JP3623931B2 - 携帯用椅子兼用杖 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は歩行する際の補助具の杖として使用できると同時に、椅子としての機能も有する携帯用椅子兼用杖に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
椅子兼用の杖はすでに幾つかの提案がなされている。しかしそれらは、椅子としての機能が不満足で、安定性に不安があったり、また逆に大袈裟でスマートさに欠けるものであったり、携帯性に難がある等の問題がある。例えば、特開2000−37215号公報に記載の「多目的椅子」は、傘の把手のような形状の握り部分をそのまま腰掛部として使用するため、腰掛けた状態が不安定であり、またそれを支える三脚部も安定感がない。また、特開2001−25405号公報に記載の「折りたたみ式ステッキ&イス器具」は、取手の支え棒が華奢で腰掛け布を堅固に支えることはできず、なお改良の余地がある。また、盆のような座面を付けた兼用椅子や一本足の兼用椅子も考案されているが、大げさで携帯性に難があったり、使用感が満足できるものではない。
【0003】
椅子兼用杖は実用上便利であることが期待され、潜在的需要はあるものと思われる。しかし、前記のよう状況から、未だ広く普及するには至らず、店頭に並んでいるものをたまに見かけたり、僅かにテレビ放送のゴルフ中継などで散見するのみである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような事情から、安全で使い勝手が良く、しかも携帯容易な椅子兼用杖を新規に提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、歩行用補助具としての杖と携帯用簡易椅子の機能を兼ね備え、椅子として使用する際に脚となる杖本体部と、座部となる握り部からなる多目的の兼用杖に関するものである。
前記杖の本体部は中央の支柱と、その外周部に設けた複数本の脚を有し、前記支柱の上部に脚の上端部を枢着した脚支持体を設け、握り部は一対の把手を開いて座面を水平に展開できるように各把手の端部を枢着した把手支持体からなる。前記支柱の下部には脚を開閉するための張出し棒、支柱を囲繞して、その張出し棒を下方に付勢するバネ、およびバネの下端を支えるバネストッパーを設ける。更に閉脚時に脚を支柱に沿って固定するためのストッパーリングを設けたものである。
このような椅子兼用杖は実際の使用上、安全で使い勝手が良く、しかも軽量で構造が簡単であるから、携帯に便利でありしかも安価に提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を更に詳細に説明する。
図1は本発明の椅子兼用杖の1実施例の正面図であり、椅子として用いる際に、把手1および脚4を開いた状態を示す。この椅子兼用杖を杖として使用する際には、図2に一部縦断側面図で示すように、上部の一対の把手1を閉じて握り部とし、下部の3本の脚4を支柱3に沿って閉じて棒状の杖(杖本体部)にする。
椅子として使用する場合、本体上部の把手1を二方に開いて各々をほぼ水平に倒し、把手1の間に挟み込んだ座面2のシートを水平に開くとともに、脚4の下部にあるストッパーリング9を把手支持体5まで上方向にスライドさせる。なお、把手支持体5の輪縁5bはストッパーリング9の上方移動を係止するために設けたが、必ずしも必要ではない。
このような操作により、支柱3に沿って設けられた脚4の拘束は開放され、支柱3を囲繞するバネ7の力が張出し棒10に働き、脚4を押し広げて三脚状になることによって本体部が上部の座部を支える。
【0007】
把手1には、可撓性のシートを横棒1aの間に取付けてあり、把手1をほぼ水平に開くことによりシートが開いて座面2を形成する。二つの把手1は適宜のヒンジにより把手支持体5の上部のブロック5aに枢着する。一対の把手1を垂直に立てると把手は座面2のシートを二つ折りにして挟み込み杖としての握り部を形成する。この一対の把手1は一体化するように適宜の止め具(図示せず)により固定することもできる。止め具としては、一方の把手1の適宜の個所に突起を設け、他方の把手1にそれを受ける凹部を設け嵌め合わせるか、ホックのついた簡単なバンドで止めるなど適宜の方法が採用できる。また、把手支持体5は把手1を水平に開き、座面2に人の荷重が加わった際にその荷重を支える役割を担う。
【0008】
杖本体部は支柱3と、支柱3の外縁をとり囲む状態で折り畳まれる脚4からなる。図示の脚4は3本であるが、特にこれに限定されない。3本の脚4の場合はパイプを縦に3分割したものを使用することができ、従って各々の脚4の断面形状は円弧状である。そのように構成すると、脚が閉じた状態では複数本の脚4が合わさって内側に支柱3を包み込む状態になり、全体として円柱状の形状になるので、杖としての外観が良好で、しかも円柱体であるから外力に対して強固であり、実際の使用に好適である。
ストッパーリング9は内径が上記脚4からなる円柱体の外径よりも僅かに大きいリング状のものであり、支柱3と脚4とを囲繞した状態で、円柱体に沿ってスライドさせることが可能である。脚4を折り畳んだ際に、脚4の下端に設けた係止片4aまで下方にスライドさせて脚4を固定する。この係止片4aとしては、下方にスライドさせたストッパーリング9が脚4の下方末端から抜け落ちないようにするものであり、ボルトの頭部、石突あるいは輪縁など適宜の形状のものを取り付ければよい。
【0009】
脚4を三脚状に開く場合には、ストッパーリング9を支柱3の上部の把手支持体5までスライドさせる。また、杖として使用する際には、脚4の中央部の適宜の位置あるいは下部の係止片4aまでストッパーリング9をスライドさせ、脚4を閉じて固定することができる。これにより不用意に脚4が開くことがなく、携行に便利である。
なお、支柱3には、支柱3を囲繞した状態でバネ7を設けることができる。それによって、開脚時にバネ7がバネストッパー8を押し下げて、その下部に枢着した張出し棒10により脚4を押し拡げるので、ワンタッチで開脚することが可能である。このようなバネ7を設けずに、単に傘を開く要領で脚4を開いて使用することも可能である。
【0010】
図2は本発明の椅子兼用杖を杖として使用する際の状態を示す一部縦断側面図である。既に説明したように、一対の把手1を垂直に立て一体化し、杖の握り部を形成するとともに、バネ7の力に抗して把手1を上方に引っ張りつつ、ストッパーリング9を支柱3の下方にスライドすると、張出し棒9が折り畳まれて脚4を閉じることができる。脚4は閉じた状態でストッパーリング9により固定される。図2においてはストッパーリング9は杖の最下部で脚4を一体化し固定している。
【0011】
図3は把手1を開いた状態を真上から見た平面図である。シートが開き座面2が形成されている。
図4は図1のIV−IV線における端面図である。張出し棒10は支柱3の下端のバネストッパー8に設けた三叉ステー10aに適宜のボルトで枢着し、張出し棒10の他端は断面円弧状の脚4に取付けた支持ブロック10bに適宜のボルトで枢着してある。
図2に示すように、支柱3がバネ7の弾力に抗して上方向に押し上げられると、張出し棒10は折り畳まれて脚4は閉じる。一方、バネ7によりバネストッパー8が下方へ押し下げられると、張出し棒10はほぼ水平に開き、脚4を三脚状に押し広げる。
なお図において、脚4は3本からなる構成であるが、必ずしも3本に限らず、4本あるいは6本にすることも可能である。
【0012】
【発明の効果】
上記のような構成を有する本発明の椅子兼用杖は、杖本来の形状である1本の棒状にできるため、他人に違和感を与えずに安心して使用できる。また、把手を開いたときには、安定した座面が確保できるため、安全で使い勝手が良く、しかも全体の構造が簡単であるから軽量で携帯容易な椅子兼用杖を提供することができる。さらに支柱を囲繞する状態にバネを取付けることにより、ワンタッチの開脚が可能となり、さらに使い勝手の良いものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における携帯用椅子兼用杖を、椅子として使用する際の状態を示す正面図である。
【図2】本発明における携帯用椅子兼用杖を、杖としての使用する際の状態を示す一部縦断側面図である。
【図3】本発明における携帯用椅子兼用杖を椅子として使用する際の、把手部分の平面図である。
【図4】本発明における携帯用椅子兼用杖の図1のIV−IV線における下側端面図である。
【符号の説明】
1 把手
2 座面
3 支柱
4 脚
5 把手支持体
6 脚支持体
7 バネ
8 バネストッパー
9 ストッパーリング
10 張出し棒
Claims (1)
- 歩行補助具としての杖と携帯用簡易椅子の機能を兼ね備え、椅子として使用する際に脚となる杖本体部と、座部となる握り部からなる兼用杖において、杖本体部は中央の支柱(3)と、その外周部に設けた複数本の脚(4)を有し、前記支柱(3)の上部に脚(4)の上端部を枢着した脚支持体(6)を設け、握り部は一対の把手(1)を開いて座面(2)を水平に展開できるように各把手(1)の端部を枢着した把手支持体(5)からなり、前記支柱(3)の下部に脚(4)を開閉するための張出し棒(10)、更に閉脚時に脚(4)を支柱(3)に沿って固定するストッパーリング(9)を設け、バネストッパー(8)を下方に付勢するバネ(7)を前記支柱(3)を囲繞させて設け、該バネストッパー(8)を介して張出し棒(10)をほぼ水平に動かすことによって前記脚(4)を開くようにした開脚式携帯用椅子兼用杖。
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