームレスト本体10の位置を算出する。そして、アームレスト本体10を当該位置に配置すべく、スライド装置30を動作させる。具体的には、駆動部を動作させ、当該駆動部の動作によりスライド機構を動作させる。スライド機構の動作により、アームレスト本体10が図1に示す第1位置に配置される。
したがって、ドライバーは、運転席9が定常状態にあるときにアームレスト本体10を肘掛けとして使用し得る。
ドライバーが自動車を自動運転モードに切り替えると、図略のハンドルがダッシュボードに引き込まれ、図略のアクセルペダル及びブレーキペダルがフロアに引き込まれる。このとき運転席9は、後退して、図2に示す後退第1状態となる。
運転席9が後退第1状態に状態変化すると、検知部20は、後退第1状態にある運転席9の荷重及び背もたれ93の角度を検知し、検知信号を制御部31に伝送する。制御部31は、この検知信号を基にアームレスト本体10を移動させるべき位置を算出し、スライド装置30を動作させ、アームレスト本体10を図2に示す第2位置に配置する。
したがって、ドライバーは、運転席9が後退第1状態にあるときにも、アームレスト本体10を肘掛けとして使用し得る。
ドライバーが後退第1状態から更に背もたれ93を倒し、運転席9が図3に示す後退第2状態に状態変化すると、検知部20は、当該後退第2状態にある運転席9の荷重及び背もたれ93の角度を検知し、検知信号を制御部31に伝送する。制御部31は、この検知信号を基にアームレスト本体10を移動させるべき位置を算出し、スライド装置30を動作させ、アームレスト本体10を図3に示す第3位置に配置する。
したがって、ドライバーは、運転席9が後退第2状態にあるときにも、アームレスト本体10を肘掛けとして使用し得る。
更に、運転席9が後退第2状態にあるときに、ドライバーが自動運転モードを解除すると、ハンドル、アクセルペダル及びブレーキペダルが元の位置に戻る。同時に、運転席9は前進し、背もたれ93は起こされて、運転席9は図1に示す定常状態となる。したがって、このときドライバー自身による運転が可能となる。
このとき検知部20は、定常状態にある運転席9の荷重及び背もたれ93の角度を検知し、検知信号を制御部31に伝送する。制御部31は、この検知信号を基にアームレスト本体10を移動させるべき位置を算出し、スライド装置30を動作させ、アームレスト本体10を図1に示す第1位置に戻す。
したがってドライバーは、自動運転モードが解除され、運転席9が定常状態に戻ったときにも、アームレスト本体10を肘掛けとして使用し得る。
このように、実施例1のアームレスト1においては、運転席9の状態に追従してアームレスト本体10の位置が種々に変化する。このためドライバーは、運転席9が状態変化した時にも、アームレスト1の位置を調整するという煩雑な操作をおこなうことなく、アームレスト1を快適に使用できる。
なお、実施例1のアームレスト本体10には、操作部10cが設けられている。操作部10cは、例えば接触センサで構成することができ、空調装置やオーディオ装置、各種車両搭載装置の操作等を行うための操作パネル、操作スイッチ等として機能し得る。
運転席9の状態に追従してスライドするアームレスト本体10に、操作部10cを設けることで、運転時や自動運転時等の様々な状態において、ドライバーは車両搭載装置の操作を容易に行い得る。
実施例1のアームレスト1は、運転席9の状態として、運転席9の前後方向の位置と背もたれ93の角度との両方を用いたが、本発明のアームレスト1はこのうちの一方のみを運転席9の状態として用いても良い。好ましくは、運転席9の状態として、運転席9の前後方向の位置を必須とするのが良い。
本発明のアームレスト1は、実施例1に挙げたようにコンソールボックス40と一体化しても良いが、必ずしもコンソールボックス40と一体である必要はない。例えばコンソールボックス40のない車両に本発明のアームレスト1を設ける場合には、実施例1に例示したスライド機構を、車両のフロア等に固定すれば良い。
なお、実施例1ではアームレスト本体10を、運転席9のスライド及び背もたれ93の傾斜運動に追従させてスライドさせたが、これらを同期させても良い。例えば、運転席9のスライドや背もたれ93の傾斜を操作する際に、モータ等を駆動部に有するスライド装置30により、前記したマップ等に基づいてアームレスト本体10をスライドさせれば、これらを同期させ得る。
又は、自動車の始動時や自動運転モードに切り替えた時等に、運転席9を予め設定した状態に状態変化させる場合にも、同様に、当該運転席9の状態変化に同期してアームレスト10をスライドさせ得る。
これらの場合には、運転席9の状態は、運転席9のスライド移動や傾斜運動を操作するためのスイッチ等や、予め設定され記憶された運転席9の状態を呼び出すためのトリガーによって、検知できる。したがって、これらの場合には、実施例1で検知部20として用いた荷重センサや角度センサは不要である。
更にこの場合には、アームレスト1の操作部10cに、運転席9のスライド移動や傾斜運動を操作するためのスイッチ等を設けても良い。
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態を含む本明細書に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施し得る。
本発明のアームレストは、以下のように表現できる。
(1)
自動車の運転席9の側方に配置されるアームレスト1であって、
アームレスト本体10と、
前記運転席9の状態を検知する検知部20と、
前記検知部20が検知した前記運転席9の状態に応じて、前記アームレスト本体10を車両進行方向に沿ってスライドさせるスライド装置30と、を有する、アームレスト1。
(2)
前記運転席9の状態は、車両進行方向における前記運転席9の位置、および/または、前記運転席9における背もたれ93の角度である、(1)に記載のアームレスト1。
(3)
前記検知部20は、荷重センサまたは角度センサを含む、(1)または(2)に記載のアームレスト1。
(4)
前記アームレスト本体10の前側部に、車両搭載装置の操作を行うための操作部10cを有する、(1)〜(3)の何れか一項に記載のアームレスト。
1:アームレスト 9:運転席
10:アームレスト本体 20:検知部
30:スライド装置 93:背もたれ

Claims (4)

  1. 自動車の運転席の側方に配置されるアームレストであって、
    アームレスト本体と、
    前記運転席の状態を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した前記運転席の状態に応じて、前記アームレスト本体を車両進行方向に沿ってスライドさせるスライド装置と、を有する、アームレスト。
  2. 前記運転席の状態は、車両進行方向における前記運転席の位置、および/または、前記運転席における背もたれの角度である、請求項1に記載のアームレスト。
  3. 前記検知部は、荷重センサまたは角度センサを含む、請求項1または請求項2に記載のアームレスト。
  4. 前記アームレスト本体の前側部に、車両搭載装置の操作を行うための操作部を有する、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のアームレスト。
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