JP2019076127A - 杖兼用椅子 - Google Patents

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勝一 高藤
Shoichi Takato
勝一 高藤
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Abstract

【課題】杖として使用する状態で自立する杖兼用椅子を提供する。【解決手段】上端部に第1のグリップ部11を有する第1の脚構造部10と、上端部に第2のグリップ部21を有する第2の脚構造部20と、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を略X字状に組み合わせて開閉可能に連結する連結部30と、上記連結部30より上側において上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20の間に張り渡される座面シート40とを備え、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21は高さ位置が異なり、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20の先端側の部分に、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態で自立可能とさせる自立実現部31が設けられている。杖として使用する状態で自立し、使用するときのグリップ部の高さや角度にバリエーションがある。【選択図】図1

Description

本発明は、杖兼用椅子に関するものである。
高齢化などに伴って、人の脚力は低下する。歩行の補助具としてステッキが用いられる。脚力の低下により続けて歩行できる距離や時間は短くなる。たびたび休憩を取らねばならない。このためステッキに腰掛機能を付与したものが提案されている。
これに関連する先行技術文献として、本出願人は下記の特許文献1を把握している。
特許文献1は、腰掛機能を具えたステッキにかかるものであり、つぎの記載がある。
[請求項1]
ステッキ杆本体と、ステッキ杆本体の上部に設けられる握り部と、ステッキ杆本体の下端に装着される石突部とを具え、
前記ステッキ杆本体は、3本の杆要素により構成され、そのうちの2本を握り部付杆要素としてその上端部にそれぞれ握り部を具え、更に残る一本を支脚単用杆要素とし、これら各杆要素は、上部寄りの部位に設けた連結部で、互いに遊びを持った状態で束ねられるように連結され、また前記一対の握り部には、腰掛部材が掛け渡し自在に設けられており、前記3本の杆要素を束ね合わせた状態とすることによって、前記一対の握り部を接近させて、ステッキとして用い、
一方、前記3本の杆要素を連結部で交差状態に展開し、前記一対の握り部を離間させ、この間に腰掛部材を展開した状態とし、腰掛として用いることを特徴とすることを特徴とする腰掛機能を具えたステッキ。
[0019]
本発明は、以上述べたような構成を基本とするものであり、次のように用いる。
まず本発明のステッキSを歩行補助具として用いる場合の形態を始発状態として説明する(図3(a)参照)。この場合は、ステッキ本体1の各杆要素10は、束ねられた状態となっている。当然ながらこの場合には、一対の握り部2はほぼ平行して接するような状態となっている。
このとき腰掛部4を構成するシート本体40は、巻取り芯42が巻取り状態に操作されて握り部本体20の一方の中空部21に巻き取られ、他端側は固定芯41と端部近くのシート本体40が他の一方の握り部本体20内に収まった状態となっている。
[0020]
そしてステッキ本体1の3本の杆要素10は、下端においてまとめられた状態となり、石突部3を構成するパイプ本体30の杆要素嵌込部31に嵌め込まれるような状態となっている。つまりパイプ本体30が、ステッキ杆本体1の下端部に外嵌めされた状態となっている。このような状態であると、実質的にステッキSの握り部2の高さは、ステッキ杆本体1の高さに加え、さらに石突部3の延長部32を加えた高さとなり、利用者が自然な姿勢で歩行することができる高さが得られる。また握り部2は、平行して揃った状態となり、あたかも一体化したような太さであるから、使用者Uが握るにあたっても、過剰な太さを意識させず、むしろ握った際の安定感を感じさせるようなものとなっている。なおステッキ杆本体1は、下端部では、三角形状に外接するような形状であるが、連設部11から上方は、例えば平行した状態となっている。もちろん杆要素10はそれぞれ弾性特性等の関係でこのような弾性変形は許容されるものである。
特開2009−56209号公報
上記特許文献1の腰掛機能を具えたステッキは、つぎのような問題を有する。
ステッキ本体1の3本の杆要素10は、下端においてまとめられた状態となり、石突部3を構成するパイプ本体30の杆要素嵌込部31に嵌め込まれる。したがって、ステッキとして使用するときには自立しない。つまり、手を離せば倒れてしまう。倒さないようにするには、壁か何かのそばまで行って立てかけなければならない。ステッキとして使用して歩いているときに突発的な事態が起こり(子供の蹴ったボールが飛んできたなど)、手を放すとステッキは倒れてしまう。つぎにステッキを持つためには、腰をかがめて拾いあげなければならない。このような動作がスムーズに行えない使用者にとっては、辛いことになる。
また、ステッキSの握り部2の高さは、ステッキ杆本体1の高さに石突部3の延長部32を加えた高さであり、一種類である。しかも、上記握り部2は平行して揃った状態であり、角度も一定である。したがって、その日の体調やその時の状況によって、少し低い高さや違う角度の補助が欲しいときでも、そのような希望は叶えられない。ステッキSの握り部2の高さや角度は、一種類であるのがあたりまえなので、それがあたりまえと考えられてきた。
また、前記3本の杆要素を連結部で交差状態に展開し、前記一対の握り部を離間させ、この間に腰掛部材を展開した状態とし、腰掛として用いる。このように、腰掛として使用するときは3本脚であり、はなはだ不安定で腰掛けた状態から転倒する事故が起こりやすい。
本発明の目的はつぎに示すとおり、上記課題を解決することにある。
杖として使用する状態で自立し、使用するときのグリップ部の高さや角度にバリエーションがある杖兼用椅子を提供する。
請求項1記載の杖兼用椅子は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
上端部に第1のグリップ部を有する第1の脚構造部と、
上端部に第2のグリップ部を有する第2の脚構造部と、
上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を略X字状に組み合わせて開閉可能に連結する連結部と、
上記連結部より上側において上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部の間に張り渡される座面シートとを備え、
上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部は高さ位置が異なり、
上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部の先端側の部分に、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じた状態で自立可能とさせる自立実現部が設けられている。
請求項2記載の杖兼用椅子は、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1のグリップ部の高さが上記第2のグリップ部の高さよりも高く、
上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部のあいだには、上記第2のグリップ部を握った時に第1のグリップ部に拳が当たらない程度の隙間が存在する。
請求項3記載の杖兼用椅子は、請求項1または2記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1の脚構造部は、一対の脚の上端部が上記第1のグリップ部によって連結されて構成され、
上記第2の脚構造部は、一対の脚の上端部が上記第2のグリップ部によって連結されて構成されている。
請求項4記載の杖兼用椅子は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じて自立させた状態で、水平に対して斜めである。
請求項5記載の杖兼用椅子は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じた状態を保持するための保持バンドを有する。
請求項6記載の杖兼用椅子は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
上端部に第1のグリップ部を有する第1の脚構造部と、
上端部に第2のグリップ部を有する第2の脚構造部と、
上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を略X字状に組み合わせて開閉可能に連結する連結部と、
上記連結部より上側において上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部の間に張り渡される座面シートとを備え、
上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部は高さ位置が異なり、
上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じて立てた状態で、水平に対して斜めである。
請求項1記載の杖兼用椅子は、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部の先端側の部分に、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じた状態で自立可能とさせる自立実現部が設けられている。このため、手を離しても倒れない。壁か何かのそばまで行かなくてよい。杖として使用して歩いているときに突発的な事態が起こり(子供の蹴ったボールが飛んできたなど)、手を放しても杖は倒れない。したがって、倒れた杖を拾いあげるために腰をかがめるようなことをしなくてもすむ。このような動作がスムーズに行えない使用者にとって極めて有益である。
また、本発明の杖兼用椅子は、上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部の高さ位置が異なる。したがって、その日の体調やその時の状況によって、たとえば少し低い高さの補助が欲しいときに、高さ位置が異なるグリップ部を使えばよい。このような身体的ニーズのある使用者にとって極めて有益である。
請求項2記載の杖兼用椅子は、相対的に高さが低い上記第2のグリップ部を握った時に、その上にある第1のグリップ部に拳が当たらず、わずらわしさを感じないし、皮膚がこすれて擦過傷ができる心配もない。
請求項3記載の杖兼用椅子は、一対の脚を有する第1の脚構造部と、一対の脚を有する第2の脚構造部を略X字状に組み合わせ、それを開いた状態で椅子として使用できる。このため椅子として使用するときは4本脚で極めて安定し、転倒事故の発生リスクが大幅に低くなる。また、第1の脚構造部と第2の脚構造部を閉じた状態で自立させたときも、自立状態は安定していて不用意に倒れにくい。第1の脚構造部と第2の脚構造部を閉じた状態で杖として使用するときも安定していて、転倒事故の発生リスクが大幅に低くなる。
請求項4記載の杖兼用椅子は、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じて自立させた状態で、上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、水平に対して斜めである。したがって、その日の体調やその時の状況によって、たとえば少し異なる角度の補助が欲しいときに、角度が異なるグリップ部を使えばよい。このような身体的ニーズのある使用者にとって極めて有益である。
請求項5記載の杖兼用椅子は、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じた状態を保持バンドで保持できる。このため、杖として使用しているときに、第1の脚構造部と第2の脚構造部が不用意に開いてしまわない。
請求項6記載の杖兼用椅子は、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じて立てた状態で、上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、水平に対して斜めである。したがって、その日の体調やその時の状況によって、たとえば少し異なる角度の補助が欲しいときに、角度が異なるグリップ部を使えばよい。このような身体的ニーズのある使用者にとって極めて有益である。
本発明の第1実施形態の杖兼用椅子を示す斜視図である。 上記杖兼用椅子を示す斜視図である。 第1の脚構造部および第2の脚構造部を示す図である。 第1のグリップ部および第2のグリップ部の変形例を示す図である。 第1のグリップ部および第2のグリップ部の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態の杖兼用椅子を示す斜視図である。
つぎに、本発明を実施するための形態を説明する。
〔第1実施形態〕
図1および図2は、本発明の第1実施形態の杖兼用椅子を示す図である。
図1は、杖として使用する閉じた状態である。
図2は、椅子として使用する開いた状態である。
〔全体構造〕
第1実施形態の杖兼用椅子は、第1の脚構造部10と第2の脚構造部20と連結部30と座面シート40とを備えている。上記第1の脚構造部10は、上端部に第1のグリップ部11を有する。上記第2の脚構造部20は、上端部に第2のグリップ部21を有する。上記連結部30は、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を略X字状に組み合わせて開閉可能に連結する。上記座面シート40は、上記連結部30より上側において上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20の間に張り渡される。
〔脚構造部〕
図3は、第1の脚構造部10および第2の脚構造部20を示す。
図3(A)(B)は第1の脚構造部10であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。
図3(C)(D)は第2の脚構造部20であり、(C)は側面図、(D)は正面図である。
〔第1の脚構造部〕
上記第1の脚構造部10は、一対の脚12の上端部が上記第1のグリップ部11によって連結されて構成されている。上記第1の脚構造部10は、たとえばアルミニウム合金等軽量金属によるパイプ材を利用し、上記パイプ材を曲げ加工することにより構成することができる。したがって、上記一対の脚12とそれらを連結する上記第1のグリップ部11は、一本のパイプ材によって一体に形成することができる。
上記一対の脚12は正面視で互いに平行で上下に延びており、この例では上記第1のグリップ部11はほぼ水平方向である。上記第1のグリップ部11を含む、上記第1の脚構造部10の上部ほぼコ字状の部分が、クッション部材11Aに包まれている。上記クッション部材11Aは、たとえばポリウレタン等を用いることができる。
上記一対の脚12の下端部には、後述する自立実現部31の一部として機能する第1の屈曲部12Aが形成されている。上記第1の屈曲部12Aは、上記一対の脚12の高さ寸法の10〜15%程度が、図示の正面側に屈曲されている。屈曲角は5〜20°程度である。上記第1の屈曲部12Aより上側には、補強部材14が設けられている。上記補強部材14は、上記第1の屈曲部12Aより上側において、上記一対の脚12を連結している横パイプである。
上記一対の脚12の中央よりやや下側の部分には、上記連結部30の一部を構成する第1の軸穴12Bが設けられている。
上記一対の脚12には、上記第1の軸穴12Bより上側で、かつ上記クッション部材11Aの下端部より下側において、上記座面シート40の一端側を取付ける第1の取付部13が設けられている。上記第1の取付部13は、上述した所定の高さ位置において、上記一対の脚12を連結している横パイプである。
〔第2の脚構造部〕
上記第2の脚構造部20は、一対の脚22の上端部が上記第2のグリップ部21によって連結されて構成されている。上記第2の脚構造部20は、たとえばアルミニウム合金等軽量金属によるパイプ材を利用し、上記パイプ材を曲げ加工することにより構成することができる。したがって、上記一対の脚22とそれらを連結する上記第2のグリップ部21は、一本のパイプ材によって一体に形成することができる。
上記一対の脚22は正面視で互いに平行で上下に延びており、この例では上記第2のグリップ部21はほぼ水平方向である。上記第2のグリップ部21を含む、上記第2の脚構造部20の上部ほぼコ字状の部分が、クッション部材21Aに包まれている。上記クッション部材21Aは、たとえばポリウレタン等を用いることができる。
上記第2の脚構造部20は、上記第2のグリップ部21の高さが、上記第1のグリップ部11の高さよりも低くなるよう設定されている。
上記一対の脚12の下端部には、後述する自立実現部31の一部として機能する第2の屈曲部22Aが形成されている。上記第2の屈曲部22Aは、上記一対の脚22の高さ寸法の10〜15%程度が、図示の背面側に屈曲されている。屈曲角は5〜20°程度である。上記第2の屈曲部22Aより上側には、補強部材24が設けられている。上記補強部材24は、上記第2の屈曲部22Aより上側において、上記一対の脚22を連結している横パイプである。
つまり、上記第1の屈曲部12Aと第2の屈曲部22Aでは、屈曲方向が反対である。上記第1の屈曲部12Aと第2の屈曲部22Aから構成される自立実現部31は、下広がり状である。
上記一対の脚22の中央よりやや下側の部分には、上記連結部30の一部を構成する第2の軸穴22Bが設けられている。上記第2の軸穴22Bの高さ位置は、上記第1の軸穴12Bの高さ位置と同じに設定されている。
上記一対の脚22には、上記第2の軸穴22Bより上側で、かつ上記クッション部材21Aの下端部より下側において、上記座面シート40の他端側を取付ける第2の取付部23が設けられている。上記第2の取付部23は、上述した所定の高さ位置において、上記一対の脚22を連結している横パイプである。上記第2の取付部23の高さ位置は、上記第1の取付部13の高さ位置と同じに設定されている。
〔座面シート〕
上記座面シート40は、平面視において長方形であり、一端側に上記第1の取付部13を挿通させる環状部40Aが設けられている。また、上記座面シート40の他端側には、上記第2の取付部23を挿通させる環状部40Bが設けられている。上記座面シート40は、たとえばナイロン製のキャンバス地を用いることができる。
〔組み立て状態〕
図1および図2に、第1実施形態の杖兼用椅子を組み立てた状態を示している。
上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を略X字状に組み合わせ、第1の軸穴12Bと第2の軸穴22Bを合わせて軸を挿通し、上記連結部30を構成する。上記連結部30により、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20が開閉可能に連結される。上記座面シート40は、一端側の環状部40Aを上記第1の取付部13に挿通させ、他端側の環状部40Bを上記第2の取付部23に挿通させる。
これにより、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態で、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21は高さ位置が異なる。このとき、上記第1のグリップ部11の高さが上記第2のグリップ部21の高さよりも高い。そして、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21のあいだには、上記第2のグリップ部21を握った時に第1のグリップ部11に拳が当たらない程度の隙間32が形成される。この例では、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21は、上記自立実現部31によって自立させた状態で、互いに並行でいずれもほぼ水平である。
また、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20の先端側の部分には、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態で自立可能とさせる自立実現部31が設けられる。上記自立実現部31は、上記第1の屈曲部12Aと上記第2の屈曲部22Aによって構成される。上記第1の屈曲部12Aと上記第2の屈曲部22Aは、側面視で対称となるよう、互いに下広がり状に屈曲されている。
また、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を開いた状態で、上記座面シート40が、上記第1のグリップ部11および第2のグリップ部21の少し下側の位置に張り渡される。
上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態を保持するための保持バンド41を有する。
上記保持バンド41は、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態で、弛んだ上記座面シート40を、上記第1の取付部13と上記第2の取付部23に巻き付けた状態で保持する。上記保持バンド41は、たとえば面ファスナーテープを利用することができる。
〔変形例〕
図4および図5は、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の変形例である。
これらの例は、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じて自立させた状態で、水平に対して斜めである。
図4(A)は、上記第2のグリップ部21は水平で、上記第1のグリップ部11が水平に対して斜めである。
図4(B)は、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の双方が、水平に対して斜めである。
図4(C)は、上記第1のグリップ部12は水平で、上記第2のグリップ部21が水平に対して斜めである。
図5(A)は、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の双方が、水平に対して斜めであり、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の傾斜方向が逆である。
図5(B)は、上記第2のグリップ部21は水平で、上記第1のグリップ部11が山形であり、水平に対して斜めである。
図5(C)は、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の双方が山形であり、水平に対して斜めである。
〔第1実施形態の作用効果〕
以上のように、上記第1実施形態では、つぎの作用効果を奏する。
第1実施形態は、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20の先端側の部分に、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態で自立可能とさせる自立実現部31が設けられている。このため、手を離しても倒れない。壁か何かのそばまで行かなくてよい。杖として使用して歩いているときに突発的な事態が起こり(子供の蹴ったボールが飛んできたなど)、手を放しても杖は倒れない。したがって、倒れた杖を拾いあげるために腰をかがめるようなことをしなくてもすむ。このような動作がスムーズに行えない使用者にとって極めて有益である。
また、第1実施形態の杖兼用椅子は、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の高さ位置が異なる。したがって、その日の体調やその時の状況によって、たとえば少し低い高さの補助が欲しいときに、高さ位置が異なるグリップ部11,12を使えばよい。このような身体的ニーズのある使用者にとって極めて有益である。
第1実施形態は、相対的に高さが低い上記第2のグリップ部21を握った時に、その上にある第1のグリップ部11に拳が当たらず、わずらわしさを感じないし、皮膚がこすれて擦過傷ができる心配もない。
第1実施形態は、一対の脚を有する第1の脚構造部10と、一対の脚を有する第2の脚構造部20を略X字状に組み合わせ、それを開いた状態で椅子として使用できる。このため椅子として使用するときは4本脚で極めて安定し、転倒事故の発生リスクが大幅に低くなる。また、第1の脚構造部10と第2の脚構造部20を閉じた状態で自立させたときも、自立状態は安定していて不用意に倒れにくい。第1の脚構造部10と第2の脚構造部20を閉じた状態で杖として使用するときも安定していて、転倒事故の発生リスクが大幅に低くなる。
第1実施形態は、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じて自立させた状態で、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、水平に対して斜めである。したがって、その日の体調やその時の状況によって、たとえば少し異なる角度の補助が欲しいときに、角度が異なるグリップ部を使えばよい。このような身体的ニーズのある使用者にとって極めて有益である。
第1実施形態は、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態を保持バンド41で保持できる。このため、杖として使用しているときに、第1の脚構造部10と第2の脚構造部20が不用意に開いてしまわない。
第1実施形態は、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じたときに弛んだ上記座面シート40を、上記第1の取付部13と上記第2の取付部23に巻き付けた状態で上記保持バンド41で保持できる。このため、杖として使用しているときに、座面シート40が邪魔にならない。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態の杖兼用椅子を示す図である。この図は、杖として使用する閉じた状態である。
第2実施形態は、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じて自立させた状態で、水平に対して斜めである。
この例は、図4(A)と同様に、上記第2のグリップ部21は水平で、上記第1のグリップ部11が水平に対して斜めである。なお、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21は、図4(B),(C)、図5(A)(B)(C)に示す態様にすることもできる。
また、上述した自立実現部31がなく、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20の下端部分は、ともにストレートである。
つまり、上記第1のグリップ部11と上記第2のグリップ部21の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じて立てた状態で、水平に対して斜めである。
それ以外は、上記第1実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。第2実施形態では、上述した自立実現部31以外の部分において、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
〔その他の変形例〕
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示した実施形態に限定する趣旨ではない。本発明は、各種の態様に変形して実施することができ、各種の変形例を包含する趣旨である。
上記保持バンド41は、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態を保持するものであれば、各種の態様を含む趣旨である。
上記実施形態では、上記保持バンド41は、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態で、弛んだ上記座面シート40を、上記第1の取付部13と上記第2の取付部23に巻き付けた状態で保持するようにしたが、これに限定するものではない。たとえば、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を閉じた状態で、上記第1の脚構造部10と上記第2の脚構造部20を上記保持バンド41が直接巻き付けて保持するようにしてもよい。
10:第1の脚構造部
11:第1のグリップ部
11A:クッション部材
12:脚
12A:第1の屈曲部
12B:第1の軸穴
13:第1の取付部
14:補強部材
20:第2の脚構造部
21:第2のグリップ部
21A:クッション部材
22:脚
22B:第2の軸穴
22A:第2の屈曲部
23:第2の取付部
24:補強部材
30:連結部
31:自立実現部
32:隙間
40:座面シート
40A:環状部
40B:環状部
41:保持バンド

Claims (6)

  1. 上端部に第1のグリップ部を有する第1の脚構造部と、
    上端部に第2のグリップ部を有する第2の脚構造部と、
    上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を略X字状に組み合わせて開閉可能に連結する連結部と、
    上記連結部より上側において上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部の間に張り渡される座面シートとを備え、
    上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部は高さ位置が異なり、
    上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部の先端側の部分に、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じた状態で自立可能とさせる自立実現部が設けられている
    ことを特徴とする杖兼用椅子。
  2. 上記第1のグリップ部の高さが上記第2のグリップ部の高さよりも高く、
    上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部のあいだには、上記第2のグリップ部を握った時に第1のグリップ部に拳が当たらない程度の隙間が存在する
    請求項1記載の杖兼用椅子。
  3. 上記第1の脚構造部は、一対の脚の上端部が上記第1のグリップ部によって連結されて構成され、
    上記第2の脚構造部は、一対の脚の上端部が上記第2のグリップ部によって連結されて構成されている
    請求項1または2記載の杖兼用椅子。
  4. 上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じて自立させた状態で、水平に対して斜めである
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の杖兼用椅子。
  5. 上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じた状態を保持するための保持バンドを有する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の杖兼用椅子。
  6. 上端部に第1のグリップ部を有する第1の脚構造部と、
    上端部に第2のグリップ部を有する第2の脚構造部と、
    上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を略X字状に組み合わせて開閉可能に連結する連結部と、
    上記連結部より上側において上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部の間に張り渡される座面シートとを備え、
    上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部は高さ位置が異なり、
    上記第1のグリップ部と上記第2のグリップ部の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が、上記第1の脚構造部と上記第2の脚構造部を閉じて立てた状態で、水平に対して斜めである
    ことを特徴とする杖兼用椅子。
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