JP2019077155A - 樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法 Download PDF

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藤井 睦雄
Mutsuo Fujii
睦雄 藤井
有田 浩
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浩 有田
祥夫 杉野
Yoshio Sugino
祥夫 杉野
淳二 樫原
Junji Kashihara
淳二 樫原
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Abstract

【課題】樹脂成形品の表皮における第1層から第2層への可塑剤の移行を抑制する。【解決手段】表皮5を、PVCからなる第1層11と、第1層11の裏面に形成され、TPUの発泡成形体からなる第2層13とで形成する。そして、第1層11の裏面に、表面側に凹む複数の凹部17を形成し、第1層11と第2層13との間に、壁面の一部を凹部17の壁面とする複数の発泡セル15を形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法に関するものである。
この種の樹脂成形品として、従来、例えば特許文献1には、塩化ビニル系樹脂からなる第1層と、該第1層の裏面に形成され、例えば熱可塑性ポリウレタン樹脂からなる第2層とを有する樹脂成形品が開示されている。また、第1層を構成する塩化ビニル系樹脂には、可塑剤が含まれている。
特表2004−533362号公報
しかし、特許文献1のものでは、第1層と第2層とが接触しているため、第1層に含まれている可塑剤が第2層へ移行してしまう。可塑剤が移行してしまうと、第1層の柔軟性が低下して、経年劣化により収縮してしまう。特に、このような樹脂成形品を自動車のインストルメントパネルの表皮材に適用した場合、エアバッグのティアラインとなる切込部が設けられていると、その切込部が収縮によって広がってしまい、表皮材の表面に切り込み痕が現れてインストルメントパネルの意匠性が低下してしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1層から第2層への可塑剤の移行を抑制して、経年劣化による収縮を低減させることにある。
前記の目的を達成するために、この発明では、第1層と第2層との接触面積を発泡セルによって小さくするようにした。
具体的には、第1の発明は、塩化ビニル系樹脂からなる第1層と、該第1層の裏面に形成され、塩化ビニル系樹脂との相溶性を有する熱可塑性樹脂の発泡成形体からなる第2層とを有する表皮と、上記第2層の裏面に形成され、発泡ポリウレタンからなるクッション部とを備え、上記第1層の裏面には、表面側に凹む複数の凹部が形成されており、上記第1層と第2層との間には、壁面の一部を上記凹部の壁面とする複数の発泡セルが形成されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、上記第2層は、熱可塑性ポリウレタン樹脂の発泡成形体からなることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記第1層と第2層との間に形成された発泡セルのセル径は、上記第2層の発泡成形体の発泡セルのセル径よりも大きいことを特徴とする。
第4の発明は、樹脂成形品の製造方法を対象とする。そして、加熱されたスラッシュ成形型の成形面に、塩化ビニル系樹脂の粉体を付着させて、該粉体を溶融することで、上記スラッシュ成形型に塩化ビニル系樹脂からなる第1層を成形する工程と、上記スラッシュ成形型の成形面に付着した上記第1層の裏面に、発泡剤と、塩化ビニル系樹脂との相溶性を有し且つ溶融時の粘度が上記塩化ビニル系樹脂の溶融時の粘度よりも高い熱可塑性樹脂の粉体とを付着させて溶融することで、第2層を成形する工程と、上記第1層及び第2層が付着した状態のスラッシュ成形型を加熱して上記発泡剤を発泡させることで、上記第1層と第2層との間に、壁面の一方を上記第1層の裏面とし且つ他方を第2層の表面とする複数の発泡セルを形成する工程と、上記スラッシュ成形型を冷却して、上記第1層と第2層とを備える表皮を成形する工程と、上記表皮の裏面に、発泡ポリウレタンからなるクッション部を成形する工程とを備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、第1層の裏面が発泡セルの壁面となっている。すなわち、凹部では、第1層の裏面と第2層の表面とが接触していない。よって、第1層と第2層との接触面積を減らすことができる。したがって、第1層から第2層への可塑剤の移行を抑制して、経年劣化による樹脂成形品の収縮を低減させることができる。
第2の発明によれば、表皮として一般的に用いられる熱可塑性ポリウレタン樹脂を用いて、樹脂成形品を得ることができる。
第3の発明によれば、第1層と第2層との間に形成された発泡セルのセル径が大きいので、第1層との第2層との接触面積をより小さくすることができる。
第4の発明によれば、第2層を構成する熱可塑性樹脂の溶融時の粘度は、上記塩化ビニル系樹脂の溶融時の粘度よりも高い。よって、第1層と第2層との境界近くの発泡剤が発泡するときには、第1層の裏面が表面側に変形する。このため、第1層と第2層との間に、壁面の一方を上記第1層の裏面とし且つ他方を第2層の表面とする複数の発泡セルを形成することができる。したがって、樹脂成形品において、第1層から第2層への可塑剤の移行を抑制して、経年劣化による収縮を低減させることができる。
本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 図2のIII-III部分拡大図である。 図3のIV部分拡大図である。 スラッシュ成形金型を第1スラッシュ原料供給箱にセットした状態を示す工程図である。 図5の状態から第1スラッシュ原料供給箱を反転させてスラッシュ成形金型の成形面に粉体樹脂原料を付着溶融させている状態を示す工程図である。 スラッシュ成形金型を第2スラッシュ原料供給箱にセットした状態を示す工程図である。 図7の状態から第2スラッシュ原料供給箱を反転させてスラッシュ成形金型の成形面に粉体樹脂原料を付着溶融させている状態を示す工程図である。 スラッシュ成形金型の再加熱状態を示す工程図である。 クッション部を成形している状態を示す工程図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
−インストルメントパネルの構成−
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂成形品としての自動車用のインストルメントパネル1を示す。このインストルメントパネル1の裏面の助手席側には、図1に示すように、薄肉部3(ティアライン)が形成されている。車両衝突時にエアバッグ装置(図示せず)の作動により、薄肉部3が破断する。
図2及び図3に示すように、インストルメントパネル1は、表皮5とクッション部7と基材パネル9とからなる。
表皮5は、インストルメントパネル1の表面部を構成している。表皮5は、塩化ビニル系樹脂であるPVC(ポリ塩化ビニル)からなる第1層11と、PVCとの相溶性を有する熱可塑性樹脂であるTPU(熱可塑性ポリウレタン樹脂)の発泡成形体からなる第2層13とを有する。第1層11は、インストルメントパネル1の意匠面となる表面部を構成している。第1層11の裏面には、表面側に凹陥する複数の凹部17が形成されている。第1層11を構成するPVCは、可塑剤を含有しており、このことによって、第1層11に柔軟性を付与している。
第2層13は、第1層11の裏面に形成されている。第2層13は第1層11よりも厚く形成された発泡成形体であり、表皮5にクッション性を付与している。
図3及び図4に示すように、第1層11と第2層13との間には、壁面の一部を上記凹部17の壁面とする複数の略半球形状の発泡セル15が形成されている。言い換えると、各発泡セル15は、第1層11と第2層13との間に形成されており、壁面のうち表面側を第1層11の裏面に位置する凹部17の壁面とし、壁面の裏面側を第2層13の表面としている。第1層11と第2層13との間に形成された発泡セル15のセル径d1は、第2層13の発泡成形体の発泡セル16のセル径d2よりも大きい(d1>d2)。発泡セル15のセル径d1は、およそ0.05〜0.5mmで好ましくは0.2mmである。また、第2層13の発泡成形体の発泡セル16のセル径(長径)d2はおよそ0.02〜0.1mmで好ましくは0.05mmである。
クッション部7は、第2層13の裏面に形成され、発泡ポリウレタンからなる。このクッション部7はインストルメントパネル1にクッション性を付与している。
基材パネル9は、クッション部7の裏面に形成されている。基材パネル9は、例えばPP(ポリプロピレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等の樹脂材で射出成形された一体物の成形品である。基材パネル9の裏面には、上述したように、エアバック展開時における破断予定部としての2つのY字を横向きにして左右対称に連結した形状の薄肉部3が形成されている。尚、図3中、4は表皮5の裏面に薄肉部3に対応して形成された切込部であり、薄肉部3と共に上記破断予定部を形成する。
次に、樹脂成形品としてのインストルメントパネル1の製造方法について説明する。
インストルメントパネル1の表皮5はスラッシュ成形によって形成される。図5に示すように、インストルメントパネル1の表皮5を成形するためのスラッシュ成形型としてのスラッシュ成形金型20は、成形面21とフランジ部23とを備えている。
上記スラッシュ成形金型20を用いて表皮5を成形する要領について説明する。以下に括弧書で付した番号は、製造工程の順番を示す。
(1)スラッシュ成形金型20を加熱炉に搬入し、熱風や赤外線等の加熱装置で例えば220℃〜260℃に加熱する(図示省略)。
(2)図5に示すように、上記加熱されたスラッシュ成形金型20を、成形面21が下になるようにした状態で、上記第1層11となるPVCの粉体樹脂原料R1が収容された反転可能な第1スラッシュ原料供給箱25の上側に移動させる。そして、第1スラッシュ原料供給箱25の開口端縁のフランジ部27とスラッシュ成形金型20のフランジ部23とを重ね合わせてクランプ治具29で挟持し、スラッシュ成形金型20のフランジ部23と第1スラッシュ原料供給箱25のフランジ部27との合わせ面をシールする。
(3)図6に示すように、図示しない回転装置によって、第1スラッシュ原料供給箱25をスラッシュ成形金型20と共に水平軸回りに回動させて上下方向に反転させて、第1スラッシュ原料供給箱25内に収容されているPVCの粉体樹脂原料R1をスラッシュ成形金型20の成形面21に落下により供給して付着させる。この成形面21に付着した粉体樹脂原料R1が型温により加熱溶融してPVCからなる第1層11の溶融樹脂層R2が形成される。その後第1スラッシュ原料供給箱25を上記とは逆に上下方向に反転させて元の姿勢に戻し、余剰の粉体樹脂原料R1を第1スラッシュ原料供給箱25内に落下させて回収する。
(4)次いで、スラッシュ成形金型20を第1スラッシュ原料供給箱25から取り外し、図7に示すように、第1層11の溶融樹脂層R2が付着した状態の成形面21が下になるようにした状態で、上記第2層13となるTPUと発泡剤が混合した粉体樹脂原料R3が収容された反転可能な第2スラッシュ原料供給箱31の上側に移動させる。そしてスラッシュ成形金型20のフランジ部23と、第2スラッシュ原料供給箱31の開口端縁のフランジ部33とを重ね合わせてクランプ治具29で挟持し、スラッシュ成形金型20のフランジ部23と第2スラッシュ原料供給箱31のフランジ部33との合わせ面をシールする。なお、発泡剤としては、例えば、熱分解型の有機系化合物が用いられる。
(5)図8に示すように、図示しない回転装置によって、第2スラッシュ原料供給箱31をスラッシュ成形金型20と共に水平軸回りに回動させて上下方向に反転させて、第2スラッシュ原料供給箱31内に収容されているTPUと発泡剤が混合した粉体樹脂原料R3を第1層11の溶融樹脂層R2が付着した状態の成形面21に落下により供給して第1層11の溶融樹脂層R2に付着させる。この第1層11の上に付着した粉体樹脂原料R3が型温により加熱溶融してTPUと発泡剤とからなる第2層13の溶融樹脂層R4が形成される。その後第2スラッシュ原料供給箱31を上記とは逆に上下方向に反転させて元の姿勢に戻し、余剰の粉体樹脂原料R3を第2スラッシュ原料供給箱31内に落下させて回収する。
(6)次いで、スラッシュ成形金型20を第2スラッシュ原料供給箱31から取り外し、図9に示すように、成形面21が下になるようにして再度加熱炉35に搬入して、例えば220℃〜260℃に再加熱する。こうして第1層11及び第2層13の溶融樹脂層R2,R4が付着した状態のスラッシュ成形金型20を再加熱すると、未溶融の粉体樹脂が完全に溶融すると共に、発泡剤が熱分解により発泡する。このとき、第2層13を構成するTPUの溶融時の粘度は、第1層11を構成するPVCの溶融時の粘度よりも高い。よって、第1層11と第2層13との境界近くの発泡剤が発泡すると、第1層11の溶融樹脂層R2の裏面が表面側に変形して凹部17が形成される。このため、第1層11と第2層13との間に、壁面の一方を上記第1層11の裏面とし且つ他方を第2層13の表面とする複数の発泡セル15を形成することができる。
(7)この後、スラッシュ成形金型20の成形面21の裏面に水を吹き付けることにより、スラッシュ成形金型20を冷却して、第1層11及び第2層13の溶融樹脂層R2,R4を硬化させて第1層11と第2層13とを備える表皮5を成形する。
(8)表皮5をスラッシュ成形金型20から剥がして、表皮5を脱型する。その後、表皮5の外縁に形成された製品にならない不要部分を切断する。また、表皮5の裏面における、表皮5のエアバック展開時における破断予定部に対応する部位に、表皮の表面に達しない切込部4をカッター刃を用いて形成する。
(9)図10に示すように、ウレタン注入型40の下型41の載置面43に、表皮5を第2層13が上になるように載置する。そして、別途射出成形により成形された基材パネル9を、裏面が上になるように表皮5の上に配置する。このとき、表皮5と基材パネル9とは、端縁同士が接触し且つ中間部同士の間には隙間45が空けられた状態で上型47によりシールされる。この状態で、基材パネル9に設けられた孔部にウレタン注入ノズル49を挿入し、そのノズル49から上記表皮5の裏面と基材パネル9との隙間45に、発泡ポリウレタン原料を注入し発泡させる。そうすることで、表皮5の裏面に発泡ポリウレタンからなるクッション部7を成形する。
したがって、本実施形態によれば、第1層11の裏面が発泡セル15の壁面となっている。すなわち、凹部17では、第1層11の裏面と第2層13の表面とが接触していない。よって、発泡セル15の存在する分だけ第1層11と第2層13との接触面積を減らすことができる。したがって、第1層11から第2層13への可塑剤の移行を抑制して、経年劣化による樹脂成形品の収縮を低減させることができる。このため、長期間に亘り、インストルメントパネル1の切込部4が広がることを抑制して意匠性の低下を抑えることができる。
また、表皮5として一般的に用いられる熱可塑性ポリウレタン樹脂を第2層13に用いて、インストルメントパネル1を得ることができる。
さらに、第1層11と第2層13との間に形成された発泡セル15のセル径d1が、第2層13の発泡成形体の発泡セル16のセル径d2よりも大きいので、第1層11との第2層13との接触面積をより小さくすることができる。
ところで、表皮5にクッション性を付与するために、第2層13としてTPUの発泡成形体ではなく、ウレタンフォームを用いることが考えられる。しかし、ウレタンフォームにはアミンが含まれている。このアミンが第1層11のPVCと反応すると、第1層11内にポリエンが生成する。ポリエンが生成されると可塑剤が第1層11内から離れ易くなってしまう。また、ウレタンフォームの表面には、発泡セル15が形成されないスキン層が形成される。すなわち、第1層11のPVCはスキン層と接触する。このため、第1層11と第2層13との接触面積は、第2層13としてTPUの発泡成形体用いる場合に比べて大きくなる。したがって、第2層13としてウレタンフォームを用いると可塑剤がウレタンフォームに移行してしまう。
これに対し、本実施形態では、第2層13としてアミンが含まれていないTPUを使用し且つ、第1層11と第2層13との間に発泡セル15が形成されているので、上記のように第1層11からPVCが移行することを低減することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、第2層13を構成する塩化ビニル系樹脂との相溶性を有する熱可塑性樹脂として、TPUを挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、熱可塑性ポリエーテルエステルやポリエーテルブロックアミド等種々の材料が用いられてもよい。
本発明では、樹脂成形品の経年劣化による収縮が抑えられて有用である。
1 インストルメントパネル(樹脂成形品)
5 表皮
7 クッション部
11 第1層
13 第2層
15 発泡セル
17 凹部
20 スラッシュ成形金型(スラッシュ成形型)
21 成形面

Claims (4)

  1. 塩化ビニル系樹脂からなる第1層(11)と、該第1層(11)の裏面に形成され、塩化ビニル系樹脂との相溶性を有する熱可塑性樹脂の発泡成形体からなる第2層(13)とを有する表皮(5)と、
    上記第2層(13)の裏面に形成され、発泡ポリウレタンからなるクッション部(7)とを備え、
    上記第1層(11)の裏面には、表面側に凹む複数の凹部(17)が形成されており、
    上記第1層(11)と第2層(13)との間には、壁面の一部を上記凹部(17)の壁面とする複数の発泡セル(15)が形成されていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 請求項1に記載の樹脂成形品において、
    上記第2層(13)は、熱可塑性ポリウレタン樹脂の発泡成形体からなることを特徴とする樹脂成形品。
  3. 請求項1又は2に記載の樹脂成形品において、
    上記第1層(11)と第2層(13)との間に形成された発泡セル(15)のセル径(d1)は、上記第2層(13)の発泡成形体の発泡セル(16)のセル径(d2)よりも大きいことを特徴とする樹脂成形品。
  4. 加熱されたスラッシュ成形型(20)の成形面(21)に、塩化ビニル系樹脂の粉体を付着させて、該粉体を溶融することで、上記スラッシュ成形型(20)に塩化ビニル系樹脂からなる第1層(11)を成形する工程と、
    上記スラッシュ成形型(20)の成形面(21)に付着した上記第1層(11)の裏面に、発泡剤と、塩化ビニル系樹脂との相溶性を有し且つ溶融時の粘度が上記塩化ビニル系樹脂の溶融時の粘度よりも高い熱可塑性樹脂の粉体とを付着させて溶融することで、第2層(13)を成形する工程と、
    上記第1層(11)及び第2層(13)が付着した状態のスラッシュ成形型(20)を加熱して上記発泡剤を発泡させることで、上記第1層(11)と第2層(13)との間に、壁面の一方を上記第1層(11)の裏面とし且つ他方を第2層(13)の表面とする複数の発泡セル(15)を形成する工程と、
    上記スラッシュ成形型(20)を冷却して、上記第1層(11)と第2層(13)とを備える表皮(5)を成形する工程と、
    上記表皮(5)の裏面に、発泡ポリウレタンからなるクッション部(7)を成形する工程とを備えることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
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