JP2019077137A - コンクリートブロックおよびコンクリートブロックを製造するための型枠 - Google Patents

コンクリートブロックおよびコンクリートブロックを製造するための型枠 Download PDF

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Abstract

【課題】必要に応じて簡単に水抜きパイプを設置することができ、カーブに沿って配置する際にもずれが生じることなく配置することが可能なコンクリートブロックを提供する。【解決手段】前壁部、後壁部、および、前記前壁部と前記後壁部とを連結する連結部が一体に形成されたコンクリートブロックであって、前記連結部には、上部が開放され、底面は後壁部から前壁部に向かって下方に傾斜し水抜きパイプが設置されるパイプ収容部が設けれられており、前記前壁部には、打ち抜き可能な厚みを有する前壁薄肉部が設けられ、前記後壁部には、打ち抜き可能な厚みを有する後壁薄肉部が設けられ、前記前壁薄肉部および前記後壁薄肉部が打ち抜かれると開口となり、前記水抜きパイプとともに水抜き孔として機能する。【選択図】図1

Description

本発明は、法面、護岸などに用いられるコンクリートブロック、および、コンクリートブロックを製造するための型枠に関する。
法面、護岸などには、施工性を考慮して、既製品のコンクリートブロックを積み上げて壁を作る方法が用いられており(特許文献1参照)、様々な形態のコンクリート製品が存在している。コンクリートブロックを積み上げて法面、護岸などの壁を形成した場合、壁の背面の水を前面に排出する水抜き孔を設ける必要があり、水抜き孔の1つとして水抜きパイプが用いられており、例えば、特許文献2に記載されているように、コンクリートブロックに水抜きパイプ用の孔を設けておき、前記孔に前記水抜きパイプの先端を挿入し、その後コンクリートを打設することで、水抜きパイプをコンクリートブロックに固定する方法が従来から用いられている。その他に、引用文献3,4に記載されているように、水抜きパイプを予め埋め込んだコンクリートブロックも用いられている。
特開2017−106233号公報 特開平11−29945号公報 特開2004−322600号公報 実平2−29935号公報
コンクリートブロックに水抜きパイプを後から取り付ける場合、コンクリート打設時の水抜きパイプの浮き上がりを防止するために、水抜きパイプを固定する、あるいは、コンクリートを水抜きパイプの位置に合わせて分割して打設する必要があり、手間が掛るという問題があった。水抜きパイプを予め埋め込んだコンクリートブロックを用いることでこのような手間を解消することも可能であるが、水抜きパイプを埋め込んだコンクリートブロックを河川護岸などに使用する場合、水位より低い箇所のコンクリートブロック、あるいは、前面が埋め戻される位置にあるコンクリートブロックは、前面から背面に水が逆流することを防止するために水抜きパイプを塞ぐ、あるいは、水抜きパイプの無いコンクリートブロックを用意する必要があり、手間が掛る、製造コストが増加するという問題があった。また、従来のコンクリートブロックをカーブに沿って配置する場合、係合部分の形状によって隣接するブロックにずれが生じるという問題があった。
そこで、本発明はこのような従来の問題を解決し、水抜きパイプの有無に簡単に対応することができ、さらに、カーブに沿って配置する際にも、ずれが生じることなく配置することが可能なコンクリートブロック、および、前記コンクリートブロックの製造するための型枠を提供することを目的とする。
本発明のコンクリートブロックは、前壁部、後壁部、および、前記前壁部と前記後壁部とを連結する連結部が一体に形成されたコンクリートブロックであって、前記連結部には、上部が開放され、底面は前記後壁部から前記前壁部に向かって下方に傾斜し、水抜きパイプが設置されるパイプ収容部が設けれられており、前記前壁部には、打ち抜き可能な厚みを有する前壁薄肉部が設けられ、前記後壁部には、打ち抜き可能な厚みを有する後壁薄肉部が設けられ、前記前壁薄肉部および前記後壁薄肉部が打ち抜かれると開口となり、前記水抜きパイプとともに水抜き孔として機能することを特徴とするる。
さらに、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右の端部の一方に縦方向に延びる、曲面を有する係合凹部、他方に縦方向に延びる、曲面を有する係合凸部が設けられており、前記係合凹部と前記係合凸部は互いに嵌合する形状を有している。
前記前壁部は、前記前薄肉部の上方に、前記水抜きパイプの浮き上がりを防止する押え部が設けられている。
前記連結部のパイプ収容部の底面は、前記水抜きパイプに合わせた曲面を有しており、さらに、水抜き孔が設けられている。
前記連結部は、前記パイプ収容部よりも下方に、左右に貫通する貫通孔および切り欠きの少なくともいずれか1つが設けられている。
前記前壁部の前面に、模様が施されている。
本発明の型枠は、前記コンクリートブロックを製造するための型枠であって、前記型枠の本体となり、前記コンクリートブロックの前面を形成するためのベース部、前記ベース部に回動および水平方向にスライド可能に取り付けられ、前記コンクリートブロックの上面を形成するための上面部、前記ベース部に回動可能に取り付けられ、前記上面部と対向し、前記コンクリートブロックの底面を形成するための底面部、前記ベース部に水平方向にスライド可能に取り付けられ、互いに対向し、前記コンクリートブロックの側面を形成するための第1側面部および第2側面部を有し、前記上面部には、前記コンクリートブロックの連結部のパイプ収容部を形成するためのパイプ収容部用内枠が前記型枠の内側へと突出するように設けられており、前記パイプ収容部用内枠は、前記パイプ収容部の前壁部側の部分を形成する第1内枠、および、前記パイプ収容部の後壁部側の部分を形成する第2内枠から構成され、前記第1内枠は前記上面部に固定され、前記第2内枠は、前記第1内枠に回動可能に取り付けられ、前記上面部に設けられた開口から前記型枠内へと突出した状態で、前記第1内枠と固定され、前記第2内枠は前記第1内枠との固定を解除して回動させると、前記開口から外側へと移動させることが可能であり、前記第1側面部および前記第2側面部は、互いに対向する面に、第3内枠および第4内枠がそれぞれ設けられており、コンクリート打設時には、前記ベース部に、前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部が当接するように移動させて固定して組み立てると、前記ベース部上に、前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部によって囲われ、上方が開口された、コンクリートを打設する空間が形成され、前記第3内枠と前記第4内枠との間に、前記パイプ収容部内枠が位置し、前記第3内枠と前記第4内枠との間に、前記連結部を形成するための空間が存在しており、前記型枠を脱枠する際は、前記上面部の第2内枠を回動させて、前記第1内枠から分離させて前記開口から外側へと移動させ、その後、前記上面部を回動および水平方向にスライドさせ、前記底面部を倒れる方向に回動させ、前記第1側面部および前記第2側面部は、互いに離れるように水平方向にスライドさせ、前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部は、それぞれ、前記ベース部と接続された状態で保持されていることを特徴とする。
前記前壁部および前記後壁部の左右の端部の一方に縦方向に延びる、曲面を有する係合凹部、他方の端部に縦方向に延びる、曲面を有する係合凸部を形成するために、
前記第1側面部には、曲面を有する2つの凹部が互いに平行に設けられ、前記第2側面部には、曲面を有する2つの凸部が互いに平行に設けられている。
前記第1内枠および前記第2内枠に、前記連結部のパイプ収容部の底面に前記水抜きパイプに合わせた曲面を形成するための曲面部分を設ける。
前記第3内枠および前記第4内枠の互いに対向する面に、前記連結部のパイプ収容部の底面に水抜き孔を設けるための水抜き孔用内枠がそれぞれ設けられており、コンクリートを打設成する際に、前記水抜き孔用内枠は、前記第1内枠とそれぞれ当接するように配置されている。
前記連結部に、前記パイプ収容部よりも下方に、左右に貫通する貫通孔を設けるために、前記第3内枠および前記第4内枠は互いに対向する面にはそれぞれ、補助型枠がそれぞれ設けられており、コンクリートブロックを打設する際に、前記補助型枠は互いに当接している。
前記ベース部の上面には、前記前壁部の前面に模様を施すための化粧型枠が取り付けられている
本発明のコンクリートブロックは、前壁部、後壁部、および、前記前壁部と前記後壁部とを連結する連結部が一体に形成されたコンクリートブロックであって、前記連結部には、上部が開放され、底面は前記後壁部から前記前壁部に向かって下方に傾斜し、水抜きパイプが設置されるパイプ収容部が設けれられており、前記前壁部には、打ち抜き可能な厚みを有する前壁薄肉部が設けられ、前記後壁部には、打ち抜き可能な厚みを有する後壁薄肉部が設けられ、前記前壁薄肉部および前記後壁薄肉部が打ち抜かれると開口となり、前記水抜きパイプとともに水抜き孔として機能することにより、水抜きパイプの設置が従来よりも簡単で、かつ、綺麗に施工することができるという優れた効果を奏し、また、水抜き孔が不要な場合は、前壁薄肉部および後壁薄肉部をそのまま使用することで、簡単に水抜き孔の無いコンクリートブロックとして使用することができることから、1つのコンクリートブロックで、水抜き孔の有無を簡単に選択できるという効果を奏する。
さらに、本発明のコンクリートブロックは、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右の端部の一方に縦方向に延びる、曲面を有する係合凹部、他方に縦方向に延びる、曲面を有する係合凸部が設けられており、前記係合凹部と前記係合凸部は互いに嵌合する形状を有していることにより、カーブに沿ってコンクリートブロックを配置する際に、従来よりも正確に、そして、綺麗に配置することができるという優れた効果を奏する。
前記前壁部の前面に模様を施すことにより、コンクリートブロックのデザイン性を高め、また、用途に応じて周囲の環境に合わせた模様の壁を形成することができる。
本発明の型枠は、前記コンクリートブロックを製造するための型枠であって、前記型枠の本体となり、前記コンクリートブロックの前面を形成するためのベース部、前記ベース部に回動および水平方向にスライド可能に取り付けられ、前記コンクリートブロックの上面を形成するための上面部、前記ベース部に回動可能に取り付けられ、前記上面部と対向し、前記コンクリートブロックの底面を形成するための底面部、前記ベース部に水平方向にスライド可能に取り付けられ、互いに対向し、前記コンクリートブロックの側面を形成するための第1側面部および第2側面部を有し、前記上面部には、前記コンクリートブロックの連結部のパイプ収容部を形成するためのパイプ収容部用内枠が前記型枠の内側へと突出するように設けられており、前記パイプ収容部用内枠は、前記パイプ収容部の前壁部側の部分を形成する第1内枠、および、前記パイプ収容部の後壁部側の部分を形成する第2内枠から構成され、前記第1内枠は前記上面部に固定され、前記第2内枠は、前記第1内枠に回動可能に取り付けられ、前記上面部に設けられた開口から前記型枠内へと突出した状態で、前記第1内枠と固定され、前記第2内枠は前記第1内枠との固定を解除して回動させると、前記開口から外側へと移動させることが可能であり、前記第1側面部および前記第2側面部は、互いに対向する面に、第3内枠および第4内枠がそれぞれ設けられており、コンクリート打設時には、前記ベース部に、前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部が当接するように移動させて固定して組み立てると、前記ベース部上に、前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部によって囲われ、上方が開口された、コンクリートを打設する空間が形成され、前記第3内枠と前記第4内枠との間に、前記パイプ収容部内枠が位置し、前記第3内枠と前記第4内枠との間に、前記連結部を形成するための空間が存在しており、前記型枠を脱枠する際は、前記上面部の第2内枠を回動させて、前記第1内枠から分離させて前記開口から外側へと移動させ、その後、前記上面部を回動および水平方向にスライドさせ、前記底面部を倒れる方向に回動させ、前記第1側面部および前記第2側面部は、互いに離れるように水平方向にスライドさせ、前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部は、それぞれ、前記ベース部と接続された状態で保持されていることにより、各部材を、回動、スライドさせるだけで、型枠の組み立ておよび脱枠作業を行うことができることから、従来よりも組み立ておよび脱枠が、誰でも短時間で簡単に行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
本発明のコンクリートブロックの斜視図である。 コンクリートブロックの斜視断面図である。 コンクリートブロックの断面図である。 コンクリートブロックに水抜きパイプを設置した状態の断面図である。 コンクリートブロック内にコンクリートを打設後、水抜き孔を貫通させた状態の断面図である。 2つのコンクリートブロックを連結した状態の平面図であり、(a)は、一直線に連結した状態、(b)は所定の角度で曲げて連結した状態を示す平面図である。 コンクリートブロックの底面図である。 本発明の型枠を組み立てた状態の平面図である。 第1側面部を省略した型枠の側面図である。 第1側面部を省略した型枠の側面図であり、上面部の第2内枠を回動させ、底面部を回動させた状態を示す。 第1側面部を省略した型枠の側面図であり、上面部および底面部を回動させた状態を示す。 第1側面部を省略した型枠の側面図であり、上面部を回動およびスライドさせ、底面部を回動させた状態を示す。 底面部を省略した型枠の側面図である。 底面部を省略した型枠の側面図であり、第1側面部および第2側面部をスライドさせた状態を示し、コンクリートブロックが形成された状態を示す。
本発明のコンクリートブロック1および型枠20について、以下に図面を用いて詳細に説明する。まず初めに、本発明のコンクリートブロック1について説明する。図1に示すのが、本発明のコンクリートブロック1の斜視図であり、図2に示すのが斜視断面図、図3〜5に示すのが断面図、図7に示すのが底面図である。
本発明のコンクリートブロック1は、図1に示すように、前壁部2、後壁部3、および、前記前壁部2と前記後壁部3と連結する連結部4が一体に形成されたコンクリートブロックであり、複数のコンクリートブロック1を左右、上下に並べて胴込めコンクリートを打設して、法面、護岸などの壁を形成するためのコンクリート製品である。
前記前壁部2は、正面から見た時、横長の長方形の形状を有しており、前面には、岩のような模様が施された化粧部5が一体に形成されている。また、前記前壁部2の底面には、図3,7に示すように、窪み15が設けられている。前記後壁部3は、前記前壁部2と所定の間隔で配置され、前記前壁部2と前記後壁部3との中央が前記連結部4によって互いに連結されている。前記前壁部2および前記後壁部3は、右側の端部に縦方向に延伸する曲面を有する係合凹部10がそれぞれ形成されており、左側の端部に縦方向に延伸する曲面を有する係合凸部11がそれぞれ形成されている。前記係合凹部10と前記係合凸部11とは互いに嵌合する形状を有しており、複数の前記コンクリートブロック1を並べる際に、図6(a)に示すように、前記係合凹部10と前記係合凸部11とを嵌合させて複数のコンクリートブロック1を一直線に連結することができる。
前記係合凹部10と前記係合凸部11の形状は、曲面だけでなく、曲面の端部に平坦な面を接続することも可能であり、これにより、図6(b)に示すように、曲線に合わせて折り曲げて連結する場合に、隙間が生じるのをできるだけ少なくすることが可能であり、また、折り曲げ角度を大きくすることも可能である。
前記連結部4は、上部が開放された、水抜きパイプ16が設置されるパイプ収容部6が設けれられている。前記パイプ収容部6の底面は、前記水抜きパイプ16に合わせた曲面を有し、図2,3に示すように、前記後壁部3から前記前壁部2に向かって下方に傾斜している。これにより、図4に示すように、前記パイプ収容部6内に前記水抜きパイプ16を設置すると、前記水抜きパイプ16は前に向かって下方に傾斜し、前記コンクリートブロック1の背面の水が、前記水抜きパイプ16を通って前記コンクリートブロック1の前面へと流れるようになる。
前記前壁部2は、図4に示すように、前記パイプ収容部6内に水抜きパイプ16を配置した際に、前記水抜きパイプ16の前方が当接する部分に、周囲よりも厚みを薄くした前壁薄肉部7が設けられている。前記後壁部3は、前記パイプ収容部6内に水抜きパイプ16を配置した際に、前記水抜きパイプ16の後方が当接する部分に、周囲よりも厚みを薄くした後壁薄肉部9が設けられている。前記前壁薄肉部7の上方は、図4に示すように、前記前壁薄肉部7よりも厚みを厚くし後方に突出させた押え部8が設けられており、前記押え部8によって前記水抜きパイプ16は胴込めコンクリート打設時の浮き上がりが防止される。前記押え部8の形状は特に限定するものではなく、また、前記後壁薄肉部9のように前記押え部8を設けない形態も可能である。
前記前壁薄肉部7および前記後壁薄肉部9は、ハンマーなどを用いて人力で簡単に打ち抜き可能な厚さであり、前記パイプ収容部6内に前記水抜きパイプ16を設置した状態で前記コンクリートブロック1の胴込めコンクリートを打設し、コンクリート硬化後に、前記前壁薄肉部7および前記後壁薄肉部9をハンマーなどを用いて打ち抜くと、簡単に前記前壁薄肉部7および前記後壁薄肉部9が取り除かれて開口となり、図5に示すように、前記水抜きパイプ16とともに、前記コンクリートブロック1の背面の水を前方へと流すための水抜き孔として機能することができるようになる。前記打ち抜き部の厚みとしては、例えば、1.0〜5.0cmとすることが好ましい。水抜き孔が不要な場合は、前記パイプ収容部6内に前記水抜きパイプ16を設置しないで胴込めコンクリートを打設すると、前記パイプ収容部6内は全てコンクリートで充填されることから、水抜き孔の無いコンクリートブロック1が完成する。
前記後壁薄肉部9を先に打ち抜いて開口を形成し、その後、前記開口から前記パイプ収容部6内へと前記抜きパイプ16を挿入し、前記水抜きパイプ16の先端を前記前壁薄肉部7に当接させて、前記水抜きパイプ16の後端を前記開口から外部に突出させた状態で前記水抜きパイプ16を設置し、コンクリートを打設し、コンクリート硬化後に前記前壁薄肉部7を打ち抜いて水抜き孔を形成することも可能である。前記前壁薄肉部7を先に打ち抜くことも可能であり、前記前壁薄肉部7および前記後壁薄肉部9を打ち抜く手順については特に限定するものではなく、前記コンクリートブロック1の施工方法、施工場所などに応じて適宜選択することが可能である。
前記連結部4のパイプ収容部6の底面には、前記パイプ収容部6から左右に延伸する水抜き孔12が設けられている。前記水抜き孔12は、パイプ収容部6から前記連結部4の左右に位置する空間へと繋がっている。前記連結部4は、前記パイプ収容部6の下方に位置し、左右に貫通する開口13、および、前記開口13の下方に位置する底面からの切り欠き14が設けられている。前記水抜き孔12の位置および数については変更可能であり、また、前記開口13および前記切り欠き14についても、位置、数、および、形状については適宜変更可能である。
前記前壁部2の前面には、前記化粧部5が設けられているが、前記化粧部5を省略し、平坦な面とすることも可能であり、また、他の形態の化粧部を設けることも可能である。そして、本実施形態では、前記化粧部5は前記前壁部2と一体に形成されているが、形成方法については特に限定するものではなく、別途に形成した化粧部を後から前記前壁部2に固定すること、あるいは、前記前壁部2の前面に後施工で形成することも可能である。
前記コンクリートブロック1を設置する際に、設置場所の地形などに合わせてカーブに沿って配置する場合があるが、この時、図6(b)に示すように、支点A(後壁部3の角の上端)を中心として右側のコンクリートブロック1を反時計回りに回転させて配置することにより、角度を付けながら隣接するコンクリートブロック1を連続して配置することが可能となる。この時、隣接するコンクリートブロック1は、支点Aで当接し、互いに嵌合する前記係合凹部10と前記係合凸部11は干渉することが無いので、互いにずれることなく、絶えず対称に折り曲げて配置することができ、カーブに合わせて綺麗に連続して配置することができる。隣接するコンクリートブロック1をカーブに沿って配置する際に、カーブの形状によっては、前壁部2の角の下端を中心として、図6(b)とは逆に右側のコンクリートブロック1を時計回りに回転させて配置することも可能であり、この場合も、隣接するコンクリートブロック1は互いにずれることなく、カーブに合わせて綺麗に連続して配置することができる。
前記コンクリートブロック1は、図3〜5に示すように、後方に傾斜した形状を有しているが、傾斜角度は特に限定するものではなく、垂直とすることも可能であり、施工する法面、護岸などの条件に合わせて適宜変更することができる。また、前記コンクリートブロック1の高さ、幅、厚みなども適宜変更可能である。そして、前記コンクリートブロック1の連結部2の位置についても中央に限定するものではない。
本発明のコンクリートブロック1は、連結部4に水抜きパイプ16を配置するためのパイプ収容部6を設け、前記パイプ収容部6内に水抜きパイプ16を配置し、コンクリード打設後に、前壁薄肉部7および後壁薄肉部9を打ち抜くことにより簡単に水抜き孔を形成することができることから、水抜きパイプ16の設置が従来よりも簡単で、かつ、水抜き孔を綺麗に施工することができるという優れた効果を奏する。さらに、水抜き孔が不要な場合は、前壁薄肉部7および後壁薄肉部9を打ち抜かないでそのまま使用することで、簡単に水抜き孔の無いコンクリートブロック1として使用することができることから、1つのコンクリートブロック1によって、設置場所の条件に応じて水抜き孔の有無に臨機応変に対応することができる。
さらに、本発明のコンクリートブロック1は、曲面を有する係合凹部10と係合凸部11が嵌合することにより、隣接するコンクリートブロック1を連結することから、カーブに沿って配置する際に、従来よりも正確に、かつ、綺麗に配置することができるという優れた効果を奏する。
次に、本発明のコンクリートブロックを製造するための型枠20について図を用いて詳しく説明する。図8に示すのが、本発明の型枠20の平面図であり、図9〜12に示すのが、第1側面図24を省略した状態の型枠20の側面図、図13,14に示すのが、底面部23を省略した状態の型枠20の側面図である。
本発明の型枠20は、前記コンクリートブロック1を製造するために使用されるものであり、前記型枠20を組み立てて、コンクリートを打設し、硬化させ、前記型枠20を脱枠することにより、前記コンクリートブロック1が完成する。前記型枠20は、ベース部21、上面部22、底面部23、第1側面部24、および、第2側面部25を有し、前記ベース部20に、前記上面部22、前記底面部23、前記第1側面部24、および、前記第2側面部25がそれぞれ可動に接続されており、各部材は鋼製であり、繰り返し使用することができる。
図9,14に示すように、前記型枠20は、コンクリートブロック1の前面を下にした状態で形成するものであり、前記ベース部21は、前記型枠20の本体となる部材であり、前記コンクリートブロック1の前面を形成するために用いられる部材である。前記上面部22は、前記コンクリートブロック1の上面を形成するために用いられ、前記型枠20の側面の1つとなる部材であり、図9〜12に示すように、前記ベース部21に回動可能に、かつ、水平方向にスライド可能に接続されている。前記底面部23は、前記コンクリートブロック1の底面を形成するために用いられ、前記型枠20の側面の1つを形成する部材であり、図9〜12に示すように、前記ベース部21に回動可能に接続されており、前記上面部22と対向するように配置されている。
前記第1側面部24および前記第2側面部25は、前記コンクリートブロック1の2つの側面を形成するために用いられ、前記型枠20の2つの側面を形成する部材であり、図13,14に示すように、前記ベース部21に水平方向にスライド可能に接続されており、互いに対向するように配置されている。
前記ベース部21の表面には、化粧型枠26が取り付けられており、前記化粧型26によって、前記コンクリートブロック1の化粧部5の模様が形成される。前記化粧型枠26を設けないで前記コンクリートブロック1の前面を平坦に仕上げることも可能であり、また、前記化粧型枠26を交換して、前記化粧部5を別の模様とすることも可能である。
図8,9に示すように、前記上面部22の外側面には2つのブラケット35が設けられており、前記2つのブラケット35を回動可能に保持する、2つのアーム28が設けられている。前記2つのアーム28はそれぞれ、前記ベース部21の本体内に設けられたガイド孔36内に挿入され、前記ベース部21の外部に取り付けられたローラ29、および、前記アーム28に取り付けられた2つのローラー37によって、前記ベース部21にスライド可能に保持されている。前記ガイド孔36は、前記ベース部21を水平方向に貫通する筒状の部材の形態で設けられている。図9〜12に示すように、前記ブラケット35の下端は、前記アーム28に設けられた軸27によって回動可能に保持されており、これにより、前記上面部22は、前記ベース部21に対して回動可能に、かつ、スライド可能に配置されている。
前記ブラケット35に設けたストッパー38によって前記ブラケット35の回動範囲は制限されており、これにより、前記上面部22は所定の範囲内(図10と図11との間)を回動可能に保持されている。また、前記上面部22は、図8,9に示すように、前記ベース部21に設けられた2つのロック部材42によって固定されており、前記ロック部材42による固定を解除すると、前記上面部22は、回動およびスライド可能な状態となる。
前記上面部22には、開口30が設けられており、前記開口30から内側へと突出するパイプ収容部用内枠31が設けられている。前記パイプ収容部用内枠31は、前記コンクリートブロック1のパイプ収容部6を形成するために、図8,9に示すように、前記パイプ収容部6の形状を有し、第1内枠32および第2内枠33から構成されている。前記第1内枠32は、前記パイプ収容部6の前記前壁部2側の部分を形成し、前記第2内枠33は、前記パイプ収容部6の後壁部3側の部分を形成する。前記第1内枠32は前記上面部22に固定されており、前記第2内枠33は、前記第1内枠32に設けた軸34によって回動可能に前記第1内枠32に取り付けられており、前記第1内枠32に固定された状態(図9参照)から、前記開口30を通って前記型枠20の外側(図10参照)へと移動可能に配置されている。前記第1内枠32は、前記前壁薄肉部7および前記押え部8を形成するために、図9に示すように、端部39が下方に突出した形状を有している。
前記第2内枠33は、前記上面部22に設けられたレバー40によって回動される。図9〜12に示すように、前記レバー40は、関節アーム41を介して前記第2内枠33と接続されており、前記レバー40を操作すると、図10に示すように、前記関節アーム41を略V字状に折り曲がり、前記第2内枠33は前記軸34を中心に回動して、前記第1内枠32から離れて、前記開口30を通って、一部が前記上面部22の外側へと露出された状態となる。
前記コンクリートブロック1を形成する際、図8に示すように、前記第2内枠33は、前記開口30から内側に突出し、前記第1内枠32と当接した状態で、クランプ等を用いて固定され、前記パイプ収容部用内枠31を形成している。前記コンクリートブロック1を形成後、脱枠する際に、前記レバー40を操作して、外側へと回動することにより、図10に示すように、前記第1内枠32から離れて前記コンクリートブロック1のパイプ収容部6から脱枠された状態となる。
前記底面部23は、図8,9に示すように、前記コンクリートブロック1の連結部4の下方の切欠き14および前記前壁部2の底面の窪み15を形成するための第5内枠43が設けられている。そして、図8,9に示すように、前記底面部23は下方に延伸する4つのアーム44を有しており、前記アーム44の下端が、前記ベース部21に設けられた4つの軸45に回動可能に接続されており、これにより、前記底面部23は、前記軸45を中心に回動可能に前記ベース部21に接続されている。
前記第1側面部24は、前記ベース部21に対して垂直な状態で保持する2つのアーム46が設けられており、前記ベース部21の本体内に設けられた2つのガイド孔48内に挿入されている。前記アーム46が、前記ガイド孔48内に挿入されており、前記アーム46は、前記ベース部21の外部に取り付けられたローラ50、および、前記アーム46に取り付けられた2つのローラー52によって、前記ベース部21にスライド可能に保持されており、これにより、前記第1側面24は、前記ベース部21に水平方向にスライド可能に連結されている。前記ガイド孔48は、前記ベース部21を水平方向に貫通する筒状の部材の形態で設けられており、前記ガイド孔36の上に直交するように配置されている。また、前記第1側面部24は、図8,9に示すように、前記ベース部21に設けられた2つのロック部材54によって固定されており、前記ロック部材54による固定を解除すると、前記第1側面部24は水平方向にスライド可能な状態となる。
前記第2側面部25は、前記ベース部21に対して垂直な状態で保持する2つのアーム47が設けられており、前記ベース部21の本体内に設けられた2つのガイド孔49内に挿入されている。前記アーム47が、前記ガイド孔49内に挿入されており、前記アーム47は、前記ベース部21の外部に取り付けられたローラ52、および、前記アーム47に取り付けられた2つのローラー53によって、前記ベース部21にスライド可能に保持されており、これにより、前記第2側面部25は、前記ベース部21に水平方向にスライド可能に連結されている。前記ガイド孔49は、前記ベース部21を水平方向に貫通する筒状の部材の形態で設けられており、前記ガイド孔36の上に直交し、かつ、前記ガイド孔48と隣接して配置されている。また、前記第2側面部25は、図8,9に示すように、前記ベース部21に設けられた2つのロック部材55によって固定されており、前記ロック部材55による固定を解除すると、前記第2側面部25はスライド可能な状態となる。
図13,14に示すように、前記第1側面部24および前記第2側面部25は、対向する面にそれぞれ第3内枠56および第4内枠57が設けられており、前記コンクリートブロック1を形成する際に、前記第3内枠56と前記第4内枠57とは当接せずに空間が生じており、前記空間に前記連結部4が形成される。前記第3内枠56と前記第4内枠57とは、互いに対向する面に、図13,14に示すように、前記連結部4のパイプ収容部6の底面に水抜き孔を設けるための水抜き孔用内枠58,59がそれぞれ設けられている。前記水抜き孔用内枠58,59の先端は曲面を有しており、前記コンクリートブロック1を形成する際に、前記水抜き孔用内枠58,59の先端の曲面の部分が前記パイプ収容部用内枠31の第1内枠32と当接することにより、前記パイプ収容部6の底面の水抜き孔12が形成される。
前記第3内枠42と前記第4内枠43とは、互いに対向する面に、図13,14に示すように、前記連結部4に、前記パイプ収容部6よりも下方に、左右に貫通する貫通孔14を設けるために、補助型枠60,61がそれぞれ設けられている。前記コンクリートブロック1を形成する際に、図13に示すように、前記補助型枠60,61は先端が互いに当接しており、これにより、前記コンクリートブロック1に貫通孔14が形成される。
前記第1側面部24には、前記コンクリートブロック1の2つの係合凹部10を形成するために、図8,13に示すように、曲面を有する2つの凸部62が平行に水平方向に延伸して設けられている。前記第2側面部25には、前記コンクリートブロック1の2つの係合凸部11を形成するために、図8,9,13に示すように、曲面を有する2つの凹部63が平行に水平方向に延伸して設けられている。
前記型枠20を用いてコンクリートブロック1を形成する手順について説明する。まず初めに、前記型枠20を組み立てるために、前記第1側面部24および前記第2側面部25を互いに近づく方向にスライドさせて、図13に示すように、前記第1側面部24の補助型枠60と、前記第2側面部25の補助型枠61とを当接させて、前記第1側面部24および前記第2側面部25の移動を停止し、前記第1側面部24および前記第2側面部25を、前記ロック部材54,55などを用いてそれぞれ前記ベース部21に固定すると、前記第1側面部24および前記第2側面部25が前記ベース部21に対して所定の位置にセットされる。
前記第1側面部24および前記第2側面部25を所定の位置にセットした後、前記上面部22および前記底面部23をそれぞれ移動させる。前記上面部22は、前記ベース部21に向かって水平方向にスライドさせて、図11に示すように、前記ベース部21の縁と当接させる。そして、前記上面部22を、前記軸27を中心に起き上がる方向に回動させる。前記上面部22が、既にセットされている前記第1側面部24および前記第2側面部25と当接すると回動を停止して、前記ロック部材42、クランプ等の固定部材を用いて前記ベース部21に固定し、図10に示す状態とする。その後、前記レバー40を用いて、前記第2内枠33を、前記関節アーム41を介して前記軸34を中心に回動させ、前記開口30から前記型枠20内へと突出させて、前記第1内枠32と当接させた後、クランプ等の固定部材を用いて、図9に示すように、前記第1内枠32と前記第2内枠33とを互いに固定して前記パイプ収容部用内枠31を形成する。この時、図8に示すように、前記第1側面部24および前記第2側面部25の水抜き孔用内枠58,59の先端が、前記パイプ収容部用内枠31と当接した状態となっている。このようにして、前記上面部22を前記ベース部21に固定してセットする。
前記底面部23を、図10に示す状態から、前記軸45を中心に起き上がる方向に回動させる。前記底面部23が前記第1側面部24および前記第2側面部25と当接すると回動を停止し、その位置で、クランプ等の固定部材を用いて前記ベース部21に固定する。このようにして、図9に示すように、前記底面部23を前記ベース部21に固定してセットする。前記上面部22および前記底面部23の移動の順番は特に限定するものではなく、同時に行うことも可能である。
前記ベース部21に、前記上面部22、前記底面部23、前記第1側面部24および前記第2側面部25を所定の位置にセットし、ロック部材、クランプ等の固定部材を用いて互いに固定すると、前記型枠20の組み立てが完了する。この時、図8に示すように、前記ベース部21上に、前記上面部22、前記底面部23、前記第1側面部24および前記第2側面部25によって囲われ、上方が開口された空間が形成され、前記空間にコンクリートを打設すると、コンクリートブロック1を形成することができる状態となる。この時、ロッド等を用いて、前記上面部22と前記底面部23とを接続して締め付けることにより、より強硬に各部材を固定することができる。
組み立てが完了した前記型枠20内に所定の強度のコンクリートを打設して、前記型枠20の上端までコンクリートで満たした後、養生期間を経てコンクリートを硬化させると、前記型枠20内に前記コンクリートブロック1が形成される。前記型枠20を繰り返し、使用する際には、前記型枠20の内面には剥離剤を塗布した後に、コンクリートを打設することが好ましい。
前記型枠20内のコンクリートが硬化した後、前記型枠20を脱枠する。まず初めに、前記上面部22および前記底面部23を脱枠する。前記上面部22の第2内枠33と前記第1内枠32との固定を解除し、前記レバー40を用いて前記第2内枠33を前記第1内枠32に設けた軸34を中心に回動させて、図10に示すように、前記開口30から外側へと移動させる。これにより、図10に示すように、前記第2内枠33は前記第1内枠32から離れた状態となる。その後、前記ロック部材42等による前記上面部22の固定を解除した後、前記上面部22を前記軸27を中心に倒れる方向に回動させると、図11に示すような状態となり、前記上面部22は前記コンクリートブロック1から分離することができる。
このように、前記第2内枠33を先に移動させるのは、前記パイプ収容部用内枠31はその形状が原因で、前記上面部22に固定した状態では、前記上面部22の回動によって前記コンクリートブロック1のパイプ収容部6内から前記パイプ収容部用内枠31を取り外すことができないからである。前記パイプ収容部用内枠31を第1内枠32と第2内枠33の2つに分割し、先に前記第2内枠33を回動させて前記パイプ収容部6内から取り外すことにより、残りの前記第1内枠32は、前記上面部22を前記軸27を中心に回動させるだけで、前記パイプ収容部6内から簡単に取り外すことができる。
図11に示すように、前記上面部22を倒れる方向に回動させた状態では、前記第1内枠32の一部が前記パイプ収容部6内に位置することから、その後、前記上面部22を前記ベース部21から離れる方向に水平方向にスライドさせると、図12に示すように、前記上面部22を完全に脱枠することができる。前記底面部23は、固定を解除した後、前記軸45を中心に倒れる方向に回動させるだけで図12に示す状態となり、簡単に脱枠することができる。
前記第1側面部24および前記第2側面部25は、前記ロック部材54,55等による固定を解除し、その後、図13の状態から、互いに離れるように水平方向にスライドさせ、図14に示すように、前記第1側面部24および前記第2側面部25の全ての部材が、前記ベース部21の上から離れると、スライドを停止させると、前記第1側面部24および前記第2側面部25の脱枠が完了する。
このようにして、前記上面部22、前記底面部23、前記第1側面部24および前記第2側面部25の全ての脱枠が完了すると、図14に示すように、前記ベース部21上にコンクリートブロック1が載置された状態となり、その後、前記コンクリートブロック1を移動させて、前記ベース部21から取り外すと、前記コンクリートブロック1の脱枠が完了し、前記コンクリートブロック1が完成する。
本発明の型枠20は、前記ベース部21を土台として、前記上面部22、前記底面部23、前記第1側面部24および前記第2側面部25を、回動、スライドさせるだけで、組み立ておよび脱枠作業を行うことができ、脱枠した状態でも、前記上面部22、前記底面部23、前記第1側面部24および前記第2側面部25は、前記ベース部21と接続された状態を保っていることから、従来よりも組み立ておよび脱枠作業を、誰でも短時間で簡単に行うことができるようになるという優れた効果を奏する。また、前記型枠20は、誰でも正確に組み立てることから、前記コンクリートブロック1の品質を向上させることができる。
前記型枠20の各部材を回動およびスライドを行う構造については、他の構造を用いることも可能であり、固定する構造についても限定するものではなく、他の手段を用いることも可能である。さらに、各部材の形状についても、コンクリートブロック1の形状に合わせて適宜、変更可能である。
1 ブロック
2 前壁部
3 後壁部
4 連結部
5 化粧部
6 パイプ収容部
7 前壁薄肉部
8 押え部
9 後壁薄肉部
10 係合凹部
11 係合凸部
12 水抜き孔
13 貫通孔
14 切り欠き
15 窪み
16 水抜きパイプ
17 胴込めコンクリート
20 型枠
21 ベース部
22 上面部
23 底面部
24 第1側面部
25 第2側面部
26 化粧型枠
27 軸
28 アーム
29 ローラー
30 開口
31 パイプ収容部用内枠
32 第1内枠
33 第2内枠
34 軸
35 ブラケット
36 ガイド孔
37 ローラー
38 ストッパー
39 端部
40 レバー
41 関節アーム
42 ロック部材
43 第5内枠
44 アーム
45 軸
46,47 アーム
48,49 ガイド孔
50,51 ローラー
52,53 ローラー
54,55 ロック部材
56 第3内枠
57 第4内枠
58,59 水抜き孔用内枠
60,61 補助型枠
62 凸部
63 凹部

Claims (13)

  1. 前壁部、後壁部、および、前記前壁部と前記後壁部とを連結する連結部が一体に形成されたコンクリートブロックであって、
    前記連結部には、上部が開放され、底面は前記後壁部から前記前壁部に向かって下方に傾斜し、水抜きパイプが設置されるパイプ収容部が設けられており、
    前記前壁部には、打ち抜き可能な厚みを有する前壁薄肉部が設けられ、
    前記後壁部には、打ち抜き可能な厚みを有する後壁薄肉部が設けられ、
    前記前壁薄肉部および前記後壁薄肉部が打ち抜かれると開口となり、前記水抜きパイプとともに水抜き孔として機能することを特徴とする、コンクリートブロック。
  2. 前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右の端部の一方に縦方向に延びる、曲面を有する係合凹部、他方に縦方向に延びる、曲面を有する係合凸部が設けられており、前記係合凹部と前記係合凸部は互いに嵌合する形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートブロック。
  3. 前記前壁部は、前記前薄肉部の上方に、前記水抜きパイプの浮き上がりを防止する押え部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリートブロック。
  4. 前記連結部のパイプ収容部の底面は、前記水抜きパイプに合わせた曲面を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリートブロック。
  5. 前記連結部のパイプ収容部の底面には、水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンクリートブロック。
  6. 前記連結部は、前記パイプ収容部よりも下方に、左右に貫通する貫通孔および切り欠きの少なくともいずれか1つが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリートブロック。
  7. 前記前壁部の前面に、模様が施されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンクリートブロック。
  8. 請求項1に記載のコンクリートブロックを製造するための型枠であって、
    前記型枠の本体となり、前記コンクリートブロックの前面を形成するためのベース部、
    前記ベース部に回動および水平方向にスライド可能に取り付けられ、前記コンクリートブロックの上面を形成するための上面部、
    前記ベース部に回動可能に取り付けられ、前記上面部と対向し、前記コンクリートブロックの底面を形成するための底面部、
    前記ベース部に水平方向にスライド可能に取り付けられ、互いに対向し、前記コンクリートブロックの側面を形成するための第1側面部および第2側面部を有し、
    前記上面部には、前記コンクリートブロックの連結部のパイプ収容部を形成するためのパイプ収容部用内枠が前記型枠の内側へと突出するように設けられており、前記パイプ収容部用内枠は、前記パイプ収容部の前壁部側の部分を形成する第1内枠、および、前記パイプ収容部の後壁部側の部分を形成する第2内枠から構成され、前記第1内枠は前記上面部に固定され、前記第2内枠は、前記第1内枠に回動可能に取り付けられ、前記上面部に設けられた開口から前記型枠内へと突出した状態で、前記第1内枠と固定され、前記第2内枠は前記第1内枠との固定を解除して回動させると、前記開口から外側へと移動させることが可能であり、
    前記第1側面部および前記第2側面部は、互いに対向する面に、第3内枠および第4内枠がそれぞれ設けられており、
    コンクリート打設時には、前記ベース部に、前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部が当接するように移動させて固定して組み立てると、前記ベース部上に、前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部によって囲われ、上方が開口された、コンクリートを打設する空間が形成され、前記第3内枠と前記第4内枠との間に、前記パイプ収容部内枠が位置し、前記第3内枠と前記第4内枠との間に、前記連結部を形成するための空間が存在しており、
    前記型枠を脱枠する際は、前記上面部の第2内枠を回動させて、前記第1内枠から分離させて前記開口から外側へと移動させ、その後、前記上面部を回動および水平方向にスライドさせ、
    前記底面部を倒れる方向に回動させ、
    前記第1側面部および前記第2側面部は、互いに離れるように水平方向にスライドさせ、
    前記上面部、前記底面部、前記第1側面部および前記第2側面部は、それぞれ、前記ベース部と接続された状態で保持されていることを特徴とする型枠。
  9. 前記前壁部および前記後壁部の左右の端部の一方に縦方向に延びる、曲面を有する係合凹部、他方の端部に縦方向に延びる、曲面を有する係合凸部を形成するために、
    前記第1側面部には、曲面を有する2つの凹部が互いに平行に設けられ、前記第2側面部には、曲面を有する2つの凸部が互いに平行に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の型枠。
  10. 前記第1内枠および前記第2内枠に、前記連結部のパイプ収容部の底面に前記水抜きパイプに合わせた曲面を形成するための曲面部分を設けたことを特徴とする請求項8または9に記載の型枠。
  11. 前記第3内枠および前記第4内枠の互いに対向する面に、前記連結部のパイプ収容部の底面に水抜き孔を設けるための水抜き孔用内枠がそれぞれ設けられており、コンクリートを打設成する際に、前記水抜き孔用内枠は、前記第1内枠とそれぞれ当接するように配置されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の型枠。
  12. 前記連結部に、前記パイプ収容部よりも下方に、左右に貫通する貫通孔を設けるために、
    前記第3内枠および前記第4内枠は互いに対向する面にはそれぞれ、補助型枠がそれぞれ設けられており、
    コンクリートブロックを打設する際に、前記補助型枠は互いに当接していることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の型枠。
  13. 前記ベース部の上面には、前記前壁部の前面に模様を施すための化粧型枠が取り付けられていることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の型枠。
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