JP2019076343A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の興趣を向上できる新たな遊技機を提供する。【解決手段】通常遊技状態で第1当選態様に当選し、第1特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が特別遊技様態へ移行し、通常遊技状態で第3当選態様に当選し、第1特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が内部中へ移行し、特別遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行され、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が通常遊技状態へ移行し、内部中遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行される、遊技機。【選択図】図5

Description

本発明は、停止操作によって停止する回転リールを備えた遊技機に関する。
この種の遊技機、例えばスロットマシンの中には、例えば、「7図柄を狙え」などのメッセージを表示するなどして遊技者に所定の図柄組合せの表示を狙って遊技を行う旨の指示を行い、所定の図柄組合せが揃うことへの期待感を煽るものもある。例えば、特許文献1には、第1図柄組合せが表示されるようにリールの停止操作を行う旨の指示をし、指示が出された遊技で第1図柄組合せが表示されなかった場合、有利モードへ移行する確率が通常モードよりも高い特別モードへ移行させる遊技機が開示されている。
特開2015−223234号公報
例えば、特許文献1に記載の従来のスロットマシンは、所定の図柄組合せを揃えるように指示が出されたにも関わらず所定の図柄組合せが表示されなかった場合に、所定の図柄組合せが表示される確率が向上するように構成されている。そのため、所定の図柄組合せが表示されなかった場合であっても、所定の図柄組合せが表示されるチャンスが未だ残っており、チャンスを逃してしまったという印象を遊技者に与える従来の他の遊技機と比較して、遊技者の興趣の低下を防止できる。
しかしながら、特許文献1に記載されている従来の遊技機は、チャンスを逃してしまったという印象を遊技者に与える従来の他の遊技機と比較して、遊技者の興趣の低下を防止できるものにすぎない。換言すると、例えば、所定の図柄組合せを揃えるような指示を出す演出後における遊技状態により多くのバリエーションを持たせることができれば、遊技者の興趣を向上できる。
本発明は、上記の問題に鑑み、遊技者の興趣を向上できる新たな遊技機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の構成を有する。すなわち、本発明は、外周面に複数の図柄が付された複数の回転リールと、複数の回転リールを回転させるスタートスイッチと、回転中の回転リールを個々に停止させる複数の停止スイッチと、複数種類の役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、スタートスイッチの操作信号の入力に基づき回転リールの回転を制御し、停止スイッチの操作信号の入力に基づき回転中の回転リールの停止を制御するリール制御手段と、スタートスイッチの操作により回転開始した複数の回転リールが、停止スイッチの操作により全て停止したときに、役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインに表示されたか否かを判定する判定手段と、
役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインに表示されると利益を付与する利益付与手段と、通常の遊技状態である通常遊技状態、通常遊技状態よりも有利な遊技状態である特別遊技状態、通常遊技状態又は特別遊技状態においてボーナスに当選することで移行する内部中遊技状態、内部中遊技状態においてボーナスに対応する図柄組合せが有効ラインに表示されることで移行するボーナス遊技状態を含む複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態制御手段と、特定の第1図柄組合せを狙わせる第1特定演出を実行する演出制御手段と、を備える遊技機であって、対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態を通常遊技状態から特別遊技状態へ移行する契機となる第1特定役を含む第1当選態様と、特別遊技状態又は内部中遊技状態で抽選対象となり、対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態を特別遊技状態から通常遊技状態へ移行する契機となる、特定の第1図柄組合せからなる第2特定役を含む第2当選態様と、通常遊技状態又は特別遊技状態で抽選対象となる、第1特定役とボーナスとを含む第3当選態様と、を含む役抽選テーブルにより役抽選が行われ、通常遊技状態で第1当選態様に当選し、第1特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が特別遊技様態へ移行し、通常遊技状態で第3当選態様に当選し、第1特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が内部中へ移行し、特別遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行され、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が通常遊技状態へ移行し、内部中遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行される、遊技機である。
本発明に係る遊技機によれば、特別遊技状態で第2当選態様に当選すると、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が通常遊技状態へ移行する。しかしながら、本発明に係る遊技機では、この場合でも第1特定演出が実行されるため、第1特定演出後に有効ラインに表示される図柄組合せへの期待感を高めることができる。また、内部中遊技状態においても、第2当選態様に当選すると第1特定演出が実行される。例えば、内部中遊技状態にて、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示された場合、遊技状態が特別遊技状態から通常遊技状態へ移行してしまったと、遊技者が落胆してしまうことが想定される。しかしながら、実際の遊技状態は、内部中遊技状態であり、通常遊技状態へは移行しないため、次遊技以降で第1特定演出が実行される場合もあり、また、ボーナスに入賞することでボーナス遊技状態へ移行する。そのため、第1特定演出が実行され、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示された場合の遊技者の興趣の低下も防止できる。
また、本発明は、外周面に複数の図柄が付された複数の回転リールと、複数の回転リールを回転させるスタートスイッチと、回転中の回転リールを個々に停止させる複数の停止スイッチと、複数種類の役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、スタートスイッチの操作信号の入力に基づき回転リールの回転を制御し、停止スイッチの操作信号の入力に基づき回転中の回転リールの停止を制御するリール制御手段と、スタートスイッチの操作により回転開始した複数の回転リールが、停止スイッチの操作により全て停止したときに、役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインに表示されたか否かを判定する判定手段と、役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインに表示されると利益を付与する利益付与手段と、通常の遊技状態である通常遊技状態、通常遊技状態よりも有利な遊技状態である特別遊技状態、通常遊技状態又は特別遊技状態においてボーナスに当選することで移行する内部中遊技状態、内部中遊技状態においてボーナスに対応する図柄組合せが有効ラインに表示されることで移行するボーナス遊技状態を含む複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態制御手段と、特定の第1図柄組合せを狙わせる第1特定演出、又は特定の第2図柄組合せを狙わせる第2特定演出を実行する演出制御手段と、を備える遊技機であって、対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態を通常遊技状態から特別遊技状態へ移行する契機となる第1特定役を含む第1当選態様と、特別遊技状態又は内部中遊技状態で抽選対象となり、対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態を特別遊技状態から通常遊技状態へ移行する契機となる、特定の第1図柄組合せからなる第2特定役を含む第2当選態様と、内部中遊技状態で抽選対象となり、対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態をボーナス遊技状態へ移行する契機となる、特定の第2図柄組合せからなる第3特定役を含む第4当選態様と、を含む役抽選テーブルにより役抽選が行われ、通常遊技状態で第1当選態様に当選し、第1特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が特別遊技様態へ移行し、特別遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行され、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が通常遊技状態へ移行し、内部中遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行され、内部中遊技状態で第4当選態様に当選すると第2特定演出が実行され、第3特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態がボーナス遊技状態へ移行し、内部中遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行される、遊技機でもよい。
本発明に係る遊技機によれば、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示され、遊技状態が通常遊技状態へ移行する場合でも第1特定演出が実行されるため、第1特定演出後に有効ラインに表示される図柄組合せへの期待感を高めることができる。また、上述したように、内部中遊技状態で、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示された場合でも次遊技以降で第1特定演出が実行される場合もあり、また、ボーナスに入賞することでボーナス遊技状態へ移行する。そのため、第1特定演出が実行され、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示された場合の遊技者の興趣の低下を防止できる。更に、内部中遊技状態で第4当選態様に当選すると第2特定演出が実行され、第3特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態がボーナス遊技状態へ移行するため、第2特定演出後に有効ラインに表示される図柄組合せへの期待感を高めることができる。
演出制御手段は、特定の第3図柄組合せを狙わせる第3特定演出を実行し、役抽選テーブルは、特別遊技状態又は内部中遊技状態で抽選対象となり、遊技状態が特別遊技状態に維持される第4特定役であって、特定の第3図柄組合せからなる第4特定役を含む第5当選態様を含み、特別遊技状態で第5当選態様に当選すると、第3特定演出が実行され、第4特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると特別遊技状態が維持されるようにしてもよい。これにより、第3特定演出後に有効ラインに表示される図柄組合せへの期待感を高めることができる。
本発明によれば、遊技者の興趣を向上できる新たな遊技機を提供することができる。
第1実施形態に係るスロットマシンの外観正面図である。 第1実施形態に係るスロットマシンの入力、出力及び制御装置を示すブロック図である。 第1実施形態に係るスロットマシンの回転リールの図柄配列を示す図である。 第1実施形態に係るスロットマシンの当選役に対応する図柄組合せを示す表である。 第1実施形態に係るスロットマシンにおける、リプレイの表示例を示す。 第1実施形態に係るスロットマシンの遊技状態別の抽選の対象を示す表である。 第1実施形態に係るスロットマシンにおける7揃いリプ1(REP3)、7揃いリプ2(REP4)、7煽りリプ1(REP5)、7煽りリプ2(REP6)の当選確率の一例を示す。 第1実施形態に係るスロットマシンの遊技状態の遷移図である。 第1実施形態に係るスロットマシンのメイン制御装置の制御に基づくスロットマシンの1遊技における遊技制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るスロットマシンの当選役に対応する図柄組合せを示す表である。 第2実施形態に係るスロットマシンの遊技状態別の抽選の対象を示す表である。 第3実施形態に係るスロットマシンの当選役に対応する図柄組合せを示す表である。 第3実施形態に係るスロットマシンの遊技状態別の抽選の対象を示す表である。 第4実施形態に係るスロットマシンの回転リールの図柄配列を示す図である。 第4実施形態に係るスロットマシンの当選役に対応する図柄組合せを示す表である。 第4実施形態に係るスロットマシンにおける、リプレイ及びボーナスの表示例を示す。 第4実施形態に係るスロットマシンの遊技状態別の抽選の対象を示す表である。
次に、本発明に係る遊技機について、スロットマシンを例に、図面に基づいて説明する。以下の説明は例示であり、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<第1実施形態>
<スロットマシンの構成>
図1に示すように、第1実施形態に係るスロットマシンSは、正面側(遊技者と対向する前面側)に開口部を有する方形の筐体Bと、この筐体Bの開口部を塞ぐ前扉Dを備えている。筺体Bの内部には、スロットマシンSの作動を制御するための制御装置1、外周面に複数の図柄が付された3個の回転リール61,62,63を有するリールユニット2、メダル(本発明の遊技媒体の一例)を貯留するとともに貯留されているメダルを払い出すためのホッパーユニット3、スロットマシンSに備えられた各種装置に電力を供給するための電源装置4等が設置されている。
前扉Dには、3個の回転リール61〜63の図柄を視認可能な図柄表示窓Wが形成されている。そして、この図柄表示窓Wの下方であってスロットマシンSの高さ方向略中央部は、スロットマシンSを作動させるための操作スイッチが設けられた操作部Cとなっている。操作部Cの上面右端にはメダル投入口5が設けられ、操作部Cの上面左側には、スロットマシンSに電子的に貯留されているメダルであるクレジットメダルを、遊技を行うためのメダルのベットに代えるためのベットスイッチ10が設けられている。
また、操作部Cの正面左側には、回転リール61〜63を回転開始させるためのスタートスイッチ20が設けられ、操作部Cの正面中央部には、3個の回転リール61〜63を個々に停止させるための3個の停止スイッチ31,32,33が設けられている。具体的には、左側に位置する停止スイッチ31は左側に位置する回転リール61を停止させ、中央に位置する停止スイッチ32は中央に位置する回転リール62を停止させ、右側に位置する停止スイッチ33は右側に位置する回転リール63を停止させる。操作部Cの正面左端には、クレジットを払い戻すための精算スイッチ40が設けられている。
ベットスイッチ10は、上下方向に移動可能なボタンスイッチであって、ベットスイッチ10の筐体内部側には、ボタンの位置移動を検出する検知部が設けられており、検知部の検出信号がベットスイッチ10の操作信号として扱われるようになっている。
スタートスイッチ20は、上下方向に揺動可能なレバースイッチであって、スタートスイッチ20の筐体内部側には、押下操作によるレバーの位置移動を検出する検知部(図示せず)が設けられており、検知部の検出信号がスタートスイッチ20の操作信号として扱われるようになっている。
停止スイッチ31〜33は、前後方向に移動可能なボタンスイッチであって、各停止スイッチ31〜33の筐体内部側には、押圧操作によるボタンの位置移動を検出する検知部(図示せず)がそれぞれ設けられており、検知部の検出信号が各停止スイッチ31〜33の操作信号として扱われるようになっている。なお、操作部Cに設けられる操作スイッチとして、遊技者が演出内容を選択することができる演出スイッチを設けてもよい。
前扉Dにおいて図柄表示窓Wの上方には、表示装置などの画像表示部70が設けられ、図柄表示窓Wの両側に位置する前扉Dの側部及び前扉Dの上端部には、ランプ80が設けられている。また、前扉Dの下部には、メダルを貯留可能な下皿6が設けられているとともに、下皿6の奥壁には、ホッパーユニット3から払い出されたメダルを下皿6に排出するためのメダル排出口8と、メダル排出口8の両側に配置されたスピーカ90が設けられている。そして、メダル投入口5の下方であって前扉Dの裏側には、投入メダルを検知しメダルを判別するためのメダルセレクター7が設けられている。
リールユニット2は、図示しない枠体に固定された3個のリールモータM1,M2,M3(図2参照)と、各リールモータM1〜M3の駆動軸にそれぞれ固定された3個の回転リール61〜63と、リールモータM1〜M3を駆動させるためのモータ駆動基板(図示せず)を備えている。なお、図示しないが、リールモータM1には回転リール61が固定され、リールモータM2には回転リール62が固定され、リールモータM3には回転リール63が固定されている。
リールモータM1〜M3は、ステッピングモータであって、駆動軸に連結されたロータ(図示せず)と4相のコイルを備えており、コイルが順次励磁されることにより、ロータが回転して駆動軸が回転し、駆動軸に固定された回転リール61〜63が回転するようになっている。4相のコイルは、モータ駆動基板に所定の駆動パルスが供給されることにより励磁し、駆動パルスのパルス数やパルス幅などが制御されることによって、回転リール61〜63に付されている図柄が図柄表示窓Wを上側から下側へ向けて通過するように回転リール61〜63を回転(正回転)させることができるとともに、回転リール61〜63を図柄単位で停止させることができるようになっている。
各回転リール61〜63の外周面には、図3に示すように、「赤7」、「BAR」、「スイカ」、「リプレイ」、「ベル」、「チェリー」、「白BAR」、「白7A」、「白7B」、「ダミーA」の図柄が、1つの回転リールにつき20個ずつ付されている。ここで、回転リールに表示されている1図柄分の領域を1コマと称し、回転リール61〜63はそれぞれ、20個の図柄に対応して等分割された20コマを有している。そして、各回転リール61〜63の外周面に連続して配置されている3つの図柄が、図柄表示窓Wから視認可能となっている。
ここで、図柄表示窓Wを通して図柄を視認するための表示位置として、各回転リール61〜63について上段、中段、下段が設けられており、各回転リール61〜63の表示位置の組合せによって有効ラインが設定される。有効ラインとは、3個の回転リール61〜63の各表示位置にある縦3個横3個合計9個の図柄を1個ずつ繋いでできるラインのうち、役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが表示されたか否かを判定する際の規定ラインである。第1実施形態に係る有効ラインLは、回転リール61の中段、回転リール62の中段、および回転リール63の中段の組合せからなる。なお、有効ライン数や種類は、上記に限らず適宜設定可能である。また、第1実施形態では、1回の遊技を行うために、メダルを3枚ベットする(掛ける)ことが可能となっている。なお、メダルの投入枚数(規定枚数)は、遊技状態に応じて変更するようにしてもよい。また、スロットマシンSは、スタートスイッチ20の操作によって回転開始し停止スイッチ31〜33の操作によって回転停止した回転リール61〜63の停止図柄により、役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインLに表示されると、役に応じた特典が付与されるようになっている。なお、規定投入枚数が複数種類設定されている場合、規定投入枚数に応じて有効ラインLの数や種類を異なるようにしてもよい。
<制御装置1>
制御装置1は、図示しないメイン基板ケースにメイン基板を収納したメイン基板ユニットと、図示しないサブ基板ケースにサブ基板を収納したサブ基板ユニットとから構成される。メイン基板及びサブ基板は、IC等の各種電子部品を搭載した制御基板であり、メイン基板はスロットマシンSの遊技に関する制御を行うメイン制御装置100(図2参照)を構成し、サブ基板は演出や報知に関する制御を行うサブ制御装置200(図2参照)を構成する。また、メイン制御装置100とサブ制御装置200との間では、メイン制御装置100からサブ制御装置200への一方へ向けてのみコマンドやデータが出力され、サブ制御装置200からメイン制御装置100へ向けてはコマンドやデータが出力されないようになっている。
<メイン制御装置>
メイン制御装置100は、スタートスイッチ20及び停止スイッチ31〜33の操作に基づき、回転リール61〜63の回転及び停止を制御する。メイン制御装置100の入力側には、図2に示すように、メダルセンサ7A、リールセンサ2A、払い出しセンサ3A、ベットスイッチ10、スタートスイッチ20、停止スイッチ31〜33及び精算スイッチ40が接続されている。ここで、メダルセンサ7Aは、図1に示すように、メダルセレクター7に設けられた検知部であって、メダル投入口5から投入されホッパーユニット3に移送されるメダルを検出する。リールセンサ2Aは、図示しないが、リールユニット2の枠体に設けられた検知部であって、回転リール61〜63に設けられたスタートインデックスを検出して回転リール61〜63の回転を検知する。払い出しセンサ3Aは、図示しないが、ホッパーユニット3に設けられた検知部であって、メダル払出装置から払い出されるメダルを検出する。
一方、メイン制御装置100の出力側には、図2に示すように、リールモータM1〜M3、ホッパーモータ3B、ブロッカー7B、ベット表示部11、クレジット表示部12が接続されている。ホッパーモータ3Bは、図示しないが、ホッパーユニット3に貯留されているメダルを1枚ずつ排出するメダル払出装置を駆動させる。ブロッカー7Bは、図示しないが、メダルセレクター7の内部を通過するメダルを、メダルセンサ7Aで検出される前にメダルセレクター7の外部に排出するためのメダルキャンセル装置である。排出されたメダルは、下皿6に払い戻される。ベット表示部11は、図1に示すように、図柄表示窓Wの下方に設けられた発光表示部であって、1回の遊技を行うために掛けた(ベットした)メダル数を発光する発光領域の数により表示する。クレジット表示部12は、同じく図柄表示窓Wの下方に設けられた7セグメント表示部であり、クレジットされているメダル数を数字で表示する。
メイン制御装置100を構成するメイン基板には、図示しないが、遊技に関するプログラムやデータが記憶されたROM、ROMに記憶されたプログラム等に基づいて遊技の進行に関する制御を行うメインCPU、読み書き可能であって遊技の進行に関する制御を行うためのデータ等を一時的に記憶するRWM、I/O等、種々の電子部品が備えられている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図2に示すように、投入制御手段110、役抽選手段120、リール制御手段130、判定手段140、払出制御手段150、遊技状態制御手段160、及び、遊技回数管理手段170の各手段として機能する。
<投入制御手段110>
投入制御手段110は、メダル投入口5からのメダルの投入又はベットスイッチ10の操作(以下投入操作という)と、判定手段140の判定結果に基づいて、1回の遊技を行うためのメダルが掛けられた状態(ベット状態)を設定する。
具体的には、投入制御手段110は、メダル投入口5からメダルが投入されメダルセンサ7Aがメダルを検出することに伴って、規定枚数を限度として、検出された数のメダルをベットされたメダルとして取り扱い、ベット状態を設定する。ベット数はベット表示部11に表示される。規定枚数とは、1回の遊技に掛けることができるメダルの数(3枚又は2枚)である。また、規定枚数を超えてメダルが投入された場合には、所定数(50枚)を限度として、投入されたメダルがスロットマシンSに電子的に貯留(クレジット)されたものとして取り扱う。クレジット数はクレジット表示部12に表示される。なお、クレジット数が所定数に達した場合には、ブロッカー7Bが作動してメダル投入口5から投入されたメダルがキャンセルされるようになっている。
そして、投入制御手段110は、クレジットがされている状態でベットスイッチ10が操作されベットスイッチ10の操作信号が入力されることに伴って、規定枚数を限度として、クレジットされたメダルをベットされたメダルとして取り扱い、ベット状態を設定する。すなわち、ベットスイッチ10の操作信号の入力に伴い、クレジット表示部12に表示されている数値を規定枚数分だけ減じて表示するとともに、ベット表示部11に規定枚数のベット数を表示する。第1実施形態では、ベットスイッチ10を1回操作するごとに1枚のメダルがベットされるように形成されている。なお、ベットスイッチ10を1回操作するごとに、例えば3枚のメダルがベットされるようにしてもよい。この場合、1回操作するごとに1枚のメダルがベットされるシングルベットスイッチを別に設けてもよい。さらに、投入制御手段110は、判定手段140にて、リプレイ(再遊技の作動に係る図柄組み合わせ)が有効ラインLに表示されたと判定された場合には、前回の遊技と同一のベット数で自動的にベット状態を設定する。再遊技の作動とは、投入制御手段110によって自動的にベット状態が設定されることを意味する。
<役抽選手段120>
役抽選手段120は、回転リール61〜63に付されている図柄による所定の図柄組合せが対応付けられた複数種類の「役」について、当選か否かの役抽選を行う。役抽選手段120は、図示しない、乱数発生手段、乱数抽出手段、役抽選テーブル、役抽選テーブル抽選手段、当選判定手段、及び当選状態設定手段を備えている。乱数発生手段は、一定時間に所定(例えば0から65535)の数字を繰り返してカウントするループカウンタであり、乱数抽出手段は、スタートスイッチ20の操作信号を入力したタイミングで、ループカウンタのカウント値を読み取って記憶するものである。ループカウンタは乱数を発生しているわけではないが、ループカウンタのカウント値を乱数抽出手段が読み取ることにより、ランダムな数値を抽出できるので、便宜上乱数発生手段というものとする。役抽選テーブルは、ループカウンタがカウントする数値(乱数発生手段の発生可能な全乱数値)を全領域として各役についての当選領域を規定したものである。役抽選テーブル抽選手段は、複数の役抽選テーブルのうち、いずれの役抽選テーブルを用いて抽選を行うかを決定する。当選判定手段は、カウント値抽出手段の読み取ったカウント値と役抽選テーブルの当選領域とを照合し、カウント値が所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、カウント値がいずれの不当選の領域に属する場合には、「ハズレ」の決定をする。当選状態設定手段は、判定手段が当選を決定した場合に、当該当選に対応する当選フラグ(条件装置)を成立(作動)させることにより当選状態を設定する。
役としては、ボーナス、リプレイ、小役を備えている。ボーナスは、役抽選に当選し、ボーナスに対応付けられた図柄組み合わせ(例えば、赤7・赤7・赤7)が有効ラインLに表示されることで作動し、遊技メダルが規定枚数払い出されるまでボーナス遊技状態にて遊技を実行することが可能となる。リプレイは、役抽選に当選し、再遊技の作動に係る図柄組み合わせが有効ラインLに表示されることで作動し、次遊技において、投入操作を行うことなく再度の遊技を行うことが可能となる。リプレイには、作動条件となる操作態様(例えば、操作順)で操作された場合に作動するものを含めてもよい。小役は、役抽選に当選し、遊技メダルを獲得するために必要な図柄組み合わせが有効ラインLに表示されることで入賞し、所定枚数のメダルが払い出される。小役には、入賞条件となる操作態様(例えば、操作順)で操作された場合に入賞するものを含めてもよい。
ここで、図4は、第1実施形態に係るスロットマシンの当選役に対応する図柄組合せを示す。第1実施形態では、ボーナスとして、「赤7・赤7・赤7」の図柄組合せが対応付けられたRBB1(BIG)、「赤7・赤7・BAR」の図柄組合せが対応付けられたRBB2(REG)が設けられている。
RBB1に当選し、RBB1に対応付けられた「赤7・赤7・赤7」の図柄組合せが有効ラインLに表示されると、RBB1が作動(入賞)し、RBB1のボーナス遊技(RBB1遊技状態ともいう)が開始される。RBB1のボーナス遊技は、払い出しメダルの総数があらかじめ定められた規定枚数を超えた場合に終了する。また、RBB2に当選し、RBB2に対応付けられた「赤7・赤7・BAR」の図柄組合せが有効ラインLに表示されると、RBB2が作動(入賞)し、RBB2のボーナス遊技(RBB1遊技状態ともいう)が開始される。RBB2のボーナス遊技は、払い出しメダルの総数があらかじめ定められた規定枚数を超えた場合に終了する。
リプレイとしては、通常リプ(REP1)、チャンスリプ(REP2)、7揃いリプ1(REP3)、7揃いリプ2(REP4)、7煽りリプ1(REP5)、7煽りリプ2(REP6)が設けられている。通常リプは、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」の図柄組合せが対応付けられている。チャンスリプは、本発明の第1特定役の一例であり、「ベル・リプレイ・スイカ」の図柄組合せが対応付けられ、通常の遊技状態である通常遊技状態(非RT)よりも遊技者にとって有利な遊技状態であるRT1遊技状態(本発明の特別遊技状態の一例)へ移行する契機となっている。RT1遊技状態を含め、各遊技状態の詳細については、後述する。7揃いリプ1は、「白7B/リプレイ・赤7/白7B/チェリー・白7B」の図柄組合せが対応付けられている。図柄組合せ(例えば、白7B/リプレイ・赤7/白7B/チェリー・白7B)の説明における、図柄と図柄の間のドットは、回転リール61,62,63を区別するため便宜上付したものである。一方、図柄組合せの説明におけるスラッシュは、各回転リールの図柄の組合せを示すために便宜上付したものである。ここで、図5は、第1実施形態に係るスロットマシンにおける、リプレイの表示例を示し、図5(a)は、7揃いリプ1の表示例を示す。7揃いリプ1に当選し、遊技者が有効ラインLに「白7B・白7B・白7B」が停止するよう停止操作を行った場合、図5(a)に示すように、有効ラインLに「白7B・白7B・白7B」が停止し、回転リール61の下段、回転リール62の中段、および回転リール63の上段の組合せからなる非有効ラインに「白7A・白7B・白7A」が表示される。停止操作とは、停止スイッチ31〜33を操作して、回転リール61〜63の回転を停止させ、特定の図柄組合せを有効ラインLに表示させる操作である。7揃いリプ2は、「白7B/リプレイ・赤7/白7B/チェリー・白7A」の図柄組合せが対応付けられている。図5(b)は、7揃いリプ2の表示例を示す。7揃いリプ2に当選した場合、遊技者が有効ラインLに「白7B・白7B・白7B」が停止するよう停止操作を行っても、図5(b)に示すように、有効ラインLに「白7B・白7B・白7A」が停止する。7煽りリプ1は、本発明の第3特定役の一例であり、「白7B/リプレイ・赤7/白7B/チェリー・リプレイ」の図柄組合せが対応付けられ、RT1遊技状態から通常遊技状態(非RT)へ移行する契機となっている。図5(c)は、7煽りリプ1の表示例を示す。7煽りリプ1に当選した場合、遊技者が有効ラインLに「白7B・白7B・白7B」が停止するよう停止操作を行っても、図5(c)に示すように、有効ラインLに「白7B・白7B・リプレイ」が停止する。7煽りリプ2は、本発明の第2特定役の一例であり、「白7B/リプレイ・赤7/白7B/チェリー・ベル」の図柄組合せが対応付けられ、遊技状態をRT1遊技状態に維持する契機となっている。図5(d)は、7煽りリプ2の表示例を示す。7煽りリプ2に当選した場合、遊技者が有効ラインLに「白7B・白7B・白7B」が停止するよう停止操作を行っても、図5(d)に示すように、有効ラインLに「白7B・白7B・ベル」が停止する。役抽選に当選し、再遊技の作動に係る図柄組み合わせが有効ラインLに表示されることでリプレイが作動し、次遊技において投入操作を行うことなく再度の遊技を行うことが可能となる。
小役としては、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー1(NML3)、角チェリー2(NML4)、中段チェリー(NML5)が設けられている。ベルには、「ベル・ベル・ベル」の図柄組合せが対応付けられている。スイカには、「リプレイ・スイカ・白BAR/白7B/BAR」の図柄組合せが対応付けられている。角チェリー1には、「BAR・赤7/白7B/チェリー・ベル」の図柄組合せが対応付けられている。角チェリー2には、「ダミーA・赤7/白7B/チェリー・ベル」の図柄組合せが対応付けられている。チェリーには、「チェリー・ANY・ANY」の図柄組合せが対応付けられている(ANYは、何れの図柄でもよい)。小役の入賞により払い出されるメダル数は、小役毎に予め設定されている。第1実施形態に係るスロットマシンSでは、ベル、スイカ、角チェリー1、角チェリー2、中段チェリーの何れも、ボーナス遊技状態では、投入規定枚数が2枚であり、入賞により払い出されるメダル数が15枚、ボーナス遊技状態以外の遊技状態では、投入規定枚数が3枚であり、入賞により払い出されるメダル数が6枚に設定されている。役抽選に当選し、各小役に対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインLに表示されることで入賞し、所定枚数のメダルが払い出される。なお、上述した図柄組み合わせ以外の図柄組み合わせについては、「ハズレ」(不当選)に対応する図柄組み合わせとなる。
当選状態設定手段は、役抽選の結果、役が当選すると役に対応するフラグ(条件装置)を成立(作動)させる。具体的には、小役が当選した場合、小役フラグ(ベルフラグ、スイカフラグ、チェリーフラグ)を成立させ、ボーナスが当選した場合にはボーナスフラグ(RBB1フラグ、RBB2フラグ)を成立させ、リプレイが当選した場合にはリプレイフラグ(通常リプフラグ、チャンスリプフラグ、7揃いリプ1フラグ、7揃いリプ2フラグ、7煽りリプ1フラグ、7煽りリプ2フラグ)を成立させる。また、複数の役が同時に当選する重複当選領域が当選した場合には、当該領域に含まれる全ての役に対応する当選フラグを成立させる。小役フラグ及びリプレイフラグは1回の遊技限りでリセットされるが、ボーナスフラグは、当該ボーナスが入賞するまでリセットされない。すなわち、RBB1、RBB2が当選した場合には、当選状態が次遊技以降に持ち越されるようになっている。
ここで、図6は、第1実施形態に係るスロットマシンの遊技状態別の抽選の対象を示す表である。図6に示すように、遊技状態によって、抽選の可否が異なっている。丸印は、抽選の対象であることを示す。通常遊技状態(図6では、「非RT」で示す)では、当選エリア(本発明の当選態様の一例である)として、不当せん、通常リプ(REP1)、チャンスリプ(REP2、本発明の第1当選態様の一例)、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー(NML3+NML4)、中段チェリー(NML5)、RBB1、RBB1・チャンスリプ(本発明の第3当選態様の一例)、RBB2、RBB2・チャンスリプ(本発明の第3当選態様の一例)が抽選の対象となっている。RT1遊技状態(図6では、「RT1」で示す)では、当選エリアとして、不当せん、通常リプ(REP1)、転落7煽り(REP5、本発明の第2当選態様の一例)、維持7煽り(REP6、本発明の第5当選態様の一例)、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー(NML3+NML4)、中段チェリー(NML5)、RBB1、RBB1・チャンスリプ、RBB2、RBB2・チャンスリプが抽選の対象となっている。RBB1内部中遊技状態(図6では、「RBB1内部」で示す)では、当選エリアとして、不当せん、通常リプ(REP1)、ダブル7揃い(REP3+REP4+REP6、本発明の第4当選態様の一例)、シングル7揃い(REP4+REP6本発明の第4当選態様の一例)、転落7煽り(REP5)、維持7煽り(REP6)、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー(NML3+NML4)、中段チェリー(NML5)が抽選の対象となっている。RBB2内部中遊技状態(図6では、「RBB2内部」で示す)では、当選エリアとして、不当せん、通常リプ(REP1)、シングル7揃い(REP4+REP6)、転落7煽り(REP5)、維持7煽り(REP6)、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー(NML3+NML4)、中段チェリー(NML5)が抽選の対象となっている。RBでは、当選エリアとして、小役ALLが抽選の対象となっている。
また、遊技状態(通常遊技状態、RT1遊技状態、RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態、RB遊技状態)に応じて、役抽選テーブルが、複数設けられている。更に、遊技状態毎に設けられた複数のテーブル群が、出玉の設定ごとに設けられている。役抽選テーブルは、0〜65535の数値を全領域として、複数の当選エリアの占める領域(当選領域)を規定したものであり、各当選領域の全領域に対する割合が、当該当選エリアの当選確率を表すものとなっている。当選エリアには、単独の役のみから構成される当選エリアと、複数の役から構成される当選エリアがある。例えば、通常遊技状態で用いられる通常遊技状態のテーブルや、RT1遊技状態で用いられるRT1遊技状態のテーブルには、RBB1とチャンスリプが同時に当選する当選エリア(図6の当選エリア13)や、RBB2とチャンスリプが同時に当選する当選エリア(図6の当選エリア15)が設けられ、これらの当選エリアに当選した場合、RBB1とチャンスリプ、又はRBB2とチャンスリプが夫々同時に当選した状態となる。単独の役のみから構成される当選エリアは、単独の役が当選する単独当選領域を形成し、複数の役から構成される当選エリアは、複数の役が同時に当選する重複当選領域を形成する。
ここで、図7は、第1実施形態に係るスロットマシンにおける7揃いリプ1(REP3)、7揃いリプ2(REP4)、7煽りリプ1(REP5)、7煽りリプ2(REP6)の当選確率の一例を示す。
<リール制御手段130>
リール制御手段130は、スタートスイッチ20及び停止スイッチ31〜33の操作信号に基づいて、回転リール61〜63の回転及び停止を制御する。以下、リール制御手段130による回転リール61〜63の回転制御及び停止制御について説明する。
<回転制御>
リール制御手段130は、スタートスイッチ20の有効な操作信号を入力した場合に、リールモータM1〜M3を駆動させて回転リール61〜63を回転させるものである。すなわち、投入規定枚数のメダルがベットされている状態でスタートスイッチ20の操作信号を入力した場合には、前遊技における回転リール61〜63の回転開始から一定時間(4.1秒、いわゆるウエイト時間)が経過していることを条件に、全ての回転リール61〜63を一斉に、あるいは所定の順番で回転開始させる。そして、全ての回転リール61〜63の回転速度が、停止スイッチ31〜33の操作を可能とするためにあらかじめ設定された定常回転速度(例えば80rpm)に達すると、この定常回転速度を維持する定常回転を行わせるものとなっている。
<停止制御>
リール制御手段130は、リールセンサ2A(図2参照)の検出信号に基づき回転リール61〜63の回転角度を把握しつつ、停止スイッチ31〜33の作動時点(停止スイッチ31〜33の操作が検出された時点=停止操作のタイミング)での回転リール61〜63の回転角度から、有効ラインLに位置している図柄を特定すること(以下図柄参照という)ができるようになっている。そして、リール制御手段130は、停止操作がされた時点において所定位置(例えば上段位置)にある回転リール61〜63の図柄を基準図柄として、回転リール61〜63の回転角度が前記基準図柄をあらかじめ定められたコマ数(最大スベリコマ数、例えば4コマ)だけ回転方向に移動させたコマ数(引き込み可能コマ数、例えば5コマ)の範囲内となるように、回転リール61〜63を停止させることができる。
具体的には、前記基準図柄を所定位置(例えば、上段位置)に停止させてもよい場合には、停止操作のタイミングで、リールモータM1〜M3の駆動を停止させるための停止信号を出力してそのまま回転リール61〜63を停止させる。また、基準図柄を所定位置に停止させることによって有効ラインLに停止させてはいけない図柄が停止することとなる場合には、停止信号を出力するタイミングを遅らせて、有効ラインLからその図柄を蹴飛ばす蹴飛ばし処理を行う。また、前記引き込み可能コマ数の範囲内に、当選した役に対応付けられた図柄組合せを構成する図柄(当選図柄)が含まれている場合には、停止信号を出力するタイミングを遅らせて、有効ラインLにその当選図柄を引き込む引き込み処理を行う。
リール制御手段130は、これらの処理を、回転リール61〜63の停止位置候補を特定するためのあらかじめ定められた優先順位に基づいて、基準図柄から何コマ分回転させて回転リール61〜63を停止させるかを役抽選の結果及び停止操作のタイミングに応じて図柄ごとにテーブル上に規定した停止テーブルを用いて行う。第1実施形態では、役についての優先順位が「リプレイ>小役>ボーナス」の順序で定められており、停止テーブルでは、ボーナスと小役が同時に当選している場合(ボーナス内部状態に小役が当選した場合)には小役に対応付けられた図柄を優先的に有効ラインLに引き込み、ボーナスとリプレイが同時に当選している場合にはリプレイに対応付けられた図柄を優先的に有効ラインLに引き込むように形成されている。したがって、ボーナス内部状態において、ボーナスに対応付けられた図柄が優先的に引き込まれるのは、役抽選の結果がハズレの場合のみとなる。
また、停止テーブルとしては、引き込み可能コマ数の範囲内で当選図柄を有効ラインLに引き込み、当選図柄以外の図柄を有効ラインLから蹴飛ばすように、回転リール61〜63の停止位置が規定された当選図柄引き込みテーブルと、引き込み可能コマ数の範囲内で、いかなる役に対応する図柄組合せも有効ラインLに揃わないように、回転リール61〜63の停止位置が規定されたハズレテーブルとが設けられている。停止テーブルは、3個の回転リール61〜63にそれぞれ対応して設けられており、先に停止した回転リール61〜63の停止図柄に応じて、未停止の回転リール61〜63の停止テーブルが選択されるようになっている。
ここで、第1実施形態に係るスロットマシンSは、先に説明したように、有効ラインLが、回転リール61の中段、回転リール62の中段、および回転リール63の中段の組合せからなる。そのため、回転リール61、回転リール62、及び回転リール63については、5コマ間隔で配列されている図柄は、引込み範囲が0コマ〜4コマである場合には、停止スイッチ31、33の操作タイミングにかかわらず、5コマ間隔で配列されている図柄を有効ラインL上に引き込むことができるようになっている。具体的には、通常リプ、チャンスリプ、ベル、スイカの入賞役については、当選すると、停止操作にかかわらず、これらの入賞役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。これに対し、RBB1、RBB2、7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ1、7煽りリプ2、角チェリー1、角チェリー2、中段チェリーの入賞役については、当選した場合、遊技者が引込み範囲内で停止操作を行う目押し操作を行うことで、これらの入賞役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。
(判定手段140)
判定手段140は、停止スイッチ31〜33の操作によって回転リール61〜63が全て停止したときに、当該遊技の結果(入賞したか否か、及び特定の図柄組合せが表示されたか)を判定する。具体的には、回転リール61〜63が停止したときに所定の記憶部に記憶される停止図柄の情報に基づき、有効ラインLに揃った図柄の組合せが、所定の役に対応付けられたものか否かを判断する。そして、所定の役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインLに表示されたと判定した場合には、その判定結果情報を、払出制御手段150及び遊技状態制御手段160に送信する。
<払出制御手段150>
払出制御手段150は、本発明の利益付与手段の一例であり、判定手段140の判定結果及び精算スイッチ40の操作に基づいて、ホッパーモータ3Bを作動させてホッパーユニット3からメダルを払い出させるものである。すなわち、判定手段140が小役の入賞を判定した場合には、当該小役の入賞に応じたメダルを払い出させ、クレジットが1以上ある場合に精算スイッチ40の操作信号を入力したときには、クレジットとして貯留されているメダルを払い出させるようになっている。なお、入賞により払い出されるメダルを、クレジットとして電子的に貯留し、クレジットを超過する払い出し分をホッパーユニット3から払い出させるようにしてもよい。
<遊技状態制御手段160>
遊技状態制御手段160は、スロットマシンSの制御状態のうちの、役抽選の抽選態様の違いに基づく遊技状態について、複数の遊技状態間の移行を制御する。そして、遊技状態制御手段160の決定に基づき、役抽選手段120が遊技状態に応じた役抽選テーブルを取得し役抽選を行うことにより、所定の遊技状態が発動する。
<遊技状態の移行>
図8に、第1実施形態に係るスロットマシンの遊技状態の遷移図を示す。第1実施形態に係るスロットマシンSの遊技状態は、通常遊技状態(非RT)、RT1遊技状態(RT1)、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)、ボーナス遊技状態(RBB1遊技状態、RBB2遊技状態)を含む。
通常遊技状態は、遊技機の初期設定の遊技状態であるとともに、ボーナス遊技状態の終了後に移行する遊技状態であり、「通常リプ」の当選エリアの当選確率が約1/7.3(RP:8978)に設定されている。
RT1遊技状態は、通常遊技状態で、「チャンスリプ」の当選エリアに当選し、「チャンスリプ」に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されることで開始される遊技状態であり、「通常リプ」の当選エリアの当選確率が、通常遊技状態よりも高く、約1/2.2(RP:30000)に設定されている。RT1遊技状態は、既定遊技回数が設定されていない無限のRT遊技状態であり、「転落7煽り」の当選エリアに当選し、7煽りリプ1が有効ラインに表示されること、ボーナスの当選エリア(RBB1、RBB1・チャンスリプ、RBB2、RBB2・チャンスリプ)に当選すると終了する。内部中とは、ボーナスに当選し、ボーナスフラグが持ち越されている遊技状態である。内部中には、RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態が含まれる。RBB1内部中遊技状態、及びRBB2内部中遊技状態の「通常リプ」の当選エリアの当選確率は、通常遊技状態よりも高く、RT1遊技状態と同じく、約1/2.2(RP:30000)に設定されている。ボーナス遊技状態(作動中)とは、ボーナスに当選し、ボーナス(RBB1、RBB2)に対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインに表示されることで作動する遊技状態である。ボーナス遊技状態には、RBB1遊技状態(作動中)、RBB2遊技状態(作動中)が含まれる。RBB1遊技状態、RBB2遊技状態(作動中)は、メダルの総払出し枚数が既定枚数に達すると終了する。
具体的には、遊技状態制御手段160は、通常遊技状態(非RT)において、「チャンスリプ」の当選エリアに当選し、「チャンスリプ」に対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態をRT1遊技状態へ移行させる。また、遊技状態制御手段160は、RT1遊技状態において、「転落7煽り」の当選エリアに当選し、「7煽りリプ1」に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態を通常遊技状態へ移行させる。
また、遊技状態制御手段160は、通常遊技状態、又はRT1遊技状態において、ボーナス(RBB1、RBB2)に当選し、当該遊技でボーナスに対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインLに表示されなかった場合には、遊技状態をボーナス内部状態へ移行させる。また、遊技状態制御手段160は、通常遊技状態、又はRT1遊技状態において、ボーナス(RBB1、RBB2)に当選し、当該遊技でボーナスに対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態をボーナス遊技状態へ移行させる。また、遊技状態制御手段160は、ボーナス遊技状態において、メダルの総払出し枚数が既定枚数に達すると、遊技状態を通常遊技状態へ移行させる。
<サブ制御装置200>
サブ制御装置200は、メイン制御装置100から出力されるコマンドやデータ(遊技制御情報)に基づいて、遊技に付随するサブ演出を制御する。メイン制御装置100がサブ制御装置200に出力する遊技制御情報としては、スタートスイッチ20等の操作スイッチの操作に関する情報や、役抽選の抽選結果に関する情報や、回転リール61〜63の回転及び停止などのリールユニット2の作動情報や、停止図柄の表示態様などの遊技結果に関する情報や、遊技状態の移行に関する情報などがある。
サブ制御装置200の出力側には、図2に示すように、画像表示部70、ランプ80及びスピーカ90が接続されている。サブ制御装置200を構成するサブ基板には、図示しないが、演出に関するプログラムやデータが記憶されたROM、ROMに記憶されたプログラム等に基づいて演出の進行に関する制御を行うサブCPU、読み書き可能であって演出の進行に関する制御を行うためのデータ等を一時的に記憶するRAM、I/O等、種々の電子部品が備えられている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図2に示すように、演出制御手段210及び演出実行制御手段220として機能する。
<演出制御手段210>
演出制御手段210は、スロットマシンSの制御状態のうちの、演出の実行態様の違いに基づく演出状態について、複数の演出状態間の移行を制御する。そして、演出制御手段210の決定に基づき、演出実行制御手段220が演出状態に応じた演出実行処理を行うことにより、所定の演出状態が発動するようになっている。
第1実施形態にスロットマシンSにおける演出状態は、通常遊技状態で実行される通常演出状態、RT1遊技状態で実行されるRT1演出状態、内部中遊技状態で実行される内部中演出状態、ボーナス遊技状態で実行されるボーナス演出状態等を含む。演出制御手段210は、遊技状態の移行に応じて、演出状態を移行させる。例えば、ボーナス演出状態への移行を例に説明すると、演出制御手段210は、ボーナス(RBB1、RBB2)に当選した場合、演出状態をボーナス演出状態へ移行させる。ボーナスが終了すると、演出制御手段210は、通常演出状態に移行させる。
また、演出制御手段210は、「ダブル7揃い」、「シングル7揃い」、「転落7煽り」、及び「維持7煽り」の当選エリアに当選した場合、「白7B・白7B・白7B」を有効ラインに停止させるような指示を行う煽り演出を実行する。煽り演出は、RT1演出状態の他、内部中演出状態でも実行される。
<演出実行制御手段220>
演出実行制御手段220は、画像表示部70や電飾ランプ80やスピーカ90等の演出装置の作動を制御するものであり、図示しない演出決定手段の決定に基づき、ROMに記憶されている演出データをもとに、演出状態に応じた演出を行わせる。演出状態に応じた演出には、画像表示部70の表示画面71に表示させる動画等によって遊技を盛り上げる演出が例示される。例えば、「ダブル7揃い」、「シングル7揃い」、「転落7煽り」、及び「維持7煽り」の当選エリアに当選した場合、画像表示部70の表示画面71に、「白7を狙え!」が表示される。
<スロットマシンSの作動>
第1実施形態に係るスロットマシンSの、メイン制御装置100の制御に基づく処理について説明する。ここで、メイン制御装置100は、基本的に、回転リール61〜63の回転中や入賞によるメダルの払い出し中、あるいは再遊技の作動中には、ベット操作(メダルの投入又はベットスイッチ10の操作)を無効としている。すなわち、メダルセレクター7をメダルキャンセル状態にし、ベットスイッチ10の操作を無効としている(操作信号を受け付けない、あるいは受け付けても無視する。以下同様)。また、回転リール61〜63の回転中はもちろんのこと、回転リール61〜63が停止していてもベットがされていない状態では、スタートスイッチ20の操作を無効とし、所定のウエイト時間が経過するまでは、スタートスイッチ20の操作に基づく回転リール61〜63の回転開始を保留する。すなわち、ウエイト時間の経過前にスタートスイッチ20の操作信号を入力しても、ウエイト時間が経過するまではリールモータM1〜M3に駆動信号が出力されないようになっている。ただし、スタートスイッチ20の操作信号に基づく役抽選処理は行われ、ウエイト時間の経過後、回転リール61〜63は再度のスタートスイッチ20の操作なしに回転開始する。また、回転リール61〜63が停止している場合はもちろんのこと、回転リール61〜63の回転開始後、回転速度が定常回転速度に達し、かつ全ての回転リール61〜63についてスタートインデックスが検知されて図柄参照が可能な状態となるまでは、停止スイッチ31〜33の操作を無効としている。
図9は、メイン制御装置100の制御に基づく1遊技における遊技制御処理を示す。スロットマシンSは、投入規定枚数のメダルがベットされ(S100でYes)、スタートスイッチ20がONとなること(S101でYes)に伴って、役抽選処理が行われる(S102)とともに、役抽選に伴う処理が行われる(S103)。役抽選に伴う処理には、乱数発生手段による乱数の発生、乱数抽出手段による乱数の抽出、役抽選テーブル抽選手段による役抽選テーブルの決定、判定手段による当選又は不当選の決定、当選状態設定手段による当選フラグの設定などが含まれる。その後、回転リール61〜63の開始制御(処理)が行われ(S104)、いずれかの停止スイッチ31〜33がONとなった場合には、対応する回転リール61〜63について停止制御(処理)が行われる(S105、S106)。
全ての回転リール61〜63が停止するまでS105〜106が繰り返され(S105〜S107)、全ての回転リール61〜63が停止した場合(S107でYes)には、判定処理及び判定結果に応じた処理が行われる(S108)。具体的には、小役が入賞したと判定された場合には対応するメダルの払い出し処理が行われ、ボーナスに対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインLに表示されたと判定された場合にはボーナス遊技状態に移行するための処理(ボーナステーブルの取得等)が行われる。また、リプレイに対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインLに表示されたと判定された場合には、再遊技の作動の処理が行われ、ボーナス当選に係る遊技でボーナスに対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインLに表示されなかった場合には、ボーナス内部状態に移行するための処理(内部中テーブルの取得等)が行われる。また、当該遊技でボーナス遊技が終了した場合や、遊技状態の移行契機となっている遊技結果が発生した場合には、遊技状態の移行処理が行われ、演出状態の移行契機に該当している場合には、演出状態の移行処理が行われる。次に、第1実施形態に係るスロットマシンSの処理について、更に詳しく説明する。
<通常遊技状態(非RT)における処理>
通常遊技状態における処理は、遊技状態が通常遊技状態の場合に行われる。投入規定枚数のメダル3枚がベットされ(S100でYes)、スタートスイッチ20がONとなると(S101でYes)、役抽選処理が行われる(S102)とともに、役抽選に伴う処理が行われる(S103)。具体的には、参照する役抽選テーブルとして、通常遊技状態で用いられる通常遊技状態のテーブル(図示せず)が決定される。通常遊技状態では、当選エリアとして、不当せん、通常リプ(REP1)、チャンスリプ(REP2)、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー(NML3+NML4)、中段チェリー(NML5)、RBB1、RBB1・チャンスリプ、RBB2、RBB2・チャンスリプが抽選の対象となっている。その後、回転リール61〜63の開始制御(処理)が行われ(S104)、停止スイッチ31〜33がONとなると、対応する回転リール61〜63について停止制御(処理)が行われる(S105、S106)。全ての回転リール61〜63が停止した場合(S107でYes)には、判定処理及び判定結果に応じた処理が行われる(S108)。
通常遊技状態の判定処理及び判定結果に応じた処理は、以下のように行われる。具体的には、チャンスリプの当選エリアに当選すると、チャンスリプに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、再遊技が作動し、かつ、遊技状態がRT1遊技状態へ移行する。RBB1の当選エリアに当選し、RBB1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されなかった場合、遊技状態がRBB1内部中遊技状態へ移行する。RBB2の当選エリアに当選し、RBB2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されなかった場合、遊技状態がRBB2内部中遊技状態へ移行する。RBB1の当選エリアに当選し、RBB1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合、遊技状態がRBB1遊技状態へ移行する。RBB2の当選エリアに当選し、RBB2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合、遊技状態がRBB2遊技状態へ移行する。RBB1・チャンスリプの当選エリアに当選すると、チャンスリプに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、遊技状態がRBB1内部中遊技状態へ移行する。RBB2・チャンスリプの当選エリアに当選すると、チャンスリプに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、遊技状態がRBB2内部中遊技状態へ移行する。通常リプの当選エリアに当選した場合には、再遊技が作動し、通常遊技状態が継続される。また、小役の当選エリア(ベル、スイカ、角チェリー、中段チェリー)に当選した場合、小役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、対応するメダルの払出し(6枚)が行われる。なお、不当せんの当選エリアに当選した場合、1回の遊技が終了し、通常遊技状態が継続される。
<RT1遊技状態における処理>
RT1遊技状態における処理は、遊技状態がRT1遊技状態へ移行した後に行われる。先に説明した通常遊技状態における処理との相違点を中心に説明すると、役抽選に伴う処理(S103)では、参照する役抽選テーブルとしてRT1遊技状態の役抽選テーブルが決定される。RT1遊技状態では、当選エリアとして、不当せん、通常リプ(REP1)、転落7煽り(REP5)、維持7煽り(REP6)、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー(NML3+NML4)、中段チェリー(NML5)、RBB1、RBB1・チャンスリプ、RBB2、RBB2・チャンスリプが抽選の対象となっている。その後、回転リール61〜63の開始制御(処理)が行われ(S104)、停止スイッチ31〜33がONとなると、対応する回転リール61〜63について停止制御(処理)が行われる(S105、S106)。全ての回転リール61〜63が停止した場合(S107でYes)には、判定処理及び判定結果に応じた処理が行われる(S108)。
RT1遊技状態の判定処理及び判定結果に応じた処理は、以下のように行われる。具体的には、転落7煽りの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(c)参照)、再遊技が作動し、かつ、遊技状態が通常遊技状態へ移行する。維持7煽りの当選エリアに当選すると、転落7煽りの当選エリアに当選した場合と同様に「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(d)参照)、再遊技が作動し、かつ、RT1遊技状態が維持される。RBB1の当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、RBB1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されなかった場合、遊技状態がRBB1内部中遊技状態へ移行する。RBB2の当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、RBB2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されなかった場合、遊技状態がRBB2内部中遊技状態へ移行する。RBB1の当選エリアに当選し、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、RBB1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合、遊技状態がRBB1遊技状態へ移行する。RBB2の当選エリアに当選し、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、RBB2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合、遊技状態がRBB2遊技状態へ移行する。RBB1・チャンスリプの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、チャンスリプに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、RBB1内部中遊技状態が維持される。RBB2・チャンスリプの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、チャンスリプに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、RBB2内部中遊技状態が維持される。通常リプの当選エリアに当選した場合、小役の当選エリア(ベル、スイカ、角チェリー、中段チェリー)に当選した場合、不当せん当選エリアに当選した場合の処理については、通常遊技状態における処理と同じであるため、説明は割愛する。
<RBB1内部中遊技状態>
RBB1内部中遊技状態における処理は、遊技状態がRBB1内部中遊技状態へ移行した後に行われる。先に説明した通常遊技状態やRT1遊技状態における処理との相違点を中心に説明すると、役抽選に伴う処理(S103)では、参照する役抽選テーブルとしてRBB1内部中遊技状態の役抽選テーブルが決定される。RBB1内部中遊技状態(RBB2内部中遊技状態)では、当選エリアとして、不当せん、通常リプ(REP1)、ダブル7揃い(REP3+REP4+REP6)、シングル7揃い(REP4+REP6)、転落7煽り(REP5)、維持7煽り(REP6)、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー(NML3+NML4)、中段チェリー(NML5)が抽選の対象となっている。その後、回転リール61〜63の開始制御(処理)が行われ(S104)、停止スイッチ31〜33がONとなると、対応する回転リール61〜63について停止制御(処理)が行われる(S105、S106)。全ての回転リール61〜63が停止した場合(S107でYes)には、判定処理及び判定結果に応じた処理が行われる(S108)。
RBB1内部中遊技状態の判定処理及び判定結果に応じた処理は、以下のように行われる。具体的には、ダブル7揃いの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7揃いリプ1と7揃いリプ2と7煽りリプ2とのうち何れか一つに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(a)、図5(b)、図5(c)参照)、再遊技が作動する。例えば、遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、7揃いリプ1の図柄組合せが有効ラインLに表示される(図5(a)参照)。ダブル7揃いの当選エリアは、RBB1内部中遊技状態でのみ抽選対象となっているため、目押し操作により、有効ラインLに7揃いリプ1が表示された場合には、RBB1に当選していることになる。また、シングル7揃いの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7揃いリプ2と7煽りリプ2とのうち何れか一つに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(b)、図5(c)参照)、再遊技が作動する。例えば、遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)した場合、7揃いリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示される(図5(b)参照)。したがって、RBB2に当選していることになる。転落7煽りの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(c)参照)、再遊技が作動する。RT1遊技状態において、転落7煽りの当選エリアに当選し、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されると、通常遊技状態へ移行するが、RBB1内部中遊技状態では、通常遊技状態へ移行することはない。また、維持7煽りの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(d)参照)、再遊技が作動する。遊技状態は、RBB1内部中遊技状態に維持される。通常リプの当選エリアに当選した場合、小役の当選エリア(ベル、スイカ、角チェリー、中段チェリー)に当選した場合、不当せん当選エリアに当選した場合の処理については、通常遊技状態における処理と同じであるため、説明は割愛する。
<RBB2内部中遊技状態>
RBB2内部中遊技状態における処理は、遊技状態がRBB2内部中遊技状態へ移行した後に行われる。先に説明したRBB1内部中遊技状態における処理との相違点を中心に説明すると、役抽選に伴う処理(S103)では、参照する役抽選テーブルとしてRBB2内部中遊技状態の役抽選テーブルが決定される。RBB2内部中遊技状態は、当選エリアとして、不当せん、通常リプ(REP1)、シングル7揃い(REP4+REP6)、転落7煽り(REP5)、維持7煽り(REP6)、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー(NML3+NML4)、中段チェリー(NML5)が抽選の対象となっており、ダブル7揃い(REP3+REP4+REP6)が抽選の対象となっていない点で、RBB1内部中遊技状態と相違する。その後、回転リール61〜63の開始制御(処理)が行われ(S104)、停止スイッチ31〜33がONとなると、対応する回転リール61〜63について停止制御(処理)が行われる(S105、S106)。全ての回転リール61〜63が停止した場合(S107でYes)には、判定処理及び判定結果に応じた処理が行われる(S108)。
RBB2内部中遊技状態の判定処理及び判定結果に応じた処理は、基本的にRBB1内部中遊技状態の判定処理及び判定結果に応じた処理と同じである。シングル7揃いの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7揃いリプ2と7煽りリプ2とのうち何れか一つに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(b)、図5(c)参照)、再遊技が作動する。RBB2遊技状態では、ダブル7揃いの当選エリアが抽選対象となっておらず、7揃いリプ1の当選フラグが成立することがない。そのため、例えば、遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)した場合でも、7揃いリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示される(図5(b)参照)。したがって、RBB2に当選していることになる。なお、転落7煽りの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(c)参照)、再遊技が作動する。RBB2内部中遊技状態では、RBB1内部中遊技状態と同じく、転落7煽りの当選エリアに当選し、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されても、通常遊技状態へ移行することはない。また、維持7煽りの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行され、7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され(図5(d)参照)、再遊技が作動する。遊技状態は、RBB2内部中遊技状態に維持される。通常リプの当選エリアに当選した場合、小役の当選エリア(ベル、スイカ、角チェリー、中段チェリー)に当選した場合、不当せん当選エリアに当選した場合の処理については、通常遊技状態における処理と同じであるため、説明は割愛する。
<RBB1遊技状態、RBB2遊技状態>
RBB1遊技状態、RBB2遊技状態における処理は、遊技状態がRBB1遊技状態、RBB2遊技状態へ移行した後に行われる。先に説明した通常遊技状態等における処理との相違点を中心に説明すると、RBB1遊技状態、RBB2遊技状態では、投入規定枚数のメダル2枚がベットされる(S100でYes)。役抽選に伴う処理(S103)では、参照する役抽選テーブルとして、RBB1遊技状態の役抽選テーブル、又はRBB2遊技状態の役抽選テーブルが決定される。RBB1遊技状態、RBB2遊技状態は、当選エリアとして、小役ALLが抽選の対象となっている。その後、回転リール61〜63の開始制御(処理)が行われ(S104)、停止スイッチ31〜33がONとなると、対応する回転リール61〜63について停止制御(処理)が行われる(S105、S106)。全ての回転リール61〜63が停止した場合(S107でYes)には、判定処理及び判定結果に応じた処理が行われる(S108)。小役ALLの当選エリアに当選すると、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー1(NML3)、角チェリー1(NML4)中段チェリー(NML5)の何れか一つに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、対応するメダルの払出し(15枚)が行われる。
<効果>
第1実施形態に係るスロットマシンSによれば、RT1遊技状態で、維持7煽りの当選エリア、転落7煽りの当選エリア、RBB1の当選エリア、RBB2の当選エリア、RBB1・チャンスリプの当選エリア、RBB2・チャンスリプの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行される。遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、当選した当選エリアに設定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。維持7煽りの当選エリアに当選し、維持7煽りの当選エリアに設定された7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、RT1遊技状態が維持されるが、転落7煽りの当選エリアに当選し、転落7煽りの当選エリアに設定された7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態が通常遊技状態へ移行する。そのため、煽り演出後に有効ラインLに表示される図柄組合せへの期待感を高めることができる。また、RT1遊技状態では、通常遊技状態への移行契機(転落契機)となる当選エリアが転落7煽りの当選エリアのみであり、転落7煽りの当選エリアに当選した際にも、煽り演出が実行される。そのため、ボーナスの当選を期待させるRT1遊技状態において、少なくとも1回は煽り演出が実行可能であり、RT1遊技状態における期待感を高めることができる。
また、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)においても、ダブル7揃いの当選エリア(RBB1内部中遊技中のみ)、シングル7揃いの当選エリア、転落7煽りの当選エリア、維持7煽りの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行される。遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、当選した当選エリアに設定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。ダブル7揃いの当選エリアは、RBB1内部中遊技状態でのみ抽選対象となっているため、7揃いリプ1の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(a)参照)、RBB1に当選していることになる。また、7揃いリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(b)参照)、RBB2に当選していることになる。また、7煽りリプ1、又は7煽りリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(d)参照)、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)が維持される。ここで、内部中は、RT1遊技状態と同じく、チャンスリプに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されることで移行し、「通常リプ」の当選エリアの当選確率がRT1遊技状態と同じ値に設定されている。そのため、チャンスリプに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合、遊技状態が、RT1遊技状態か内部中であるかの判断が困難となっている。一方で、上述したように、RT1遊技状態において、転落7煽りの当選エリアに当選し、転落7煽りの当選エリアに設定された7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態が通常遊技状態へ移行してしまう。これに対し、内部中において、7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合でも、遊技状態が通常遊技状態へ移行することはない。内部中にて、7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されると、遊技状態が通常遊技状態へ移行(転落)してしまったと、遊技者が落胆してしまうことが想定される。しかしながら、実際の遊技状態は、内部中であり、通常遊技状態へは移行しないため、次遊技以降で煽り演出が実行される場合もあり、また、ボーナス(RBB1、RBB2)に入賞することでボーナス遊技状態へ移行する。そのため、煽り演出が実行され、7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合の遊技者の興趣の低下も防止できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るスロットマシンSについて、第1実施形態に係るスロットマシンSとの相違点を中心に説明する。図10は、第2実施形態に係るスロットマシンの当選役に対応する図柄組合せを示す表である。また、図11は、第2実施形態に係るスロットマシンの遊技状態別の抽選の対象を示す表である。第2実施形態に係るスロットマシンSは、回転リールの図柄配列が第1実施形態に係るスロットマシンSと同じであるが、7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ2が一つの条件装置で形成されている。具体的には、図10に示すように、リプレイとしては、通常リプ(REP1)、チャンスリプ(REP2)、7揃いリプ1、兼7揃いリプ2、兼7煽りリプ2(REP3)、7煽りリプ1(REP4)が設けられている。7揃いリプ1、兼7揃いリプ2、兼7煽りリプ2(REP3)には、「白7B/リプレイ・赤7/白7B/チェリー・白7B/白7A/ベル」の図柄組合せが対応付けられている。また、図11に示すように、ダブル7揃いの当選エリアには、REP1(通常リプ)とREP3(7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ2)が設定されている。また、シングル7揃いの当選エリアには、REP2(チャンスリプ)とREP3(7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ2)が設定されている。
第2実施形態に係るスロットマシンSにおいても、RT1遊技状態で、維持7煽りの当選エリア、転落7煽りの当選エリア、RBB1の当選エリア、RBB2の当選エリア、RBB1・チャンスリプの当選エリア、RBB2・チャンスリプの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行される。遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、当選した当選エリアに設定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。維持7煽りの当選エリアに当選し、維持7煽りの当選エリアに設定された7揃いリプ2(REP3の一部)に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、RT1遊技状態が維持されるが、転落7煽りの当選エリアに当選し、転落7煽りの当選エリアに設定された7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態が通常遊技状態へ移行する。そのため、煽り演出後に有効ラインLに表示される図柄組合せへの期待感を高めることができる。また、第1実施形態と同様に、ボーナスの当選を期待させるRT1遊技状態において、少なくとも1回は煽り演出が実行可能であり、RT1遊技状態における期待感を高めることができる。
また、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)においても、ダブル7揃いの当選エリア(RBB1内部中遊技中のみ抽選対象)、シングル7揃いの当選エリア、転落7煽りの当選エリア、維持7煽りの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行される。遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、当選した当選エリアに設定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。ダブル7揃いの当選エリアは、RBB1内部中遊技状態でのみ抽選対象となっているため、7揃いリプ1の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(a)参照)、RBB1に当選していることになる。また、7揃いリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(b)参照)、RBB2に当選していることになる。また、7煽りリプ1、又は7煽りリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(d)参照)、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)が維持される。また、内部中において、7煽りリプ2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合でも、遊技状態が通常遊技状態へ移行することはない。その結果、次遊技以降で煽り演出が実行される場合もあり、また、ボーナス(RBB1、RBB2)に入賞することでボーナス遊技状態へ移行する。そのため、煽り演出が実行され、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合の遊技者の興趣の低下も防止できる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係るスロットマシンSについて、第1実施形態、及び第2実施形態に係るスロットマシンSとの相違点を中心に説明する。図12は、第3実施形態に係るスロットマシンの当選役に対応する図柄組合せを示す表である。また、図12は、第3実施形態に係るスロットマシンの遊技状態別の抽選の対象を示す表である。第3実施形態に係るスロットマシンSは、回転リールの図柄配列が第1実施形態、及び第2実施形態に係るスロットマシンSと同じであるが、7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ1、7煽りリプ2が一つの条件装置で形成されている。具体的には、図12に示すように、リプレイとしては、通常リプ(REP1)、チャンスリプ(REP2)、7揃いリプ1、兼7揃いリプ2、兼7煽りリプ1、兼7煽りリプ2(REP3)が設けられている。7揃いリプ1、兼7揃いリプ2、兼7煽りリプ1、兼7煽りリプ2(REP3)には、「白7B/リプレイ・赤7/白7B/チェリー・ANY」の図柄組合せが対応付けられている。なお、第3実施形態に係るスロットマシンSは、第1実施形態や第2実施形態に係るスロットマシンSにおいて通常遊技状態への移行契機役となっている7煽りリプ2が7揃いリプ1、7揃いリプ2、及び7煽りリプ1と一つの条件装置で形成されている。そこで、第3実施形態に係るスロットマシンSには、通常遊技状態への移行を実現するため、転落ブランクが設けられている。第3実施形態に係るスロットマシンSは、転落7煽りの当選エリアに当選し、REP3の何れかの図柄組合せが有効ラインLに表示され、かつ、転落ブランクに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されることで、遊技状態が通常遊技状態へ移行するよう設計されている。転落ブランク(BLK1)には、「白7B/リプレイ・赤7/白7B/チェリー・リプレイ」の図柄組合せが対応付けられている。
また、図13に示すように、ダブル7揃いの当選エリアには、REP2(チャンスリプ)とREP3(7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ1、7煽りリプ2)が設定されている。シングル7揃いの当選エリアには、REP1(通常リプ)とREP2(チャンスリプ)とREP3(7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ1、7煽りリプ2)が設定されている。転落7煽りの当選エリアには、REP3(7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ1、7煽りリプ2)が設定されている。また、維持7煽りの当選エリアには、REP1(通常リプ)とREP3(7揃いリプ1、7揃いリプ2、7煽りリプ1、7煽りリプ2)が設定されている。
第3実施形態に係るスロットマシンSにおいても、RT1遊技状態で、維持7煽りの当選エリア、転落7煽りの当選エリア、RBB1の当選エリア、RBB2の当選エリア、RBB1・チャンスリプの当選エリア、RBB2・チャンスリプの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行される。遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、当選した当選エリアに設定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。維持7煽りの当選エリアに当選し、維持7煽りの当選エリアに設定された7煽りリプ2(REP3の一部)に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、RT1遊技状態が維持されるが、転落7煽りの当選エリアに当選し、転落7煽りの当選エリアに設定されたREP3の何れかの図柄組合せが有効ラインLに表示され、かつ、転落ブランクに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態が通常遊技状態へ移行する。そのため、煽り演出後に有効ラインLに表示される図柄組合せへの期待感を高めることができる。また、第1実施形態等と同様に、ボーナスの当選を期待させるRT1遊技状態において、少なくとも1回は煽り演出が実行可能であり、RT1遊技状態における期待感を高めることができる。
また、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)においても、ダブル7揃いの当選エリア(RBB1内部中遊技中のみ抽選対象)、シングル7揃いの当選エリア、転落7煽りの当選エリア、維持7煽りの当選エリアに当選すると、「白7を狙え!」といった煽り演出が実行される。遊技者が有効ラインLに7揃いリプ1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、当選した当選エリアに設定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。ダブル7揃いの当選エリアは、RBB1内部中遊技状態でのみ抽選対象となっているため、7揃いリプ1の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(a)参照)、RBB1に当選していることになる。また、7揃いリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(b)参照)、RBB2に当選していることになる。また、7煽りリプ1、又は7煽りリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図5(d)参照)、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)が維持される。また、内部中において、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合でも、遊技状態が通常遊技状態へ移行することはない。その結果、次遊技以降で煽り演出が実行される場合もあり、また、ボーナス(RBB1、RBB2)に入賞することでボーナス遊技状態へ移行する。そのため、煽り演出が実行され、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合の遊技者の興趣の低下も防止できる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係るスロットマシンSについて、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態に係るスロットマシンSとの相違点を中心に説明する。第4実施形態に係るスロットマシンSは、ボーナスに対応する図柄組合せを構成する赤7を狙わせる煽り演出(例えば、「赤7を狙え!」)が実行される。図14は、第4実施形態に係るスロットマシンの回転リールの図柄配列を示す図である。第4実施形態に係るスロットマシンSの各回転リール61〜63の外周面には、図15に示すように、「赤7」、「赤7s」「BAR」、「スイカ」、「リプレイ」、「ベル」、「チェリー」、「白BAR」、「白7A」、「白7B」、「ダミーB」の図柄が、1つの回転リールにつき20個ずつ付されている。第4実施形態に係るスロットマシンSは、ボーナスに対応する図柄組合せを構成する赤7を狙わせる煽り演出が実行されるため、第1実施形態に係るスロットマシンSの「白7A」や「白7B」に代えて他の図柄が付されている。
図15は、第4実施形態に係るスロットマシンの当選役に対応する図柄組合せを示す表である。また、図16は、第4実施形態に係るスロットマシンにおける、リプレイ及びボーナスの表示例を示す。第4実施形態では、ボーナスとして、「赤7・赤7・赤7」の図柄組合せが対応付けられたRBB1(BIG)、「赤7・赤7・赤7s」の図柄組合せが対応付けられたRBB2(REG)が設けられている。RBB1に当選し、RBB1に対応付けられた「赤7・赤7・赤7」の図柄組合せが有効ラインLに表示されると(図17(a)参照)、RBB1が作動(入賞)し、RBB1のボーナス遊技(RBB1遊技状態ともいう)が開始される。RBB1のボーナス遊技は、払い出しメダルの総数があらかじめ定められた規定枚数を超えた場合に終了する。また、RBB2に当選し、RBB2に対応付けられた「赤7・赤7・赤7s」の図柄組合せが有効ラインLに表示されると(図17(b)参照)、RBB2が作動(入賞)し、RBB2のボーナス遊技(RBB1遊技状態ともいう)が開始される。RBB2のボーナス遊技は、払い出しメダルの総数があらかじめ定められた規定枚数を超えた場合に終了する。
リプレイとしては、通常リプ(REP1)、チャンスリプ(REP2)、7煽りリプ1(REP3)、7煽りリプ2(REP4)が設けられている。通常リプ、チャンスリプは、第1実施形態と同様の図柄組合せが対応付けられている。チャンスリプは、第1実施形態と同じく、RT1遊技状態へ移行する契機となっている。7煽りリプ1は、「赤7/リプレイ・赤7/ダミーB/チェリー・リプレイ」の図柄組合せが対応付けられ、RT1遊技状態から通常遊技状態(非RT)へ移行する契機となっている。図7(c)は、7煽りリプ1の表示例を示す。7煽りリプ1に当選した場合、遊技者が有効ラインLに「赤7・赤7・赤7」が停止するよう停止操作を行った場合、図7(c)に示すように、有効ラインLに「赤7・赤7・リプレイ」が停止する。7煽りリプ2は、「赤7/リプレイ・赤7/ダミーB/チェリー・ベル」の図柄組合せが対応付けられ、遊技状態をRT1遊技状態に維持する契機となっている。図17(d)は、7煽りリプ2の表示例を示す。7煽りリプ2に当選した場合、遊技者が有効ラインLに「赤7・赤7・赤7」が停止するよう停止操作を行っても、図17(d)に示すように、有効ラインLに「赤7・赤7・ベル」が停止する。
小役としては、ベル(NML1)、スイカ(NML2)、角チェリー1(NML3)、角チェリー2(NML4)、中段チェリー(NML5)が設けられている。ベルには、「ベル・ベル・ベル」の図柄組合せが対応付けられている。スイカには、「リプレイ・スイカ・白BAR/ダミーB/BAR」の図柄組合せが対応付けられている。角チェリー1には、「BAR・赤7/ダミーB/チェリー・ベル」の図柄組合せが対応付けられている。角チェリー2には、「ダミーA・赤7/ダミーB/チェリー・ベル」の図柄組合せが対応付けられている。チェリーには、「チェリー・ANY・ANY」の図柄組合せが対応付けられている。小役の入賞により払い出されるメダル数は、小役毎に予め設定されている。第4実施形態に係るスロットマシンSでは、ベル、スイカ、角チェリー1、角チェリー2、中段チェリーの何れも、ボーナス遊技状態では、投入規定枚数が2枚であり、入賞により払い出されるメダル数が15枚、ボーナス遊技状態以外の遊技状態では、投入規定枚数が3枚であり、入賞により払い出されるメダル数が6枚に設定されている。役抽選に当選し、各小役に対応付けられた図柄組み合わせが有効ラインLに表示されることで入賞し、所定枚数のメダルが払い出される。なお、上述した図柄組み合わせ以外の図柄組み合わせについては、「ハズレ」(不当選)に対応する図柄組み合わせとなる。
図17は、第4実施形態に係るスロットマシンの遊技状態別の抽選の対象を示す表である。第4実施形態に係るスロットマシンSは、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態に係るスロットマシンSと異なり、ダブル7揃い、及びシングル7揃いの当選エリアが設けられていない。転落7煽りの当選エリアには、REP3(7揃いリプ1)が設定され、維持7煽りの当選エリアには、REP4(7煽りリプ2)が設定されている。
第4実施形態に係るスロットマシンSでは、RT1遊技状態で、維持7煽りの当選エリア、転落7煽りの当選エリア、RBB1の当選エリア、RBB2の当選エリア、RBB1・チャンスリプの当選エリア、RBB2・チャンスリプの当選エリアに当選すると、「赤7を狙え!」といった煽り演出が実行される。遊技者が有効ラインLにRBB1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、当選した当選エリアに設定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。RBB1の当選エリア、又はRBB2の当選エリアに当選した場合、RBB1、又はRBB2に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、RBB1遊技状態、又はRBB2遊技状態に移行する。RBB1・チャンスリプの当選エリア、RBB2・チャンスリプの当選エリアに当選した場合、チャンスリプに対応する図柄組合せが有効ラインLに表示され、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)へ移行する。また、維持7煽りの当選エリアに当選し、維持7煽りの当選エリアに設定された7煽りリプ2(REP4)に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、RT1遊技状態が維持されるが、転落7煽りの当選エリアに当選し、転落7煽りの当選エリアに設定された7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合には、遊技状態が通常遊技状態へ移行する。そのため、煽り演出後に有効ラインLに表示される図柄組合せへの期待感を高めることができる。また、第1実施形態等と同様に、ボーナスの当選を期待させるRT1遊技状態において、少なくとも1回は煽り演出が実行可能であり、RT1遊技状態における期待感を高めることができる。
また、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)においても、転落7煽りの当選エリア、維持7煽りの当選エリアに当選すると、「赤7を狙え!」といった煽り演出が実行される。遊技者が有効ラインLにRBB1が表示されるように停止スイッチ31、32、33を操作(目押し操作)すると、当選した当選エリアに設定された役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示される。7煽りリプ1、又は7煽りリプ2の図柄組合せが有効ラインLに表示された場合(図17(c)、図17(d)参照)、内部中(RBB1内部中遊技状態、RBB2内部中遊技状態)が維持される。また、内部中において、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合でも、遊技状態が通常遊技状態へ移行することはない。その結果、次遊技以降で煽り演出が実行される場合もあり、また、ボーナス(RBB1、RBB2)に入賞することでボーナス遊技状態へ移行する。そのため、煽り演出が実行され、7煽りリプ1に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された場合の遊技者の興趣の低下も防止できる。
<変形例>
第1実施形態、第2実施形態、又は第3実施形態に係るスロットマシンSについて、例えば「赤7を狙え!」といった煽り演出を実行するようにしてもよい。これにより演出のバリエーションが更に増え、遊技者の興趣を更に向上できる。
また、第1実施形態から第4実施形態に係るスロットマシンSは、ボーナスとして、RBB1、RBB2を有するが、ボーナスの種類や組合せはこれに限定されない。例えば、スロットマシンSは、ボーナスとして、CBB、RB、SBを有するものでもよい。
また、第1実施形態から第4実施形態に係るスロットマシンSは、小役の入賞を補助する補助演出を行うアシストタイム演出状態(AT演出状態)や、アシストタイム演出状態と並行して再遊技が高確率状態となるアシストリプレイタイム遊技状態(ART遊技状態)を備える遊技機でもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良なども含むものである。また、本発明は、矛盾を生じない範囲で、上述した実施の形態及び変形例に記載されている事項を適宜組み合わせ、あるいは組み替えてもよいものである。さらに本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
S スロットマシン 1 制御装置
10 ベットスイッチ 20 スタートスイッチ
31〜33 停止スイッチ31〜63 回転リール
100 メイン制御装置 120 役抽選手段
130 リール制御手段 140 判定手段
160 遊技状態制御手段
200 サブ制御装置 210 演出制御手段
220 演出実行制御手段

Claims (2)

  1. 外周面に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
    複数の回転リールを回転させるスタートスイッチと、
    回転中の回転リールを個々に停止させる複数の停止スイッチと、
    複数種類の役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
    スタートスイッチの操作信号の入力に基づき回転リールの回転を制御し、停止スイッチの操作信号の入力に基づき回転中の回転リールの停止を制御するリール制御手段と、
    スタートスイッチの操作により回転開始した複数の回転リールが、停止スイッチの操作により全て停止したときに、役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインに表示されたか否かを判定する判定手段と、
    役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインに表示されると利益を付与する利益付与手段と、
    通常の遊技状態である通常遊技状態、通常遊技状態よりも有利な遊技状態である特別遊技状態、通常遊技状態又は特別遊技状態においてボーナスに当選することで移行する内部中遊技状態、内部中遊技状態においてボーナスに対応する図柄組合せが有効ラインに表示されることで移行するボーナス遊技状態を含む複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態制御手段と、
    特定の第1図柄組合せを狙わせる第1特定演出を実行する演出制御手段と、を備える遊技機であって、
    対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態を通常遊技状態から特別遊技状態へ移行する契機となる第1特定役を含む第1当選態様と、特別遊技状態又は内部中遊技状態で抽選対象となり、対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態を特別遊技状態から通常遊技状態へ移行する契機となる、特定の第1図柄組合せからなる第2特定役を含む第2当選態様と、通常遊技状態又は特別遊技状態で抽選対象となる、第1特定役とボーナスとを含む第3当選態様と、を含む役抽選テーブルにより役抽選が行われ、
    通常遊技状態で第1当選態様に当選し、第1特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が特別遊技様態へ移行し、通常遊技状態で第3当選態様に当選し、第1特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が内部中へ移行し、特別遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行され、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が通常遊技状態へ移行し、内部中遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行される、遊技機。
  2. 外周面に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
    複数の回転リールを回転させるスタートスイッチと、
    回転中の回転リールを個々に停止させる複数の停止スイッチと、
    複数種類の役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
    スタートスイッチの操作信号の入力に基づき回転リールの回転を制御し、停止スイッチの操作信号の入力に基づき回転中の回転リールの停止を制御するリール制御手段と、
    スタートスイッチの操作により回転開始した複数の回転リールが、停止スイッチの操作により全て停止したときに、役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインに表示されたか否かを判定する判定手段と、
    役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ラインに表示されると利益を付与する利益付与手段と、
    通常の遊技状態である通常遊技状態、通常遊技状態よりも有利な遊技状態である特別遊技状態、通常遊技状態又は特別遊技状態においてボーナスに当選することで移行する内部中遊技状態、内部中遊技状態においてボーナスに対応する図柄組合せが有効ラインに表示されることで移行するボーナス遊技状態を含む複数の遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態制御手段と、
    特定の第1図柄組合せを狙わせる第1特定演出、又は特定の第2図柄組合せを狙わせる第2特定演出を実行する演出制御手段と、を備える遊技機であって、
    対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態を通常遊技状態から特別遊技状態へ移行する契機となる第1特定役を含む第1当選態様と、特別遊技状態又は内部中遊技状態で抽選対象となり、対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態を特別遊技状態から通常遊技状態へ移行する契機となる、特定の第1図柄組合せからなる第2特定役を含む第2当選態様と、内部中遊技状態で抽選対象となり、対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態をボーナス遊技状態へ移行する契機となる、特定の第2図柄組合せからなる第3特定役を含む第4当選態様と、を含む役抽選テーブルにより役抽選が行われ、
    通常遊技状態で第1当選態様に当選し、第1特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が特別遊技様態へ移行し、特別遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行され、第2特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態が通常遊技状態へ移行し、内部中遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行され、内部中遊技状態で第4当選態様に当選すると第2特定演出が実行され、第3特定役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されると遊技状態がボーナス遊技状態へ移行し、内部中遊技状態で第2当選態様に当選すると、第1特定演出が実行される、遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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